元スレ久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」
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401 = 349 :
園城寺「須賀君~ おぶってくれへんか?」
京太郎「ええ~っ! な、何言ってんですか!?」
園城寺「もう一歩も歩けへんわ…」
京太郎「しかしですね… 何と言うか…」
園城寺「人の口に指突っ込んだ男が何言うとんの? あんた 意外に あかんたれやな」
京太郎「あ、あかんたれ?」
園城寺「情けない奴ってゆう意味や」
402 = 349 :
京太郎「oh…」
園城寺「ん? 乗っても ええんか? なら…」ガバッ
京太郎「うおっ!? ちょ いきなり 何するんですか!?」
園城寺「おぶってくれるんやろ? 現に私が乗り易いように 四つん這いになっとるやん」
京太郎「(落ち込んでただけだよ!)」
403 = 349 :
園城寺「なんか 猿の親子みたいやな…」ヨイショ
京太郎「? 降りるんですか?」
園城寺「その体勢からやと 少しキツイやろ?」
京太郎「ハハハッ…(おぶらせる気満々だな…)わかりましたよ …はい 乗って下さい」
園城寺「さすが須賀君や♪」ムニュ
京太郎「(こ、この感触は… もしや!?)」
園城寺「重ないか?」
京太郎「軽すぎですよ もっと食べた方がいいかと…(柔らかけ~)」
404 = 349 :
園城寺「私は少食やからな… あんま食べれんのや…」
京太郎「そんなんだから すぐに体力がなくなるんですよ」
園城寺「体力がなくなっても 須賀君がおぶってくれるから 安心や」
京太郎「俺に大阪に住めと!?」
園城寺「冗談や 冗談」
京太郎「冗談に聞こえませんよ…」
405 = 349 :
――――
―――
――
園城寺「ところで 須賀君の通うてる学校… 清澄、言うたっけ? 女子の麻雀部は強いんか? 原村 和 がいる事は知っとるけど」
京太郎「公式試合にはまだ出ていませんが 多分 強いと思いますよ」
園城寺「去年の長野の代表は凄まじいほどの怪物がおったけど 勝てるんか?」
京太郎「天江 衣って選手の事ですよね? 話には聞いてますよ 人間じゃないって」
園城寺「………」
406 = 349 :
園城寺「インターハイ団体1回戦で2校、2回戦で3校を同時に飛ばして、最多獲得点数記録を樹立、同年行われたプロアマ親善試合で優勝… これが天江 衣や」
京太郎「全国の強豪を相手に二戦続けて飛ばしたんですか!?」
園城寺「三回戦は臨海女子の選手が他家を飛ばしてしもうたから 天江 衣 まで回らずに負けてしもうたけどな…」
京太郎「とんでもない選手ですね… 天江 衣…」ゴクッ
園城寺「私の学校も 龍門渕が今年も 勝ち上がって来る事を予想しとるわ」
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京太郎「そうですか… いや! それでも 清澄高校は全国大会に出場します!」
京太郎「なんたって うちの部員達は 相手が強ければ強いほど 燃え上がるタイプなんで」
園城寺「そか… ほな 私も頑張らんとな…」ヨイショ
京太郎「? 病院まで まだ先ですよ?」
園城寺「恐ろしいお迎えが来たようや」
京太郎「?」
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久保「園城寺! 迎えに来てやったから、さっさと乗れ!」
園城寺「今行くわー! 須賀君 ありがとな? お蔭さまで 新しい目標が出来たわ」
京太郎「目標?」
園城寺「そや 清澄は今年 絶対に全国出場するんやろ?」
京太郎「します 絶対に!」
園城寺「絶対に?」
京太郎「絶対に!」
園城寺「ほんまに?」
京太郎「絶対 ぜ~ったいに全国出場します!」
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園城寺「ほな 約束やで? 私の学校も絶対に全国大会出場してみせるさかい 須賀君も 絶対に出場するんやで?」
