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    元スレ京太郎「俺がギャルゲー主人公……ないな」

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    351 = 49 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    【四日目】放課後

    「はーい、みんなー部活始めるわよ~」

    まこ「例の如く、みんなお前さんより先に集まって打っとるがぁの」

    「それは言わない約束……って、アラ? みんなって言ってたけど、一人足りなくない?」

    優希「あいつは今日、用事ができたからとか言って帰っちゃったじょ。犬のくせに生意気だじぇ!」(プンスコ

    「優希、須賀君だって毎日部活に参加できる訳じゃないですし」

    「そう……まあ、ここ最近は練習頑張ってるし、少しぐらい多目に見てあげちゃおうかな」

    「一応、今日も練習はしていましたよ、ネット麻雀でですけど」

    「へえ、感心感心」

    「ほら、ここに牌譜と結果のデータが残ってました」

    352 = 49 :

    一位【ラビット】さん:51400

    二位【かじゅ】さん:24900

    三位【京たろー】さん:14900

    四位【ナンゴー】さん:8800



    まこ「……これは頑張っとる方、なんか?」

    優希「こないだのがアレすぎて、京太郎の点数が高いのか低いのか、よく分かんないじぇ……」

    「ま、マイナスにはなってないから、高いんじゃない……かな?」

    「ヤバいわね、私達の点数感覚が壊れかけてる……」 (愕然

    (普通の対局結果なのに、心なしか物足りない感じが……うぅ、そんなバカな話。麻雀で-100000点なんて出るのが、まずおかしいっていうのに)

    「と、とにかくまあ、私達も須賀君を見習って、勝てないからってめげずに練習、頑張りましょう!」

    まこ「そ、そうじゃの!」

    優希「そうだじぇ!」

    「そ、そうですねっ」

    「……あ、そういえば優希ちゃん、京ちゃんの用事って何だったの? 今日、一緒にお昼食べた時は何も言ってなかったんだけど」

    優希「ん~、タコス食べるの忙しくて聞き流してたから、ちゃんとは覚えてないじょ……」

    353 = 49 :

    優希「なんだったかー、十問打ちに行くとかなんとか……」

    「十問、打(ぶ)ちに……?」

    「んー、どっかの雀荘で野試合でもするつもりなのかしら?」

    まこ「じゃったら、わしに言うたら割引いて打たせたったのにの」

    「でも、言い方がちょっとおかしくないですか? 十問って限定してるのもそうですけど、打(ぶ)つなんて表現……」

    まこ「うちん古株の……まあ、俗に言うアレじゃ、筋もんじゃったお客さんがそー言うとるが――」

    「きょ、京ちゃんまさか、悪い人に騙されてばば、博打しに行ったんじゃ……!?」 (アタフタ

    「…………まさかとは思うけど、もしホントだったらマズイわね。下手すると……県予選出場停止になるかも」

    「優希ッ! 本当に須賀君は十問、打ちに行くって言ってたんですか?」

    優希「ちょ、ちょっと待つじぇ。自信なくなってきたから、ちゃんと思い出してみるじょ……」

    久まこ「――――――――」(ゴクリッ





    優希「……………………オォ」(ポンッ

    優希「龍門渕、だったような気もするじょ」

    「――――ホッ、なんだ龍門渕かー。だったら安心ねー」

    まこ「ほうじゃの、いくらなんでも龍門渕にゃ賭場なんぞないしの~」

    「もう、優希ったら、伝言くらいちゃんと覚えててください」

    優希「ハハハッ、面目なーい!」

    「なんだ、京ちゃん悪い子になったんじゃないんだ。ところで部長、龍門渕ってどういうとこなんですか?」

    「なーに咲、麻雀部部員のくせに龍門渕の名前も知らないの?」

    「龍門渕っていうのはね、去年県予選で強豪風越を破って、全国大会でも大暴れした学校でね」

    まこ「県予選でわしらが勝ち進めば、まず間違いなくぶつかる難敵じゃあ」

    「へえ~、京ちゃんそんなとこに用があるんだ、不思議ですね」

    「そうですね、まさか用事先が龍門渕だなんて――――?」

    和優希久まこ「……………………アレ?」

    「は、原村さん……? 優希ちゃんに部長に染谷先輩も急に固まってどうし――」

    和優希久まこ「りゅ、龍門渕イィィーーーーーッ!?」

    「ヒュイッ!?」(ビョクッ!

