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    元スレ小町「雪乃さん!結衣さん!実はお兄ちゃんって抱き枕がないと寝れないんですよ!」

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    101 = 1 :

    八幡「な、なんだよ用って」

    沙希「その…あ、あんた、なんか抱いてないと寝れないんだってね。そんでもって今抱き枕が無いとか…」モジモジ

    八幡「(やっぱりか!そんな気がしてたんだよ!)」

    八幡「誰からその話聞いたんだよ…」

    沙希「大志経由であんたの妹から」ソワソワ

    八幡「やっぱりあいつか…てかあいつらメールのやりとりしてんのか。一回しめないとな…」

    沙希「誰をしめるって?」

    八幡「あ、いや、何でもないです…で、それは事実だが、それがどうした?」

    沙希「それで、あんたの妹から一緒に寝てやってくれないかって…」モジモジ

    八幡「いや、小町の言うことをお前が聞く義理無いだろ。そんなの気にしなくていいぞ。」

    沙希「そ、そうかもしれないけどさ、今まであんたにはいっぱい世話になったし…

    なにか恩返しがしたいって思ってたところにこの話があったから…」ソワソワ

    八幡「いや、お前も俺の助けになってくれたことあっただろ。そのことについては感謝してるから、いまさら恩返しなんてしなくてもいいぞ」

    沙希「で、でも…」ウルウル

    雪乃「(彼女、なにかおかしいわね…)」

    102 = 1 :

    雪乃「川崎さん。本音を話しなさい?そうしたら彼も話を聞いてくれるかもしれないわよ」

    沙希「うっ!うぅぅ」

    結衣「そうだよサキサキ!ヒッキーはちゃんと話してくれる人を蔑ろにしたりしないよ!」

    八幡「えらいぞ由比ヶ浜。蔑ろなんて言葉を知ってるなんて」

    結衣「なっ!馬鹿にし過ぎだからぁ!それくらいあたりまえだし!」

    沙希「分かった。本当のこと話す」

    八幡「言っとくけど蔑ろにしないとは言ってないからな」

    沙希「分かってるよ。その…あんたが抱き枕なしでは寝られないって聞いたとき…その…」

    結衣「その?」

    沙希「その…す、すごく愛らしく感じたというか…抱きしめたくなったというか…

    と、とにかく、比企谷に甘えられたいって思っちゃったんだよ!」///

    八幡「えー…」

    沙希「引かないでよ!す、すごく恥ずかしんだけど」

    八幡「いや、俺が引いてるのはおまえの姉スキルの高さに関してだ。

    お前どんだけ人の姉になりたいんだよ」

    沙希「別に男だったら誰でもいいってわけじゃないし…

    普段弱みとか見せないあんたが、何かを抱きながら寝てるの想像したら急に胸の奥が切なくなったっていうか…」

    八幡「いや、俺弱みとか超晒しながら生きてきたと思うんですが…」

    八幡「(てか切なくなったとか言うなよ。勘違いしてもいいの?)」

    沙希「本音は言ったから。だから、あんたの家に行っても…いい?」ウルウル

    八幡「…まぁ、いいんじゃねーの?」

    沙希「じゃ、また連絡するから」

    八幡「はいよ」

    ガラピシャ

    103 = 1 :

    結衣「あれ?でも今日行くのってあたしだったような…」

    八幡「え?お前今日も来るつもりだったの?」

    結衣「言ったじゃん!しばらくはあたしたちが抱き枕代わりになるって!

