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    元スレ八幡「また俺の妹が小町じゃないんだが」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 俺ガイル + - 八幡 + - 輝日東高校 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 180 :

    どうも、>>1です

    少しだけ書く、次レスから↓

    202 = 180 :

    ―翌日―

    八幡「…」

    八幡(棚町が俺らの関係とか言い出すから、昨日は少し考えてしまった)

    八幡(だが、いくら考えても俺にとってのアイツは他人よりは話す程度の知り合いで…ま、まぁ確かに最近はよく向こう
       から喋りかけてはくるが、もうそのトラップは一度食らっているんだ)

    八幡(それでまた勘違いして、思わず告っちゃったらいったいどうするつもりなの?責任とれるの?)

    八幡(どこのどいつも色眼鏡で見る気はないが、やはり俺の感覚的には少し話しただけであんなに親しげにする彼女
       を疑わざるを得ない)

    八幡(だからと言って、別にもう無視するとかそんなことをするつもりはない、いやだって普通は欲しいでしょ、友達
       とか、恋人とか)

    八幡(ただ、俺から積極的になにをしようとかはない、いやだって怖いじゃない)

    八幡(…損してる?俺もそう思う)

    田中「あ、比企谷くん」

    八幡「…どうも」

    八幡(そうそう、あと棚町繋がりで朝の挨拶程度は交わすようになった田中さん、席が俺の後ろだし…というか、その
       ポジションって時間の真ん中にいた彼女の席じゃないの?ということは俺が素敵なもみあげ…ないない)

    田中「薫見なかった?」

    八幡「あぁ、いやぁ、見てないな」

    田中「そっか」

    八幡「…」

    田中「…?聞かないの?」

    八幡「何を」

    田中「なんで私がそんな事聞いたか」

    八幡「なんで、別段知りたいというわけでもなしに」

    田中「そっか、比企谷くんの中では薫はまだそんくらいなんだね」

    八幡「どういうことだよ」

    田中「え?だって、周りからすれば、比企谷くんと薫ってどう見ても友達だよ?」

    八幡「はぁ?」

    田中「えーっ!?まさか本当に実感なかったの!?」

    八幡「あ、うん」

    八幡(…あ、そういや昨日の事件の時も確か『棚町の』とか言われたっけ)

    田中「…あれ、どうしたの?」

    八幡「ん、いや、なんでも」

    田中「ふぅん、そっか」

    八幡「…」

    八幡(友達…か)

    204 = 180 :

    ―昼休み―

    八幡「…」

    八幡(国語の授業の時間、ちょうど国語辞典を使ったから、そのついでに引いてみた)

    八幡(えーっと…なになに?  とも-だち【友達】互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだり
       喋ったりする親しい人。友人。  ふむ)

    八幡(…なるほどわからん、というか、そもそも俺は対等な付き合いがなんなのかわからんし、どの程度の会話が親し
       い会話になるのかも謎だ)

    八幡(だが、警戒しているとはいえアイツとは周り以上に会話をしてしまっているのも事実だし、一緒に遊んだり
       もしてしまった)

    八幡(つまり…あれだな、うん、わからん)

    八幡「…」

    八幡(しかし、腹が減ってしまった、弁当は忘れたし、今から購買に…は多分無理だな、もうないだろ、パン)

    八幡(奴ら親の仇のようにパンを取り合うからな、マジでどうなってんの?あれが本当のパン食い競走なの?)

