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    元スレ慕「おじさんと結婚したい」 耕介「無理だな」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
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    553 :

    こんばんわ。

    すみません、今週までめっちゃ忙しくて投下できそうにないです。
    来週からは少しマジになるはずなので、来週には投下できるように頑張ります、ごめんなさい。

    それでは、おやすみなさい。

    554 :

    某スレとほぼ同じタイミングで生存報告しててワロタ
    一体どこの>>1なんだ……(棒)

    まあ急がず焦らず、落ち着いてからでよろしいですよ

    555 :

    こんにちは。

    一応今回で法律の話は最後になります。
    スレの締めはまた別の日に投下しようと思ってます。



    >>554
    どこの>>1なんでしょうね。
    そんな酉を変え忘れるような>>1は知らないですね。

    556 = 1 :



    健夜「今回でついにこのスレも最後。いやぁ、ホントに長かったよ…」

    健夜「つまり、私の復讐も今回が最後ということになります。今までお疲れ様」

    健夜「さて、肝心な復讐内容…やっぱ最後くらいは復習にしとこう。…復習内容ですが」


    健夜「養子縁組の中でも普通なやつ…『普通養子縁組』についてやりました。基本的には養子と言えばこれだね」

    健夜「養子に出来ない条件や、養子にすることでどんな効果があるのかをやったんだよね? 覚えてるかな?」

    健夜「…ただ、今回の話の内容は前回とは前提からして違うから、そこは気を付けようね!」





    健夜「…久しぶりに復習っぽいことしてる気がする……」



    557 = 1 :









    「おじさんおじさん」

    耕介「どうした? 慕」

    「見てみて! 民法メモ帳。残りこれだけしかないんだ~」

    耕介「おぉ~。いつの間にか、結構勉強したんだなぁ」

    「えっへへ」

    耕介「…よし、じゃあそのメモ帳。今日で使い切っちまうか」

    「うん!」



    558 = 1 :






    耕介「前回の内容は覚えてる?」

    「えっと…養子縁組だよね?」

    耕介「養子縁組は養子縁組だけど…どんな養子縁組だった?」

    「えっと……普通養子縁組!!」

    耕介「その通り。となると、これから話すのは?」

    「…普通じゃない養子縁組?」

    耕介「そう。普通の反対といえば?」

    「普通の反対? 普通じゃないなら……特別?」



    耕介「いぐざくとりー。今日の内容は、特別養子縁組だ」



    559 = 1 :






    ~特別養子縁組~




    560 = 1 :





    耕介「特別養子縁組ってことは…つまり普通じゃないってことだ」

    「そういうことだよね」

    耕介「同じ養子でも前回とは全然違う内容になるからな。そこを気を付けるように」

    「は~い」






    耕介「まず、特別養子縁組を行う上での大前提がある。特別養子縁組の一番の特徴と言ってもいい部分だな」

    「ほうほう」

    耕介「ここで、少し思い出してほしいんだが。養子縁組をした場合、前の親子との関係はどうなるんだっけ?」

    「えっと…メモメモ………えとえと、前の親との関係も残るって>>466に書いてある!」

    耕介「そう、それが普通の養子縁組だ。新しい親の子になること=前の親の子じゃなくなることじゃない」

    「そうだよね! 親子だもんね!」





    耕介「その、大前提を覆すからこそ『特別』養子縁組なわけだ」

    「え? ってことは…」








    耕介「前の親との関係を完全に断ち切ってしまうのが、特別養子縁組の最大の特徴だ」





    561 = 1 :





    「……なんでそんなことしちゃうの?」

    耕介「特別養子縁組の目的が『養親と養子の間に実親子関係と同様の関係を結ぶこと』だからだな。関係としては養親と養子でも、限りなく実親子に近い関係を…ってことだ」

    「……でも、わざわざ切っちゃう必要はないよね?」

    耕介「お母さん大好きな慕からすれば、そう思うのも分かる。でも、これは子どものためでもあるんだ」

    「?」






    耕介「養子ってのは、基本的に前の親との関係が残る。でも、場合によっては前の親との関係を残すと子供のためにならないことがあるんだ」

    「そうなの?」

    耕介「例えば、親による虐待なんかだな。せっかく他人の養子になっても、前の親との関係が残ってたら、またいつ虐待されるか分からないだろ?」

    「……なるほど……」

    耕介「『親による虐待が行われている場合、実親の同意なしでも養子縁組が結べる』って決められてたりするくらいだからな。まぁこの話はあとでするけど」

    「う~む……なるほどね……」





    562 = 1 :




