私的良スレ書庫
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元スレ武内P「一番好きなアイドルですか?」
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美波「…それじゃ、今日はお疲れ様でした」
武内P「はい、明日もよろしくお願いします」
アーニャ「おやすみなさい、美波」
美波「うん!またね、アーニャちゃん」
――――バタンッ、ブゥゥゥゥン
武内P「…アナスタシアさん、何か、気になるものでもあるのですか?」
アーニャ「ズヴェズダ…星を、見ようとしていました」
武内P「星、ですか…」
アーニャ「ダー、…でも、やっぱり見えませんね」
武内P「…街灯などの光が強いせいで、星を見るには厳しいと思います」
アーニャ「…」
アーニャ「…合宿の時は、とても良く見えました」
武内P「…そうですね。あの夜景は、とても綺麗でした」
アーニャ「プロデューサーも、そう思いますか?」
武内P「はい。どの季節でも、満点の星空には、心動かされるものがあります」
アーニャ「ヤーパニマーユ…あー、分かります。また、見てみたいです」
武内P「…えぇ、また皆さんと行けるように、これからも頑張りましょう」
アーニャ「…ダー」
アーニャ「…」
武内P「…どうか、されましたか?」
アーニャ「…ニェートゥ。何でも…無いです」
武内「…」
――――キキッ
武内P「私もここから歩いて帰りますので、今日はこれで」
運転手「分かりました。お疲れ様です」
――――バタンッ、ブゥゥゥゥン
アーニャ「…プロデューサー、どうして降りたのですか?」
武内P「…アナスタシアさん。少しだけ、お時間よろしいでしょうか?」
アーニャ「…?」
武内P「どうぞ」
アーニャ「…ありがとうございます」
武内P「…」ゴクッ
アーニャ「…」
武内P「……新曲のことで、何か悩んでいることがあるんですか?」
アーニャ「!」
アーニャ「…どうして、分かりましたか?」
武内P「…新田さんから、話を聞きました。アナスタシアさんが、何か悩んでいるように見える…と」
アーニャ「…美波が?」
美波『本当は、私が助けてあげたいんですけど…』
美波『アーニャちゃんが私に相談しないってことは、私に言いにくいことだと思うんです。…だから』
美波『プロデューサーさん、アーニャちゃんのこと…助けてあげてくれませんか?』
武内P「…そう、頼まれました」
アーニャ「…」
武内P「新田さんは、アナスタシアさんのことを良く見ているのですね」
アーニャ「…はい、とてもありがたいです」
アーニャ「…でも、どうして新曲について悩んでいると、思ったのですか?」
武内P「前に、作詞家の方と真剣に話されていた時のことを思い出しまして、その時は違和感を感じませんでしたが…」
武内P「新田さんの話を聞いて、あの時アナスタシアさんは、困っていたのではないか…そう思ったからです」
アーニャ「…」
武内P「…違いますか?」
アーニャ「…プラーヴィリナ、その通りです」
アーニャ「実は、Memoriesの時も…悩んでいました」
アーニャ「歌詞に感情を込める…とても、難しいです」
武内P「…そうですね。歌唱力だけでなく、表現力も試される難しい曲でした」
武内P「しかし、新田さんやアナスタシアさんも、とても上手く歌われていたと思いますが…」
アーニャ「…Memoriesは、大切な人…自分が愛している人との別れを悲しむ歌でした」
アーニャ「なので、相手が美波だったら、私はどう思うか…そう考えて歌いました」
アーニャ「…でも、今度の新曲は異性に対しての…淡い恋心を唄う歌詞…」
アーニャ「…私には、その歌詞の表現が…難しいです」
武内P「…」
アーニャ「プロデューサーは、どうすればいいと思いますか?」
武内P「…」
武内P「…申し訳ありません、私にも、どのようにすれば上手く歌えるのか、分かりません」
武内P「ですが、一つだけお伝えできることがあるとすれば…」
武内P「作詞家の方が話されたことは忘れて、自由に歌ってみては、どうでしょうか?」
アーニャ「…え?」
武内P「作詞家の方は、異性に対しての恋歌だと話されたと思いますが、それを必ず守る必要はないと思います」
アーニャ「…そうなのですか?」
武内P「もちろん、そうした方がいい時もあります。しかし、アナスタシアさんがそのままだと歌いにくいのであれば、変えても良いと思います」
