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元スレやよい「5億年ボタン?」

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251 = 244 :

――――――――

――――

春香「・・・」

やよい「・・・」

春香「なんだったんだろう・・・今の・・・」

やよい「・・・」

春香「・・・やよいは何か思い当たることある?」

やよい「・・・いえ、全然・・・」

春香「だよね・・・それにあれって本当に貴音さんなのかな?」

やよい「服装とか・・・なんか雰囲気もちょっと違いましたね」

252 = 242 :

春香「姉妹・・・とかかな?私達って貴音さんの家族のことあんまり知らないし・・・」

やよい「それは・・・違うと思います」

春香「どうして?」

やよい「・・・そもそも『貴音』って呼ばれてましたし・・・」

春香「そういえば・・・」

やよい「それに響さんや私のことちゃんと知っている感じでしたし・・・」

春香「あー・・・まぁ確かにこっちが知らない人だとすると・・・違和感があるね」

253 = 244 :

やよい「・・・」

春香「・・・でもプロデューサーさんは普通に喋ってたよね・・・」

やよい「・・・」

春香「うーん・・・プロデューサーさんの方が立場的に貴音さん関係のことを知っていてもおかしくないけど・・・」

やよい「・・・」

春香「・・・せめて2人とコンタクトが取れるか、貴音さんのことをもっと知っていればなぁ・・・」

やよい「・・・」

やよい「・・・・・・あの」

254 :

美輪たかねさんか()

255 :

没の時か
あの頃は名前は平仮名だったな

256 :

春香「あれ?」

やよい「・・・!・・・?どうしたんですか?」

春香「あれって・・・私達が描いた絵じゃない?」

やよい「え?」

春香「ほら、向こうの方に・・・」

やよい「・・・」

257 :



やよい「・・・本当だ・・・」

春香「でもどうして今頃・・・」

やよい「・・・」

やよい「・・・あ」

春香「・・・?」

やよい「絵の中の私にペンダントが・・・?」

春香「え?・・・あ・・・」

やよい「確か・・・春香さんはペンダントの絵は1つだけだって・・・」

春香「・・・うん・・・それにこんなにちゃんと描かれてなかったよ、よく見ないと何を首にかけてるのかもわからなかったし・・・」

258 = 256 :

やよい「・・・でもここにははっきりと・・・それにどの私にも描かれてます・・・」

春香「・・・」

春香「・・・何度も聞くけどやよいもペンダントは描いてないよ・・・ね?」

やよい「はい・・・」

春香「・・・ってことはこれも・・・」

やよい「・・・プロデューサーか貴音さんが・・・ですかね・・・」

春香「・・・・・・なのかな」

やよい「・・・」

259 = 257 :

春香「・・・そう言えば・・・さっき何を言いかけてたの?」

やよい「・・・え?・・・あ、いえ」

春香「ん?」

やよい「・・・」

やよい「・・・春香さんは、さっきのあの光景がどんな風に見えましたか?」

春香「え・・・どんな風にって言われても・・・うーん・・・」

やよい「・・・」

やよい「・・・私にはあれはプロデュースしてる子との別れに見えたんです」

260 = 256 :

春香「・・・あー・・・確かにそう言われてみれば・・・」

春香「・・・でも貴音さんは実際は765プロを辞めてなんかしてないし・・・」

やよい「・・・」

春香「仮に貴音さんじゃない誰かだとしたらプロデューサーさんがいるのはおかしいよね・・・」

やよい「確かにそうなんですけど・・・」

春香「・・・・・・」

やよい「・・・」

261 :

まってた

262 = 257 :

春香「・・・でも、このペンダントのことも話してたし・・・あの人が貴音さんだとすると・・・」

やよい「・・・」

春香「・・・私にはあの人の『冗談』はちょっと冗談には・・・」

やよい「・・・確かに・・・貴音さんのいつもの冗談とは・・・少し雰囲気が違いましたね・・・」

春香「・・・・・・」

春香「・・・あの言い方だと・・・ペンダントに何か恨み節を言っているような・・・」

やよい「・・・」

春香「・・・そしてそのペンダントがべろちょろになるってことは・・・元々やよいとペンダントに何か関係があるのかも・・・」

やよい「・・・」

春香「・・・もしかして結局その恨みの矛先g」
やよい「待って下さい」

263 = 256 :

