私的良スレ書庫
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元スレモバP「ラッキースケベ?」
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時が止まった。
モバPの顔は真っ赤に染まり、頭の中は真っ白に染まった。
先ほどまで考えていたことなど全て吹っ飛び、今はただただ止まった時が動き出すことを待っていた。
そんな止まった時の中で心臓だけは悲鳴を上げ、バクバクと体に鼓動を響かせるのであった。
どうしてこうなったのか、原因は複数ある。
まず昼食後にベルトを弛めたこと、スラックスのウエストの留め金を外していたこと、チャックが弛かったこと。
そして直接の原因はやはり、彼の足下でこちらを見上げて、やってしまった、というような気まずそうな顔をしている少女、結城晴。
彼女が靴紐につまずいて転んだ拍子に、彼のスラックスのウエストをベルトごと豪快に掴んだことであろう。
そう、結果だけ言えばモバPは、彼は事務所でパンツ(トランクス)をさらけ出していたのであった。
アイドル事務所で、昼間から、しかもまだ事務所内にアイドルが複数いる状況でだ。
このような恥辱に堪えられる人間がいるだろうか。いや、いない。
最近プロダクションに入ったばかりの結城晴という少女は、まだアイドルという仕事にも他のアイドル達にも、プロデューサーであるモバPにもあまり馴れた様子ではなかった。
どこでだって新人は大抵そうだ。だからモバPは打ち解けるために、積極的にコミュニケーションをとっていた。
今日もレッスンが終わり事務所に帰ってきた晴に、自分から歩み寄り話しかけようとした。
そしてこのざまである。哀れ、いつの時代でも不幸はいつ襲ってくるかわからないものだ。
そんな辛く長い止まった時が再び動き出したのは、まったくの第三者による、突拍子もない行動によるものだった。
カシャッ
静寂に響きわたるシャッター音。
モバPの後ろのソファ
売れっ子アイドルトリオ、トライアドプリムスの一人でありプロダクションきっての大物、渋谷凜であった。
凛「うへへ」
少しばかり頬を赤く染め口元を緩め、あまつさえ涎を垂らしながら、彼女はスマホでモバPの写真を撮っていた。
その様はまさに変態。
彼女の両隣にいた同じくトライアドプリムスの加蓮と奈緒は、彼女の行動にいつものことだと思いながらどこか遠い目をしていた。
ヤバい。
モバPの動き出したの脳が、直感が彼に告げた。
ヤバいと。
そこからはスムーズで無駄のない行動であった。
素早くスラックスを履き、チャックを上げ、留め金をし、ベルトをおもいっきりきつく締め、晴を起こして、やさしく声をかけた
モバP「大丈夫だったか?」
晴「いや、その、わりー」
モバP「ん?気にすんな、お前の方こそ怪我はないか?」
晴「あぁ、大丈夫だけどよ」
モバP「ほら、靴紐ちゃんと結ばないから転ぶんだぞ」
晴「あ、わりー」
罪悪感からか、少しばかりしょげている彼女の靴紐を結ぶ。
モバP「気にすんな、失敗を重ねて子供は大人になるんだよ」
そういうと彼女の肩をポンッと叩き、微笑みかけた。
モバP「今日はもう何も無いだろ?まだ元気か?」
晴「レッスン軽かったし、まだまだ余裕だぜ」
モバP「うっし、後でサッカーの練習しようぜ」
途端に表情が明るくなる彼女を見て、モバPは内心、うまくいったなと安堵していた。
晴「オレも誘おうと思ってたんだ!」
モバP「お、奇遇だなぁ……んじゃ、少し待ってろすぐ行く」
そういってポケットからコーラ味の風船ガム取り出し、彼女に渡すと今度はクルッと後ろを向いて凛に微笑みかけた。
思わず胸が高鳴る凛
モバP「おい、凛」
…あっ、もしかして…告白かな?
まったくもって見当はずれのことを考える彼女の脳内は、もはや恋に毒されたお花畑であった。
凛「何?プロデューサー」
彼女自身は平静を保っているように見せているが、端から見ればバレバレである。
そんな彼女に無慈悲な一言が突き刺さる。
モバP「写真、消そうか」
凛「……何のこと?」
眉間に皺を寄せて何も知らないという表情で白を切る、しかしモバPにはバレバレというか、事務所にいる誰もがわかっていた。
モバPはため息を吐き、呆れた表情をし、凛の隣にいた加蓮と奈緒に目を向ける。
二人ともいつものことだよという目を彼に向けた。
そうすると彼はまたため息を吐き、凛の手をとり給湯室に移動した。
少しすると、二人して乱れた格好で出てきた。
モバPはゲッソリした表情で、凛にいたってはうっとりとした表情をしており、何も知らない人なら勘違いさせかねない状況であったが、周りはいつものじゃれ合いだと気にした様子もなく、皆いつもの日常に戻り始めた。
凛はその日一日ずっとニマニマしていた。
ToLOVEる的なあれかと思ったら逆だった
あとスレタイ以外はPの前にモバはいらんよ
あとスレタイ以外はPの前にモバはいらんよ
>>18
のワの
のワの
なんですぐ凛変態化してしまうん?