    耕介(……ちなみに。慕にはまだ早い話だと思うので言えないが……この『実親との関係を断ち切る』ってのは、実親のための制度であったりもするんだ)

    耕介(例えば、学生で子供を産むことになったり、その…諸事情によって、望まない妊娠をした人なんか…だな)

    耕介(この人たちが子供を産んだ場合、戸籍に出産の記録が残ってしまう。それを残さないための制度という面も…というか、元はこっちがメインなんだよな)

    耕介(まぁ、この辺りは『赤ちゃんあっせん事件』で調べてもらえると助かる。…非常に素晴らしい行いではあるんだけど、民法とはあんま関係ないので省略)


    563 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.17
    『特別養子縁組』は、普通養子縁組と違って前の親との関係を無くしちゃうんだぞっ☆ これは、子どもや親にとって関係が切れた方が都合がいいからなんだねっ☆ ちなみに、後で説明するけど、これは民法817条の②に書かれてるぞっ☆




    564 = 1 :





    耕介「まぁ、これが普通養子縁組との一番の違いだね」

    「ふむふむ…」

    耕介「他にも、『特別養子縁組』は普通養子縁組と違う部分がいくつもある。それを今から順番に言っていくから、普通養子縁組とどこが違うのかを考えながら覚えていこうな」

    「うん!!」









    耕介「あ、大事なこと言い忘れてた」

    「プロポーズかな?」

    耕介「だからタイミングがフリーダムすぎだって……。…>>501あたりでやった、民法806条ってあったろ?」

    「えっと……806条は、一つで3つの意味があるんだっけ? >>502>>503>>504ページに跨って書いてある」

    耕介「そうそう。それと同じように、今から学ぶ特別養子縁組も、一つの法律がいくつもの範囲をカバーしているんだ」

    「ほんほん。どういう風に?」

    耕介「民法817条が、『特別養子縁組の成立』、『養親の夫婦共同縁組』、『養親の年齢の制限』、『養子の年齢の制限』、『実親の同意』、『この利益のための特別の必要性』、『養子の監護期間』、『実親との関係終了』、『特別養子縁組の離縁』、『その離縁による実親との関係の回復』について定められているぞ」

    「………へ?」






    耕介「耳を疑いたくなる気持ちも分かる。だが、本当にこれだけの内容を、民法817条一つだけでカバーしているんだ。つか、民法817条だけでカバーしてるな」

    「…なんだっけ。遊戯王のモンスターを思い出したよ」

    耕介「そいつは……心当たりがあり過ぎるな」






    耕介「というわけで、今から学ぶことは、全部民法817条だから。そこんとこも要注意ね」

    「はーい」



    565 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.18
    ◆特別養子縁組については、民法817条が一つでカバーしているよっ☆ ちなみに、どこかの遊戯王モンスターとは違って、牌のお姉さんは超優良企業だからねっ☆ 結婚相手としてもオススメだよ~っ☆





    566 = 1 :






    耕介「さて。まずは『特別養子縁組』の大前提、817条の②だ。ここは、さっき言った『特別養子縁組』が前の親との関係を完全に断ち切るってことが書いてある」

    「ほうほう」

    耕介「それともう一点。『特別養子縁組』の条件について定めているな」

    「条件? 何々、どんなの?」

    耕介「民法817条の③から⑦までの要件が満たせていることだ。そこについては今から順番に話していくよ」

    「はーい」メモメモ




    567 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.19
    ◆民法817条の③、④、⑤、⑥、⑦のすべてに当てはまっているときのみ、特別養子縁組を結ぶことができるぞっ☆




    568 = 1 :





    耕介「まずは養親となる人の条件だ。慕、普通養子縁組において、養親になれる人の条件ってなんだった?」

    「えっと……>>474ページの…『成年に達した者』だよ!」

    耕介「その通り。縁組障害がないのであれば、成年なら誰でも養子が取れるってことだよな?」

    「そうだねっ!」




    耕介「ところが、特別養子縁組の場合はそうじゃない。養親になる者にもいくつかの条件がつけられているんだ」

    「条件? さっき言ってたやつかな?」







    耕介「そう。例えば普通養子縁組の場合、配偶者がいれば、その配偶者の許可がないと養子を取ることができなかったよな?」

    「そうだね」

    耕介「それは逆を言うと、配偶者がいない場合は許可を取る必要がない。…つまり、配偶者がいない者でも養子を取ることができるということだ」

    「…あ、なるほど。……そうなるよね」

    耕介「だが、『特別養子縁組』は違う。特別養子を取るものは、配偶者のいる者でなければならないと決められているんだ。これが養親になるための最初の条件…民法817条の③だ」

