元スレ上条「よう、操祈じゃねーか」
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みんなの評価 : ☆
51 :
いかった乙
52 :
よかったよかった
インデペンデンスさんとか出てこなくていいから
54 :
深夜ってレベル低いんだな
56 :
インはイギリスでおk
57 :
インさんが居ないとホントに平和な生活おくれてるな
58 :
原作のストーリーに沿って行くつもりなのかな?
59 :
遅くなりました!もうすぐ投下します!
60 :
楽しみです
61 :
はいきた
62 = 59 :
ザアアアアアアアア
上条「雨か…不幸だ…」
上条は教室の窓から外を見渡してうなだれた。あいにく傘を持っていないのだ。
正直自業自得ではあるのだが。
青ピ「カミやん、どしたんや?そんなうなだれて」
上条「傘がないんだよ…」
青ピ「あららー、そりゃあかんな。貸そうにも僕はカッパ派やねん」
上条「高校生がカッパ来て下校してるとこなんて見たことねーよ」
青ピ「ま、今日はめずらしく僕も用事があるんや。すまんけど帰らせてもらうでー」
上条「おう、じゃーな」
63 = 59 :
教室の窓から、カッパを着た青ピが全速力で校門を出ていく姿を眺める。なかなかシュールだった。
上条「ん?あれは…」
青ピが通り過ぎた校門の近くに、常盤台の制服が見えた。
上条「操祈か!おおお!傘持ってるじゃねーか!」
きっと自分は傘を持っていっていないことを見抜かれていたのだろう。その気遣いはすごく嬉しかった。
上条「操祈を待たす訳にはいかねぇ!急いで校門に行こう!」ダダダダ
64 = 61 :
きてた
65 = 59 :
上条「おーい!操祈ー!」
食蜂「当麻さん!やっぱり傘忘れちゃってたのねぇ」フフ
上条「いやー助かったよ。ありがとな、操祈」
食蜂「長い付き合いだもの。当麻さんなら絶対忘れてると信じてたわぁ」
上条「嫌な信じ方だなおい」
傘をさして二人は歩き出した。同じ歩幅で。さながら恋人のようで。
上条「俺んちよってくだろ?何か温かいもの出すよ。今日は少し冷えるからな」
食蜂「もちろん寄らせてもらうわぁ。そのまま泊めてくれてもいいのよぉ?」
上条「だめだっつの」
食蜂「なんでよー。昔は一緒のお布団で寝てたじゃなぁい」プンプン
上条「そりゃ子供の頃だろ。今はもう違うっての」
食蜂「むー」
66 = 59 :
食蜂「ホントのところはぁ?」
上条「そりゃお前ついつい過ちを犯してしまわないように-って違う!無しだ無し!今の無し!」アセアセ
食蜂「///////」カァ
食蜂(狙ってたわけだけどぉ、まさかホントに言っちゃうなんて…///)
その後なんとなく気まずい雰囲気が流れた。上条は顔をそらし、食蜂は顔を赤らめたまま
うつむいている。それも仕方ないことであろう。そんな話の後に上条の家で過ごそうというのだから、
緊張しないほうがおかしい。
67 = 59 :
上条「つっつつ着いたぞ」
食蜂「は、はい///」
上条(なぜに敬語!?とりあえず動揺し過ぎだろ俺は!平常心だ!大丈夫、平常心で
いさえすれば何の問題も起こらねぇ……はず)
食蜂(当麻さん動揺してるのかしらぁ?もしかしたら、告白するチャンスかもしれないわねぇ////)
今まで彼への告白は一度も成功していない。しようと思っても彼のペースにのせられてしまい、
どうにも思い通りにいかないのだ。
食蜂(今日で長かった片想いも終わるのねぇ…)シミジミ
チラリと上条の方を一瞥する。彼はすでに、普段と何ら変わりない表情だった。
それがなんだか悔しくて、絶対に告白してやろうと息巻く。
68 = 61 :
ふむ
69 = 59 :
部屋に着くなり、食蜂を部屋に座らせた上条は台所へと直行した。
上条「緑茶と紅茶とコーヒー、どれがいい?」
食蜂「紅茶をお願いするわ」
上条「りょーかい」カチャカチャ
鼻歌を唄いながら慣れた手つきで紅茶を作る上条。先ほど見せた動揺はすっかり無くなっているようであった。
その余裕っぷりになんだか釈然としない食蜂。もしかしたら、自分はただの幼馴染としか見られていないの
ではないかと思ったが、すぐに思い直す。先ほどの動揺からして、女の子として意識されているのは間違い
ないはずだ。
彼の頭の中を覗ければ一番早いが、彼の持つ幻想殺しによってそれは不可能である。
70 = 59 :
補足!みさきちの能力は上条さんに一切効かない設定にします!
