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    元スレ美琴「ねぇねぇ」上条「はいはい、今度はなんだ?」禁書「二杯目!」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 前スレ→1326123565 + - 上琴 + - 美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    651 :

    あしたっていつのあしたよ?

    653 :

    投下されると終わっちゃうしな  来て欲しいような欲しくないような

    657 :

    年内完結するのかな?
    上イン琴は癒しなんだ…寂しいわ

    658 :

    まだかなワクワク

    659 :

    飽きた

    660 :

    明日って今さー!
    すみませぬ、年末修羅場モード突入で投下できませんでした!!
    きょ、今日からお休み貰えたので寝る前に投下ー

    661 = 660 :


    CASE 491 とある日常


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「もうすぐクリスマスでしょ。吹寄さんたちとパーティーを企画してるんだけど、お兄ちゃんも参加でいいわよね?」

    上条「もちろん」ウン

    美琴「インデックスは?」

    禁書「う~ん、ステイルたちとミサに出ないとだから途中で抜けちゃうかも」

    美琴「平気へーき。そんなに遅くならないようにするから」

    禁書「じゃあ参加したいんだよ!」

    美琴「オッケー♪」

    禁書「チキンにケーキにプレゼント……今から待ちきれないかも!?」

    上条「やれやれ、すっかり世俗に染まってしまうとは。シスターとしてどうなんですかね?」

    禁書「郷に入っては郷に従えなんだよ」キリッ

    美琴「あはは……って! もうこんな時間!?」

    上条「遅刻は不味いっ! 御坂、急ぐぞ!!」ダダダダッ


    美琴「あ、待ちなさいよ! インデックス、行ってきまーす!」ダダダダッ


    禁書「ふふっ、お勉強がんばってね」

    662 = 660 :


    CASE 492 相棒


    禁書「さてと、二人とも学校に行っちゃったし…」


    ピンポーン ガチャ


    ステイル「やあインデックス。暇なら僕と…」

    禁書「ごめんなさい、今日は先約があるから無理なんだよ」

    ステイル「先約だって……? ま、まさかあの忌々しいホワイトパーソンと遊ぶつもりなのかい!?」ガーン

    禁書「ううん、アクセラレータじゃないよ」

    ステイル「そ、そうか」ホッ

    禁書「今日からSMOのクリスマス限定イベントだからね。ランキング一位を取るために相棒が来日するんだよ」

    ステイル「またゲームかい。まあ付き合うのも吝かでは…………えっ」

    禁書「なーに?」ハテ?

    ステイル「僕はここに居るんだけど、当然君の相棒はぼ…」


    ピンポーン ガチャ


    アックア「来たのである、相棒よ」ヌッ

    禁書「待ってたんだよ!」パァァ

    アックア「フッ、待たせたのである」キリッ

    禁書「久々の全力全壊での共闘だよ。同じ場所からログインすれば遅延もないし正直負ける気がしないかも」ニヤリ

    アックア「腕が鳴る。かつての攻略組の実力を示す時であるッ!!」



    ステイル「」サラサラ

    土御門「カミや~ん、さっき巨漢マッチョがカミやんちに、ってステイル!? ど、どうしたんだ!」ガビーン

    舞夏「兄貴ー、早く登校しないと遅刻だぞー」

    土御門「いやしかし! 真っ白な灰になってるステイルを放っておくわけには…」

    舞夏「遅刻はメッだぞー」ニコー

    土御門「はい、遅刻は不味いにゃー行ってくるぜいっ!!」スタコラサッサー

    663 = 660 :


