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    元スレシンジ「ヴンダーで暮らす」

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    601 = 527 :

    ミサト『サクラ大佐、聞こえている?』

    サクラ「……」

    ミサト『サクラ大佐!!』

    サクラ「……」

    ミサト『サクラ……ちゃん……』




    ミサト『アスカは……アスカはどうなったの?』




    602 = 527 :




    サクラ「……弐号機……」

















    サクラ「消滅を、確認……」







    603 = 527 :

    マリ「そ、んな……」

    カヲル「……っ」

    ダッダッダッダ

    カヲル「お姉さん……ゴメンね」

    ガシュゥッ

    マリ「あっ……」

    604 = 527 :

    カヲル「大丈夫、多分、痛くないよ

        だって、君の心はもうシンクロしないもの

        心が欠けちゃったもの、ね」

    ズグゥッゥゥゥゥン



    605 = 527 :

    サクラ「マリさん!」

    ヒデキ「八号機沈黙、マリさんの生命活動はありますが……」

    スミレ「擬似シンクロ率極小……これでは……」

    サクラ「……」フルフル



    606 = 527 :

    コウジ「……大佐、提案が」

    サクラ「……」フルフル

    コウジ「大佐ぁ! 見失うな!」

    サクラ「!!」

    コウジ「アンタは今このヴンダーを指揮している。

        気持ちはわかる、俺も泣きたい。

        しかし! 神殺しの船の意図を忘れてはいかん!!」

    607 = 527 :

    サクラ「……」

    サクラ「すまんな、コウジさん」

    サクラ「……提案を」

    コウジ「ヴンダーをぶつける」

    全員「!?」

    サクラ「……勝算は?」

    608 = 527 :

    コウジ「少なくともこの重量で13号機にぶつかれば潰せるはず、

        アダムスの器ではサードインパクトは起こせない

        奴らの計画は大幅に遅れる事は確実」

    青葉「でも、エヴァが通るのにようやくだった道を、ヴンダーが……」

    日向「まさか! 空中分解!?」

    コウジ「羽をパージしちまえば、13号機を潰すまでいけるはず」

    ミドリ「……死ねって言うの」

    ヒデキ「……」

    609 = 527 :

    コウジ「勘違いするな。この作戦は正直、やるだけなら簡単だ。

        ギリギリまで軌道修正して羽をはずして落ちるだけ

        オペレーターは、そうだな。三人もいれば足りる。あとは艦を降りろ」

    610 = 527 :

    日向「三人、か」

    青葉「いい数字だ」

    スミレ「ちょ、あんたたち……」

    日向「どの道、13号機を止める手立てはない。

       止めなくてはもっととんでもないものを失う」

    青葉「悪いが、これは上官命令だ。俺たち三人以外は艦を下りろ

       反論するやつは片っ端からぶん殴る」

    スミレ「……大佐……」

    サクラ「……」




    611 = 527 :



    サクラ「……総員、退避! ヴンダーを捨て、この場を撤退する」



    612 = 527 :


    カヲル「……リリンの王、望みどおりに事は進んでいるよ

        さぞかし、気持ちがいいことだろうね」

    ギリリリリ


    613 = 527 :


    コウジ「なぁ、お前らいいのか?」

    日向「僕らは、サードインパクトを止められなかった

       でも、これならフォースインパクトを止められる」

    青葉「フォースインパクトを止められるなら、命を懸けてもいい」

    コウジ「……さっきはああいったが、分の悪い賭けだぞ」

    青葉「三人要るッつったのアンタだろ。最後まで付き合わせろよ」

    日向「リスクを背負わなくては勝てない。そういう相手でしょう?」

    614 = 527 :

    コウジ「ははは、お前ら。すっかり大佐に影響されてないか?」

    青葉「あの子の精神力には参ったよ。ほんと」

    日向「一体何があそこまで彼女を強くするのかね……」

    サクラ「ホンマやで、ウチかてこないな場所にたっとられるとはおもわへんかった」

    三人「!?」

    サクラ「……なんや、クソでも詰まったような顔してからに」

    コウジ「大佐!! アンタ……」

    サクラ「今の指揮官はウチや。青葉さん程度の命令、ウチが聞くとでも?」

    615 = 527 :

    青葉「サクラ、おまえなぁ!!」

    サクラ「だぁっとれ!! こちとら一つの命かけとるわけやないんじゃボケェ!!」

    ダァン!!

    ベコン!!!!

