元スレ八幡「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください」海老名「…」
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201 = 25 :
海老名(後悔は…してないわけではない。決してあの関係が嫌いだったわけではなかったから)
海老名(でも、もうそれは遅いのだ。やらずに後悔するよりやって後悔した方がいいとよくきくが)
海老名(…彼からしてみれば、やらなかったら後悔もなにもないってことになるのかもしれない)
海老名(後悔するくらいならやらなければ良かっただけで、やはり私はまだ何処かで完全には割り切れてなかったのだろう)
海老名(…弱気になっても仕方ない…もう戻ることはないのだから。ならせめてどうすれば彼を落とせるか考えたほうがいい)
202 = 25 :
海老名(なんて自分勝手なんだろうか…誰かを傷つけてまで私は彼の隣にいる資格はあるのか?)
海老名(壊してまで得たものが果たして『本物』なのか…)
海老名(今の私は…どう足掻いても彼女たちには勝てないんだと思う)
海老名(きっと彼女たちは真っ向から彼に向かうことが出来るのだろう。そして彼もそれにどんなにみっともなくてもきちんと応える)
海老名(その中に私は入れるのだろうか…そもそもそんな隙間すらないのかもしれない)
海老名(ダメだ…ここまで来たんだから…もう後ろには引けないから)
203 = 25 :
海老名(一度マイナスになるとどんどん泥沼に陥っていく…)
海老名(でもこれに耐えれないようじゃ彼には近付けない…彼のいる場所に行くことすら出来ない)
海老名(私が自分で決めたことなのだ。私がそれを信じきれなかったから誰が信じられるのだろう)
海老名(私は最低で最悪で腐っている…誰からなんて思われようがそれを受け入れよう)
海老名(それがせめてもの…私が傷つけた人に対する罪滅ぼしになればいい)
海老名(どんな言葉も、どんな蔑みも
、どんな境遇になろうと私はそれに嘆かない)
204 :
海老名「…はぁ…そう思ったら少しは楽になれたかな」
海老名(そういえば私はこれから私はどうやって彼を落としていこうか)
海老名(今日のことで彼は直球の好意に弱いということは分かった)
海老名(裏を返せば下手な小細工では彼には効果はないということだ)
海老名(つまり今まで考えながら裏で何かをするようなことは考えが読まれ意味がない)
海老名(直球に弱いのはそういったものに慣れていないからだろう。明確な好意に対して免疫がないのかもしれない)
205 = 25 :
海老名(下手な小細工なしに押すのは私の苦手なことだけど頑張るしかない)
海老名(…押すといえばやっぱり女の子の部分を出していけばいいのだろうか)
海老名(……あんまり今まで気にしたことなかったが私の身体は彼から見て魅力があるのだろうか?)
海老名(少なくとも健康的な体型だとは思う。しかし女らしいかといわれればそういうわけではないだろう)
海老名(結衣や優美子のように胸が大きいわけでもないし、サキサキのように家庭的というわけでもない…よく考えたらサキサキも大きいし)
海老名「…やっぱり大きい方がいいのかな?」
206 = 25 :
海老名(少なくとも雪ノ下さんよりはあるよね?)
海老名(…いや、もしかしたら彼は大きいのが好きじゃない可能性も)
由比ヶ浜『たまにヒッキーがね…そんなずっとじゃないけど胸見てて…そんなに興味あるなら少しくらいなら…やっぱり恥ずかしい!!』
海老名(……以前、結衣はそんなことを言っていた)
海老名(つまり大きいほうが…やっぱりそこらへんは普通の男の子なんだと安心もしたが、自分のサイズが大きいとよばれるものでもないことを呪った…)
207 :
海老名(ふにふにと自分の胸を軽く揉んでみる。やはりお世辞にも大きいとはいえない)
海老名(…揉んでたら大きくなるんだっけ?)
