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元スレ冬馬「プロデューサー、人間やめるってよ」
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>>49
でもこの手のSSでの平常運行だからなぁ、そこだけリアルついても……
でもこの手のSSでの平常運行だからなぁ、そこだけリアルついても……
番組はその後、胡散臭い占い師が『プロデューサーは西にいる』と言ったり、バラエティみたいな内容で終わった。
夜になり、美希ちゃんは項垂れて帰ってきた。
美希「ゴメンなさいなの!」
美希ちゃんは、みんなに頭を下げた。
勝手な事をした、という意識は美希ちゃんにも勿論、ある。
真「……すごいよ、美希は」
美希「……え?」
やよい「ひとりでテレビ局に行って、あんなこと私は言えないですー!」
真美「そ→だね→」
亜美「さすがミキミキ、だね→」
千早「これで見つかると、いいわね。プロデューサー……」
美希「みんな……」
伊織「ま、美希にしちゃあ良くやったじゃない」
美希「でこちゃん……」
伊織「でこちゃんゆーな!」
律子「……美希!」
美希「律子……さん、ゴメンなの」
律子「まったくアンタって娘は……」
雪歩「り、律子さん……美希ちゃんは……」
貴音「美希なりにあの方を思って……」
律子「やるならもっと、上手く利用してやんなさい!」
夜になり、美希ちゃんは項垂れて帰ってきた。
美希「ゴメンなさいなの!」
美希ちゃんは、みんなに頭を下げた。
勝手な事をした、という意識は美希ちゃんにも勿論、ある。
真「……すごいよ、美希は」
美希「……え?」
やよい「ひとりでテレビ局に行って、あんなこと私は言えないですー!」
真美「そ→だね→」
亜美「さすがミキミキ、だね→」
千早「これで見つかると、いいわね。プロデューサー……」
美希「みんな……」
伊織「ま、美希にしちゃあ良くやったじゃない」
美希「でこちゃん……」
伊織「でこちゃんゆーな!」
律子「……美希!」
美希「律子……さん、ゴメンなの」
律子「まったくアンタって娘は……」
雪歩「り、律子さん……美希ちゃんは……」
貴音「美希なりにあの方を思って……」
律子「やるならもっと、上手く利用してやんなさい!」
美希「え? なの」
律子「語りにしてても、情報を集めるにしても、もっと段取りとか……その……とにかく! もっと上手にアピールできたはずでしょ!」
美希「律子!」
美希ちゃんが、律子さんに抱きつく。
律子「さん……を、つけなさい」
コツン
律子さんは軽く、美希ちゃんを叩いた。
真「この際だからさ、ちゃんと情報収集の窓口とかつくろうよ!」
雪歩「専用のサイトとか、電話とか用意して」
千早「そうよね! いい考えだわ」
真美「ゆ→め→人の真美たちが、みんなで呼びかけたら→」
亜美「うんうん。兄ちゃんなんか、す→ぐ見つけちゃうYO!」
美希「そうなの! きっとそうなの!」
律子「よ→し、いっちょやりますか!」
律子「語りにしてても、情報を集めるにしても、もっと段取りとか……その……とにかく! もっと上手にアピールできたはずでしょ!」
美希「律子!」
美希ちゃんが、律子さんに抱きつく。
律子「さん……を、つけなさい」
コツン
律子さんは軽く、美希ちゃんを叩いた。
真「この際だからさ、ちゃんと情報収集の窓口とかつくろうよ!」
雪歩「専用のサイトとか、電話とか用意して」
千早「そうよね! いい考えだわ」
真美「ゆ→め→人の真美たちが、みんなで呼びかけたら→」
亜美「うんうん。兄ちゃんなんか、す→ぐ見つけちゃうYO!」
美希「そうなの! きっとそうなの!」
律子「よ→し、いっちょやりますか!」
伊織「ふふん、やっとみんないつもの調子が戻ったわね。じゃあ春香、いつもの……春香?」
春香ちゃんは、まだ独りで蒼い顔をしていた。
そしてひと筋、涙が頬を伝うと……
春香ちゃんは、顔を覆って泣き出した。
春香「ごめんなさい……ごめんなさい……みんな……プロデューサーさん……ごめんなさい!!!」
「春香……ちゃん?」
春香「みんな、ごめん! プロデューサーさんがいなくなったのは……私の……私のせいなんだよ!!!」
暫くして泣きやんだ春香ちゃんは、プロデューサーさんとの間に何があったのかを話し始めた。
それは、プロデューサーさんがいなくなる、3日前の事だった。
春香ちゃんは、まだ独りで蒼い顔をしていた。
そしてひと筋、涙が頬を伝うと……
春香ちゃんは、顔を覆って泣き出した。
春香「ごめんなさい……ごめんなさい……みんな……プロデューサーさん……ごめんなさい!!!」
「春香……ちゃん?」
春香「みんな、ごめん! プロデューサーさんがいなくなったのは……私の……私のせいなんだよ!!!」
暫くして泣きやんだ春香ちゃんは、プロデューサーさんとの間に何があったのかを話し始めた。
それは、プロデューサーさんがいなくなる、3日前の事だった。
予定外に時間ができたので、少し投下しました。
本日はここで、一旦止まります。
本日はここで、一旦止まります。
乙。続きはよ。
>>52うんにゃ、誤爆の人。
>>52うんにゃ、誤爆の人。
乙
話が動き出してきたな
元ネタ知らないだけにどうなるのか楽しみだ
話が動き出してきたな
元ネタ知らないだけにどうなるのか楽しみだ
>>36
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あまとうも未だでてないしな
けっきょくでなかったらそれはそれでスゲーが
けっきょくでなかったらそれはそれでスゲーが
春香の回想(プロデューサー失踪3日前)
