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    元スレ照「咲が泊まりにくる」淡「毎日サキと話してるよっ」

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    みんなの評価 : ★★★
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    51 = 1 :


    「あ、シャケと玉子焼きだっ。美味しそう!」

    「どれも簡単にできるから。」

    「手軽で美味しくて、バランスもいいなんて最高だね。」ニコニコ

    「咲は優しいね。」

    「休みの日なのに、朝からご飯をつくってくれてたお姉ちゃんの方がずっと優しいよっ。」

    「たまたまだよ。…さ、朝ご飯にしよう。」

    「うんっ。」

    照・咲「いただきます。」

    「…。」ハム

    「…この玉子焼き…、中にチーズが入ってるっ…。」

    「うん、入れたの。」モグ

    「サラダの野菜の数も多いし…、小鉢にはお肉料理まで…。」

    「…?」

    「お姉ちゃんっ…全然お手軽なんかじゃないよこれ…!どれもすごく美味しいし…、ひと手間もふた手間もかけてるでしょ…!」

    「そんなことない。ある程度のものは、大体がすぐ使えるようにして冷凍してたものだし…。」

    「それでも…。」

    「それに、ひと手間くらいならお手軽料理のうち。いいから咲はいっぱい食べて。」

    「う…ん。」

    (お姉ちゃん…私のためにこうやって用意してくれたのかなあ…。普段はきっとここまでしないよね……?負担、かけちゃったかな…。)

    52 = 1 :


    「ごちそうさまでしたっ。」

    「お粗末さまでした。」

    「ううんっ、すっごく美味しかったよ。えへへ、つい食べ過ぎちゃって、お腹苦しい。」テレ

    「本当、綺麗に食べたね。」

    「お箸が止まらなくて…。」

    「ありがとう。…お腹、休めた方がいいね。温かいお茶でも飲む?」

    「うんっ。」

    「ちょっと待ってて。」

    カチャ…カチャ…

    「あっ、片づけは私がするよっ!」

    「お腹いっぱいのときに動くのはよくない。座ってて。」

    「だ、大丈夫だよっ。…あ、じゃ…じゃあ、お皿洗いとかは私がするから、そのまま流しに置くだけにしてっ…。」

    「気にしなくていいのに…。」

    「今度はお姉ちゃんが休んでっ。ね?」

    「……分かったよ、咲。ありがとうね…。」ニコッ

    「うん。」ホッ…

    「お茶いれるから…、それ飲んで一息ついてからお願いね。」コポコポ

    「はい、どうぞ。」

    「ありがとう、お姉ちゃん。」

    53 = 1 :


    「はあ…、お茶も美味しかったー。体がポカポカしてるよ。」

    「朝は冷えやすいから、温かいものが体に一番。」

    「うんっ。」

    「それじゃあ私、お皿洗うね。」ガタッ

    「手伝うよ。」ガタ

    「ううん。私だけで大丈夫っ。」

    「1人じゃ大変だから。」

    「平気平気っ。お姉ちゃんはゆっくりしててよ。」

    「2人でやった方が早いし…。」

    「だーめー。座ってて。」

    「でも…」

    「うぅ…お姉ちゃん…、私のお願い…きいてくれない…?」

    (…っ!!?)

    「わ、分かった!休むからっ!」ワタッ

    「えへへ…ありがとう…。」コシ…

    (そ、そんな泣きそうな顔するなんて…。)ドキドキ…

    (少しでもお姉ちゃんに休んでもらおうっ…。)

    54 = 1 :


    「…あ、咲。」ハッ

    「え?なに?」

    「昨日は言うの忘れてたけど、お皿洗うときはエプロンをした方がいい。あそこにかけてあるから使って。」

    「あ、そっか。忘れてたよ。」

    サッ…パサ…

    「これでよしと…。お姉ちゃん、ありがとう。」

    「」

    (………咲の…エプロン姿…。)カア…

    「水がはねても大丈夫だねっ。」ザー、カチャカチャ

    (…まずい…。こんなに破壊力があるとは思わなかった。…咲の細い体が際立って……無防備な後ろ姿とか、…抱き締めたくなる……!)ドキドキ

    (だめだめっ…。平常心でいるって決めたのに、朝からこんなことじゃいけない…。)

