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    元スレ衣「できたぞ!牌に愛されし者に愛されるようになるクスリだっ!」咲「なにそれ!?」

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    101 = 95 :


     池田家

    華菜「まったく…どんだけずーずーしいんだし」

    「ごめんね華菜ちゃん…本当にごめん」

    華菜「あ、いや。龍門渕のやつらな。咲はどっちかっていうと被害者っぽいし」

    「…まぁ嘆いても仕方ないよね。お泊り会みたいなものだと思って楽しもうよ!」

    華菜「お、おう」

    華菜(かなりポジティブだな…いや、あいつらに巻き込まれっぱでそうならざるをえないのか)

    102 = 95 :

    華菜「まぁかなりやかましいのが三人もいるけどくつろいでけ。たいしたもてなしもできないけどな」

    「おじゃましまーす」

    池田二号「おかえりだし!」

    池田三号「なんかヘンなのもいるし!」

    池田四号「だれだし!」

    「へ、へんなの…」ガーン

    103 = 95 :

    華菜「おばかたちよ、こちらは宮永咲、まぁいろいろあって今日うちに泊まることになった」

    二号「おねーちゃんが…!?」ガーン

    三号「ともだちを…!?」ガガーン

    四号「つれてきた…!?」ガガガーン

    華菜「おいおい失礼な妹たちだなーハハハ」グリグリ

    104 = 95 :

    「あはは…でもホントそっくりだね」

    華菜「そーか?右から緋奈、奈沙、城奈な」

    二号「ヨロシクな!」

    三号「おねーちゃんとなかよくやってほしーし!」

    四号「ねぇね、あそぼー!」

    華菜「かなーり生意気なやつらだけどカンベンしてやって」

    「そんなことないよ、かわいいね」

    華菜「そうか?……」

    105 = 95 :

    華菜(華菜ちゃんにそっくり+かわいい=華菜ちゃんかわいいね)

    華菜「そ、そんなこと言ったってだめだかんな!」///

    「え!?なにが!?」

    華菜「ちゃんづけ」

    「華菜ちゃん」

    華菜「こら」

    二号「お、おう…」

    三号「なんかなかよさげだし」

    四号「あそぼ!あそぼ!」

    「そうだね、あそぼっか。なにしてあそぶ?」

    106 = 95 :

    四号「トランプ!」

    華菜「その間にご飯でも作るかな」

    「トランプかぁ。なにするの?」

    二号「ぎんこう!」

    三号「ぎんこうやろう!」

    四号「やろうやろう!」

    華菜「やめなさい。もっと他にあるだろ、大富豪とか!」

    「あはは…」

    107 = 95 :


     カポーン

    「……」スッポンポ-ン

    華菜「……」スポポーン

    「……」スッ

    華菜「……」スッ

     ぎゅ

    「わたしたち、やっぱりいい友達になれそうだね…!」

    華菜「だし!」

    108 = 95 :

    「zzz」

    華菜「こらこら…お布団で寝なさい」

    「んー…」

    華菜「おら」

    「zzz」ゴロンゴロン

    華菜「まったく…世話の焼ける妹たちだし」

    109 = 95 :

    「……」

    華菜「じゃうちらも…どした?」

    「ん?や…華菜ちゃん、やっぱりお姉ちゃんさんなんだなぁって」

    華菜「お姉ちゃんさんってなんだし…まぁ、あんな手のかかるのが三人もいたらな」ゴロン

    「…ちょっとだけ、うらやましいなぁ。私はたぶんもう、そこまでは戻れないと思うから」

    華菜「……」

    「きっとこんな私だからお姉ちゃんも…」

    華菜「そんなのわかんないし」

    「え?」

    110 = 95 :

    華菜「あたしさ、咲と初めて会ったあの決勝戦…おまえのことを天江衣並におかしなやつだと思った」

    「そ、そっか」

    華菜「それがこうして布団並べて隣で寝てるとか、その時には想像もできなかったし」

    「それは私も」

    華菜「なにがどうなるかなんてわかりっこないし。案外、うっとうしいくらいの姉妹仲に戻れるかもよ」

    「…そうなれたら、嬉しいな」

    111 = 95 :

    華菜「まぁ無理だったらそん時は華菜ちゃんが」

    「それは遠慮しようかな」

    華菜「はえーよ」

    「華菜ちゃんは友達だから」ニコッ

    華菜「…ふん」ゴロン

    「あ、怒らないんだ。華菜ちゃん」

    華菜「今から寝るのに怒ってもな。ほら、おまえもさっさと寝ろし」

    「はーい」

    112 = 95 :

