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元スレ京太郎「偶然が重なって運命の人」
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やらなきゃいけないこと、爆弾処理が終わってなかったか
しかし結末が見えている(?)ためにちょっと悲しい
乙
しかし結末が見えている(?)ためにちょっと悲しい
乙
…
京太郎「はぁ~~~」
京太郎「咲と話すのになんでこんなに緊張してんだろ……」
京太郎「まぁいいや。これで後顧の憂いを絶って、その次の日に…」
ピロン
京太郎「!?」
『電話していい?』
京太郎「…」メルメル
prr…
京太郎「もしも~し」
憧『え、速っ』
憧『えっと…こ、こんばんは?』
京太郎「なんで疑問形なんだよ」ハハハ
憧『だって……それより、京太郎はなにしてたの?』
京太郎「俺?ん~………別になにも」
憧『なんか間があったわね』
京太郎「しいて言うなら、憧からの電話を待ってたかな」
憧「またテキトーなこと言ってー」
京太郎「いやいやマジだよ、マジマジ」
京太郎「ずっと今か今かと携帯を握りしめてだな」
憧『はいはい。てゆーか、かけるかどうかわかんないって言ったよね?』
京太郎「でもちゃんとかけてきたじゃんか」
憧『それはそうだけど』
京太郎「憧も俺と同じ気持ちだと思ってたから」
憧『へ?』
京太郎「だから絶対かかってくるって信じてた」
憧『京太郎…』
◇ ◇ ◇
咲「ふぅ」
咲「よかった……ちゃんと話ができて」
咲「………」
咲「考えてみたらこういうとき、いつも京ちゃんから……」
咲「やっぱり優しいな、京ちゃん」
咲「でも今回悪いのは京ちゃんなんだから、わざわざ私が歩み寄ってあげる必要ないもんね、うん」
咲「………」
咲「私もちゃんと言わなきゃ」
咲「ダメかもしれないけど……」
咲「でも、このまま終わるなんてもうできないから……」
◆
憧『今度は京太郎からかけてきてよね』
京太郎「えー、俺から?」
憧『なによ、嫌なのー?』
京太郎「別にいまみたいに憧からかけてくれればいいじゃん」
憧『う~ん……でもぉ』
京太郎「??」
憧『あたしからかけてばっかりじゃ、あたしばっかり京太郎のことを……』
京太郎「え、なんだって」
憧『ともかく!京太郎もかけてきなさい!』
京太郎「わかった、わかったよ」
憧『よろしい。最初っから素直にそう言いなさいよね』
京太郎「へいへい、申し訳ございませんっしたー」
憧『いつでもいいからね』
京太郎「あぁ、そっちもな!」
憧『うんっ』
(これからほぼ毎日電話するようになった)テッテレー
すいません
あまりの進まなさに現実逃避して新刊が出た漫画を読み返してました
あまりの進まなさに現実逃避して新刊が出た漫画を読み返してました
咲「あ、あれ?」
咲「えっと、たしか……」
咲「ぅぅ~…」
咲「………」
咲「背に腹は代えられない……」
prrrrr…prrrrr…
咲「なんでこういうときに限って出てくれないのぉ」
prrrrr…prr
『はいはーい、もしもーし』
咲「京ちゃん……」
京太郎『咲か、どうした?』
咲「あのね…」
京太郎『なんかあったのか?』
咲「京ちゃんの……」
京太郎『俺の?なに?』
咲「京ちゃんのうちって、どこだっけ」
京太郎『はぃ?』
…
京太郎『この前スマホがあればもう迷わないって言ってなかったか?』
咲「ま、迷ってるわけじゃないもん!ただ目的地がわからないだけだもん!」
京太郎『世間ではそれを迷ってるって言うんだよ』
京太郎『つーかもう何回か来てるのに、なーんでわからなくなるかね』
咲「久しぶりなんだからしょうがないじゃん!」
京太郎『ハァ……いまからうちの住所を送るから、それをコピペして目的地設定しろ』
咲「こ、こぴ…?」