    「~♪」カチャカチャ

    (昨日も今までのも、全部のことが咲にとっては自然体だから敵わない…。)ハア…



    カチッ…カチッ…

    (まだ10時まで20分近くある…。余裕もって準備が終わってよかった。)

    「咲?」ヒョコ

    「あ、ここにいるよ。」

    「用意できたの?」

    「うん。…っていっても、荷物はほとんどないんだけど…。」

    「お金とか…大丈夫?」

    「それは平気っ。お姉ちゃんのところに行くってことで、お父さんが多めにおこづかいくれたの。」

    「そう…。何かあったら、なんでも言ってね。」

    「ありがとう、お姉ちゃん。」ニコッ

    ピンポーン!

    55 = 1 :

    今日はここまでです

    >>51はボケてた、ごめん


    【MEMO】 33まで

    57 :

    乙です
    投下開始から読ませて頂いてるけど、家事をする照とか珍しいタイプですね

    58 :

    おつ 続き楽しみにしてます

    59 :

    照さん頑張れ!
    期待

    60 :

    照咲も淡咲も好きなので嬉しい

    61 :

    自己満で書いてるけど、レス貰えるとやっぱり嬉しいな
    これまでくださった人ありがとございます

    >>57
    ですよね… 笑
    違う可能性のポンコツてるてるを出してみたかったという…、願望…
    抵抗ある方は、咲は褒め上手な子って感じでおなしゃす

    62 :

    ある意味ここの照はポンコツだしヘーキヘーキ大丈夫だって

    63 = 1 :


    「あっ。淡ちゃんかな?」

    「待ってて。出てくる。」

    テクテク、ガチャッ

    「はい。」

    「おっはよう、テルー。」

    「淡…おはよう。」

    「今日、サキと遊ぶ約束してるんだ。迎えにきたの。」

    「うん、聞いてるよ。ちょっと待ってて…。」

    「うん。」

    テクテク…

    (……。)

    「あ、お姉ちゃん。来た人って淡ちゃん?」パッ

    「サーキッ!迎えにきたよ。」

    「淡ちゃんっ。」タタ…

    (あっ…。)

    「おはよう。早かったね。」ニコ

    「そう?まあ、昨日おあずけくらってたからね。」

    「あはは…ご、ごめんね?」

    「すぐ行ける?」

    「うん。荷物はこれだけだから。」

    「じゃあ、行こうか。」

    「うん。お姉ちゃん、行ってきます。」

    「あ、うん…。気をつけてね。」

    「はーいっ。」

    ガチャン…

    (……咲…、…行っちゃった…。)シュン

    64 = 1 :


    テクテク

    (いい天気…。晴れてくれてよかったなあ。)

    「…。」ジー…

    「…ん…?淡ちゃん、どうかした?」

    「サキ、前に会ったときより可愛くなってる。」

    「ええっ?」

    「化粧とか、してないよね?髪型も変えてないし…」

    「なっ、急に何言い出すのっ。」ワタ

    「なにって…。思ったことをそのまま言っただけだよ。」

    「そんなこと言われたら恥ずかしくなるよ…。」カア…

    「というより、淡ちゃんの方がずっと綺麗で可愛いよ。思わず嫉妬しちゃうくらい。」

    「ふえっ!?」ドキッ

    (サ、サキ…今なにを…!嫉妬?私にっ?)

    「……あ、駅が見えたっ。」

    「あっ、う、うん。」ドキドキ

    65 = 1 :


    「サキ、スイカとかある?」

    「改札でピッてするカードだよね…?ごめん、持ってないの。切符買うよ。」

    「じゃあはい、これ。」

    「えっ?淡ちゃん、買ってくれてたの?」

    「まあね。」

    「わわ、ごめんねっ。ありがとう。」

    「今払うからっ…。」ゴソゴソ

    「いいよ。私が誘ったんだから。」

    「だめ。……あ、ぴったりあるよっ。はい。」

    「いらないってば。電車賃くらい気にしないで。」

    「いくら淡ちゃんでも、そういうのはよくないよ。私も淡ちゃんとお出かけしたかったし…。ね?受け取ってね。」ギュ…

    「あー…もう…。」

    「淡ちゃん。」

    「んー?」

    「私の切符のことまで考えててくれてありがとう。」ニコッ

    「っ…!」

    「べ、べつにっ。…ほら、電車くるから行くよ。」フイ

    「うんっ。」

    66 = 1 :