    華菜「……」

    華菜(あー…あっち)カァ

    華菜「……」

    「……」スゥスゥ

    華菜「……」スッ

     ぎゅ

    華菜「…おやすみ、咲」 

     池田編 カン

    113 :

    乙 二人とも可愛いなぁ

    114 :

    すこやんに出会ってしまったら咲さんはどうなってしまうんだ…

    115 :

    おつー
    姉属性の池田とは相性良さそうだな

    116 :

    華菜ちゃんかわいいし

    117 :

    おつおつ
    妹ズが友達連れてきたこと驚いてるがみはるんは来てないのだろうか

    118 :


    キャプテンが咲ちゃん狂いにならないとはこれ如何に?仮にも個人戦一位だぞ奴は

    119 :

    バッカおめぇ、キャップは母性愛に決まってんだろうが。
    必要な時は包み込むように愛して、必要ない時は遠くで見守る、理想的じゃないか

    120 :

    >>119にここまで言われると投下しづらいぞ
    キャップ編めっちゃ長くなったのに

    121 = 120 :


    すこやん劇場

    すこ母「あら健夜、なぁに?今日は仕事でもないのにおめかししちゃって」

    健夜「あーうん。ちょっとね」

    すこ母「もしかしてまた恒子ちゃん?あなた、なかなか男連れてこないと思ってたらまさか…そうなの?」

    健夜「違うよ…邪推はやめてよもう…。なかなか巡り会わないだけだよ」

    すこ母「だいじょうぶよ。愛の形はヒトソレゾレヨスコヤ」

    健夜「棒読みひどすぎない!?」

    健夜「まったくお母さんったら、娘をからかって遊んで…」

    健夜「だいたい私だってちょっと本気出せばこのくらい普通だって…いつもジャージだと思ったら大間違いだよ」

     ピンポーン

    健夜「あ、きたかな?」

    健夜「それにしても私のところに未来有望な高校生雀士が勉強しにくるなんて…ついにそういう企画(?)まできちゃったかぁ」

    健夜(正直ちょっとめんどうだなぁ)

     ピンポーン

    健夜「はいはーい。いまでまーす!」

     ガチャ

    健夜「あ、宮永さん?」

    「はいっ。えと、小鍛治プロですよね?今日からお世話になります、よろしくお願いします!」ペッコリン

    健夜「!!!!!」ピシッ

     カン

    122 = 120 :


     キャップ編

    未春「ね、ね、どーだった華菜ちゃん!」

    「サキ、池田と仲良くなったか!?」

    華菜「あ”ー、うっとーしーし!」

    「あはは…」

    美穂子「ふふ」クスッ

    美穂子「…」チラッ

     ワイワイ

    美穂子「…」ソソクサ

    「…?」

    123 = 120 :


     屋上

    美穂子「~♪」サッサッ

    「美穂子さん?」

    美穂子「きゃっ!?」

    「わっ、ごめんなさい!驚かせちゃいましたか?」

    美穂子「さ、咲さん…?」

    「よいしょ」ヒョイ

    美穂子「あ、ごめんなさいね…ちょっとだけ驚いちゃった」

    「すごい驚いてましたよ?」クスクス

    美穂子「そ、そうかしら?」

    「はい」

    124 = 120 :

    美穂子「ああ、私がやるから、咲さんはみんなとお話してても」

    「手伝いますよ。美穂子さんはいつもこういうことを一人でやってるんですよね。華菜ちゃんから聞きました」

    美穂子「好きでやってることだから…それに、あの子たちには麻雀に打ち込んでほしいから」

    「すごいですね…なんだかお母さんみたい」

    美穂子「ふふ、さすがにそれは無理があるんじゃないかしら」

    「そうですか?」

    美穂子「それにしても…華菜と私のことで話したりするのね。ちょっと恥ずかしいかも」

    「華菜ちゃん、美穂子さんの話をする時は顔がキラキラしてるんですよ」

    美穂子「まあ」クスッ

    125 = 120 :


    華菜「んー…さすがにここからだと話までは聞こえないし…」

    「出歯亀か!」

    華菜「うお!?び、びっくりしたし…気付かれてないよな…?」

    「衣も!」

    華菜「いいけど静かにしろよな。…にしても、あのふたり、なんか絵になるなあ」

    126 = 120 :


