元スレ瑞鶴「もう二度と離さない」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
艦これSSです
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1428234457
2 = 1 :
瑞鳳「第一次攻撃隊、発艦始め!」バシュッ
陽炎「みんな、瑞鳳さんの爆撃機と攻撃隊が接近中よ! 不知火と初風、雪風、野分は輪形を形成して対空防御! 舞風と私は攻撃機を引き寄せたら一気に肉薄するわよ!」
舞風「はーい!!」
陽炎「不知火、初風。二人とも後は任せたわよ」
不知火「お任せ下さい」
初風「りょーかい。陽炎姉さんもヘマしないでよね」
陽炎「私は大丈夫よ! 陽炎型ネームシップの力を見せてやるわ!!」
不知火「陽炎は司令に夢中ですからね。頑張るのも無理ないかと」
陽炎「ちょっ!!? 不知火!!」
不知火「爆撃機が射程内に入りました。対空射撃始めます。全艦撃ち方始め」ズドン!
陽炎「後で覚えてなさいよ……舞風、あと10秒粘って一気に攻めるわよ!」
陽炎「3、2、1……突撃!!」
舞風「舞風、いっきまーす!!」
比叡「陽炎ちゃんと舞風ちゃんが急速に接近!! 瑞鳳、艦載機は!?」
瑞鳳「残っている艦載機で第二次攻撃隊を出します!! 発艦!!」バシュッ
陽炎「来たわよ舞風!更にバラけるわよ!」
舞風「うん! 取り舵!!」
陽炎「面舵!!」
瑞鳳「うっ……!?」
陽炎「不知火、初風! 突撃開始して!」
3 = 1 :
不知火「不知火と野分は右を」
初風「じゃ、私と雪風は左を攻めるわ」
比叡「瑞鳳、他の4人も左右から来た!」
瑞鳳「まずはみんなで陽炎ちゃんと舞風を攻撃して!」
比叡「了解! 副砲、照準合わせ! 発射!!」ズドン! ズドン!
青葉「早い!!」
熊野「照準が上手く合いませんわ!!」
摩耶「クッソ! ちょこまかと動きやがって!!」
秋月「瑞鳳さん! もう艦載機は無いのですか!?」
瑞鳳「ごめんね……足りない……」
秋月「うぅ……」
摩耶「当たれ!! このっ!!」ズドーン!
陽炎「そんなの当たらないわ!! 不知火、初風。そっちはどう?」
不知火「雷撃ポイントに到達しました」
初風「同じく到達。早くしてくれない?」
陽炎「舞風、雷撃するわよ!」
舞風「いいよ! 陽炎お姉ちゃん!!」
陽炎「全艦、最優先目標は瑞鳳さんと比叡さん! 雷撃開始!! いっけぇ!!!」バシュッ
ズドーン!!
……………………
…………
……
4 = 1 :
陽炎「あっ、司令!!」タタッ
提督「陽炎か。どうした?」
陽炎「演習が終わったわ!! 司令は見ててくれた?」
提督「勿論だ。最後まで見ていたよ」
陽炎「ねえ、どうだった? 私達どうだった?」
提督「今日の演習は陽炎の艦隊が良い動きをしていたな。あえて今回は戦艦と空母と重巡が中心の艦隊と陽炎達駆逐艦のみの艦隊で分けたが、あのような結果になるとは思わなかった。あれは陽炎の指示か?」
陽炎「そうよ! 回避に最も自身のある私と舞風が敵の正面から切り込んで残りの4人に左右から挟撃、雷撃で瑞鳳さんと比叡さんを仕留めるってね!」
提督「良い作戦指揮だった。そして作戦もなのだが、陽炎と舞風は素晴らしい立ち回りをしていた。瑞鳳航空隊の空からの攻撃と比叡達の砲撃を全て掻い潜るなんて芸当をこなすのは至難の技だぞ」
陽炎「私は陽炎型のネームシップだもの。妹達の手本になれなければ『陽炎』の名が泣くわ!」
提督「陽炎は十分頑張っているよ」ナデナデ
陽炎「エヘヘ〜」
提督「だが、精進は怠らないように」
陽炎「は〜い!」
提督「とりあえず早くお風呂に入って来なさい。髪が海水で濡れている」
陽炎「そうね。髪が傷んじゃうし、お風呂入ってくるね! じゃ、また後でね司令! 書類整理手伝いに行くから!」タタッ
………………………………。
5 = 1 :
コンコン コン
瑞鳳「瑞鳳です。入って良いですか?」
提督「ああ」
ガチャ パタン
提督「報告か?」
瑞鳳「はい。今日の演習の結果について報告しに来ました」
提督「珍しく瑞鳳が慌てていたな」
瑞鳳「はい……まさかあんな戦法を取ってくるとは思ってもいませんでした」