春香「・・・」

やよい「・・・やめましょう・・・」

春香「・・・」

やよい「今は現れたこの絵をまた詳しく調べた方がいいと思います・・・」

春香「・・・うん」

やよい「・・・」

やよい「(貴音さん・・・)」

264 = 257 :

~4億9900万8309年目~

春香「・・・どう?やよい・・・」

やよい「いえ・・・やっぱり特に何も・・・」

春香「だよね・・・いくら調べても何もわからないって・・・」

春香「・・・この絵自体には意味なんてないとしか思えないよ・・・」

やよい「・・・」

やよい「(意味がない・・・?そんなことない、絶対に何かあるはず・・・何か・・・)」

265 = 256 :

~4億9998万37年目~

春香「・・・結局・・・わからないことばっかりだね・・・」

やよい「・・・ですね」

春香「・・・本当に私達がここにいて・・・何か意味があるのかな・・・」

やよい「・・・」

春香「もしかして・・・今までの私達の考えもただの的外れだったんじゃ・・・」グスッ

やよい「・・・まぁ・・・どっちでもいいんじゃないですか?」

春香「・・・え?」

やよい「・・・結局・・・記憶はリセットされるわけですし・・・」

春香「・・・・・・」

266 = 257 :

~4億9999万9990年目~

やよい「(・・・やっぱり・・・貴音さんの目的って・・・)」

春香「・・・・・・」

やよい「(・・・でも、だとしたらプロデューサーさんはなんのために・・・)」


――――――――

『とにかくやよいが受け取ってくれることが俺のためなんだ』

――――――――


やよい「(プロデューサーの・・・ため・・・?)」

やよい「・・・」

やよい「(・・・そもそも春香さんの言う通り今までの仮説が合っているなんていう保証も・・・)」

春香「・・・」

やよい「・・・」

やよい「(やっぱり貴音さんが私を陥れたなんて考え方はしたくない・・・)」


やよい「願わくは・・・」

春香「・・・」


やよい「・・・全ては何かの間違いでありますように・・・」

267 = 256 :

~4億9999万9997年目~

春香「(私達の考えの前提が不安定なものだとしたら・・・なんのために私達は今まで考え続けてきたんだろう・・・)」

やよい「・・・・・・」

春香「(ここで何をするのが正解だったんだろう・・・・・・プロデューサーさん・・・貴音さん・・・)」


春香「(私は・・・)」

268 :

~5億年目~


――――――――






春香・やよい「(私は・・・)」






――――――――

270 :

>>269
俺はお前を許さない絶対にだ。

272 :

パアァァァァァァァァァァ


春香・やよい「・・・・・・?」

やよい「これは・・・」フワッ

春香「わ!浮いた!」フワッ

やよい「というか空が・・・空間が光って・・・」

春香「(!・・・吸い込まれる・・・ってことは・・・)」

やよい「(元の世界に・・・?)」


 キラキラ


やよい「・・・・・・?」

やよい「(え?・・・私達の絵が・・・光って・・・)」

春香「あ・・・」

やよい「・・・・・・」

春香・やよい「(・・・そうか・・・)」



春香・やよい「(私達は・・・)」



――――――――

――――――――

273 :

――――――――

――――――――

ヒャクマンエンジャキーン

春香「うわ!」

やよい「はわわ!」

貴音「・・・」

やよい「ほ、本当に100万円が出てきましたー!」

春香「はは、やややよいこれはきっとおもちゃのお札だよー・・・ですよね?貴音さん」

貴音「いえ・・・ですから本物だと先ほどから何度も・・・」

274 = 272 :

やよい「うー・・・こんなにたくさんの1万円札初めて見ましたー・・・なんかこわいかも」

春香「ほ、本当に本当に?本当に本物なんですか!?」

貴音「・・・」コクッ

春香「・・・ひぇー・・・」

貴音「・・・」

やよい「・・・・・・でも別に何も起きなかったような・・・」

春香「!・・・そうですよ貴音さん!ボタン押しても何も起こらなかったじゃないですか」

貴音「言ったでしょう、記憶は消去されると・・・2人は本当に異空間で5億年過ごしてきたんですよ」

春香・やよい「・・・」

春香「・・・どう思う?やよい」

やよい「うーん・・・でもこうやって100万円が本当に出てきてますし・・・貴音さんが嘘をつくとも思えませんし・・・」

春香「・・・だよね、でも私本当に何も覚えてないよ」

やよい「私もですー・・・」

貴音「・・・それでどうしますか?」

275 = 273 :

