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    元スレやよい「5億年ボタン?」

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    301 = 297 :

    P「・・・このことを俺が貴音に言えば・・・」

    貴音(金)「言えるんですか?」

    P「・・・」

    貴音(金)「そもそもこんな極めて特殊な情報を持っていること自体危険なはず、それを遮二無二口外することが本当に最善だとお思いですか?」

    P「・・・くっ」

    貴音(金)「まぁそれは私に関しても同じですし・・・安心して下さい、プロデューサーがすぐにわかるようにと髪をこの色にしてきただけですので、明日には元通りの『貴音』ですから」


    貴音(金)「・・・さてプロデューサー、本題に入りましょう」

    302 :

    なんか金がシュール

    303 = 298 :

    P「・・・本題?」

    貴音(金)「あのペンダントはどこですか?」

    P「・・・」

    貴音(金)「『貴音』があなたに渡したことは知っています、あれをどこにやったんですか?」

    P「・・・」

    P「・・・どうしてあのペンダントにこだわるんだ?」

    貴音(金)「・・・」

    P「あのペンダントも本来あってはならないものだが、お前と同じくバグの一種だと言うのならまあわかる」

    P「だがそれをなぜ響に渡した?・・・一体何を企んでいる?」

    貴音(金)「・・・」

    貴音(金)「・・・ペンダントはどこですか?」

    304 = 297 :

    P「・・・」

    貴音(金)「・・・」

    貴音(金)「・・・・・・ふー・・・埒があきませんね」

    P「・・・」

    貴音(金)「今日はこの辺にしておきましょう、このまま話し合いを続けても不毛かと」

    P「・・・」

    貴音(金)「ではまたいずれ・・・」

    P「ああ・・・」

    貴音(金)「・・・」

    貴音「・・・あ」

    P「・・・貴音?」

    貴音「・・・あなた様・・・」

    ――――――――

    305 = 298 :

    ――――――――

    P「(やはり・・・あの貴音・・・か)」

    P「(バグだって?・・・そんなことあるはずない・・・と思いたいが実際にこうやって存在している以上・・・)」

    P「・・・・・・結局貴音には本当のこと言えなかったな・・・」

    P「・・・」ゴソゴソ

    ペンダント『・・・』

    P「・・・このペンダントが一体なんだって言うんだよ・・・」


    ペンダント『・・・』

    ペンダント『・・・』キィィィィィィィィン


    P「は?・・・な、なんだ!?」



    カッ

    ――――――――

    ――――

    306 = 297 :

    ――――――――

    ――――

    P「うっ・・・はっ!」

    P「こ、ここは・・・?」


    『・・・そ、そんなの嘘さー・・・』

    P『・・・・・・すまん・・・』


    P「あ・・・」


    『・・・っ!・・・信じないったら信じないからな!・・・自分だってみんなと一緒にがんばってきたのに!!』

    P『・・・』

    307 = 298 :

    『・・・・・・そーかそーか、わかったよ・・・自分がいるとみんなの邪魔なんだな』

    P『!・・・いや、響!それは違うぞ』

    『・・・だったらなんで自分は選ばれなかったのさ・・・』

    P『・・・・・・』

    『・・・もういいよ、プロデューサー・・・』

    P『・・・響』

    『・・・今までたくさん面倒見てくれてありがとう・・・元気でな・・・』

    ――――――――

    ――――

    308 = 297 :

    ――――――――

    ――――

    P「・・・」

    P「・・・・・・これは・・・」

    309 :

    アイドルゲーム(仮)の響って関西弁じゃなかったっけ?

    310 :

    ない言ってんだコイツ

    311 :

    >>309
    それは最初期設定
    (仮)でも最終的には沖縄っ娘のはず

    313 :

    ハッピーエンドは許さない

    314 = 313 :

    どんな理由があれ2人に乗せた罪は重い
    どれだけ苦しい思いをさせたか…
    これで何事もなくよかったな!って展開になったら拍子抜けもいいところだぜ

    さあ、ラーメンにはどんな仕打ちが待ってるのか

    楽しみだヴァイ!

    315 = 313 :

    さあ更新きたと思ってスレを開いた諸君

    316 = 313 :

    これからの展開に期待するのだ

    317 = 313 :

    さぞ面白い展開になることだろうよ

    あっひゃっひゃアーーーハァァふぅぅん!!

