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元スレ冬馬「プロデューサー、人間やめるってよ」
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P「千早に相談して、良かったよ」
千早「ふふ。プロデューサーの役に立てました。それで、いつ会うんですか? お母さんに」
P「これから連絡をする。明日の夜、かな」
千早「楽しみですね」
P「……そう、だな。ああ、なんかワクワクしてきた。あ、みんなには内緒だぞ。色々と騒がれるのは嫌だからな」
千早「はい。二人だけの、約束ですね」
自分らしくない、気恥ずかしい言葉。
そう思いながらも、今は少しも恥ずかしくなかった。
その後、意気揚々と帰途につくプロデューサーがなぜか無性に可笑しかった。
その子供みたいな後ろ姿を観て、なんだか笑いが止まらなかった。
千早「ふふ。プロデューサーの役に立てました。それで、いつ会うんですか? お母さんに」
P「これから連絡をする。明日の夜、かな」
千早「楽しみですね」
P「……そう、だな。ああ、なんかワクワクしてきた。あ、みんなには内緒だぞ。色々と騒がれるのは嫌だからな」
千早「はい。二人だけの、約束ですね」
自分らしくない、気恥ずかしい言葉。
そう思いながらも、今は少しも恥ずかしくなかった。
その後、意気揚々と帰途につくプロデューサーがなぜか無性に可笑しかった。
その子供みたいな後ろ姿を観て、なんだか笑いが止まらなかった。
「それが、プロデューサーさんが失踪する2日前……」
千早「ええ。きっと次の日の夜に、プロデューサーはお母さんと会って、そして次の日にはもういなくなった」
話の流れからすると、今までで一番の有力情報だ。
お母さんと会ったプロデューサーさんは、どういう事情でかそのままいなくなった。
千早「私、ちょっと思うんです。心配もしていますけど、もしかしたらプロデューサーはそのままお母さんと一緒にいるんじゃないか、って」
「会ってそのまま、行動を共にしているわけね」
千早「ええ。そしてそれが幸せなら……それでプロデューサーがいいなら、私は自力で世界を目指そうって」
強がりだ。
私は千早ちゃんが、どれ程プロデューサーさんを信頼し、頼みにしているかを知っている。
それは、仕事面でも。
そして、精神的……いや、心でも。
「でもそれも、まだ可能性よね」
千早「はい。だから私も来たんです、ここへ……あ! 港が見えてきましたよ」
気がつけば、フェリーは土庄港に近づいていた。
プロデューサーさんの育った施設は、もうすぐそこだ。
しかしそこで私達は、想像だにしていない事態に遭遇する。
千早「ええ。きっと次の日の夜に、プロデューサーはお母さんと会って、そして次の日にはもういなくなった」
話の流れからすると、今までで一番の有力情報だ。
お母さんと会ったプロデューサーさんは、どういう事情でかそのままいなくなった。
千早「私、ちょっと思うんです。心配もしていますけど、もしかしたらプロデューサーはそのままお母さんと一緒にいるんじゃないか、って」
「会ってそのまま、行動を共にしているわけね」
千早「ええ。そしてそれが幸せなら……それでプロデューサーがいいなら、私は自力で世界を目指そうって」
強がりだ。
私は千早ちゃんが、どれ程プロデューサーさんを信頼し、頼みにしているかを知っている。
それは、仕事面でも。
そして、精神的……いや、心でも。
「でもそれも、まだ可能性よね」
千早「はい。だから私も来たんです、ここへ……あ! 港が見えてきましたよ」
気がつけば、フェリーは土庄港に近づいていた。
プロデューサーさんの育った施設は、もうすぐそこだ。
しかしそこで私達は、想像だにしていない事態に遭遇する。
後で律子さんには、事前リサーチが足らないと怒られた。
これも後の事になるが、ガイドブックには書いてなかったと伊織ちゃんは文句を言っていた。
さらに念のために言っておくが、これは私のせいではない。
小豆島のその地域は、『迷路のまち』という名称で呼ばれている、文字通り迷路のような地域だったのだ!
これも後の事になるが、ガイドブックには書いてなかったと伊織ちゃんは文句を言っていた。
さらに念のために言っておくが、これは私のせいではない。
小豆島のその地域は、『迷路のまち』という名称で呼ばれている、文字通り迷路のような地域だったのだ!
