元スレやよい「5億年ボタン?」
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151 = 146 :
~春香サイド・1億9791万5770年目~
春香「・・・もう・・・見つけるの諦めようかな・・・」
春香「・・・これだけ見つからないってことはやよいも私に会いたくないってことなのかもしれないし・・・」
春香「・・・」
――――――――
やよい『・・・私、春香さんが元気になるようお手伝いし続けますから・・・』
――――――――
春香「・・・」ブンブン
春香「そんなのダメだよ・・・」
春香「私を元通りにするのにやよいは1人でもっと長い間私のこと考えてくれてたんだもん」
春香「だから・・・これくらいでくじけちゃダメだ・・・」
152 = 147 :
~やよいサイド・1億9791万6000年目~
やよい「ふふ・・・もし今度2人に会ったらどんな仕返しをしてあげましょうか」
やよい「とりあえず・・・週刊誌に春香さんや貴音さんのあることないこと言いふらそうかな?」
やよい「・・・」
やよい「・・・いや、そんなんじゃ生ぬるい」
やよい「私はここまで辛い思いをしたんですから・・・交通事故の1つや2つ遭ってもらわないと釣り合わないですよね」
やよい「・・・ふふふ」
153 :
すんげぇダークになってるなやよい
154 = 146 :
~春香サイド・1億9792万年目~
春香「ふんふん」グッグッ
春香「あ、あ、あー・・・」
春香「・・・よし」
春香「また喋れなくなったり体動かなくなったりしたら困るし・・・しっかりと対策しとかないとね」
春香「・・・」
春香「・・・やよい」
155 = 147 :
~やよいサイド・1億9800万年目~
やよい「・・・いや、やっぱり同じ思いをさせるのが1番ですよね」
やよい「私が・・・私が貧乏っていうことにつけ込んでこんな目に合わせて・・・」
やよい「・・・普段は優しそうな顔して、私に対してもいい子ぶって・・・」
やよい「・・・でも裏では貧乏な私のこと笑ってたんだ・・・」
やよい「・・・絶対に・・・絶対に許せない・・・」
156 :
10万年醸造された憎しみってヤバイな
157 = 146 :
~春香サイド・2億年目~
春香「あっ」
春香「・・・はぁ・・・」
春香「まーたやよいと私の絵のところに戻って来ちゃった・・・」
春香「そもそもなんでまっすぐ進んでるのに同じ所に帰ってくるの?」
春香「もしかして地球みたいに丸いのかな?」
春香「うーん・・・」
春香「・・・」
春香「やよい・・・今頃どうしてるんだろ・・・」
158 = 153 :
あと3億年か…気が遠くなるな
159 = 147 :
~やよいサイド・2億1000万年目~
やよい「・・・よく考えたら本人だけに苦痛を与えるのもまだまだ甘いですね」
やよい「私がいなくなって長介達も心配してるはずです」
やよい「家族、大事な人達まで傷つけておいて・・・自分だけ罰を受けてそれで終わりなんて・・・」
やよい「・・・ふふ」
やよい「あははははははははははは」
160 = 146 :
~春香サイド・2億3540万5061年目~
春香「・・・」
春香「・・・」
春香「・・・・・・ん?」
春香「ちょっと待って・・・」
春香「・・・」
春香「・・・どうして私はこんなに正気を保っていられるの・・・?」
161 = 147 :
春香「・・・確かに定期的に体を動かすことで前よりは自分の体をコントロールできるようになった」
春香「・・・でもそれはあくまで体の機能の問題で、精神的なこととはあまり関係ないんじゃないの?」
春香「・・・」
春香「私がこの空間に来てから喋れなくなった時よりも、はるかに長い時間がやよいがいなくなってから経ってるはず・・・」
春香「・・・なのに全然おかしくなる兆候すら・・・いや、おかしくなるなんて考えもしなかった・・・」
春香「・・・」
162 :
確か本当の5億年ボタンは正気を失う事すら出来なかったよね
163 = 146 :
春香「・・・そういえば」
――――――――
やよい『このべろちょろを持ってると、なぜかとっても心が落ち着いて・・・その、がんばれるというか・・・・・・』
――――――――
春香「・・・ってことを昔やよいが言ってたような・・・」
春香「・・・」
春香「・・・偶然?・・・なわけないよね・・・」
春香「・・・べろちょろ・・・私がやよいにあげた・・・」
春香「・・・」
164 = 147 :
>>162
『正気は保った上で不安定な精神状態になるかならないか』で考えてもらえるとありがたいです
完全に正気を失ってしまうと5億年ボタンの根幹を揺るがしちゃうことになりますし