海老名(ゆっくりと両手で自分の胸を揉んでいく。修学旅行中に見た結衣や優美子にくらべたらまるで別物だ)
海老名(…揉んでいくうちにじわじわと身体が熱くなっていくのを感じる)
海老名(…違うこれは…お風呂に入っているせいで…)
海老名(…気持ちとは裏腹に揉んでいる手は徐々に早くなっていく)
海老名(そんな風にしていたからか指が胸の先端に触れる…)
海老名(…ダメ…これ、以上は…)
208 = 25 :
海老名(ダメだと分かっているのに…一瞬触れたときの快感が私を堕とす)
海老名(この手が…彼のなら…)
海老名(そう思うともうダメだった…自分の手なのに彼のだと思うだけで触れている部分がどんどんと熱くなっていく)
海老名(ここまでくるともうお風呂に入っているとか言い訳にしかならない)
海老名(彼がしてくれている思うだけで、今まで自分でしたときと段違いで痺れが襲ってくる)
海老名(今なら…もっと…気持ちよく…)
海老名(抗えない…これが全て彼からもたらされるものだと…そう思うだけで私は)
海老名(この快楽から逃れることが出来なかった…)
209 = 25 :
・・・・・・・・・・
海老名(部屋の窓から入ってくる秋の風が火照った身体と思考を冷やしてくれる)
海老名(分かっていたことだった…お風呂の中であんな行為をしたらのぼせるに決まっている)
海老名(…でも今までよりも全然…って!?いけないまた考えるとこだった…)
海老名(こんな私を知ると彼は幻滅するだろうか…)
海老名(私の中の変化に私自身すらも戸惑ってしまう。頭では分かっているが心は追い付いていない感じだ)
海老名「……八幡くん…」
海老名(彼の名前を呟くだけで顔が熱くなる…って、さっき冷やしたばかりなのに何してるのよ!?)
海老名(でも…この気持ちは決して嫌なものではない)
海老名(ゆっくりと瞼を落とす。これからどうなるかは私次第で…そして彼次第でもある)
海老名(明日またゆっくりと考えてみよう…そう思っているといつしか私は眠りの中に入っていた)
210 = 25 :
今日はここまでです
エロ?みたいなものは自分が書きたかったので書いてみました
うわ何でこんなん書いてんだよ気持ちわるって思ってくださいw
また明日も少しずつ投下していきたいと思います
何度もいっていますが早くイチャつかせたい(末期)
211 :
>>210
乙
つ「酒+焼き鳥」
213 :
オタクネタで八幡の気を引く海老名さんが見たい
214 :
機械が喋ることかー!に反応する八幡
215 :
>>210
乙
わかる。すげーわかるぞ。早くいちゃつかせたいのにそれに至るまでの過程を書かなきゃならないその苦悩が
216 :
>>213
オタクネタはそこまで広く知ってるわけではないのであまり出せそうにないです
狭く深くな感じで好きなのもマイナーなので…
カードネタなら絶賛現役なの出せますが…
217 = 25 :
投下していきます
・・・・・・・・・・
八幡(いつものように起きて、いつものように学校に行く。なんでこう人生はルーチンワークなのか…)
八幡(朝から人生の在り方に嘆きながら教室の扉を開ける)
八幡(俺が来たことなど誰も見向きもせず各々が談笑に花を咲かせたり、出されてた宿題に悪あがきをする)
八幡(少しだけ葉山グループの方を向くと…戸部も葉山も昨日のことはなかったみたいに普通のように見える)
八幡(海老名さんはまだ来てないみたいだな…)
八幡(あのグループのいつもの面子の中に海老名さんはいない…というよりもまだ彼女は教室にすらいない)