乙
情報は出てるのに予想できる材料が全然わからないww
後はタイトルの謎もだな
情報は出てるのに予想できる材料が全然わからないww
後はタイトルの謎もだな
なんで、冬馬だって話だよなー。
961が関係してくるのか・・・
961が関係してくるのか・・・
Pに設定詰め込むのはなかなか勇気いるよな。
この人はそんなSSばかり書いているから慣れていると
思うけど。
この人はそんなSSばかり書いているから慣れていると
思うけど。
Pに設定詰め込むのはなかなか勇気いるよな。
この人はそんなSSばかり書いているから慣れていると
思うけど。
この人はそんなSSばかり書いているから慣れていると
思うけど。
ついでにあげちまってスマン。いつかのこの人のPみたいに、
スマホで悪戦苦闘中なんだww
続きが気になって仕方ない
うーむ・・・今までの情報だとやよいは天使でちーちゃんは可愛いとしかわからん
うーむ・・・今までの情報だとやよいは天使でちーちゃんは可愛いとしかわからん
やよい「あれー? ここ、さっき通りましたっけ?」
千早「似ている……というか、どこを歩いても似ている気がするのだけれど……」
伊織「ちょっと! 一体、どうなってるのよ!!」
相変わらず私は、千早ちゃんとやよいちゃんに手を握られている。
しかしそれでも……
我々は、迷子になっていた。
千早「この昼食の残りのパンを、少しずつちぎって落として歩きましょうか?」
伊織「グレーテルみたいになるのが、オチよ」
やよい「もったいないですよー」
プロデューサーさんのいた施設は、この近くに間違いない。
だけど、似たような風景や道が複雑に存在するせいで、私達はそこへたどり着けない。
暫く前から、伊織ちゃんはスマホのマップを展開しているが事態は改善しない。
よし、ここは私が年長者の貫禄を見せる時だ。
「千早ちゃんにやよいちゃん、私の手を握ったままでいいから私の思うように歩かせて」
伊織「ちょっと! ただでさえ迷子になってるのに、そんな事したら……」
「大丈夫よ、任せて」
伊織ちゃんは、肩を竦めた。
千早「似ている……というか、どこを歩いても似ている気がするのだけれど……」
伊織「ちょっと! 一体、どうなってるのよ!!」
相変わらず私は、千早ちゃんとやよいちゃんに手を握られている。
しかしそれでも……
我々は、迷子になっていた。
千早「この昼食の残りのパンを、少しずつちぎって落として歩きましょうか?」
伊織「グレーテルみたいになるのが、オチよ」
やよい「もったいないですよー」
プロデューサーさんのいた施設は、この近くに間違いない。
だけど、似たような風景や道が複雑に存在するせいで、私達はそこへたどり着けない。
暫く前から、伊織ちゃんはスマホのマップを展開しているが事態は改善しない。
よし、ここは私が年長者の貫禄を見せる時だ。
「千早ちゃんにやよいちゃん、私の手を握ったままでいいから私の思うように歩かせて」
伊織「ちょっと! ただでさえ迷子になってるのに、そんな事したら……」
「大丈夫よ、任せて」
伊織ちゃんは、肩を竦めた。
「きっとこっちに……」
「それからこっち……」
「これは多分、こっちね……」
伊織「本当に大丈夫なの……あれ?」
千早「ここって……」
やよい「あれー? もしかして」
目の前に、白い大きな建物が現れた。
立て札には、『夕凪園』そう書かれている。
やよい「……ついちゃいましたー!」
千早「凄い……」
伊織「やられわね。毒をもって毒を制す、ね」
毒って、なんの事だろう?
ともあれ、我々はようやくにして迷路のまちを抜け、プロデューサーさんの育った施設へとたどり着いた。
当初の予定時刻はとうに過ぎ、辺りは暗くなり始めている。
中に入り、事前に連絡していた東京の765プロの者だと名乗ると、すぐに応接室に通された。
「それからこっち……」
「これは多分、こっちね……」
伊織「本当に大丈夫なの……あれ?」
千早「ここって……」
やよい「あれー? もしかして」
目の前に、白い大きな建物が現れた。
立て札には、『夕凪園』そう書かれている。
やよい「……ついちゃいましたー!」
千早「凄い……」
伊織「やられわね。毒をもって毒を制す、ね」
毒って、なんの事だろう?