春香・やよい「?」

貴音「その100万円は先ほど申した通りもう2人の物です、ですからそのお金をどうしようと2人の自由ですよ?」

やよい「ええ~?・・・そんな、本当に何も覚えてないのに100万円なんて受け取れませんよ~・・・」

春香「私も・・・なんか不気味ですし・・・」

貴音「・・・本当にいらないのですか?」

春香「・・・」チラッ

やよい「・・・」チラッ

春香・やよい「・・・」ウンウン

276 = 272 :

貴音「・・・そうですか・・・はて困りました」

春香「・・・」

貴音「私が提案した以上、私が処理すべきなのでしょうけど・・・さすがにもらうのは忍びないですし」

やよい「あの・・・それじゃあ765プロのお金にしちゃう・・・ってのはダメですか?」

春香「え?」

貴音「・・・なるほど、それならこの件に関与した私達に近しい形で処理できますね・・・しかし」

春香「それって事務所の経理的にまずいんじゃ・・・」

やよい「ダ、ダメなんですか・・・?」

貴音「大人には色々事情があるのですよ・・・やよい」

やよい「・・・うー、じゃあどうしたら・・・」


アーダコーダ

コーダアーダ


P「・・・」

277 = 273 :

P「・・・3人とも、何してるんだ?」

春香「あっ、プロデューサーさん!」

やよい「プロデューサー!」

貴音「・・・」

P「さっきから何を騒いで・・・ん?なんだそのお金は?」

やよい「じ、実はですね・・・」

貴音「実は・・・」

カクカクシカジカ

貴音「・・・というわけでして・・・」

278 = 272 :

P「・・・・・・」

P「・・・全く、ダメじゃないか貴音」

春香・やよい「え?」

P「2人にこんなイタズラしちゃダメだろ?」

春香・やよい「え?え?」

P「ほれ、これが本当の1万円札だ・・・触って比べてみるとよくわかる」スッ

春香「あ・・・本当だ・・・全然違う」

やよい「こうして比べてみると・・・よくわかりますね」

貴音「・・・」


貴音「・・・ふふふっ」クスクス

279 :

記憶が無くなるって何か切ないな…

280 = 273 :

春香「あー貴音さん!やっぱりだましてたんですねー!」

やよい「うー、貴音さんひどいですー・・・」

貴音「ふふ・・・申し訳ありません、2人とも」

春香・やよい「むー・・・」プクー

貴音「本当に申し訳ありません、冗談のつもりだったのですが・・・さすがに『貴音さんは嘘をつかない』と言われた時は焦りました・・・」

春香「・・・」

P「・・・まぁ貴音もこう言ってるし許してやれ、お前達もなんだかんだおもしろがってたんじゃないか?」

春香「・・・まぁ、結構おもしろかったし・・・ね?」

やよい「そうですね、あれだけたくさんのお札見たの初めてだったしすごくコーフンしました!」

281 = 272 :

P「じゃあそういうことで一件落着だな・・・ほら、貴音ももうこういうことしちゃダメだぞ?」

貴音「はい、本当に申し訳ありません・・・春香、やよい」

春香「もういいですよ」

やよい「こっちこそちょっと怒っちゃってすみませんでした!」


P「じゃあ2人はそろそろ帰ったらどうだ?今日はもう仕事もないし」

春香「え?本当だ・・・結構話し込んじゃいましたね」

やよい「わー!早く帰って晩ご飯の準備しないと・・・」


P「ほら・・・駅まで送ってやるから帰る準備しろー」

貴音「・・・」

春香「・・・貴音さんは帰らないんですか?」

貴音「・・・私はまだ少し用がありますので・・・」

春香「そうですか・・・じゃあまた明日、お疲れ様でした!」

やよい「貴音さんお疲れ様でしたー!」

貴音「ええ、お疲れ様」

――――――――

――――

282 :

Pもグルか?