    「ほうほう…どうして?」

    耕介「さっき言ったように、特別養子の目的が『養親と養子の間に実親子関係と同様の関係を結ぶこと』だからだね。実親子関係と同様ってことは、親も結婚してるべきだろ?」

    「なるほどね…」







    耕介「ちなみに。これは普通養子縁組でもやったと思うけど、夫婦の内、片方だけが養親になるってのはなしだ。二人ともが養親にならないと、養子はとれない」

    「あ、あったねぇ。そんなの」

    耕介「そしてこれも普通養子と同じ様に、例外として、片方の親の嫡出子をもう片方の親が特別養子にする場合は、養親になるのは一人だけでいい」

    「? そんなことあるの?」

    耕介「あるらしい。ごめん、俺にもよくわかんないや」




    569 = 1 :







    新星フェニックス★はやりんチェック.20
    ◆特別養子縁組は、普通養子縁組と違って配偶者がいないと取れないんだってっ☆ 私からすれば「……ふ~ん……で?」みたいな感じだよっ★





    新星フェニックス★はやりんチェック.21
    ◆養親になるのは夫婦の両方だよっ☆ ただし実親はわざわざ養親にならなくてもいいけどねっ☆





    570 = 1 :





    耕介「続いては民法817条の④だな。ここでは養親の年齢について決められている」

    「さっきも言ってたように、普通養子縁組だと成年なら誰でも養子を取れるんだよね?」

    耕介「お、ナイスフォロー」

    「えへへ~」





    耕介「じゃあ、『特別養子縁組』はって話なんだが…これは、25歳以上と決められているんだ」

    「25歳以上? じゃあ、おじさんは特別養子縁組を取れるの?」

    耕介「年齢的にはね。配偶者がいないから取れないけど」

    「そこで私の出番なわけですよ!」

    耕介「…」








    耕介「まぁ、それは置いといて。この取り決めにも例外が設けられているんだ」

    「例外?(またスルーされちゃった)」

    耕介「うむ。片方の親が25歳以上であれば、もう片方の親は20歳以上なら何歳でもいいんだ」

    「へぇ~。私が20歳の時ってことは…おじさんは36歳だから全然問題ないね!」

    耕介「…36と20って………叔父姪とか関係なく…その、アレだな……いやまぁ普通っちゃ普通だけど」

    「?」




    571 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.22
    ◆特別養子縁組を取れるのは25歳以上だよっ☆ ただし、片方が25歳以上なら、もう一人は20歳以上でもいいんだっ☆ どっちにしろ、私にとってはまだまだ先の話だねっ☆




    572 = 1 :





    耕介「…ごほん。続きまして、817条の⑤になります」

    「なんでレストラン風?」

    耕介「なんとなく?」

    「なんとなくなら仕方ないね」





    耕介「でだ。⑤は逆に、養子になる子の年齢についてだな」

    「そっちにも制限があるんだね」

    耕介「おう。とは言ってもこれは簡単だ。むしろ普通養子縁組の方が15歳以上やらなんたらがあってややこしいくらいだ」

    「ほうほう」メモメモ





    耕介「『特別養子縁組』を結ぶには、子どもが6歳未満でなくてはならないんだ。基本はこれだけ…簡単だろ?」

    「ふむふむ…『未満』ってことは…6歳もアウトなんだよね……? ……『基本は』ってことは…?」

    耕介「当然、応用があるってこと。例え6歳以上になっていたとしても、その子が8歳未満、かつ6歳になる前からずっと養親の監護を受けている子に限り、『特別養子縁組』で養子にすることができるぞ」

    「なるほど…」



    573 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.23
    『特別養子縁組』の養子になれるのは6歳未満の子、もしくは6歳未満の頃から監護を受けている8歳未満の子だよっ☆ 




    574 = 1 :





    耕介「次にする内容は、民法817条の⑥。『特別養子縁組』の成立には、養子となる者の父母の同意が必要……ま、当たり前だよな。普通養子でも15歳未満の子は親っつか法定代理人の許可がいるんだから。それより小さい6歳未満の子もいるに決まってる」