京太郎『そしたら案内してくれるだろ』
咲「京ちゃん京ちゃん」
京太郎『ん?なに?』
咲「こぴぺってなに?」
京太郎『あ、あ~~……コピーして貼り付けろってこと』
咲「あぁ、なるほど。わかったよ」
咲(“ぺ”はどこから来たのかな……)
◆ ◆ ◆
ピンポーン
京太郎「おっ、ようやく来たか」
ガチャ
咲「こ、こんにちは…」
京太郎「おぉ、お疲れさん」
咲「ほんとに疲れたよ……」
京太郎「まぁ、上がれよ」
咲「うん。おじゃまします」
京太郎「でも思ったより早かったな。これもスマホのおかげかね」
咲「もうこれがなきゃ生きていけない気がする…」
京太郎「麦茶でいいか?いいよな?つーか麦茶しかないんだけど」
咲「なら聞かないでよー………ん?」
京太郎「あいよ、粗茶ですが」
咲「あ、ありがと」
京太郎「どうかしたか?」
咲「うぅん。いただきます」
京太郎「……」
咲「………」
京太郎「……咲」
咲「……なに?」
京太郎「この前は、ごめん」
咲「………」
京太郎「咲の気持ちとか…全然考えてなかったよな、俺」
咲「………」
京太郎「付き合い長いから、それにあぐらをかいていたわけではないんだけど、その……」
京太郎「あーくそ、なんて言ったらいいかな」
咲「いいよ、もう。こっちもついカッとなっちゃったのもあるし、それに……」
京太郎「それに…?」
咲「なんでもない。京ちゃんも一応反省してるみたいだし、この話はもうおしまいね」
咲「私だっていつまでも京ちゃんとケンカしたいわけじゃないもん」
京太郎「そういってもらえると助かる。ともかく悪かった」
咲「ねぇ、京ちゃ…」
京太郎「ところで咲よ」
咲「え?あ、はい」
京太郎「もう一つ、お前に話がある」
咲「なに?改まって」
京太郎「和がさびしがってたぞ」
咲「へ?」
京太郎「お前からのアプローチが全然無いって」
咲「ぁ……」
京太郎「もうちょっと気にかけてやれ」
咲「うん……」
京太郎「お前はただでさえ友達が少ないんだから、今いる友達くらいは大事にしろよ」
咲「わ、わかってるよぉ」
京太郎「いーやわかってないね。だいたいお前は昔っから…」
咲「わかってるってば。和ちゃん…と優希ちゃんは大切な友だちだって、ちゃんと思ってるもん」
京太郎「そう思ってるんならもう少しお前の方からも動いてやれ。お前は受動的すぎる」
咲「はーい」
京太郎「和に遊びに誘われたら最優先で無理してでも付き合えよ」
咲「えぇー…うん」
京太郎「まぁ、それくらいの気持ちでな」
咲「わかったよ……ところで」
京太郎「お?」
咲「さっきから気になってたんだけど、あれなに?」
京太郎「あ、あ~……見つけてしまったか」
咲「ぬいぐるみなんて……京ちゃん買ったの?」
京太郎「実はこの前憧と…」
咲「っ!?」
京太郎「動物園に行ったんだよ。そこで買った」
咲「……」
京太郎「そのとき思ったんだけど、ぬいぐるみって高けーのな。値段見てビックリした」
咲「へ、へー……いくらだったの」
京太郎「こいつはたしか…4000円くらい」
咲「え、これでそれは高すぎじゃない?」
京太郎「実はこいつ2頭セットなんだよ。2つで4000円」
咲「セット?でも1つしか…」
京太郎「憧と半分ずつ出し合って買って」
咲「!!」
京太郎「相方の方は憧が持ってるんだ」
咲「そう…なんだ……」
京太郎「そうなんすよ」
咲「そっか…」
京太郎「いやー恥ずかしいな!こういう話を他の人にするってのは!」
咲「……」
咲「付き合ってるの?新子さんと」
なぜ京咲派の俺はこのSSを震えながら読むのか
なぜこのSSはすごく面白いのか
なぜこのSSはすごく面白いのか
咲「……付き合ってるの?新子さんと」
京太郎「ん?……いや、付き合ってない」
咲「嘘」
京太郎「嘘じゃねーよ。嘘じゃないけど…」
京太郎「明日、またデートするんだ」
咲(明日……?)
