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    元スレ八幡「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください」海老名「…」

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    601 = 25 :



    八幡「ここでいいか…」


    海老名「…どうしてここに?君にとったらここは…」


    八幡「別にそんな嫌だったとは、今では思ってねぇよ」


    海老名「………それで話って」


    八幡「多分、あんたは信じられないと思ってんだろうな。俺が雪ノ下や由比ヶ浜を選ばれなかったことに」


    海老名「…!?そうだよ。だって、それは…君の事は本当に好きで、正直選んでくれたことはすごく嬉しい‼」


    海老名「もうこのまま幸せに浸かっちゃえばいいじゃんって私の心は言ってくるよ‼」


    海老名「…でも…あの二人より私が幸せになる資格なんて…ないよ」

    602 = 25 :



    海老名「いっぱい壊して、いっぱいみんなを傷つけて…いっぱい後悔して…そんな私が、私が…」


    八幡「…そんなもん俺には関係ねぇよ。あんたがそれを抱えるって云うなら、俺も一緒に抱えてやる」


    八幡「俺みたいが奴が何か出来るかは分からねぇけど、俺はあんたと一緒にいたいって思ったんだ」


    八幡「似合わない事言ってるのは重々承知してる上で言う。俺は……姫菜さんが好きなんだ。好きな女の子ぐらいは俺も守りたいんだよ」


    海老名「……!?そんなの反則だよ…」


    海老名「ねぇ…私は幸せになっていいの?」


    八幡「ああ」


    海老名「私はみんなと…奉仕部にいていいの?」


    八幡「むしろあいつらが離してくれねぇよ。もちろん俺もな」

    603 = 25 :



    海老名「…私は…私は…君と一緒にいていいの?」


    八幡「ああ、俺が好きなのは姫菜さんだからな」


    海老名(もう…なんで君はいつも私がほしいものをくれるの)


    海老名(私は彼の身体に体当たりするように飛び込んだ。彼は優しく私を抱き止めてくれる)


    海老名「私も君が…八幡君が好き‼だからこんな私で良かったら、私と一緒にいて…」


    八幡「俺の方こそ…俺なんかで良かったらいてくれ」


    海老名(私はうん、うんって言いながら彼の胸に顔を押し付ける。そんな私の頭を彼は撫でてくれる)


    海老名(私は彼に甘えるようにそうして、彼も私が飽きるまで撫でる手を止めなかった)


    海老名(恋人になれた私達を、夕焼けだけが暖かく包みこみ、見守っていた)

    604 = 25 :


    ・・・・・・・・・・


    海老名(その後のことを語ると、私達の周りはそんなに変化することはなかった)


    海老名(あの彼が告白した次の日、奉仕部に行くと変わらず私を迎えてくれた)


    海老名(そのことに思わず泣きそうになったけど……)


    雪ノ下『言っておくけど昨日言ったことは嘘じゃないわよ』


    由比ヶ浜『そうだよ。私も雪乃もまだまだヒッキーのこと諦めないんだから‼』


    海老名(なんて、堂々と宣戦布告してきた。もちろん私はそれに負けるつもりなんて全然ないし、彼を離す気なんて考えられない)


    海老名『いいよ。私と八幡君の間に入れるならね。私は八幡君の彼女なんだから、絶対離さないけどね』


    海老名(そんなこと言いながら私達は笑い合った)


    海老名(マッ缶を買いに行っていて、後から来た彼が、その光景を見ながらポカンとしながらも何処か優しい表情をしていた)

    605 = 25 :



    海老名(戸部…ううん、翔君とはあれからも交流は続いていた)


    海老名(八幡君と付き合うことになったのを伝えると素直に祝福してくれた)


    戸部『海老名さんが幸せならそれでいいっしょ。ヒキタニ君も海老名さんもよろしく』


    海老名(また彼の呼び名がヒキタニ君に戻っていたけど、八幡君も戸部に比企谷って言われるのは、何か違和感しかないとか言ってたので大丈夫みたいだ)


    海老名(優美子にもその事を伝えると、私を抱き締めながら良かったと何度も言ってきた)


    三浦『でも、ヒキオ…海老名泣かせたら、あんた泣かすから覚悟しときなよ』


    海老名(そんな優美子を見て、彼が縮こまってしまったのは想像に難くないだろう。私もそれをみて思わず笑ってしまった)


    海老名(結局のところ私が思っていたほど、そんなに簡単に壊れるものじゃなかったんだろう)

    607 :

    もしや終わり?

