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    元スレ八幡「心の声が聞こえる様になった」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 :

    どう見ても軽い気持ちでは待ってないな
    重すぎて潰れるまである

    256 :

    アンッ…

    257 :

    感じてんじゃねぇ!

    258 :

    作者が一番病んでるとか新しいな

    259 :

    キュンッ...

    260 :

    鳥ないし偽物だろ

    262 :

    待ってるよ。

    263 :

    玉縄さんが意識高いこと言ってるうちにどんなこと考えているか私、気になります!

    265 :

    さがみんでもいいぞ。案外、言葉にできないだけで本音はデレていたりww

    266 :

    まだかな
    期待して待ってる

    267 :

    あくしろよ書いてくださいお願いしますなんでもしま

    268 :

    ごめん、酉を忘れた上に二ヶ月以上経過していたのでもう良いかなと思ってました

    269 :

    いいわけないじゃん
    自分が他人のSS読んでるときに同じ状態になったら続き気になるだろ?

    271 :

    >>148亀レスだが威力業務妨害な

    272 = 268 :

    >>270
    携帯回線になったのでIPは別かと思います
    >>269
    そうですねなんとか頑張ってみます

    273 = 268 :


    八幡「(そして当日、俺は陽……雪ノ下さんと約束の場所に来ていた)」

    八幡「雪ノ下さん」

    八幡「(雪ノ下さん、雪ノ下さん)」

    八幡「(間違えるわけにはいかない。あの人も読める以上、俺と陽……雪ノ下さんは対等だ)」

    陽乃「(対等だと良いね。私もそう思うよ)


    陽乃「ひゃっはろー比企谷くん」

    八幡「っ!」

    274 = 268 :


    陽乃「(そんなに何度も呼ばれると恥ずかしいかなー)」

    陽乃「ふふふっ」

    八幡「……いつから?」

    陽乃「ついさっき。これは嘘じゃないよ」

    八幡「(そう言われても、そう思っていても)」

    八幡「(雪ノ下さんは信じられない)」

    陽乃「聞こえてるよ?」

    八幡「聞かせてるんですよ」

    八幡「(どうせ考えが読まれるなら、いっそ聞かせれば良い)」

    275 = 268 :


    陽乃「信じられないなら、どうしてきたの?」

    陽乃「(嘘でも情報だから。かな?)」

    八幡「小町に迷惑かけたくないんで」

    八幡「(俺から……なんて事は言わせませんよ)」

    八幡「(力について、話してください)」

    陽乃「お姉さんとしては、先に聞きたいんだけどなー」

    陽乃「(そうするべき理由があるから)」

    276 = 268 :


    八幡「……………………」

    八幡「(なんなんですか)」

    (また嘘か。それとも本心か)

    (信じないと決めたのに、俺は揺れた)

    (それは多分、嘘まみれになった内心の代わりに)

    (雪ノ下さんの表情が曇り)

    (真実の代弁者となりかけているように見えたからだろう)

    陽乃「(ふふっ困ってるねー)」

    277 = 268 :


    八幡「そりゃ困りますよ」

    八幡「(人の心の声が聞こえるんだから)」

    陽乃「そうだろうね。それは私もだけど」

    八幡「雪ノ下さんが困る? 冗談言わないでください」

    八幡「(この力、雪ノ下さんが押し付けたものじゃないですか)」

    八幡「(しかもそれを楽しんでる)」

    八幡「困っているようには見えないですね」

    278 = 268 :


    (挑発なんて力のあるものじゃない)

    (雪ノ下さんに対して、ただ、下にはならないように強がっているだけだ)

    陽乃「あははっ、そうだね」

    陽乃「(だから八幡くんは、面白い)」 

    八幡「っ」

    八幡「(陽……はるるん程じゃないと思いますけど)」

    陽乃「!」

    (仕返しに、雪ノ下さんは驚きを見せた)

    (遊んでいる場合ではないだろうに)

    (俺は雪ノ下さんに負けないがために、続ける)

    八幡「顔、赤いですよ?」

    八幡「(本当に……って、もしかして俺もか?)」

    (自分の心を、嘘で満たす)

    279 = 268 :

    すみませんなんとか完結するように頑張りますので
    気楽にお待ちください
    また、陽乃さんとの対決でやりにくさを感じたので
    地の文代わりの()を導入しました

    280 :

    乙です
    期待しています

    281 :

    まさかの復活でワロタ
    頑張ってくれ

    282 :


    八幡「どうかしたんですか?」

    陽乃「あ、あっははー……比企谷君。どういうつもり?」

    (天敵、雪ノ下陽乃さんは顔を赤らめていた)