八幡(わざとそうしているのか…何かあったのか…多分、前者だろう)
八幡(なるべく関わらないようにしていくために会う機会を少しでも減らしているのだろう…)
218 = 25 :
戸塚「おはよう八幡♪ 」
八幡「おう、戸塚今日もきれいだな結婚しよう」キリッ
戸塚「…も、もう何言ってるの八幡、僕は男だから無理だよ!?」
八幡(くそぅ…なんで戸塚は男なのかマジ神々の悪戯過ぎるだろ…)
戸塚「それにきれいって言われても…嬉しくないわけじゃないけど…やっぱりかっこいいとかのがいいかなって…」
八幡(何この可愛い生き物。戸塚といられるなら専業主夫なんてやめて戸塚のために働くまである)
八幡(そんなかっこよくなりたいと思う戸塚まじ戸塚…もう戸塚過ぎて戸塚しかない)
八幡(やばい少しバグってた…破壊力高すぎんだろ…ダメージ限界突破かよ。99999ダメのクイックトリック連打だよ)
219 = 25 :
海老名「それに結婚するならちゃんと女の子じゃないとね」
八幡(…えっ、いつの間に来てたんですか?あ、さっきトリップしてたときですね分かります)
戸塚「あっ、海老名さんおはよう」
海老名「うん、戸塚くんおはよう。それにしても朝から濃厚なとつはち見せてくれるなんて分かってるねぇ…ぐ腐腐」
戸塚「?八幡、海老名さんどうかしたの?」
八幡「…ぁぁ…まぁ、気にするな戸塚いつもの持病だろうから」
220 :
戸塚「…えっ?持病って大丈夫なの?」
八幡「大丈夫だ、すぐに収まるだろうしな…」
八幡(腐女子のトリップ状態も心配する戸塚マジ天使。ナース服着て治療してあげて、ついでに俺も治療して!!)
海老名「こらっ、戸塚くんにデレデレしないでほしいな」
八幡「…い、いや別にデレデレなんてしてないけど」
八幡(すみません、嘘です、本当はすごいしてました)
戸塚「八幡と海老名さん仲良くなったんだね。海老名さんこれからも八幡と仲良くしてあげてね♪」
海老名「…うわっ、すごい眩しい…なんか浄化されそう」
八幡(あぁ…あれは耐えられない。もう俺も浄化されそう…ついでに目の腐りも浄化してくれ)
221 :
八幡(…まぁ、それは置いといてだ…戸塚は気付いてないみたいだが周囲のやつらがチラチラと俺らを見てくる)
八幡(それはそうだろうな…昨日の今日で、海老名さんが俺のとこに来るなんて異常なことだと思っているだろうしな)
八幡(俺が教室にきた時点で注視されることはなかったから、昨日のことを知ってるやつはいないのだろう)
八幡(葉山も不用意にそんなことは誰かに言わないだろうし、あるとすれば戸部が俺に対しての悪評を広めることだが…)
八幡(それもさすがにやろうとするなら葉山が止めるはずだろうからな)
八幡(仮にそんなことが起こった場合、海老名さんは本当にあのグループには戻らなくなるし、最悪は崩壊だ)
222 = 25 :
八幡(葉山は今のあのグループを守りたいと思っているからな。これ以上の瓦解は何としても阻止するだろう)
八幡(まぁ…昨日言ったことが本当なら海老名さんももう何かを企んではないはずだ)
八幡(それ自体が嘘かもしれないがな…)
戸塚「…八幡、大丈夫?なんか急に黙っちゃったけど?八幡も何か病気なんじゃ…!?」
八幡「…あぁ!悪いな…ちょっと考え事してただけだ」
戸塚「そう…ならいいんだけど、無理しちゃダメだよ。もうすぐチャイムなるからぼくは自分の席に戻るね」
八幡(いけない…戸塚に心配をかけてしまった…一生の不覚!!)
