私的良スレ書庫
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元スレ食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」
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人を信じられない芳槻さらENDもみさきちに似合うかも…(超鬱ENDです
BADENDか~…
見てみたい気もするけど怖いな……
BADENDっつーとSchoolDaysみたいな終わり方になるのか…?
うん、やっぱHAPPYENDが一番でしょ!
エンターテイメントの基本は笑顔とHAPPYENDだもんな!
見てみたい気もするけど怖いな……
BADENDっつーとSchoolDaysみたいな終わり方になるのか…?
うん、やっぱHAPPYENDが一番でしょ!
エンターテイメントの基本は笑顔とHAPPYENDだもんな!
2つとも書いて欲しいなー(チラッ
1つだったらやっぱりHAPPYだな!
1つだったらやっぱりHAPPYだな!
布束さんがメロンパンになってる時点で
みさきちバッドエンドは遠慮したい
みさきちバッドエンドは遠慮したい
ふと「カミジョークンポケット」とか思い浮かんだwwww
立て読みエンドは理解したとき鬱ったなぁ…
うん、ハッピーエンドがいいや。
立て読みエンドは理解したとき鬱ったなぁ…
うん、ハッピーエンドがいいや。
天然女たらしの上条さんと誰かがハッピーエンドになるなら
その他大勢にとってはある意味バッドエンドになる
その他大勢にとってはある意味バッドエンドになる
>>962
なるほどハッピーエンドを別ヒロイン視点でか、その発想はなかった。
なるほどハッピーエンドを別ヒロイン視点でか、その発想はなかった。
>>962
女たらしっても別に食ったりモーション仕掛けてないし、ただ単にモテてるだけ。なんだよな、珍しいことでもなんでもない
まあ別れるっしょと適当に後釜狙ったり、さっさと諦めて次々って女もいるだろうし。ガチ凹みの女も、本気でアプローチしなかった時点で別に可哀相でもない、自業自得
女たらしっても別に食ったりモーション仕掛けてないし、ただ単にモテてるだけ。なんだよな、珍しいことでもなんでもない
まあ別れるっしょと適当に後釜狙ったり、さっさと諦めて次々って女もいるだろうし。ガチ凹みの女も、本気でアプローチしなかった時点で別に可哀相でもない、自業自得
とりあえず諸君、次スレじゃ大人しくしようね?
不毛な議論や雑談は控えてくれ給え
不毛な議論や雑談は控えてくれ給え
――茂みの中
食蜂「――さん! 上条さん!」
上条「……ん」パチ
食蜂「上条さん、しっかりしてッ!」ユサユサ
上条「あ、あぁ、平気平気。まだまだいけるから、心配するなって」ヘヘ
食蜂(……嘘、10秒近くも呼びかけてたのに、反応がほとんど)
食蜂「……汗の量が尋常じゃない」
上条「そりゃあなた、刺されたんですよ。汗のひとつも出ない方がむしろ不健康ってもんですよ」ヘヘ
食蜂「……」チラ
食蜂(口調は明るいけど、明らかに顔色がよくない……)
食蜂(縛った傷口も、完全に出血が止まったわけじゃないし)
上条「……んな悲痛な顔すんなよ。きっともうすぐ、助けがくるさ」フゥ
食蜂「――さん! 上条さん!」
上条「……ん」パチ
食蜂「上条さん、しっかりしてッ!」ユサユサ
上条「あ、あぁ、平気平気。まだまだいけるから、心配するなって」ヘヘ
食蜂(……嘘、10秒近くも呼びかけてたのに、反応がほとんど)
食蜂「……汗の量が尋常じゃない」
上条「そりゃあなた、刺されたんですよ。汗のひとつも出ない方がむしろ不健康ってもんですよ」ヘヘ
食蜂「……」チラ
食蜂(口調は明るいけど、明らかに顔色がよくない……)
食蜂(縛った傷口も、完全に出血が止まったわけじゃないし)
上条「……んな悲痛な顔すんなよ。きっともうすぐ、助けがくるさ」フゥ
食蜂「本当に、ここに留まるって選択で良かったのかしら?」
上条「携帯でおよその事情は説明できたし、緊急車両なら園内にだって入ってこれる」
上条「逆に、車ですら入って来れないような状況を連中が作り上げてるなら、怪我してるこっちが動くのは自殺行為だ」
上条「それにお前も、走るのはそんなに得意な方じゃないだろ?」
食蜂「……そ、そうだけどぉ」