提督「あれは陽炎が成長しているからだ。あの子はこれからも伸びるだろうな」
瑞鳳「むぅ……」
提督「どうした? 突然黙り込んで」
瑞鳳「少し嫉妬しちゃうな」
提督「事実だ。それくらいで妬くな」
瑞鳳「考えておきます」
6 = 1 :
提督「話を戻すぞ。瑞鳳はどうすればあの戦法に対応出来たと考えているんだ?」
瑞鳳「それは……今だから言えることで、多分結果論になりそう……」
提督「それでもいい。聞こう」
瑞鳳「一つ目は、青葉と熊野、摩耶の火力と機動力を兼ねた3人で陽炎ちゃんと舞風ちゃんを迎撃させて、私は左舷に回り込んでいた不知火ちゃん達を、比叡は右舷に回り込んでいた初風ちゃんを迎え討つべきでした」
提督「そうだな。確かに砲火力が分散するというリスクはあるものの、雷撃をさせないように立ち回る事は出来たかもしれんな」
瑞鳳「うん。だけど、3人が陽炎ちゃん達を抑えれなかったら、もっと酷い結果になったかもしれないね」
提督「こればかりは実際にやってみないと分からない」
瑞鳳「うん……」
提督「あと、私から一つある」
瑞鳳「何が?」
提督「空母がお前一人では大変だろう。艦載機の数がやはりネックとなっている」
瑞鳳「そ、そんなことないです! 私一人でも頑張れます!」
提督「瑞鳳が努力しているのはよく分かっている。実際、軽空母でありながら正規空母以上の働きをしている。それに艦隊での練度も、陽炎や電と並びトップクラスだ」
瑞鳳「ありがとう……」
提督「だが、やはり数ばかりは努力や工夫だけでは補いようがないのも事実。ランチェスターの第二法則を知っているか?」
瑞鳳「ランチェスター?」
提督「そうだ。これは、戦闘力は武器効率×兵力数の二乗、つまり圧倒的な質量に勝るものはないということを示す訳だ」
瑞鳳「でも、戦いはそれだけでは決まらないもん……」
7 = 1 :
提督「それは同感だ。この法則を全て鵜呑みにするのは愚の骨頂。しかし、この法則に一理あるのも確かだ」
瑞鳳「それは……そうね」
提督「それに加え、今は鎮守府近海と南西の一部のみだが、今後は段々と戦線を拡大していく。そうなれば戦力の補充は必要になる。ならば、育成の為にも早目に迎え入れた方がいいと思わないか?」
瑞鳳「それはそうかもね」
提督「では、空母の建造をするということでいいか?」
瑞鳳「いいよ。ただ、私を艦隊から外しちゃ嫌なんだからね!」
提督「大丈夫だ。それは絶対にない」
瑞鳳「よかった!」
提督「そうだ。もし、空母が出来た場合は瑞鳳に育成を任せたい。頼んでもいいか?」
瑞鳳「任せて! 頑張るから!」
提督「心強いな。さて、工廠に行こうか」スタスタ
瑞鳳「うん!」トコトコ
…………………………。
8 = 1 :
建造妖精「ア、テイトクダー」
提督「失礼するよ」
建造妖精「コンニチハー」
瑞鳳「こんにちは」
建造妖精「キョウハナンノヨウ?」
提督「空母を一人作って欲しいんだ。出来れば正規空母だと助かるのだが」
建造妖精「ヤクソクムリー」
提督「ああ、知っているよ。出来れば、空母を作れるように頑張って欲しい」
建造妖精「シゲンー」
提督「この分建造妖精が引き出せるよう倉庫番に言っておいた」ピラッ
建造妖精「ハーイー」
瑞鳳「あ、提督。あれを渡してあげたら?」
提督「そうだな。建造妖精、これを」スッ
建造妖精「ン? ナニコレ?」
提督「間宮の羊羹だ。まあ、日頃の感謝だと思ってくれ」
建造妖精「アリガトウ!! お──ガンバル!!」
提督「ああ、頼む」
瑞鳳「じゃあ、行きましょう」
提督「そうだな」
………………………………。
9 = 1 :
提督「終わったか? 建造妖精」
建造妖精「オワッター」
提督「二人? 頼んだのは一人の筈だが」
建造妖精「オマケー」
提督「資源は何処から……」
建造妖精「ヘソクリー」
提督「…………聞かなかったことにする」
瑞鳳「誰が来るんだろ?」
提督「かなり時間がかかっていたからな。正規空母だといいのだがな」
建造妖精「ジャーツレテクルー」トコトコ
建造妖精「オマタセー」
瑞鶴「翔鶴型航空母艦2番艦の瑞鶴です。貴方が提督さん?」
伊58「伊58です! ゴーヤって呼んでもいいよ! 苦くなんてないよ!」
提督「そうだ。私がこの鎮守府の提督だ」
瑞鳳「ありがとね、建造妖精さん!」