春香「……あ、天海春香! ただいま戻りましたっ!!」
P「な! 春香!? どうした? 帰ったんじゃなかったのか!?」
春香「あ、あはは……それがですね、駅の階段で転んじゃいまして……」
P「なんだって! け、ケガは!?」
春香「あ、それは大丈夫です。ほら私、よく転ぶけど怪我だけは……」
P「そうか。だけど気をつけろよ……って、春香? もう10時だぞ! 急がないと電車がなくなるぞ」
春香「……」
P「春香?」
春香「プロデューサーさん……私の話、聞いてくださいますか?」
P「? 大事な事か?」
春香「はい」
P「わかった。ちょっとまっててくれ、電話を1件終わらせてからゆっくり聞く」
春香「いいですよ」
P「……ああ、俺だ。いや遅れたといっても、5分かそこらだろ? ちょっと手が離せなくて……いや、違う」
春香「……」
P「わかったよ。いいよ、埋め合わせを今度するよ。それじゃあ」ピッ
春香「……あ、天海春香! ただいま戻りましたっ!!」
P「な! 春香!? どうした? 帰ったんじゃなかったのか!?」
春香「あ、あはは……それがですね、駅の階段で転んじゃいまして……」
P「なんだって! け、ケガは!?」
春香「あ、それは大丈夫です。ほら私、よく転ぶけど怪我だけは……」
P「そうか。だけど気をつけろよ……って、春香? もう10時だぞ! 急がないと電車がなくなるぞ」
春香「……」
P「春香?」
春香「プロデューサーさん……私の話、聞いてくださいますか?」
P「? 大事な事か?」
春香「はい」
P「わかった。ちょっとまっててくれ、電話を1件終わらせてからゆっくり聞く」
春香「いいですよ」
P「……ああ、俺だ。いや遅れたといっても、5分かそこらだろ? ちょっと手が離せなくて……いや、違う」
春香「……」
P「わかったよ。いいよ、埋め合わせを今度するよ。それじゃあ」ピッ
春香「……電話、彼女ですか?」
P「……春香?」
春香「それ、いつものケータイじゃないですよね?」
P「おいおい、春香? 今日はやけに厳しいな」
春香「電話、すごい親しそうでした……」
P「そんな風に聞こえたか? へえ……」
春香「彼女なんですね?」
P「いや……違う」
春香「ほんとですか?」
P「少なくとも俺は、そのつもりはない」
春香「ほんとですね?」
P「春香? 今日は本当に一体どうした……」
春香「じゃあ私とつき合ってください!」
P「……え?」
春香「わ、私と! つき合ってください!! 私、プロデューサーさんの事が好きなんです!!!」
P「……春香?」
春香「それ、いつものケータイじゃないですよね?」
P「おいおい、春香? 今日はやけに厳しいな」
春香「電話、すごい親しそうでした……」
P「そんな風に聞こえたか? へえ……」
春香「彼女なんですね?」
P「いや……違う」
春香「ほんとですか?」
P「少なくとも俺は、そのつもりはない」
春香「ほんとですね?」
P「春香? 今日は本当に一体どうした……」
春香「じゃあ私とつき合ってください!」
P「……え?」
春香「わ、私と! つき合ってください!! 私、プロデューサーさんの事が好きなんです!!!」
P「好き……? 春香が、俺の事を?」
春香「ずっと……ずっと、プロデューサーさんが好きでした。優しくて、いつも一生懸命で、そして……いつも夢に向かって輝いていて」
P「俺の事を……好き? 夢に向かって輝いている? 俺が……?」
春香「最初は尊敬していました。でも、その想いがいつか私の中で、愛情に変わっていったんです。好きです、好きですプロデューサーさん!」
P「……春香」
春香「言いたい事は、わかります。私はアイドルです。でも、でも……」
P「いや、そうじゃない」
春香「アイドルじゃなくて、私をひとりの女性として見て欲しいんです!」
P「……そうじゃない。そうじゃないんだよ、春香」
春香「え?」
P「俺の事を……本当に好き、なのか……?」
春香「はい! 最近はいつもプロデューサーさんの事を考えてしまいます。それに……」
P「? なんだ?」
春香「みんなも……いえ、とにかく、本当に私はプロデューサーさんが好きなんです」
P「……そうか」
春香「ずっと……ずっと、プロデューサーさんが好きでした。優しくて、いつも一生懸命で、そして……いつも夢に向かって輝いていて」
P「俺の事を……好き? 夢に向かって輝いている? 俺が……?」
春香「最初は尊敬していました。でも、その想いがいつか私の中で、愛情に変わっていったんです。好きです、好きですプロデューサーさん!」
P「……春香」
春香「言いたい事は、わかります。私はアイドルです。でも、でも……」
P「いや、そうじゃない」
春香「アイドルじゃなくて、私をひとりの女性として見て欲しいんです!」
P「……そうじゃない。そうじゃないんだよ、春香」
春香「え?」
P「俺の事を……本当に好き、なのか……?」
春香「はい! 最近はいつもプロデューサーさんの事を考えてしまいます。それに……」
P「? なんだ?」
春香「みんなも……いえ、とにかく、本当に私はプロデューサーさんが好きなんです」
P「……そうか」
春香「もちろん、アイドルとしてもがんばります。人には内緒でいです。だから……私とつき合ってください。お願いします!」
Pの胸に飛び込む春香。
P「は、春香……意外と大胆だな」
春香「駅で転んだら、なんだか事務所に戻ろうって気になって……事務所にプロデューサーさんがいるのわかったら、なんだか抑えられなくって……」
P「好き……好き、か……」
春香「プロデューサーさん? 笑ってるんですか?」
P「ああ。でも、春香の事を笑ってるんじゃないぞ」
春香「え?」
P「今さ、俺……ちょっと個人的な問題をかかえてるんだ」