    「そうだよね。自分で養子になりたいとは言えないし…許可も取らずに養子にしちゃったら、誘拐と一緒だもんね」

    耕介「うむ。…だが、これにも例外が存在する。さっき言ったこと、覚えてるか?」



    「え…なんだっけ……? ……………あ!! 虐待を受けてた場合!!」

    耕介「そう。さっきも言ったけど、実親が子供を虐待していた場合や、悪意ある遺棄…分かりやすくいうと、わざと子供のことを放っておくって感じだな。そういう、養子となる者の利益を父母が害している場合や、父母が意思を表示できない場合なんかは、実親の同意がなくても『特別養子縁組』を結ぶことができたりする」

    「ふむふむ」メモメモ




    575 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.24
    『特別養子縁組』を結ぶためには、養子になる子の父母の同意が必要だよっ☆




    美月「私も早く『お母さん! はやりさんを僕にください!!』とか言われてみたいな~」

    はやり「まだはやりんチェック残ってるから、少し黙ってて貰っていい?」

    美月「は~い」




    新星フェニックス★はやりんチェック.25
    ◆ゴホン…。えっと…例外として、父母が意思表示できない場合や虐待、悪意ある遺棄、その他にも子供の権利を侵害するようなことを親がしている場合には、同意がなくても養子にできたりするぞっ☆




    576 = 1 :





    耕介「なかなかテンポよく進んでるな」

    「そうだね。あんましややこしいことでもないから覚えやすいし」

    耕介「だね。さて、次は817条の⑦。これは『特別養子縁組』そのものをするための条件みたいなものだな」

    「ほ?」





    耕介「ここには、『特別養子縁組をするには、父母による子供の監護が困難、あるいは不適当であることや他に特別な事情がある場合において、子どもの利益のために必要があると認められなければならない』ってことが書いてある?」

    「…うん? 久しぶりに難しい話?」メモリンチョ

    耕介「かいつまんで話すと、親が子供の世話ができないときや、その親に子供を任せられない時なんかに、子どもを守るためにするのが『特別養子縁組』ですよって感じ」

    「なるほど。そう聞くと簡単だね」

    耕介「だろ? 要は、『特別養子縁組』は前の親との関係を切っちゃうから、そういった事情が無い限りは特別養子にしちゃダメだよって言いたいんだね」

    「なるほどぉ……そういうのがないのに養子にしようと思ったら…」

    耕介「普通養子縁組を結ぶことになるわけだね」





    577 = 1 :







    新星フェニックス★はやりんチェック.26
    『特別養子縁組』は、子どもの利益や両親になんらかの事情がないと認められないよっ☆ それ以外の時は普通養子縁組で対応するんだねっ☆





    578 = 1 :




    「よっし。次は817条の⑧だよね?」

    耕介「と行きたいところなんだけど、ちょっとここで別の話を挟みたい」

    「ふぇ?」

    耕介「民法817条の③から⑦までと、そっから後の違い」

    「違い?」

    耕介「そ。817条②で言った通り、ここまでは『特別養子縁組』をするための条件だ」

    「うんうん。言ってた言ってた」

    耕介「特別養子を取るためには、夫婦かつどちらかが25歳以上、もう一人は20歳以上で、子どもは6歳未満か6歳未満の時から監護してる8歳未満で、虐待とかが無い限りは子どもの父母の同意が必要な上に、子供の権利を守るという事情がないといけない」

    「こ…こう聞くと長い……」







    耕介「でだ。ここまでは特別養子縁組を結ぶまでの話だってのは分かるよな?」

    「うん」

    耕介「対して、こっから話すのは、特別養子縁組を結ぶのが決まった後の話なんだ」

    「…はぁ~……そういう違いがあるわけだねっ!」

    耕介「そう。それだけ知っといた方が、混乱しにくいからな」

    「分かった!」




    579 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.27
    ◆民法817条は②で特別養子の定義を、③から⑦で条件を、⑧以降で養子を取った後のことについて定めているんだねっ☆ ……30までは前半戦だから……。




    580 = 1 :





    耕介「いい感じだね。次の817条の⑧に行くよ」

    「どんどん行こーっ!!」




    耕介「民法817条の⑧では、『特別養子縁組』をする上での、言わば試験期間のようなものについて定めている」

    「試験期間?」

    耕介「『特別養子縁組』を成立させるには、養親になる人が養子となる人を六か月以上監護した上で、その状況について考慮しなければならないんだとさ」

    「ほうほう…」メモメモ




    耕介「ちなみに、この六か月ってのは、817条の②が規定する条件をクリアした人が、特別養子縁組の請求をした時から数え始めるぞ」

    「ふむふむ」メモリアチャン

    耕介「例外として、請求まえから養親になろうとしてる人がずっと監護をしているということが明らかな場合、その期間を含めたりすることもあるらしい」

    「へぇ~」




    581 = 1 :






    新星瑞原★はやりさんチェック.28歳
    ◆特別養子は、請求すればすぐに成立するわけじゃないんだねっ☆ 6か月以上の監護をして、問題がなさそうなら養子にできるんだよっ☆ ………いい加減年齢ネタにすんのやめろ?