建造妖精「ドーモー」
提督「これから頼むよ、瑞鶴、伊……」
伊58「ゴーヤでち」
提督「……ゴーヤ」
瑞鶴「うん! よろしくね、提督さん!」
伊58「よろしくお願いします!」
瑞鶴「で、貴女は?」
瑞鳳「瑞鳳です。今は陽炎ちゃんと一緒に提督の秘書艦もやってます」
瑞鶴「瑞鳳って……あの瑞鳳?」
瑞鳳「はい! エンガノではお世話になりました」
瑞鶴「あの時はごめんね……私にもっと力があれば……」
瑞鳳「ううん、そんなこと無いよ。あれは瑞鶴のせいじゃないもん」
瑞鶴「うん……」
提督「感動の再会は後だ。それよりも全員に紹介をせねばならないな。行くぞ」
瑞鳳「私達に付いて来てね」
瑞鶴「分かった」
伊58「は〜い!」
建造妖精「バイバイ」フリフリ
10 = 1 :
提督「今日からこの鎮守府に加わる新しい仲間だ。仲良くしてやってくれ」
瑞鶴「翔鶴型航空母艦2番艦の瑞鶴です。これからよろしくお願いします」ペコリ
伊58「巡潜乙型改二、伊54型3番艦の伊58です。ゴーヤと呼んでくだち!」ペコリ
秋月「瑞鶴さん!!」
瑞鶴「えっと……貴女は……」
秋月「秋月です! マリアナやエンガノにもお伴した!」
瑞鶴「秋月!? 久し振りだね! こんなに可愛くなって」
秋月「瑞鶴さんも凄く素敵です!」
瑞鶴「そ、そうかな?」
秋月「はい!」
伊58「あの……」
比叡「どうしたの?」
伊58「他の潜水艦はいないのかなぁ?」
比叡「うん。潜水艦は貴女が初めてなんだ」
伊58「うぅ……」
比叡「心配しなくても大丈夫! みんな優しくしてくれるよ」
伊58「そうでちか?」
比叡「勿論! ね、響ちゃん?」
響「そうだね。 ゴーヤさん」
伊58「ん?」
響「折角の第二の人生なんだ。楽しまなきゃ損だよ」
伊58「うん!」
11 = 1 :
提督「二人はこの姿についてもう聞いたか?」
瑞鶴「えっと……あの小さい……妖精さん? から一応聞きました」
伊58「ゴーヤも聞いたよ」
提督「なら大丈夫だ。時々建造妖精は説明をし忘れたりするからな」
瑞鶴「随分と大雑把なのね」
提督「そうだな」
瑞鶴「ねえ、どうやって私は建造されたの?」
提督「分からん」
瑞鶴「教えてくれたっていいじゃない!」
提督「いや、私も知らないのだよ」
瑞鶴「そうなの?」
提督「ああ。私だけではなく他の者も誰一人として知らない。建造妖精のみが知る秘密だよ」
瑞鶴「へ〜 そうなんだ」
提督「まあ、こんな事を気にしてもしょうがない。深くは考えるな」
瑞鶴「うん、そうする」
提督「では、私は執務室に戻る。何かあれば執務室に来てくれ。他の者もこの後は自由にしてくれていい」スタスタ
瑞鳳「また明日ね、瑞鶴。貴女の部屋は私と相部屋で、そこの突き当たりにあるから」
伊58「ゴーヤの部屋は?」
瑞鳳「その通路を真っ直ぐ行って奥から2番目の部屋だけど、今は一人かな。もしも一人が嫌だったら他の人と相部屋にするから、遠慮なく言ってね」
伊58「分かったでち!」
瑞鳳「私も執務室にいるから、何かあったら来てね。おやすみ」スタスタ
陽炎「司令! 私も行く!!」トコトコ
瑞鶴「とりあえず部屋に行きましょうか」
伊58「そうでちね」
………………………………。
12 = 1 :
提督「今日は部屋に戻って寝ても良かったんだぞ」サラサラ ペラッ
瑞鳳「そうしたら、提督が寝られないでしょ?」サラサラ
陽炎「そうよ! こんな報告書の山を一人でやってたら陽が出るわ!」ペラッ サラサラ
提督「それが私の仕事だ。それに、お前達にまで苦労をかけたくは……」サラサラ
瑞鳳「これは私達がやりたくてやってるの」ペラッ ペラッ
陽炎「そうそう! 司令と一緒にいる時間も増えるしね!」ペラッ
提督「一体私なんかの何処がいいのか……」
陽炎「全部言った方がいい?」
提督「頼むからやめてくれ……」
瑞鳳「ほら、提督も手が止まってるよ」サラサラ
提督「おっと、すまないな」ペラッ
……………………
…………
……
13 = 1 :
今日はこれで終わりです
>>1の酉が化けましたが、正しくは『ずいずい』のこちらですので、よろしくお願いします
別スレと並行してますので、こちらは向こうがおわるまでは、比較的はゆっくり更新するつもりです
またいつか来ますね!