Pがスケベされる側とはたまげたなあ
Pがスケベされる側とはたまげたなあ
>>25
凛得
凛得
>>25
みんなの徳
みんなの徳
事務所の中心で男がパンツを晒した次の日。
今日も仕事が一段落ついたのを機に晴とPはサッカーをしていた。
といっても二人しかおらず、時間も限られているのでパス練習などしかできないのだが、それでも晴は満足そうであった。
サッカーへの感情と同じような感情がアイドルへも向いてくれればな、とPは思うが何も言わず晴に付き合った。
晴「やっぱサッカーしてる方が楽しいな」
ロングパスを出しながら彼女は笑顔で言った。
P「アイドルは楽しくないのか、なっと」
パスを胸で受け、パスを止めボールを足にキープして彼は聞く。
P「レッスン、楽しそうに受けてたじゃないか」
晴「なっ、覗き見かよ。悪趣味だな」
P「ま、お前のプロデューサーだからな、様子は気になるもんさ」
少しムッとしてる彼女に彼は再びパスを出した。
晴「別に。いつも、はやく終わんねーかなーって思ってるぐらいだ」
ロングパスを出しながら彼女は笑顔で言った。
P「アイドルは楽しくないのか、なっと」
パスを胸で受け、パスを止めボールを足にキープして彼は聞く。
P「レッスン、楽しそうに受けてたじゃないか」
晴「なっ、覗き見かよ。悪趣味だな」
P「ま、お前のプロデューサーだからな、様子は気になるもんさ」
少しムッとしてる彼女に彼は再びパスを出した。
晴「別に。いつも、はやく終わんねーかなーって思ってるぐらいだ」
パスを受け止め、足下にあるボールを拾うと、彼女は近くのベンチへ歩き出した。
後を追うように彼も歩きつつ考えを聞き出す。
P「まだ、アイドルになる気はねー、か?」
晴「アイドルに興味ねぇしな、レッスンだってしょうがなく受けてるだけだ」
二人してベンチに並んで腰掛ける。
本人が乗り気でないのならアイドルはうまくいかないだろうとPは思う。
だが彼は結城晴という少女にティンとくるものがあった。
だからここで諦めるわけにはいかなかった。
レッスンに関しては割と嫌そうな感じではなかった。
うまくいけば彼女も乗ってくれるだろうが。
それをどうするか……。
腕がなるな。
真っ赤な夕日に照らされる中、Pは一人、心を高ぶらせていた。
その後、二人はしばらくイカとかタコみたいに足がいっぱいあったら最強だの、キャプ翼なみに手足長くなればモテるだの、他愛のない話をしていたが、時間がきたので今日はお開きにして事務所へ帰ることにした。
事務所に着いてからPはちひろに事務的に話しかけた。
P「連絡とかありました?」
ちひろ「何もないですね」
P「そうですか。じゃあ着替え次第に晴を送っていきますので」
ちひろ「はい、わかりました」
用件が終わると、ソファに座っていた晴に待っているように声をかけて彼は部屋から出た。
ちひろからため息が漏れる。
彼は仕事をキッチリこなすし、アイドル達との交流を大切にするスタンスも別に文句は無い。
ただ、同じ会社の社員同士であるし、一年以上一緒に仕事しているのに味気のない会話ばかりしているのも、恋愛感情があるわけでは無いにしても彼女には心にくるものがあった。
ちひろ「気にしすぎかしら」
凛「何が?」
ちひろ「ひゃっ!」
いつの間にか真後ろに立っていた凛に驚く。
ちひろ「お、お帰りなさい。凛ちゃん」
凛「うん、ただいま。ちひろさん。」
ちひろ「加蓮ちゃんと奈緒ちゃんは一緒じゃないの?」
たしか彼女達はライブのリハーサルだったはずだとホワイトボードをちらりと見る。
凛「うん、加蓮も奈緒も直帰だよ。私はプロデューサーの顔が見たくて」
ちひろ「そ、そう……」
凛「で、どうかしたの?」
まずい、凛ちゃんに、プロデューサーさんと親しく会話ができなくて寂しいの~、なんて言った日には明日の朝日は拝めない。
彼女は瞬時にそう判断し、適当にはぐらかすことにした。
ちひろ「ちょっと目眩がしただけだから、凛ちゃんは気にしないでいいのよ?」
凛「そう、……でも無理はダメだよちひろさん。体は大切にね?」
ちひろ「うんうん、ありがとね凛ちゃん」
やっぱりいい子だなぁ、プロデューサーが関わらなければ、と彼女は改めて思った。
晴「なー、空気入れ知らないか?」
ちひろ「へ?」
不意に晴に声をかけられ、思わず素っ頓狂な返事をしてしまう。
