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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」 由暉子「誰よりも、何よりも」
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おつ
京太郎のプロ編ってことはマジでアラフォーになっちまうな
京太郎のプロ編ってことはマジでアラフォーになっちまうな
乙です、楽しませてもらいました
修羅場じゃなくなるけど、番外扱いで久をメインに据えて好き放題書いてもいいのよ?(チラッチラッ
プロ編で割り食ったし、京久ってあんまりないしな
修羅場じゃなくなるけど、番外扱いで久をメインに据えて好き放題書いてもいいのよ?(チラッチラッ
プロ編で割り食ったし、京久ってあんまりないしな
「……ユキ?」
ドアスコープの向こう側で待っていたのは、同級生の由暉子だった。
出来るだけ急いで準備をしたとはいえ、先輩との情事の後。
色々と手間取ってしまい、玄関先で待たせるには時間がかかり過ぎたのだが、それでも彼女は待っていた。
「……悪い、遅くなって」
さも今起きたばかりという風体を装って、由暉子を迎える。
もし学校をサボった理由がバレたりしたら――なんて想像は、できるだけ避けたかった。
>>373
普通に誤字でした、すみません
ドアスコープの向こう側で待っていたのは、同級生の由暉子だった。
出来るだけ急いで準備をしたとはいえ、先輩との情事の後。
色々と手間取ってしまい、玄関先で待たせるには時間がかかり過ぎたのだが、それでも彼女は待っていた。
「……悪い、遅くなって」
さも今起きたばかりという風体を装って、由暉子を迎える。
もし学校をサボった理由がバレたりしたら――なんて想像は、できるだけ避けたかった。
>>373
普通に誤字でした、すみません
「……どうしたんですか? 先生や先輩が心配してましたよ」
顔を合わせる彼女の調子は、いつもと変わらない。
バレてはいないようだと、京太郎は内心で安堵の息を零しながら、表面上は何でもない風に装う。
「なんか……朝調子悪くてさ。寝てたら大分良くなったんだが」
「そうですか……。これ、今日貰ったプリントです。台風の影響で、午後は学校を閉めるようなので」
彼女が鞄から取り出した藁半紙の束を受け取る。
授業で使ったものに加えて、台風についての注意事項が記されたそれに、京太郎が軽く目を通していると――
「……ソレ、大丈夫ですか?」
「え?」
由暉子が目敏く見付けて指差した先。
はだけた寝間着の胸元から、血の滲んだ小さな傷跡が見えていた。
顔を合わせる彼女の調子は、いつもと変わらない。
バレてはいないようだと、京太郎は内心で安堵の息を零しながら、表面上は何でもない風に装う。
「なんか……朝調子悪くてさ。寝てたら大分良くなったんだが」
「そうですか……。これ、今日貰ったプリントです。台風の影響で、午後は学校を閉めるようなので」
彼女が鞄から取り出した藁半紙の束を受け取る。
授業で使ったものに加えて、台風についての注意事項が記されたそれに、京太郎が軽く目を通していると――
「……ソレ、大丈夫ですか?」
「え?」
由暉子が目敏く見付けて指差した先。
はだけた寝間着の胸元から、血の滲んだ小さな傷跡が見えていた。
「あっ……!」
思い当たる節は、昨夜の出来事。
情事の差中に、痛みに耐えながら、先輩が無意識に立てた爪。
だが、それを正直に伝えるわけにはいかない。
「いや……多分虫に食われたんじゃないかな。掻きむしっちまったんだよ」
「なるほど……」
由暉子の目線が胸元から逸れる。
どうやら誤魔化せたようだ。
「ところで、先輩も無断でお休みしたみたいなんですけど」
「え?」
「何か――知りませんか?」
思い当たる節は、昨夜の出来事。
情事の差中に、痛みに耐えながら、先輩が無意識に立てた爪。
だが、それを正直に伝えるわけにはいかない。
「いや……多分虫に食われたんじゃないかな。掻きむしっちまったんだよ」
「なるほど……」
由暉子の目線が胸元から逸れる。
どうやら誤魔化せたようだ。
「ところで、先輩も無断でお休みしたみたいなんですけど」
「え?」
「何か――知りませんか?」
京ちゃんが高卒でプロ入りする
なら、まだすこやんも30代だし大丈夫大丈夫。
但し未来編やるならプロ入ってすぐの年くらいにしとかないとアラサー達が
本当にアラフォーになっちゃうから注意だなw
なら、まだすこやんも30代だし大丈夫大丈夫。
但し未来編やるならプロ入ってすぐの年くらいにしとかないとアラサー達が
本当にアラフォーになっちゃうから注意だなw
知っているも何も。
この玄関の先の、向こう側に彼女はいるわけだが――
「いや……知らないな。桧森先輩なら何か知ってるんじゃないか?」
「そうですか……それでは、お大事に」
何食わぬ顔で嘘をつくと、由暉子は長い髪を風に靡かせながら帰って行った。
曲がり角の向こう側に消えた後ろ姿を見送って、京太郎はドアを閉めた。
「ふうぅー……」
胸の奥から深く息を吐き、ずるずるとドアに背中を預けてへたり込む。
さっきまで胸の中を占めていた幸せいっぱいな気持ちはどこへ行ったのやら、その頬には冷や汗が伝っていた。
「言い訳……ちゃんと、考えておかないとなぁ……」
この玄関の先の、向こう側に彼女はいるわけだが――
「いや……知らないな。桧森先輩なら何か知ってるんじゃないか?」