救いのある世界観は書いていて癒されます
15 :
乙です
こっちは前作と大体メンバーはいっしょか
17 :
乙
もう一個ってどのスレ?
18 :
>>17
これ
雪風「また廻り逢う時まで沈まない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426590765/
19 :
ウチの妖精さんもヘソクリしてそうだ
20 :
瑞鳳「瑞鶴、起きて。瑞鶴ったら」ユッサユッサ
瑞鶴「らめぇ……もう少し…………」
瑞鳳「わっ!!」
瑞鶴「ひゃあ!!?」ビクッ
瑞鳳「よし、起きたね?」
瑞鶴「そりゃ、驚いて跳ね起きるに決まっているじゃない!」
瑞鳳「だって起こすんだもん。おかしくないでしょ?」
瑞鶴「確かに……」
瑞鳳「ほら、起きるよ。提督が呼んでるよ」
瑞鶴「提督さんが?」
瑞鳳「うん。着替えて準備出来たら執務室に来てね?」
瑞鶴「分かった〜」
瑞鳳「じゃ、待ってるよ」
瑞鶴「すぐ行くね」
…………………………。
21 = 1 :
コンコン コン
提督「誰だ?」
瑞鶴「瑞鶴です」
提督「入れ」
ガチャ パタン
瑞鶴「瑞鳳に提督さんが呼んでるって聞いたんだけど?」
提督「ああ。確かに頼んだが、予想以上に早かったな」
瑞鶴「すごく急いだんだから!」
提督「それは分かる」
瑞鶴「どうして?」
提督「寝癖だ」
瑞鶴「へっ!?」バッ
瑞鶴「 あぁ!!」
提督「すまないな、急がせて」
瑞鶴「こういうらことは見ないフリをしててよ〜! ああもう! 直らない!」
提督「瑞鳳、フォローしてやれ」
瑞鳳「ちょっと難しいかも」
瑞鶴「うわ〜ん!!」
22 = 1 :
>>219訂正
瑞鶴「こういうことら〜→瑞鶴「こういうことは
23 = 1 :
提督「まあいい。瑞鶴、今日はお前にやって貰いたいことがある」
瑞鶴「やって貰いたいこと?」
提督「そうだ。昨日建造されたばっかりだが、早速演習をして貰いたい」
瑞鶴「演習?」
提督「本当なら瑞鳳と組ませた方が、空母の艦娘としての動きを早く覚える事が出来るかもしれんが、あえて今回は瑞鳳の相手になって貰いたい」
瑞鶴「それはいいけど、どんなチーム分けになるの?」
提督「基本的には6対6の戦いなのだが、今回はそれぞれに水雷戦隊を6隻ずつ所属させる」
瑞鶴「水雷戦隊は普通付けないの?」
提督「ああ。演習だと付けることはまずあり得ない」
瑞鶴「ふーん。じゃあ、どうして今回は付けるの?」
提督「それはだな、今後やってみたい事があるからだ。今回の演習はそのテストという側面もある」
瑞鶴「分かった。とにかく私は瑞鳳と制空権争いをすればいいんだよね?」
提督「そこはノーコメントだ。自分で考えてやってみてくれ」
瑞鳳「演習が終わったら色々教えるから、今回はね?」
瑞鶴「分かった」
提督「一時間後の朝礼で今日の演習の編成分けを発表する。それまでの間に瑞鶴は瑞鳳に装備の更新についてレクチャーして貰いなさい」
瑞鶴「うん。よろしくね、瑞鳳」
瑞鳳「簡単だからすぐ終わっちゃうけどね。提督、行ってくるね?」
提督「ああ。頼んだぞ」