アーニャ「…でも、美波が上手く歌えて…わ、私が迷惑かけて…」
アーニャ「…また、美波の負担になったら…って」ウルッ
アーニャ「それが…しんぱいで…」
武内P「!」
武内P「アナスタシアさん…」
アーニャ「…」グスッ
武内P「…」
武内P「Ничего, всё в порядке.」(大丈夫です)
アーニャ「!」
武内P「…新田さんは、皆さんのことがよく見えている一方で、負担を抱え過ぎてしまうところもあります」
武内P「ですが、もう同じことは起こさせません。私が責任を持って、皆さんの体調管理を行います」
武内P「私を、信じていただけないでしょうか?」スッ
アーニャ「…」
アーニャ「Спасибо.プロデューサー」スッ
アーニャ「あなたを、信じますね」ギュッ
――――♪
アーニャ「あ、すみません…私の携帯ですね」
武内P「いえ、どうぞ取ってください」
アーニャ「ダー、ありがとうございます」
――――ピッ
武内P「…」
小梅「…」
武内P「!?」
武内P「し、白坂さん…いつからそこに?」
小梅「ついさっき…かな?」
武内P「…具体的には?」
小梅「缶コーヒー飲むところ」
武内P「……」
小梅「…邪魔だった?」
武内P「いえ…そうではないのですが…」
武内P「白坂さんは…仕事の帰りですか?」
小梅「うん、新作映画の続編の撮影がまだ続いているんだぁ」
武内P「そうなんですか、お疲れ様です」
小梅「プロデューサーさんも、お疲れ様?」
武内P「は…いえ、まだこれからです。もっと頑張らなければいけないので」
小梅「…」ニコッ
小梅「あんまり無茶しちゃだめだよ?」
武内P「はい」
小梅「…それじゃ、私は先にいくね?」
武内P「はい、おやすみなさい」
小梅「あんまり遅くなっちゃだめだよ?」
武内P「分かっています。アナスタシアさんもすぐに送るので」
小梅「誰かに声をかけられても振り返っちゃだめだよ?」
武内P「…?はい、分かりました」
小梅「じゃ、バイバイ」ノシ
小梅とホラー観賞しても眉一つ動かさず微動だにしない武内Pを想像した
その気になれば素手で英霊を屠れる武内Pに有象無象の幽霊など敵ではない
私は知ってるよ、プロデューサーが一番好きなアイドルはクールで綺麗なシンデレラだって。
>>233
取り敢えずそのYシャツ置いてから話せよ
取り敢えずそのYシャツ置いてから話せよ
>>233
なるほど楓さんか
なるほど楓さんか
>>238
すまんミス
すまんミス
>>237
らんらんだろ。
らんらんだろ。
>>233
ハハッ
ハハッ
「あれ、プロデューサーさんじゃないですか?こんなところで何しているんですか?」
武内P「!」
「…ん?聞こえてないのかな…プロデューサーさーん?」
武内P「…」
「プーローデューサーさーん、私が声をかけてあげてるんですよー!!」
武内P「…」
「プロデューサーさーん、こっち向いてくださいよー、聞こえてますよねー?」
武内P「…申し訳ありません」
「あ、やっぱり聞こえてるじゃないですかー」
武内P「今、私はそちらを向くことはできません」
「はい?どういうことですか?」
武内P「私にはやらなければならないことがあります」
武内P「もう二度と、同じ失敗を繰り返さないためにも…」
武内P「私は、まだそちらに行けません」
「……そうですかー」
「なら、仕方ないですね」
武内P「…」
「皆のこと…お願いします」
武内P「はい」
「…さようなら、プロデューサー」
武内P『…生霊、ですか?』
小梅『うん、女子寮の周辺には多いんだぁ』
小梅『未練が残ったまま、アイドルを辞めることになった子の霊が…いっぱい』
武内P『…』
小梅『中には強い霊もいるから、プロデューサーさんも気をつけてね?』
武内P『…はい、ありがとうございます』
アーニャ「プロデューサー?」
武内P「!…すみません。では、時間も遅いですし、寮まで送ります」
アーニャ「…あの、プロデューサー。ちょっといいですか?」
武内P「はい、なんでしょう?」
アーニャ「…実は、さっきの電話はパパからだったのですが…今、プロデューサーと一緒にいることを、話してしまって…その」
アーニャ「ぜひ、その方と会ってお話がしたい…と」
武内P「…え?」
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