海老名「本当に戸塚くんのことになると性格変わるよね」
八幡「…誉め言葉として受け取っとくわ…」
海老名「…大丈夫だよ、もう本当に何も考えてないから。これ以上はあのグループに対して何かしようとはしないから」
八幡「…そうか」
八幡(そういった時にチャイムが鳴り、担任が入ってきたため、海老名さんも自分の席に戻っていった)
八幡(戻る時に一瞬だけ見えた彼女の顔はどこか悲しそうに見えたが…気のせいなのかもな)
223 :
そろそろいちゃいちゃ欲しいね
224 = 25 :
八幡(滞りなく授業が過ぎていき昼休みになる)
八幡(あくまで滞りなく過ぎたのは授業であり休み時間の度に、若干どこかのグループは重苦しい雰囲気ではあったが)
八幡(ベストプレイスに向かうと、なんとなく察してはいたが昨日と同じように先客がいた)
海老名「はろはろ~、今日は来ないかなと思ってたんだけどね」
八幡「…ここで食うのが一番だからな。屋上も考えたが…あそこは少しな」
八幡(ここで避けても追われることは分かっているので、俺は海老名さんの隣に座った)
海老名「…何処かに行こうとはしないんだね…」
八幡「別に避けたところであんたはくるだろ…無駄な労力と時間は使いたくないからな」
海老名「……君らしいね。そんなに私は邪魔かな?」
225 = 25 :
八幡「そういうわけじゃねぇけど…ただ何かまだ慣れないだけだ」
海老名「ならいいんだけどね。早く慣れてもらわないとこれからどんどん攻めてくよ」
八幡「…勘弁してくれ。そんなことされるとうっかり惚れそうになるだろ」
海老名「私はそれでもいいんだけどね。むしろ惚れてほしいまであるよ」
海老名「でもそっか…そうだよね」
八幡(弁当を食べていた彼女は一旦箸を止めうつむいた。眼鏡に光が反射してその表情は窺えない)
八幡(そして、また箸を進め出すと自分の口にはもっていかず)
海老名「…はい、あ~ん♪」
226 = 25 :
八幡「えっと…何してんだ?」
海老名「何ってあ~んだけど?」
八幡(いや、そんなさも当然の様に言われましてもですね)
海老名「早く食べてくれないかな。腕がきつくなってくるから」
八幡「…だったら…自分で」
八幡(そういって彼女に顔を向けると声色からは分からなかったが、顔を真っ赤に染めていて、こっちを窺うように上目遣いで見てきていた)
八幡「…はぁ…あん」
八幡(さすがにそんな顔をされていては拒否することも憚れる)
八幡(…俺の顔も熱くなってきている気はするが気のせいだな。気のせいに違いない)
八幡(あと、食べたときに表情が一気に明るくなるのは反則なんでやめてくださいね)
227 = 25 :
八幡(その後何回か同じことを海老名さんは繰り返してきた)
八幡(俺も抵抗することを諦め、餌付けされている動物よろしくそれを受け入れた)
八幡(…料理が美味しかったからそれを受け入れたわけで)
八幡(…決して彼女の喜ぶ顔が可愛くて何度も見たかったからではない)
八幡(そうこうしている内に弁当の中はなくなり、俺も買ってきていたパンを食べ終える)
228 = 25 :
八幡(しばらくお互いに無言でいると、不意に自分の右肩に何かがのっかる)
海老名「………えっと、いいかな?」
八幡「……恥ずかしいからやめていただきたいんですが」
八幡(いや、あのですね!?いきなりこんなことされてびっくりしないわけなくてですね!?)
八幡(こんなの誰かに見られたらどうするの?いや、それとも見られることが今度は狙いなんですかね!?)
八幡(海老名さんマジ策士。孔明もびっくりだよ…いやあいつは軍師だったか?)