~~
京太郎「すまん、その日はどうしても……その前の日とかはダメか?」
~~
咲「っっ!!」
京太郎「今度は水族館行くんだけど、そこでその…はっきりさせようと思ってる」
咲「……」
京太郎「まぁ、そういうわけだからさ!うまく行くように咲も祈っといてくれよなっ!」
咲「いやだよ」
京太郎「へ?」
咲「………」
京太郎「いやいやいや、なんでそんな冷たいんだよ」ハハハ
咲「私は……好きな人の恋愛がうまく行くのを願えるほど、人間できてないから」
京太郎「……………は?」
咲「………」ジッ
京太郎「えっ?いやちょっと待て。えー………マジで?」
咲「そんなに驚く?」
京太郎「だってお前、いままでそんな感じ全然っ……」
咲「……京ちゃんは鈍感だね」
京太郎「そんなことは……」
咲「あるでしょ。私だけじゃないよ」
京太郎「え?」
咲「優希ちゃんの気持ちにも全然気づいてなかったよね」
京太郎「優希?なんであいつが………」
京太郎「……えっ!?マジで?嘘だろ?」
咲「ほら、やっぱり京ちゃんは鈍感だ」
京太郎「ちょっと待て。理解が追いつかない……」
咲「……」
京太郎「お前、俺のこと好きだったの!!?」
咲「そうだよ。ずっと前から…京ちゃんが新子さんと知り合う前からずっと…」
京太郎「マジかよ……」
咲「ねぇ、京ちゃん」
京太郎「!?」
咲「私じゃダメ…?」
京太郎「咲…」
咲「私のほうが新子さんよりも京ちゃんのこと知ってるよ?」
京太郎「咲、やめろ…」
咲「いいところもダメなところも、好きなものも嫌いなものも、得意なことも苦手なものも全部っ!」
咲「全部好きなの!」
京太郎「咲っ!!」
咲「っ!!」
京太郎「……悪いけど、お前の気持ちには応えられない」
咲「ぁ……」
京太郎「俺が好きなのは…」
咲「やめて……聞きたくない」
京太郎「咲…」
咲「ねぇ、京ちゃん」
咲「もし…もしね?もし新子さんがいなかったら……」
咲「京ちゃんは私のこと、見てくれた?」
京太郎「…………」
咲「…………」
京太郎「………、ごめん」
咲「………、そっか」
京太郎「………」
咲「やっぱり京ちゃんは優しいね……」
京太郎「そんなことねーよ……」
咲「そんなことあるよ。京ちゃんは優しいよ……誰にでもね」
京太郎「やめろ……」
咲「私、帰るねっ」
京太郎「えっ……あ、おいっ」
咲「京ちゃん」クルッ
京太郎「咲……」
ガチャ……バタンッ
京太郎「さっ……!」
京太郎「ぁ……」
京太郎「俺に追いかける資格なんてないか……」
京太郎「あー、くそっ……こんなはずじゃなかったのに……」
京咲はいろんなとこで勝ってるし、ここでは負けてくだち・・・
行きまーす
行きまーす
◆ ◆ ◆
「お疲れさまー」
「お疲れー」
「どこか寄ってく?」
和「お疲れ様でした」
憧「うん、お疲れー」
泉「なー、ご飯食べに行かへん?」
憧「お、いいねぇ。どこ行く?」
泉「原村も来るやろ?」
和「えぇもちろん。ですけど…憧はいいんですか?」
憧「へ?」
泉「憧、なんかあんの?」
和「明日デートですよ、デート」
泉「あーはいはい、ごちそうさま」
憧「な、なによっ!」
和「準備とかいいんですか?」
泉「準備?」
和「ほら、服とか」
憧「それはもう決めてあるから大丈夫」
泉「気合い入っとんなー」
憧「まぁ、多少はね」
和「多少じゃないでしょう?」
prrrrrr
憧「あ、あたしだ。ちょっとゴメン」
憧「ぇ……」
憧「………」
憧「もしもし」
憧「………??」
憧「もしもー…」
