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    元スレモバP「アイドルたちが実は人外ばかりだった」

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    151 = 33 :

    そういや響子は画伯だったな

    152 = 1 :

    P「いただきまーす……ん、おぉ。美味い、味がよく染みてていいな」

    「ちょっと切り方にコツがあるんです。下ごしらえって大事なんですよ?」

    P「響子はいいお嫁さんになれるだろうなぁ、本当美味いよ……」

    「そ、そうですか? えへへ……」

    P「うん。あとこれ……飾り包丁っていうのか? よくできてるな」

    「それはちょっとズルしちゃったんですよ。でも気に入ってもらえたなら嬉しいです!」

    P「ズルって……こんな細かく掘ったり切ったりにそんな方法あるのか?」

    「方法というか……えぇっと……」

    P「……ひょっとして響子の本当の姿に関係してたりするのか?」

    「……知ってたんですか?」

    P「人間じゃないってことだけは。別に、言いたくないならそれでもいいよ」

    「いいえ、大丈夫です。なら、ちょっと見ててくださいね?」

    153 = 1 :

    「えーっと……あ。リンゴひとつもらってもいいですか?」

    P「うん? あぁ、この前買ってきたやつだな、はい」

    「いきます……やぁっ!」シュピピンッ!

      トサトサトサッ

    P「これ……は……」

    「うん。上手にできました!」

    P(リンゴが兎の形に……比喩じゃなく、彫刻されてる……! なんてきめ細かな技……!)

    「やっぱり、自分の手が一番使いやすいんですよね……」キランッ

    P(……あ。響子の手が銀に光って……というか、刃物? 包丁、か……?)

    「これが私の正体。包丁の付喪神……です」

    P「……なるほどなぁ」

    154 = 1 :

    「びっくりしちゃいましたか?」

    P「……いや、しっくりくるんじゃないか? 道理で料理も上手いんだ」

    「えへへ……やっぱり、幸せなご飯っていいですよね……?」

    P「うん。そうだなぁ……あー、幸せだ」

    「美味しいって、やっぱり生きてるってことですもん♪ 兎さんもどうぞ?」

    P「食べるのがもったいないぐらい綺麗だけどなぁ……」

    「コツを掴めば、結構できますよ?」

    P「そうなのか?」

    「はいっ! 私が保証しちゃいます!」

    P(……こんな綺麗な兎の像は掘れるのに、兎の絵は残念なのは包丁だからなのかな……そうだろうな、うん)

    156 = 1 :

    P「じゃあ、今度コツだけでも聞かせてもらおうかな?」

    「別に、今でもいいですよ……? 時間はまだありますし」

    P「だけど、どうやってだ? 流石に刃物は――」

    「……ここに、私が」

    P「え?」

    「私が、いますよ? 手の動かし方も、教えられますし……」

    P「……それは、うーん」

    「前から気になってたんですけど、プロデューサーさんはご飯をもう少し気にするべきですっ! この際だから私が包丁≪わたし≫の使い方を教えてあげますからっ!」

    P「ご飯はちゃんと……食べて……」

    「……」

    P「食べて……ないな、うん……」

    158 = 1 :

    「んっ……やぁっ!」ボウンッ

     カランッ

    P「おぉ、包丁だ……」

    包丁「はい。じゃあまず握ってみてください」

    P「うん? こうやって……」ガシッ

    包丁「ひゃあっ!? ど、どこ触ってるんですかぁ!」

    P「えぇっ!? だ、だけど」

    包丁「そんな持ち方したら、指を切っちゃいますよ? 危ないですっ!」

    P「だけどこうやって握っとくんだろ?」

    包丁「みねに指の腹を沿わせた方がいいと思います。わしづかみするのなら、指をもうちょっと下げて……」

    159 = 1 :

    P「……こうか?」

    包丁「んっ……うん、いい感じです。はぁ、落ち着く……♪」

    P「うーん、まさか持ち方から間違ってたとはなぁ……」

    包丁「アイドル活動もそうですけど、基本が一番大事なんです。わかりましたか?」

    P「はい……」

    包丁「それじゃあ、リンゴの皮むきでも……いいですか、まず左手は――あぁっ! ダメです!」

    P「えっ、でもこう……」

    包丁「いいですか、指を中途半端に離れた位置に置いておく方が危ないんです! 勢いがついた私は指なんてスパっと切っちゃうんですから!」

    P「そうなのかー……」

    包丁「そうです。だから、私に指を置くぐらい近くに……」

    P「……こうか?」

    包丁「はい……それで……」

    160 = 1 :

    ――――

    ――

    P「……」ショリ…ショリ…

    包丁「はい、ゆっくり……上手です。焦らないでくださいね? そのまま……」

    P「……でき、た……!」

    包丁「わぁ! やりましたね、プロデューサーさん!」
     
     ボゥンッ!