    608 :



    平塚『やはり君を奉仕部に入れて良かったよ。生徒に先を越されたのは癪だがな……』


    海老名(平塚先生は私を呼び出して、色々と話をしてくれた。途中で婚活の失敗談とかになってたけど…早く誰かもらってあげて‼)


    平塚『だが、まぁ…君達が幸せなら教師としてはとても嬉しく思うよ。これからも彼らと一緒にいてやってくれ』


    海老名(慈愛に満ちた表情でそう笑う先生は、本当になんでこんなかっこよくて綺麗なんだろうと思った)


    海老名(私が男で、後10年早く産まれてたなら心底惚れてたんだろうなぁ)


    海老名(きっと色々分かってた上で、この人は私をあの場所に入れてくれた)


    海老名(あの時、奉仕部に入れてほしいとお願いして本当に良かった)

    609 = 25 :



    葉山『姫菜すまなかった…』


    海老名(また別の日、隼人君が私を呼び出して謝罪してきた)


    海老名(私としてはもう何も気にしてはいないし、寧ろ利用していたのは私の方だ)


    海老名(この際だったから彼に私が思っていて、考えていたことを全て話した)


    海老名(隼人君は怒るわけでもなく、ただただ苦虫を噛む潰したような表情をしていた…)


    葉山『…そうか…俺には羨ましいよ。そんなになって想えることが…今になって気付くなんてな』


    海老名(私も…今なら分かるよ。君のしたかったこと、守りたかったことが…)


    海老名(でも、君も目を逸らさないでほしい。そうすれば分かると思うから。君を想っていてくれる人が近くにいることを)

    610 = 25 :


    あともう少しだけあります
    紛らわしくて申し訳ありません

    611 :

    まだ400近く残っているな

    612 = 606 :

    乙です
    ゆっくりしていいよ

    613 = 25 :



    海老名(色んなことがあったこの数日、今日は彼と…何かこういうのは恥ずかしいけど初めてのデートだ)


    海老名(恋人になる前から結構飛ばしてた気はするけど、恋人になってから今日が初めてなのでやはり気分も違う)


    海老名「あっ、こっちこっち」


    八幡「おう、悪いな。待たせたか?」


    海老名「大丈夫だよ。待ち合わせには まだ時間結構あるし、君ならギリギリに来るかなって」


    八幡「最初からはさすがにな…それにそんなことしたら小町にどやされちまう」


    海老名「ふふ、小町ちゃんならいいそうだね。それじゃあ、八幡君も来たことだし行こうか」

    614 = 25 :



    海老名(そう言って進もうとした時、彼は私の手を取って歩き出す)


    八幡「まぁ…なんだ…このくらいはな」


    海老名「えっ、ああ…そ、そうだね」


    海老名(手を繋ぐってことだけなのに、何だか猛烈に恥ずかしくて)


    海老名(今まで私が彼を落とすのにどれたけ全力だったのかよく分かった)


    海老名(改めてこうするとやっぱり…でも嬉しいよ)


    海老名(彼もきっと恥ずかしいはずなのに、こうしてくれることがすごく嬉しくて)


    海老名(周りからは私達はきっと何処にでもいるカップルに見えるんだろうけど)


    海老名(私はどんな恋人達よりも幸せだと感じている)

    615 = 25 :



    ・・・・・・・・・・


    海老名「今日はありがとう。楽しかったよ」


    海老名(太陽も沈んで、空が真っ暗になり始めたころ。私の彼の初めてのデートも終わりかけていた)