    354 = 49 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    京太郎「…………き、気まずい」


    龍門渕生徒A「あちらに立っている男の方、なんなのかしら?」(ヒソヒソ

    龍門渕生徒B「金髪ですよ、金髪! きっと不良に違いわ!」(コソコソ

    ガードマン「…………」(ガムクッチャクッチャ


    京太郎(ここ、日本だよな? なんであんなゴッツい長髪ムキムキのガードマンが……。ガム食いながらこっち凝視してるし、恐えぇぇっ!!)

    京太郎「うぅ、ここで待っててくれ、ってハギヨシさんからメール貰って来たはいいけど……完全に俺、女子校前にいる不審者だぜ」

    ガードマン「――――Hey(やあ、そこの少年)!」

    京太郎「ヒィッ!?」

    ガードマン「This way……First comes Rock(HAHAHA、そんなに怯えないでくれよ。ほら、あっちを見てみな、お迎えだぜ)!」(親指クイッ

    京太郎「へ、へ?」

    ハギヨシ「どうもお待たせいたしました」

    京太郎「ハ、ハギヨシさん……?」

    ハギヨシ「学内に立ち入る許可を頂いて参りました。お時間とらせて申し訳ありません」

    京太郎「学内に立ち入る許可って……ココ、女子高、ですよね?」 (原作で詳しいとこ出たのか分かんないから、タブンネ!

    ハギヨシ「……衣様より、須賀様が服を受け取りに来られたら、必ず麻雀部へ案内するように、と申しつかっておりましたので」

    京太郎「え、えー、なんか悪いっつーか……。天江さん、俺なんかと一緒に麻雀するそんなに楽しみにしてくれてるんですか?」(テレッ

    ハギヨシ「それとなくお止めはしたのですがね……」(ボソ

    京太郎「??」


    ハギヨシ(――――本日は既朔……須賀様には何とか心折らずに対局を終えていただきたいものです……)

    京太郎「あ、今日ってどういうメンツで打つんですか?」

    京太郎「俺と天江さんに……あとは、龍門渕さん?」

    ハギヨシ「ええ、透華お嬢様も対局に参加すると仰っておられました」

    ハギヨシ「個人的に確かめたいこともあると申されておりましたし、ね」

    京太郎「ハア……それで、あと一人は――」

    ハギヨシ「はい、それは (安価>>355~365で一番多かった番号)」


    1・僭越ながら私が

    2・透華お嬢様と衣様のご友人である、井上純さんが

    3・私の同僚であり、透華お嬢様や衣様の友人でもある沢村智紀さんが



    京太郎「な、なるほど……ところで、ハギヨシさん?」

    ハギヨシ「ハイ?」

    京太郎「この間も思ったんですけど、一体どこから現れたんですか?」

    ハギヨシ「あまりお気になさらず。執事のたしなみの一つに過ぎませんので」(クスリ

    京太郎「し、執事ってスゲェ……」

    ハギヨシ「では須賀様、透華お嬢様や衣様がお待ちです――――参りましょう」

    京太郎「あ、はい!」

    358 :

    ゴンさんwwwwww

    3で

    359 :

    じゃあ1で

    361 :

    二度と警備出来なくなってもいい覚悟

    3

    366 = 49 :

    1――4人

    2――0人

    3――7人

    よって卓の四人目は沢村智紀に決定。
    純ェ……。


    しばらく死んできます。夜再開予定!