上条「精神系能力者の護衛任務に当たっているやつは俺だけじゃない。警備員にも通知されてるはず」
上条「それっぽい連中を見かけたら合流すればいい。それまでの辛抱さ」
食蜂(……確かに、この異変に誰も気づいてないとは思えない)
食蜂(時間を稼げれば私がこの場を凌げる可能性もぐんと上がる……けど)
上条「はっ……はぁ……」ポタポタ
食蜂(それより先に上条さんが、もたないかも知れない。それじゃあ全く意味がないのに)ギュッ
上条「携帯でおよその事情は説明できたし、緊急車両なら園内にだって入ってこれる」
上条「逆に、車ですら入って来れないような状況を連中が作り上げてるなら、怪我してるこっちが動くのは自殺行為だ」
上条「それにお前も、走るのはそんなに得意な方じゃないだろ?」
食蜂「……そ、そうだけどぉ」
上条「精神系能力者の護衛任務に当たっているやつは俺だけじゃない。警備員にも通知されてるはず」
上条「それっぽい連中を見かけたら合流すればいい。それまでの辛抱さ」
食蜂(……確かに、この異変に誰も気づいてないとは思えない)
食蜂(時間を稼げれば私がこの場を凌げる可能性もぐんと上がる……けど)
上条「はっ……はぁ……」ポタポタ
食蜂(それより先に上条さんが、もたないかも知れない。それじゃあ全く意味がないのに)ギュッ
食蜂(……限界を見極めなきゃ、最悪の場合は――って)ギュ
食蜂「――ねぇ、あれ」スッ
上条「……どうした?」
食蜂「ちょっと遠いけど、あそこ歩いているの、警備員じゃない?」
上条「本当か? どれどれ……」
警備員『おーい、どこにいるんだぁ! 助けに来たぞぉー!』キョロキョロ
食蜂「ほらぁ、やっぱりそうよぉ!」クイクイ
上条「…………」
上条「一人だけ、か」ポツリ
食蜂「待ってて! すぐに呼んで――」スクッ
――ギュッ
食蜂「……か、上条さん。どうしたの?」アセアセ
上条「一応、保険をかけさせてくれ」
食蜂「……ほ、保険?」
食蜂「――ねぇ、あれ」スッ
上条「……どうした?」
食蜂「ちょっと遠いけど、あそこ歩いているの、警備員じゃない?」
上条「本当か? どれどれ……」
警備員『おーい、どこにいるんだぁ! 助けに来たぞぉー!』キョロキョロ
食蜂「ほらぁ、やっぱりそうよぉ!」クイクイ
上条「…………」
上条「一人だけ、か」ポツリ
食蜂「待ってて! すぐに呼んで――」スクッ
――ギュッ
食蜂「……か、上条さん。どうしたの?」アセアセ
上条「一応、保険をかけさせてくれ」
食蜂「……ほ、保険?」
警備員「――――」ピクン
猟犬A「……む」
警備員「…………」クルッ
猟犬A「観察対象の行動パターンに変化有り、洗脳が解けたようです」
白衣男「……ってことは、この近くに捕獲対象がいるってことだなぁ」
猟犬B「すぐ餌に食いつくかと思ったら、案外慎重っすね」
白衣男「一時は優秀な研究者たちを出し抜いてたんだぁ。甘く見ない方がいい」
白衣男「残っていた血痕からすると、あまり遠くには逃げられんだろう」
白衣男「建物に身を隠しながらあの警備員をつけるぞ。合流するつもりかも知れん」
猟犬A&猟犬B「了解」
猟犬A「傭兵どもが時間を稼いでいるうちに肩をつけないとな」
猟犬B「こっちの身が危なくなりやすしねぇ」
白衣男「対象を確保し次第速やかにこの場を離れるぅ。五分以内に終わらせるつもりでかかれ」
猟犬A「……む」
警備員「…………」クルッ
猟犬A「観察対象の行動パターンに変化有り、洗脳が解けたようです」
白衣男「……ってことは、この近くに捕獲対象がいるってことだなぁ」
猟犬B「すぐ餌に食いつくかと思ったら、案外慎重っすね」
白衣男「一時は優秀な研究者たちを出し抜いてたんだぁ。甘く見ない方がいい」
白衣男「残っていた血痕からすると、あまり遠くには逃げられんだろう」
白衣男「建物に身を隠しながらあの警備員をつけるぞ。合流するつもりかも知れん」
猟犬A&猟犬B「了解」
猟犬A「傭兵どもが時間を稼いでいるうちに肩をつけないとな」
猟犬B「こっちの身が危なくなりやすしねぇ」
白衣男「対象を確保し次第速やかにこの場を離れるぅ。五分以内に終わらせるつもりでかかれ」
――お手洗い
警備員「待たせたな。さぁ、行こう」
猟犬A(女子トイレに隠れていたのか……)
猟犬B(……は、入りづらいな)
白衣男『くっちゃべってないで、とっとと女をふんじばってこぉい』
猟犬A「わ、わかりました」
猟犬B「よし、いくぞ」ダッ
警備員「――ッ!? なんだ貴様ら!?」バッ
――ゴッ!