春香「はあ」
P「返事はさ、それが解決してからでいいかな?」
春香「! はいっ!! ま、待ってます私。待ってますから……」ポロッ
P「泣くなよ。どう答えるか、俺にもまだわからないし」
春香「そ、そうなんですか?」
P「でも春香のおかげで、気がついた事がある。それについては……感謝している」
春香「?」
Pの胸に飛び込む春香。
P「は、春香……意外と大胆だな」
春香「駅で転んだら、なんだか事務所に戻ろうって気になって……事務所にプロデューサーさんがいるのわかったら、なんだか抑えられなくって……」
P「好き……好き、か……」
春香「プロデューサーさん? 笑ってるんですか?」
P「ああ。でも、春香の事を笑ってるんじゃないぞ」
春香「え?」
P「今さ、俺……ちょっと個人的な問題をかかえてるんだ」
春香「はあ」
P「返事はさ、それが解決してからでいいかな?」
春香「! はいっ!! ま、待ってます私。待ってますから……」ポロッ
P「泣くなよ。どう答えるか、俺にもまだわからないし」
春香「そ、そうなんですか?」
P「でも春香のおかげで、気がついた事がある。それについては……感謝している」
春香「?」
P「さあ、本当に電車が無くなるまでに帰るんだ。なんなら駅まで送る」
春香「だいじょ……あ、えっとー……やっぱり送って下さい!」
P「はいはい、お姫様の仰せのままに」
Pはメモ帳に左手で何かを書き付けると、事務所の鍵を取り出した。
P「今日はもう仕事も終わりだ。さ、行こうか」
春香「はい!」
春香「だいじょ……あ、えっとー……やっぱり送って下さい!」
P「はいはい、お姫様の仰せのままに」
Pはメモ帳に左手で何かを書き付けると、事務所の鍵を取り出した。
P「今日はもう仕事も終わりだ。さ、行こうか」
春香「はい!」
千早「……それで?」
春香ちゃんの話が終わり、まず千早ちゃんが口を開いた。
春香「え?」
響「え? じゃないぞ」
貴音「そうです。肝心なのは、その後のはず」
真「その後、なにがあったんだい?」
みんなからの矢継ぎ早の質問に、春香ちゃんは少したじろぐ。
春香「え、えっとー何か食べて帰りましょうって誘ったんだけど、本当に電車が無くなったらどうするんだ、って軽く怒られて……」
律子「……いや、そうじゃなくて!」
ついに律子さんが、強く言った。
春香「ええ?」
響「一体今の話のどこに、プロデューサーが失踪する要因があったんだぞ?」
真美「そ、そ→だよ→」
亜美「はるるんの勇気はすごいと思うけど→」
雪歩「それでどうしてプロデューサーが、失踪しちゃうんですか?」
春香ちゃんの話が終わり、まず千早ちゃんが口を開いた。
春香「え?」
響「え? じゃないぞ」
貴音「そうです。肝心なのは、その後のはず」
真「その後、なにがあったんだい?」
みんなからの矢継ぎ早の質問に、春香ちゃんは少したじろぐ。
春香「え、えっとー何か食べて帰りましょうって誘ったんだけど、本当に電車が無くなったらどうするんだ、って軽く怒られて……」
律子「……いや、そうじゃなくて!」
ついに律子さんが、強く言った。
春香「ええ?」
響「一体今の話のどこに、プロデューサーが失踪する要因があったんだぞ?」
真美「そ、そ→だよ→」
亜美「はるるんの勇気はすごいと思うけど→」
雪歩「それでどうしてプロデューサーが、失踪しちゃうんですか?」
春香「だからつまり……トップアイドルの私から告白されたプロデューサーさんは、愛と仕事の板挟みにあって、それで思いあまって……」
それまで緊張し、真剣に春香ちゃんの話を聞いていたみんなは、みるみる脱力し呆れる。
伊織「ばかばかしい! いくら唐変木のアイツでも、そんな理由で失踪するはず無いじゃない!!!」
真「ちょっと自意識過剰じゃないかなあ」
律子「ちょっと春香、あなたもしかしてここ数日、本気で今の事を悩んでたの? 真剣に?」
春香「だ、だって……ドキドキしながら返事待ってたら、プロデューサーさんあんなことに……時期的にも変わった事ってそれぐらいだと思ったから……」
やよい「そうなんですかー」
やよいちゃんが、なぜか春香ちゃんに感心する。
真美「も→なんか時間を損した気分だよ→」
春香「そんなあ。じゃあもしかして、私の告白とプロデューサーさんの失踪は……」
千早「関係ないわね、間違いなく」
春香「ううう……良かった」
その場にへたり込んでしまう春香ちゃん。
無理もない。
ここ数日、春香ちゃんは自責の念にかられていたに違いないのだ。
それまで緊張し、真剣に春香ちゃんの話を聞いていたみんなは、みるみる脱力し呆れる。
伊織「ばかばかしい! いくら唐変木のアイツでも、そんな理由で失踪するはず無いじゃない!!!」
真「ちょっと自意識過剰じゃないかなあ」
律子「ちょっと春香、あなたもしかしてここ数日、本気で今の事を悩んでたの? 真剣に?」
春香「だ、だって……ドキドキしながら返事待ってたら、プロデューサーさんあんなことに……時期的にも変わった事ってそれぐらいだと思ったから……」
やよい「そうなんですかー」
やよいちゃんが、なぜか春香ちゃんに感心する。
真美「も→なんか時間を損した気分だよ→」
春香「そんなあ。じゃあもしかして、私の告白とプロデューサーさんの失踪は……」
千早「関係ないわね、間違いなく」
春香「ううう……良かった」
その場にへたり込んでしまう春香ちゃん。
無理もない。
ここ数日、春香ちゃんは自責の念にかられていたに違いないのだ。
貴音「でも春香の告白はともかく、わたくしも言っておきたい事があります」
貴音ちゃんは、凛とした声でみんなに言った。
貴音「あの方は、実は脅迫をされておいででした」
緩んだ空気が、再び張り詰める。
脅迫?