    八幡(…腹減ったな)

    田中「薫、来ないね」

    八幡「…?あぁ、そうだな」

    八幡(いきなりなんなんだよ)

    田中「心配になった?」

    八幡「いや、別に」

    田中「あはは…比企谷くんってイジワルだね」

    八幡「そうか」

    田中「…そういえばさ」

    八幡「…?」

    205 = 180 :

    田中「薫がね、比企谷くんを見たの、本当は入学式の日なんだって言ってたよ?」

    八幡「…はぁ?そりゃいくらなんでも同じクラスなんだから見るくらい…え?」

    八幡(入学式の日?なぜその日に俺を見ることができたんだ?だって俺は…)

    田中「私は、クラス違かったから一年の頃は比企谷くんの事知らなかったからわかんないんだけどね、その頃から薫、
       同じクラスにメチャクチャバカなやつがいるって話しててさ」

    八幡「ほう」

    田中「学校来るくせに誰とも喋らないで、でもゲームはうまいんだ~って」

    八幡「なんでそんなこと」

    田中「薫が言ってた、比企谷くんは入学式の日に輝日東の生徒を助けてあげたんでしょ?」

    八幡「いや、あれはたまたまで、別にたいした事じゃない」

    田中「ううん、それってすごいことだよ、薫は困ってる人をほっとけない子だから、比企谷くんがしたこと、すごく
       尊敬してると思うな」

    八幡「…」

    田中「薫はね、『その時、アタシは見てたのに怖くて動けなかった、でもアイツは自分のことなんて考えないで助けた
       んだ』って言ってたよ」

    八幡「変な関心持たれちまったんだな」

    田中「うん、ふふっ…でもそのせいだったんだろうな」

    八幡「なにが」

    田中「だってあの輝日東の核弾頭が今じゃ熱血のお人好しだよ?そうなったのも、きっと比企谷くんのおかげなんだと
       私は思うな」

    八幡「もともとだろ」

    田中「わかんないよ、でも私は、そう思うんだ」

    八幡「…」

    田中「あっ!この話、薫には内緒にしておいてね?怒られちゃうから」

    八幡「お、おう」

    八幡(そうか、だから初めて会ったあの時)

    ~~~~~~~~~~~~~~~

    「アタシさ、このゲーム大好きなんだ、だって自分の事考えないで助けに行くなんて、普通じゃないなかなかじゃ
      ない?」

    八幡「あ?あぁ…まぁゲームだからな」

    ~~~~~~~~~~~~~~~

    八幡(まぁ、よく考えりゃいくらアイツでも他人がプレイしてるゲームに乱入するなんてありえないか)

    田中「あ、そうそう、このパンあげるよ」

    八幡「え?いや別に」

    田中「ううん、余ったやつだから受け取って?それにこの前のお礼もしてないしさ」

    八幡「別に何もしてないんだが」

    田中「またまた~、とにかく、あげるよ」

    八幡「…じゃあ、ありがたく」

    田中「うんっ、それじゃあ、私行くトコあるから」

    八幡「おう」

    八幡(…友達…ねぇ)

    206 = 180 :

    ―放課後―

    八幡「…」

    八幡(ファミレスに寄ってみりゃ、案の定)

    「や…やっほ」

    八幡「よぉ、コーヒーな」

    「またコーヒー?」

    八幡「おう」

    「かしこまりました、それじゃあすぐ持ってくるから」

    八幡(学校サボってバイトですか、仕事熱心なことで)

    「おまたせ」

    八幡「ん」

    「…今日はなに読んでるの?」

    八幡「菊池寛、今読んでる話は武将の名前だけひとり歩きして、実は中身はそれほどたいした事はなかったってヤツ
       だな」

    「へぇ…」

    八幡「今日、なんで休んだんだ?」

    「…え?」

    八幡「なんだよ、理由も聞いちゃいけなかったのか」

    「ううん、そういうわけじゃ」

    八幡「まぁ仕事中みたいだし、終わったら聞かせろよ」

    「サンタ、心配してくれたの?」

    八幡「バカな、ただの興味本位だよ」

    「…そっか」

    八幡「おう」

    「……ぞれじゃあ、終わるまで待っててくれる?」

    八幡「まぁ、この本が読み終わるくらいまではな」

    「すっごい分厚いじゃない」

    八幡「…まぁ、そういうことだよ」

    「ふふっ、わかった、じゃあ待っててね」

    八幡「おう」

    207 = 180 :

    ミス サンタ→アンタ

    ちょい休憩する

    209 = 180 :

    八幡(…で)