    CASE 493 大丈夫じゃない、問題だ


    番外個体「クリスマスか……」

    一方通行「ハッ、どいつもこいつも浮かれやがって。みっともねェ」ヤレヤレ

    番外個体「第一位は予定とかないの?」

    一方通行「スフィンクスちゃンと静かに過ごす」デデン

    番外個体「あ、それ無理」

    一方通行「ハァァッ!?!?」ガタッ

    番外個体「スフィンクスと上位個体は、おねーたま達と企画してるクリパに参加するから」シレッ

    一方通行「ふざっけンな!! クリスマスってのはなァ、家族とゆっくり過ごす日と決まってンだ!!」ガァァ

    番外個体「あひゃひゃひゃひゃ!! 寂しいオバサン二人と過ごす性夜。残念だが当然、第一位らしいクリスマスといえる」ゲラゲラ


    土御門「図らずもみんなで仲良くクリスマスだにゃー」

    青ピ「オンリーでロンリーやないクリスマス!! うっひょーー! 漲ってきたでええええ!!!」ヒャッホゥ

    土御門「ハァ、オレは舞夏と二人っきりで過ごしたかったぜよ」

    青ピ「黙らんかいシスコン軍曹」


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、授業中だけど今度はなんだ?」

    美琴「小萌せんせーが今にも泣きそうだわ!?」オロオロ

    上条「!」


    小萌「授業中なのに……。先生の授業はそんなにつまらないのですねー……」グッスン


    吹寄「貴様ら、いい加減に…」キラーン

    ガシッ

    上条「ええっ、吹寄大明神さま何故この上条めの肩を掴みその広大なおでこを輝かせていらっしゃるのでせう!?」

    吹寄「…しろォォォーーーーーーーー!!!」グオッッ

    ガスッッ!!!

    上条「俺はまじめに授業を受けてたってのに理不じんごッ!?」バターン

    美琴「ちょ、落ち着いて吹寄さん!?」アウアウ

    664 = 660 :


    CASE 494 弱酸性ミリオンミサカ


    御坂「これより第19999回ミサ会議を開催します、とミサカは高らかに宣言しました」

    打ち止め「議題はどのミサカがお姉様たちのクリスマスパーティーに参加するのか? ってミサカはミサカは伝えてみたり」

    御坂「なお参加するミサカは二人とします。これはホスト側に迷惑をかけない配慮、とミサカは懇切丁寧に説明します」


    ◇ ◇ ◇ ◇

    MNW――

    10777号『ここはこのミサカが、とミサカは間髪いれずに名乗りを上げます』

    19090号『ミ、ミサカのほうが学園都市在住な分 負担がかからない、とミサカは思い切って自己主張してみます』

    10039号『その条件ならばミサカも満たしています、とミサカは検体番号19090号に追従します』

    10777号『異議あり! 遠距離組にとって死刑宣告にも等しい無慈悲な論理です、とミサカは怒りを露わに抗議します』

    13577号『しかし現実問題としてミサカがホイホイ帰郷なんて出来ませんよ? とミサカは指摘します』

    10777号『ぐぬぬ……そ、それでも』

    番外個体『まあミサカと最終信号の参加は確定しちゃたんだけどなー』

    19090号『えっ』

    10039号『どういう事ですか? 説明しなさい、とミサカは呼んでないはずの末の妹を問い詰めます』

    番外個体『ミサカは上条当麻とおねーたま、ついでに第一位のクラスメイトだよ。参加は当然じゃん』

    10777号『……これよりミサカは空港へ向かいます、とミサカはハイジャックも辞さない覚悟で帰郷を決意します』

    打ち止め『わわっ、犯罪はダメ! ってミサカはミサカは慌てて自重をお願いしてみる!?』

    10039号『あっ、検体番号10032号の姿が見えません、とミサカは報告します』

    打ち止め『ホントだっ!? ええっと10032号は……あの人の学校にむかってる! ってミサカはミサカは10032号の行動力に驚いてみたり』

    19090号『…………』

    13577号『無言でどこへ行こうというのです? とミサカは牽制しつつおもむろにダッシュします』

    10039号『抜け駆けは許さない、とミサカは会議を放棄して実力行使に出ます』

    19090号『ま、負けません! とミサカは――』


    ◇ ◇ ◇ ◇


    打ち止め「あわわわ……現実とミサカネットワークが喧々囂々の大惨事に!? ってミサカはミサカは騒乱の始まりに頭を抱えてみたり……」

    665 = 660 :


    CASE 495 品行方正?


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「結構な人数になったんだけど、場所をどこにしようかなーって」

    上条「個室サロンは論外として、う~ん、なるべくお金がかからない場所じゃないとなぁ」

    吹寄「貴様の部屋を提供してくれればいいわよ」

    上条「吹寄テメェ……。脊髄反射よろしく暴力を振るっておいて何たる高圧的な態度っ!!」ガァァ

    吹寄「なに? もしかして自分に非が無いとでも言うのかしら?」ジトー

    上条「あるわけないだろが! ここ最近の上条さんは品行方正、成績優秀な優等生ですことよ!?」

    吹寄「ほう」

    上条「御坂からも何か言ってやってくれ!」

    美琴「え、えと……その……///」モジモジ

    上条「マイシスター?」ハテ?