    ガタンゴトン…

    「切符見たから行き先は分かったと思うけど…。」

    「うん。…聞いたことはあるけど、どういうところなの…?」

    「昨日、都心に出るって言ったんだけどさー、行き帰りの時間かかって面倒だから、ある程度近場にしたの。」

    「そうなんだ。」

    「でも、食べるところもオシャレなお店も、もちろん本屋もいっぱいあるから。東京観光としても、なかなかいいと思うし。」

    「楽しみだなー。」ワクワク

    「そういや朝ご飯は食べたの?」

    「うん。お姉ちゃんがつくってくれてて、いっぱい食べちゃった。」

    「へえ。」

    「淡ちゃんは?」

    「軽く食べたよ。」

    「え…?それじゃあ今、お腹空いてる?」

    「あ、いや私、朝はいつも少食だからさ。今もまだ空いてないよ。」

    「そうなんだ。それならいいんだけど…、もし遊びに行くこと考えて、ご飯の量控えてくれてたなら…私、悪いこと言っちゃったって思って。…えへへ。」ポリ…

    「」

    (…鈍いのか鋭いのか分かんないよ、ほーんと…。)

    67 = 1 :


    ガタン、プシュー

    「わ…、いっぱい乗ってきたね。」

    「大体みんな行き先は一緒なんだろうねー。」ハア

    (今日こんなに混むとは思わなかったな。サキは電車も人ごみも慣れてないから守ってあげなきゃ。)

    「サキ、もっとこっち…」

    ギュギュッ…!

    「きゃっ…す、すごい人…。」

    (!!)

    グイッ

    「わっ…!」

    「…。」

    「あ…、淡ちゃんっ…ありがとう。」ホッ…

    (今、知らないやつがサキにあたった…。)イラ

    (…サキは誰にも触れさせたくない。私が壁になれば、ひとりだってサキにはこれ以上近寄れないんだから!)

    「ちょっとキツいと思うけど、もう少し我慢して。」ボソッ

    「大丈夫だよ。淡ちゃんがすぐ目の前にいてくれてるし。それと…」

    「ん?」

    「こんなに近づいたの、はじめてだからかな…?暖かくて、いい匂いがして…、淡ちゃんに抱き締められてるみたい。」ポソッ

    (なっ!?)ドキッ

    「こっ、こんなところで何言ってんのっ!」カアッ

    「あ…へ、変だったかな…?ごめんね。」テレ…

    (…ヤバイヤバイヤバイ…!そんな不意打ちくらったらブレーキきかなくなるじゃん…!)ドキドキ

    (こっちはサキの匂いだけでも我慢できなくなりそうなのを…何とか耐えてんのにっ、サキのバカー!)

    68 = 1 :


    「はあ…すごい人だったね。」

    「疲れた?」

    「え?ううん。びっくりしたけど、疲れてはないよ。」

    「…そ。」ホッ

    「駅前、お店がいっぱいあって何があるか混乱しそう…。」

    「麻雀の役とか、大会ごとの小っさいルール覚えるよりずっとラクだよ。あ、サキ、あそこで飲み物買おっ。」

    「あっ、うん。」

    カランカラン…

    「メニューください。」

    「わ、すごい種類。分からないものばっかりだよ。」

    「コーヒーベースのがおいしいけど、サキ飲めるっけ?」

    「ん…ちょっと苦手かな…。」

    「じゃー、これは?たかみ先輩おすすめの。」

    「抹茶?…ラテって、ミルクを入れたものだっけ?」

    「うん、たしかそう。甘くておいしいよ。」

    「じゃあ、私はそれにしようかな。」

    「淡ちゃんは何にするの?」

    「そりゃー私は高校100年生だからね!サキみたいにお子様なのは頼まないよ!」

    「これっ!」ビシッ

    「わ、可愛い…。上のクリームにチョコとかお砂糖がかかってイラストになってるんだね。これは…クマさん?」

    69 = 1 :