そこらへんのご理解よろしくお願いします!
71 = 59 :
そのうち部屋中に紅茶の匂いが広がる。心を落ち着かせるような匂いだった。
上条「ほーら、できたぞー」スタスタ
上条は二人分の紅茶を机の上に並べる。
食蜂「ありがとう。いただくわ」コクッ
とてもおいしい。食蜂が大好きな味だった。何も言わずとも自分好みの紅茶を淹れてくれるのは
この学園都市において、幼馴染である彼だけだろう。
彼は料理だって洗濯だって掃除だって、ほとんどの家事は人並み以上にこなすことが出来る。
女の子として悔しい、とは全く思わない。
72 = 59 :
食蜂は、長く彼と一緒にいて、なぜだか上条には「家事をしていてほしい」という漠然とした思いがあった。
もしも彼と結婚できたら、ぜひとも主夫をやってもらいたいところである。
自分はレベル5であり、金銭面で彼を困らせることは一生ないだろう。
食蜂(そして今日が結婚への第一歩…絶対に告白を成功させちゃうゾ☆)
彼の淹れてくれた紅茶を飲みながら改めて決意を固める。すると上条は、またも台所へ向かい、何かを探していた。
上条「お、あったあった」
何かを見つけたらしく、それをもってきた。
上条「ほら、これ。土御門の妹が昨日お裾分けしてくれたクッキーだよ。俺も少し食べたけど、めちゃくちゃ
美味しいんだぞ」
73 = 59 :
クッキーが綺麗に並べられた皿を食蜂の前に置いて、上条はようやく腰を降ろした。
食蜂はすぅっと息を吸ってゆっくり吐き出す。すでに準備は出来ていた。
食蜂「ねぇ、当麻さん。大切なお話があるんだけど、いいかしら」
高鳴る鼓動を必死で抑え、あくまでも静かに告げる。
上条は、急に雰囲気の変わった食蜂に若干驚きつつも、その問いを快諾する。
上条「おう、別にいいぜ。何でも言ってくれ」
食蜂「えっとね…わた『ピピピピピ』…へ?」
上条の携帯電話の空気を読まない無機質な着信音が、食蜂の声を遮る。
74 = 59 :
上条「お?悪いな操祈。ちょっと電話に出てくるよ」
上条は携帯電話を持って少し離れたところに行き、電話に出た。一方の食蜂は
食蜂「」
食蜂「」
どれだけタイミングが悪いのだろうか。一世一代の告白をしようというときに、それはないだろうと思った。
誰が電話をかけてきたのか知らないが非常に恨めしい。
食蜂が負の感情にとらわれていると、電話中の上条から驚きの声が上がる。
上条「な、なんだって!?本当か土御門!!」
相手は彼の友人である土御門のようである。
いったいどうしたというのだろう。
75 :
上条「あぁ!分かった、すぐいくぞ!」
電話を切った上条は、素早く食蜂のもとへ駆け寄る。
上条「操祈!ごめん、急用ができちまった!すぐ戻るから待っててくれ!」
早口でまくし立てると、すぐに玄関へと向かう上条。あまりにも突然すぎて食蜂は何がなんだか分からない。
食蜂「ち、ちょっと待ってよぉ!一体何が起こってるの?」
せめて理由くらいは聞いておこうと食蜂は玄関で靴を履いている上条に問いかける。
上条「土御門からの話では、ウチのクラスメイト2人が大勢のスキルアウトに囲まれていたらしい!