    319 :

    夏だな…

    320 :

    なんだこいつ

    321 :

    更新きたと思ったらウザすぎわろた

    325 :

    ごめん
    8月中旬くらいまで更新できそうにない

    326 :

    生存報告だけでもあったら十分よ、待ってるぜ

    327 :

    待ってるな

    328 :

    あー、まだ彼女が恵ちゃんな頃の
    でもあのころの絵見るとそりゃロケテ1位になるわなって感じ

    329 :

    何度も延期ごめん必ず8月中には
    仕事ががががが

    330 :

    まったり待ってる

    331 :

    今年まで待ってるよ

    332 :

    ~2ヶ月前~

    P「・・・貴音、ちょっといいか?」

    貴音「はい?なんでしょうかプロデューサー」

    P「・・・このペンダントのことについてなんだが・・・」

    貴音「・・・」

    貴音(金)「・・・私かどうかの確認もせずにその発言は少し軽率ではありませんか?」

    P「まぁ・・・もうどっちがどっちかはわかるよ、あれから1ヶ月何も考えずに貴音を見てきたわけじゃない」

    貴音(金)「ほう・・・」

    333 :

    P「・・・もう一度言うぞ、このペンダントについてだが」

    貴音(金)「・・・」

    P「貴音・・・お前、響をそっち側に引き込もうとしたな」

    貴音(金)「・・・・・・」

    貴音(金)「・・・はい」

    P「・・・随分素直じゃないか」

    貴音(金)「プロデューサーもあの映像を見たのでしょう?そのことと私が響にペンダントを渡したことを考えればそこまで難しい推理ではないかと・・・」

    P「・・・確かにな、そのことを思いつくのにはそんなに時間はかからなかったよ」

    P「そもそも響はお前と全く同じ立場だしな」

    貴音(金)「・・・ではどうしてこのタイミングでそのようなことを私に?」

    334 = 332 :

    P「仮にわかった時点でお前に伝えてもどうにもならんだろうしな、貴音はともかく何も知らない響にそこまでプライベートに干渉するわけにもいかない」

    貴音(金)「・・・」

    P「あのペンダントのような決定的な証拠をまだお前が持っていて秘密裏に響に干渉していたら俺にはどうしようもない」

    P「もっともこの1ヶ月はなるべく貴音と響を2人きりにしないように気をつけたつもりだが・・・」

    貴音(金)「・・・」

    P「まぁ、このタイミングになったのはこっちにも都合があってな」

    335 :

    貴音(金)「・・・・・・それで?」

    P「あー・・・なんだ、響はどうするんだ?俺の目には1ヶ月前と今では全く変わらんように見えるんだが」

    貴音(金)「・・・安心して下さいプロデューサー、もう響個人に対してはこちらに引き込もうとは致しません」

    P「・・・」

    貴音(金)「というかできないのです、プロデューサーのおっしゃるようにあの世界の証拠たる物体がペンダントしかなかったものですから」

    P「まあ・・・さすがに証拠もなしにこの話を信じさせるのは無茶だよな」

    貴音(金)「はい、そもそもペンダントがあったとしてもちゃんとこちらの意図を理解してもらえるかどうかも微妙ですし」

    P「・・・だったらどうするんだ?このまま貴音のことも諦めてくれれば嬉しいんだが・・・」

    貴音(金)「・・・」

    貴音(金)「・・・プロデューサーは『5億年ボタン』というものをご存じですか?」

    336 = 332 :

    P「5億年ボタン?・・・ん、ああ確か・・・押したら5億年間異世界に飛ばされるってやつか?」

    貴音(金)「そうです、5億年過ごす代わりに100万円が出てくるという代物・・・まぁ5億年の記憶は消去されるわけですが」

    P「・・・何が言いたい?」

    貴音(金)「プロデューサーはその5億年ボタンにどんな意味があるとお思いですか?」

    P「・・・意味?」

    337 :

    貴音(金)「考えても見て下さい、記憶は消えるのですから押す側からすれば実質的にはボタンを押すだけで100万円を手に入れることができるのです」

    P「・・・」

    貴音(金)「ではその100万円の出資者には一体どんな利益があるというのでしょうか?」

    P「・・・それは・・・」

    貴音(金)「・・・人は5億年過ごすとどうなるんでしょうね」

    P「・・・」

    貴音(金)「それもお腹がすいたり、死んだりもしない世界・・・つまり『考えること』しかできない世界でです」

    貴音(金)「人類の歴史はせいぜい数十万年から数百万年に過ぎません、では5億年もの間『考える』行為を続ければどんな英知に到達できるのでしょう」

    P「・・・・・・」

    338 = 332 :

    貴音(金)「その英知を他者が情報とて回収できれば・・・それこそ100万円なんて全くくだらない価値がある、そう思いませんか?」

    P「・・・」

    貴音(金)「・・・」

    P「・・・5億年ボタンは創作だから・・・なんていう答えは求めてないな、つまり・・・5億年ボタンは存在する・・・そう言いたいのか?」

    貴音(金)「・・・さすがプロデューサー、察しがいいですね」

    P「この1ヶ月おとなしくしていたのはそのための準備・・・ってとこか」

    339 :

    貴音(金)「・・・」

    P「・・・だがどうする、お前はそんな人類の英知に興味があるのか?そもそも今回のことと5億年ボタンになんの関係がある?」

    貴音(金)「・・・」

    貴音(金)「・・・ふふ、そこまでは・・・まだ言えませんね」

    P「・・・」

    ――――――――

    ――――

    340 = 332 :