    吹寄「あのねぇ上条当麻、御坂さんが言い難そうだから言ってあげるけどね――」

    666 = 660 :


    CASE 496 嫉妬パワー


    ◆◆◆◆


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「お弁当にしましょ♪」

    上条「いやー、ミコっちゃんの美味しい弁当が食べれるなんて幸せだなぁ」イチャイチャ

    美琴「バ、バカ言ってないで席動かしなさいよ!///」イチャイチャ


    子A「…………」ギリッ


    ◆◆◆◆


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「両親sがお正月にみんなで旅行したいんだって。もちろんインデックスも一緒よ」

    上条「寒いの嫌だし沖縄とか良さそうだよな」ウン

    美琴「いいわねそれ!」


    子B「憎しみで人を殺せたら……」イライラッ


    ◆◆◆◆


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「隣のクラスの人にカラオケ行かないかって誘われて、男の人だったから断ったんだけど……お兄ちゃん?」キョロキョロ

    土御門「カミやんなら『俺の御坂は誰にも渡さんっ!!』って叫びながら隣のクラスに殴りこみに行ったぜよ」ケラケラ

    美琴「も、もう……///」テレテレ


    番外個体「富士の樹海で遭難すればいいのに……」ムカムカ

    667 = 660 :


    CASE 497 反逆の物語


    吹寄「――みたいな感じでクラスの雰囲気が一時期最悪だったわけ! 所構わずイチャついてんじゃないわよ!!」ガァァ

    美琴「ごめんなさい……///」モジモジ

    吹寄「御坂さんは悪くないわ。そこの節操なしの鈍感バカが悪いに決まってるのよ」

    上条「なんでだよ!? 俺も悪くねえだろ!」


    青ピ「いいやカミやんが悪い。クリスマス前に幸せを見せつけるなんて極刑ものやで?」

    子A「そうだそうだ!」

    子B「目に毒なんだよ! ふざけんなリア充がッ!!」

    子C「もう十分良い目をみたろ。今日こそ俺たちの嫉妬パワーで天に滅してくれるわ!!」

    子D「ヒャッハー! リア充は粛清だァァーーー!!!」


    上条「……いいぜ」


    青ピ「なんや潔いやん。いつもなら不幸だー言うて逃げるのに」ハテ?

    子A「なんにせよ好都合だ。溜まりに溜まったモテナイ野郎の悲しみをぶつけ…」

    土御門「られるわけないにゃー。お前らシスコンの逆鱗に触れちまったんだぜい?」ニヤリ

    青ピ「へ?」


    上条「俺から御坂(しあわせ)を奪おうってんなら……まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!」ギロッ


    青ピ「ひぃっ、こわっ!?」

    子B「て、撤収、撤収ーー!! よく分かんないが今の上条はヤバイ!」タッタッタ


    上条「待てやゴラァァァーーーーーーッ!!!」ダダダダダダッ!!!


    青ピ「ぎゃあああーー!! カミやんがキレたーーーー!?」ダダダダダダッ!!!

    668 = 660 :


    CASE 498 竜虎相搏つ


    吹寄「ったく、相変わらず男子はバカばっかなんだから」ヤレヤレ

    美琴「あ、あはは」

    吹寄「まあ女子は百年の恋も冷めたようだけどね。御坂さんとしては安心したでしょ?」

    美琴「それは…」


    土御門「わーお、校庭でカミやん&番外個体のタッグが大暴れしてるにゃー」ゲラゲラ


    美琴「…………」ピキ

    吹寄「み、御坂さん?」


    土御門「あの二人、意外とお似合いかも。番外個体は美人だし、シスコンといえどコロッといっちまう可能性もあり得るぜよ」ニヤニヤ


    吹寄「何煽ってるのよ土御門! 御坂さんも気にしない方が…」

    美琴「ちょろっと行ってくる」ガタッ


    ◇ ◇ ◇ ◇


    青ピその他「「「「「…………」」」」」プスプス


    番外個体「ふふん、楽勝だったね」

    上条「シスコン舐めんな。てか何故にワーストさんまで参戦したのでせう?」ハテ?