    582 = 1 :





    耕介「さてさて。817条の⑨では、②で言った『実親との親族関係の終了』について書いてある」

    「補足的な?」

    耕介「補足的な。まぁここで書いてあることは『特別養子縁組が結ばれると、実親との関係は終了する』ってことだ」

    「そのまんまだね…」





    耕介「「例外として、817条の③でやった『片方の親が実親。もう片方が養親』って場合には、その片方の親との関係は終了しないぞ」

    「ほうほう」



    耕介「あと特別養子縁組が成立すると、実親は子供を認知できなくなるってことも、おまけ程度でいいから覚えといてくれ」

    「はーい」

    583 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.29
    ◆前にも言ったように、『特別養子縁組』を結ぶと実親との関係は終わっちゃうぞっ☆ ただし、片親が実親の場合は終了しないんだってっ☆




    新星フェニックス★はやりんチェック.30
    ◆特別養子になった子に対して、実親は認知できなくなっちゃうんだって☆ これも関係を断ち切るためなんだねっ☆




    584 = 1 :





    耕介「もう少しで817条も終わりだ。最後まで気を抜かずに行くぞ!」

    「ラストスパート! だねっ!」





    耕介「817条の⑩では、特別養子縁組の離縁について話すぞ」

    「…特別養子も離縁なんてあるの?」

    耕介「まあな。…とは言っても、あれだけの条件をようやくクリアして、前の親との関係まで切って。それであっさり離縁されるってのはちょっとおかしいよね?」

    「そうだね。そうだよね?」

    耕介「なので特別養子縁組は、離縁の際にも条件を設けているんだ」

    「ほうほう」メモメモ

    耕介「それが『養親による虐待、悪意の遺棄、その他子供の利益を著しく害すること』かつ『実父母が相当の監護が出来る状態であること』だ」



    「…なんかさっき聞いたような話だねぇ」

    耕介「だね。これらの条件は、どれかではなく、全部満たしてる必要があるぞ」

    「ほうほう」

    耕介「これらの条件をすべて満たしていて、養子の利益のために必要があると認められたときに限り、家庭裁判所によって離縁が成立する」



    「出た! 家庭裁判所!」

    耕介「ちなみに。この離縁の請求を出来るのは、養子、実親、検察官のみ。養親から離縁を求めることはできないんだ」

    「ふむふむ……」

    耕介「さらに、これ以外に離縁する方法はないということも一緒に覚えておいてくれ」

    「はーい……今、何気にさらっとすっごく大切なこと言わなかった?」

    耕介「ん、そうかな」





    585 = 1 :






    新星フェニックス★はやりんチェック.31
    ◆民法817条の⑩は、『特別養子縁組』の離縁について定めているよっ☆ 特別養子は、この法律以外で離縁することはできないんだってっ☆



    新星フェニックス★はやりんチェック.32
    ◆特別養子が離縁できるのは、『養親からの虐待や悪意による遺棄など、子どもの利益が侵害されていること』+『実親が子供を監護できること』の両方が満たされている場合だよっ☆ 片方だけだとダメなんだねっ☆ 



    新星フェニックス★はやりんチェック.33
    ◆離縁は、家庭裁判所によって行われるよっ☆ この請求が出来るのは養子、実親、検察官だけなんだねっ☆




    586 = 1 :






