私的良スレ書庫
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元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」
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海老名さんにとってBL好きは人を遠ざけるためのもの
つまりホモは防具
つまりホモは防具
ハーレム厨、自治厨、セミときて次はホモか。
いや、荒れるより良いと思います。
いや、荒れるより良いと思います。
そう! 今日は凛の誕生日!
というわけでなんとか今日の日付が変わる前に投下したい! と思います!
というわけでなんとか今日の日付が変わる前に投下したい! と思います!
ヒッキーが8月8日なら同じ誕生日のアイドルおるで、木場真奈美さん
今気づいたけど、ヒッキーと同い年なのって未央じゃなくて卯月じゃん……
アホみたいなミスしてしまった……すいません脳内補完しておいてください。
アホみたいなミスしてしまった……すいません脳内補完しておいてください。
今日凛の誕生日ってマジか……
もっと早く知ってたら俺も一人寂しくケーキ食うこともなかったのに
もっと早く知ってたら俺も一人寂しくケーキ食うこともなかったのに
ま、まだ8月10日の深夜12時過ぎだから(震え声)
もう少しお待ちを……
もう少しお待ちを……
やっと完成! さぁ8月10日の深夜2時28分に投下だ! 8月10日の深夜2時28分に!
*
人間とは、後悔する生き物である。
その時その場で選択をし、その積み重ねを経て生きて行く。
そうやって生きて行く過程で、後悔しない事などありえない。
もし、たら、れば。
大きさは違えど、いくつもの分岐点を通過して。
仮想の未来を浮かべずにはいられない。
そして後悔という行為には、心を休ませる効果があるらしい。
後悔していれば、昔の自分を責め、今の自分から目を背けることが出来るから。
そうやって、心を保つのだそうだ。
人は、後悔せずにはいられない。
よく後悔をしないように生きる、なんて言葉を聞くが、実際そんな事は無理だ。
人は後悔して、葛藤して、焦燥して、生きて行く。
けれど、だからこそ俺は言おう。
それでも俺は、過去を変えたいとは思わないーーと。
八幡「…………うーむ……」
凛「プロデューサー? どうしたのそんなに唸って」
おお、良い所に来たな。
実は今行き詰まっていてな。
八幡「いや……ウチの担任から渡された課題が難しくてよ」
凛「仕事関係だと思ったら宿題だった!?」
題:もしもあなたが過去へ戻れるのならどうしたい?
平塚先生鉄板の作文制作でった。
凛「……なんだ、ただの作文か」
呆れたようにジト目で見てくる俺の担当アイドル。
ただのって何だ、ただのって。
八幡「お前、大学言ったらそんな事言えんぞ? まぁあっちは作文というよりはレポートだが。もしも文系目指すんなら今の内に勉強しとけ」
凛「プロデューサーだってまだ高校生じゃん……」
八幡「細けぇこたぁ(ry」
ペンをカリカリと走らせ、続きを書いていく。
ちなみに使っているのは勿論いつものデスクだ。ぶっちゃけ愛着すら湧いてきた。
しかし……最近は何だか、前に比べて筆が進まなくなった気がすんな。文章を作るのは得意だと思ってたのに。
つーか、仕事あるってのに宿題とか出すなよなあの先生……
「提出するのは次来た時でいい。ゆっくりやりたまえ」
なんて良い笑顔で言っていたが、そんな事言ったらもう二度と学校には顔出さんかもわからんぞ!
作文とにらめっこしていると、痺れを切らしたかのように凛が隣から横やりを入れてくる。
いやまぁこの時間に宿題やってる俺が悪いんですけどね。
凛「宿題もいいけど、そろそろ始めない?」
八幡「ん。そうだな……って、いつも通りだけど輝子は?」
周りには見当たらない。デスクの下にも……いない、だと?