    616 = 527 :







    サクラ「お兄ちゃんの分まで……私の肩には、かかっとるんや。

        逝ってしまった人たちの思い背負うて、その思いに支えられて立っとるんや」

    サクラ「逃げるわけにはいかんやろ?」

    617 = 527 :




    ミサト『サクラ大佐……』

    サクラ「ミサトさん、ごめんなさい。

        ヴンダー、最後の作戦に入ります」

    ミサト『……貴方の覚悟は、良く……わかった、わ……』

    ミサト『一つ聞かせて、八号機は?』

    サクラ「日向さん!」

    日向「八号機、擬似シンクロ率極小……損傷も酷く……動ける状態では」





    618 = 527 :

    ミサト『……サクラ大佐。私たちの切り札中の切り札、使ってみる気はない?』

    サクラ「……例の、ブツですか?」

    ミサト『ええ……』

    サクラ「……それやったら、今以上の成果をあげられると?」

    ミサト『しくじらなければね……三週間、言われたとおりにやってきた?』

    サクラ「もちろんです。もちろんです!!」

    ミサト『そう、わかった

        じゃあ、最後の作戦は変更。今から私の指示通りに動いて』

    サクラ「はい……」

    619 = 527 :

    ミサト『それと、日向君』

    日向「は、はい!」

    ミサト『最終手段はヴンダーの突撃。それは変わらないわ。準備だけはしておいて』

    日向「……はい!」

    620 = 527 :


    >>直下「(どうかしたの的な台詞)」

    621 = 527 :

    何でココで誤爆するし……

    622 = 527 :


    リツコ「マリの心神喪失は、ッキツいわね」

    ミサト「でも、サクラちゃんのおかげで、ようやく圏内にまで入れた」

    リツコ「そうね、あの子が何とかつないでいなかったら、

        『やり直す』ことすらできなかった」

    ミサト「……これしか、なかったのよね」

    623 = 527 :

    リツコ「ええ、今となっては……

        アスカも消えてしまった……マリも、心を閉ざした

        相手にはまだ戦力がある……

        やり直すしかないのよ」

    ミサト「……サクラちゃん」


    624 = 527 :





    カヲル「カシウスの槍はなくても、覚醒には魂が二つあればいい

        そういうこと、みたいだね?

        彼が望むのは、破壊と融和だけのフォースインパクトなのかな?」

    カヲル「……返事はなくても。乗っていることにはなっている。

        一応、魂はそこにある」

    カヲル「……気持ちの悪いことだよ。本当に……」

    625 = 527 :


    日向「槍を一本抜いたぞ……」

    青葉「準備は終わった、射出する!!」

    コウジ「クソッ、艦長め、こんなもん作っていたとは……」

    青葉「いけぇ! サクラ!!」

    626 = 527 :

    カヲル「さあ、この槍を取ればガフの扉が開く

        フォースインパクトは、これから始まる」








    サクラ「残念ながら、もう一本には触れさせへんで」

    ズダアアアアアアァァァァァァァァアン

    627 = 527 :

    カヲル「……な、にぃ!?」

    サクラ「ミステリアスな男の子はキライやない。

        けどな」

    ブゥン

    ガズゥゥゥン!!

    サクラ「キザったらしい男は、だいっ嫌いや!!」




    628 = 527 :

    乗組員「モニター表示します」

    リツコ「ヴィレの最終兵器……アレは初号機を模して作ったは良いけど……

        運用試験もこなしていない、不安要素ばかり……」

    ミサト「動いている。ちゃんとね」



    リツコ「最後のエヴァンゲリオン、『Ω』」



    ミサト「……あと少し、あと少しよ」



    629 = 527 :

    サクラ「この槍はあんたに渡すわけにはいかへんのや!」

    カヲル「……ばかな! ヴィレが、エヴァを作っていたなんて……」

    サクラ「エヴァに対抗できるのも、使途に対抗できるのも、

        エヴァしかあらへんやろ、が!」

    ズグゥゥゥゥン

    カヲル「……動けている、という事は、君もチルドレンなのかい?」

    サクラ「アホか! ウチを見てみぃ」

    630 = 527 :

    サクラ「……エヴァはなぁ、子供だけのものとちゃうんや

        条件さえ揃えば大人でも乗れるんやで」

    カヲル「……そういう、ことかい。でも、」


    サクラ「っ 早い……」

    カヲル「残念ながら、適性でいうなら、僕は誰にも負ける気はしない

        人がエヴァに乗るよりも、

        僕がエヴァに乗ることの方がずっと効率的なんだからね」

    サクラ「あ、アンタまさか……」

    631 = 527 :

    *****

    ヒデキ「パターン……青、いえ、青もあるんですが……これは」

    *****


    カヲル「……使途がエヴァに乗る、なんて、考えた事あるかい?」

    サクラ「気持ち悪いのオンパレードや……

        嘘やないことがわかっとるだけ、ホンマに気持ち悪いわ」





    マリ「え?」

    632 = 527 :

    サクラ「!?」

    マリ「ちょっと、待ってよ……さっちん」

    マリ「わんこ君……生きてるんだよね?」

    サクラ「……」

    マリ「姫だって……消えちゃったわけじゃないんでしょ?