白衣男(……随分と手間取らせてくれたなぁ、第五位)
白衣男(実験を台無しにしてくれた落とし前は、きっちりつけさせてもらうぜぇ?)クク
警備員「待たせたな。さぁ、行こう」
猟犬A(女子トイレに隠れていたのか……)
猟犬B(……は、入りづらいな)
白衣男『くっちゃべってないで、とっとと女をふんじばってこぉい』
猟犬A「わ、わかりました」
猟犬B「よし、いくぞ」ダッ
警備員「――ッ!? なんだ貴様ら!?」バッ
――ゴッ!
白衣男(……随分と手間取らせてくれたなぁ、第五位)
白衣男(実験を台無しにしてくれた落とし前は、きっちりつけさせてもらうぜぇ?)クク
白衣男『もぬけの殻だぁ?』
猟犬A「ええ、個室にも鍵はかかっていません。窓から脱出した形跡も……」
警備員「……う……ぅ」ピクピク
猟犬B「どういうことだ? インプットと違う行動をしたのは間違いないのに」
白衣男『……ん? あー、わかった』
白衣男『――お前ら。急いでさっきの場所に戻るぞ』
猟犬A「え、あの、どういう」
白衣男『今連絡が入った。『帽子組』があの近辺で連中らしき人影を発見したそぉだ』
猟犬A「……ええ!? じゃあ」
白衣男『大方、連中はあの近くに潜んでいたんだろう。最初から洗脳者を使いすぎて警戒させすぎたなぁ』
猟犬A「警備員が操られていたんじゃないかと警戒したってことですか」
猟犬B「そうか。それで、離れた場所へ誘導して、マークしているやつがいないかを探ろうとしたってことっすね」
白衣男『感心してる場合じゃなぁい。これで取り逃がしたら二度とチャンスはないぞぉ』
白衣男『不要な出費は抑えるに限る。あの器械、保険は下りないからな』
猟犬A「ええ、個室にも鍵はかかっていません。窓から脱出した形跡も……」
警備員「……う……ぅ」ピクピク
猟犬B「どういうことだ? インプットと違う行動をしたのは間違いないのに」
白衣男『……ん? あー、わかった』
白衣男『――お前ら。急いでさっきの場所に戻るぞ』
猟犬A「え、あの、どういう」
白衣男『今連絡が入った。『帽子組』があの近辺で連中らしき人影を発見したそぉだ』
猟犬A「……ええ!? じゃあ」
白衣男『大方、連中はあの近くに潜んでいたんだろう。最初から洗脳者を使いすぎて警戒させすぎたなぁ』
猟犬A「警備員が操られていたんじゃないかと警戒したってことですか」
猟犬B「そうか。それで、離れた場所へ誘導して、マークしているやつがいないかを探ろうとしたってことっすね」
白衣男『感心してる場合じゃなぁい。これで取り逃がしたら二度とチャンスはないぞぉ』
白衣男『不要な出費は抑えるに限る。あの器械、保険は下りないからな』
上条「……追って来てるか?」
食蜂「まだみたい。かなり引き離せたとは思うけど」
食蜂「それよりどうして、さっきの警備員が洗脳されてるってわかったの?」
上条「ん? ああ……」
上条「ああいう治安部隊の人たちって、単独で行動することが滅多にないだろ?」
食蜂「……そういえば、レストランに来た人たちも二人組だったわねぇ」
上条「いくら強いったって武器持ちに不意打ちされたらやられるからな」
上条「ましてや、手持ちの武器を奪われ、悪用でもされたら一大事だ。不測の事態を想定して二人以上で行動する」
上条「100%の確信があったわけじゃないけど、助けに来たって叫んでるのに一人でいるのは不自然に感じた」
食蜂「確かに、子供を洗脳するような連中だもの。何やったって不思議じゃないわねぇ」
食蜂(……うん、頭はまだ冴えてるみたいねぇ)
上条「……ストップだ、食蜂」
食蜂「あ、えと?」
――ぞろぞろ
上条「……8人、か。全員帽子を被ってるけど、やっぱ操られてるんだろうか」
食蜂「…………帽子、……まさか」
食蜂「まだみたい。かなり引き離せたとは思うけど」
食蜂「それよりどうして、さっきの警備員が洗脳されてるってわかったの?」
上条「ん? ああ……」
上条「ああいう治安部隊の人たちって、単独で行動することが滅多にないだろ?」