165 :
続きはよ
166 :
ゆっくりでも続き楽しみにしてます
167 :
~春香サイド・2億3602万9087年目~
春香「・・・やっぱり闇雲にやよいを探すだけじゃダメだ」
春香「このべろちょろには何かある」
春香「そしてその『何か』のせいで私達は出会って、そして別れた」
春香「・・・やよいの感情をも歪めて・・・」
春香「・・・と言っても手がかりはこのべろちょろだけ・・・」
春香「私が作ったものだし・・・別に変なところもないはずだけど・・・」
春香「特におかしな部分も見当たらないけどなぁ・・・」
168 :
~春香サイド・2億5987万8841年目~
春香「・・・はぁ、ダメだ・・・いくら考えてもわからないよ・・・」
春香「もう何万、何億回って調べたけど変なところなんてないよ・・・」
春香「・・・」
春香「・・・やよい、何かわかるなら教えてよ・・・」
春香「ねぇ・・・」
170 = 167 :
~春香サイド・2億6517万379年目~
春香「・・・やよいに会いたい・・・」
春香「・・・まだ怒ってるのかな・・・もちろんそんなのやよいの本心じゃない、とは思うけど・・・」
春香「やよいは笑顔が似合うのに・・・この絵のやよいみたいに・・・」
春香「・・・・・・ん?」
春香「・・・やよいの首のこの筋・・・なんだろう・・・?」
春香「アザ?・・・にしては細いよね、これは・・・何か首からかけてるように見えるけど・・・」
春香「べろちょろ・・・は手に持ってるし・・・」
春香「他の絵にはないのに・・・この絵だけ・・・プロデューサーと貴音さんと一緒に描かれてる絵に・・・」
春香「・・・」
春香「・・・なーんて、どうせ描くときに間違えちゃったとかそんなんでしょ、春香さんはだまされませんよー」
春香「・・・はぁー、暇つぶしにまた小銭使って絵でも描きますか・・・」ガサゴソ
春香「・・・・・・」ピタッ
春香「・・・あれっ?えっ?」
春香「チャックの部分・・・やぶけてる・・・?」
171 = 168 :
春香「な、なんで・・・?」
春香「今まで何億回って調べたはずなのに・・・」
春香「・・・私がさっきやぶった?・・・いやそれは絶対ない・・・」
春香「・・・」
春香「・・・」ジーッ
春香「・・・!」
春香「中に・・・何かある、かな?」
春香「小銭・・・じゃないよね、ここお金入れるスペースじゃないし」
春香「なんだろ、これ・・・でも狭くて取り出せない・・・」
172 = 167 :
春香「・・・・・・」
春香「・・・やよい・・・ごめん」
ビリビリ
春香「・・・戻ったらやよいに新しいの作ってあげよう・・・」
春香「・・・さて中身は・・・と」ゴソゴソ
春香「・・・ん?」
春香「・・・これは・・・ペンダント・・・?・・・イルカの形した・・・」
春香「・・・・・・って私こんなの入れてないよ・・・そもそもこの部分は物入れるような場所じゃないし」
春香「じゃあ一体誰が・・・」
ペンダント『・・・』キィィィィン
春香「!・・・この光は・・・」
カッ
――――――――
――――
173 = 168 :
――――――――
――――
やよい『う?これなんですか?』
P『イルカのペンダントだ、かわいいだろ』
やよい『あー、本当にイルカさんだー!かわいいですー!』
P『・・・これ、やよいにあげるよ』
やよい『えっ?そ、そんなお誕生日でもないのに受け取れませんよ!』
P『まぁいいから気にするな、これは俺のエゴだからな』
やよい『えご・・・?』
P『・・・あーっ・・・まぁ、自分のためってことだ、とにかくやよいが受け取ってくれることが俺のためなんだ』
やよい『・・・』
P『・・・どうだ?』
やよい『・・・』ニコッ
やよい『じゃあお言葉に甘えてもらいます!ありがとうございますプロデューサー!』ガルーン
――――――――
――――
174 = 167 :
――――――――
――――
春香「・・・」
春香「・・・今のって・・・」
春香「・・・」
春香「このペンダント、プロデューサーさんがあげたんだ・・・」
春香「・・・でもなんでこんな、縫い直さないといけないようなところに・・・」
春香「・・・」
175 :
春香「・・・ともかくやよいにペンダントのことを聞かないと始まらないよね」
春香「・・・ってやよいが見つからないんだっけ・・・」
春香「・・・」
春香「・・・うー・・・・・・」
春香「・・・それにしてもやよいがイルカのペンダントしてるとこなんて見たことなかったけどなぁ・・・」
春香「事務所にはつけてきてなかったのかな?」
春香「・・・」
176 :
~やよいサイド・2億6517万379年目~
やよい「・・・・・・」
やよい「・・・」
やよい「・・・」
やよい「(・・・・・・)」