凛「空気入れってボール用の?」
ちひろ「あー、この間プロデューサーさんが使ってたわね。たしか資料室に……」
晴「資料室?」
凛「ちょっとわかりにくい場所にあるかな、案内するよ」
部屋から二人が出て行く、その時になってちひろはあることを思い出す。
ちひろ「あっ!凛ちゃん待っ」
プルルル、プルルル
タイミング悪く事務所の電話が鳴る。
鉢合わせしなければいいけど……。
受話器を持ち上げながら、彼女は不安をつのらせた。
あまり人が通らない廊下の端にあるプレートも鍵もない部屋。
そこが資料室である。倉庫も兼用しているため、中はあまり広くなく、出入りする人物もPとちひろぐらいである。
凛「たしかここだよ。」
晴「なんか、埃くせーな」
そういって晴は扉を開ける。
扉を開けた先は……パンツ一枚のPであった。
凛の行動は素早かった。思わず扉を閉めようとする晴を制して、スマホで写真を撮りだす。
P「おい、ちょっ、凛!」
凛「うん…プロデューサー、いい体してるね…ふふっ」
P「くっ……」
もはや手遅れっ!圧倒的変態!
Pは考える。
今更扉を閉めようにも拒まれるであろうし、写真を撮るのも止めないだろう。
しかも最近ではスマホを取り上げて写真を消そうとしようものなら、わざと体を密着させたり、スカートのポケットにスマホを入れて無理矢理スカートの中に手を導いたりする始末。
彼はここはさっさと着替えるのが得策だという結論を出し、ボディシートで汗を拭き、制汗スプレーをかけてスーツを着る。
ネクタイを締める頃には扉は閉まっていた。ゆっくり扉を開けると扉横の壁に寄りかかる晴だけで、凛はいなくなっていた。
P「……凛は?」
晴「さぁ、走りだそうっていってどっか行った」
追いかけて写真を消すように頼めば、恐らく昨日の給湯室のように迫ってくるだろう。
彼はもう面倒なので無視を決め込むことにした。
晴「なー、ボールの空気入れ貸してくれよ」
P「あ?あぁ、そういえば空気あんま入ってなかったな」
そういうと彼はロッカーから空気入れを取り出す。
P「すまんすまん、今度からは事務机の上に置いとくから、好きに使え」
Pは空気入れを晴に渡すと、再びロッカーに向かいトレーナーシューズから革靴に履き替える。
晴「いつもここで着替えてんのか?」
P「まぁな、男用の更衣室無いし」
ロッカーを閉めると部屋の電気を消して扉を閉める。
P「悪かったな、裸なんて見苦しいもん見せて、俺のミスだ」
晴「男ばっかの家族だから馴れてる」
馴れていいものなのか。まだ12歳というより、もう12歳なのだから年頃の女の子らしさをだして欲しいとPは思うが何も言わなかった。
晴「それにしても、アイドルって変なのばっかなのか?」
P「いや!そんなことはないぞ!」
あわてて切り返すP、ただでさえ彼女はアイドルに興味ないのに変な先入観をもたれるのは避けたかった。
P「さっきの凛だって、ステージに立てばすごいんだからな」
晴「アレがかよ?」
P「おう、うちのプロダクションは個性は強いが、かわいいのからかっこいいアイドルまで揃い踏みだからな」
晴「え、カッコイイアイドルとかもアリなのか?」
P「ん?」
プロデューサーたるもの、わずかな反応をも見逃さない。
もしかして、とPは思う。
P「あぁ、アイドルったっていろいろあるからな。おもしろいい奴からかわいい奴、もちろんかっこいい奴も、な」
晴「へー…アイドルも色々いるんだな」
彼女の反応を見て確信した、イケる、と。
その後、彼女を車で家に送る途中、彼はずっとアイドルに対して興味を持たせるための作戦を考えていたのであった。
Pに無視された凛は、彼が事務所に帰ってきて、頭をなでなでしてくるまでずっとションボリしていた。
もしかして、とPは思う。
P「あぁ、アイドルったっていろいろあるからな。おもしろいい奴からかわいい奴、もちろんかっこいい奴も、な」
晴「へー…アイドルも色々いるんだな」
彼女の反応を見て確信した、イケる、と。
その後、彼女を車で家に送る途中、彼はずっとアイドルに対して興味を持たせるための作戦を考えていたのであった。
Pに無視された凛は、彼が事務所に帰ってきて、頭をなでなでしてくるまでずっとションボリしていた。
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