    番外個体「そ、そりゃアレよ。いつか約束した……その、あなたの背中はミサカが守ってあげるって……覚えてない?///」カァァ

    上条「あー覚えてる覚えてる。その直後に二人してぶっ殺されましたなぁ」シミジミ

    番外個体「そこは忘れていいから! ……こほん、ところでさ、今度のパーティーが終わったあと よかったらミサカと…///」テレテレ


    美琴「させるかああああああああああああああああああ!!!!」ズシャアアアアアアアアアアアア!!!


    番外個体「…………」

    上条「えっ、どっから降ってきたの!?」ガビーン

    669 = 660 :


    CASE 499 ミサカたちの挽歌


    美琴「おい、妹」ドドドドド

    番外個体「何かな、おねーたま?」ゴゴゴゴゴ

    美琴「そろそろ決着をつけておきたいのよね。いい加減目障りだわ」

    番外個体「御託はいいからかかってきなよ。泣かしてやるからさあ!!」


    上条「なんで二人ともケンカ腰なの!? ケンカの原因は知らねえけど、ここは平和的に話し合いで…」オロオロ


    美琴番外「「お兄ちゃん(あなた)は黙ってて!!!」」ギロッ


    上条「に、睨まなくてもいいだろ……」ションボリ


    美琴「尺の都合上、瞬殺してあげるから感謝しなさい」バチバチッ

    番外個体「くッ、さすがに能力じゃ敵わないか。だったらミサカは数で対抗してやる!」

    美琴「数?」

    番外個体「どうせ覗き見してるんでしょ。ここは一時休戦して、全員でおねーたまを排除するよ!」


    御坂「了解、とミサカは末の妹の提案に乗っかるべく姿を現します」チャキ

    19090号「ごめんなさいお姉様、とミサカは銃口を向ける不義理を詫びておきます」チャキ

    10039号「同じ人を想ってしまった以上、この戦いは不可避だった、とミサカはそれらしい理由を述べてみます」チャキ

    13577号「抜け駆けしたお姉様が悪いのですよ、とミサカはかつてない気迫で戦いに臨みます」チャキ


    美琴「うわっ、どこに潜んでたのよアンタたち!?」


    番外個体「ハッハー!! 戦いは数だよおねーたま!」

    「「「「対超電磁砲用ゴム弾、一斉掃射」」」」


    タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタッッ!!!!


    美琴「あいたっ!? ちょ、なにこれ、能力を受け付けない弾って、痛い痛い!?」

    上条「ッ、御坂はやらせんっ!」シュバッ

    美琴「!」

    上条「この兄の目の黒いうちは御坂にいてえっ!? や、ヤバイ、これフツーに痛いっつーかやめてマジでぎゃああああああああ!?!?」

    美琴「ああっ、お兄ちゃんが蜂の巣に!?」

    上条「御坂……ケガはないか……?」ボロボロ

    美琴「う、うん」

    上条「へへ……やっぱ俺って、不可能を可能に……ぐはっ」パタリ

    美琴「よくもお兄ちゃんを……! 絶対に許さないんだからぁぁーーー!!!」バリバリッ!!!


    「「「「!?」」」」

    番外個体「お、おねーたま? 姉妹同士の軽いスキンシップでマジになんなよなー……って、あっ……死んだはずの10031号が手招きしてる」ギャース



    ズドォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

    670 = 660 :


    CASE FINAL とある三人の上琴目録


    とある高校 校庭――


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「なんで私たちが校庭清掃なんてしなくちゃいけないのよ。今日はクリスマスパーティーの準備…」

    上条「中止に決まってんだろ! 校庭に特大のカミナリなんぞ落としやがって!」ガァァ

    美琴「あう……」シュン

    上条「クリスマスイブも当日も、ペナルティーの奉仕活動で予定が埋まっちまってるよ!」

    美琴「わ、私だけが悪いんじゃないもん!」

    上条「上条さんなんて完全に被害者ですことよ!?」

    美琴「なによ! 元はといえばお兄ちゃんがちゃんとゴム弾を防がなかったのがいけないんじゃない!」

    上条「なんという無理ゲー。上条さんは幻想に対しては無敵ですがリアルには脆弱なんです!」

    美琴「そんなことない! アンタは、お兄ちゃんは最強だもん!!」

    上条「うぐっ、そのような無垢な信頼を寄せられると……」

    美琴「うー」ジー

    上条「……ハァ、わかったよ。あとで小萌先生に掛け合ってみるから機嫌直せって」ナデナデ

    美琴「ホントに!?」パァァ

    上条「おう」

    美琴「やったー! そうと決まればパパーっと終わらせるわよ!」

    上条「はいはい」ヤレヤレ

    671 = 660 :