食蜂「……そういえば、レストランに来た人たちも二人組だったわねぇ」
上条「いくら強いったって武器持ちに不意打ちされたらやられるからな」
上条「ましてや、手持ちの武器を奪われ、悪用でもされたら一大事だ。不測の事態を想定して二人以上で行動する」
上条「100%の確信があったわけじゃないけど、助けに来たって叫んでるのに一人でいるのは不自然に感じた」
食蜂「確かに、子供を洗脳するような連中だもの。何やったって不思議じゃないわねぇ」
食蜂(……うん、頭はまだ冴えてるみたいねぇ)
上条「……ストップだ、食蜂」
食蜂「あ、えと?」
――ぞろぞろ
上条「……8人、か。全員帽子を被ってるけど、やっぱ操られてるんだろうか」
食蜂「…………帽子、……まさか」
上条「……操れないやつがいるかも知れない?」
食蜂「多分、いきなり被り物の人が増えるあたり、いかにも怪しいし」
食蜂「あの下に、洗脳の電波をシャットアウトする特殊な機器をつけてるかも知れないわぁ」
上条「ちょっと待ってくれ。それは洗脳装置(テスタメント)だって同じことだろ?」
食蜂「ええ、だから、もし金属の輪っかみたいな装置をつけてるやつがいたら」
上条「操ってる側の人間として対処する、か。……ってことは」
食蜂「他の帽子は狙われないためのダミーのつもりよぉ。ううん」
食蜂「もしかしたら、あの中には一人もいない可能性だってあるわぁ」
上条「もし全員が一般人だったら、ただ傷つけるだけになっちま――」
帽子女「」ギンッ
上条「って、やべっ! 一斉に突っ込んで来やがったッ!」
食蜂「多分、いきなり被り物の人が増えるあたり、いかにも怪しいし」
食蜂「あの下に、洗脳の電波をシャットアウトする特殊な機器をつけてるかも知れないわぁ」
上条「ちょっと待ってくれ。それは洗脳装置(テスタメント)だって同じことだろ?」
食蜂「ええ、だから、もし金属の輪っかみたいな装置をつけてるやつがいたら」
上条「操ってる側の人間として対処する、か。……ってことは」
食蜂「他の帽子は狙われないためのダミーのつもりよぉ。ううん」
食蜂「もしかしたら、あの中には一人もいない可能性だってあるわぁ」
上条「もし全員が一般人だったら、ただ傷つけるだけになっちま――」
帽子女「」ギンッ
上条「って、やべっ! 一斉に突っ込んで来やがったッ!」
食蜂「ふぅん、私への対策は万全ってワケ、ね」
食蜂(でも、さすがにあんな高価な装置、全員分は用意できてないでしょぉ?)スッ
食蜂(――全員、その場で跪きなさぁい)
――ピッ!
一般人『』ザッ
帽子男A「え、……あっ!」キョロキョロ
上条「……あいつ、馬鹿だな」
食蜂「どうしようもないくらい、お馬鹿さんねぇ」
帽子男A「く、くそっ!」ダッ
食蜂「囲まれてるのに逃げられると思うのぉ?」クスッ
――ピッ!
女&男「」ガシッ
帽子男A「う、うわっ、くそ、放せ!」ジタバタ
食蜂(でも、さすがにあんな高価な装置、全員分は用意できてないでしょぉ?)スッ
食蜂(――全員、その場で跪きなさぁい)
――ピッ!
一般人『』ザッ
帽子男A「え、……あっ!」キョロキョロ
上条「……あいつ、馬鹿だな」
食蜂「どうしようもないくらい、お馬鹿さんねぇ」
帽子男A「く、くそっ!」ダッ
食蜂「囲まれてるのに逃げられると思うのぉ?」クスッ
――ピッ!
女&男「」ガシッ
帽子男A「う、うわっ、くそ、放せ!」ジタバタ
上条「ハイハイ、失礼しますよっと」ピラッ
帽子男「」
上条「……なるほど。これか」
食蜂「間違いないわねぇ、この金属輪(サークレット)、研究員が使っていたものとそっくり」
帽子男「くっ、おまえさえ、いなければ」
食蜂「何よぉ? 何か言いたいことでもあるわけぇ?」ジロ
上条「食蜂、悠長に話してる暇は――」
帽子男「実験の撤退のせいで、何人もの研究者が職を失った。研究に人生を賭けてたやつだって大勢いた!」
食蜂「……、」
帽子男「全部、おまえのせいだぞ! おまえが俺たちの生活を台無しにした!」
食蜂「かっ、勝手なことを――」
――バキッ!