283 :

たかだか100万のために二人を嵌めるのはないだろ

流石に…

284 :

いや、そうじゃなくて
貴音が渡したお金は本物で、Pが触らせた奴は偽のお金かもしれないってこと
目的は知らんが

285 :

印刷したてのピン札と使用済みのヨレヨレの違いだと思われ。

286 :

――――――――

――――

貴音「・・・」

P「・・・」

貴音「紙幣の偽造は犯罪ですよ、プロデューサー・・・」

P「使うつもりでコピーしたわけじゃないからまぁ大丈夫さ」

貴音「・・・」

P「・・・さて貴音」

貴音「・・・はい」

P「まさか・・・本当にあのボタンを使うとは思わなかったが・・・」

貴音「・・・」

P「・・・これでお前は満足できたのか・・・?」

貴音「・・・」

287 :

――――――――

――――

~半年前~

貴音「あなた様・・・少し相談があるのですが・・・」

P「ん、相談?貴音にしては珍しいな・・・どうしたんだ?」

貴音「・・・実は最近物忘れが激しくて・・・」

P「物忘れ?」

貴音「はい、ただ物忘れ・・・というか意識が飛ぶようなことがよくありまして・・・」

P「意識が飛ぶ!?いやそれ大丈夫なのか?」

288 = 286 :

貴音「・・・」

P「・・・それで、具体的にはどんなことが起きてるんだ?」

貴音「その・・・最初の頃は事務所で過ごしている時間が随分早く感じるな、と思う程度だったのですが・・・」

P「・・・」

貴音「最近では・・・その、収録前に準備していたつもりが気づいたら収録から帰るたくしぃの中だったりと・・・」

P「えぇ!?ちょ、ちょっと待ってくれ貴音・・・それはつまり何時間も記憶が飛んでいるってことか?」

貴音「・・・はい」

P「・・・その収録は大丈夫だったのか?」

貴音「はい・・・後ほどその回の放送を確認したのですが、特に変わった様子もなかったと思います」

貴音「・・・もちろん全く記憶にないのですけど・・・」

289 = 287 :

P「・・・病院には?」

貴音「何度も・・・何度も行きました・・・行ったんですけど・・・」

P「・・・原因はわからない・・・と」

貴音「・・・・・・」コクリ

P「・・・」

貴音「・・・うぅ・・・あなた様・・・」ポロポロ

P「!?・・・た、貴音・・・?」

290 = 286 :

貴音「こわいのです・・・まるで私が段々別の人間になっていくようで・・・」グスッ

P「・・・」

貴音「夜、1人で過ごしていると・・・次はいつこのようなことが起きるのかと考えるだけで・・・不安でたまらないのです・・・」グスッ

P「(そう言えば貴音は独り暮らしだったな・・・)」

P「・・・よしわかった、俺が力になれることがあればなんでも言ってくれ」

貴音「はい・・・」

P「・・・確かに俺は医者でも無ければ貴音の保護者でもない・・・だが765プロの仲間として少しでも心の支えになりたいんだ」

貴音「・・・」

P「こうやって俺に話してくれたってことは少しは信頼してくれてるってことだろ?これからも何かあれば相談してくれ、不安な時に電話をくれるだけでも構わないさ」

貴音「・・・ありがとうございます、プロデューサー」

――――――――

――――

291 = 287 :

~4ヶ月前・朝~

貴音「・・・!・・・」

貴音「(ここは・・・私の部屋・・・)」

貴音「・・・日付は12日・・・仕事ですね」


-事務所-

「おーい、貴音ー」

貴音「響・・・どうしました?」

「ん?どうしたんだ貴音、今日はなんだか元気ないぞ」

貴音「・・・いえ、何でもありませんよ、それより何か御用ですか?」

「あー実はな、やっぱりこれ返しちゃダメか?」スッ

貴音「・・・?これは・・・イルカのペンダント?」

292 = 286 :

「何言ってんだ貴音ー、ボケちゃったのか?貴音が自分にくれたんだろ」

貴音「・・・そう、でしたね」

「いや、本当に嬉しいんだけどさ・・・なぜかそのペンダントにハム蔵達がすごく警戒しちゃってさ」

貴音「・・・」

「それだけならいいんだけど、ほっとくといぬ美やブタ太は食べようとするし・・・」

貴音「はぁ・・・」

「それで引き出しの奥に入れっぱなしになるくらいなら貴音に返した方がこのペンダントのためかな、と思って・・・ホントにごめん!貴音」

貴音「いえ・・・それは別に構わないのですけど・・・」

貴音「・・・ところでこれを響にあげたのはいつだったでしょうか・・・?」

「んー?なんだ本当にボケちゃったのかー?昨日のことだぞ」

貴音「いえ、確認ですよ・・・ありがとう、響」

「?」

――――――――

293 = 287 :