    でも今日はサキサキになっちゃったかー」

    八幡「良かったじゃねーか」

    結衣「全然良くないよ!う~~。あ、そうだ!」

    結衣「ヒッキー、さっきえらいって言ってくれたよね!?」

    八幡「皮肉だけどな」

    結衣「ふふーん。ヒッキー、えらいって思ったら何をするべきでしょう!?」

    八幡「は?何言ってんだお前」

    結衣「正解は、頭を撫でてあげる、でした!さぁ、早くヒッキー!」

    八幡「もしかして頭撫でろっつってんのか?」

    結衣「そういうこと!ほら、早くヒッキー!」グイ

    八幡「いや無理だから雪ノ下も見てるし、あれはああいう状況だからできたのであって」

    結衣「ヒッキー…」ウルウル

    八幡「くっ(まあこいつのわがままはある程度聞くって決めたばっかだしな。これくらいは仕方ないか…)」

    八幡「…そのままにしてろ」ナデナデ

    結衣「…ふわっ(幸せ…)」トローン

    雪乃「(ああ、私もしてもらいたい…)」

    104 = 1 :

    続きはバイト帰ってきてから書きます

    105 = 97 :

    ニヨニヨするのぉ

    106 :

    なんて素晴らしいスレなんだ…!

    108 :

    天才がいた


    はるのんといろはすも抱けるとか最高だな

    109 :

    あー
    いい仕事してますわ

    110 :

    でも順番に抱いてゆくだけだと、曲が無いな。

    111 :

    これ完全にVitaのゲームでハッピーエンドの八幡だな

    112 :

    ああ、いつの間にかアラサーの落とし方検索してたやつな

    113 :

    ―――夜―――

    八幡「(そして夜である。おい、もう何度目だよこのパターン)」

    八幡「ところで小町の奴が友達の家に泊まりに行ってるらしいが、まさかおまえん家じゃねーだろうな?そうだとしたらお前の弟ただじゃおかねー」

    川崎「違うよ。ていうか弟になんかしたらそんときは責任取ってっ貰うだけだから」

    八幡「あ、はい。すいません」

    川崎「謝るの早すぎでしょ。」

    八幡「いいんだよ、謝るべきだと思ったらさっさと全力で謝る。それがヒッキークオリティ」

    川崎「なにそれ。気持ち悪い」

    八幡「おう、何とでも言え。お前はその気持ち悪いのとその、だ、抱き合って寝るんだからな」///

    川崎「な!?そそそういうこと言うな!バカ…」///

    八幡「(なにこれ、お持ち帰りしたい。いやもうしてるか)」

    川崎「そ、それで、ちょっと頼みがあんだけど」

    八幡「な、なんだ?」

    川崎「そ、その」

    ガサゴソ ヒョイ

    川崎「これを抱いてちょっとだけ寝てほしい」

    八幡「ん?何だこの枕」

    川崎「家に抱き枕なんてないから普通の枕だけど…

    あんたとだ、抱き合う前にあんたが何か抱いて寝てる姿を見たいなって…」

    八幡「え?なにその羞恥プレイ。絶対嫌なんですけど」

    川崎「そこをなんとか!もうこんなチャンス無いと思うし…お願い」ウルウル

    八幡「はぁ…1分だけだぞ」

    川崎「へ?」

    八幡「やってやるっつってんだ」

    川崎「…あんがとね」

    八幡「で、それを抱いて寝ればいいのか?」

    川崎「うん」

    八幡「よっと」ドスン

    八幡「じゃあ、寝るぞ」

    川崎「う、うん」

    ダキ、ギュー

    114 :

    サキサキって抱き枕としては一番丁度良さそう

    115 = 1 :

    八幡「(あ、急に眠たくなってきた。もうこのまま寝ちゃえば大勝利じゃね?)」

    川崎「(………かわいい。超かわいい。何この生き物)」

    川崎「(普段からのギャップがすごい。あんだけか、か、カッコイイ比企谷が小動物みたいになってる)」

    川崎「(あーもう撫で繰り回したい。いっそ弟にしたい。大志と比企谷が弟…なにそれ天国過ぎる)」

    八幡「(でもやっぱり見られてるとなかなか寝付けないな)」

    川崎「(もうこれは記録に残すしかない)」カシャ

    川崎「(良かった。サイレントのやつだから気づかれてないみたい)」ホッ

    川崎「もういいよ」

    八幡「なんだよ。もうちょっとで寝れそうだったのに」

    川崎「はいはい。枕はこっちかして。じゃあ、失礼するよ」ゴソゴソ

    八幡「お、おう」

    八幡「ていうかこっち向いたままでいるな。あっち向いてくれないと心臓が持たん」

    川崎「…分かった」クルっ

    川崎「(はぁ、今の比企谷なら抱きしめられそうだったからそうしたかったのに…まぁあいつにそれをさせるのは酷か)」

    八幡「い、いくじょ」

    川崎「う、うん」

    ギュー

    116 = 1 :