    367 = 357 :

    サンキューイッチ

    368 = 358 :

    純ニキは選択肢の三人の中で唯一の能力持ちだから仕方ないね

    369 :

    ともきーかわいいよともきー

    370 = 356 :

    投下の時間までゆっくり待ってますぜ

    371 = 49 :

    書き進めていきます。まだ対局の牌譜が集まってないから、その辺り適当に。脳内補正でお願いします。

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



    「――――おお、来たな京たろー!」

    透華「……来ましたわね」

    京太郎「ど、どうも……」

    京太郎(が、学校から部室までむちゃくちゃ広くて……場違い感がMAXだぜ) (ゲンナリ

    智紀「…………」

    京太郎「あ、えっと、そちらの方が――」

    智紀「沢村智紀……です」 (ペコーリ

    京太郎「ハ、ハイ!! よろしくお願いします!」

    京太郎(ウ、ウオォッ!? わかる、わかるぞ、和ほどではないが彼女も相当の……オッパイの持ち主だ!)

    智紀「? …………よろしく」

    透華(なんだか、私や衣の時と反応が違うような? ……しかも、妙に腹立つ方向に) (イラッ

    「馴れ合いは不要……さあ京たろー、卓に着くがいい!」

    「お前が透華達のように、衣の莫逆の友足り得るか……あるいは贄か供御となるか見極めてくれるっ!」 (カッ

    京太郎「き、気合入ってますね、天江さん……」

    透華「…………」

    智紀「…………」

     やたら難しい言い回しで早く対局しようと促してくる天江さんに苦笑して、それとなく意見を求めた京太郎に返ってきたのは沈黙。
     ここにきて抱いた、ほんの僅かに覚えた疑念。それが気のせいではないと知るのは、それから程なくしてのことだった――――

    372 :

    ともきーとか俺得すぎる、あの髪にブラシで梳かしてあげたい

    374 :

    >>352 の ラビットとなんごうはわかったけどかじゅが分からん
    それとも元ネタ無し?

    375 = 373 :

    えっ

    376 :

    そこは一番知っているべきところだろう

    377 = 364 :

    かじゅはかじゅだろ

    378 = 49 :

    かじゅは鶴賀の部長さん……じゃない人のHNですよー

    380 = 49 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    東四局

    「リーチ――――海底撈月」

    京太郎「ま、また……か」

     気も遠くなるような時間を待った東場の親番。
     そこで何かしらの反撃に出ようとした俺の心をへし折りに来ているように、天江さんのラスツモ和了り宣言。

    京太郎(これで都合、何度目だ……?)

     あり得ないと思う反面、咲の嶺上開花みたいに異様な和了りの連続に「もしかして……」という考えも浮かんでくる。
     東場が終わるまで続いた、天江さんの海底撈月。
     まるで引き寄せられるように和了り牌が天江さんの手に集まり、逆にこちらは一向聴から先が妙に難しいという状況が続いた結果――


    衣:41900

    透華:33800

    智紀:14600

    京太郎:9700


    透華「…………いまいち上手くいきませんわね」

    智紀「――――」

    京太郎(独走状態の天江さんを龍門渕さんと沢村さんが追いかけてて、そのずっと後に俺……か、トホホ)

     トップとの点差は32200。



     ――こりゃあ、逆転なんて夢のまた夢だなあ。

     ガックリ肩を落とした俺に、ずいぶんと不機嫌そうに天江さんが言葉をぶつけてくる。

    「怯懦なことだ。本調子とは程遠い既朔の状況で、こうも無聊な時が続くとお前に闕望したくなってくる」

    京太郎「……えっと、それってどういう意味、ですか?」

    「つまらないと、そう言っているのだ。正直、失望したよ……お前なら少しは楽しめると思っていたのに」

    京太郎「ハハ、か、買いかぶりですよ……」

     唐突に、ひたすらにつまらなそうにこっちを見て言い放つ天江さんに、内心いい気はしない。
     見た目、小学生でもほぼ同年代の相手。そんな人に、つまらないとか失望したとか面と向かって言われて何も感じないほど、鈍感にできているわけじゃない。