    とある病院――


    御坂「経過はどうですか? とミサカは一応末の妹の心配をしてる風を装います」

    番外個体「あー退屈ー、おねーたまのカミナリに撃たれたからって入院は大げさだっての」

    御坂「流石はレベル4。ただのミサカとは格が違った、とミサカは称賛します」パチパチパチ

    番外個体「それ程でもあるけどねー♪」フフン

    御坂「ではミサカは用事があるので、とミサカはそそくさと病室を後にします」イソイソ

    番外個体「なんの用事?」ハテ?

    御坂「クリスマスパーティーの参加権を懸けたあみだくじです、とミサカは素直に教えます」

    番外個体「は? それって中止になったんじゃないの?」

    御坂「あの人とお姉様の泣き土下座で中止は回避されましたよ、とミサカは想像してこみ上げる笑いを堪えます」プクク

    番外個体「聞いてないよ!?」

    御坂「入院してるんだから当然です、とミサカは暗にケガ人は寝てろと切って捨てます」

    番外個体「クソっ、こうなったら無理やり退院して…」


    冥土帰し「それは困るね? キミは滅多に検査にすら来ないから、この機会に徹底的に検査と調整をする予定なんだがね?」ヌッ

    御坂「ざまあ、とミサカは煽ってみます」プークスクス


    番外個体「……ぎゃは☆ あまりのムカつきっぷりに、ミサカ色んな意味でキレちゃいそう」イラッ

    672 = 660 :


    上条さんち――


    禁書「やったー! クリスマス限定レイドボス撃破なんだよ!」

    アックア「久々に骨のある強敵だったのである」

    ステイル「あの程度の相手なら、僕と彼女の二人でも勝てたさ」

    アックア「フッ、我ら三人が力を合わせたからこそ余裕を持って勝利できたのである。でなければもっと苦戦を強いられただろう」

    ステイル「……そうだね」

    アックア「洗練された炎の魔術の妙、まことに見事である。その実力、炎に限定すればフィアンマに勝るとも劣らぬ腕前か」

    ステイル「そちらこそ理不尽なまでのワンマンアーミーじゃないか。共闘するのも一苦労だったよ」

    アックア「また機会があればパーティを組みたいものだな」ニヤリ

    ステイル「望むところだ」ニヤリ

    アックア「ではお暇するのである。何故かヴィ……こほん、第三王女がクリスマスくらい帰国せよとうるさいからな」

    ステイル「ハァ、第三王女も苦労人だね」ヤレヤレ

    アックア「?」

    ステイル「まあいいさ。空港まで送ろう」

    アックア「むっ、ならば学園都市ならではの土産を見繕ってほしいのである」

    ステイル「ああ、任せてくれ」


    ガチャ バタン


    禁書「……行っちゃった」

    673 = 660 :


    美琴「たっだいまー」

    上条「さーて、ちゃちゃっとパーティーの準備を済ませちまうか」


    禁書「あっ、おかえりなさーい♪」パタパタ


    美琴「ただいまインデックス」

    上条「あれ、今日もアックアが来てるんじゃなかったっけ?」

    禁書「もう帰っちゃったんだよ。目的は果たしたからね」

    上条「そっか、じゃあインデックスも飾り付け手伝ってくれな」

    禁書「まかせてほしいかも!」キリッ

    美琴「私はお料理に専念するからお願いね」


    ピンポーン


    上条「はいはい、今開けますよっと」


    ガチャ


    吹寄「お邪魔するわよ。御坂さん一人に料理させるわけにはいかないから手伝いに来たわ」

    一方通行「俺はクソガキの付き添いだ」

    打ち止め「お呼ばれされれば即参上っ! ってミサカはミサカは初めてのパーティーに興奮を抑えきれなかったり♪」

    スフィンクス「にゃー♪」

    674 = 660 :