    カランカラン…

    「早速飲もうよ。」

    「あ、歩きながら飲むの?」

    「そうだよ?だからテイクアウトにしたんだもん。」

    「えっ…と、どこかに座って…飲めないかな…?」

    「飲みづらい?」

    「あ…その、慣れてないっていうのもあるんだけど…。それよりも、はじめてのお店で淡ちゃんと買ったものだから、ゆっくり味わいたくて。」

    「………。」

    (…サキって、なんでこう…私が予想してるこたえの何巡も先を出すかな!)クラ

    「予定とか、くるっちゃう…?」

    「…へっ!?いやっ、そんなことないよ?へーき!向こうにベンチがあるから、そこ行こ。…あ、ちゃんと屋内だから。」フイッ

    「あ、ありがとう。」

    (淡ちゃんに迷惑かけちゃったかも…。)シュン…

    70 = 1 :


    テクテク…、ポスッ

    「いただきます。」

    「いただきー。」

    「………ん、…これすごく濃くて甘いね。」

    「まあ、こういうところのはねー。特にホットだし。」

    「美味しい…。」コク…コク…

    「……。」

    (夢中で飲んでる…。横顔、可愛い。)ドキドキ

    「…ん?私の顔に何かついてる?」クルッ

    「えっ!?いっいや、そんなんじゃなくて…!」ワタッ

    「?」キョト

    「サ、サキじゃなくて、その抹茶ラテ見てたの!ちょ…ちょっとくらい飲ませてよっ。」

    「あっ!そういうことだったんだね!ごめん、私一人占めしちゃってて。」

    「ま、まったくもー。サキはまだまだだなあ。」

    「はいっ、どうぞ。」スッ

    「あ、ありがと…。」

    71 :

    咲ちゃん天然小悪魔すなぁ

    72 = 1 :


    (サ…サキがたった今まで飲んでたもの…!これ私飲んだら…か、間接キスだよね…!?…あれ…?…そういやこうゆうことするのって、はじめてじゃ…。)ドキドキ

    「…ねえ、淡ちゃんのってコーヒー強い?」

    「えっ…!?……い、いや…つよくない、よ…?」ビク

    「そうなんだ。それなら…私も、少し飲んでみていい?」

    「うえっ?わ、私のをっ…?」

    「うん。…あっ、だめなら全然いいんだけど…!」

    「い、いいよっ。ほら。」パッ

    「わ、ありがとう。…いただきます。」クピ

    (…!)ドキッ

    「……あ、思ったより飲みやすくて…美味しい。」

    (サ…、サキが私の飲んだやつ、飲んでる…。)ドキドキ

    「抹茶ラテの後だから、これのほろ苦い味が丁度よく感じるよー。」

    「はい、淡ちゃん。ありがとう。」スッ

    「あ、うん…。」

    (…ど、どうしよう…。これ飲んでも、サキと……。)ドキッ

    「淡ちゃんは、それ飲んだ…?」

    「わっ!…う…うん、飲んだよ!けっこー甘かったかなっ。」パッ

    「あ、飲んでたんだっ。ごめん、気づかなかったよ。…私は好きだけど、淡ちゃんには甘すぎたよね。」

    (の、飲めなかった…。)ガク

    (もー、なんなのっ、こんなはずじゃなかったのに!私は100年生なんだからっ…。リードして、サキを私に夢中にさせるんだもんっ!)

    73 = 1 :




    「サキッ、そろそろ行くよっ。」

    「あ、うん。…どこ行くの?」

    「サキはもっとオシャレした方がいいから、アクセとか見に行こ!」

    「えっ!?い、いいよ私は…。」アセ

    「だーめ。行くったら行くの。」

    「ふええ…。」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    ガチャン…!

    「あっ。」

    「コップが…。」

    (…咲は今何してるんだろう。淡と、どんなこと話して…。)

    ビーッ!ビーッ!