    「まあいいさ。今日たろーがココで命脈尽き果てるならば、それもよし! 手向けに昏鐘鳴の音を奏でてやろう――――!!」

     あからさまな挑発と分かる言葉。

    京太郎(好き勝手……言ってくれてるなあ)

     見た目、お子様な天江さんの言っていることだと頭では理解していても――――心は、どうにも聞き分けがないらしかった。
     頭の奥で、こんなことで怒ってどうするという声が響いている。

     ――相手は全国出場したこともある龍門渕の選手なんだ、仕方がない。

     ――――むしろ、初心者に毛が生えた程度の自分が、跳ばずに南場まで行けているだけ十分じゃないか。

     ――――――――相手は咲なんかと同じ、こっちの常識の外にいる打ち手。俺なんかは、おとなしく点数むしられておけばいい。

     ――――――――――――そうやって、負けて「あー、負けたー」って誤魔化し笑いを浮かべてればいいんだよ。それでみんなが満足するんだから。

    381 :

    どう見ても覚醒イベントです
    あざーす

    382 :

    ヘルカイザー化か

    383 = 49 :

    なんか京太郎主役SSスレが増えている……これは、お役御免!
    はい、大方の予想通り厨2タイム入ります。



    京太郎「そうだよな……その通りだよ」

     頭の中の声に、まったくもって同感だと頷く。
     でも、なんでだろう、どうしてか……どうして――――!

    京太郎「こんなに悔しいって思うのは、なんでなんだろうな……?」

     俯いていた顔を上げる。胸の奥の鼓動がやけに煩かった。

    「……ほう?」

     丁度対面に座っていた天江さんが、やけに嬉しそうにこっちを眺めている。
     余裕の表れだろうか。
     まあ、三万点以上、差があれば仕方がないよな。

    京太郎「――それでも」

     俺は麻雀初心者で、下手っ糞で……負けるのが当たり前みたいな奴だ。
     負けるのが当たり前の奴だからこそ、分かる。
     ここが踏ん張りどころだ。
     追い詰められて初めて、未曾有の潜在能力の眠っている部屋の扉を開けられるとか、苦境こそチャンスなんて馬鹿げたことは言わないけど。

    京太郎「ここで尻まくって逃げに走るなんてありえないですよね、天江さん?」

     そう、ここで何もしないまま終われるはずがない。
     いいや、終わって……たまるか!

    透華「須賀京太郎、あなた……やっぱり!」

    智紀「打ち筋から判断するに、ほぼ間違いない……」

    透華「まさかとは思っていたけど、あなたやっぱり【京たろー】ですのね――――!」

    京太郎「たかが30000点で気を緩めないでくださいよ……その程度の距離だと、まだ、まだ背中は見えてますよ……!!」

    384 = 361 :

    ツモゴレンダァ!!

    385 = 382 :

    役満っ!役満っ!

    386 = 374 :

    >>375-379 ありがとな。にわかでスマン

    387 :

    ニワカは相手にならんよ!!

    言えといわれた気がした

    388 :

    京太郎主役のスレで一覧が全て埋まるぐらいになったらお役御免でいいと思う
    それまでは書き続けよう(ニッコリ

    389 :

    ここが無くなったら、電話レンジの開発に取り組もうかな(震え声)

    390 = 372 :

    BGMはヒーロー見参!!でいいかな、闇墜ちしてないからまだ悲しいデュエルじゃないよね

    391 = 49 :

    >>388 そんなにスレが立つって言うなら……私は落ちるしかないじゃない!? いや、個別入ってるんでそっちで頑張るけど。
    >>389 え、電話レンジってなにそれ……私、気になります!