ガチャ パタン
………………………………。
24 = 1 :
瑞鳳「これが紫電改の艦載機版の紫電改二。で、これが幻の艦上戦闘機の烈風ね」
瑞鶴「凄い!! こんな機体見たことないよ!!」
瑞鳳「気になって色々調べたんだけど、試作機が6機しか造られなかったみたい」
瑞鶴「へ〜! 性能はどうなの?」
瑞鳳「零戦の性能を殆ど上回るの! 苦しめられた高度10000m以上の敵も迎撃可能だし、最高速度、運動性、武装も最高なの!!」
瑞鶴「これが戦時中に量産されてれば……」
瑞鳳「それはしょうがないよ……だけど、今私達が使えるんだから、これでみんなを護らないとね!」
瑞鶴「そうだね!」
瑞鳳「それでね! これが九十九艦爆!! 」
瑞鶴「あ、懐かしいね!! 彗星が出てきてからもずっとこれも残ってたし、馴染み深いな」
瑞鳳「そうだよね! それにこの子は脚が可愛いのよ! 脚が!!」
瑞鶴「それは……分からないかも……」
瑞鳳「あっ! これが流星で、これが彩雲!! 流星はこっちの流星改もあって、エンジンのトラブルもかなり少なくなっていたの!!」
瑞鶴「へ〜」
瑞鳳「それで〜」
……………………
…………
……
25 = 1 :
提督「全員集まったな。今日の朝礼を始める」
提督「今日は午前の遠征を無くし、大々的な演習を行う」
夕張「大々的ですか?」
提督「そうだ。いつもならば6対6の編成で実戦形式の演習をしていたが、今回は今後のテストサンプルとしての意味も加え、6対6にそれぞれ6隻の水雷戦隊を遊撃部隊として加えたいと思う」
摩耶「なかなか面白そうじゃねえか」
提督「私も色々な意味で面白い戦闘になるだろうと予想している。両軍共、旗艦の指示が最も大切になる。それがこの戦いの勝敗を分ける事になるだろう」
提督「では、編成を発表する」
提督「甲軍機動部隊。瑞鳳、熊野、摩耶、秋月、天津風、時津風。甲軍遊撃部隊。川内、電、雷、響、夕立、春雨」
提督「乙軍機動部隊。瑞鶴、比叡、青葉、夕張、伊58、浦風。乙軍遊撃部隊。陽炎、不知火、初風、雪風、野分、舞風」
提督「以上が今回の演習参加艦になる。呼ばれなかった卯月と文月、時雨、浦風、磯風、長波は鎮守府近海の哨戒任務に当たってくれ」
長波「ちぇっ、戦闘したかったな」
卯月「しょうがないぴょん! う〜ちゃん達は深海棲艦を倒して憂さ晴らしするぴょん」
提督「今回は外れて貰ったが、次の演習では参加して貰う。安心してくれ」
文月「うん! あたしたちは〜しょうかいがんばろ〜!!」
提督「頼んだぞ。哨戒も大切な任務だ。それは忘れるなよ」
時雨「うん。頑張るよ」
提督「哨戒組は出撃してくれ。演習組は各軍に分かれて打ち合わせをして、演習用の海域に移動してくれ。演習の開始は一時間後だ。解散!」
全員「はい!!」
………………………………。
26 = 1 :
今日はこれで終わりです
明日から暫くは雪風の方に専念しますので、こちらは少しペースを落とします
一週間以内には更新するつもりですが、雪風を書いていて余裕があれば同時更新もする場合があります
では、またいつか来ますね!