    「!」ビクッ

    「…あっ、洗濯機の蓋閉めるの忘れてた…!」タタッ

    モコモコ…

    「…えっ!!な、なにこれすごい泡…!?」

    (わわ…!洗剤の量、間違えたんだ…!)アセアセ

    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    74 = 1 :

    今日はここまでです


    【MEMO】 43まで

    75 :

    やはりポンコツてるてるか
    可愛い

    76 = 71 :

    乙 続き楽しみ

    77 :

    暫く見てない間にこんな俺得スレが…
    咲照咲淡良いぞ〜コレ

    咲ちゃんホント可愛い

    78 :

    都会と言えば八王子かな?

    79 :


    「うーん、これはダサい。これもダメ。これはムリ。」

    「……。」

    「これは、なんか違うなあ…。」

    「あ、淡ちゃん…あの…。」

    「あっ。あっちのコーナーの方がサキっぽいかも!」パッ

    (…このお店でもう3件目だよー…。)

    「サキッ!ちょっとこっち来てっ。」

    「う、うん。」

    (お店入るたびに一生懸命選んでるけど…淡ちゃんどんなのを探してるのかなあ…?)

    「うーん…、違うな。」

    (ネックレス、イヤリング、ヘアアクセ…色々あるけどサキに似合うものがないなー。主張しすぎず、地味すぎずってなかなかないもんだね。)ハア

    (……。)キョロ…

    (サキは青系もピンク系も似合いそうだけど、なーんかどれも媚売ってる感じでしっくりこないってゆうか…。)

    (自然体のサキに合うようなのがあればいいんだけど…。……あれ?サキ?)キョロッ

    「サキッ?どこ!?」

    「あ、淡ちゃん。こっちにいるよ。」ヒョコ

    (…よかった。)ホッ…

    80 = 1 :


    「急にいなくならないでよ。迷子になったかと思った。」

    「あ…ごめんね。こっちに可愛いのがあったから…。」

    「ここ、北欧系コーナー?」

    「うん。北欧系っていうのはよく分からないんだけど、これとかおしゃれだなって見てたの。」

    「へー。」チラッ

    (あっ、これ…。)

    「細い糸に、それぞれ飾りが何個か付いてるだけのシンプルなものなんだけど、何だかずっと見れて。」

    「この花のやつ…」ボソッ

    「あ、うん…!これ、お花の模様もちゃんとあるの。小さいのに一生懸命咲いてる感じがして、一番気になっちゃった…。」

    (サキにぴったりのブレス…。私が思ってたのとは違うけど、それ以上に似合う…!)

    「…これにしなよ!」

    「え?…んー…。私、アクセサリーとか似合わないから…。」

    「いやいや、これ絶対似合うって!花のなんて、サキのためにあるようなもんじゃんっ。」

    「いや…そんなこと…」

    「サキも気に入ってるんでしょ?なら買おうよっ。」

    「え…?…う、うん。…そうだね、買っちゃおうかな。」

    「わっ、やった!」

    「…ふふ、何か淡ちゃんの方が嬉しそう。」ニコ

    「えっ、いや…。べつに…。」フイ

    「それじゃあ、お会計してくるね。」

    81 = 1 :


    「……あっ。」

    「え?どうしたの?」

    「淡ちゃん…!これ見てっ!」パッ

    「…あっ、星形のやつだ…。」

    「これ…淡ちゃんにぴったりだよ…!」キラキラ

    「え、それって…。」

    (サキと同じ種類のものが持てる…?)ドキ

    「おそろいのブレスレットってことで、よかったら淡ちゃんも買わない…?」テレ

    (…!)キュン

    「う、うん。買う…!」

    「ほんと?わーいっ!」

    「…あれ?このブレスレット…、輸入品につき現品限りって書いてある……!」

    「えっ…。」

    「すごいね!もしかしたら日本で、おそろいでこれを持ってるのは、私たちだけかも知れないよ…!」パアッ

    「淡ちゃんと私だけの絆みたいで嬉しいなっ…。」

    (サ、サキ…!)