まだ暴力は振るわれていないようだけど、いつ振るわれるか分からない!いくら土御門でも1人じゃ
きびしいだろ!?だから俺が…」
ものすごい勢いで喋りまくる上条。今の彼には余裕がない。誰の目から見てもそれは明らかであった。
食蜂「お、落ち着いて当麻さん!あ、そうだ!私も一緒にいけばいいのよぉ!私なら一瞬でスキルアウトを
操れるわよぉ」
上条「……気持ちは嬉しいけど、やめといたほうがいいぞ」
食蜂「な、なんでよぉ!」
76 = 75 :
上条「ここから少し離れたところなんだよ、そこは」
食蜂「そ、それがどうしたっていうのぉ?」
上条「お前全然体力ねーじゃん」
食蜂「」
上条「操祈が走りきれる距離じゃない。だからここで待っていてくれ。お前の気持ちは受け取ったよ。
ありがとうな」ナデナデ
そう言い残すと上条は全速力で目的地へと向かう。今頃、土御門がたった1人で頑張っているはずだ。
食蜂「絶好の…チャンスだと思ったのにぃ…当麻さんのばか…」
しかし彼を責めることなどできるはずがない。彼は老若男女問わず困っている人がいれば絶対に助けていた。
彼は以前それを「偽善だ」と皮肉っていたが、食蜂はそう思わない。彼ほど素晴らしい人格者はいないと確信
している。そんな彼に自分は惚れたのだ。
食蜂「どうか無事でね…当麻さん」
77 = 75 :
上条「ここから少し離れたところなんだよ、そこは」
食蜂「そ、それがどうしたっていうのぉ?」
上条「お前全然体力ねーじゃん」
食蜂「」
上条「操祈が走りきれる距離じゃない。だからここで待っていてくれ。お前の気持ちは受け取ったよ。
ありがとうな」ナデナデ
そう言い残すと上条は全速力で目的地へと向かう。今頃、土御門がたった1人で頑張っているはずだ。
食蜂「絶好の…チャンスだと思ったのにぃ…当麻さんのばか…」
しかし彼を責めることなどできるはずがない。彼は老若男女問わず困っている人がいれば絶対に助けていた。
彼は以前それを「偽善だ」と皮肉っていたが、食蜂はそう思わない。彼ほど素晴らしい人格者はいないと確信
している。そんな彼に自分は惚れたのだ。
食蜂「どうか無事でね…当麻さん」
78 = 75 :
>>77
すみませんミスです!
とりあえず今日は投下終了とさせていただきます!
正直書き溜めがなくなってきてビビッてます!
明日の夜も同じような時間帯に投下します!
上のほうで言われてましたが、インポテンツさんは8番目くらいに好きなキャラです!
見ていただいた方々ありがとうございました!
80 :
乙
深夜の方から引っ越してきたのならあちらのスレでアナウンスしといたほうが良いのでは?
81 = 75 :
>>80
おっしゃるとおりですね!さっそくしてきます!
82 :
おつおつ
でれでれのみさきち可愛い
83 :
乙
これってシリアス路線なの?
84 :
乙です。
この手の流れだと……、是非魔術サイドはスルーの方向でお願いします。
85 :
期待し過ぎるんやけどもぉ?
86 :
乙ー!
夏休みの開始時に一緒にいないと…永遠に忘れられちゃうぞーみさきち…
87 = 75 :
あざーす!もうちょっとで投下します!
88 = 80 :
出来ればみさきちもインさんも幸せになれるエンドをオナシャス
89 = 75 :
食蜂(当麻さんならきっと大丈夫.....今はそれよりも....)キョロキョロ
好きな男の部屋に自分ひとりだけ。そして彼女の目の前には彼がいつも使っているベッドがある。
食蜂(寝転がってみたい...枕を抱きしめてみたい...)
激しい衝動に駆られる。欲望の赴くままにベッドに飛び込む食蜂。
食蜂(当麻さんの匂い.../////)
幸福感に包まれた食蜂は、先ほどの気疲れからかすぐに眠ってしまった。
91 = 75 :
~♪~♪~♪~
食蜂「ほえ?」ガバッ
携帯電話の着信音だ。寝ぼけ眼でそれを見つめる。
食蜂(何よぉ...人がせっかく気持ちよく寝てたって言うのに...)ウトウト
食蜂「はぁい?」
上条『よう操祈』
食蜂「と、当麻さん!?」
92 = 75 :
自分はどうやら本当に寝ぼけていたらしい。着信音が誰から来たのか
も確認していなかったらしい。大好きな幼馴染の声を聞いて一気に覚醒する。
上条『あのさ...俺...』
食蜂「ど、どうしたの?」
上条『入院しちまったよ』ハハハ
乾いた笑い声で彼はそういった。
93 = 75 :
食蜂「えええっ!?入院ですってぇ!?」
上条『いやー、まさかあんなにも人数が多いとは上条さんも予想外でしたよー』ハハハ
聞けば、最終的には15,6人ものスキルアウトがいたらしい。食蜂の想像をはるかに超えていた。