>>15
仰る通りキャラは前作+αになっています
28 :
>>18
なるほど
ありがとう
30 :
提督「これより、演習を始める。曇っている為、普段よりも見通しが悪い。事故にだけは気をつけろ」
提督「では、これより大規模演習を行う。演習開始!」
比叡「瑞鶴、瑞鳳に空母艦娘としてのセオリーって聞いたの?」
瑞鶴「ううん、今回は聞いてない。提督さんが、とりあえずは私の思うようにやってみろって言ってたから」
比叡「分かった。じゃあ任せるからね」
瑞鶴「うん! じゃあ、偵察機を飛ばすから」スッ
瑞鶴「彗星発艦!!」バシュッ
瑞鶴「これで敵艦隊を見つけたら一気に攻めるから!」
比叡「私達は零式通常弾と九十一式徹甲弾のどちらを装備しておいたほうがいい?」
瑞鶴「徹甲弾! 艦載機の数なら私の方が圧倒的に有利だから制空権は取られないわ!だから比叡と青葉、夕張は私の前に出て! ゴーヤは相手の懐に潜り込んで瑞鳳を狙って!」
比叡「分かった。青葉! 徹甲弾を装備!」
青葉「了解ですぅ! まっかせて下さい!」
ゴーヤ「瑞鳳さんはゴーヤに任せるでち!」
夕張「いくわよ!」
瑞鶴「陽炎ちゃん達は大きく迂回して側面から敵の主力を叩いて! 浦風ちゃんはトンボ拾いをお願い!」
浦風「任せとき!」
陽炎「りょーかい! さて、艦隊型駆逐艦完成系の恐ろしさを見せつけるわよ!」
雪風「はい! 頑張ります!!」
舞風「今日もいっぱい踊るよ〜!! 野分も踊ろ? おっどろうよ〜!」クルクル
野分「舞風、少し落ち着いて」
舞風「ど〜して?」
野分「いつも舞風は転ぶから」
舞風「そんなこと無い……のわっ!!?」バッシャーン
野分「ほら、言ったでしょ」
舞風「う〜」
31 = 1 :
瑞鶴「2番機より入電!! 我、敵艦隊ヲ発見ス!」
青葉「やりましたね! 瑞鶴、指示をお願いします!!」
瑞鶴「座標は今みんなに送った! さっき打ち合わせた通りに動いて! 私は第一次攻撃隊を送るから!」
比叡「空は任せたよ! 青葉!夕張!突撃開始!」
瑞鶴「浦風、後ろについてきて!」
浦風「大丈夫じゃけぇ、うちを気にせんでええよ」
瑞鶴「うん! 艦首風上! 両舷全速! 速度良し! ……烈風隊発艦始め! 続いて彗星隊、流星隊発艦!!」バシュッ
瑞鶴「頼んだわよ!! 艦載機のみんな!!」
浦風「凄い眺めじゃのぉ」
瑞鶴「翔鶴型の名は伊達じゃないわ!」
瑞鶴「まだ瑞鳳の航空隊が発艦する気配は無い! この勝負瑞鶴達が貰った!!」
32 = 1 :
瑞鶴「雲の上だと見通しが悪いからみんな雲の下を飛んで!」
烈風妖精「テキノカンサイキハイナイ!」
瑞鶴「偵察機からの連絡だと、まだ瑞鳳の航空隊は射出されていないわ!」
彗星妖精「ミツケタ! テキノホンタイヲハッケン!」
流星妖精「デストローイ!!」
瑞鶴「みんな攻撃体勢に入って! 目標は敵旗艦の瑞鳳! 彗星隊はニ隊に分かれて水平爆撃組と急降下爆撃組に! 流星隊と連携を取って同時に攻撃をして!」
彗星妖精「マカセロ!」
流星妖精「デストローイ!!」
瑞鶴「散開して!」
ズダダダダ!
烈風妖精「ナンダト!?」
彗星妖精「ナッ!?」
流星妖精「ヒダンハンテイ!? ……リダツスル」
瑞鶴「な、何なの!? 一体どこから!?」
烈風妖精「テキシュウ!! クモノウエカラクルゾ!!」
瑞鶴「雲の上!? 待ち伏せされてたの!?」
33 = 1 :
瑞鳳「かかった!」
熊野「では、手筈通りに致しますわ」
瑞鳳「うん! 烈風隊はヒットアンドアウェイで対空射撃圏内から離脱! 雲の中に潜って!」
烈風妖精「リョウカイ!!」
瑞鳳「烈風隊は奇襲を開始! 秋月ちゃんと摩耶は私の号令といっしょに照準済みの94式高射装置と13号を使って対空射撃開始!撃墜後は私を中心にした輪形陣を形成! 天津風ちゃんと時津風ちゃんは申し訳ないけど、私の護衛とトンボ拾いをお願いね!」
熊野「川内達水雷戦隊は私と共に比叡や青葉を撃破した後に陽炎達遊撃部隊の捜索ですわ」
川内「夜戦は〜!?」
熊野「無いです。我慢なさい」
川内「あ〜ぁ……」
瑞鳳「摩耶、秋月ちゃん。対空射撃始め!!」