    「おまたせ」

    八幡「おう、意外と早かったな」

    「うん、店長に無理言って早く上がらせてもらったから」

    八幡「いいのかよ」

    「大丈夫よ、アタシ真面目だから」

    八幡「そうかよ」

    「…学校でアタシのこと聞かれたの?」

    八幡「バッカお前、俺がそんな事聞かれるわけないだろうが」

    「ん…それもそうね、でもそしたら」

    八幡「だから興味本位だよ、それにもともとここ来るつもりだったし」

    「そっか」

    八幡「…ただ、田中は心配してたぞ」

    「恵子が?」

    八幡「おう、お前が学校でなにか聞かれたかって聞にするようなことは、アイツが聞いてたんじゃないのか」

    「…恵子に悪いことしちゃったな」

    八幡「なら明日にでも謝っとけ」

    「うん」

    八幡「…」

    「なんで…なにも聞かないの?」

    八幡「いや、聞いたら早く言うのかよ」

    「それもそうね」

    八幡「…まぁ、そのために待ってたわけだし、話してくれると助かる」

    「……昨日、アンタと別れてバイトに行く途中、お母さんにあったの」

    八幡「…?」

    210 = 180 :

    ミス 聞にする→気にする

    「アタシね、お父さんいないんだ」

    八幡「そうなのか、悪いこと聞いたな」

    「ううん、それでね、その時お母さん、知らない男と一緒だった」

    八幡「…」

    「二人で力合わせれば大丈夫って思っててさ、でもそれ見たらなんかムカついちゃって…結局そのことで大喧嘩
      しちゃったの」

    八幡「なんだよ、家出でもしたか」

    「うん、そんなとこ」

    八幡「このクソ寒い中よくやるな」

    「それって褒めてる?」

    八幡「敢闘賞ってところだな」

    「変なの」

    八幡「…それで?」

    「あ…うん、それでさ、お母さんその男と結婚を噛んだ得てるだなんて言うのよ?」

    八幡「そりゃよくないのか」

    「よくないわよ!」

    八幡「…」

    「アタシ、一度だって掃除も洗濯も手を抜いたことないのよ!たまにはご飯だって用意してる、そうやって、二人で
      だってやっていけるって証明してきたの…これからだってそうよ、絶対にいい加減になんてやらない……」

    八幡(家庭の事情ってヤツか)

    「なのに…どうして…」

    八幡「…」

    「アタシ、新しい父親なんていらない!」

    八幡(まぁ、そりゃそうか、この年にもなって今更知りもしない男がある日突然父親面して現れたら、そんなの
       むかつくに決まってる、ましてや一応コイツも女だ、母親との絆ってモンもあったんだろうよ)

    「…どうして…なにも言わないのよ……」

    八幡「なんだ、同情して欲しかったのか」

    「…ッ!」

    211 = 180 :

    八幡「おい、睨むなよ」

    「だってアンタ!そんなのひどすぎるわよっ!」

    八幡「そうか、まぁじゃあそんなお前に一言言わせてもらうとだな」

    「…?」

    八幡「甘ったれるなだ」

    「…え」

    八幡「お前だって、そのうち誰かと恋人同士になって、それで結婚だってするかもしれねぇだろ、お前だってそんな
       ことくらいは考えているはずだ」

    「だからなによ」

    八幡「それを、いくら親だからと言って自分事で制御して恋愛事情にまで口を出すのは、少し理不尽なんじゃないか」

    「…」

    八幡「お前の親父さんがいつ亡くなったは知らんが、少なくともその日からお前のおふくろさんは彼氏作って遊ぶの
       を我慢してたんだろうよ」

    「でも…それでも!」

    八幡「あぁ…まぁそれでも向こうはお前を育てる義務があるし、きっと親として当然のことなんだろ、俺は子供出来た
       事ないからわからんが」

    「…でもさ」

    八幡「……だが、それは裏を返せばもうお前を信用してて、少しくらい手放しても安心できるからだとは思えないか?」

    「…え?」

    八幡「もうお前が大人になったとおふくろさんも思ったから、少しばかり気が抜けてそうなっちまったんじゃねぇの」

    「そう…かな」

    八幡「知らん、だがろくすっぽ話もしないで出てきちまったんだろ?ならそのへんの事情くらいは聞いてやれ」

    「…」

    八幡「俺はお前とは境遇が違うからいくら御託を並べても『お前に何がわかる』の一言で一蹴されちまう、けどよ、
       それでもお前は俺に話してくれたじゃねぇの、だったら、そのくらいは言わせてもらいたいね」