やよい「(・・・)」
177 = 175 :
~春香サイド・2億6618万年8819年目~
春香「・・・せっかくの手がかりだったのに・・・」
春香「なんの変哲もないペンダント・・・ではないか、ずっと前みたいに光ることは以外は・・・」
春香「・・・他の何かないかと思って調べたべろちょろはボロボロになっちゃったし・・・」
春香「・・・」
春香「・・・考えてわかることじゃないのかもしれない」
春香「そうだったらとっくの昔にこのペンダントも、『新しい何か』も見つけてるはずだし・・・」
春香「そんなことは起きない・・・?・・・だとしたら待つしかないのかな」
春香「その『何か』が起きるまで・・・」
春香「・・・」
178 = 176 :
~春香サイド・2億8000万年目~
春香「・・・ここに来てからどのくらい経ったのかな・・・」
春香「1億年?2億年?・・・ふふふ、実はまだ1万年も経ってなかったりして・・・」
春香「・・・いまさらだけどこの空間ってどういうところなんだろ」
春香「・・・・・・なんで貴音さんがあのボタンを持ってたんだろ・・・」
春香「帰ったら聞いてみようかな」
春香「・・・って帰ったら記憶が無くなるんだっけ・・・やだー、春香さんドジっ娘」テヘッ
春香「のヮの」
春香「・・・」
179 = 175 :
~やよいサイド・3億年目~
やよい「・・・・・・」
やよい「(・・・)」
やよい「・・・」
やよい「・・・・・・」
やよい「(・・・・・・)」
180 = 176 :
~春香サイド・3億1103万1993年目~
春香「・・・、・・・、・・・・・・1万」
春香「・・・」カキ
春香「暇つぶしに脈を1万回数えては床に『正』を書くことついに・・・」
春香「1億個の『正』ができた・・・」
春香「・・・」
春香「1億×5×1万=・・・」
春香「・・・いこーる・・・」
春香「・・・じゅ、じゅうにまんねん・・・」
春香「・・・ずっと数えてたわけじゃないけど12万年て・・・」
春香「・・・・・・」
春香「・・・プッ」
春香「あはは・・・10万年以上も自分の脈を数えたことある人いるのかな?・・・いないよね」
春香「・・・・・・」
春香「やっぱり具体的な時間の長さを実感できる方が辛い・・・かな」
春香「・・・」
181 = 175 :
~春香サイド・3億2500万年目~
春香「・・・・・・・・・」カリカリカリ
春香「・・・・・・フンフーン♪」カリカリカリ
春香「・・・・・・?」カリカリカリ
春香「・・・うーん・・・・・・あっ」
春香「・・・・・・」カリカリカリ
~やよいサイド・3億3500万年目~
やよい「・・・・・・」
やよい「(・・・)」
やよい「・・・・・・」
やよい「・・・」
やよい「(・・・・・・)」
182 = 175 :
~春香サイド・3億5130万97年目~
春香「・・・・・・」ガリガリガリ
春香「・・・・・・」ガr
春香「・・・・・・あらら・・・」
春香「ついに小銭が全部削れて無くなっちゃった・・・」
春香「・・・」
春香「・・・まぁその代わりにこの壮大な絵が出来たと・・・」
春香「もう何百メートルも先まで私の絵ばっかり・・・」
春香「・・・」
春香「・・・人気アイドルが描いた貴重な絵画ですよ!絵画!」
春香「・・・そう言えば私アイドルだったな・・・」
春香「・・・」
春香「これから何して暇つぶそう・・・」
183 = 176 :
春香「・・・・・・あ」ゴソゴソ
春香「・・・」スッ
春香「このペンダントで何か書けないかな?」
春香「・・・なーんて」
春香「さすがにこれは使っちゃダメだよね・・・きっと大事な物だもん」
春香「・・・・・・」
春香「・・・・・・でもちょっとだけ・・・」カリ
ペンダント『・・・』
ペンダント『・・・』キィィィィィィィィィン
春香「・・・・・・ほぇ?」
カッ
――――――――
――――
184 = 175 :
――――――――
――――
春香「うっ・・・」
春香「・・・・・・はっ!・・・」
春香「・・・描いた絵が・・・消えてる?」
春香「・・・・・・まさか!・・・・・・」キョロキョロ
やよい「・・・・・・」
春香「・・・・・・やよい・・・」
185 = 176 :
春香「やよいいいいいいい!!!」ガバッ
春香「やよい!私だよ!春香だよ!」
やよい「・・・・・・」ジーッ
春香「会いたかったー・・・」ギュッ
やよい「・・・・・・」
春香「・・・・・・やよい?」
やよい「・・・・・・」
春香「・・・・・・もしかして・・・」
やよい「・・・・・・」ジーッ
春香「・・・」
春香「・・・大丈夫」ニコッ
春香「今度は私が元に戻してあげる番だね」
186 :
10円玉は長持ちだなあ!