「そうですか……それでは、お大事に」
何食わぬ顔で嘘をつくと、由暉子は長い髪を風に靡かせながら帰って行った。
曲がり角の向こう側に消えた後ろ姿を見送って、京太郎はドアを閉めた。
「ふうぅー……」
胸の奥から深く息を吐き、ずるずるとドアに背中を預けてへたり込む。
さっきまで胸の中を占めていた幸せいっぱいな気持ちはどこへ行ったのやら、その頬には冷や汗が伝っていた。
「言い訳……ちゃんと、考えておかないとなぁ……」
バスの窓を叩く大粒の雨。
「……」
ドアの隙間から見えたローファー。
あのサイズは、明らかに京太郎の物ではない。
「……」
『先輩』としか言っていないのに、彼の口から出た『桧森先輩』という名前。
虫さされとは思えない、胸の傷。
「……嫌、だな」
由暉子の勘違いであればいい。
勘違いで、あってほしい。
けれども、彼女の見たものは、想像を嫌な方向へと運んで行く。
「……」
ドアの隙間から見えたローファー。
あのサイズは、明らかに京太郎の物ではない。
「……」
『先輩』としか言っていないのに、彼の口から出た『桧森先輩』という名前。
虫さされとは思えない、胸の傷。
「……嫌、だな」
由暉子の勘違いであればいい。
勘違いで、あってほしい。
けれども、彼女の見たものは、想像を嫌な方向へと運んで行く。
二人とも幸せになってほしい
けどそれをヘーキな顔で壊しそうな爽ちゃんも好きだよ
けどそれをヘーキな顔で壊しそうな爽ちゃんも好きだよ
>>471
し あ わ せ
し あ わ せ
手と手のしわをあわせて幸せ
好きな人と肌と肌のしわをあわせて死合わせ
好きな人と肌と肌のしわをあわせて死合わせ
大けがと引き換えに収まった永水や早く気付いたおかげでラブコメに入れた宮守ver.2は奇跡だったんだな
咲和タコスが揃って病む短編ってここだっけ
咲は自傷、和は生活完全依存(京太郎が食べさせないと何も食べない…みたいな)、タコスは他傷だったような
誰か知ってたら教えてくれ
咲は自傷、和は生活完全依存(京太郎が食べさせないと何も食べない…みたいな)、タコスは他傷だったような
誰か知ってたら教えてくれ
>>481
それは部員共スレだったはず
それは部員共スレだったはず
「勘違いしてる子っているよね」
自分の手番が終わると同時に、未春はそう切り出した。
対して、同じ卓を囲む三人の反応は二つに別れる。
冷や汗を流す星夏と純代に――無言で敵意の視線を向ける華菜である。
「面倒見が良くて、小さい子も嫌いじゃないから妹さんのために遊んであげてるのに――自分に気があるって勘違いしちゃう子とかさ」
トン、と華菜が牌を切る音が響く。
未春の「勘違いしちゃう子」が誰を指すかは最早、言うまでもない。
巻き込まれた二人は早くこの対局が終わってほしいと願うばかりだが、部活動はまだ始まったばかりだ。
自分の手番が終わると同時に、未春はそう切り出した。
対して、同じ卓を囲む三人の反応は二つに別れる。
冷や汗を流す星夏と純代に――無言で敵意の視線を向ける華菜である。
「面倒見が良くて、小さい子も嫌いじゃないから妹さんのために遊んであげてるのに――自分に気があるって勘違いしちゃう子とかさ」
トン、と華菜が牌を切る音が響く。
未春の「勘違いしちゃう子」が誰を指すかは最早、言うまでもない。
巻き込まれた二人は早くこの対局が終わってほしいと願うばかりだが、部活動はまだ始まったばかりだ。
「しかも、それを得意気にさ……見てて、痛々しいかなーって」
話題の渦中の男子はこの場にはいない。
トラッシュトークを咎めるコーチも――その男子を別室に連れ込んで、特別指導の真っ只中だ。
「そうだなー」
星夏は、出来るだけ華菜の表情を見ないように、目の前の河に意識を向ける。
華菜の声音は平静を装おっているが、水面下の激情は、牌を掴む指先の震えを見れば明らかだ。
「自分に度胸が無いからって僻むしかない能無しなヤツとかなー」
手を抜いて、星夏か純代の片方の点数が尽きればこの対局からは解放される。
しかし、根が真面目な二人には、そのようなことは出来ない。
これで話題の中心となる彼にやるせない感情の矛先を向けることが出来ればまだ気が楽だったが――恨みをぶつけるには、彼は人が良過ぎた。
結果として、二人に出来ることは――ただ、この対局が終わるのを待つのみとなる。
「……ッ」
牌を切る音に混ざって聞こえた舌打ちは、気の所為だと思いたかった。
話題の渦中の男子はこの場にはいない。
トラッシュトークを咎めるコーチも――その男子を別室に連れ込んで、特別指導の真っ只中だ。
「そうだなー」
星夏は、出来るだけ華菜の表情を見ないように、目の前の河に意識を向ける。
華菜の声音は平静を装おっているが、水面下の激情は、牌を掴む指先の震えを見れば明らかだ。
「自分に度胸が無いからって僻むしかない能無しなヤツとかなー」
手を抜いて、星夏か純代の片方の点数が尽きればこの対局からは解放される。
しかし、根が真面目な二人には、そのようなことは出来ない。
これで話題の中心となる彼にやるせない感情の矛先を向けることが出来ればまだ気が楽だったが――恨みをぶつけるには、彼は人が良過ぎた。
結果として、二人に出来ることは――ただ、この対局が終わるのを待つのみとなる。
「……ッ」
牌を切る音に混ざって聞こえた舌打ちは、気の所為だと思いたかった。
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