    「八幡…」

    八幡「ん…悪いな、本当はこんな事言うつもりじゃなかったんだが」

    「ううん、ありがとう…でもさ」

    八幡「…?」

    「少しだけ…泣いてもいいかな……」

    八幡「…いいんじゃねぇの?」

    「うん…っ………」

    八幡(…まさかコイツが俺に頭預けて泣くとはな…ま、田中の話が本当なら、せめてコイツの前ではこういう態度を
       見せてもいいと、柄にもなく思っちまったんだよ)

    212 = 180 :

    「……ごめんね、アタシ」

    八幡「いいや、別に俺は何も見てない」

    「…アンタ、きっとあの時もそんな気持ちであの子のこと助けてたのね」

    八幡「あの時?」

    「うん、実はアタシ、ゲーセンでアンタと会うより前に、アンタのこと知ってた」

    八幡「そうか」

    「うん、だからアンタがアタシたちより遅れて入学してきて、そのあと偶然見かけたからさ、あんな出会いは
      メチャクチャだって、自分でも思うけどね」

    八幡「まったくだな」

    「…はぁ~あ、まさか、アタシが泣き顔を人に見せるなんて、想像もしたことなかったよ」

    八幡「レアなもん見たんだな、俺」

    「ホントよ、あっ、でもこのこと誰かに言ったらぶん殴るからね」

    八幡「心得ました」

    「…」

    八幡「…ほれ」

    「え?」

    八幡「いつまでもひっついてないで電話の一本でも入れてやれ、それに照れる」

    「…あ」

    八幡(あ、じゃないよ、顔がオーバーヒートだよ、とくこうががくっとさがっちゃうだろ)

    「なによ、嫌なの?」

    八幡「いや、別に嫌では…」

    「…今変なこと考えたでしょ」

    八幡「いいえ」

    「嘘ばっかり」

    八幡「本当だ、そんなこと考える余裕もなかった」

    「…そっか、それじゃあ電話してくる」

    八幡「行って来い」

    213 :

    逢が楽しみで仕方がない

    214 = 180 :

    八幡(しかし、俺はアイツにそこまで気に入られることをしただろうか…)

    八幡(まぁ、アイツの主観で俺がどう映ったかなんてわからんから、考えるだけ無駄だと思うが)

    「行ってきたよ」

    八幡「そうか」

    「お母さん、最初はすっごく怒ってたけど、八幡の言葉借りて話してみたらちゃんと言ってくれた」

    八幡「よかったな」

    「うん、ありがとうね」

    八幡「それじゃあ俺は」

    「あ、待って」

    八幡「…?」

    「ずっと言えなかったけど、あの時の八幡、結構かっこよかったわよ?」

    八幡「え?」

    「うん、それだけ」

    八幡「…まぁ、うん」

    「それとさ」

    八幡「まだなんかあんの」

    「アタシとアンタの関係って、なにかな」

    八幡「…他人?」

    「アタシの泣き顔まで見といて?」

    八幡「うっ…」

    「どうなのよ」

    八幡「…逆にお前は俺をどう思ってんだよ」

    「アタシ?」

    八幡「おう」

    「そりゃあ…憧れ、かな」

    八幡「なんだそりゃ」

    「アタシも、いつかは命張って人助け出来るくらいになりたいもの」

    八幡「そんな場面に遭遇することがもういけないと思うんだが」

    「あははっ、それもそうね、で、アンタは?」

    八幡「…まぁ、友達…か?」

    「友達…ね、うん、アンタにとってはそのくらいがきっとちょうどいいかもね」

    八幡「おう、じゃあ俺は」

    「なによ、送ってってくれないの?」

    八幡「……ふぅ、いいよ」

    「てんきゅ!それじゃあ出発!」

    八幡(憧れかよ…そんなこと言われたの、前々世から数えても初なんじゃねぇのか?」

    「ほら、早くしてよ」

    八幡「わーってるよ」

    215 = 180 :