海老名「私も…恥ずかしいけど、ごめん少しだけだから…」
229 = 25 :
八幡(いや、だから俺も恥ずかしいから…って言おうとしたがすんでのところで飲み込んだ)
八幡(彼女の顔は何かに堪えているようで、先程までとはうってかわり仄暗い表情だった)
海老名「……分かってたけど………やっぱり…キツいや…」ボソッ
八幡(若干の泣き声混じりのその台詞は、今の彼女の心境そのものなのだと思う)
八幡(よく考えたら…いや考えなくても当然のことだった)
230 = 25 :
八幡(今まで仲良くしていた人を利用し、さらにそれを壊しかけているのだ)
八幡(しかもそれは誰かのためとかいうことではなく…自分自身のためにだ)
八幡(覚悟はしていたはずで…それが昨日のあの戸部と葉山に対しての言葉だったのだろう)
八幡(でも覚悟していても…彼女はまだ普通の女の子だ)
八幡(割り切れるほどの大人でもなく、何処かの強化外骨格のように飄々と全てをこなせるわけでもないはずで)
八幡(今日の重苦しい雰囲気も表面上では何事もないように振る舞っていても、見せないだけで弱っていた部品があった)
231 = 25 :
八幡(自業自得といわれればそうだろう…自分で蒔いた種なのだから)
八幡(でも…彼女をそこまでさせる何かが俺にあったのか?)
八幡(そんな自惚れは俺はしない…俺にはそんなものがあるはずもない…)
八幡(しかし、そんな俺をこの海老名姫菜は真っ直ぐに好意をぶつけてくれている)
八幡(彼女の想いに俺は…まだ答えを出せないだろう。情けないことだが彼女もそれは重々承知で)
八幡(そう思うと彼女から逃げるのはやはりフェアじゃくて、彼女だけじゃないあいつらにも逃げるのはフェアじゃない)
232 = 25 :
八幡(不意に自分の意思とは関係なく
腕が動き、彼女の頭を撫でる)
八幡(初めは少し驚いた彼女だったが、すぐにされるがままになる)
海老名「…馬鹿…そんなことするなんて卑怯だよ…」
八幡「…妹に何度もして…頭撫でるのは得意だからな」
海老名「…ふふっ、それ…言い訳になんか…なっ…てないから、ね…」
八幡(必死に押し留めていたものが一気に溢れたのか…小さくだがその声には涙が含まれていた)
八幡(ガラじゃないことくらいは分かっている…でも…)
八幡(今だけは何故か…彼女の涙が流れ終わるまで)
八幡(俺は隣で海老名さんを撫で続けていた)
233 = 25 :
こんばんは
やっとイチャイチャ?というか二人の時間?作ることできました
すごいここまで長かった気が…
また思い付いたのまとまったら投下していきます
235 = 199 :
あの姫菜さんがこんなかわいいだなんて
卑怯だよ
乙です!
236 :
投下していきます
そんなに進まないですが…
八幡(俺の肩に頭を乗せている海老名さんは泣き疲れたのか眠りに落ちていた)
八幡(今の時間はもうすでに昼休みも終わり5時間目が始まったばかりだった)
八幡(つまり二人ともサボり決定である。まぁ、授業は数学なんで全然良かったが)
平塚「…君一人ならまだしも海老名まで巻き込んでのサボりは感心しないな」
八幡「…どしたんすか先生…」
八幡(今一番会いたく人に会ってしまった…先生だからなぁ普通に説教をされるかと思ったが)
平塚「昼休みに君に頼み事をしたかったんだがね。教室に居なかったから探していたんだ。そしたらなかなかレアな光景が目に入ったものでな」
八幡(マジか…あのすごい他人に見られたら冷やかし間違いなしのところを見られていたとは)
237 = 25 :
八幡「で…どうするんすか?俺たちは今サボっているわけですし教室に返すんすか?」
平塚「君一人ならそうしただろうが…今回は海老名もいることだ」
平塚「それに君のあんな一面を見せられてはな。今回は多目に見ることにしよう」
八幡(そう言うと平塚先生はポケットからティッシュを出し俺に渡してくる)
八幡「なんすかこれ?」
平塚「その顔で海老名を教室に返すわけにはいかないだろう。涙の跡くらい拭いてやれ」
238 = 25 :
八幡「はぁ…どうも」