    ~30日前~

    貴音「あなた様・・・」

    P「・・・」

    貴音「やはり原因は・・・わからないのでしょうか・・・」

    P「・・・すまん」

    貴音「・・・もうほとんど今の意識を保つことができません・・・あなた様のご尽力が無ければ今頃どうなっていたことやら・・・」

    P「(・・・事務所のみんなも薄々感付いているようだし・・・これ以上隠し通すのは・・・)」

    貴音「・・・」

    貴音「・・・いや、もはやほとんど意識がないゆえにうまくいっているのかも知れませんね・・・」

    P「・・・!」

    341 = 339 :

    貴音「ならばいっそこのまま私ではない存在になってしまった方が・・・」

    P「貴音!」

    貴音「・・・」

    P「・・・やめろ、そんなことを言うんじゃない」

    貴音「・・・ですが・・・」

    P「・・・」

    P「貴音・・・約束しよう」

    貴音「・・・?」

    342 = 332 :

    P「もしこのまま貴音の意識がなくなってしまったとする・・・そしてそれが来る日は近いのかもしれない」

    貴音「・・・」

    P「だが、それでも今の貴音が完全にいなくなってしまうわけではないだろう、少なくとも今こうして存在しているんだから」

    P「だから必ずお前を『取り戻す』」

    貴音「・・・」

    P「それまで・・・待っていてくれ」

    ――――――――

    343 :

    きてれぅ

    344 :

    投下乙
    先が気になる

    345 :


    いよいよだな

    346 :

    P「(その日以来・・・本当の『貴音』が表に出てくることはなくなった・・・)」

    P「(新しい『貴音』は何も変わることなく今まで通りの『貴音』を演じている)」

    P「(事務所のみんなも人格の入れ替わりがなくなったことでむしろ違和感もなくなってきているようだし・・・)」

    P「(だがまだ『貴音』に問い詰めるわけにはいかない・・・あと・・・もう少し・・・)」

    ――――――――

    ――――

    347 :

    ~7日前~

    貴音(金)「それで・・・目的を教えろと?」

    P「あぁ、5億年ボタンとお前の目的の関連性はなんだ・・・あれからもう随分経っただろ、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないのか?」

    貴音(金)「・・・」

    貴音(金)「・・・やはり目的は教えることはできませんね」

    P「・・・っ・・・」

    貴音(金)「ただ」

    P「ただ?」

    貴音(金)「・・・5億年ボタンが押される時はおそらくそう遠くはない・・・とだけ言っておきましょうか」

    P「・・・」

    貴音(金)「そうですね・・・まずは手始めにペンダントに関連深い人物にでも・・・・・・ね」

    P「・・・」

    P「(・・・やよい)」

    348 = 346 :

    ~6日前~

    P「おーい、やよいー」

    やよい「はーい、なんですかプロデューサー」

    P「えーっとな・・・ほれ」

    やよい「う?これなんですか?」

    P「イルカのペンダントだ、かわいいだろ」

    やよい「あー、本当にイルカさんだー!かわいいですー!」

    P「・・・これ、やよいにあげるよ」

    やよい「えっ?そ、そんなお誕生日でもないのに受け取れませんよ!」

    P「まぁいいから気にするな、これは俺のエゴだからな」

    やよい「えご・・・?」

    P「・・・あーっ・・・まぁ、自分のためってことだ、とにかくやよいが受け取ってくれることが俺のためなんだ」

    やよい「・・・」

    349 = 347 :

    P「・・・どうだ?」

    やよい「・・・」ニコッ

    やよい「じゃあお言葉に甘えてもらいます!ありがとうございますプロデューサー!」ガルーン

    P「・・・」

    P「・・・あ、あとな」

    やよい「はい?」

    P「そのペンダントは実はお守りみたいなもんでな、首にかけるよりべろちょろにしまっておいてくれないか?」

    やよい「べろちょろの中に・・・ですか?」

    P「あぁ・・・ダメか?」

    やよい「・・・うっうー!せっかくプロデューサーにもらったもので失くしたくありませんしそうします!」

    P「・・・ありがとう、やよい」



    貴音(金)「・・・・・・」


    貴音(金)「(・・・ふふふ)」

    350 = 346 :

    ~3日前~

    P「あれ!?今日のやよいの料理番組のアシスタントって春香じゃなかったんですか?」

    小鳥「それが・・・春香ちゃんの前の収録が押してて・・・ついさっき代わってもらおうってことになったんですよ」

    P「その代わりが・・・貴音、ですか・・・」

    小鳥「すみませんプロデューサーさん、アシスタントは週替わり制だから万が一があっても大丈夫だと思ってスケジュールをめいいっぱい詰めちゃってて・・・」

    P「・・・いえ大丈夫ですよ、貴音もアシスタント経験は豊富ですししっかりやってくれるでしょう」

    P「(しかしよりにもよってやよいと貴音、2人きり・・・か)」

    P「(ペンダントをやよいに渡したことと何か関係が・・・?・・・ただの偶然とは思うが・・・)」

    P「(・・・くそ、もうテレビ局に着いた頃だろうしよりにもよって直帰か・・・念のため明日やよいに何かなかったか聞いておこう・・・)」


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