プロデューサーさんが?
響「た、貴音! 本当か?」
貴音「ええ。あの時は気にするなとあの方に言われましたし、この業界では脅し程度は日常茶飯事と言われましたので得心いたしましたが……」
貴音ちゃんの言葉は、嘘ではない。
芸能界も、裏では色々な綺麗事では片付けられない事がある。
貴音「ですが、春香の話を聞いていてはっといたしました。何気なく思っていた事でも、もしやあの方の失踪に繋っているのでは、と」
貴音ちゃんはそう前置きすると、話し始めた。
それはプロデューサーさんが失踪する、6日前の事だった。
貴音ちゃんは、凛とした声でみんなに言った。
貴音「あの方は、実は脅迫をされておいででした」
緩んだ空気が、再び張り詰める。
脅迫?
プロデューサーさんが?
響「た、貴音! 本当か?」
貴音「ええ。あの時は気にするなとあの方に言われましたし、この業界では脅し程度は日常茶飯事と言われましたので得心いたしましたが……」
貴音ちゃんの言葉は、嘘ではない。
芸能界も、裏では色々な綺麗事では片付けられない事がある。
貴音「ですが、春香の話を聞いていてはっといたしました。何気なく思っていた事でも、もしやあの方の失踪に繋っているのでは、と」
貴音ちゃんはそう前置きすると、話し始めた。
それはプロデューサーさんが失踪する、6日前の事だった。
乙
何がどうなってるのかまだまださっぱりだ
続き楽しみにしてよう
何がどうなってるのかまだまださっぱりだ
続き楽しみにしてよう
貴音の回想(プロデューサー失踪6日前)
貴音「……あなた様?」
P「……」
貴音「あなた様!」
P「うおっ! お、おお。貴音か。どうした?」
貴音「それはわたくしの言葉です。あなた様は、今朝からなにやらご煩悩の様子。なにがあったのですか?」
P「……なんでもない。ちょっとビックリする事が昨日、あってな」
貴音「それはなんですか?」
P「まあ、貴音に話す程でもない。さっきも言ったが、ちょっとビックリしたが、思い出してみると微笑ましいという気にもなってきた」
貴音「? なんの事やら、わたくしにはさっぱり」
P「はは、いいんだ。さ、仕事だ」
貴音「……はい。あなた様の表情も、晴れたように見受けられます。安心いたしました」
P「そうか……悪かったな、心配かけて」
貴音「……あなた様?」
P「……」
貴音「あなた様!」
P「うおっ! お、おお。貴音か。どうした?」
貴音「それはわたくしの言葉です。あなた様は、今朝からなにやらご煩悩の様子。なにがあったのですか?」
P「……なんでもない。ちょっとビックリする事が昨日、あってな」
貴音「それはなんですか?」
P「まあ、貴音に話す程でもない。さっきも言ったが、ちょっとビックリしたが、思い出してみると微笑ましいという気にもなってきた」
貴音「? なんの事やら、わたくしにはさっぱり」
P「はは、いいんだ。さ、仕事だ」
貴音「……はい。あなた様の表情も、晴れたように見受けられます。安心いたしました」
P「そうか……悪かったな、心配かけて」
貴音「いえ。ではその企画書を……これは?」
P「ん? あれ、企画書はこれ……貴音! それは見るな!!」
貴音「『Pは殺す』『必ず殺す』『その日は近い待っていろ』『夢にまで見たPの死ももうじきだ』……どの紙にも……あなた様、これは!?」
P「た……貴音、これは……これはな」
貴音「あなた様を殺害するという予告、いえ脅迫ではありませんか!!」
P「あ……あ、ああ。そうだ」
貴音「すぐに警察に届けを」
P「……」
貴音「あなた様? 早急に対策をとらねば!」
P「いいんだよ、貴音。こんなの気にするな」
貴音「そうは参りません。あなた様にもしもの事があれば、わたくしは!」
P「こんなのはな、この業界じゃあ日常茶飯事だ。ステージの上は、輝いている。でも裏に回ればその分、ドロドロした闇の部分がある」
貴音「……世の中が、建前だけではないことはわたくしも承知しております。ですが……」
P「ん? あれ、企画書はこれ……貴音! それは見るな!!」
貴音「『Pは殺す』『必ず殺す』『その日は近い待っていろ』『夢にまで見たPの死ももうじきだ』……どの紙にも……あなた様、これは!?」
P「た……貴音、これは……これはな」
貴音「あなた様を殺害するという予告、いえ脅迫ではありませんか!!」
P「あ……あ、ああ。そうだ」
貴音「すぐに警察に届けを」
P「……」
貴音「あなた様? 早急に対策をとらねば!」
P「いいんだよ、貴音。こんなの気にするな」
貴音「そうは参りません。あなた様にもしもの事があれば、わたくしは!」
P「こんなのはな、この業界じゃあ日常茶飯事だ。ステージの上は、輝いている。でも裏に回ればその分、ドロドロした闇の部分がある」
貴音「……世の中が、建前だけではないことはわたくしも承知しております。ですが……」
P「まあ聞いてくれ、貴音。こんな脅し文句は、いつも口だけだ。実際に殺されたやつなんていやしない」
貴音「それは、まことですか?」
P「ああ、弱い奴ほどよく吠えるもんだ。口では殺す殺す言ってても、実際は……」
貴音「? あなた様」
P「ははは。ははははは。あはははははは!」
貴音「あなた様!? どうなさったのですか、あなた様!!」
P「はははははは……いや、すまない貴音。俺も『殺す』って書かれて少なからずビビってたのかもな。相手がブルブル怯えながら俺を脅しているんだと思ったら、ちょっと笑えてきた」