摩耶「任せな!!」ズダダダダ
秋月「艦隊をお護りします!!」ズダダダダ
熊野「突撃致しますわ! 」
川内「駆逐艦の子達、私に続け!」
夕立「やっと戦えるっぽい!」
春雨「夕立姉さん、春雨がお伴します!」
電「雷ちゃんも響ちゃんも頑張るのです!」
雷「ぜーんぶ私に任せていいのよ!」
響「当面は比叡さんが脅威だね」
夕立「そんなの、倒しちゃえば問題ないっぽい!」
響「……ハラショー」
34 = 1 :
摩耶「瑞鳳! 敵の攻撃機と爆撃機は殆ど潰した! そっちに行った分はキチッと回避しろよ!」
瑞鳳「このくらいなら回避できそう! えいっ!」サッ
摩耶「ああ。 あたしと秋月は、天津風と時津風に合流して輪形陣を作る」
瑞鳳「お願いね!」
摩耶「んじゃ、お前はさっさと攻撃隊出しちまえ」
瑞鳳「うん! 第一次攻撃隊発艦!!」バシュッ
瑞鳳「艦載機のみんな! 瑞鶴を叩くことを念頭に、臨機応変に対応してね!」
彗星妖精「マカセロ!」
瑞鳳「空中待機中の緑小隊と赤小隊の烈風隊は彗星と流星と合流、援護をよろしくね!」
烈風妖精「オウ!」
瑞鳳「頑張ってね!!」
35 = 1 :
短いですが、今日はこれで終わりです
演習シーンを書ききっていないので、もしかしたら明日も書くかもしれません
では、また来ますね
36 :
乙です
さてこの演習で瑞鶴は何を学ぶのやら
38 :
すみません、今日の更新は無理でした……
多分明日も忙しいっぽいので少しお時間下さい……
また来ますね
39 :
舞ってる
40 :
長らくお待たせしました。
この一週間あまりの多忙さに全く更新出来ませんでした。申し訳ありません。
本日の夜に更新予定です
41 :
舞ってた
43 :
比叡「瑞鳳の航空隊が接近中!!」
青葉「11時の方向から敵艦隊も来てますね〜」
比叡「対空か……対艦か……」
青葉「青葉も比叡も徹甲弾を積んでますが? そうですよね?」
比叡「換装している暇は無い、か」
夕張「比叡さん、あまり迷っている時間はないですよ」
比叡「瑞鶴、直掩機の展開状態は?」
瑞鶴「今やってるけど、まだ時間がかかる!」バシュッ
比叡「分かった。出来る限り急いで」
青葉「比叡、どうしますか?」
比叡「対空は機銃のみ、主砲で向こうの艦隊を迎撃する!」
青葉「了解ですぅ!!」
夕張「ま、数では不利だけど、何とかなる数かな?」
比叡「まずはあの子達の射程外から撃って数を減らす!! 主砲砲撃準備!!」
青葉「方位角合わせ! 仰角45度──良し!」
比叡「青葉と夕張は射程に捉えたら砲撃開始ね」
青葉「青葉にお任せ!」
夕張「はい!」
比叡「第一射、ってえ!!」ズドーン!!
バシャーン
比叡「遠! 第二射、ってえ!!」ズドーン!!
春雨「えっ!?」
ベチャッ
春雨「痛い!!? やめて〜!!」
比叡「良し! 当たった!」
提督「春雨、轟沈判定だ。 離脱せよ」
春雨「はい……夕立姉さん、すみません……」
夕立「大丈夫よ!」
春雨「はい……では、皆さん頑張ってください……」
夕立「夕立、春雨の分まで頑張るっぽい!!」
44 :
瑞鶴「浦風! 敵第1波来るわよ!」
浦風「瑞鶴さん、どうする? ウチ一人じゃあの数は対空射撃じゃぁ落とせんよ?」
瑞鶴「浦風は雷撃機だけを狙って! 爆撃機は……」
浦風「爆撃機は?」
瑞鶴「私の速力でかわしきる!!」
浦風「うふふふふふ……瑞鶴さんはおもろいのぉ。その考え方、ウチは好きで」
瑞鶴「それ、褒めてるの?」
浦風「褒めとるんよ」
瑞鶴「そうは思えないんだけど」
浦風「ほんまで」
瑞鶴「まあいいわ。じゃ、後はお願いね」
浦風「任せとき! ……対空射撃始めじゃ!!」ズダダダダ
瑞鶴「第一戦速!! さて、久し振りに踊るわよ!!」
…………。
45 = 1 :
比叡「第八斉射! 砲撃開始!!」ズドーン!!
熊野「撃ちましたわ! 全艦取り舵!!」
バッシャーン!!
比叡「また避けられた!!」
青葉「スキありです!」ズドーン!
ベチャッ
熊野「ひゃあ!? 第一砲塔に被弾……やりますわね!」
夕張「このぉ! 川内邪魔!!」ズドン!