    八幡「そうか。それなら良かった」


    海老名「うん、君があんなに積極的に何かしてくれるなんて思ってなかったしね」


    八幡「あんまり言わないでくれ…今でもこうやってるの恥ずかしいんだよ」


    海老名(そう…彼は今日はずっとこうして私の手を繋いでくれていた)


    海老名(デートとしては…ららぽで服やアクセサリーなどのウィンドウショッピングとか、本屋に行ってお互いにおすすめの本を紹介したり)


    海老名(至って普通のことばかりだったけど、それが彼といるだけでとても楽しかった)

    616 = 25 :



    海老名(でも、そんな楽しい時間ももう少しで終わってしまう)


    海老名(まだこの時間を終わらせたくなくて、私は彼の手をギュっと握る)


    八幡「……どうかしたか?」


    海老名(彼は歩くのを止めて私の方を向いてくれた。私はじっと彼の目を見つめる)


    海老名「えへへ…何だか寂しいなって」


    海老名「こんな風に思うんだ…でも寂しいんだけど悪くないよ。寂しいけど暖かいの」


    八幡「…そうか」


    海老名(そう言って穏やかな表情をする彼を見てると、無意識のうちに身体が動いた)

    617 = 25 :



    海老名(私より高い背、それに合わせるために私は背伸びをする)


    海老名(目を閉じて彼の唇に自分の唇を重ねた)


    海老名(目は閉じているけど、彼がすごく驚いているのが分かった)


    海老名(さっきよりも強く彼の手を握って、自分も結構緊張してることには後になって気付いたけど)


    海老名(唇を離すと、お互いに照れくさそうにそっぽを向いたけど、すぐにまた見つめ合う)


    海老名(さっきまで感じていた寂しさは、いつの間にか薄らいでいって)


    海老名(私達は惹かれ合うように、自然とまた唇を重ねる。寂しさは完全に消えた)


    海老名(ああ、こんなにも……私は…)

    618 = 25 :



    海老名(ファーストキス…いや実際はもうセカンドキスだけど、レモンの味がするなんてことなかった)


    海老名(でも、何だか甘い感じがして、とても幸せで)


    海老名(やはりこういうのはあれだろう。定番の二人は幸せなキスをして終了ってなるんだろうけど、プラスαがあってもいいはずだ)


    海老名(私は唇を離すと、彼の腕に自分の腕を絡ませる)


    海老名(そして自分のありったけの気持ちを言葉にするんだ)


    海老名(偽りのない。私の彼への想いを)


    海老名「ずっと前から、これからもずっと好きです。私と一緒にいて下さい」


    海老名(やはり私の青春ラブコメは始まったばかりだ)

    619 = 25 :


    これで終わりです
    長いこと時間がかかってしまって申し訳ありませんでした

    最後はすごい駆け足でデートの中身とか全く無いですが
    海老名さんと八幡を恋人にって感じだったんでこうなりました

    物足りないって方もいるとは思いますが
    気が向けばイチャイチャしてるだけのを別ので書いてみたいとは思ってます

    それよりもまずあーしさんのを完結させてになりますが

    あーしのが完結さたらサキサキとか織裳ととか色々浮かんだのがあるんで
    書けたらいいなと

    今度はもっと早く書けるよう頑張っていきたいと思います
    ここまでお付き合い下さって本当にありがとうございました

    620 :

    乙でした

    621 = 606 :

    お疲れ様でした
    素晴らしいです
    次回作も期待しています

    622 :

    お疲れ様でした

    624 :

    乙乙~
    イッチのせいで海老名さんに目覚めてしまったやんけ...(恍惚)

    625 :

    >>619
    織裳とって誰だよww
    折本の間違いです
    すみません

    626 :


    折本のSSが期待

    628 :

    おつ 海老名さん可愛かった

    629 :

    乙です
    海老名さん可愛かったし奉仕部の関係もよかったです


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