ここにいないって、後は自宅かスーパーのキノコ売り場くらいじゃないか? どちらにせよ外かい。
そんな事を考えていると、凛がキョロキョロと辺りを見渡し始める。
凛「輝子なら……あ」
そして一点を見つめたかと思うと、窓際の方のあたりを指差す。
凛「あそこでカーテンに包まってるよ」
八幡「よし。連行しようか」
連行中。
凛「プロデューサー。連行完了したよ」
八幡「うむ。ご苦労」
輝子「フ、フヒヒ……もう、面接練習は嫌……」涙目
と涙目で正座している輝子だが、座っているのは相も変わらずデスクの下だ。
そこで正座されても反省の色が全く感じられないから不思議である。
例のオーディションだが、二人とも書類選考は突破したらしい。
それに伴って面接練習も本格的に始めたらしいのだが……
八幡「そんなに練習したのか?」
凛「うーんと……」
ここ最近は○○会社について調べていたので、俺は面接練習には参加していなかった。今日あたりからちひろさんと一緒に見てみようかと思っていたんだが……凛の歯切れの悪さを見て嫌な予感がしてくる。
凛「なんて言ったらいいのかな……い、色々あったよ?」
苦笑いしながら目をそらす凛。
色々ってなんだ色々って。その中にはどれだけ危険なものが含まれてるんだ? なんか訊くの怖くなってきちゃったぞ。
ちひろ「おぉっと、そこから先は私に任せてもらいましょうか」
といきなりシュタッと現れるちひろさん。やけにかっこいいなオイ。
そういや今までいなかったな。デレプロ奉仕部顧問としての自覚が足りていないぞ。……あ! デレプロって略しちまった!
ちひろ「何があったかは、実際にご覧になった方が早いかと。というわけで面接練習の方に移りましょうか♪」
そしてやけにノリノリだなこの人。
それに比べウチのアイドルを見ると、カタカタと震える輝子に、それを励ます凛。
……大丈夫なのか?
*
場所は変わって応接室。
ここを面接練習の部屋として使っているらしい。
部屋の奥に長テーブルが置いてあり、そこの席にちひろさんと俺が座っている。要は面接官だ。
と言ってもメインはちひろさんがやってくれる。俺も一応いくつか質問は用意しているが……なんか、こっちはこっちで微妙に緊張すんな。
そして目の前には四つの椅子がある。
二つは凛と輝子だとして……あと二人は誰だ?
ちひろさんは「後になってのお楽しみです♪」なんて言ってはいたが。
……まさか、なぁ?
俺が嫌な予感を感じていると、コンコンと扉がノックされる。きたか。
ちひろ「どうぞ」
ちひろさんが部屋への入室を許可する。
こうして見ていると、妙に手慣れた印象を受けるな。
あ、つーか実際に面接官やってんのか。アイドル事務所の事務員だしな。
そんな素朴な俺の感想は放っておいて、一拍おいた後、扉がゆっくりと開かれた。
卯月「失礼します! 島村卯月、15歳です♪」
やっぱりお前かよ! つーか自己紹介早過ぎるよ!
卯月「趣味は友達と長電話で、出身地は…」
ちひろ「卯月ちゃん、とりあえず席にね」
そのまま続けようとする島村を制し、席へ促すちひろさん。思わず素に戻ってしまっている。
まぁそりゃな。入室して2秒で年齢言う奴とか始めて見たもん。
さっそくの先制攻撃に俺がやられていると、次のアイドルが入室してくる。
島村が来たって事はやっぱり……
未央「し、失礼しましゅ!」カタカタ
うん。来ると思ってた。来ると思ってたよ。
でもまさかそんなに緊張するキャラだとは思ってなかったなー。パーカー裏返しになってるよ?
ってか絶対わざとだろ! そんなミス家出る前からやるわけねぇし!
ちひろ「未央ちゃん? そういうのはいいから…」
未央「あ、そうですか?」けろっ
しかもやめちゃうのかよ!
あとここでパーカー着直すな。目のやり場に困る。
つーかやっぱこいつらだったか……
何? ヒマなの? なんかこっちが申し訳ない気持ちになってくるんですけど……
俺が早速げんなりしていると、いよいよ本命がやってきた。
凛「し、失礼します」
担当アイドルの凛。
いささか緊張している様子ではあるが、未央程ではないな。そもそもあっち演技だし。
あと、よく見るとピアスをしていない。別に面接って言っても就活してるわけじゃないんだから、大丈夫な気もするが……どうなんだろうね。
そして遂にやってきた。一番の不安の種。
頑張れ! キノ子!!
八幡「……」
ちひろ「……」
凛「……」
未央「……」
卯月「~♪」
…………あれ。
いくら待てどもやってこない。
トイレ?