    「そういえば美穂子さんのその瞳って」

    美穂子「…」ピク

    「すっごく…」

    美穂子「…」フッ


    華菜「あれ…キャプテン、なんかちょっと表情が暗くなった…?」

    「…案ずるな。サキならきっと」

    127 = 120 :

    「――綺麗ですよね!」

    美穂子「え…?」

    「さっき驚かせちゃった時にちょっと見えたんですけど、すごく綺麗だったなぁ」

    美穂子「…そう、かしら」

    美穂子(綺麗…そう。上埜さんも言ってた。残酷なまでに綺麗で…でもそれは普通の人からしたらとっても不自然…)

    「でも、いつもは片目をつぶってるってことはやっぱり…いろいろ言われたりするんですよね」

    美穂子「そうね」

    「あ、ごめんなさい…あまり気持ちのいい話じゃないですよね」

    美穂子「いえ、だいじょうぶだから」ニコッ

    128 = 120 :

    「でももったいないですよね」

    美穂子「もったいない?」

    「はい。美穂子さんってその瞳も含めてすごい綺麗だし、なんだか片目を閉じてるとかげるというか」

    美穂子「…え?」パチリ

    「あ、ほら。やっぱり瞳を閉じてない方が自然で魅力的ですよ」

    美穂子「……」

    「華菜ちゃんたちがうらやましいなぁ。あ、うちの部長もすっごい魅力的な人だし、和ちゃんや京ちゃんも家事が得意なんですけどね」

    美穂子「……」

    「華菜ちゃんも実際にお姉ちゃんやっててすごい親近感が湧くけど」

    美穂子「……」

    129 = 120 :


    「美穂子さんはなんだか、理想のやさしいお姉ちゃんって感じです」ニコッ

    美穂子「――……~~~~~っ」カァ

    130 = 120 :

    「? 美穂子さん?」

    美穂子「あ、そうね、ありがとう…でいいのかしらっ?」

    「なんだかそれもヘンですね」クスッ

    美穂子「そ、そうね…」

    美穂子(な、なにかしら、いまの…?すごく…胸のあたりがきゅうって…)ドキドキ

    131 = 120 :


    「うむ、これがジゴロというやつだな!」

    華菜「いや、はたから見たらそうなんだけどさ…もうちょっと言葉選ぼうな?」

    「さすがサキ!」

    華菜「……」

    華菜(キャプテンと咲が仲良くなる、それはすごい良い事で望んでたことのはずなんだけど)

    華菜「なんだかなぁ…」

    「ん?どうした池田?」

    華菜「なんでもないし。ほら、そろそろいくぞ」ガシッ

    「あうー」ズルズル

    132 = 120 :


     福路家

    美穂子「…はぁ」

    美穂子(…あ、また。私ったら、本当にどうしたのかしら…?)

    美穂子(鏡を見ては溜め息ばかり。…どうしたのか、なんて自分にとぼけてみてもムダなのに)

    美穂子「……」スッ

    美穂子「…はぁ」

    美穂子(明日がくるのがこんなに怖いなんて…どうしたらいいのかしら)

    133 = 120 :


     ピンポーン

    美穂子「…? こんな時間になにかしら?」スッ

    美穂子「はい、どちらさまですか?」ガチャ

    「あ、こんばんは!」

    美穂子「!!?」

    「あの」

    美穂子「ごめんなさいっ」バタン

    「えっ」

    134 = 120 :

    美穂子「……っ!」ハァハァ

    美穂子(どっ、どうして…?私の家にくるのは明日のはずじゃ…?)

    美穂子(咲さんのことを考えていたから…?ああ、たすけて上埜さん…!)