    「わ、私とサキの仲はこんな細いブレスなんかじゃ表せないって!サキったら本の読みすぎっ。」

    「ほら、さっさと買うよ…!」タタ…

    「もー…淡ちゃん、夢がないよー。」トボトボ

    (……。)ドキドキ

    82 = 1 :




    「うふふ、おそろいなんて嬉しいなあ…!」ニコニコ

    「サキったら、まだ言ってる。」

    「だって、すごく可愛くて、現品限りで、お花と星形のがそれぞれあるなんて運命的だよ…!」

    「あー、はいはい。けどそりゃ、ツイてるに決まってるよ。」

    「何で?」キョトン

    「私がいるからっ。」

    「…。」

    「試合でも負け知らずの私からすれば、アクセの1つや2つ、なんのそのだね。」フンス

    「はあ…。淡ちゃんには敵わないよ…。」

    「…あれ?けっこー時間過ぎてたんだ。」

    「あ、ほんとだ。」

    「お昼食べる?」

    「そうだね、お腹すいちゃった。」

    「お店自体は何でもあるんだけど、何か希望とかある?」

    「うーん、特にはないんだけど…。強いて言うなら…、朝は和食だったからそれ以外の方が…。」

    「おっけー。なら、中華とかどう?」

    「あっ、いいねっ。食べたい!」

    「よし、決まり!」

    83 = 1 :


    「…あっ、待って。淡ちゃんは?」

    「え?私がなに?」

    「朝ご飯に食べたものとか…、お昼に食べたいものとか。」

    「ああ。それならへーき、私も中華がいいしさ。」

    「本当?私に付き合わせちゃってない…?」

    「そんなことないって。大体、中華は?って言ったの私だよ?」

    「あ…、そっか。」

    「サキの方が気を遣いすぎっ。気にしないでいいから。」

    「う、うん。ごめん…。」

    (まー、そんなサキだから夢中になるんだけどね…。)



    テクテク…

    「ここだよ。入ろっ。」

    カラン…

    「わ…、店内おしゃれ…。」

    「2人です。…あ、できたら窓側でー。」

    「…。」ドキドキ

    「すぐ通せるって。行くよ、サキ。」

    「あ、うんっ。」

    84 = 1 :


    ポスッ

    「…すごく綺麗なお店だね…!」

    「うん。手ごろな値段なのに、ゆったり落ち着いた店内でさ、穴場なんだ。」

    「あんなにお店がいっぱいある路地の中からここを見つけるなんて、淡ちゃんはすごいなあ…。」ハア…

    「いや、知り合いとかネットの口コミからだよ。」

    「うーん、私にはムリそう…。」

    「たしかに。ネットは苦手だし、店までたどり着かないサキには難しいかもね。」ニヤ

    「淡ちゃん、ひどい…!」

    「あはは、冗談だって。」

    「むう…。」

    「もー、機嫌なおしてよ。悪かったってば。」

    「それじゃあ、淡ちゃんが頼むもの一口ちょうだい。」ムー

    「え?」

    「それで許してあげるっ。」

    「う、うん…いいよ?」

    「やったー。それじゃあメニュー決めようっ。」

    「…うん。」

    (サキ、無邪気すぎでしょ…。)カア

    85 :

    待ってました!

    86 = 1 :




    「料理全部来たね、食べようか。」

    「うん、どれも美味しそうだねっ。」

    「いただきますっ。」

    「いただきまーすっ。」

    「………。」ハム、モクモク…

    「…サキが頼んだのはチンジャオロースだっけ?…どう?」

    「…うん!すごく美味しいっ。」

    「おー、それはよかったよ。」

    「お肉がすごく柔らかくてね、竹の子とか具材もいっぱい入ってるのっ。」

    「うん。私も料理来たとき、それってこんなに豪華な感じだったっけ?って思った。」パクッ

    「淡ちゃん。」

    「ん?」モグモグ

    「その麻婆豆腐、一口ちょうだいっ。」

    「…あっ、ああ…、そうだったね。」

    (……!)ピンッ

    (これって、すっごいチャンスだよっ!さっきはミスったけど、ここで挽回するんだから…!)