ちひろ「……はぁ、またですか」
八幡「え? また?」
隣でちひろさんが嘆息している。
またってどういう事だ。
ちひろ「逃げましたね」
逃げた?
逃げたって、え?
escape?
ちひろ「卯月ちゃん! 凛ちゃん! 未央ちゃん!」
卯月「はい!」
未央「まさせて!」
凛「……全く、輝子ったら…」
俺が状況を飲み込めずにキョロキョロしていると、ちひろさんの呼び声で三人が部屋を颯爽と出て行く。え、何この展開。どっかにカメラでもあんの?
とりあえずついていけないので、俺は部屋で待機。すると程なくして、どこからか輝子の叫び声が聞こえてくる。
「輝子。また逃げ出したらデスクの下のキノコたちは、私たちで美味しく頂くよ?」
「ノォー! マイフレーンズ!!」
……輝子に、合掌。
*
ちひろ「とまぁこんな感じで、大体の面接練習は逃げ出したり、ずっと黙っていたりで、上手く進まなかったわけです」
場所は戻ってきて事務スペース。
いつもの反省会の位置である。
八幡「なるほど……」
色々ってのは、そういう意味ね。
予想はしていたが、やはり中々輝子にはハードルが高いらしい。
それを言ったら俺だって難しいけどな。
今はプロデューサーやってるが、面接必要だったらやってなかっただろうし。
凛「けど私も人の事は言えないかな。結構緊張してミスしてばっかりなんだ」
苦笑いしながら言う凛。
実際彼女の言う事はその通りなんだろうが、きっと輝子に対するフォローも含まれているのだろう。良い娘である。
輝子「フ、フヒヒ……そ、そんな事ない。り、凛ちゃんに比べたら、私は……」
それでも、今の輝子には届かないようだ。
慰めは、時に人を傷つける。
もちろん当人にそのつもりはなくても、傷つけてしまう事はあるのだ。
人に、人の気持ちは分からない。
輝子「……わ、私……昔演劇部に入ってた事があったんだ…」
ぽつりぽつりと言葉を発し始める輝子。
え、演劇部とな。
何だろう。木ノコ役とかあったんだろうか。
輝子「で、でも、私目立たないから……木の役とか、大道具の係ばっかりで……」
oh…
冗談だったのに真実だった……
なんか、ゴメン。胸が痛いや……
輝子「そ、それでも一度だけ、役を任された事があった……主役ではないけど、台詞もちゃんとある役…」
八幡「……」
輝子「正直、最初は断ろうかと思った……ぜ、絶対噛むし、上手く出来っこないから……」
その時の光景が、妙に鮮明に浮かんだ。
きっとその時の輝子も、今のように不安な表情だったんだろう。
輝子「でも、こ、後悔したく、なかったから……やってみた」
八幡「で、どうだったんだ?」
輝子「失敗した」
即答だった。
お前、こんな時だけ即答ってどうなの? 悲し過ぎるぞ……
輝子「や、やっぱり台詞は噛み噛みだったし、劇中で何度も転んだし、他の部員には陰口言われまくるし……フ、フフ…散々だった……」
凛「……」
ちひろ「……」
さすがの凛もちひろさんも言葉を失っている。
というより、気安く話しかけられないのだろう。
ぼっちはデリケートなのである。
輝子「そ、それが中学一年の頃……結局その劇が終わったら、やめちゃった……」
輝子の目は、先程の不安の色ではなく、諦めの色を見せていた。
輝子「やらずに後悔するより、やって後悔する方が良いなんて言うけど……あ、あれは嘘」
八幡「……」
輝子「け、結局、後悔するかもって思ってる時点で……後悔するのは分かってる。だったら、やらずに後悔していた方が、楽。その方が、傷つかずにすむから…」
何もせずに後悔していれば、昔ああしていればなーと希望を持っていられる。
けれど、やって後悔する事だってもちろんある。
やって良かったなどと言えるのは、成功した者だけだ。
そうやって行動することで状況を悪くする事も、必ずある。
輝子「だから、きっと今回も……どっちにしろ後悔する……」
輝子の言ってる事は間違っちゃいない。
俺だってその通りだと思う。
けどーー
八幡「後悔して、何が悪いんだ?」
やはり、気に入らない。
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