       ねぇっ!!!!!」

    カヲル「……」

    マリ「ねぇっ!!!!!!!」

    マリ「ねぇっ!!!!!!!」

    マリ「ねぇっ!!!!!!!」

    マリ「ねぇっ!!!!!!!」




    マリ「―――――――――――――っ」

    633 = 527 :

    サクラ(のどが、破けてるんやないかと思った

        マリさんのほうから人の出せる音やない音が聞こえた気がした)

    サクラ(そして……)



    634 = 527 :

    日向「な、八号機が、起き上がった!?」

    青葉「くそっ、スミレちゃん借りるぜ……」

    コウジ「どうなってんだ!?」

    青葉「これは……これ、は……」

    日向「エヴァの暴走!?」

    635 = 527 :


    ミサト「ゴチャゴチャしてきたわね」

    リツコ「今更よ。ミサト、状況的にマリを寄り代とするほうが手っ取り早い」

    ミサト「マリを……?」

    636 = 527 :

    マリ「―――-――」

    サクラ(狂ったような……

        ちゃうわ、これ、狂うとる。

        完全に、発狂した状態で、マリさんはエヴァを暴走させるに至った

        暴走?

        ちゃうわ。多分、電源残ってんで、あれ……)

    637 = 527 :

    青葉「マリの擬似シンクロ率……測定不能!?」

    日向「そ、そうだ。八号機には魂がない、暴走なんてありえない」

    コウジ「搭乗者が発狂して、生存本能だけが残ったのか?」

    青葉「それだけでシンクロしている……」

    日向「まともな精神ではできない。彼女も…もう……」

    638 = 527 :

    マリ「―――――――――」

    ッゴズウウウゥゥゥゥゥゥゥン

    カヲル「っつ……!」

    ガガガガガガア

    カヲル「押されて、る……?」

    カヲル「でも、所詮は狂った獣だ……いなせない僕ではない」

    ズッダァァァァン

    マリ「っ!」


    639 = 527 :

    日向『八号機、沈……黙……』


    カヲル「これで…………」


    青葉『まずい、ロンギヌスの槍を使うつもりだ』


    カヲル「最後だ」





    640 = 527 :


    ドスゥ








    サクラ「……マリ、さん……」




    カヲル「……ごめん、ね、お姉さん」

    641 = 527 :



    ミサト「サクラ大佐! 今よ!」

    リツコ「っ……射出して!」

    乗組員「はっ!」




    642 = 527 :

    サクラ「……うぅ……っく……ひぐぅっ……」

    カヲル「……悲しいよね。正直、僕もあんまりいい気分じゃない」

    サクラ「っぐ、ふぅぐぅ……あああ、……」

    カヲル「……全てを消して……やり直そう」

    サクラ「……グス……」




    643 = 527 :

    サクラ「アカンのや」

    ズグゥ


    サクラ「二本の槍は、ロンギヌスではアカンのや」

    ズグウウウウウ



    カヲル「? なに、を……?

        ロンギヌス一本をエヴァに刺したところで、

        自壊していくだけじゃないのかい?」

    644 = 527 :



    サクラ「カシウスの槍と、ロンギヌスの槍、二つで、世界は再生される」

    サクラ「アンチATフィールドのロンギヌスで、全てを壊し

        ATフィールドのカシウスで、再生する」

    カヲル「それができたら、苦労はしないよ……」

    カヲル「カシウスの槍はリリンの王が隠した

        無限の世界に放流したんだ。

        自由の利かない、宇宙空間にね」

    645 = 527 :






    サクラ「せやろな。せやから、ミサトさんもリツコさんも、

        必死の思いでとってきたんや」













    サクラ「この、カシウスの槍をなぁ!!」




    646 = 527 :


    ズガアアアァァァァァァン!

    サクラ「ぐぁあああああああああああ!!!!!」

    カヲル「!? 降ってきた!? カシウスの槍が……

        違う、こんな正確にエヴァを貫くなんて……これは……

        これが、リリンの力なのか……」




    647 = 527 :

    サクラ「もう、なんでもええ……

        やり直せるなら破壊も再生も何でもええ!


        ウチは、

        ウチは!  全部、やり直したいんや!!」





















    649 = 527 :



    オナニー前半終了

    後に、このスレの途中からやり直しの
    『ぼくがかんがえたえぶぁ』的な何かを書く
    書きあがり次第投下する

    650 :

    がんばれ


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