    訂正
    川崎→沙希

    117 :

    そんなことはどうでもよいから続きはよ

    118 = 1 :

    沙希「(…これ、結構クルね。思ったより比企谷の体ががっしりしてて体温がすんごい伝わってくる)」

    沙希「(しかも後ろから抱きしめられてるっていうのが…なんかこう、甘えられてるって感じがすごい)」

    沙希「(大志も一緒に寝てた頃はこんな感じで抱き付いてきたな…それを比企谷にされてるなんて、すごい幸せだよ、これ)」

    八幡「(なんだこれ、こいつすげー抱き心地良いな。安心する)」

    八幡「(いや、もちろん心臓バックバクなんだけどね。でも、なんかスゲーフィットするっていうか…

    正直、抱き心地だけなら今までで群を抜いてる)」

    八幡「(独り暮らしから実家に帰ってきたときに感じる安心感みたいだ。俺そんな経験したことねーけど)」

    八幡「(てか同級生にこうまで思わせるってこいつどんだけ姉力高いんだよ)」

    八幡「(いや、もしかして俺とこいつの相性が抜群なだけか…?こいつとはなんだかんだ波長が合うことも少なくないし)」

    八幡「(…前者であってほしい。でないともうサキサキルートに何としてでも入らなければいけなくなる。

    俺はなるべく努力はしたくない人間だ。“何としてでも”なんていうのはなるべく避けたい)」

    八幡「(でもこいついい匂いするな…俺の一番好きなタイプの匂いかもしれない。)」スンスン

    沙希「(正直撫で繰り回したいんだけど、そんなことさせてくないか?いや、頼むだけならタダか)」

    沙希「ちょっと…そっち向いていい?」

    八幡「は?なんでだよ。俺の心臓が爆発しても知らんぞ」

    沙希「その…撫でさせくんない?頭だけでいいからさ」

    八幡「頭だけって元々どこ撫でるつもりだったんだよ…まぁ、そういうことならいいぞ。もうここまでさせちまってるんだし」

    沙希「ありがと…じゃあ、お言葉に甘えて」クルッ

    沙希「」ナデナデ

    119 :

    やっぱりサキサキがNo.1!

    120 = 1 :

    八幡「(やべぇ、頭撫でられるとか初めてかもしんねぇ

    いや、小町にされたことあるか?それと由比ヶ浜にもそれっぽいことされたな。あれは恥ずかしかった)」

    八幡「(しかし、今それ以上に恥ずかしいことされてるわけなんだが)」

    八幡「(だがそこは川崎、その羞恥心を上回る安心感を与えてくる。ちょっと弟になってみたいほどの心地よさである)」

    八幡「(でもこいつがこっち向いたせいで由比ヶ浜といい勝負しそうなメロンが押し付けられてきた。

    どっちにしろ寝るどころでは無くなった。ちょ、あんまり動くな。おっぱいが、おぱいがあああああ)」

    沙希「(ヤバい、このまま持ち帰りたい。あたしに頭撫でられて気持ちよさそうにしてる比企谷が愛らし過ぎる。持ち帰りたい

    こっち向いた瞬間緊張のせいか抱きしめる力強くした比企谷可愛い。持ち帰りたい。

    普段は皆にヘタレな兄貴面してるくせにベットに上がるとあまえんぼになる比企谷を護りたい。持ち帰りたい)」ナデナデ

    沙希「(ここまで母性本能くすぐられるなんて聞いてないんだけど)」ナデナデ

    沙希「ちょっとそのままさーちゃんって呼んでみてよ」

    八幡「…さーちゃん」ムス

    沙希「(鼻血でそう。何この可愛さ。ちょっとムスッてしてるとこがヤバい)」ナデナデギュー

    八幡「(くそ、さっきからこいつに存分に姉力発揮されてるな…千葉のシスコンとしてはなんか悔しいものがある)」

    八幡「(よし、こっちも反撃にでるとするか)」

    八幡「おし、川崎、選手交代だ。撫でるのやめろ」

    沙希「え、それってどういう」ピタ

    八幡「次はお前を妹にしてやるっつってんだ、ほれ」ナデナデ

    沙希「はあぁあ」ボケー

    121 :