貴音「そうですか。ですがあなた様、存分にご注意を」
P「ははは。貴音は、心配性だな」
貴音「あなた様は、いけずです。わたくしがこれほど心配しておりますのに」
P「……悪い。貴音の気持ちは、肝に銘じておくよ」
貴音「くれぐれも、油断なきように」
P「わかったよ。でも、繰り返すけど心配するな。こんなの本当になんでもないから」
貴音「あいわかりました」
貴音「それは、まことですか?」
P「ああ、弱い奴ほどよく吠えるもんだ。口では殺す殺す言ってても、実際は……」
貴音「? あなた様」
P「ははは。ははははは。あはははははは!」
貴音「あなた様!? どうなさったのですか、あなた様!!」
P「はははははは……いや、すまない貴音。俺も『殺す』って書かれて少なからずビビってたのかもな。相手がブルブル怯えながら俺を脅しているんだと思ったら、ちょっと笑えてきた」
貴音「そうですか。ですがあなた様、存分にご注意を」
P「ははは。貴音は、心配性だな」
貴音「あなた様は、いけずです。わたくしがこれほど心配しておりますのに」
P「……悪い。貴音の気持ちは、肝に銘じておくよ」
貴音「くれぐれも、油断なきように」
P「わかったよ。でも、繰り返すけど心配するな。こんなの本当になんでもないから」
貴音「あいわかりました」
脅迫……いや、明確に何かを要求されていない以上、犯行予告ともとれる文面。
そんなものをプロデューサーさんは、いくつも受け取っていたんだろうか。
亜美「お姫ちん、それ……ホント?」
亜美ちゃんは怖くなったらしく、真美ちゃんに抱きついた。
真美ちゃんも震えている。
無理もない。
自分達のいる世界、いや世界の裏側を知ってしまったのだ。
貴音「本当です。ですが、あの方も仰ってました。心配はない、と」
真美「でも……でも兄ちゃんは……」
そう、現実にプロデューサーさんは姿を消した。
まだ幼い二人には、私以上の恐怖だろう。
私は二人を抱きしめた。
そんなものをプロデューサーさんは、いくつも受け取っていたんだろうか。
亜美「お姫ちん、それ……ホント?」
亜美ちゃんは怖くなったらしく、真美ちゃんに抱きついた。
真美ちゃんも震えている。
無理もない。
自分達のいる世界、いや世界の裏側を知ってしまったのだ。
貴音「本当です。ですが、あの方も仰ってました。心配はない、と」
真美「でも……でも兄ちゃんは……」
そう、現実にプロデューサーさんは姿を消した。
まだ幼い二人には、私以上の恐怖だろう。
私は二人を抱きしめた。
美希「やっぱりハニーは、誰かに狙われてたの! きっと身の危険を感じて、どこかに隠れてるの」
真「……」
美希「ね、真クンもそう思うよね?」
真「悪いけど……あのプロデューサーが、そんなコソコソするとはボクには……」
伊織「そうね。それにアイツが、私たちをほったらかして、しかも黙って自分だけ逃げるなんて、ちょっと想像できない」
千早「私も、そう思います」
貴音「でもそういたしますと、あの方は脅迫者の手に……」
律子「貴音!」
貴音ちゃんは、はっとして口を閉じた。
また、美希ちゃんは泣き出した。
真「……」
美希「ね、真クンもそう思うよね?」
真「悪いけど……あのプロデューサーが、そんなコソコソするとはボクには……」
伊織「そうね。それにアイツが、私たちをほったらかして、しかも黙って自分だけ逃げるなんて、ちょっと想像できない」
千早「私も、そう思います」
貴音「でもそういたしますと、あの方は脅迫者の手に……」
律子「貴音!」
貴音ちゃんは、はっとして口を閉じた。
また、美希ちゃんは泣き出した。
響「なあ、自分は美希の言うことアタリじゃないかと思うぞ」
不意に響ちゃんが、そう言った。
響「いざとなったら、とりあえず逃げるのは間違いじゃないんだぞ」
やよい「そういえばー。響さんの家族の動物さんも、よく響さんが食事を食べちゃって家出とかしますよねー」
響「うぎゃー! やよい、それは言わない約束だぞー!」
響ちゃんの絶叫に、みんな少しだけ笑った。
雪歩「つまり響ちゃんは、プロデューサーはとりあえず身を隠しているんじゃないか、って言いたいんだね」
響「そうさー。そしてその潜伏先、自分完璧だからわかったぞ!」
自信満々の響ちゃん。
みんなは驚く。
美希「どこ!? ハニーはどこにいるの!!」
響「人は誰でも、困ったときは故郷に帰る……そういうものなのさー」
不意に響ちゃんが、そう言った。
響「いざとなったら、とりあえず逃げるのは間違いじゃないんだぞ」
やよい「そういえばー。響さんの家族の動物さんも、よく響さんが食事を食べちゃって家出とかしますよねー」
響「うぎゃー! やよい、それは言わない約束だぞー!」
響ちゃんの絶叫に、みんな少しだけ笑った。
雪歩「つまり響ちゃんは、プロデューサーはとりあえず身を隠しているんじゃないか、って言いたいんだね」
響「そうさー。そしてその潜伏先、自分完璧だからわかったぞ!」
自信満々の響ちゃん。
みんなは驚く。
美希「どこ!? ハニーはどこにいるの!!」
響「人は誰でも、困ったときは故郷に帰る……そういうものなのさー」
ああ……
たぶん、響ちゃんの言っている事は正しい。
もしプロデューサーさんが無事なら、故郷にいる可能性だって低くはないかも知れない。