バッシャーン
川内「当たらないよ!」
夕張「ばかー!!」
響「川内さん、そろそろじゃないかな?」
川内「そうね。全艦雷撃準備!! このまま敵の横っ腹を狙うよ!!」
夕立「分かったっぽい!!」
川内「第三戦速より最大戦速へ増速! 一気に懐に」
ズドン! ズドン! ベシャッ
雷「えぇっ!?」
川内「どうしたの!?」
夕立「後方から敵艦隊接近っぽい!!」
46 = 1 :
川内「なんですって!!?」
響「あれは不知火に初風、舞風の3人だね」
川内「なら、後方の熊野は一体何を! 熊野! 熊野聞こえる!?」
川内「…………くそっ! 通信機器をやられたのか!?」
響「川内さん、どうする?」
川内「夕張や青葉は私が引きつけるから三人は後方の三人を対処して! 雷は大破判定だから退避」
夕立「夕立、分かったっぽい!」
響「御武運を」
電「わ、分かったのです!」
雷「ごめんね、みんな……」
47 = 1 :
不知火「ふむ……あの三人が向かって来ますか」
初風「で、どうするの?」
不知火「もちろん迎撃します。しかし、その前に……」
初風「何?」
不知火「夕張さん、青葉さん聞こえますか?」
夕張「聞こえるわよ! 不知火ちゃんありがとう、助かったわ!」
不知火「いえ、大したことはしていません」
夕張「そんな事無いわよ。で、何か用があったんでしょ?」
不知火「はい。敵艦隊が間にいるうちに魚雷をこちらとそちらから一斉射しておきましょう」
夕張「当たれば御の字、当たらなくても敵の艦隊運動を乱す事が出来るからってところかしら?」
不知火「はい。その通りです」
夕張「りょ〜かい! 青葉、魚雷撃つわよ」
青葉「いっきますよぉ〜!」
夕張「発射!」バシュッ
不知火「初風と雪風も雷撃をして下さい。発射」バシュッ
48 = 1 :
川内「魚雷か! 面舵」
比叡「今!! 第九斉射!!」ズドーン!!
川内「えっ!?」
ベチャッ
川内「くっそ……大破判定……」
夕張「流石比叡さんね!」
比叡「えへへ〜」
夕張「さ、敵の駆逐艦も仕留めるわよ!! 砲撃開始!」
響「……夕立、電。後ろから追撃が来るよ」
夕立「なら、後ろは夕立に任せるっぽい!!」
電「危ないのです!」
響「いや、その方が良い。こちらは少しでも背後からの攻撃は避けたい」
夕立「さ〜あ、素敵なパーティーしましょ!!」クルッ ズドン! ズドン!
響「さて、始めますか……電、前方後方両方からくる魚雷には気をつけて」
電「分かったのです!」
49 = 1 :
夕張「夕立ちゃんが艦隊から落伍、反転して突撃して来ます!」
比叡「今度はあの子が私達を食い止めるつもりなのね」
青葉「夕立ちゃんは何をするか分からないので気をつけて下さいね」
比叡「それは私が一番知ってる」
青葉「あはは、デスヨネー」
比叡「あの子の接近を許しては駄目! 出来る限り弾幕を張って!」ズドーン!!
夕立「そんな弾幕なんて無駄っぽ〜い!!」
夕張「すばしっこすぎるのよ!」
夕立「ぽいっ!!」ズドン!
ベチャッ
青葉「うわぁぁぁぁ!! 目が!! 目がぁ〜!!」
夕張「青葉!! 馬鹿やってる暇は無いのに何を!」
夕立「もう一発行くっぽい!!」ズドン!
ベチャッ
夕張「きゃぁぁぁぁ!! 目が!! 目がぁ〜!!」
夕立「魚雷発射ぁ!!」バシュッ
ズドーン! ズドーン!
提督「夕張、青葉大破判定。戦闘海域より撤退せよ」
夕張「えぇっ!?」
青葉「うぅ……」
比叡「夕立ちゃん! それは卑怯だって!」
夕立「躱せない方が悪いっぽい! それに演習は何でもして良いっぽい!!」
50 = 1 :
響「電、こちらも何とか食い止めないと」
電「なのです!」
響「電、まずは不知火を狙って」
電「雪風ちゃんと初風ちゃんはどうするのです?」
響「今は手に負えない。とりあえずは2:2の状況を作り出そう」
電「分かったのですよ!」ズドン!
ベチャッ
不知火「…………」
初風「不知火……」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
初風「その発言が落ち度ね」
不知火「……まだ小破ですが、ここは不知火が囮役に回りましょう」
初風「了解。手筈通りに」
不知火「はい」
初風「雪風、あんたは私の後ろ……敵の死角に入って。あとはこの前訓練した通りやるわよ」
雪風「はい!!」
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