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元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「その3だよ」
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>>307
なにを言っているの?胸なんて飾り。そんなところで価値は決まらないと思うのだけれど。
なにを言っているの?胸なんて飾り。そんなところで価値は決まらないと思うのだけれど。
>>309
サイズは公開されてませんから、後悔しませんね!
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>>318
ありすお前は寝る時間だ、タブレット取り上げるぞォ!
ありすお前は寝る時間だ、タブレット取り上げるぞォ!
>>317
アイドルってのはスキー場で水着撮影とかワケのわからねえことさせられるんだからまだワンチャンある
アイドルってのはスキー場で水着撮影とかワケのわからねえことさせられるんだからまだワンチャンある
CDデビューっすか
凛ちゃんの中の人は歌まだまだだったね
前川さん新田ちゃんと出来がいいからなぁ
凛ちゃんの中の人は歌まだまだだったね
前川さん新田ちゃんと出来がいいからなぁ
ライブでは正直CDよりよかった気がする
ジュエリーズ?アレは難度が
ジュエリーズ?アレは難度が
モバマスの雪のんと俺ガイルの雪のんの絡みが見たい。 二人とも紅茶好きだから気が合いそう。
結構どころかすごいよ
凛とタメの高1で身長は13cm低いのに、Fの85だからね
確か美希よりでかい
凛とタメの高1で身長は13cm低いのに、Fの85だからね
確か美希よりでかい
蘭子ちゃんは同じ事務所に八幡居るなら気づいてるよね
声かけらんないのかな
声かけらんないのかな
新年そうそう茄子様をお迎えして、今年は良い年になりそうだなぁ。と思う1です。
もう少ししたら投下しますけど、日付は変わると思います。あと、短いから!
もう少ししたら投下しますけど、日付は変わると思います。あと、短いから!
*
城ヶ崎莉嘉。
城ヶ崎美嘉の妹である所の彼女は、なんでも小町の友達らしい。
いや、正確には友達になった、と言うべきか。
俺は城ヶ崎美嘉の情報を得る為、いくつかの身辺調査を行った。と言っても、詳しそうな奴に聞いてみたり、ネットで調べたりの簡単なものだ。
そしてその情報提供者の中には、我が妹の小町もいた。
由比ヶ浜には及ばないにしろ、小町もそういった面には詳しそうだったからな。なんか女子力(笑)高そうな雑誌とか読んでるし。
そしてその傍ら、小町自身にも情報収集を頼んでいたのだ。
しかしまさか……
八幡「身内を引っ張ってくるとはな……」
小町「てへぺろ☆」
我が妹ながら恐れ入る。一体どんな人脈を持っているんだコイツは。
さすがは次世代型ハイブリッドぼっちである。
小町「小町ネットワークを甘く見てもらっちゃ困るよお兄ちゃん。TwitterにFacebookに2ch、何でもござれだよ!」
八幡「いや、最後のはおかしい」
莉嘉「にちゃん??」
なんでも、そのネット上での交遊を経由して、城ヶ崎妹に辿り着いたらしい。
まぁ見つける事自体は簡単だったみたいだがな。城ヶ崎妹自身、ブログやらツイッターやらを積極的にやっていたらしいし。確かにそういうのに夢中になりそうな年頃だ。