    比企谷 八幡という…キャラが見事に崩壊していく…。

    122 :

    シスコン対ブラコン

    123 :

    ブラコンの勝ちだな

    124 = 1 :

    沙希「(ヤバい、今までこいつを弟として見ることで羞恥心を抑え込んできたのに、こんなことされたら…)」/////

    沙希「(ていうかこいつ単純に撫でるの上手いし…)」///

    沙希「(ヤバい、本格的に恥ずかしくなってきた!)」///

    沙希「今あたし、好きな男に抱きしめられながら頭撫でられて…手櫛とかされて…これ以上の幸せなんてあるの?」///

    沙希「(さっきも感じたけど、こいつの体思ってたより逞しくて…さっきは護ってやりたいって思ったけど、今はこいつから護って欲しいって思う…)」///

    八幡「(なんか青みがかかった髪を撫でるのって新鮮だな…)」

    八幡「(撫でてからはこいつもおとなしくなったし…ふっ、俺の兄力の高さがまたも証明されてしまった…敗北を知りたい。実際知り尽くしてるけど)」

    八幡「(でもさっき弟扱いするように俺にあだ名呼ばせたからな…よし、俺ん家の流儀でこいつに妹気分をさらに味あわせてやろう)」

    八幡「気持ちいいか?沙希」ナデナデ

    沙希「っぅぅ~~‼う、うん、大丈夫」

    八幡「(…うん、もう名前で呼ぶのはやめよう。恥ずかしすぎる)」ナデナデ

    八幡「(ていうかさっきから頭撫でてんのもなんか恋人にしてる気分に…やめだやめだ、これ以上考えたら寝れなくなる)」ナデナデ

    八幡「(とにかくこいつは抜群の抱き心地なんだ。頭を無心で撫でてたらいつか寝れる)」ナデナデ

    沙希「(名前で…名前で呼ばれた…嬉死恥ずか死にそう)」

    沙希「(何でこいつは…何でこんなに勘違いするような言葉ばっか…でも葉山とかもそんな感じのこと言ってきたことあったけど何も思わなかった…)」

    沙希「(やっぱりあたし、勘違いさせて来るとかそんなの関係なしに、こいつの事が好きなんだ…)」


    沙希「(でもこのままやられっぱなしもいやだから…よしあの言葉を言ってやろう)」

    沙希「(普通に言うのは恥ずかしすぎるから…寝ぼけてる感じで…)」




    125 = 1 :

    沙希「」ムニャ

    八幡「(お、寝たか。さっさと俺も寝ないと…)」

    沙希「…愛してる、八幡」ボソ

    八幡「!?」

    八幡「(おいおいこいつ今なんて言った?アイシテル?ナンデソンナコトイッタノ?)」

    八幡「(これも勘違いなんだよな?ただのねごとだよな?大志とか京華っていう部分がたまたま俺になっただけだよな?)」

    八幡「(あーくそ!この一言が無かったら眠れそうだったのに!どうしてくれんだ)」

    沙希「(…言ってしまった。もう脳みそぶっ飛びそう)」

    沙希「(でもあんたが悪いんだ。愛してるとか必要だとか勘違いさせるような事ばかり言って…)」

    沙希「(そう、だからこれは仕返し。あんたにも勘違いしてもらうよ。…勘違いじゃないんだけどね)」

    沙希「(あー、でももうこれで絶対寝れない。どうしよう)」

    八幡・沙希「(寝れない…)」




    ―――朝―――

    沙希「あんた…ひどいよ、目の濁りが」

    八幡「うっせ。おまえこそ目に隈が出来てるぞ」

    沙希「比企谷菌が感染でもしたんじゃない?」

    八幡「そうかよ…」

    八幡「(寝れんかった…まぁでも川崎の抱き心地が最高だったせいで疲れはないけど)」

    沙希「(眠れなかった…でも今晩から比企谷の使った枕で寝るし、これくらいねむたいほうが良いかも)」














    小町「ダークホース出現の予感!」キラーン

    126 = 1 :