京太郎「お、俺は まだ初心者なんで… 今年は無理ですけど… 女子の方は必ず全国に出場すると思います」
園城寺「いつか須賀君も全国出場できると ええな」
京太郎「あと二年、死ぬ気で頑張ります!」
園城寺「フフッ 死なれたら 私が困るわ ………頑張ってな?」
京太郎「はい!」
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久保「何してる! 早くこい!」
園城寺「兇悪な悪魔さまが呼んどるんで ここいらで さよならや」
京太郎「また会えますかね?」
園城寺「全国に行くんやろ? そこで また会えるわ」
久保「早くしろ!」
園城寺「ほんま 煩い女やな… 須賀君 今日はほんと楽しかったわ 今度は大阪に来てな? 美味しい店 紹介するで」
京太郎「その時はお願いします」
園城寺「ほなな」
京太郎「今度は全国でー!」フリフリ
411 = 349 :
京太郎「………(さぁ~て 怒られに行くか…)」
園城寺「須賀君!」
京太郎「怜さん? 忘れものですか?」
園城寺「助けてくれた お礼とおぶってくれたお礼や♪」
京太郎「えっ?」
チュッ
園城寺「ほな またな~」
京太郎「」
412 = 349 :
京太郎「(す、須賀京太郎… 生まれてからの16年で これ程までに嬉しい事があっただろうか… )………」
京太郎「………」
京太郎「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドンッ!
413 = 349 :
~~~車~~~
久保「…飲むか?」コトッ
園城寺「すまんな…」
久保「………なぁ? 園城寺」
園城寺「なんですか?」
久保「意外と 積極的なんだな…」
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園城寺「ブッ ゲホッ ゴホッ なななな、何言いだすんや突然!」
久保「いや まさか お前があんな事をするとは思ってもみなくてな…」
園城寺「見とったんか! 信じられへんわ!」
久保「見せつけているのかと思ったが… 違うのか?」
園城寺「んなわけあるか!」
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久保「まぁまぁ そう興奮するな 症状が悪化するぞ?」
園城寺「誰のせいやと…」ブツブツ
久保「それで あの子とはもう会わないのか? 二、三日はここにいるんだぞ?」
園城寺「次は全国で会う約束したさかい ここでは もう会わんわ…」
久保「ベタ惚れだな 迷子になって正解だったか?」ニヤニヤ
園城寺「んなっ! ま、迷子になったんやないわ!」
久保「お前… 嘘つくの苦手だろ…」
園城寺「うぅ…」
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久保「(最初に会った時とは別人のようだな… 何があったかは知らんが… 間違いなくさっきの男が関係しているのはわかるな…)園城寺 もうすぐ着くから 眠るなよ?」
園城寺「………」
久保「? 園城寺?」
園城寺「………」スゥ
久保「(まったく… 言ったそばからこれか…)」
久保「(体調も少しだが 良くなってきてる… あとはイップスの克服だな…)」
園城寺「………」スゥ
久保「少し… 遠回りするか…」
園城寺「………」スゥ
417 = 349 :
――――
―――
――
清水谷「なんでや!? なんで 部活辞めるとか言いだすんや!」
園城寺「もう打ちとうないんや…」
清水谷「なんで打ちとうなくなったのか 聞いとるんや!」
園城寺「理由なんてあらへんわ…」
清水谷「怜… なんでや… 一緒に全国目指すってゆうたやんか…」グスッ
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園城寺「ごめんな… 私も時間がないさかい そこ 通らしてもらうわ…」
清水谷「!」バッ
園城寺「…なんのマネや?」
清水谷「怜が 打ちとうない理由がわかるまで ここは通さへんわ!」
園城寺「竜華もしつこいな…」