187 :
絵を書くなら抜歯すればいいんじゃないかな(マジキチスマイル
188 :
今更だけど酉つけないのかな?
189 :
オカリンがボタン押したとして記憶はどうなるんだろうか
190 :
>>189
世界改変の記憶再構築と、微弱な電流による記憶破壊は別物。よって記憶はなくなる。
191 :
別に世界線移動してる訳じゃないしな。
192 :
春香「それと」
やよい「・・・・・・」
春香「ごめん!やよい!」
やよい「(・・・・・・)」
春香「この空間に巻き込んじゃった上に、こんなことになっちゃって・・・」
やよい「・・・」
春香「・・・あはは、この何万年もずっと今度やよいに会ったら絶対謝ろうって思ってたのに」
春香「会えた嬉しさの方が大きくて思わず抱きついちゃった・・・」
193 :
まってたぞ
194 :
やよい「・・・」
春香「あの時・・・最後に私達が別れた時のやよいの気持ちは今もそのままなのかな?」
春香「・・・もしそうなら・・・この場に私がいることもイヤ・・・なのかな?」
やよい「(・・・・・・)」
春香「・・・だとしたらごめんね・・・でも私はあれはやよいの本心じゃないって信じてる」
やよい「・・・・・・」
春香「もう離れたくない・・・・・・もう独りはやだよぅ・・・」グスッ
やよい「・・・」
195 = 192 :
~3億5130万98年目~
春香「・・・やよい、あのね・・・聞きたいことがあるんだ」
やよい「・・・」
春香「このペンダントのことなんだけど・・・」スッ
やよい「(・・・・・・)」
春香「それと・・・」
春香「実はべろちょろがこんなことに・・・」
べろちょろ『』ボロッ
春香「・・・ごめん、このペンダントを見つける時につい・・・」
春香「あっ、このペンダントはそのべろちょろの縫い目?の間からでてきたんだけど・・・何か知ってる?」
やよい「・・・・・・」
春香「実はね、やよいにまた会えたのもこのイルカのペンダントが光ったからなんだ」
春香「べろちょろ、じゃなくてこのペンダントが光ってた・・・」
やよい「(・・・)」
春香「・・・このペンダント、やよいがプロデューサーさんからもらったんだよね・・・」
やよい「・・・」
春香「なんで知ってるかって?・・・まぁ、このペンダントが教えてくれたとだけ」
やよい「・・・・・・」
春香「・・・えへへ、いつかこのペンダントのこと、教えてね」
196 = 194 :
~4億年目~
春香「この広い世界で 君に会えたなんて~♪」
春香「奇跡だと~思うのさ~♪」
春香「ずっと大切にしたいから♪」
春香「君のためのラーブソーン♪」
春香「・・・」
やよい「・・・」
春香「やっぱり歌を歌うのが1番楽しいね」
やよい「・・・」
春香「やよいと2人で歌のお仕事をする機会はそんなになかったけど」
春香「・・・戻ったら2人でデュエットとこやってみたいな」
やよい「・・・」
197 = 194 :
春香「でもやっぱりやよいも相手は千早ちゃんみたいに歌が上手な人との方がいい?」
やよい「(・・・・・・)」
春香「あーあ、私も千早ちゃんくらい歌がうまければなぁ・・・」
やよい「・・・・・・」
春香「・・・なーんて、千早ちゃんも努力の結果の歌唱力なんだし都合のいいこと言ってちゃダメだよね、えへへ」
やよい「・・・」
198 = 192 :
~4億5000万年目~
春香「この世界の時間と元の世界の時間は同じ概念なのかな・・・」
春香「もし本当に記憶が消された上で元の世界に帰るなら、この世界の時間は進んでいないことと同じじゃないの?」
春香「だとしたら私達がこうやって考えて喋ってることも『ない』ことと同じなのか・・・」
春香「・・・」
やよい「・・・」
春香「哲学っぽいこと言ってみた・・・けど」
春香「結論なんて出ないよね、だからなんだって話」
やよい「(・・・・・・)」
春香「・・・でも実際私達が考えられないくらい長い時間をここで生きて、過ごしていることも事実だよね・・・」
春香「・・・なら結論は出ないかもしれないけど・・・考えることに意味がないとは限らないんじゃないかな」
やよい「・・・・・・・・・」
春香「・・・やよいはどう思う?」
やよい「・・・・・・」
春香「・・・ふふ」
199 = 193 :
あと5000万年や!
200 = 194 :
――――――――
やよい「・・・はるか、さん」
――――――――
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