    (雪ノ下さんは俺の言動をほぼ予測出来るであろう恐ろしい人だ)

    (しかし、だからこそ雪ノ下さんよりも上位に立つ方法がある)

    (それは俺が自分を嘘で満たし、俺がやらないことを自らやるという手だ)

    八幡「聞かれても困りますよ」

    八幡「(心の中だからこそ、本当に呼びたい呼び方をしたい)」

    八幡「(言ったはずですよ? 聞かせてるって)」

    (正直に言えば、今すぐ布団に潜って悶えたい)

    (しかし、雪ノ下さんの滅多に見れない動揺)

    (本心であろうその表情の赤さに)

    (俺は自分の優位を感じ、引くわけにはいかないと思った)

    283 = 282 :


    陽乃「本当に呼びたい……? 比企谷君は何を言ってるのかなー」

    陽乃「(なんで、どうして……?)」

    八幡「姉さん」

    八幡「(もういっそ本音でぶつかろう)」

    陽乃「!?」

    (雪ノ下さんは心も偽れる人だ)

    (しかし、周りにそんな人がいるとは限らないし)

    (心の声が聞こえていると知っている人なんかいないはず)

    (つまり)

    (雪ノ下陽乃は心を偽っている人を相手にするのは初めてのはずだ)

    陽乃「ど、どういうつもり?」

    陽乃「(な、なにこれ。どういうこと? 比企谷君の作戦? でも、え?)」

    (だから崩せる)

    (すぐに立て直せてしまうだろうが)

    (それでも、少しだけでも心を偽りきれなくできれば)

    (それで十分だ)

    284 = 282 :


    八幡「あー」

    八幡「(姉さんより姉貴の方が言いやすいか? 流石に人前で陽乃さんとか)」

    八幡「(俺には無理だしな)」

    (雪ノ下さんは俺の心の中を完全に信じたりはしないだろう)

    (しかし、少しだけでも信じさせられれば)

    (それでいい)

    陽乃「っ、比企谷君? 話をしに来たんじゃなかったっけ?」

    八幡「そうですね。すみません」

    八幡「(やっぱ姉呼び自体ダメか。あのときから呼んでおけば……)」

    陽乃「(っ!)」

    陽乃「(なんかダメな気がする)」

    陽乃「(比企谷君にペースを乱されてる)」

    陽乃「(話を進めなきゃダメになる)」

    (言動を考え出した時点で、雪ノ下さんの優位な足場はもう崩れている)

    (それを知られる前に進めなければいけない)

    285 :

    策士ね

    286 = 282 :


    八幡「この力は一体なんなんですか?」

    陽乃「その前に比企谷君の答えを教えて欲しいな」

    陽乃「雪乃ちゃんやガハマちゃんの気持ちを知って、どうするのか」

    陽乃「(落ち着いて、そう。落ち着いて)」

    陽乃「(比企谷君はこれを聞いているんだから)」

    (流石だと思った)

    (予想よりも早く雪ノ下さんは心境を建て直し始めたからだ)

    (けど、それでは困る。だから)

    八幡「どうもしませんよ。俺は覗いただけです」

    八幡「向こうは何も言ってない」

    八幡「だから俺も、何も聞いていない」

    八幡「(それに俺は陽……っ!)」

    陽乃「!」

    八幡「き、気にしないでください」

    (慌て気づいたように、心を止めて雪ノ下さんを見る)

    (心は無意識に語る。その演技)

    (我ながら最低だと思うが)

    (雪ノ下さん相手には、最低でなければ勝ち目がない)

    287 = 282 :


    陽乃「っ、っ」

    八幡「っ…………」

    (もしも口でいっていたら、雪ノ下さんは茶化していたに違いない)

    (しかし俺は思った。そして中途半端に取り繕った)

    (その本心かも知れない部分を茶化しきれない雪ノ下さんの心)

    (それが……雪ノ下さんは本当はただ、優しいのかもしれないと)

    (俺に思わせようとしてくる)

    八幡「っ、雪ノ下さん。この力、消してくれ。俺のも雪ノ下さんのも!」

    (もしもそれが真実なら好都合だ)

    (畳み掛けよう)

    (気づかれたくない気持ちを雪ノ下さんに抱いている)

    (そう思わせる流れをつくり)

    (信憑性を演出し)

    八幡「お願いだ」

    八幡「(頼む……このまま知られるのも知るのも嫌だ)」

    (雪ノ下さんに嘘をつけなくする)

    288 = 282 :

    >>287間違えました。訂正します



    陽乃「っ、っ」

    八幡「っ…………」

    (もしも口でいっていたら、雪ノ下さんは茶化していたに違いない)