    「やった! やったぁ! やればできるって思ってたんです!」

    P「お、おう! やったぜ響子!」

    「えへへ……」

    P「はは、は……?」

    「……あっ」

    P「響子?」

    161 = 1 :

    「あ、あぁ……」

    P(……なんか響子の身体からやたらと甘い匂いがするし、ベタベタに濡れてる気がするぞ?)

    「あ、あの。リンゴを切ってそのまま戻っちゃったので全身に汁が残っちゃって……」

    P「あぁ、なるほど……大丈夫か?」

    「はい。ごめんなさい、綺麗にしてから戻ればよかったんですけれど」

    P「じゃあ、洗おうか? 包丁の身体を綺麗にしてからのほうがいいんじゃ――」

    「あ、あらっ……まだ早いですよっ! そんな、洗いっこなんて!」

    P「えっ」

    「あっ」

    P「……あー、いや。ごめんな、デリカシーがなくって」

    「す、すみません! シャワー室いってきます!」

    P「お、おう。いってらっしゃい……」

    「そのまま出発しますから! で、ではー!」

     トテテテテ  ガチャッ  パタタタ…

    P(……そうだよなぁ。綺麗にしてあげるってなぁ。セクハラだよなぁ……うん……)

    162 = 149 :

    鎌倉で濡れた体を拭いてあげていたくせになにを

    163 = 1 :

    P「響子は出たか……」

    ちひろ「あれ、プロデューサーさん。帰ってらっしゃったんですね」

    P「あぁ、ちひろさん。えぇ……」

    ちひろ「ふふふっ、響子ちゃんになにしてもらったんですか?」

    P「なにってまぁ……包丁の使い方を……」

    ちひろ「……女の子に自分の使い方を教わる。男としてはなかなかの……」

    P「い、いやな言い方をしますね」

    ちひろ「しかし、事実ですし。ねぇ?」

    P「……そうですけど」

    ちひろ「あと、このリンゴの山は?」

    P「剥くのに失敗しまして……」シャリ…

    ちひろ「なるほどぉ……まったく、もう」

    164 = 1 :

    ちひろ「じゃあ、そうですねぇ。このリンゴの山……流石にこのままでは問題ですし」

    P「食べきるのは、辛いんですが……」

    ちひろ「じゃあ、差し入れにいってあげてはどうでしょう?」

    P「差し入れですか、そうですね……」

    ちひろ「そうそう。>>168ちゃんのところなんかがちょうどいいんじゃないでしょうか♪」

    165 = 66 :

    とときん

    166 :

    ヒーローヴァーザス
    ダメなら光

    167 :

    きらり

    168 = 13 :

    軍曹

    169 :

    ロケランじゃないか(歓喜)

    170 = 1 :

    亜季(21)
    P「亜季のところ、か……」

    P「そろそろ仕事も終わるころかな。ついでにちょっと雑談でもしてこいって言ってたが……」

    P(……今回の仕事、実は亜季の正体に関係してるとかっていうんじゃないだろうな?)


    亜季「おや、プロデューサー殿! おはようございますっ!」

    P「ん、お疲れ。亜季」

    亜季「……はて、今日はお迎えではなかったはずですが」

    P「一応な。差し入れだ」

    亜季「おぉ! ……って、リンゴですか?」

    P「うん。いろいろあったんだ……」

    亜季「そうでありますか……私はあえて聞きません。プロデューサー殿にも私にも、秘密はありますから!」

    P(秘密か……そもそも今回は――)


    >>175
    亜季の正体

    171 :

    自己進化ニュートラル回路搭載アンドロイド

    172 :

    未来からきたサイボーグ

    173 = 66 :

    戦艦大和

    174 = 14 :

    軍神

    175 = 140 :

    >>172の液体金属ボディタイプ

    176 :

    わけがわからない

    177 = 140 :

    サイボーグだったか見間違えたしまった

    178 = 1 :

    P(……科学研究番組か。亜季とは結構タイプが違うと思ってたんだがなぁ)