    ご飯の時間だ

    結構長い間開けるかも

    216 :



    もじゃこかわいいよもじゃこ

    217 :

    おもしろいしペースも速く読みやすい

    218 :


    これは響先輩ルートもみれるんですか……?

    219 :

    何故か俺の小町が妹じゃないに見えた、…すごくそれもみたいけど

    220 :

    >>219
    それで一つ書いてみよう。君ならやればできる^^

    221 = 180 :

    書くよ

    222 :

    待ってた

    223 = 180 :

    ―翌日―

    「はろー」

    八幡「ん、おう」

    「今日も変わらずつまらなそうな顔ねー」

    八幡「ほっとけ」

    「そんな八幡くんにニュースがあります」

    八幡「…?」

    「なんと!あなたはクリスマスに棚町薫ちゃんとデートすることが決定しましたー!」

    八幡「え?」

    「なによー、もっと嬉しそうな顔しなさいよ」

    八幡「…マジで?」

    「マジよ」

    八幡「そ、そうか」

    「あれ、いつもみたいな捻くれた反応はなし?」

    八幡「いや、びっくりしたというかなんと言うか」

    「嬉しい?」

    八幡「そうだな」

    「そっか…ならよかった」

    八幡「おう」

    「…」

    八幡「もう、大丈夫なのか?」

    「ん?なにが?」

    八幡「いや、気持ちの整理的なことだよ」

    「あったりまえでしょ?というか、アンタが元気付けてくれたんじゃない」

    八幡「そうだっけか」

    「そうよ、だからアタシを誘う気にさせたけじめをしっかり取りなさい」

    八幡「お、おう、まぁそのくらいは」

    「それじゃあ、約束だからね」

    八幡「あぁ」

    224 = 180 :

    田中「朝から何やってんの?薫」

    「あ、恵子、ぐんもー」

    田中「おはよ、比企谷くんも」

    八幡「お、おはよう」

    田中「薫昨日はどうしたのよ」

    「あ、それがさー」

    八幡(…なんということでしょうか、まさか俺がね)

    八幡(まぁ、別に断る理由もないし、つーか普通に嬉しいし、やっべ、顔に出てねぇかな)

    八幡(だが、やっぱこういう誘いには警戒してしまうんだよなぁ…棚町に悪い気がしてならん)

    田中「へぇー、比企谷くん、やるじゃん」

    「でしょ?普段はこんなやる気のなさそうな奴なのにね」

    八幡「え?あ、おう」

    田中「あ、聞いてなかったでしょ」

    八幡「なにが?」

    「今アンタの話してたでしょ?なんで聞いてないのよ」

    八幡「いや、ちょっと」

    田中「あっ、薫に誘われたのが嬉しくて聞いてなかったの?」

    八幡「バッカ、そ、そんなんじゃねぇよ」

    「またまた~素直に喜びなさいよ~」

    八幡「んぐっ」

    「でもそれも無理な話か~、だって八幡だもんね」

    田中「そだね~」

    八幡「…」

    田中「あ、黙っちゃった」

    「かわいいなぁ、もう」

    八幡(もうやめてくれよ)

    225 = 180 :

    ―クリスマス―

    八幡(…こねぇな、やっぱ騙されたのか?)