しかし凄いのは、そこからリアルで会うまでに交遊を深める二人だろう。さすが、今時のJCである。お兄ちゃんちょっと心配だよ? あ、今のは小町に対してのお兄ちゃんであって他意はありません。笑えよ楓さん。
とりあえず俺たち三人は、比企谷家のリビングでテーブルを囲む。
小町が淹れてくれたお茶、ではなくカルピスを飲む。
まさか今度は、女子中学生を家に呼ぶ事になるとはな。いや呼んだのは小町なんですけどね。
というか、俺が呼んでたら最悪お縄になるかもしれん。
さて、何から切り出したものか……
しかし俺のそんな心配は杞憂に終わり、向こうから元気に話しかけてきた。
莉嘉「ねぇねぇ、あなたがお姉ちゃんのプロデューサーなんだよね?」
八幡「あ? あぁいや、正確には違うが……」
莉嘉「え? 違うの?」
興味津々といった様子から一転キョトンとした表情になる城ヶ崎妹。
しかしあれだな、同じ中学生って言ってもやっぱ小町より全然子供っぽい。まぁ去年までランドセル背負ってたわけだし。
必要があるかは分からないが、一応自分の事について説明しておく事にした。
八幡「俺の担当は渋谷凛って奴だが、一応、臨時プロデュースって形で他のアイドルもプロデュースしてんだよ。それが今回はお前の姉ちゃんって事だ」
莉嘉「へー……?」
八幡「……よく分かってないだろ」
なんというか、年齢を抜きにしてもどこかポンコツ臭がする。アホの子可愛いってやつだな。日本語って便利だ。
八幡「まぁそうは言っても、肝心のその城ヶ崎が…」
莉嘉「? アタシ?」
八幡「あぁいや、お前じゃなくて姉の……面倒くせぇな、肝心の美嘉がプロデュースを断ってきたんだよ」
よくよく考えたらどっちも城ヶ崎だったんだぜ。
面倒なので、ここは仕方なく名前呼びでいく。間違っても俺がデレたとかではない。
莉嘉「そっか、やっぱりお姉ちゃん、CDデビューしないつもりなんだ……」
俺の言葉を聞き、今度はあからさまにションボリとする城ヶs……莉嘉。
八幡「……その様子じゃ、事情は概ね把握してるみたいだな」
小町「小町がざっと説明したからね。それで、直接お兄ちゃんと話したいって莉嘉ちゃんに言われたんだ」
なるほどな。俺が美嘉の臨時プロデュースをする事になったのと、更にそれを断った事を聞いて、莉嘉も心配になって話を聞きに来た、と。つまりはそういう事か。
八幡「なぁ、お前は知ってるのか?」
莉嘉「え……?」
八幡「美嘉がCDデビューしたくない理由だよ」
さっきこいつは“やっぱり”と言った。つまり、何か思い当たる節があるのだろう。
俺の問いに対し、莉嘉は最初黙っていたが、ポツポツと語り出した。
莉嘉「……アタシね、小町先輩から教えてもらうまで、お姉ちゃんがCDデビュー出来るってこと知らなかったんだ」
八幡「! そうなのか?」
莉嘉「うん……お姉ちゃん、アタシには知られたくなかったみたい」
そう話す莉嘉の声のトーンは、みるみると下がっていく。
表情豊なのは良いが、そんなあからさまに落ち込まんでも……
小町「なんで知られたくなかったんだろ? 普通すっごい嬉しいことなのに」
八幡「その辺が、まんま臨時プロデュースを断った事に繋がるだるんだろうな」
“普通”は喜ぶべき事。
なのに、美嘉はそれを断った。それは、何故か。
莉嘉は目を伏せながら、静かに告げた。
莉嘉「……たぶん、アタシがいるからだと思う」
小町「え……?」
莉嘉「アタシがいるから、お姉ちゃんはCDデビューしないんだよ。きっと」
思わず、小町と目が合う。
えーっとつまり? 莉嘉がいるから美嘉はCDデビュー出来ない? って、どういう事だ?