だけど私は知っている。
知ってしまっている。
プロダクションに提出された履歴書の住所が、出鱈目である事を。
プロデューサーさんの故郷に行きたくても、肝心のそれがどこなのかがわからないのだ。
貴音「成る程。故郷から遠く離れて暮らす者なら、よくわかります。流石は響」
真「響も貴音さんも、そうですもんね。こりゃあ説得力のある言葉だよ!」
千早「……そうね」
美希「さっそくこれから行くの! ハニーのふるさとへ!!」
ようやく美希ちゃんの明るくなった声に、逆に私は暗然となる。
盛り上がっているみんなに、私はなんて言えばいいんだろう……
しかしここで、意外な娘が意外な事を言い出した。
たぶん、響ちゃんの言っている事は正しい。
もしプロデューサーさんが無事なら、故郷にいる可能性だって低くはないかも知れない。
だけど私は知っている。
知ってしまっている。
プロダクションに提出された履歴書の住所が、出鱈目である事を。
プロデューサーさんの故郷に行きたくても、肝心のそれがどこなのかがわからないのだ。
貴音「成る程。故郷から遠く離れて暮らす者なら、よくわかります。流石は響」
真「響も貴音さんも、そうですもんね。こりゃあ説得力のある言葉だよ!」
千早「……そうね」
美希「さっそくこれから行くの! ハニーのふるさとへ!!」
ようやく美希ちゃんの明るくなった声に、逆に私は暗然となる。
盛り上がっているみんなに、私はなんて言えばいいんだろう……
しかしここで、意外な娘が意外な事を言い出した。
一旦ここで、止まります。
本日中にもう1回、更新できたらと思っています。
本日中にもう1回、更新できたらと思っています。
やよい「行きましょう! プロデューサーのこきょうのあずきじまへ!! うっうー!!!」
春香「え?」
千早「ええ?」
響「あずき……じま?」
真美「どこ?」
亜美「それ?」
みんな一様に困惑する。
いや、私も違った意味で困惑している。
あずきじまがどこかはわからないが、やよいちゃんはプロデューサーの出身地を知っている?
それはどうして?
やよい「えー? あずきじまだよ、あずきじまー。このあいだ食べた、おそうめんに書いてあったところだよー」
律子「それはひょっとして……」
伊織「やよい、それは小豆島(しょうどしま)って読むのよ……」
やよい「ええー! そうなんですかー? もしかしてそれであの時もプロデューサーは笑ってたんですかー……」
頬を、少し染めるやよいちゃん。
怪訝な顔をしていた千早ちゃんも、笑っていた。
春香「ねえやよい、その時のことを私たちに話してよ」
やよい「は、はい。ええとあれは……」
「?」
なぜかやよいちゃんは、さらに頬を染めて話し始めた。
それはプロデューサーさんが失踪する、5日前の事だった。
春香「え?」
千早「ええ?」
響「あずき……じま?」
真美「どこ?」
亜美「それ?」
みんな一様に困惑する。
いや、私も違った意味で困惑している。
あずきじまがどこかはわからないが、やよいちゃんはプロデューサーの出身地を知っている?
それはどうして?
やよい「えー? あずきじまだよ、あずきじまー。このあいだ食べた、おそうめんに書いてあったところだよー」
律子「それはひょっとして……」
伊織「やよい、それは小豆島(しょうどしま)って読むのよ……」
やよい「ええー! そうなんですかー? もしかしてそれであの時もプロデューサーは笑ってたんですかー……」
頬を、少し染めるやよいちゃん。
怪訝な顔をしていた千早ちゃんも、笑っていた。
春香「ねえやよい、その時のことを私たちに話してよ」
やよい「は、はい。ええとあれは……」
「?」
なぜかやよいちゃんは、さらに頬を染めて話し始めた。
それはプロデューサーさんが失踪する、5日前の事だった。
P「ふう。悪かったなやよい、ごちそうになっちゃって」
やよい「とんでもないですー。プロデューサーにはいつもおせわになってますし」
P「はは。そうめんなんて、久しぶりに食べたよ」
やよい「そうなんですか?」
P「昔は、あんまり好きじゃなかったからな。なんとなく敬遠していたし……でも、改めて食べると美味しいもんだな……」
やよい「はわわ! ごめんなさいプロデューサー」
P「? なんで謝るんだ?」
やよい「私、プロデューサーの嫌いなもの出しちゃったんですね」
P「あーいやいや、違う違う。味じゃないんだよ、食べなかったのは」
やよい「そうなんですかー……?」
P「ああ。やよいが料理してくれたから、美味しかったよ」
やよい「ありがとうございます。あーでもー」
P「ん?」
やよい「グリーンピース、残しちゃダメですよ。栄養だっていーっぱい入ってるんですからね!」
P「……そうだな」
やよい「しっかり食べないと……あれ?」
P「……」
やよい「プロデューサー?」
P「昔、同じ事を言って怒られたよ。涙目で真剣に怒ってたな……」
やよい「それって、プロデューサーのお母さんですか?」
P「……」
やよい「プロデューサー?」
P「俺に……親は、いない」
やよい「とんでもないですー。プロデューサーにはいつもおせわになってますし」
P「はは。そうめんなんて、久しぶりに食べたよ」
やよい「そうなんですか?」
P「昔は、あんまり好きじゃなかったからな。なんとなく敬遠していたし……でも、改めて食べると美味しいもんだな……」