    「あっ、ごめーん」

    八幡「ん、おう」

    「ごめんねー、結構待った?」

    八幡「別に」

    「…そっか」

    八幡「おう」

    「八幡はやっぱ優しいな~ねぇ、ご褒美あげよっか」

    八幡「からかうなよ」

    「もう、釣れない態度とらないでよ~」

    八幡「ほら、何処行くのか知らんが、早くしようぜ」

    「そうね、今日はポートタワーに行くから」

    八幡「またボッチにはハードルの高い場所だな」

    「違うでしょ?」

    八幡「…友達も一緒か」

    「そっ、まぁアタシはアンタのこと友達だと思ってないけどね~」

    八幡「おい、さらっと衝撃発言すんなよ、なに、俺勝手に勘違いしてたの?」

    「あれ?だってアタシは"友達"とは言ってないもんね」

    八幡「はぁ?」

    「まぁいいじゃない、とっとと行くわよ」

    八幡「お、おう」

    226 :

    八幡(…で)

    ガヤガヤ

    八幡(右を向けばカップル)

    イチャイチャ

    八幡(左を向けばカップル)

    八幡(なに、このむせるような甘い空間、ここはMAXコーヒーの産地なの?ここであの選ばれし者の知的飲料が生産さ
       れてるの?)

    「なにしてんのよ」

    八幡「は?見りゃわかんだろ、お前の隣歩いてんだよ」

    「いや、わかってるけどさ」

    八幡「じゃあ聞くなよ」

    「つまんなっ!…あ、まわり見て嫉妬してるんでしょー」

    八幡「バカな、そんなこと」

    「えいっ」

    八幡「お、おい」

    「んふふ~、なによ~」

    八幡(腕を組むな、なんかいい匂いするから)

    「結構まんざらでもなさそうな顔してるじゃない」

    八幡「あいやぁ…そりゃ嫌なわけはないだろ」

    「んっ……アンタって、ホントずるいよね」

    八幡「な…なにが」

    「一回突き放すくせに…ううん、なんでもないわよ」

    八幡「…そうか」

    「それよりほら、登りましょうよ」

    八幡「えぇ?だって高いし」

    「それ関係あるの?」

    八幡「いや、ないけど」

    「じゃあいいでしょ?せっかく来たんだから今日はアタシの言うこと聞きなさいよ」

    八幡「…わかったよ」

    227 = 226 :

    「うわ~!綺麗ね~!」

    八幡「まぁ、千葉だしな」

    「そうね~、千葉だもんね~」

    八幡(わかったのかよ)

    「…このまえはさ」

    八幡「…?」

    「アンタに憧れてるって言ったじゃない?」

    八幡「ん」

    「あれはね、実は半分くらい嘘なの」

    八幡「勘弁してくれよ、俺結構嬉しかったんだぞ」

    「残念でした~」

    八幡「…で、その残りの半分はなんだよ」

    「うん、変な話だけどさ、一年の時から教室でも、ファミレスでも、それにたまにゲーセンでも、アンタのこと
      見てたわけじゃない?」

    八幡「いや、知らんが」

    「見てたのよ、そりゃあ入学式の日のことのせいで興味があったっていうのもあるけどさ、もっと別の理由」

    八幡「…なんだよ」

    「最近思ったんだ、あんなに正しい事した人間が、なんでいつも一人でひっそりとしてんだろって」

    八幡「ほう」

    「そりゃ普段のアンタはつまんなそうな顔して、誰ともしゃべろうとしないどうしようもない奴だってわかってるけ
      どさ」

    八幡「ひでぇいいようだな」

    「まぁ最後まで聞きなさいよ」

    八幡「む…」

    「でも本当は、やる時はすっごく頼りになる奴だって、アタシはわかってるから」

    八幡「……ありがとうな」

    「なにが?」

    八幡「いや、そんなこと言われたの、初めてで」

    「あははっ、なに泣きそうな顔してんのよ」

    八幡「あ、いや、なんでだろうな、はは…」

    八幡(顔に出てしまった、でもずりぃよ)

    「でもさ、それ知ってんのは、アタシしか居ないわけじゃない」

    八幡「そう…だな」

    「だからさ、せめてアタシだけでもアンタのそばに居て、そういう人間なんだって、わかっててあげたいの」

    八幡「…随分と上から目線の言い方だな」

    「いいでしょ?アンタはヘタレなんだから」

    八幡「どっちなんだよ」

    228 = 226 :