ともあれ、我々はようやくにして迷路のまちを抜け、プロデューサーさんの育った施設へとたどり着いた。
当初の予定時刻はとうに過ぎ、辺りは暗くなり始めている。
中に入り、事前に連絡していた東京の765プロの者だと名乗ると、すぐに応接室に通された。
待っている間、いくつもの目が応接室を覗いては去っていく。
おそらくここの、子供達だろう。
伊織「スーパーアイドルのこの伊織ちゃんを筆頭に、アイドルが4人も来たんだから、騒ぐのも無理ないわよね」
伊織ちゃんは、まんざらでも無い様子だったが、私と千早ちゃんは目を合わせて頷きあった。
プロデューサーさんの、話にあった。
『来客があるとな、みんなソワソワしだすんだ。自分を親が迎えに来てくれたんじゃないか、ってな』
その言葉を、思い出したからだ。
無論、この中に子供がいるように見える者はいないが。
昨夜のうちにこの施設に、連絡はしてあった。
プロデューサーさんの名前を出すと、すぐに施設は見つかった。この島に自動養護施設は、いくつもないのだ。
しばらく待っていると、島にいる頃のプロデューサーさんをよく知っているという方がやって来た。
人の良さそうな、初老の女性だった。
おそらくここの、子供達だろう。
伊織「スーパーアイドルのこの伊織ちゃんを筆頭に、アイドルが4人も来たんだから、騒ぐのも無理ないわよね」
伊織ちゃんは、まんざらでも無い様子だったが、私と千早ちゃんは目を合わせて頷きあった。
プロデューサーさんの、話にあった。
『来客があるとな、みんなソワソワしだすんだ。自分を親が迎えに来てくれたんじゃないか、ってな』
その言葉を、思い出したからだ。
無論、この中に子供がいるように見える者はいないが。
昨夜のうちにこの施設に、連絡はしてあった。
プロデューサーさんの名前を出すと、すぐに施設は見つかった。この島に自動養護施設は、いくつもないのだ。
しばらく待っていると、島にいる頃のプロデューサーさんをよく知っているという方がやって来た。
人の良さそうな、初老の女性だった。
女性「昨日、テレビで騒ぎになったので知っております。P君が、行方不明とか」
「こちらへは、来ていないんですね?」
私の問いに、女性は首を横に振った。
女性「こちらへも、島へも。そもそも、彼が島を出てから一度も帰ってきたり、連絡はありませんから」
ああ……
無駄足だったのだろうか?
ほかの三人も、落胆を隠せない様子だ。
女性「あの……」
「何か?」
おずおずと口を開いた女性に、私は答えた。
女性「彼は……P君は、うまくやっていますか? その、人間関係とか……お仕事とか……」
千早「はい! プロデューサーは、私の誇りです」
千早ちゃんの言葉に、女性は目を潤ませた。
女性「良かった……随分と心配したものですよ。彼は殴りゃいばかりしよった子でしたから」
成る程、みんなにプロデューサーさんが言っていた事は嘘ではないようだ。
かなりの乱暴者だったわけだ。
やよい「私、なんだか信じられません」
女性「寂しさや辛さを、怒りで表していました……自分以外、全てを憎んでいる時期もありました」
やよいちゃんの言うように、女性の話はにわかには信じ難い。
あのプロデューサーさんが、そんな荒んだ子供だったなんて。
「こちらへは、来ていないんですね?」
私の問いに、女性は首を横に振った。
女性「こちらへも、島へも。そもそも、彼が島を出てから一度も帰ってきたり、連絡はありませんから」
ああ……
無駄足だったのだろうか?