    87 = 1 :


    「…ちょっと辛そうかなあ…。」

    「はいっ!サキ、あーん…。」スッ

    「ふえっ!?」

    「一口食べたいんでしょ?」

    「なっ、あ…淡ちゃんっ…!じ、自分で食べるからっ。」

    「この方がてっとり早いじゃん。」

    「で、でも…。」

    「ほら、冷めちゃうよ?いらないの?」ニコニコ

    「…は、恥ずかしいよお…。」カア

    「早くっ。腕が疲れちゃう。」

    「うう…。」ドキドキ

    パクッ

    「……。」モグモグ…

    (真っ赤になって食べてるっ…。)ドキドキ

    「…どう?美味しい?辛かった…?」

    「……。」

    「サキ…?」

    (やば、怒らせちゃった…?)

    「…どきどきしすぎて、味…、分からなかった。」プイ

    「」

    (…サ、サキ…可愛すぎ………。)グッタリ

    88 = 1 :


    「悔しいから、私からもしちゃうね。…はい。」スッ

    「えっ!」

    「ふふ、お返しっ。」

    「わ、私はいいってば!」アセ

    「だめだよ、淡ちゃんだけズルいもん。口開けて…?」

    (ウソウソ…!サキがこんなことするなんて…!)ドキドキ

    「はい、あーん…」

    「あ…あーん……」カア

    (幸せすぎて死にそうかも…。)



    「美味しかったー…!」

    「ショーロンポー、スープすごかったね。」

    「うんっ、火傷しそうなくらい熱々だったけど、あっという間に食べちゃった。」

    「ここにしてよかったよ。」

    「…ここのお店、お姉ちゃんにも教えてあげたいな…!」

    「テル…?」

    「うん、きっと喜ぶよっ。」

    「…サキはいつもテルのこと考えてるの?」

    「え?うーん、どうだろ…。でも、嬉しいことがあったときは、お姉ちゃんに話したいなって思うかなっ。」ニコ

    (……。…私は、サキだけに…。)

    89 = 1 :


    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    「はあ…、ようやく終わった。」



    泡だらけになった洗濯機と脱衣所を掃除して、洋服は洗濯し直して…、リビングに戻ったらコップ割ってたこと思い出したから片づけて……。

    気づけばもう14時半すぎ…。



    (お腹すいた…。何か食べよう。)

    (冷蔵庫に何か…)ゴソゴソ

    ピンポーン!

    (!)ビクッ

    (まさか…!)

    ダダダッ…!

    (咲っ!?)ガチャッ!

    「うわっ!?」ビクッ

    「びっくりしたー…!お前っ、何だその早さ!」

    「」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    「ね、このあとはゲーセン行こっ!」

    「ゲームセンター?う、うん、いいけど…。」

    (サキは私だけを見ればいいっ。いっぱい楽しんで、私以外のことなんて考えられないようにするんだから…!)

    90 = 1 :

    今日はここまでです


    【MEMO】 53まで

    93 :

    乙 淡頑張れ

    96 :


    ピコピコ…

    「…わ、…わっ…!」ワタ

    「あはは!サキは弱いなー。」

    「…あー、負けちゃった。」

    「貸して。次は私やる!」

    「うん。」

    「サキがこのハンドルを握ることはもうないよっ。」

    ピコピコッ

    「すごい…、淡ちゃん強いね…!」

    「まだまだっ。あと3面で、ボスが出てくるから。」

    「そ、そこまで知ってるんだ…。」



    「はー!いい仕事したっ!」

    「すごかったよ、淡ちゃん!最後の方は、他のお客さんたちが見に来て人だかりになってたもん!」

    「新記録出せそうだったから、ちょっとBGMがオーバーなのになっちゃったせいだね。」

    「でも最後まで勝ってたよっ。淡ちゃん、ゲームも得意なんだね!」

    「腐ってたときは暇つぶしにちょいちょい通ってただけ。あんなの慣れだよ。」

    「そうなんだ…。」

    「あ、UFOキャッチャー見ようよっ。」

    97 = 1 :


    「…わあ、可愛いのがいっぱいある!」

    「何かいいやつある?」

    「うーん。…あっ、これとか…。」

    「これって…ゆる系ってより、ゆるダル系…?ヨダレ出ててシュールだね。」

    「でも目が丸くて、可愛いよ?」

    「よーしっ、ならこの私がハントしてあげよう!」

    「えっ?い、いいよ。難しそうだし…。」

    「いいから、いいから。」チャリン

    「あっ。」

    「この位置なら楽勝だよ!」ウィーン

    「淡ちゃん…。」

    クイッ

    「…ん。もう1回でいけるね。」

    「じゃ、じゃあ次は私が出すから…!」チャリン

    「あっ!もー、そんなことしなくていいのに…!」

    「淡ちゃん、頑張ってっ。」ニコ

    「…サキに応援されたら絶対取れるよ。見てて。」ウィーン

    クイッ、…ポトッ!