園城寺「さっきも 言うたやろ? 理由なんてあらへん… 」
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清水谷「嘘や! 怜がそないな理由で辞めたいなんて 言うはずない! お願いや… 教えてくれへんか?…」
園城寺「………」
園城寺「はぁ… プレッシャーや…」
清水谷「えっ? プレッシャー…?」
園城寺「私が… 千里山の先鋒を任されとるのは 竜華も当然知っとるな?」
清水谷「う、うん…」
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園城寺「今まで 三軍やった私が あの千里山の先鋒やで? 試合をするたびに 身体が震えるんや…」
清水谷「身体が震えるって…」
園城寺「恐いんや… もし… 私のせいでチームが敗退したらと思うとな…」
清水谷「うちらがいるやん!」
園城寺「竜華やセーラがあとに控えとるって思っとっても 身体が震えるんや… この間もしょうもないポカやったばかりやで?…」
清水谷「怜…」
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園城寺「それに 直ぐに部活辞めるなんて言うとらんで?」
清水谷「えっ?」
園城寺「長野に… いわゆるイップスを専門に見とる、有名な心理療法士がいるらしいんや…」
清水谷「イップス?」
園城寺「精神的な病気みたいなもんや…」
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園城寺「監督の知り合いが長野の病院を紹介してくれてな? 明後日にでも行くつもりなんや…」
清水谷「でも さっき辞めるって…」
園城寺「向こう行っても 治らんかった時は辞めるって事や… 皆に迷惑かけとうないしな…」
清水谷「迷惑なんて 思ってないで!」
園城寺「ありがとな…」
清水谷「怜… う、うちも怜が治るよう、応援しとるからな!」
園城寺「よろしゅう頼むわ…」
423 = 349 :
――――
―――
――
園城寺「(竜華… イップス… もしかしたら治ったかも知れへんわ… )」
久保「着いたぞ~ 起きろ 園城寺」
園城寺「(必ず出場してみせるわ… 全国大会!)」
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~特別・おまけ①~
咲「京ちゃん遅いね…」
和「確かに 少し遅いですね…」
優希「少しどころか遅すぎだじぇ! 10時に行ったっきり帰って来ないじょ」
久「う~ん あまりにも遅すぎるわね…」
染谷「寄り道するような奴とは思えんしの…」
425 = 349 :
ガチャ
咲・和・優・久・染「「「「「!」」」」」
マホ「失礼しま~す」
ムロ「し、失礼します」
咲「京ちゃん!?」
マホ「」ビクッ
マホ「えっ? えっ? な、何なんですか?」
優希「まぎらわしいわー!」
426 = 349 :
マホ「マホ… な、なんの事なのかわからないのです…」
和「貴女達は!」
久「知り合いなの?」
和「はい 中学の友人です」
マホ「の、和先輩がこの高校にいるって聞いて…」
ムロ「マホったら 絶対行くって聞かなくって」
427 = 349 :
和「そうですか…」
マホ「あの… 和先輩? なにやら空気が重いんですけど…」ヒソヒソ
和「部員の一人が買い出しに行ったっきり 戻ってきていないんです…」
ムロ「清澄にはマネージャーまでいるんですか?」
和「マネージャー… とは違うんですけど…」
マホ「マホ知ってます 確か… パシリって言うんですよね?」
428 = 349 :
咲・和・優・久・染「「「「「………」」」」」
マホ「ち、違うんですか?」
久「パシリ… じゃないと思うわ ねっ? まこ?」
染谷「(わしに話をふるな!)お、おぉ そうじゃな パシリとは違うんじゃないかの?」チラ
優希「」ビクッ
優希「そ、そうだじぇ 京太郎はパシリなんかじゃないじぇ!」チラ
429 = 349 :
咲「(わ、私~?)う、うん そうなんじゃないかな? ハハッ…」チラ