帽子男「ぐはッ!」ドザッ
食蜂「」ビクッ
上条「人の不幸で飯食ってたやつが被害者ぶってんじゃねえ。虫唾が走んだよ」プラプラ
帽子男「」
上条「……なるほど。これか」
食蜂「間違いないわねぇ、この金属輪(サークレット)、研究員が使っていたものとそっくり」
帽子男「くっ、おまえさえ、いなければ」
食蜂「何よぉ? 何か言いたいことでもあるわけぇ?」ジロ
上条「食蜂、悠長に話してる暇は――」
帽子男「実験の撤退のせいで、何人もの研究者が職を失った。研究に人生を賭けてたやつだって大勢いた!」
食蜂「……、」
帽子男「全部、おまえのせいだぞ! おまえが俺たちの生活を台無しにした!」
食蜂「かっ、勝手なことを――」
――バキッ!
帽子男「ぐはッ!」ドザッ
食蜂「」ビクッ
上条「人の不幸で飯食ってたやつが被害者ぶってんじゃねえ。虫唾が走んだよ」プラプラ
食蜂「…………」ポー
上条「食蜂。これって、おまえも使えるのかな?」
食蜂「……あ、え?」
上条「この金属の輪っかだよ。これつけてれば、お前が洗脳装置に操られる心配はないんじゃないか?」
食蜂「あ、あぁ、そうねぇ」
食蜂(正直見栄えが悪いけど、このさい文句は言ってられないわねぇ)
食蜂(演算に影響がなければ持って行っても損は――)
???「今度こそ、見つけたぞ」
食蜂「……ッ!」バッ
――ピッ!
猟犬A「残念、俺たちも金属輪(それ)は装備済みだ」トントン
食蜂「……ヘッドギアの中に」ジリ
上条「――ったく、女の子相手にどこまでも大人気ねぇ連中だな」
猟犬B「ガキと怪我人にしちゃあなかなか粘ったが、チェックメイトってやつだ」スチャッ
上条「――、」ジリ
食蜂(銃ッ!? こいつら、本気なの!?)
上条「食蜂。これって、おまえも使えるのかな?」
食蜂「……あ、え?」
上条「この金属の輪っかだよ。これつけてれば、お前が洗脳装置に操られる心配はないんじゃないか?」
食蜂「あ、あぁ、そうねぇ」
食蜂(正直見栄えが悪いけど、このさい文句は言ってられないわねぇ)
食蜂(演算に影響がなければ持って行っても損は――)
???「今度こそ、見つけたぞ」
食蜂「……ッ!」バッ
――ピッ!
猟犬A「残念、俺たちも金属輪(それ)は装備済みだ」トントン
食蜂「……ヘッドギアの中に」ジリ
上条「――ったく、女の子相手にどこまでも大人気ねぇ連中だな」
猟犬B「ガキと怪我人にしちゃあなかなか粘ったが、チェックメイトってやつだ」スチャッ
上条「――、」ジリ
食蜂(銃ッ!? こいつら、本気なの!?)
――アンタークティカエリア・オセアニアエリア中継点
魔術師「はぁっ!」ゴォォッ
――キィンッ!
魔術師「……おのれッ、炎も通じぬか!」バッ
一方「無駄無駄ァ。火の粉の一つだって俺には届かねえよ」トコトコ
一方(しっかし、第五位はどこにいやがるんだァ? 意外と広いんだな、このエリア)
――キィンッ!
一方「言ってる傍から……懲りねえやつ」
一方(にしても、手品師みたいな野郎だなァ)
一方(風に炎、デュアルスキル何て珍しくもねえじゃ――)
――キィンッ! ――キィンッ!
一方「アー、……いい加減蠅みたいに鬱陶しいなァ、さっきから進行の邪魔なンだ――」
一方「よォッ!」
――ズガガガガガッッッ!!!
魔術師「――っ!」バッ
一方「……って、外れたか。ちょこまかと動きやがって」
魔術師「攻撃にも転じられるのか。……ならば、これならどうだ?」クンッ
――ズォォォォ!
一方「炎が駄目なら今度は水芸ってかァ? 安直すぎるだろォ」スッ
――キィンッ!
一方(何をしたって無駄だって――)
――ズガッッ!
一方「んなッ――にィッ!?」ブワッ
――ズダンッ!
一方「がぁッ……はっ!」ドサッ
一方(……この俺が、吹き飛ばされただァッ!?)
魔術師「……なるほど、少しずつ呑み込めてきたぞ」
――ズォォォォ!
一方「炎が駄目なら今度は水芸ってかァ? 安直すぎるだろォ」スッ
――キィンッ!
一方(何をしたって無駄だって――)
――ズガッッ!
一方「んなッ――にィッ!?」ブワッ
――ズダンッ!
一方「がぁッ……はっ!」ドサッ
一方(……この俺が、吹き飛ばされただァッ!?)