『京ちゃんのこと…よろしくお願いします』
憧「えっ?」
ツーツー…
憧「ぁ……」
◇ ◇ ◇
咲「ふぅ…」
咲「あーあ、フラレちゃった」
咲「わかってたけど……やっぱりキツイなぁ」
咲「………」
咲「帰ろ……」
◆ ◆ ◆
咲「………」
竜華「あれ?咲ちゃん?」
咲「竜華さん……」
竜華「ちょうどよかったわー、お土産あんねん!」
咲「……」
竜華「今日、怜と一緒に出かけたんよ」
竜華「ほら、咲ちゃんこの前プリン買ってきてくれたやろ?だから……咲ちゃん?」
咲「………」
竜華「………咲ちゃん、うちおいで」
咲「え、あの……」
竜華「ええから、ほらっ」
…
咲「おじゃまします……」
竜華「適当に座っといて。いまお茶入れるから」
咲「あ、あの…お構いなく…」
竜華「ええからええから!咲ちゃん、砂糖何杯やった?」
咲「あ、1杯で大丈夫です…」
竜華「はい、お待たせ」
咲「ありがとうごさいます…」
竜華「でな、これシュークリーム買うてきてん。一緒に食べよ」
咲「え、あの……」
竜華「咲ちゃんのために買ってきたんやから遠慮せんでえーよ」
咲「…………いただきます」
…
咲「あの…竜華さん」
竜華「うちからはなにも聞かんし、言いたくなかったらなにも言わんでええよ」
咲「ぇ…」
竜華「でも…あんな顔した咲ちゃんを、一人にはできんもん」
咲「……………、ありがとうございます」
………
…
咲「………」
竜華「そしたら怜がな~」
咲「……物心ついたときから一緒だったんです」
竜華「!……」
咲「私はあまり活発なタイプじゃないからいつも引っ張ってくれて……」
咲「高校で麻雀部に入ったのも彼が…京ちゃんがいたおかげで」
咲「これからもずっと一緒なんだって思ってたんです……」
咲「でも違ったみたいで…」
竜華「咲ちゃん……」
咲「私、フラレちゃいました」
竜華「っ!」
咲「えへへ……」
竜華「………ええんよ」
咲「え…?」
竜華「ええんよ…」
咲「あの…竜華さん…?」
竜華「ええんよ…」
咲「………ッ~~!!」
竜華「ええんよ…」
咲「ずっと好きだったんだもん!」
咲「新子さんよりも私のほうが絶対に京ちゃんのこと好きだもんっ!」
咲「なのにっ!なのに……」
ギュッ
咲「ぁ……」
竜華「ええんよ…」
咲「うぅっ…ひぐっ……」
竜華「………ええんよ、全部吐き出しちゃい…」
咲「うえぇぇえ……!!」
………
…
咲「すみませんでした…」
竜華「ええってええって」
竜華「うちは…勝手やけど、咲ちゃんのことを妹みたいに思っとるから…」
咲「竜華さん……」
竜華「だからちょっとでも咲ちゃんの力になれたらって」
咲「ありがとうごさいます……」
竜華「お礼なんてええってば」
咲「……竜華さんが本当のお姉ちゃんだったらよかったなぁ」
竜華「そんなこと言うたらあかんよ。お姉ちゃんに怒られるて」
咲「いいんですよ、あんなの」
竜華「いやいや咲ちゃんやなくて、うちが」
咲「あっ……それは困るな」
竜華「せやろ?」
咲「あはは…」
竜華「ふふふっ……せや、咲ちゃん今日泊まってき」
咲「え、でも……」
竜華「お姉ちゃんに遠慮なんかせんの」
咲「……もう、強引なお姉ちゃんだなぁ」
今日はここまでで
実はキャラ単体で一番好きなのは竜華です
控えめにって結婚したい
実はキャラ単体で一番好きなのは竜華です
控えめにって結婚したい
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