    吹寄「へえ、御坂さん お料理上手なのね」

    美琴「あはは、そりゃまあ毎日欠食児童を養ってますから」チラッ

    吹寄「そういえば大覇星祭の打ち上げでもたくさん食べてた記憶が」チラッ


    禁書「誰が欠食児童なのかな!?」

    上条「まあまあインデックスさん、真実なんだから怒らなぎゃあああああああああああ!?」

    禁書「がるるるるッ!!!」ガブガブ

    上条「血に染まる! せっかくのクリスマスが血に染まっちゃいますぞーーー!?」ドクドク

    打ち止め「わあー、真っ赤な血が滝みたいに流れてる、ってミサカはミサカは二人のコントに合の手をいれてみる」

    上条「できれば止めて欲しいのですがー!?」


    一方通行「…………」スヤスヤ

    スフィンクス「…………」スヤスヤ


    上条「一人と一匹がベッドで安らかに眠っているだと!? 一方通行! テメエも手伝えよ!」

    禁書「とうまうるさい。ラストオーダー、クリスマスツリーの飾り付けをしよう?」

    打ち止め「うん♪」

    上条「なんで上条さんが怒られてんの!? 意味も無く噛みつかれて血まみれだというのに!」ガビーン


    吹寄「まったく、相変わらずね上条当麻は」ヤレヤレ

    美琴「い、いざって時には頼りになるんですよ。能ある鷹は爪を隠すというか、なんていうか」

    吹寄「ふふっ、御坂さんも相変わらずのお兄ちゃんっ子よねえ」クスクス

    美琴「……///」テレテレ

    675 = 660 :


    ピンポーン ガチャ


    土御門「メリー苦しみます、カミやん」

    青ピ「メリー苦しみなさい、カミやん」


    上条「現在進行形で苦しんでるよ! つか普通にクリスマスを祝えよ!?」ガビーン

    禁書「わわっ、とうまってば血まみれなんだよ!?」

    上条「なに今更驚いてんだ! さも自分は関係ない風を装っていやがりますが、お前の仕業ですからねインデックスさん!?」

    禁書「ふぇ?」ハテ?

    上条「……このヤロウ、俺への噛みつき攻撃は無意識でやってんのか」ゲンナリ


    青ピ「何言うてんの? 美少女に噛みつかれるやなんて、僕の業界やとご褒美やで? って、ああっ!?」

    土御門「どうかしたのかにゃー?」

    青ピ「ケーキ買ってくるの忘れてた……」


    上条「オイオイ、予約してたケーキを受け取るのはお前らの担当だったろ」

    吹寄「簡単なお遣いすらこなせないなんて、貴様らは……」

    美琴「…………」ジトー


    青ピ「ああん♪ そない蔑みの視線を送られると、ボクぁもう……!」ゾクゾク

    土御門「いやー、キレイさっぱり忘れてたぜい」ケラケラ


    禁書「誰にでも失敗はあるんだよ。それより早く家にあがっておこたで温まるといいかも。外は寒かったでしょう?」ニコニコ


    土御門「にゃー、そんじゃお言葉に甘えるぜよ」

    青ピ「天使や! 聖夜に天使が降臨されたッ!!」

    676 = 660 :


    吹寄「ほんと現金なんだから」ヤレヤレ

    上条「怪しい……」

    吹寄「は?」

    美琴「ケーキを忘れたのにインデックスが怒らないなんて、あり得ない……」

    吹寄「せっかくのクリスマスなんだし、そんな些細なことで怒ったりしないでしょ」

    上条「いいやあり得ないね! ついうっかりインデックスのお菓子を食べただけで、頭から血の噴水が出るほど噛みつくのに!」

    美琴「ええ、あり得ないわ! ついうっかりインデックスのプリンを食べただけで、一晩中ぐずるのに!」


    禁書「二人とも言い過ぎかも!///」カァァ


    上条「何が狙いだと思う? 自分がケーキを受け取りに行くと言いだして、あわよくばケーキ屋で余計なものまで買い食いするってのが濃厚だと思うんだが」ヒソヒソ

    美琴「あー、それっぽいわね」ヒソヒソ

    上条「インデックスの食い意地の悪さには困ったもんだな」ヒソヒソ

    美琴「そういう事言わない! 成長期だからお腹がへって当たり前なの!」メッ

    上条「ご、ごめんなさい。……インデックス、お腹が空いてるなら遠慮せずに言うんだぞ?」


    禁書「むううーっ!! 私は腹ペコキャラじゃないんだよ! いいから二人ともケーキを受け取りに行くんだよ!!」ガァァ

    上条「はいはい、んじゃちょっと出るから留守番頼むわ」

    美琴「いってきまーす」


    吹寄「変なのに絡まれないように気をつけるのよ」クスクス

    677 = 660 :