    亜季「むむ……なかなかの美味ですね。流石は禁断の果実です」

    P「そう言ってもらえると嬉しいな。剥いただけだけどなんか誇らしい気分だ」

    亜季「これをプロデューサー殿が、ですか?」

    P「……そうだよ。ちょっと不格好なのはそのせいだ」

    亜季「……いえ。なるほど、温かい味です」

    P「そういってもらえるとありがたいけどなぁ……」

    亜季「ふふふ、しかし今回の収録はボリューム満点でしたよ! なんといっても本物の爆薬を使った実験は迫力もありました」

    P「爆薬なぁ。だから採石場跡地か……光も一度連れてきてやりたいな、こういうところ」

    亜季「ふふ、そうですね。きっと喜ぶでしょう」

    179 = 167 :

    一瞬>>171と間違えたのかと思ったよ…
    どんな感じになるんです…?

    180 = 1 :

    P「でも崩れたりしないのか? 採石場だったんだろ?」

    亜季「そのあたりはプロたちがきちんと監督を――」

     ガラッ…

    亜季「――殺気! 伏せてください!」ガバッ!

    P「え、なっ――」


     ドガーン!  ガラガラガラ…  



    P(な、なんだなんだ!? なんだかわからないが、上からやたら柔らかい重さが……)

    亜季「くっ、まさかこのタイミングで襲撃とは……! 本部、応答を!」

    P(……これ、おっぱ……じゃない。亜季の正体絡みだったりするのか、まさか?)

    181 = 126 :

    モンスターファームのメタルゲルが出てきたのは何でだろう

    182 = 1 :

    亜季「……どうやら収まりましたか。無事ですか、プロデューサー殿?」

    P「え、あぁ……うん……」

    亜季「本来ならば先まわって片づけておかねばならないところを……なんという不覚……! 私のレーダーもアテにはなりませんね」

    P「いや。それより亜季は大丈夫なのか? 思いっきり岩が……」

    亜季「私は平気です。それよりも――」

    D「すみませーん! 大丈夫ですか!?」

     ジャキンッ!

    亜季「止まりなさい。それ以上近づくのならば容赦はしません……この銃のトリガーは軽いのですよ?」

    D「え、いやぁ……なんのことですか? まさか、崩れるなんて……ケガがないか、心配で」

    亜季「崩れる直前。貴方だけが一瞬早く動きましたね……個体識別完了。あなたの身元は判明しましたよ、観念することです」

    D「は……ハハハ……チッ! 抹殺するチャンスだったのによぉ!」ガシャガシャッ

    亜季「プロデューサー殿、どうかそのままで! すぐに片づけて参ります!」

    P「なにこれこわい」

    183 :

    どこのターミネーターだよ

    184 = 1 :

      ドゴォーン!  パラパラ…

            ダダダダダ!   バキューン!



    P(わぁ、銃撃戦だ……すごいなぁ、今回のロケ、こんな撮影もあるのかー)

    P(……じゃ、ないよな。まさか亜季は……って)


    P「亜季、危ない! 後ろだッ!」

    亜季「え――」

      タァンッ!

    D「は……ハハハ! かかったな! そこにはトラップが……」

    P「あ……亜季! お前、よくも亜紀を!」

    D「これで俺の任務……は………?」

      ズルゥッ…

    亜季「……まったくもって、軍法会議物の大失態であります。二度も不覚を取るとは……」

    D「なっ……!? 頭が半分吹っ飛んだのに、なんで!?」

    亜季「私はパーフェクト・サイボーグ。1%の心以外は、機械なのです。腕がもげようと、頭が吹きとぼうと……決して、引くことも、死ぬこともありません」

    D「ひ、ひぃっ!」

    185 = 1 :

    D「ま、待て! じょ、情報なら――」

    亜季「それではさようなら。あなたの口から聞くことはもはやありません」

     ガチャッ  …タァン!