魔術師「……なるほど、少しずつ呑み込めてきたぞ」
――ズザアアアッ!
一方「ぐっ……つぅ」ヨロ
魔術師「見れば見るほどすばらしい能力だ。10年前の私なら相手にもならなかっただろう」
一方「……こん、クソ野郎がァ」ググ
一方(向かってくる水流はきっちり弾いたはず。相手が掠めるように打ったから逆流しなかった。それはいい)
一方(問題はその後だ。どうやって俺を吹き飛ばしてやがる?)
魔術師「解せぬといった面持ちだな」
一方「……、」
魔術師「おそらくだが、君は今まで一系統を極めた相手としか戦ったことがない。戦闘経験は意外と浅いのではないかな?」
一方「……ぺっ」
一方(……時間差での攻撃、……そうか、水流はあくまで目くらまし)
一方「ぐっ……つぅ」ヨロ
魔術師「見れば見るほどすばらしい能力だ。10年前の私なら相手にもならなかっただろう」
一方「……こん、クソ野郎がァ」ググ
一方(向かってくる水流はきっちり弾いたはず。相手が掠めるように打ったから逆流しなかった。それはいい)
一方(問題はその後だ。どうやって俺を吹き飛ばしてやがる?)
魔術師「解せぬといった面持ちだな」
一方「……、」
魔術師「おそらくだが、君は今まで一系統を極めた相手としか戦ったことがない。戦闘経験は意外と浅いのではないかな?」
一方「……ぺっ」
一方(……時間差での攻撃、……そうか、水流はあくまで目くらまし)
魔術師「おかしいとは思っていた。完全な反射とのたまう割に、君は地に足をつけて歩いている」
魔術師「地球には引力が働いているから、本来なら君は空に落ちていかねばならないはず」
一方「……」
魔術師「同様に、空気を遮断していれば生きられるはずがないからな」
魔術師「刺激の強さか種類かまでは知らないが、予め弾く力の設定はできるということだろう」
魔術師「そこから仮説を立てた。君の能力は反射ではなく、力の方角を切り替えることだと」
一方(……こいつ)
魔術師「性能といい持続性といい実に利便性が高い。魔術師ではこうはいかない。誇るべき能力だ」
魔術師「だがしかし、我々は元来君のような化け物に人の身で対抗するために、古の技能を受け継いできた集団」
魔術師「仮想の敵に対して対応するだけの技術は身につけている。能力の探り合いは、こちらが上だ」
魔術師「地球には引力が働いているから、本来なら君は空に落ちていかねばならないはず」
一方「……」
魔術師「同様に、空気を遮断していれば生きられるはずがないからな」
魔術師「刺激の強さか種類かまでは知らないが、予め弾く力の設定はできるということだろう」
魔術師「そこから仮説を立てた。君の能力は反射ではなく、力の方角を切り替えることだと」
一方(……こいつ)
魔術師「性能といい持続性といい実に利便性が高い。魔術師ではこうはいかない。誇るべき能力だ」
魔術師「だがしかし、我々は元来君のような化け物に人の身で対抗するために、古の技能を受け継いできた集団」
魔術師「仮想の敵に対して対応するだけの技術は身につけている。能力の探り合いは、こちらが上だ」
魔術師「もう一つ気づいたことがある。飛ばされたときに耳の辺りをやたらと庇っているな」
一方「……ッ」ギク
魔術師「もしかして、そのみょうちくりんな機械に君の能力の秘密があるというのは、私の考えすぎか?」
一方「いちいちウゼぇ喋り方してンじゃねェッ!」キィン
魔術師「――ッ!」バッ
――ヒュンヒュンッ!
魔術師(――足元の地面を捲り上げて敷石をッ!)バッ
魔術師「――ぐぅッ!」ビシッ
一方(クソッ、避けるのがうめぇな。あれで一発しか当たンねえとか)
一方(……って、そうか、何も全部反射任せにする必要はねぇ。あいつみたいに避けちまえばいいのか)
一方「……ッ」ギク
魔術師「もしかして、そのみょうちくりんな機械に君の能力の秘密があるというのは、私の考えすぎか?」
一方「いちいちウゼぇ喋り方してンじゃねェッ!」キィン
魔術師「――ッ!」バッ
――ヒュンヒュンッ!
魔術師(――足元の地面を捲り上げて敷石をッ!)バッ
魔術師「――ぐぅッ!」ビシッ
一方(クソッ、避けるのがうめぇな。あれで一発しか当たンねえとか)
一方(……って、そうか、何も全部反射任せにする必要はねぇ。あいつみたいに避けちまえばいいのか)
魔術師「……なるほど、一つの能力の応用にかけては差があるか」
魔術師「ならやはり、見つけた突破口に頼むしかあるまいな」クン
――ズォォォォッ!