    吹寄「さてと、残りのお料理、頑張って完成させないとね」


    土御門「おおう、おこた温かいにゃー」ホクホク

    青ピ「一方通行くんが幼女と猫とベッドで寝とる!?」


    一方通行「…………」スヤスヤ

    スフィンクス「…………」スヤスヤ

    打ち止め「むにゃむにゃ……ってミサカはミサカは……」スヤスヤ


    青ピ「こ、ここが桃源郷やったんか!? こうなったら僕も混ぜて…」ハァハァ

    土御門「青ピ! あぶなーい!?」

    青ピ「へ?」

    吹寄「幼女にまで欲情するんじゃない! この変態があああああああああああッ!!!」キラッ

    ドゴッッ!!!

    青ピ「ひでぶっ!?」バターン

    吹寄「まったく、油断も隙もあったもんじゃないわ」ヤレヤレ

    土御門「怖ぇー……吹寄おでこDX今年最後の犠牲者ぜよ」ガクブル

    吹寄「こういう時にもう一人女子が居てくれたら助かるのに。番外個体がケガで入院してるから仕方ないんだけどね」

    土御門「にゃー? そういえば姫神は?」ハテ?

    吹寄「…………あ」

    土御門「すっかり忘れてたぜよ!? やっべぇ、ナチュラルにはぶっちまったぞ……!」ガビーン

    吹寄「ケータイ! ケータイはどこ!?」アタフタ


    ◇ ◇ ◇ ◇


    姫神ちゃんち――


    姫神「今日は楽しいクリスマス。……だというのに。私は安定のクリボッチ」クスン

    携帯『』シーン

    姫神「……虚しいけどチキンとケーキ。買いに行こうかな」

    携帯『着信中 お凸DX』ヴヴヴヴヴ

    姫神「あ……」パァァ

    678 = 660 :


    第七学区――


    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、今度はなんだ?」

    美琴「今どこに向かってるの? ケーキは受け取ったし早く戻らないと不味くない?」

    上条「そろそろ御坂妹たちも来る時間だもんな」ウン

    禁書「いいからいいから♪ 二人とも黙ってついてくるんだよ」


    上琴「「?」」


    ◇ ◇ ◇ ◇


    とある病院――


    禁書「とうちゃーく♪」

    上条「って、いつもの病院じゃねーか! うわ、いつものとか超常連みたいで嫌過ぎる!?」

    美琴「常連でしょ」

    禁書「常連なんだよ」ウン

    上条「ですよねー。は、はは……」ガックリ

    美琴「けど病院って…………あ、そっか」

    禁書「そうなんだよ」ウン

    679 = 660 :


    とある病室――


    番外個体「…………」

    冥土帰し「ふむ、どこも異常は見当たらないね?」

    番外個体「ま、最近は規則正しい生活を送ってるからね。ガッコーに通ってるし」

    冥土帰し「結構なことだ」ウン

    番外個体「……ハァ、超退屈なんですけどー? 検査終わったなら退院していい?」

    冥土帰し「まだ調整が残ってるね?」

    番外個体「それは年明けって事で……ダメ?」

    冥土帰し「ダメだ。『ぎゃはは! 約束なんてのはなぁ、破るためにあるんだよ!』とか平気で言いそうだね?」

    番外個体「チッ」

    冥土帰し「君も大概だよねえ」ヤレヤレ

    番外個体「じゃあせめてケータイ返してよ」

    冥土帰し「病院内での使用は禁止だね? それに…」

    番外個体「うがあああああああああああ!!!! いいじゃん少しくらい! ミサカだってあの人に…」ガァァ


    コンコン


    禁書「メリークリスマスなんだよ!」

    美琴「妹ー、お見舞いに来てあげたわよ」

    上条「ケガさせたのはミコっちゃんですけどね。よっ、元気してるか?」


    番外個体「あ」パァァ

    冥土帰し「……それにお人好しの彼らだからね? 退屈はしないだろうよ?」ニッコリ

    680 = 660 :