ほかの三人も、落胆を隠せない様子だ。
女性「あの……」
「何か?」
おずおずと口を開いた女性に、私は答えた。
女性「彼は……P君は、うまくやっていますか? その、人間関係とか……お仕事とか……」
千早「はい! プロデューサーは、私の誇りです」
千早ちゃんの言葉に、女性は目を潤ませた。
女性「良かった……随分と心配したものですよ。彼は殴りゃいばかりしよった子でしたから」
成る程、みんなにプロデューサーさんが言っていた事は嘘ではないようだ。
かなりの乱暴者だったわけだ。
やよい「私、なんだか信じられません」
女性「寂しさや辛さを、怒りで表していました……自分以外、全てを憎んでいる時期もありました」
やよいちゃんの言うように、女性の話はにわかには信じ難い。
あのプロデューサーさんが、そんな荒んだ子供だったなんて。
女性「私の言う事に、いちいち反発したりして……でも、ある日を境に彼も変わりました」
千早「何があったんですか?」
女性「財閥の水瀬グループというのを、ご存じでしょう? その別荘が10年ほど前にはこの近くにあったんてすよ」
私たちは、一様に驚く。
私とやよいちゃんと千早ちゃんは、伊織ちゃんを見る。
伊織ちゃんは、私たちに目配せをした。
女性「その年に水瀬財閥のみなさんが、来られたんですが……彼は財閥がなんだ! と息まいて」
伊織ちゃんが、静かに息を飲んだ。
女性「普段、彼に辛辣にされている他の子達が『じゃあ別荘に乗り込んでみろよ』と唆して……引っ込みがつかなくなった彼は、本当に乗り込んでしまったんです」
伊織「それで? もしかしてひどい目に!?」
女性「いえいえ。警備の人に簡単に押さえ込まれ、車で丁重に送られてきましたよ。あちら様も、捕らえてみたら子供でびっくりしたそうです」
伊織ちゃんが、ほっとしたのがわかる。
今度は私が口を開く。
「それから彼は、変わったんですか?」
女性「しばらくは、黙ったまま考えごとをしているようでした。何か大それた事を考えているんじゃないかと、心配もしたんですが、暫くすると猛烈に勉強をするようになって」
千早「何があったんですか?」
女性「財閥の水瀬グループというのを、ご存じでしょう? その別荘が10年ほど前にはこの近くにあったんてすよ」
私たちは、一様に驚く。
私とやよいちゃんと千早ちゃんは、伊織ちゃんを見る。
伊織ちゃんは、私たちに目配せをした。
女性「その年に水瀬財閥のみなさんが、来られたんですが……彼は財閥がなんだ! と息まいて」
伊織ちゃんが、静かに息を飲んだ。
女性「普段、彼に辛辣にされている他の子達が『じゃあ別荘に乗り込んでみろよ』と唆して……引っ込みがつかなくなった彼は、本当に乗り込んでしまったんです」
伊織「それで? もしかしてひどい目に!?」
女性「いえいえ。警備の人に簡単に押さえ込まれ、車で丁重に送られてきましたよ。あちら様も、捕らえてみたら子供でびっくりしたそうです」
伊織ちゃんが、ほっとしたのがわかる。
今度は私が口を開く。
「それから彼は、変わったんですか?」
女性「しばらくは、黙ったまま考えごとをしているようでした。何か大それた事を考えているんじゃないかと、心配もしたんですが、暫くすると猛烈に勉強をするようになって」
やよい「そうなんですかー!」
女性「高校を出て、大学の奨学金が貰えるようになると、島を出て東京へ……」
やはりというか、プロデューサーさんの上京には伊織ちゃんとの関わりがあったわけだ。
いや、その時にプロデューサーさんが伊織ちゃんに会ったかはわからないが……
横を見ると、伊織ちゃんは複雑な表情で黙っていた。
「あの、プロデューサーさんの親御さんは……?」
私の問いに、女性は申し訳なさそうな顔になる。
女性「規則ですので、それはお話しできません」
私は、ため息をつく。
結局この島で、得るものはほとんどなかった。
伊織ちゃん……いや、水瀬家の別荘にプロデューサーさんが行っていた事が明らかになった程度だ。
そこでも、大したトラブルは無かったようだし……
女性「高校を出て、大学の奨学金が貰えるようになると、島を出て東京へ……」
やはりというか、プロデューサーさんの上京には伊織ちゃんとの関わりがあったわけだ。
いや、その時にプロデューサーさんが伊織ちゃんに会ったかはわからないが……
横を見ると、伊織ちゃんは複雑な表情で黙っていた。
「あの、プロデューサーさんの親御さんは……?」
私の問いに、女性は申し訳なさそうな顔になる。
女性「規則ですので、それはお話しできません」
私は、ため息をつく。
結局この島で、得るものはほとんどなかった。
伊織ちゃん……いや、水瀬家の別荘にプロデューサーさんが行っていた事が明らかになった程度だ。
そこでも、大したトラブルは無かったようだし……
伊織「はあ。じゃあ、帰りましょうか。もうここに用は……」
女性「当時のアルバムを持ってきたのですけど、ご覧になられます?」
伊織「ありがとうございます。ありがたく拝見させていただきますわ」
丁寧にお礼を言い、アルバムを受け取る伊織ちゃん。
流石の切り返しの早さだ。
伊織「うわぁ」
みるみる伊織ちゃんの頬が、染まる。
なに? なんなの?