    今日はここまで
    サキサキ一番好きだから張り切っちゃった

    キャラ崩壊に関してはそういう趣旨でやってるのでほんまにすんませんと謝るしかないです
    下書きもなしにノリで書いてるのでかなりのキャラ崩壊がこれからも起こるとはおもいますが、
    それを楽しむくらいで見ていただければ幸いです

    以上、言い訳でした

    次ははるのん!

    127 :

    おつおつ
    サキサキ最高!
    ところで一部サキサキの心の声ダダ漏れだったんですがそれは…

    128 = 1 :

    マジだったwww

    沙希「今あたし、好きな男に抱きしめられながら頭撫でられて…手櫛とかされて…これ以上の幸せなんてあるの?」///

    沙希「(今あたし、好きな男に抱きしめられながら頭撫でられて…手櫛とかされて…これ以上の幸せなんてあるの?)」///

    にしといてください

    129 :

    おつ
    この時間だと捗るわ

    130 :

    乙~
    あーしさんはオカンかな

    131 :

    それとゆきのんの一人称があたしになってるとこがあるよ。まぁ書き溜めなしだから仕方ない部分もあるだろうけど

    132 :

    単純にタイプミスだろうけどゆきのんだとよけいに気になっちゃうね

    133 :


    これ八幡の八幡はどうなってるんだろう

    134 :

    勃起谷君に決まっとろう

    135 :

    ヒッキーがボッキーになってんですねわかります

    136 :

    ヒッキーのポッキーがバッキーバッキーにボッキーしてオッキーsくぁwせdrftgyふじこlp

    137 :

    今までで一番ヤンデレ度高い

    138 :

    別に病んではいないだろ

    139 :

    サキサキは俺ガイル唯一の純愛だから

    140 :

    ―――放課後―――

    八幡「(はぁ、気まずかった。教室に入ってから俺一回も顔上げれなかったぞ。恥ずかしすぎて)」

    八幡「(川崎のほうを一回ちらっと見たがあいつも机に突っ伏したままだったし…)」

    八幡「(今から行く奉仕部もなんとなくまだ気まずいし…)」

    八幡「(もう俺にとっての安息の地は無いのか…早く抱き枕届いてくれ)」

    ガラガラ

    八幡「…うっす」

    雪乃「…こんにちゃ、う、うん、こんにちは、ひきぎゃやくん」

    結衣「や、やっはろー」

    八幡「(おい雪ノ下、噛むなそんなとこで。こっちまで恥ずかしくなってくるわ)」

    八幡「」ガタ

    八幡「(さて、今日は禁書でも読むとしますか。どうせ内容なんて入ってこないだろうけど)」ペラ

    八幡「…」ペラ

    雪乃「…」ペラペラ

    結衣「…」ポチポチ

    ガラガラ ピシャ

    陽乃「やっはろー!」

    八幡「(え?急に何?)」

    141 :

    はるのんはやっはろー!じゃなくてひゃっはろー!だろ

    143 = 1 :