――――――――

貴音「・・・というわけなのですが・・・」

P「・・・」

P「(どうして・・・ここにこのペンダントが・・・)」

貴音「あなた様?」

P「あ・・・あぁ・・・それで貴音はこのペンダントに心当たりはないんだな?」

貴音「はい・・・そもそも昨日は丸一日記憶がありませんし・・・いつ手に入れたのかどうかすら・・・」

P「・・・そうか」

貴音「・・・」

P「なぁ貴音・・・本当にみんなにこのことを伝えなくてもいいのか?」

294 = 286 :

貴音「・・・」

P「みんなも貴音の気持ちはわかってくれると思うぞ」

貴音「はい・・・私もそう思います」

P「・・・」

貴音「ですが・・・ありのままを伝えれば・・・少なくとも私が記憶のない時の自分を別人のように感じている以上は皆も私に取る態度を変えざるを得ないでしょう」

貴音「・・・それは私自身が765ぷろの仲間で無くなっていくような気がして・・・とても・・・」

P「・・・」

P「・・・貴音、そのペンダント俺にくれないか?」

295 = 287 :

貴音「え?・・・えぇ構いませんけど・・・何か?」

P「いや・・・まぁちょっと調べてみようと思ってな、もしかしたらどこに売ってるかどうかくらいかはわかるかも知れん」

貴音「はぁ・・・」

P「もし何か分かったらすぐに伝えるよ・・・情報は少しでも多い方がいい」

貴音「・・・」

――――――――

P「(・・・さて、貴音はああ言っていたが・・・)」

P「(見ている分には記憶のある時とない時ではほとんど変わらないとしか言いようがない・・・・・・ただ)」

P「イルカのペンダント・・・か」

P「これがあのペンダントと同じものだとすれば・・・貴音が感じる別人が本当にいるならそれは・・・」

――――――――

296 :

Pめ…こいつアイドルゲーム(仮)の刺客だな…!!

297 :

~3ヶ月前~

貴音(金)「・・・」

P「・・・」

貴音(金)「・・・あまり驚かないのですね」

P「まあ・・・元の貴音から話を聞いて・・・お前のことだと薄々気づいていたしな」

貴音(金)「・・・ペンダントのことですね」

P「・・・ああ、その登場人物に貴音と響が出てくればもう答えは1つしかないだろ」

貴音(金)「・・・」

P「それで・・・」

貴音(金)「・・・」

P「何をしに現れたんだ?・・・いやそもそもどうやって『ここ』に来ることができた・・・?」

298 :

貴音(金)「・・・」

P「・・・」

貴音(金)「・・・私は・・・まぁ一種のばぐでしょうか」

P「バグ・・・?」

貴音(金)「・・・プロデューサーと最後に会話したあの後・・・どうなったかご存じですか?」

P「確か・・・情報自体はみんな残された、と聞いたな」

貴音(金)「そうです、だからこそ響や『貴音』が『ここ』にいるんです」

P「・・・」

貴音(金)「もちろん私は信じていました・・・残してもらえる以上はいつか・・・いつか必ず『ここ』に呼ばれる時が来ると・・・」

P「・・・」

貴音(金)「そして・・・この間やっとその機会がやってきた、と喜びましたよ」

貴音(金)「・・・だのに」

299 = 297 :

P「・・・」

貴音(金)「私そっくりの別人がやってきて『私』に取って代わるですって?・・・冗談でしょ」

P「いやしかs」
貴音(金)「しかし神様は私の味方だったようです」

貴音(金)「今の『貴音』が私の情報を基に存在しているからでしょうか・・・彼女の人格に私の自我の情報が残ったようですね」

P「・・・それで・・・こうやって自由に貴音と人格を入れ替わることができる・・・ってことか?」

300 = 298 :

貴音(金)「自由に・・・というわけではないですね、最初はこうやってこの体を支配することもできませんでしたし」

P「・・・目的は?」

貴音(金)「はい?」

P「・・・『ここ』に来ることが出来た理由はなんとなくわかった、その上でお前の目的はなんだ・・・その目的を達成したら貴音の体を返してくれるのか」

貴音(金)「・・・」

貴音(金)「・・・ふふ、いやですねプロデューサー・・・」

P「・・・」

貴音(金)「私のさっきの話を聞いてなかったのですか?今まで私がどんな気持ちでいたのか・・・」

貴音(金)「なんのためにここまでわざわざ『貴音』を演じ続けてきたと思っているのですか?」

P「・・・」

貴音(金)「まぁ・・・まだ完全にこの体を掌握できたわけではないので、まだ幾ばくかは『貴音』でいるでしょう・・・それも時間の問題だと思いますが」


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