八幡(俺はもらったティッシュを制服のポケットにしまいこむ。今そうして起こしてしまうのは嫌だったからな)
平塚「君は優しいな…だがその優しさを知る人間はごく僅かだ」
八幡「俺が優しいだなんて俺の目の腐りが先生に移ってしまいましたかね…」
平塚「そうかもしれないな…だが私は信じているよ。君のその優しさが彼女を救うことを」
八幡(平塚先生は後ろを振り向き校舎に入っていく)
八幡(去り際に、今回は私が言い訳しておいてやろうと言葉を残していった)
八幡(全く…本当にいい先生だ。誰かさっさともらってやれよ。そこらへんの男よりかっこいいけどな…)
239 = 25 :
八幡(平塚先生が去って、特にするけともないの空を見ている隣の海老名さんが目を覚ました)
海老名「……あれ?わたし…」
八幡(海老名さんはしばらく頭が働いてなかったのかボーッとしていたが、さっきまでのことを思い出したのか顔が一気に朱色に染まった)
海老名「あっ!!えっと…あの…さっきのは忘れてくれないかな…?」
八幡「…海老名さんがそう言うならそうするわ」
八幡(俺は先生からもらったティッシュを取り出し、海老名さんの顔をなるべく優しく拭く)
海老名「……!?えっと…な、なにして!?」
八幡「…涙の跡残ってたからな…それじゃあ教室に行けないだろ」
海老名「うっ、えっとその……ありがとう…」
八幡(別に平塚先生が言わなかったら俺にこんな気遣いが出来るわけなかったがな)
八幡(まぁ、平塚先生が来たことは黙っておく)
八幡(さすがにあんなところを見られていたなんて知ったら、恥ずかしさで穴に入りたくなるだろうしな)
八幡(実際に俺は今もその気分は続いているしな)
240 = 25 :
海老名「…ごめんね…みっともないとこ見せちゃって」
八幡「…あれがみっともないなら、俺は常にそんな姿さらしてると思うけどな」
海老名「ふふ、そんなことないと思うよ」
海老名「それにありがとうね。少しだけ楽になったよ」
八幡「別に俺は何もしていない…あんたが自分で吹っ切ったんだろ」
八幡(結局のところ自分の心は自分で何とかするしかないからな)
八幡(海老名さんが楽になったと思うってことは、自分で多少なりとも折り合いをつけれたということだ)
241 = 25 :
海老名「そうかもしれないけど…でも君がいてくれたから…じゃないともっと長いことウジウジしてたと思うから」
八幡「……そうか」
海老名「うん、だから…ありがとう」
八幡(そう言って微笑む彼女の顔は、さっきまで見せていた仄暗さはなかった)
海老名「私ね…君を好きになって良かったよ」
八幡「…だから、なんでそんなこと面と向かって言えんだよ…」
八幡(不意打ちは卑怯過ぎるだろ…やっぱりこの人は読むことはできない。あの強化外骨格といい勝負するんじゃねぇの?)
海老名「だって本当のことだからね。それに言ったでしょ全力で落とすって」
海老名「一日一回言えば君も気のせいなんて思わないだろうしね」
八幡「……そんな悪魔みたいな所業はやめてくれ、俺の精神がもたないですからね?」
八幡(でもまぁ…今、目の前で笑っている彼女を見るんだったら少しはありかなと思うのだった)
242 = 25 :
今日はここまでです
やっと素直な海老名さん出せた
今まで真っ黒海老名さんばかりだったから良かったです
もっとイチャイチャさせてあげたいです
243 = 200 :
いちゃいちゃはよ!
245 = 25 :
自分の中ではそこそこイチャイチャさせたつもりですが…
なんか物足りない感じですみません
次回は多分奉仕部かあーしさんとの絡みになるかと
246 :
絶妙な距離感でいい感じにイチャイチャしてる
247 :
おはようございます
今から仕事なので帰り次第投下していきます
あーしさんの口調がよくわからないまで…
248 :
ムリしないで大丈夫だからなー
249 :
こういう素直さが奉仕部の二人には足りないのです、シカタナイネ?
250 :
雪乃「素直になればいいのかしら<●> <●>」
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