    結衣「や、やっはろーです、陽乃さん…」

    陽乃「うんうん、ガハマちゃんやっはろー」

    陽乃「ほらほら、比企谷くんに雪乃ちゃんも!やっはろー!」

    八幡「うす」

    雪乃「で、いきなり連絡もなしに何の用かしら?姉さん」

    陽乃「まぁまぁ、そんなに警戒しないでよ雪乃ちゃん。今日はからかいにきたんじゃなくて、比企谷くんに用があってきただけだから」

    八幡「(からかいに来てた自覚はあるのかよ)」

    八幡「なんすか」

    陽乃「そんな事言って―。ほんとは分かってるんでしょ?」

    八幡「全くわかりませんね」

    陽乃「そう?じゃあ教えてあげる。比企谷くんが夜寝るときに絶対してることってあるよね?」

    八幡「さあ、なんのことだか」ダラダラ

    陽乃「何でも…なにか抱いてないと寝れないらしいね?」

    八幡「それ嘘ですよ。誰から聞いたのか知りませんけど」

    陽乃「あれー?おかしいなー。比企谷くんの口から聞いたことなんだけどなー」

    八幡「そんなことあなたに言ったこと無いですよ?」

    陽乃「あ!ちょっと君の右の上履き貸して?」

    八幡「なんすか急に。まぁいいっすけど」ヒョイ

    陽乃「うんうん、ここに仕掛けてあった盗聴器はまだあるね。じゃあやっぱりあの声は比企谷くんのものだったんだ」

    八幡「え?盗聴?」

    144 = 1 :

    訂正
    陽乃のやっはろー→ひゃっはろー

    素で忘れてた

    146 = 1 :

    雪乃「姉さん、それはやりすぎよ」

    結衣「そうですよ!ヒッキーに盗聴とか羨まし…じゃなくて盗聴ってもう犯罪レベルですよ!」

    陽乃「まぁまぁ、仕込んでたの上履きだから学校での事しかわかんないし、比企谷くんが会話するのってここぐらいでしょ?

    もうこんなことしないから許してよー。ね?」

    八幡「…今後絶対こんなことしないってんなら許しますよ」

    雪乃「あなたは…どこまで甘いのよ」

    陽乃「さっすが比企谷くん!それで話を戻すけど、比企谷くんは抱き枕がないと寝れないんだよね?」

    八幡「…まぁそうっすね」

    陽乃「じゃあ盗聴してたお詫びも兼ねて…比企谷くんに最高の抱き枕を用意しました!」

    八幡「まさか…」

    陽乃「そう、そのまさか!お姉ちゃんが抱き枕になってあげます!」

    雪乃「だめよ、そんなこと許されないわ」

    147 = 1 :

    陽乃「えー、なんでよー?」

    雪乃「比企谷君に盗聴器をつけるような人物に、比企谷君を任せられないわ」

    陽乃「へー、比企谷くんのことが心配なんだねー」

    雪乃「ええ、心配よ?それがなにかしら」

    八幡「(え?心配してくれてたの?ならもうちょっと態度で示してくれません?)」

    陽乃「普通男女で寝るってなったら姉のほうを心配すると思うんだけどなー」

    雪乃「あなたがこの程度の男にやられるわけないでしょう?でもその逆があるから、比企谷君の事をこうやって心配しているわけなのだけれど」

    陽乃「うーんどうしても雪乃ちゃんは譲る気はないんだね…仕方ない、あんまりしたくなかったけど、奥の手を使っちゃおう!」

    八幡「(その前に俺の意思を聞いてはくれませんかね?)」

    陽乃「ほーら雪乃ちゃん、気持ちいいでしょー?」ナデナデ

    雪乃「!?、い、いまさらこんなことで私がどうにかなるとでも…」プルプル

    陽乃「嫌だったら手をはらいのけてもいいからね?」ナデナデ

    雪乃「くっ」プルプル

    陽乃「ほらほら雪乃ちゃん、いい子だからお姉ちゃんの言うこときいてくれるよね?」ナデナデ

    雪乃「…」プルプル

    陽乃「前に出来た貸しをここで使うことにするから、いいでしょ?」

    雪乃「…」プルプル

    陽乃「雪乃ちゃんが良いよって言ってくれるなら、もっとこれを続けてもいいんだけどなー」ナデナデ

    雪乃「…分かったわ。今回だけ、比企谷君を借りることを許可します。だから…」

    八幡「えー。俺は嫌なんですけど…」

    結衣「次こそあたしの番だったのに…」

    陽乃「分かってるよ。もっと撫でてほしいんでしょ?ほれほれー」ナデナデ

    雪乃「はぁあ」トローン

    結衣「(ゆきのんがあんなになってるの初めて見た…あたしもヒッキーに撫でられてるときはあんなになってるのかな?)」

    八幡「(雪ノ下があっこまで素直に言うこと聞くって相当だな。ゴッドハンドでも持ってんの雪ノ下さん?)」

    148 :