    「そのね…だから」

    八幡「…」

    「アタシはアンタを守るから、アンタもアタシのこと、これからも元気づけて欲しいの!」

    八幡「…そうか」

    「…うん」

    八幡「まぁ、そうだな、それじゃあここでダーツの時の借りを返してもらおうか」

    「…?」

    八幡「そこの自販機でMAXコーヒーをおごってもらおうか」

    「はぁ?なんでこのタイミングで」

    八幡「対等でいたいからだ、借りなんてのは、親しみのない人間をつないでおくためのアンカーみたいなモンだと
       思う、そんなのは嫌だ」

    「それって」

    八幡「……俺は、俺を信用してくれてる奴を泣かせたくない、今まではそんな気にはなったこともなかったがな」

    「八幡…」

    八幡「ほら、早く買ってきてくれ、頼む」

    「うん」

    八幡(…やっば恥ずかしい、俺ってこんな奴だったか?いや違うだろ…でも)

    「八幡!」

    八幡「ん?…うおっ!」

    「ふふっ」

    八幡「ちょ、いきなり抱きつき…ッ!」

    八幡(く…唇が熱い……)

    「………んっ、よろしく頼むわよ?八幡、アタシを守ってね」

    八幡「…お、おう」

    「ふふっ、そういえば残りの半分、知りたい?」

    八幡「あ、あぁ」

    「…好き」

    八幡「……俺もだ、棚町」


    終わり


    229 = 226 :

    終わった
    最後結構駆け足だったな
    誤字が結構目立つけど、そのへんは許して欲しい

    さて、次は紗江ちゃんか、コミュ症二人で一体どうやって進めようかね

    それじゃあ見てくれた人ありがとう、おつかれちゃーん

    231 :


    紗江ちゃんはやっぱり美也方面から攻めるのがいちばんだろうなあ
    七咲は割と積極的だから美也いなくても話作れそうだし

    232 :

    素晴らしいssですね

    233 :

    乙乙

    234 :

    ゲーム本編にそうなら紗江ちゃん編どうなるか想像つかん

    235 :

    マジで仕事早すぎだろ 乙

    236 :

    入学したとき助けたのって紗江ちゃんだとばかり
    そういや後輩だから無理なのね

    ともかく乙です

    237 :

    中多さんは惚れたら積極的になるけど
    それまでが大変で美也が必要になるわ

    238 :

    >>219
    小町が妹じゃないパラレルワールドに八幡が飛ばされたみたいな設定かな?
    それだと八幡→小町のアクション起こす理由はあるけど小町→八幡はしないって原作で明言されてるからうまいこと考えてくれ
    それともただの惚気話か

    239 :


    次も期待している

    240 :

    順番としてはテレビアニメ版を踏襲しているのかな?
    乙。

    241 :

    >>240
    >>24

    242 :

    このSSのためだけにアマガミ見てきたけど面白かったわ

    243 = 238 :

    アマガミ未プレイだけどキミキスはちょこっとやった
    だいたい同じだろ

    244 :

    このパート妹関係無かったww
    まあ俺妹みたいに妹主体じゃないからしょうがないか
    次回は美也の活躍に期待が集まるな

    245 :

    乙でした
    最後はゲームと同じで美也メインの話になるのかな

    246 :

    ポートタワー……
    シンドラー社のエレベーターが問題になってた頃に
    停止がずれた上に少し開いたまま上層まで行ったから
    帰りは建物の外側を回る階段を使った覚えがある
    それ以来高いとこ嫌い……

    247 :


    七咲が失禁したら教えて

    248 :

    >>247
    橘さんがいないアマガミに何を期待しているんだよ…

    249 :

    妹いないけど
    俺の彼女と幼馴染が~ってやつの主人公が八幡でも面白くなりそうだな
    恋愛アンチだし

    250 :

    八幡は特に恋愛アンチってわけではないだろ


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