    「やった!」

    「わあっ!淡ちゃんすごい…!すごいよっ!」

    「えへへ。…はい、どーぞっ。」

    98 = 1 :


    「えっ、いいの…?淡ちゃんが取ったのに…。」

    「サキのために取ったんだから当然だよっ。」

    「あ、ありがとう…!」パア

    「どーいたしまして!」

    「うわあ…嬉しい…!大事にするね!」ニコッ

    「景品1つで大げさだな。」

    「淡ちゃんが取ってくれたのだもん…!あっ、そうだ。記念に、この子…あわわちゃんって名前にしようかな!」ニコニコ

    「」ドキッ

    「な、なにそれ…。」

    「え?変かな?」

    「い、いやべつに…変とかじゃないけど…。」

    (高価なものでもないし、ゲーセンで取ったただのぬいぐるみにこんな喜んで…。しかも記念に私っぽい名前つけるとか…!サキのすること全部、私からしたらありえないよ…。)ドキドキ

    「ふふ、淡ちゃんからもらった、あわわちゃん。…うん、ぴったりだねっ!」

    (うわ、やばいっ。)キュン

    「…あっ、そっそうだ!サキ、本屋行きたいんじゃなかったっけ?」

    (サキのペースにハマっちゃうとリードできなくなるよ…!)

    「あっ、うん!」

    「近くにあるから、行こうか。」

    「わあ、ありがとうっ。」

    99 = 1 :


    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    「悪いな、おやつご馳走になって。」

    「私からしたらこれはお昼ご飯。」モグモグ

    「そうなのか。…うん、うまいなこのホットケーキ。」

    「ところで、菫はどうしてうちに?」

    「あっ、そうだ。忘れてた。」ゴソ

    「?」モグモグ

    「…ほら。」ヒョイ

    「あ…、私の本…。」

    「昨日咲ちゃんに会う前に読んでたやつだ。お前咲ちゃん見つけたら、本を置いて走っていったろ?」

    「すっかり忘れてた。」

    「あと一応今日の昼前に、届けに行くぞって連絡をしたんだが…。」

    「え?ケータイに?」

    「そうだ。」

    「全然気づかなかった…。」

    「まあ、いいんだけどな。…ところで、咲ちゃんは?」キョロ…

    「…っ。」ピク

    100 = 1 :


    「いないみたいだが、出掛けてるのか?」

    「…淡とね。」

    「ああ、そうなのか。そういえば昨日、淡とよく連絡取ってるって言ってたもんな。」

    「…うん。昨日の夜も電話してた…。」

    「ふーん。やっぱり同い年同士、話しやすいのかな。」

    「…!」

    「しかし照。お前、ケータイの連絡が私じゃなくて、もし咲ちゃんからだったらどうするんだ?身近に置いておいた方がいいぞ。」

    「咲からの連絡なら家のどこにいても絶対気づくっ。」

    「」

    (ちゃ、着信音が違うんだろうか…?)

    「咲は今なにしてるんだろう…。」

    「淡と遊んでるんだろ?…気になるなら電話してみればいいじゃないか。」

    「遊びに行ってる妹にわざわざ電話するほど大事な用があれば別だけど…、何してるか聞くだけって姉としてどうなの…?」

    「ま、まあ…普通はしないわな。」

    「……やっぱり。」シュン

    「でも気になるんだろ?…心配で、っていうなら別に変ではないんじゃないか?」

    「…ほんと?私から咲に電話しても大丈夫?」

    「咲ちゃんは、さほど気にしないと思うけどな…。」

    「じゃあ今すぐする。」サッ

    「お前…ケータイ、ポケットに入れてたんじゃないか…。」ガク

    ~~~~~~~~~~~~~~~~


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