    はるのんにめちゃくちゃにされたい

    149 = 1 :

    八幡「(雪ノ下さんは雪ノ下の頭をひとしきり撫でた後、俺の家に行く旨を伝えて去って行った。ほんと嵐みたいな人だな)」

    八幡「あー…大丈夫か?雪ノ下」

    雪ノ下「…大丈夫ではないわ。あんなに頭を撫でられて…忌々しい」

    八幡「(その割には気持ちよさそうだったな、おい)」

    雪乃「それで…その…あなたに上書きして欲しいのだけれど」

    八幡「は?なにが?」

    雪乃「その…今のままでは頭に姉さんの感触が残ってるから、あなたに頭を撫でて上書きして欲しいと言ってるの」///

    八幡「えー。俺の感触だって嫌だろそんなもん」

    雪乃「私がこうやって頼んでいる時点で察しなさい、鈍感谷君」

    八幡「語呂無理やりすぎんだろ…まぁお前が良いってんならしてやっても構わないが」

    雪乃「じゃあ、お願いするわ」

    八幡「あいよ」ナデナデ

    雪乃「ん…(姉さんより温かい…)」

    結衣「(羨ましい…)」

    150 = 1 :

    ―――夜―――

    陽乃「はーい!という訳で来ちゃいましたー!」

    八幡「来てくださってありがとうございます雪ノ下さん。早速ですが帰ります?」

    陽乃「ここをわが家にしてもいいって言うんなら帰ってもいいよー」

    八幡「どっちにしろここから離れる気は無いんすね…」

    陽乃「またまたー。ほんとはお姉さんが来てくれてうれしいんでしょ?」

    八幡「まぁ嬉しくないことも無いですが」

    陽乃「おお、珍しく素直だねー」

    八幡「でも目の前に果実がぶらさがってたら、まずは周りに罠が無いか入念に調べる。そして何もなくてもそれを食べることによってどんな見返りを要求されるかの算段を立てて食うのをやめる。もし何も要求されなくてもその果実は俺にとって身に余る幸福だから食べない。そんな人間なんですよ俺は」

    陽乃「良いじゃん、別にその果実を食べたってー。比企谷くんわりといつもひどい目にあってるんだから、それぐらいのご褒美あっても」

    八幡「いやそもそも罠を張って、とんでもない見返りを要求してきそうなあなたに言われたくないですよ」

    陽乃「ひどいなー。未来の弟にそんなことしないよー」

    八幡「そんな未来はあり得ないです」

    陽乃「じゃあ…未来の夫?」

    八幡「それこそもっとあり得ないです。だいたい俺と雪ノ下さんとか釣り合わないにもほどがありますよ」

    陽乃「恋に格が必要なのは昭和までだよー。今は好きあった人となら誰とだって結ばれてもいいんだから」

    八幡「いや、実際はどうでしょうかね。そもそも好きあってるという仮定からあり得ませんが」

    陽乃「はは、それもそうかー。私が比企谷くんうを好きになるとかありえないしねー」

    八幡「その逆も今のところなさそうっすけどね」

    陽乃「比企谷くんは手厳しいなー。そんなに私って魅力ない?」

    八幡「何言ってるんですか。ありすぎて恋する気にもならないって言ってるんです」

    陽乃「そっかそっかー。じゃあ今から一緒に寝ることは別に嫌じゃないんだね?」

    八幡「…そうかもしれませんね」

    陽乃「もう、比企谷くんはかわいいなー」

    八幡「(やっぱりこの人には敵わねえ…)」


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