一方(……また水流か。要はあれを……)
一方(……後学のために、試してみっか)
一方「……」スッ
魔術師(この一撃で、終わらせ――)
魔術師(――今ッ!)ギュイン
――ブワッ!
魔術師(……何ッ!?)バッ
魔術師「反射ではない……水が浮遊しているだと?」
一方「フン、その突き出した手、そういうからくりか」
魔術師「ならやはり、見つけた突破口に頼むしかあるまいな」クン
――ズォォォォッ!
一方(……また水流か。要はあれを……)
一方(……後学のために、試してみっか)
一方「……」スッ
魔術師(この一撃で、終わらせ――)
魔術師(――今ッ!)ギュイン
――ブワッ!
魔術師(……何ッ!?)バッ
魔術師「反射ではない……水が浮遊しているだと?」
一方「フン、その突き出した手、そういうからくりか」
魔術師「……まさか、君は」
魔術師「周囲の力の加減を0にしたのか」ギリ
一方「ピンポーン、大正解。ぶっつけ本番だったが、やってみるもんだなァ」
一方「まァ、何だ。手品ってのは、種明かしをすれば何てことねェ」
一方「てめえは、先に放った水流が俺に接触する直前」
一方「俺ら二人の狭間にある大気を一気に引き戻した」
魔術師「……、」
一方「それが反射したため、俺の至近距離にあった大気がこちらに逆流し、吹き飛ばされたってわけだ」
一方「風を操れるやつならそんなに難しいこっちゃねえな。ありがとサン、一つ勉強になったわ」ポリポリ
魔術師「……頭の回転は速いようだな」
魔術師「魔術にも結界や呪い返しの概念はある。呪いに対しての拮抗措置は祈り、真逆のものだ」
魔術師「反射と銘打つからには放出の真逆、吸収に対して逆の作用が促進されると推測した」
魔術師「見破られたところで影響はない。君が不自由な二択を強いられることに変わりは――」
一方「ある」
魔術師「……」
一方「避けるってことがどれだけ大事かわかった。俺も、お前の突破口を見つけちまったぜェ?」ニタ
魔術師「周囲の力の加減を0にしたのか」ギリ
一方「ピンポーン、大正解。ぶっつけ本番だったが、やってみるもんだなァ」
一方「まァ、何だ。手品ってのは、種明かしをすれば何てことねェ」
一方「てめえは、先に放った水流が俺に接触する直前」
一方「俺ら二人の狭間にある大気を一気に引き戻した」
魔術師「……、」
一方「それが反射したため、俺の至近距離にあった大気がこちらに逆流し、吹き飛ばされたってわけだ」
一方「風を操れるやつならそんなに難しいこっちゃねえな。ありがとサン、一つ勉強になったわ」ポリポリ
魔術師「……頭の回転は速いようだな」
魔術師「魔術にも結界や呪い返しの概念はある。呪いに対しての拮抗措置は祈り、真逆のものだ」
魔術師「反射と銘打つからには放出の真逆、吸収に対して逆の作用が促進されると推測した」
魔術師「見破られたところで影響はない。君が不自由な二択を強いられることに変わりは――」
一方「ある」
魔術師「……」
一方「避けるってことがどれだけ大事かわかった。俺も、お前の突破口を見つけちまったぜェ?」ニタ
魔術師「……私の見た限り、君は根拠のないはったりを言うタイプではなさそうだな」
一方「ご明察だなァ」
魔術師「ならば、戦えなくしてやるまでだ」
――ズォォォ!
一方「……水か。また性懲りもなく――」
一方(……いや、違う――水で四方を閉じる気か!)
一方(電波は水で遮ると著しく減衰する。ミサカネットワークの補助器に悪影響が出ないとも)ダッ
一方(この野郎、オカルトじみたことを言ってる割りに科学の理解が浅くねェ!)キィン!
魔術師「一瞬でこちらの目論みに気づいたか。適応力は悪くない」
一方(デフォの反射と回避行動を切り替えながら戦う。問題は、バッテリーが切れるまでにケリをつけられるか)
一方「いや、やるしかねえよなァ」ニヤ
魔術師「君は放って置くと今以上に危険な存在になるな。ここで決着を――」ヒヤ
???「つけられないぜよ」ヌゥ
魔術師「――なッ!?」クルッ
――ドスッ!
魔術師「ぐふッッ!!」
一方「ご明察だなァ」
魔術師「ならば、戦えなくしてやるまでだ」
――ズォォォ!
一方「……水か。また性懲りもなく――」
一方(……いや、違う――水で四方を閉じる気か!)