多いとは言っても、4,5人とかその程度だと思っていたからだ。その数の相手をたった二人で
相手にしていたとなると、入院ですんだのは大健闘だといえるだろう。
食蜂「そ、それで怪我の具合はどうなのぉ?」
上条『全治一週間だとさ』
食蜂は激しく後悔した。確かに自分の体力では、目的地にたどり着くのはかなり難しかった
かもしれない。だが食蜂の能力を持ってすれば15,6人程度は一瞬で掌握出来ただろう。
自分に体力がないばかりに、彼に入院するほどの怪我を負わせてしまった。
94 = 75 :
食蜂「あ....わ、私...」
上条『........なぁ、操祈』
上条の声でハッとする食蜂。
上条『私のせいだー、なんて思ってんじゃねぇだろうな?』
少しばかり怒ったような声で上条は問う。
食蜂「あ、当たり前でしょう?私に体力がないばっかりにあn」
上条『違ぇよ』
上条は彼女の言葉を否定する。先ほどと違い、その声は今まで聞いたことがないほど優しい。
95 = 75 :
上条『俺がお前に言ったんだろうが。お前はくるなって。だからお前が気に病むことは一つもない』
だからと言って、彼が必死に戦っている時に自分は「上条さんの匂い////」などといって彼のベッドで
昼寝していたのである。罪悪感でいっぱいだった。しかし彼はこれ以上言っても、「お前は何も悪くない」
の一点張りだろうということは長年の付き合いでわかる。食蜂にできることは一つだけだ。
食蜂「お見舞い...行くから」
上条『ああ、待ってるよ。じゃあ』
電話を切る。時刻は既に19時をまわっていたが、今の食蜂には時間なんてどうでもよかった。
急いで部屋をでて、あたりをウロウロとする。
そこらへんに停車していたおっさんを見つけると、バッグからリモコンを取り出し、ボタンを一押しする。
おっさん「」
食蜂「病院まで連れて行って!早く!」
おっさん「ハイ」
96 = 75 :
とんでもない速度で病院までの道を走らせた。しかし途中で警備員に違反切符をとられてしまい、
停車を余儀なくされた。
食蜂「んもう!つかえないんだからぁ!」プンプン
病院まではまだ少し距離がある。また別の運転手を操らなければと、食蜂はおっさんの洗脳を解き、
車から出て行った。
おっさん(あれ...なんで俺はこんなところに?てかなんで違反切符?あれ?)
その後のおっさんの苦労は知ったことではない食蜂であった。
98 = 75 :
その後ももう一台の車に違反切符をとらせたが、ようやく病院についた食蜂。
受付に「もう面会時間はおわりですよ?」と言われたが洗脳してことなきを得た。
上条の元へと、少ない体力を振り絞って走る。
食蜂「ハアハア...当麻さん!」ガラッ
上条「お、おお!?操祈!?なんでこんな時間に?」
食蜂「そんなこと、今はどうでもいいでしょう?当麻さん」
上条「お、おう...」
上条は食蜂のほうをチラリとみると、息が荒い。もしやかなり急いで来てくれたのだろうか。
実際のところ、確かに彼女は急いでいたが、息が荒いのは病院を少し走っただけである。
上条はそんなことなど露知らず、ただひたすら彼女の思いやりに感動していた。
変わりに二人の運転手が被害を受けたことを彼は知らない。
99 :
食蜂「ごめんなさい....」
上条「もういいって。さっきも言ったけどお前のせいじゃないんだからさ」
食蜂「うん...」
未だ罪悪感は消えない。が、彼はそんなものを感じて欲しくないようなのであまり考えるのは
よしたほうがいいと思った。
上条「お見舞い...ありがとな」
食蜂「う、うん...」
食蜂「そういえば土御門さんは?」
上条「ああ、あいつは別の病室だよ。あいつは普段からかなり鍛えてるからな。
俺よりも早く退院できるそうだ」
食蜂「そう、なんだ」
100 = 99 :
昔から思っていたが、彼は相当異常である。自分も人のことは言えないが、
上条のそれは常軌を逸している。
自分が関係ないことに首を突っ込んでは、こうして入院するほどの怪我を負わされている。
それでいてなんてことはない、と言うように笑っているのである。
しかし彼は決して見返りなどは求めない。
完全なる「善」であり、自分のような人間が彼の隣で一生を添い遂げようとするのは、
周りの目にはどのように映るのだろうか。
このままだとどんどんマイナス方面へと考えてしまいそうだったので、
少し明るい話題を考える。
みんなの評価 : ☆
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