八幡「あー……なんだ。つまりどういう事だってばy……だってばね?」
小町「お兄ちゃん。言い直してもあんまり変わってないよ」
そんな細かいツッコミは置いておけ。今は真面目な話だ。
ひとまず、莉嘉に続きを促す。
莉嘉「んーと、何から言えばいいのかな」
頭の中を整理しているのか、うんうんと唸っては視線をあっちこっちへやっている。
人差し指で頭の横を突くその仕草は、なんとも様になっている。美少女の特権だな。
莉嘉「えーっとね……アタシのお家、お父さんもお母さんも共働きなんだ」
ようやくまとまったのか、困ったようにそう言う莉嘉。共働き……
……あーなるほどな。そういう事か。
……………。
そういうこと、ね。
見れば、小町も何処か合点のいったような表情をしている。「あーはいはいそういうことねー」って顔に書いてあった。
この事に関しては、俺も小町も分からない筈がない。
八幡「なるほどな。……大体分かった」
莉嘉「えっ! 今ので分かったの!?」
大きく口を空けて驚いている莉嘉。
妙に子供っぽいその反応を見て、思わず笑ってしまう。
八幡「ま、何事も経験ってな。……そうか。お前を一人にしない為に、美嘉はCDデビューを断ったって事か」
つまり、昔の俺と同じ。
俺がかつて幼少時代にした事と、同じ事をしているわけだ。
今回の依頼は、加蓮パターンというよりは川崎パターンだったって事ね。
莉嘉「基本的にお父さんもお母さんも、いつも夜遅くに帰ってきてね。だから、家にはアタシとお姉ちゃんの二人でいる事がほとんどなんだ」
思い出すように虚空を見つめながら話す莉嘉。
その様子は、別に状況を悲観しているわけではなさそうだ。
ま、俺らも同じような境遇だが、そこまで嫌になった事は無いしな。……むしろ、毎日ご苦労様ってくらいだ。
しかしそれも、兄妹がいたからである。
莉嘉「お姉ちゃんはたぶん、CDデビューして家にいる時間が無くなるのが嫌なんだと思う。デレプロに入ることになった時だって、最初はあんまり良く思ってなかったし」
八幡「けど、読モやってた時だって忙しかったんじゃないのか? 人気あったんだろ?」
莉嘉「読モの時は、お休みの日にしか仕事無かったんだよ。それに毎週やるわけじゃないし、アタシも一緒にやらせて貰ってたしね」
アハハと笑いながら言う莉嘉。
しかしその笑顔もどことなく力が無い。
小町「なるなる。もし今の状況で美嘉さんがCDデビューしちゃったら、今以上に忙しくなって、家にいられなくなっちゃう! ……美嘉さんは、そう思ったわけだね」
そこで、ジッと視線を感じる。
その主は、分かり切っているが我が妹の小町。なんぞや。
小町「誰かさんと、同じだね」
八幡「ケッ」
莉嘉「?? 誰かさん?」
不思議そうに首を傾げる莉嘉。すると何を思ったか小町、近くまで寄り、ありがたくも説明してくれる。
な、何をするだァーー!!
小町「実はね、お兄ちゃんも昔、小町の為に早く帰ってきてくれてたの」
莉嘉「そうなの?」
小町「うん。まぁその実遊ぶ相手がいなかったってのが本当の所だけど」
八幡「オイ」
いや確かにその通りだけども。
その上げて落とすのやめてもらえる?
小町「でも、小町は嬉しかったんですよ」
ニコッと笑い、俺を見る小町。
べ、別に妹の為とかじゃないんだからね!
莉嘉「……アタシも、嬉しいよ」
見ると、莉嘉も小さく微笑んでいる。
莉嘉「お姉ちゃんがアタシの為を想ってくれるのは、凄く嬉しい。……でも」
しかし、その顔はすぐにムッとした表情に変わる。
まさに言葉の通り、膨れっ面であった。
莉嘉「いくらなんでも、子供扱いし過ぎっ!!」
バンッ、と机を叩いて立ち上がる莉嘉。
思わずビクッと反応する比企谷兄妹。落ち着いて!
莉嘉「アタシ、もう中学生だよ? JCなんだよ!? 小学生じゃないんだから!」
八幡「お、おう」
莉嘉「アタシだって、一人でいるのくらい平気だし、そこまで寂しがり屋じゃないもん!」
小町「う、うん」
莉嘉「だから! なんで、どうして……!」
ぽたっ、と。
何かが落ちた。
莉嘉「お姉、ちゃんも……自分の時間を…大事にしてよ……!」
そのキツく閉じた瞼から、小さな雫が落ちていた。
堪え切れないものが、溢れるように。
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