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    南一局 1巡目 ドラⅣ

    京太郎 北
    手牌:一三七・2489・ⅢⅣⅣ・南西發 つ一

    衣捨て牌:北

    透華捨て牌:九

    智紀捨て牌:1


    京太郎(まずは西……一向聴から先の形に進めないと話にならない)

     天江さんの『力』なのか何なのかは分からないけど、テンパイまで持っていければ――


    南一局 9巡目

    京太郎手配:一一三四六七・234・ⅨⅨⅨ・南 つ五

    京太郎捨て牌:西4ⅧⅣ(衣チー)ⅡⅡ東發

    衣捨て牌:北三Ⅷ中南Ⅳ七八六

    透華捨て牌:九Ⅸ北北Ⅰ四1Ⅰ九

    智紀捨て牌:13東中ⅥⅣ南8白

    京太郎「(来た――――!)リーチ」 (南切り

    透華「なっ……!?」

    智紀「――――」

     月齢によって強さが変化する衣の支配。
     最弱状態である新月と大差ない既朔とはいえ、こうも早くに一向聴の壁を超えてリーチをかけてくるとは。
     前回――【アカギシゲル】を相手にした豹変っぷりが偶然ではない。そう仮定した上で卓に座っていた透華の予想を上回った素早い反撃に、透華が目を見開く。
     隣に座る智紀も、それは同様らしい。常の無表情と眼鏡によって感情の窺いにくい顔に、幾ばくかの驚きの色が浮かんでいる。

    京太郎「ツモ!」

     10巡目、京太郎の声が高々と響いた。

     立直
     門前
     30符2飜
     2000!



    衣:40900

    透華:33300

    智紀:14100

    京太郎:11700



    京太郎「――――フゥ」

    「フフッ、背中が見えているなんて放言高論を吐いた割に安い和了りだ」

    京太郎「まだまだ……まだ、終わらないし、終わらせませんよ……」

    透華「――――ッ!」 (ギリッ

    393 = 361 :

    衣√を全速力で駆け抜けよう

    394 = 373 :

    続ける……!ともきーを落とすまで……!

    395 :

    熱いな

    396 :

    地獄の淵が見えるまで……ッ!

    397 = 372 :

    限度一杯までいく……!

    398 = 382 :

    熱い三流なら上等よ

    399 :

    これは惚れますわ

    400 :

    智紀「透華?」

     まただ。
     何か通じあったように衣と不敵に笑い合う京太郎を睨みつける透華から、ギシリと歯軋りの音が聞こえる。
     いつも通りの我関せずな表情はしているが、声の抑揚には心配の色を乗せて呼びかける。

    透華(笑ってしまうほどの安手で、それでも衣の『支配』を破って和了るって……)

     自分でさえ、数えるほどしか成功していない離れ業を成功させておきながら、涼しい顔をしているのは――――腹立たしい。

    透華「目・立・ち・す・ぎ・ですわ~~~~!」

     自分でさえ軽く捻られた【アカギシゲル】相手に、直撃のロン和了りを成功させた後、自分の存在を綺麗に無視して対局を進めた時もそう。

    透華「この私を……龍門渕透華を――――無視するな、ですわ!!」

    智紀「透華、本気になった……?」

    透華「当たり前ですわ!! 前の時と同じように、私の存在を忘れて打つなんて無礼な行為……繰り返させてなるものですか!!」



    京太郎「――――さあ、続けましょうか天江さん! その背中……追い越してみせます!!」

    「肩腹大激痛!! 世界が暗れ塞がる瞬間を目のもの見よ!!」 (ガカッ!!

    透華「だから……私のことを忘れるなと――――!!」

    智紀「みんな、頭に血が昇り過ぎてる……もしかして、チャンス?」

     四人が四人とも自分の出せる限界の力と、最大の勝利への執念を牌に乗せて対局を再開する。



    南二局 1巡目 ドラ東

    京太郎 西
    手牌:三五九・78・ⅢⅣⅤⅥⅥ・南白發 つ發


    北 衣捨て牌:6

    東 透華捨て牌:東

    南 智紀捨て牌:西


    京太郎「俺だって、いつまでも負けっぱなしじゃいられないんです……!!」

     負けに負けを重ねた京太郎の、ある種悲痛とも言える叫びと共に出された牌が、ダンッと卓の上で力強い咆哮を上げる。





    京太郎「ロン! 立直ドラ2、40符3飜――――5200+1000!!」


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