私も、後ろからアルバムを覗く。
それに千早ちゃんと、やよいちゃんも続く。
イタ!
10年前のプロデューサーさん。
面影がある。
美少年というわけではないが、今の顔立ちそのままに子供らしい愛らしさがある。
写ってる写真は、どれもあまりいい表情とはいえない。
だが、かえって普段のプロデューサーさんからはうかがい知れない、新鮮さもある。
いや、美少年ではないとさっき言ったが、愁いを含んだ目と表情と端整な顔立ちはやはり……
夢中になって、アルバムを見る私達。
やよい「うわー! これって私と同じぐらいの年れいでしょうかー」
千早「か、かわいい……」
伊織「な、なによちょっと整った顔立ちしてるからって、そんな表情しちゃって……」
女性「当時のアルバムを持ってきたのですけど、ご覧になられます?」
伊織「ありがとうございます。ありがたく拝見させていただきますわ」
丁寧にお礼を言い、アルバムを受け取る伊織ちゃん。
流石の切り返しの早さだ。
伊織「うわぁ」
みるみる伊織ちゃんの頬が、染まる。
なに? なんなの?
私も、後ろからアルバムを覗く。
それに千早ちゃんと、やよいちゃんも続く。
イタ!
10年前のプロデューサーさん。
面影がある。
美少年というわけではないが、今の顔立ちそのままに子供らしい愛らしさがある。
写ってる写真は、どれもあまりいい表情とはいえない。
だが、かえって普段のプロデューサーさんからはうかがい知れない、新鮮さもある。
いや、美少年ではないとさっき言ったが、愁いを含んだ目と表情と端整な顔立ちはやはり……
夢中になって、アルバムを見る私達。
やよい「うわー! これって私と同じぐらいの年れいでしょうかー」
千早「か、かわいい……」
伊織「な、なによちょっと整った顔立ちしてるからって、そんな表情しちゃって……」
和気藹々と、ページをめくっていた私達。
が
そのページで、私達4人は。
文字通り、凍りついた。
伊織「こ、これ……」
やよい「ええーーっっ!!」
千早「なんで……? どうして!?」
その写真は、少年時代のプロデューサーさんと、ある女性が一緒に写っていた。
女性は嬉しそうに、プロデューサーさんに抱きつき。
プロデューサーさんは、やや鬱陶しそうにしながらも、されるがままだった。
その女性とは……
千早「どうして小鳥さんが、プロデューサーさんと一緒に写っているの!?!?!?」
そう。
写真の女性は、明らかに今よりずっと若いが765プロの仲間、音無小鳥さんに間違いなかった。
が
そのページで、私達4人は。
文字通り、凍りついた。
伊織「こ、これ……」
やよい「ええーーっっ!!」
千早「なんで……? どうして!?」
その写真は、少年時代のプロデューサーさんと、ある女性が一緒に写っていた。
女性は嬉しそうに、プロデューサーさんに抱きつき。
プロデューサーさんは、やや鬱陶しそうにしながらも、されるがままだった。
その女性とは……
千早「どうして小鳥さんが、プロデューサーさんと一緒に写っているの!?!?!?」
そう。
写真の女性は、明らかに今よりずっと若いが765プロの仲間、音無小鳥さんに間違いなかった。
一旦ここで、止まります。
本日はちょっと短めで、申し訳ありません。
本日はちょっと短めで、申し訳ありません。
まさか…犯人はピヨちゃん…なのか?…2x歳になると犯罪に手を染めてしまうのk
>イタッ!ってところで何かされたのかと思った
>イタッ!ってところで何かされたのかと思った
乙
さぁ狂言回しが明らかになった所でどう内容が動くのか
楽しみだね
さぁ狂言回しが明らかになった所でどう内容が動くのか
楽しみだね
今のところ分かっているのは
・Pの部屋は伊織のポスターがあった
・携帯には[W]という登録者のみ
・電話・メールはこちらから定期的に送っていた
・相手側からの着信は無し(消している可能性あり?)
・Pの日記帳の内容は不明
・春香の告白で何かに気づいたP
・捻くれていた子供時代をひどく後悔している
・失踪当日の前夜母親と会う?
