私的良スレ書庫
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元スレ照「ドーモ。スガ=サン。バカップルスレイヤーです」京太郎「!?」
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乙
なんという修羅場の予感
これは両方と仲が良くて頼りがいのあるわた…竹井先輩に相談するしかないわ
面白そうだし
なんという修羅場の予感
これは両方と仲が良くて頼りがいのあるわた…竹井先輩に相談するしかないわ
面白そうだし
おつおつ
ところどころに混ざる忍殺的パワーワーズに草不可避
須賀くんがこの鍛えられたコミュ力をわた…竹井先輩に感謝しないのはミラーシェード=サンのケジメ案件じゃないかしら?
ところどころに混ざる忍殺的パワーワーズに草不可避
須賀くんがこの鍛えられたコミュ力をわた…竹井先輩に感謝しないのはミラーシェード=サンのケジメ案件じゃないかしら?
ヒッサかじりつきスレはここですか?
しかし、京太郎……フォロー不能や。
これは嵐くるで。
喧嘩からの寝取り、常道ですねぇ。
マネージャーゲットだぜ!
しかし、京太郎……フォロー不能や。
これは嵐くるで。
喧嘩からの寝取り、常道ですねぇ。
マネージャーゲットだぜ!
とりあえず京太郎は事の経緯を包み隠さず話し、テルテルにした事以上の事をすれば、咲さんなら許してくれるよ多分…(震え声)
咲さんからすれば、姉に彼氏を紹介したと思ったら、あっという間に二人でお出かけ(デート)して「あーん」する仲になっていたわけだからなぁ……
これは修羅場不可避
これは修羅場不可避
真面目に考えると>>158のやり取りが勝利のカギだろうか
さ、咲ちゃんは裏切られたって好きだっていてったし…あ、好きだからこそか…
「あ、待ち合わせしてたのでこの席で大丈夫です」
京太郎と照が座るテーブル近くに来た時、咲が従業員の女性にそう告げた。
「だよね、京ちゃん」
にこやかに、だが有無を言わさぬ迫力を滲ませる咲。
気圧されたのか、凄い勢いでこくこくと京太郎が頷いた。
そして咲は京太郎の隣に座り、一緒にいた友人、和と優希は照の席の側に。
三人が注文を告げ、従業員の女性が去った後、テーブルには静寂の帳が降りた。
照は非常に気不味かった。
咲の友人達、原村和、片岡優希も同様だろう。
二人して黙したままで咲と京太郎へ交互に視線を送っている状況が、雄弁にそう物語っていた。
……別段疚しい事があるわけではないけれども、見られた瞬間が良くない。
……こういう場合、私の方から何か言った方がいいのだろうか。
……いやしかし、須賀君に任せておいた方が拗れないかもしれない。
そんな風に照が迷っていると、優希が何やら京太郎へと謎のブロックサインをしている。
照の見るところ、ジェスチャーの内容は正確に判らないものの、これは咲を何とかしろという事だろう。
やがて意を決したのか京太郎が口火を切った。
「……咲」
「何かな、京ちゃん」
咲の優しげな声音。
けれど何故か照は怖気を覚えた。
京太郎も等しく感じたのか口元が引き攣っている。
「誤解だからな。誤解」
「うん、大丈夫判ってる。誤解なんてしてないよ。単に見たままだよね?」
「それは全く大丈夫ではないんじゃ!?」
「どうしてかは知らないけど、『あーん』してただけだもんね……しかもっすっごいっ仲よさげなっ感じでっ」
笑顔のまま最後をやたらと強調する咲。
目は全く笑っていない。どうやらお冠のようだ。
「……修羅場、ですね」
「正妻と間女の戦。きっと若さ故の過ちってやつだじぇ……京太郎、ツケを払う時が来たのだ」
和と優希がぽつりと漏らすが、照としては京太郎に借金を背負わせたつもりもない上に、咲と争う理由もない。
「正妻と間女……そうなの京ちゃん?」
咲にじろりと睨め上げられ、京太郎が慌て出す。
「なわけ無いって! 偶然会っただけだ!」
「……大いなる偶然が全ての始まり。嫉妬と憎悪が嵐を呼ぶ。怒りと悲しみによって今姉妹で最後の戦いが始まる……次回、修羅」
「全てを得るか地獄に落ちるか、って優希、茶化すなよ! あと和もその軽蔑したような目はやめて!」
律儀にツッコミを入れた京太郎が続ける。
「咲、マジで照さんと何かあるわけじゃないからな。本当の本当に、店先で鉢合わせて一緒に入っただけで……」
その言い訳に対して、咲はぷくりと頬を膨らました。
「だから、そんなの判ってるもん」
「……ん? あれ?」
不思議そうに首を傾げる京太郎。
内心、照も同様であった。
いや確かに、咲が誤解しているにしては、こちらに何か敵意めいた所作を向けて来ないなと、思ってはいたのだ。