    D「あがっ」

    亜季「………」

    P「……亜季」

    亜季「……ふふっ、バレてしまいましたね。申し訳ありません、プロデューサー殿」

    P「お前、サイボーグだったのか……?」

    亜季「はい。未来から……ディストピアへと世界を変革せんとする不埒者どもを成敗するべくやってきました」

    亜季「特殊液体金属使用パーフェクト・サイボーグ。AKI-シリーズのラストナンバー。大和亜紀であります」

    188 :

    溶鉱炉で溶かされちゃうんですか

    189 = 111 :

    デデンデンデデン デデンデンデデン

    190 = 1 :

    P「……はぇー」

    亜季「まさかプロデューサー殿の手を煩わせることになるとは……申し訳ありません」

    P「いや、うん。そっちのDさんはどうするんだ?」

    亜季「そうですね……ここまで大規模になってしまうと……もはやごまかしも……」

    P「……亜季?」

    亜季「ご安心ください。P殿の生活は守られます、ただ私が――」

    P「お、おい。どこへ行く気だよ?」

    亜季「どこかへ、です。どうかお元気で」


     ヴ…  ヴヴン…

    ちひろ「遅くなっちゃったみたいですね♪」

    亜季「……ちひろ殿?」

    ちひろ「はぁい! 可愛いアイドルが大好きな。みんなの事務員千川ちひろですっ♪」

    亜季「いつの間に……まったく反応はなかったはずでは……」

    ちひろ「そんな細かいことはいいんです! まったく、今アイドルを諦めようとしていませんでしたか?」

    亜季「い、いえ。細かいことなどでは」

    191 = 33 :

    これがホントの亜季ネーターですね!

    193 = 1 :

    ちひろ「細かいこと、ですよ。あんなの」

    亜季「ですが、私を狙った刺客が――私の不手際のせいで、番組も!」

    ちひろ「番組がどうしたんですか?」

    亜季「え?」

    監督「いやぁ、亜季ちゃん! いいカットだったねぇ。今度のショートドラマはもっと凝ったのいけそうだよ!」

    亜季「はえ?」

    ちひろ「うふふっ、やっぱり亜紀ちゃんは重火器が映えますよねー♪」

    監督「そうそう。もうね、最高! 今度、うちの撮る映画にも出てもらっちゃうかな」

    ちひろ「あらあら。お誘い受けちゃいましたよ、亜季ちゃん、プロデューサーさん?」

    亜季「は、あ、あの。私は――」

    P「ぜひお願いします! いいですよね、銃と女の子!」

    監督「そうそう、いいよねぇ、武器と女の子!」

    亜季「……あれぇー……?」

    194 = 94 :

    「いいですよね!セーラー服と機関銃!」

    195 = 1 :

    P「……ふぅ」

    亜季「あ、あの。いったい何が……?」

    ちひろ「いろいろですよ。今のは本編前のショートドラマ……すっごく凝った、ね?」

    亜季「で、ですが……」

    P「まぁ、そういうことになってるんですよね」

    ちひろ「なっちゃったみたいですね。ふふっ♪」

    亜季「そ、それでいいのですか!? 私はサイボーグですよ!?」

    P「いやぁ、正直みくとかぶってるし……」

    ちひろ「スペックは亜季ちゃんのほうが上ですねぇ。流石未来ですよ」

    196 = 1 :

    亜季「でも……私は……」

    ちひろ「いいんですよ。あなたには1%も心が残っている――人じゃなくても、アイドルなんですから」

    亜季「……よいのでしょうか。もっと危険が襲って来るやもしれません」

    ちひろ「うーん、今までのやり取りを丸ごと巻き戻して『なかった』ことにもできる子もいますよ? でも、それじゃあプロデューサーさんに衝撃を――あっ」

    P「ちひろさん、今なんて言いました?」

    ちひろ「ふふっ、なんのことでしょう?」

    P「ちょっと俺を驚かせるため、で亜季をあんな目に合わせたんですかあなたは!」

    ちひろ「でもほら、ファーストインパクトが一番大事ですし?」

    亜季「……ふふっ。まったく、かないませんね……流石です」

    197 = 1 :

    P「亜季?」

    亜季「刺客や、テロリスト共との戦い。危険に皆さんを巻き込みたくありません。未来を守るのは、大切な使命です」

    ちひろ「………それで、どうしたんですか?」

    亜季「……AKI-XXX≪ラストナンバー≫としての使命を捨てることはできませんが。私、大和亜季という個人としてはまだここいたいです」

    ちひろ「その言葉が聞きたかった!」

    亜季「でも」

    ちひろ「じゃあポチー」カチッ

    亜季「……なんですか、そのスイッチは?」

    ちひろ「今この瞬間、亜季さんのいう『ディストピア』にこの世界は繋がらなくなりました! 拍手ー!」

    亜季「えっ」

    P「ははは、ちひろさんはすごいなぁ」

    亜季「えっ」

    198 = 14 :

    えっ

    199 :

    流石俺たちのちひろさん

    200 = 33 :

    やっぱりちひろさんはすげぇや!


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