    (しかし俺は思った。そして中途半端に取り繕った)

    (その本心かも知れない部分を茶化しきれない雪ノ下さんの心)

    (それが……雪ノ下さんは本当はただ、優しいのかもしれないと)

    (俺に思わせようとしてくる)

    八幡「っ、雪ノ下さん。この力、消してくれ。俺のも雪ノ下さんのも!」

    (もしもそれが真実なら好都合だ)

    (畳み掛けよう)

    (気づかれたくない気持ちを雪ノ下さんに抱いている)

    (そう思わせる流れをつくり)

    (信憑性を演出し)

    八幡「お願いだ」

    八幡「(頼む……このまま知られるのも知るのも嫌だ)」

    (雪ノ下さんに嘘をつけなくして)

    (能力消滅の拒否を出来なくする)

    289 = 282 :

    またあとで出来たらやります

    290 = 285 :

    いったんおつ

    292 = 282 :


    陽乃「っ、ぅ」

    陽乃「(落ち着いて、落ち着かなきゃ)」

    陽乃「(これはきっと比企谷君の罠)」

    陽乃「(でも、比企谷君はこんなに必死で)」

    陽乃「(さっき言いかけた言葉。見せた焦り)」

    陽乃「(それは多分、演技じゃ……っ)」

    八幡「お願いします」

    (朱に染まる表情、泳ぐ視線)

    (そして乱れた心)

    (雪ノ下さんの心はもう、偽れなくなっているに違いない)

    (願い出た俺を見る雪ノ下さんは)

    (傍迷惑な雪ノ下陽乃らしくなかった)

    293 = 282 :


    八幡「………………っ」

    (雪ノ下さんは酷く混乱しているようで)

    (口からはどきどき「あ」とか「う」が零れるだけで)

    (心の中では俺の言動を考える)

    陽乃「っ」

    陽乃「(突っぱねて、もしも。もしも比企谷君が本気だったら)」

    陽乃「(必要のない傷を心につけることになる)」

    (やはり、雪ノ下さんの本心は優しいのかもしれない)

    (あの雪ノ下だって根は優しいのだから)

    (姉が優しくないとは限らない)

    (でも、だからこそ。雪ノ下さんは雪ノ下雪乃とその周囲の敵になっている)

    八幡「その……雪ノ下さん」

    (しかし、今はそれは関係ない)

    (今の雪ノ下さんになら、はいと言わせられる)

    (いや、今しか言わせられないだろう)

    294 = 282 :


    八幡「この力、消してください」

    陽乃「……っ、それは」

    八幡「…………?」

    (雪ノ下さんは困り果てた表情だった)

    (悪戯心ではなく、本気で言いたくなさそうな)

    (そんな雰囲気で)

    陽乃「ごめんね比企谷君。私にはどうしようもないの」

    八幡「なっ」

    (真実を語ってくれた)

    295 = 282 :


    陽乃「私と比企谷君には共通していることがいくつかある」

    陽乃「……雪乃ちゃんだったり、雪乃ちゃんの気持ちを解ってあげなかったりしてることとか」

    八幡「え?」

    八幡「(なんで雪ノ下が……)」

    (そう思った俺に)

    (雪ノ下さんは見せたことのない儚さの)

    (寂しそうな表情を向けてきた)

    陽乃「雪乃ちゃんが原因なんだ」

    陽乃「雪乃ちゃん自身に自覚はないと思うけど」

    陽乃「気持ちに気づいて欲しい。解って欲しい」

    陽乃「その願いが祈りとなって」

    陽乃「意地悪な私、気持ちに気づいて欲しい比企谷君は」

    陽乃「こんな力を持たされた」

    陽乃「私達が気持ちを理解できるようにって」

    296 = 282 :

    また時間があれば

    298 :

    一旦乙。
    また気長に待ってる。

    299 = 285 :

    おつおつ

    300 = 282 :


    八幡「……本当ですか?」

    陽乃「………………」

    陽乃「(信じ、られないよね……)」

    (雪ノ下さんは酷く落ち込んだ様子で)

    (それが演技なら恐ろしいなと、俺は思った)

    (心を偽っている自分が言うのもあれだが)

    (今の雪ノ下さんにそこまで出来るとは思えないからだ)

    八幡「ぁ、姉……」

    八幡「(陽乃さんが言ったじゃないですか)」

    八幡「(特殊な力は気に入ってくれた? って)」

    八幡「だから俺は貴女を疑ってます」

    八幡「(………………っ)」

    (心は無言に努め、表情で辛さを語る)

    (後には、退けない)


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