    耕介「さて。次で特別養子も最後だぞ。最後は何か分かるか?」

    「えっ? ……なんだっけ、最初の方にいっぱい言ってたはずなんだけど…」

    耕介「順番に考えていけば分かるぞ? 養子になるには、、実親との関係終了、養子になった後、養子を終わらせる方法…次は?」

    「え~? ……なんだろ…」

    耕介「ヒントは、子どもの今後についてだな。離縁されて終わりじゃないだろ? 離縁に必要な条件はなんだった?」

    「! 分かった!! 実親との関係!」



    耕介「その通り。離縁が成立したら、実親の元に帰る……それができないのなら、離縁は成立しないからな」

    「さっきやったばかりのところだね!」






    耕介「民法817条の⑪の内容はこうだ。『養子と実父母およびその血族との関係は、離縁の日から、特別養子縁組によって終了した関係と同じ関係が生まれる』」

    「…ちょっとわかりにくい?」

    耕介「要は、特別養子縁組の時に、実親との間の関係が終了するだろ? それが、養親と離縁したその日から復活するってことだ」

    「完全に関係を切っちゃうのに、復活するんだねぇ……」

    耕介「不思議だよな。…ま、子供の利益が一番ってことだ」




    587 = 1 :





    新星フェニックス★はやりんチェック.34
    ◆民法817条のラストは、実親との関係の復活についてだぞっ☆ この前でやった、特別養子の離縁をしたその日から、実親とか、その血族との関係が復活するんだねっ☆




    588 = 1 :




    耕介「これが特別養子縁組だ。普通養子縁組との違いを見比べながら、覚えていこうな」

    「うん!!」

















    「ちょうどメモも最後のページまでなくなったよ! おじさん」

    耕介「お、ジャストか。…じゃ、キリもいいし親族の勉強はとりあえず今日で終わりにするか」

    「………え?」

    耕介「今まで家事や麻雀と両立しながら、よく頑張ってきたな。偉いぞ、慕」



    589 = 1 :













    「………イヤだぁ…」

    耕介「ん?」








    「…おじさんと民法の勉強ができなくなるの……イヤだよ………もっとおじさんと一緒に勉強したいよ……」







    590 = 1 :









    耕介「おいおい。まさか民法がこれで全部だと思ってるのか?」

    「……え?」







    耕介「親族なんて、民法全体からみればほんの一部だぞ? 民法の大部分は契約とかその辺なんだから」

    「?」

    耕介「というか、親族の話だって実際は全然終わってないんだぞ? 慕に分かるだろうって部分しか、まだ話してないしな」

    「……えっと……?」





    耕介「…まさか、法律に詳しくなったくらいで法律を変えられると思ってないよな? 慕の目的はなんだっけ?」

    「…おじさんと結婚……」

    耕介「だろ? じゃあ、もっと民法…いや、憲法や刑法だって勉強して、法律を変えられるような立場にならねえといけないよな?」





    591 = 1 :




    「…でも、おじさんは私と結婚するのは嫌だって……」

    耕介「嫌というか……そりゃ、俺だって慕と結婚するのは法律的にもマズいと思うし、姉貴や父さん母さんに何言われるか分からねえし、世間の目だってアレだと思うけど……」










    耕介「それでも俺は……慕が夢を持っているのなら、その夢を応援してあげたいと思うし………そのために俺にできることなら、なんだってやってあげるつもりだよ」

    「おじさん………」













    「じゃあ、さっそくこの婚姻届にサインを」

    耕介「まだ法律変えてないだろ? ……というか、どこでそんなモン手に入れてきた……」

    「ぐぬぬ…」




    592 = 1 :






    耕介「じゃ、今日はこの辺で。次からは……そうだな。民法の基本的な話をしていこうか」

    「基本?」

    耕介「婚姻の時あたりにやったと思うけど……錯誤や脅迫、詐欺、虚偽なんかだな。そっから契約の話をしていくぞ」

    「う、うん…」

    耕介「メモも新しいのを買わないとな。今度はもっと分厚い奴だ」

    「…うん!!」




    593 = 1 :






    (おじさんに我が儘を言わないよう、今までいっぱい頑張って、我慢してきた)

    (おじさんに迷惑かけたくないし、我が儘言って嫌われるのも怖かったから)






    (でも……私だって我が儘になりたい。これだけは、譲りたくない)

    (お母さん、ごめんなさい。こんな我が儘な子に育っちゃって…でも、私だって女の子なんだもん)




    594 = 1 :







    (お母さんも見つけ出す! おじさんとも結婚する! 麻雀だって負けたくない!!)




    (欲しいものは全部手に入れる! ……私だって…………私だって!!)





    595 = 1 :








    私だって……我が儘な女の子なんだから!!






    596 = 1 :


    597 = 1 :






    というわけで、一応民法の話はこれで終わりです。

    あとは後日談だけ適当にやって終わり!!
    でも今日はここまでです。


    それでは、さようなら。



    598 :

    とってもとっても乙ですよぅ
    準備万端の婚姻届にワラタ

    600 :


    赤字怖い…!


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