普通恋人の浮気と見紛う様な場面を目撃すれば、彼氏だけでなく相手にも何かしらのアクションがある筈。
それが無いということは、そもそもの前提、つまり咲が誤解しているというのが間違っていたのだろう。
「それくらいは判るし、信用も信頼もしてるよ。京ちゃんもおねえちゃんも」
照の推測を肯定する言葉が、咲から出た。
その信用と信頼に自分も含まれている事が、照として少し面映い。
「あー、咲、じゃあ何でそんな不機嫌そうだったんだ?」
京太郎の疑問は至極もっともだろう。
実際、咲は件の目撃時から刺々しい雰囲気だったのだから。
「だって……だってだよ、京ちゃん!」
むぅ、と眉根を寄せた咲が京太郎をじっと見詰める。
「京ちゃんに『あーん』するのは、私だけの権利なんだもん!」
そう断言する咲。
……何を言ってるのか、この妹は。
私だけの権利とかいう堂々とした宣言に、照は愕然とした。
「私これ知ってるじぇ……いつものパターンだって」
「部活では控えてくれると嬉しいんですけどね」
呟いた優希と和が、溜息を吐いた。
それに構わず、咲が更に京太郎へと言い募る。
「だから、おねえちゃんでもあれは駄目なの! 京ちゃん分かった!?」
あたかも縄張りを主張する猫のようだと、照は思う。
しかも先程の片岡優希と原村和のぼやきから考えれば、こんな感じの出来事はしょっちゅうあるらしい。
恋は盲目との言葉があるが、もう少し周囲を考慮しても良いのではないだろうか。
呆れて物も言えない。
しかし、京太郎の方はそう思わなかったようだった。
なんだか熱っぽい眸で咲を凝視している。
「咲……ごめんな、俺が悪かった」
「……それに、信じてるけど心配なものは心配なんだから、不安にさせちゃ嫌だよ?」
上目遣いの咲に対して、京太郎は咲の髪をくしゃりと一度撫で、そのまま頬に手を添える。
「杞憂だって。いつも言ってるだろ? 俺は咲一筋だって」
「京ちゃん……」
頬に添えられた京太郎の手に自らの手を重ね、頬に朱を昇らせてうっとりとした様子の咲。
完全に二人の世界に没入している。
事実、この時従業員の女性が注文した分を持って来たのだが、咲と京太郎の目には入っていないようだ。
一瞥も与えていなかった。
甘い甘すぎる甘々ですねもう結婚してしまうといいんじゃないでしょうか
石火、照はテーブルを蹴り上げた!
恐るべきはニンジャ脚力!
「イヤーッ!」
右腕が大気を巻き込んで旋回!
というのは照の妄想である。
脳内で憂さ晴らししてしまう程に、見ているだけで胸がムカムカとしてくる桃色空間が、照の眼前に展開されている。
やがて、苦笑いしながら従業員の女性が去った後も、咲と京太郎はしきりにイチャついてた。
今も二人ぴったりとくっ付いていやがるわけで。
「なんつーかその……そもそも照さんが咲に似てるから、からかわれて押し切られちゃっただけで、他意は無いんだって」
「そんなに似てるかな?」
「流石は姉妹だなって思うぞ。笑顔とかも良く似てる。だから、あれは咲を思い出してついって言うか……」
「……なら仕方ないかな」
「思い出しちゃう程に咲がかわいいのも悪いんだぞ?」
「もうっ、やだっ、京ちゃん恥ずかしいよ……」
……なら、人前でそんなにベタベタするのは、やめたら良いのに。
そう思いはするものの、照は口に出すことはなかった。
一々ツッコムのも最早馬鹿らしいのだ。
「ぷっちーん」
優希がこめかみ辺りを痙攣させつつ、そう零す。
精神衛生上の理由から無視を決め込んだ照の一方で、優希の堪忍袋の緒は切れたようだ。
「……そこまでにしておくんじぇ、二人共」
「ほんと咲だけだからな、俺は」
「私も……京ちゃんだけだよ」
「うがー! 無視すんな! 聞けー!! このバカップル!!!」
優希は気炎を上げているが、咲と京太郎には通じていないようだった。
固有結界的な何かでも展開しているのだろうか、このバカップル。
まあ、どうでもいいけど……と、照はプリンをスプーンで掬った。
「はぁ……お姉さん、この二人何とか出来ません?」
和が困ったものだと言わんばかりの視線を、照へと向けてくる。
「無駄な労力は使いたくない」
「……そう言わずに」
「きっと馬鹿は死ぬまで治らないと思う」
照はプリンを口に運びながら、和へとそう答えたのであった。
【⑥だからといって、殺すべし。慈悲はない。とはならないのである】――了
乙乙。良かった、スレイヤーされたカップルは居なかったんだね。
おつおつ
毎回部室でこんなことやられてたら拳が固くなりますぜ
毎回部室でこんなことやられてたら拳が固くなりますぜ
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