    美穂子「あぁっ、私ったら、いきなりのことで気が動転していたとはいえ、あんな締め出すような真似をっ」

    美穂子「…こんな寝間着の格好ではしたないかしら…」ウロウロ

    美穂子「いえそんなことより、こんな時間に一人で外に立たせて暴漢に襲われたりでもしたら…大変っ!ひとまず上がってもらって…」タタタ

    135 = 120 :

    美穂子「…」ソーッ ガチャ

    「あ、開いた」

    美穂子「」ビクッ

    「よかったぁ…美穂子さんに断られたら華菜ちゃんの家まで歩いていかなきゃいけなくなるところだったよぅ」

    美穂子「え、それはいったい…?今日は深堀さんのおうちに泊まることになってたのよね?」

    「はい。深堀さんのおうちの都合で泊まれなくなっちゃったみたいで…」

    美穂子「そういうことだったのね…」

    「一番近いのが美穂子さんのおうちだって、深堀さんに何回も道順を刷り込まれて…もうあたまが…」

    美穂子「だ、だいじょうぶ?すごいくたびれてるようだけれど」

    「なんとかだいじょうぶです…衣ちゃんたちが泊まってる龍門渕のホテルもどこにあるのか全然覚えてないし…」

    美穂子「でも困ったわ…私はかまわないんだけど、さすがに両親に話をしないと…」

    「あ、そうですよね…あはは、だめだったらしかたないです」

    美穂子「……」

    美穂子「よしっ!まかせて!」

    136 = 120 :

    「え?」

    美穂子「上がって。私の部屋に案内するわ」

    「え、でも…」

    美穂子「だいじょうぶよ。私がなんとかするから、咲さんは自分の家だと思って、ね?」

    「は、はぁ…ありがとうございます、助かりました」ペコ

    美穂子「じゃあすこし待っててね」

    「はい」

    (ここが美穂子さんの部屋かぁ…いい匂いだなぁ)ポケー

    137 = 120 :

    美穂子「……」スタスタ

    美穂子「お父さん、お母さん」コンコン

    福路父「なんだ?」

    美穂子「失礼します。お話があってきました」

    福路母「あら。なにかしら?」

    福路父「ふむ。聞こう」

    美穂子「実はかくかくしかじかで…その子をうちに泊めてあげたいんです」

    138 = 120 :

    福路父「ほう…しかし、向こうの親御さんも心配するのではないか?」

    美穂子「その点は大丈夫だと思います。元々私の後輩の家に泊まる予定ではありましたから」

    福路父「それでもだ。前もって連絡を入れていた家が都合で泊まれなくなり別の家に泊まることになったのだろう?知らぬ家に我が娘を預けるなど、きっと心配するであろう」

    福路母「私はいいと思いますけどねえ」

    福路父「お前も子を持つ身だろう。もし美穂子が同じ状況になったらどうだ?」

    福路母「それは心配もありますけど…お友達の家でお泊りとなったら楽しみにしてることでしょう。わざわざそれくらいのことで水を差すのもなんでしょう」

    139 = 120 :

    福路父「お前は何もわかっとらん!子とは宝、即ち――」

    福路母「あなたは少し口うるさすぎです」ズイ

    福路父「お」

    福路母「美穂子にとっても大事なお友達なのでしょう?」

    美穂子「はい」

    福路母「でしょうね。あなた、すごい顔してたもの」

    美穂子「…」テレッ

    福路父「しかし!」

    福路母「あなた?」

    福路父「ハイ」

    福路母「よろしい。美穂子、そういった時間は意外と貴重なものよ。いっぱい楽しみなさいな」

    美穂子「はい!ありがとうございます!」

    140 = 120 :

    福路母「ただし、学生としてあるまじき事はしないようにね。夜更かしなんてもってのほかよ?」

    美穂子「はい。それでは失礼します。おやすみなさい、お母さん、お父さん」

    福路母「はい、おやすみなさい。あ、それからあなた、電話するのはよろしいですが、通話が終わったら受話器はきちんと戻してください。大事な連絡があった時に通じなかったらどうするんですか。それと電話の掛け方を覚えたからといって四六時中電話をするのもおよしなさい。向こう方にも迷惑ですし、電話だってタダじゃないんですよ。遊びを覚えた子どもじゃないんですから、節度を持ってですね」

    福路父「…申し訳ありません」ガクッ

    141 = 120 :

    美穂子「…ふぅ」

    美穂子「あ、咲さん?ごめんなさいね、待たせちゃって」

    「あ、いえ。全然です」

    美穂子「両親には話を通してきたから。安心してね。はい、お茶とお菓子です」

    「ありがとうございます、いただきます。すみません、急な話で」

    美穂子「いえいえ。……」

    「……」モグモグ

    美穂子(…どうしましょう…)

    美穂子(いろいろあって忘れてたけど、これで咲さんは今日もうちに泊まっていくのよね…それも私の部屋で、ふたりきり…)

    142 = 120 :

    「……」モグモグ コレオイシー

    美穂子(ああ…クッキーを頬張る咲さん、かわいい…おなか空いてたのかな、晩ごはん食べてないのかしら?)