・Pは小豆島にある孤児院育ち
・孤児院にいる頃同島にある水瀬財閥の別荘に侵入未遂
・その時の別荘は今は無い
・伊織は幼い頃小豆島に行っていたことがある
・Pの孤児院にいる頃の写真の中に小鳥さんと仲良く写っている写真がある
・その小鳥さんも今までの中で出てきていない
このくらいか?
こっからの展開が気になってオラワクワクすっぞ
・Pの部屋は伊織のポスターがあった
・携帯には[W]という登録者のみ
・電話・メールはこちらから定期的に送っていた
・相手側からの着信は無し(消している可能性あり?)
・Pの日記帳の内容は不明
・春香の告白で何かに気づいたP
・捻くれていた子供時代をひどく後悔している
・失踪当日の前夜母親と会う?
・Pは小豆島にある孤児院育ち
・孤児院にいる頃同島にある水瀬財閥の別荘に侵入未遂
・その時の別荘は今は無い
・伊織は幼い頃小豆島に行っていたことがある
・Pの孤児院にいる頃の写真の中に小鳥さんと仲良く写っている写真がある
・その小鳥さんも今までの中で出てきていない
このくらいか?
こっからの展開が気になってオラワクワクすっぞ
ふと思ったんだが、よくやよいが小豆があずきって読むって知ってたな
料理に関連するからか?
料理に関連するからか?
>>195
中2だから
中2だから
女性「みなさん、音無小鳥さんをご存じでらっしゃるの?」
伊織「こっ、小鳥……じゃなかった。音無さんは、私たちの事務所で事務員をしているんです」
女性「まあ。芸能人はお辞めになった、とは聞いていましたが。そうですか、今でも芸能界に関わっておいでなんですねえ」
「この写真……小鳥さんもこの施設で育ったんですか?」
女性「いえいえ。音無小鳥さんは、こちらへ慰問で来て下さったんですよ。玉野で話を聞いたとかで、お一人で」
成る程。地方営業をしていて、偶然この施設に来たわけだ。
それはいい。そういう事もあるだろう。
だが、二人が旧知の間柄であることを、私達は一度も聞いた事がない。
小鳥さんもプロデューサーさんも、そんな事を言った事も素振りも見せた事はない。
隠していた?
今まで普通に接し、夢に向かって誓いを交わし合った相手が、こうまで秘密や隠し事の多い人物だったんだろうか。
他の3人も、みなショックを受けているようだ。
女性「良い方でしてね。お手紙も、何度もいただきましたわ。子供達にも優しく接していただきました。応援していたんですけれど、世間ではそれほど有名にはならなかったようですわね」
「そうなんですか」
女性「今は、みなさんと一緒におられるんですね」
「ええ。ただ彼女は今、短期の語学留学でイギリスへ……」
言いながら私は、はっとなる。
本当に?
本当に小鳥さんは、今イギリスにいるの?
「すみません、失礼します」
私は、事務所に電話をかけた。
確認をしないと。
小鳥さんの所在を。
伊織「こっ、小鳥……じゃなかった。音無さんは、私たちの事務所で事務員をしているんです」
女性「まあ。芸能人はお辞めになった、とは聞いていましたが。そうですか、今でも芸能界に関わっておいでなんですねえ」
「この写真……小鳥さんもこの施設で育ったんですか?」
女性「いえいえ。音無小鳥さんは、こちらへ慰問で来て下さったんですよ。玉野で話を聞いたとかで、お一人で」
成る程。地方営業をしていて、偶然この施設に来たわけだ。
それはいい。そういう事もあるだろう。
だが、二人が旧知の間柄であることを、私達は一度も聞いた事がない。
小鳥さんもプロデューサーさんも、そんな事を言った事も素振りも見せた事はない。
隠していた?
今まで普通に接し、夢に向かって誓いを交わし合った相手が、こうまで秘密や隠し事の多い人物だったんだろうか。
他の3人も、みなショックを受けているようだ。
女性「良い方でしてね。お手紙も、何度もいただきましたわ。子供達にも優しく接していただきました。応援していたんですけれど、世間ではそれほど有名にはならなかったようですわね」
「そうなんですか」
女性「今は、みなさんと一緒におられるんですね」
「ええ。ただ彼女は今、短期の語学留学でイギリスへ……」
言いながら私は、はっとなる。
本当に?
本当に小鳥さんは、今イギリスにいるの?
「すみません、失礼します」
私は、事務所に電話をかけた。
確認をしないと。
小鳥さんの所在を。
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