    第七学区 上条さんちへの帰り道――


    禁書「ワーストとっても喜んでたね」

    上条「クリスマスなのに一人ってのは寂しいもんな」

    美琴「インデックスのお陰であの子も楽しく過ごせたみたい。ありがとね」

    禁書「ふっふっふ、私はお気遣いシスターさんだからね。当然の配慮かも」ドヤァ

    上条「……普段から上条さんにも配慮して欲しいもんだ」ボソッ

    禁書「なにか言ったかな、とうま?」

    上条「いいえ何も!? あ、あっははー、インデックスはシスターの鑑だなぁ、なんて」ギクッ

    美琴「もう、仕方ないんだから」クスクス

    上条「それより早く帰ろうぜ。みんなを待たせてるし、天気予報じゃ雪が降るらしくて実際めっちゃ寒いし!」ブルブル

    美琴「なら」チラッ

    禁書「こうすればいいんだよ!」コクリ


    ギュッ


    上条「おわっ!?」

    美琴「こうやって手をつないだら温かいでしょ?///」

    禁書「三人ならどんな寒さにも負けないんだよ!」

    上条「たしかに温かいけど三人で手をつないでるから円になってるんですが……。これじゃ歩けないだろ」

    禁書「マイムマイムみたいに回るともっと温かいかも!」

    美琴「それー、やっちゃうぞー♪」クルクル

    上条「ぎゃあ! なんか怪しげな儀式みたいになってる!?」ガビーン

    禁書「周りから熱い視線を感じるんだよ///」クルクル

    上条「それ不審者を見る眼差しですから!?」クルクル

    美琴「ねぇねぇ!」クルクル

    上条「はいはい、今度はなんだっつーかオマエら落ちつけ!?」

    美琴「やーよ! これからも色んな事に付き合ってもらうんだから♪」

    禁書「とうま、覚悟はいい? 私はできてるんだよ!」

    上条「羞恥心は投げ捨てるモノではありませんぞ!? ああもう、不幸……じゃないけど何なんだこれーー!!」ギャース

    681 = 660 :






    美琴「ねぇねぇ!」

    上条「はいはい、何でも付き合うから風邪引かないうちに帰ろうぜ」

    禁書「それじゃお家まで競争なんだよ! よーい、どーん!!」

    美琴「あっ、フライングなんてズルイわよ! こらー、待ちなさーい!!」







    上条「ったく、呆れるほど不幸(しあわせ)だな」



    682 = 660 :


    といったところでこのSSは終了

    ここまでお付き合い頂き感謝感激雨あられです。当初の目標の五倍も続いちゃいましたね……。
    また何かしら書くと思いますので、見かけたら読んでやってくださいませ。ではではー

    683 :

    おつ!最後に遭遇できてよかったぜ
    次回作も禁書予定?

    684 :

    明日がきてくれた~。
    次回作できたらスレタイ教えてくれるとありがたいです

    685 :

    乙  ほぼまる2年楽しんだんだよ ありがとうね

    686 :

    乙でした
    楽しかったです

    687 :

    「中2美琴シリーズ」「じゃっじめんと、ですの」に並ぶ
    禁書3大ほのぼのSSと認定します!

    いままで乙でした!

    688 :

    お疲れ様でした!!

    689 = 660 :

    >>683 >>684
    VAIOちゃん内部でいくつか死蔵してる禁書SS(未完成)があるのでそのうち投下すると思います

    上条「とあるマジ使えねえ禁書目録」禁書「わ、私はやればできる子だもん!」

    佐天「あっ、いいコト思いついた!」上条「まわれ右してゴーホーム!」

    打ち止め「チーム名は最終幻想番外殺し(ファイナルファンタジー・エクストラブレイカーズ)だよ!」上条「なげーよ!?」


    上記のスレタイのどれか、もしくはGE2のSSに走る可能性も微レ存

    690 :

    おこがましい願いだが新しい話でも上条さんとみこっちゃんとインデックスさんが仲イイといいな
    乙でした

    691 :

    ついにゴールか……巡回するのが減って寂しくなるが、次回作を楽しみにしてるよ
    今年もご苦労様でした

    乙!

    692 :


    最初から見てたけどとても楽しくて
    いいSSだった
    また書いてね。
    も一つの方も応援してるよ

    693 :

    よかった~
    またいつかこの三人のほのぼのが見られると嬉しいなぁ
    ほんとにお疲れ様でした!

    694 :

    >>689
    次回作も楽しみだけど、まずは「とある幸福の上条当麻」の続きをですね…


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