    「これすごくおいしいですね!どこのクッキーですか?」

    美穂子「あ、それは母が焼いたものなの」

    「えー、本当ですかっ?すごいなぁ。あ、美穂子さんもお料理上手なんですよね。やっぱり教えてもらったりしてるんですか?」

    美穂子「少しだけね。そうだ、明日のお弁当、咲さんの分も作りましょうね」

    「いいんですか?えへへ、楽しみだなぁ」ニコニコ

    美穂子「かわいい」

    「はい?」

    美穂子「ううん。気にしないで」

    美穂子(悩んでたってしかたないわ…せっかく咲さんが泊まっていくんだもの、めいっぱい楽しんでもらいましょう)

    143 = 120 :


     カポーン

    美穂子「かゆいところはない?」ゴシゴシ

    「は、はい…」

    「……」ジーッ

    美穂子「流すわね」パシャ

    「は、はい…」

    「……」ジーッ

    (す…すごい…)ジーッ

    「わぷっ」バシャ

    美穂子「あ、ごめんなさい!目に入らなかった!?」

    「あは…だいじょうぶです」

    美穂子(咲さん、細いなぁ…)

    (美穂子さん、おっきいなぁ…)

    144 = 120 :

    「すみません。パジャマまで借りちゃって」

    美穂子「気にしないで。サイズはどうかしら?」

    「…」ダボッ

    「ピッタリです」ニコッ

    美穂子「そう?それならよかったわ」

    145 = 120 :

    美穂子「そうだ。連絡先の交換とか…その、いかがですか?」

    「あ。いいですね。私、最近携帯電話を買ってもらったんですよ」

    美穂子「あら、最新機種とかいうやつかしら?いいわね」

    「これさえあれば迷子になってもへーきってお店の人に勧められたやつです。なんでもじーぴーえすがくっついてるとか」

    美穂子「まあ…なんだかすごそうね」

    146 = 120 :

    「ですよねっ。…で、これ、どうしたらいいんでしょう?」

    美穂子「私は結構前から持ってたから、教えてあげる。まずは開きます」

    「えっと…どこを開いたらいいのかな…ここ?なにかの挿し込み口みたいだけど…」

    美穂子「むむ…咲さんのはあまり見ないタイプね…きっとスライド式というやつだわ。カタログで見たことがあるもの」

    「へぇー。美穂子さん詳しいんですね!」

    美穂子「ふふ…なんだか照れちゃう。つまり咲さんのは開くのではなくスライドするのね」

    「スライド…あ、たしかこうやるって言ってたっけ」シュッ

    スマホ「ぺかー」

    「あ!なんかついた!」

    美穂子「今の!今の咲さんの指の動き、そこはかとなく未来感が出てたわ!」

    147 = 120 :

    「ここから…どうしたら」

    美穂子「うーんと…どうしたらいいのかしら」

    「むむむ」

    美穂子「たしかこの右上のボタンを」

    「ボタン…この横のかな」ポチッ

    スマホ「」

    「あ、消えちゃった…」

    美穂子「なんでかしら…」

     この後滅茶苦茶最新技術(?)と格闘した

    148 = 120 :

    美穂子「…もう寝ましょう…」

    「目がしぱしぱする…」

    美穂子「休ませてあげましょう…きっと目も疲れちゃったのよ」

    「そうですね…」

    美穂子「それじゃ…」

    美穂子(咲さんにベッドを使ってもらって…)

    149 = 120 :

    「えへへ…なんだか照れちゃいますね」

    美穂子「え?」

    「いっしょのベッドで寝るなんて、なんだか小っちゃい頃を思い出すなぁ」

    美穂子「い、いっしょ!?」

    「あ、ごめんなさいっ、図々しかったですよね!ベッドがひとつって状況でなんだか自然にいっしょでって思っちゃって…」

    美穂子(咲さんと密着…はっ!)

    美穂子「え、えっと…その…」

    美穂子「ふ、ふつつかものですが、よろしくおねがいいたします…」

    「あ、はい…」

    150 = 120 :

    美穂子「…」

    「…」

    美穂子「そ、それではお先に」スッ

    「は、はいっ」

    美穂子「…どうぞ」サッ

    「…お、おじゃまします」スルッ

    美穂子「…」

    「…」


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