一方(電波は水で遮ると著しく減衰する。ミサカネットワークの補助器に悪影響が出ないとも)ダッ
一方(この野郎、オカルトじみたことを言ってる割りに科学の理解が浅くねェ!)キィン!
魔術師「一瞬でこちらの目論みに気づいたか。適応力は悪くない」
一方(デフォの反射と回避行動を切り替えながら戦う。問題は、バッテリーが切れるまでにケリをつけられるか)
一方「いや、やるしかねえよなァ」ニヤ
魔術師「君は放って置くと今以上に危険な存在になるな。ここで決着を――」ヒヤ
???「つけられないぜよ」ヌゥ
魔術師「――なッ!?」クルッ
――ドスッ!
魔術師「ぐふッッ!!」
一方「――つ、土御門ッ!」
土御門「おまんの敗因は、一方の能力にかまけ過ぎたことだにゃー」
土御門「ま、あれだけの能力だから無理もないがな」
魔術師「おの、れ……、不……覚……」グラ
――ドサッ
土御門「ほい、一丁あがりぃ」
一方「……オイ、コラ、テメエ」
土御門「なんで勝負に手を出しやがった、とか言わないでくれよ? 俺は味方までぶん殴りたくはねえ」
一方「……ッ」
エツァリ「待ってください土御門、その男は自分の術式を受けても生き返りました。まだ油断しては――」ヨロ
土御門「……んー、海原クンはちと科学に染まりすぎだにゃー」
エツァリ「……どういう意味です?」
土御門「おまんの敗因は、一方の能力にかまけ過ぎたことだにゃー」
土御門「ま、あれだけの能力だから無理もないがな」
魔術師「おの、れ……、不……覚……」グラ
――ドサッ
土御門「ほい、一丁あがりぃ」
一方「……オイ、コラ、テメエ」
土御門「なんで勝負に手を出しやがった、とか言わないでくれよ? 俺は味方までぶん殴りたくはねえ」
一方「……ッ」
エツァリ「待ってください土御門、その男は自分の術式を受けても生き返りました。まだ油断しては――」ヨロ
土御門「……んー、海原クンはちと科学に染まりすぎだにゃー」
エツァリ「……どういう意味です?」
土御門「生き返るよりよほど可能性の高いことがあるだろ? 名うての魔術師だったら」ゴソゴソ
土御門「護符(アミュレット)の一つくらい身につけていたっておかしくないだろ?」パラ
エツァリ(……これは、銀の破片)
土御門「ローブの下に防御術式を仕込んでいたみたいだな。役目を終えて形状(シンボル)は砕けちまってるが」
土御門(インデックスの歩く教会しかり、姫神のロザリオしかり、魔術師たるもの、己の身を守るアイテムには気を遣う)
エツァリ「……なるほど、これは責められても仕方がない」フッ
土御門「それより悪い予感が当たっちまったか。上やんたちはもう逃げたのか?」
エツァリ「まだ合流できていません。人払いのルーンは破壊したので警備員が向かっているとは思いますが」
土御門「だったら突っ立ってる暇はねえ。一方通行、予備のバッテリーは持ってるな?」
一方「……あァ」
土御門「私闘だってんなら手を出す気はさらさらなかった。だがこれはれっきとした仕事だ。勘違いするなよ」
一方通行「……ちっ、わかったよ」プイ
土御門(……なんだあいつ。珍しくへこんでんな)ボソ
エツァリ(トンビに強敵をかっ攫われて、複雑な心境なのでしょう)ボソ
土御門「護符(アミュレット)の一つくらい身につけていたっておかしくないだろ?」パラ
エツァリ(……これは、銀の破片)
土御門「ローブの下に防御術式を仕込んでいたみたいだな。役目を終えて形状(シンボル)は砕けちまってるが」
土御門(インデックスの歩く教会しかり、姫神のロザリオしかり、魔術師たるもの、己の身を守るアイテムには気を遣う)
エツァリ「……なるほど、これは責められても仕方がない」フッ
土御門「それより悪い予感が当たっちまったか。上やんたちはもう逃げたのか?」
エツァリ「まだ合流できていません。人払いのルーンは破壊したので警備員が向かっているとは思いますが」
土御門「だったら突っ立ってる暇はねえ。一方通行、予備のバッテリーは持ってるな?」
一方「……あァ」
土御門「私闘だってんなら手を出す気はさらさらなかった。だがこれはれっきとした仕事だ。勘違いするなよ」
一方通行「……ちっ、わかったよ」プイ
土御門(……なんだあいつ。珍しくへこんでんな)ボソ
エツァリ(トンビに強敵をかっ攫われて、複雑な心境なのでしょう)ボソ
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