やよい「はわわ! ごめんなさいプロデューサー」
P「? なんで謝るんだ?」
やよい「私、プロデューサーの嫌いなもの出しちゃったんですね」
P「あーいやいや、違う違う。味じゃないんだよ、食べなかったのは」
やよい「そうなんですかー……?」
P「ああ。やよいが料理してくれたから、美味しかったよ」
やよい「ありがとうございます。あーでもー」
P「ん?」
やよい「グリーンピース、残しちゃダメですよ。栄養だっていーっぱい入ってるんですからね!」
P「……そうだな」
やよい「しっかり食べないと……あれ?」
P「……」
やよい「プロデューサー?」
P「昔、同じ事を言って怒られたよ。涙目で真剣に怒ってたな……」
やよい「それって、プロデューサーのお母さんですか?」
P「……」
やよい「プロデューサー?」
P「俺に……親は、いない」
やよい「! ご、ごめんなさいプロデューサー!」
P「え?」
やよい「私……私、知らなくって……」
P「あ、ああ、いいよ。別にどうってことないから」
やよい「でも……」
P「いいんだよ。気にしないでくれ、やよい。もう慣れっこだ」
やよい「でも……」ジワァ
P「ああ、泣かないでくれ。本当に、なんでもないんだ。俺はなんとも思っていないから」
やよい「……はい」
P「このそうめんな、箱を見てビックリしたよ。このそうめんを作っている島で、俺は育った」
やよい「ええと……あずきじま、ですか?」
P「あはははははは」
やよい「? どうしたんですか? プロデューサー」
P「いや、なんでもない。島のこと、思い出したよ」
やよい「いい所なんですかー?」
P「……そうだな。風が吹くと、そうめんとごま油の匂いがしてきたな」
やよい「わあー。じゃあそれだけでご飯が食べられそうで、お得なカンジがしますね。うっうー!」
P「……ああ」
P「え?」
やよい「私……私、知らなくって……」
P「あ、ああ、いいよ。別にどうってことないから」
やよい「でも……」
P「いいんだよ。気にしないでくれ、やよい。もう慣れっこだ」
やよい「でも……」ジワァ
P「ああ、泣かないでくれ。本当に、なんでもないんだ。俺はなんとも思っていないから」
やよい「……はい」
P「このそうめんな、箱を見てビックリしたよ。このそうめんを作っている島で、俺は育った」
やよい「ええと……あずきじま、ですか?」
P「あはははははは」
やよい「? どうしたんですか? プロデューサー」
P「いや、なんでもない。島のこと、思い出したよ」
やよい「いい所なんですかー?」
P「……そうだな。風が吹くと、そうめんとごま油の匂いがしてきたな」
やよい「わあー。じゃあそれだけでご飯が食べられそうで、お得なカンジがしますね。うっうー!」
P「……ああ」
やよい「プロデューサーは、どんな子だったんですか? やっぱりおりこうさんでしたか?」
P「……いや。俺は、手のつけられない悪ガキだった」
やよい「うふふ。プロデューサーは、ウソがへたですね」
P「いや、ホントだって。よくセンセイに怒られた」
やよい「あ、じゃあさっき怒られたって言ってたのも……」
P「ああ施設のセンセイに、な。本当に、悪い子だったな……俺は誰も好きじゃなかったし、誰も俺を好きじゃなかった」
やよい「そんなこと……」
P「人間ってのをさ、やり直せるなら……俺はあの頃からやり直したいな。捨てられた事は、どうでもいい。でも、あの頃、俺がもうちょっとマシな人間だったら……今だって……」
やよい「そんなこと……言わないでください」
P「え?」
やよい「プロデューサーはすてきな人です。みんなみんな、プロデューサーがだいすきですよ?」
P「みんな?」
やよい「事務所のみんなですよー!」
P「俺を好き?」
やよい「そうですよ」
P「仕事の上だけじゃなくて、か……?」
やよい「お仕事はかんけいないですよ。みんな、プロデューサーがだいすきなんです」
P「……そんなわけは……」
やよい「ほんとですー!!!」
P「……」
P「…………」
P「………………」
やよい「ほんとです……よ?」
P「……そうか」
P「……いや。俺は、手のつけられない悪ガキだった」
やよい「うふふ。プロデューサーは、ウソがへたですね」
P「いや、ホントだって。よくセンセイに怒られた」
やよい「あ、じゃあさっき怒られたって言ってたのも……」
P「ああ施設のセンセイに、な。本当に、悪い子だったな……俺は誰も好きじゃなかったし、誰も俺を好きじゃなかった」
やよい「そんなこと……」
P「人間ってのをさ、やり直せるなら……俺はあの頃からやり直したいな。捨てられた事は、どうでもいい。でも、あの頃、俺がもうちょっとマシな人間だったら……今だって……」
やよい「そんなこと……言わないでください」
P「え?」
やよい「プロデューサーはすてきな人です。みんなみんな、プロデューサーがだいすきですよ?」
P「みんな?」
やよい「事務所のみんなですよー!」
P「俺を好き?」
やよい「そうですよ」
P「仕事の上だけじゃなくて、か……?」
やよい「お仕事はかんけいないですよ。みんな、プロデューサーがだいすきなんです」
P「……そんなわけは……」
やよい「ほんとですー!!!」
P「……」
P「…………」
P「………………」
やよい「ほんとです……よ?」
P「……そうか」
話し終えたやよいちゃんは、真っ赤になっていた。
なぜ?
響「うう……」
雪歩「プロデューサーに、そんな過去があったなんて……」
真「うん、びっくりだね」
春香「普段は、あんなに明るいからビックリだよ」
千早「……」
真美「真美、泣きそう……」
亜美「亜美なんか泣いちゃったよ」
美希「ハニ゛ィィィーーー」ボロボロ
貴音「いつもはそれを微塵もみせず……あの方は、立派です」
律子「人間はね、誰しも心の中に誰にも見せない鍵付きの部屋を持っているのよ」
亜美「おお→りっちゃん、大人の言葉→」
真美「りっちゃんにも、そ→ゆ→のあるのかな?」
律子「こら、茶化さない。それにしても小豆島ねえ……行ったこと無いから、よくわからないけど……」
伊織「私、行ったことあるわよ」
美希「さすがでこちゃんなの! じゃあ案内は頼むの」
伊織「……そ、そうね」
あれ?
めずらしく伊織ちゃんが、美希ちゃんの『でこちゃん』に文句を言わなかった?
なぜ?
響「うう……」
雪歩「プロデューサーに、そんな過去があったなんて……」
真「うん、びっくりだね」
春香「普段は、あんなに明るいからビックリだよ」
千早「……」
真美「真美、泣きそう……」
亜美「亜美なんか泣いちゃったよ」
美希「ハニ゛ィィィーーー」ボロボロ
貴音「いつもはそれを微塵もみせず……あの方は、立派です」
律子「人間はね、誰しも心の中に誰にも見せない鍵付きの部屋を持っているのよ」
亜美「おお→りっちゃん、大人の言葉→」
真美「りっちゃんにも、そ→ゆ→のあるのかな?」
律子「こら、茶化さない。それにしても小豆島ねえ……行ったこと無いから、よくわからないけど……」
伊織「私、行ったことあるわよ」
美希「さすがでこちゃんなの! じゃあ案内は頼むの」
伊織「……そ、そうね」
あれ?
めずらしく伊織ちゃんが、美希ちゃんの『でこちゃん』に文句を言わなかった?
律子「そうね。このままでいるよりは、こちらから探しに行くのもアリよね」
響「じゃあ移動手段の手配、律子頼むぞー」
律子「え? 響も行くつもりなの?」
響「え? もちろんだぞ」
貴音「勿論、わたくしも」
春香「プロデューサーさんの故郷! 行くしか!」
千早「そうね、私も行ってみたいわ」
真美「真美達だってね→」
亜美「行きたいよ、兄ちゃんトコ」
雪歩「わ、私も……」
真「ボクだって!」
やよい「うっうー!」
うわ、みんなの気持ちはわかるけど、これじゃあ埒が明かない。
律子「そうね……よく考えれば、私は仕事をしないといけないわよね」
春香「スケジュールが空いてるのは……」
律子「伊織にやよい、千早と……」
律子さんが、私を見る。
え?
私? 私が?
律子「引率役、お願いしますね」
「わかりました……」
この中で成人しているのは私だけ、これは私がしっかりしないと。
響「じゃあ移動手段の手配、律子頼むぞー」
律子「え? 響も行くつもりなの?」
響「え? もちろんだぞ」
貴音「勿論、わたくしも」
春香「プロデューサーさんの故郷! 行くしか!」
千早「そうね、私も行ってみたいわ」
真美「真美達だってね→」
亜美「行きたいよ、兄ちゃんトコ」
雪歩「わ、私も……」
真「ボクだって!」
やよい「うっうー!」
うわ、みんなの気持ちはわかるけど、これじゃあ埒が明かない。
律子「そうね……よく考えれば、私は仕事をしないといけないわよね」
春香「スケジュールが空いてるのは……」
律子「伊織にやよい、千早と……」
律子さんが、私を見る。
え?
私? 私が?
律子「引率役、お願いしますね」
「わかりました……」
この中で成人しているのは私だけ、これは私がしっかりしないと。
美希「いやなのー! ハニーの故郷には、ミキが行くのー!!」
律子「ミキ、仕事も大事でしょ!」
美希「いやったら、いやなのー!!!」
伊織「ふう。あのね美希、でももしかしたらアイツはここに帰ってくるかも知れないのよ?」
美希「え? そ、そうなの?」
千早「そうね。故郷に帰るのもありえるけど、ここに帰る可能性も高いわよね」
真「ここは、プロデューサーにとっても家同然だもんね」
雪歩「うん……そうかも知れないね」
春香「そっか、そうだよね。わかりました! 私は事務所でプロデューサーさんを待ちます」
美希「ならミキもそうするの!」
話はまとまった。
私は帰社した社長に事情を話した。
高木「なるほど、小豆島ねえ。よし、行ってきてくれたまえ」
私は頷く。
プロデューサーさんが見つかるかは、わからない。
それでも何か手がかりを、見つけたい。
そしてもうひとつ。
島へ向かうメンバーは、偶然とはいえ理想的だ。
この旅で、彼女達と少し話をしてみよう。
彼女達3人は、まだみんなに話していない事がある。
私はそう、確信していた。
律子「ミキ、仕事も大事でしょ!」
美希「いやったら、いやなのー!!!」
伊織「ふう。あのね美希、でももしかしたらアイツはここに帰ってくるかも知れないのよ?」
美希「え? そ、そうなの?」
千早「そうね。故郷に帰るのもありえるけど、ここに帰る可能性も高いわよね」
真「ここは、プロデューサーにとっても家同然だもんね」
雪歩「うん……そうかも知れないね」
春香「そっか、そうだよね。わかりました! 私は事務所でプロデューサーさんを待ちます」
美希「ならミキもそうするの!」
話はまとまった。
私は帰社した社長に事情を話した。
高木「なるほど、小豆島ねえ。よし、行ってきてくれたまえ」
私は頷く。
プロデューサーさんが見つかるかは、わからない。
それでも何か手がかりを、見つけたい。
そしてもうひとつ。
島へ向かうメンバーは、偶然とはいえ理想的だ。
この旅で、彼女達と少し話をしてみよう。
彼女達3人は、まだみんなに話していない事がある。
私はそう、確信していた。
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