和「(宮永さんが困っている!)はい… 須賀君は 私達 麻雀部に居なくてはならない存在です マホちゃん? 私達は決して 須賀君をパシリなんて思ってはいません それだけは 分かって下さい…」
マホ「えっ? あっ… はい… マ、マホ 須賀君って人がどんな人かはわかりませんけど… 皆さんに好かれているって事は何と無くわかりました」
和「マホちゃん…」
ムロ「(洗脳されてる!?)」
430 = 349 :
久「いい子じゃない♪」
和「自慢の後輩達です」
マホ「ほぁ~ マホ 和先輩に褒められちゃった」
ムロ「よかったじゃないか」
久「咲 貴女の携帯で須賀君に電話、繋がらないかしら?」
咲「繋がらないです…」
431 = 349 :
久「ん~ こりゃ 何かの事件に巻き込まれたのかも…」
咲「そんな!?」
染谷「こら久! 後輩を驚かすのはやめい」
久「そうは言ってもね~」
マホ「あ、あの…」
久「ん~?」
432 = 349 :
マホ「もし宜しければ 捜すの手伝いますよ?」
久「そうね… それならお願いしちゃおうかしら」
ムロ「おいおい マホ、大丈夫なのか?」
マホ「問題ないのですよ!」
マホ「それで和先輩! その人の特徴を教えて下さい」
和「特徴… ですか…「
433 = 349 :
優希「金髪でマヌケ面した変態がいたら それが正解だじぇ!」
染谷「酷い言われようじゃの」
ムロ「なぁ… マホ? その特徴に当て嵌まってる人を見た気がするんだけど…」
マホ「奇遇ですね マホもなのですよ」
咲「えっ!? 京ちゃんがどこに居るか知ってるの!?」
434 = 349 :
ムロ「今 どこに居るのかは わかりませんけど… クレープ屋で似たような人を見かけました」
和「そうなんですか? マホちゃん?」
マホ「は、はい 女性と一緒に食べてました」
咲・和・優・久・染「「「「「(あの野郎…)」」」」」
久「OK ありがとう いい情報をもらったわ」
咲「また違う子と…」ブツブツ
435 = 349 :
染谷「帰って来たら ちぃ~とばかし お仕置きが必要かの?」
和「(皆さんが心配しているにも関わらず 女性とイチャコラですか…)」
優希「言いか! お前達も気をつけるんだじょ? そいつに出会ったら 最後だじぇ」
マホ「そ、そんなにもヤバい人なんですか!? マホ、危うく 捕まるところでした」
ムロ「(これが清澄高校麻雀部… 殺気がケタ違いだ)」
436 = 349 :
ガチャ
京太郎「いや~ 遅くなって すいません 少し寄り道してもんで」
マホ「あ、あ、あの人です! あの人ですよ 和先輩!」
ムロ「(最悪のタイミングで帰って来たよ…)」
京太郎「おっ? 新入部員ですか? 初めまして 須賀京太郎と言います よろしく」
マホ「(この人に出会ったら最後…)」ブルブル
437 = 349 :
マホ「あわわわわわっ」バタン
ムロ「おいマホ! 大丈夫か? しっかりしろ!」
京太郎「あまりの俺のかっこよさに気絶してしまうとは… 可愛いいお嬢ちゃんだぜ」
ムロ「(ヤバいヤバいヤバい この人ヤバ過ぎる)」
咲「京太郎ちゃん…」ボワッ
京太郎「!? (なんだ!? この殺気は!?)」
438 = 349 :
咲「私… 本気で京ちゃんの事 心配してたんだよ?」
京太郎「す、少し寄り道をしてて…」
咲「そう… 寄り道… ね…」ゴワッ
京太郎「!? (更に跳ね上がった!?)さ、咲さん?」
ムロ「(私にはわかる… この後に訪れるだろう未来が…)」
咲「京ちゃんの馬鹿ーーー!!!」
京太郎「ヘプシッ!?」
439 = 349 :
以上で投稿は終了です
つ、疲れた~ 色々と大変でした…
それでは また
442 :
乙だぞ池田ァ!
443 :
乙ー
最後の京太郎制裁はお姉ちゃん直伝のコークスクリューに違いない
444 :
おもしれえええええええ乙乙乙!!
なんで咲SSで京太郎がモテると面白いんだろう!
本編じゃ空気キャラなのに!
445 :
空気だから美味しいんだよ
446 = 346 :
乙です
京太郎が部活で麻雀打つ日は再び来るのだろうか・・・
447 :
乙です池田ァ!
京太郎マジ爆発しろ!
448 :
次は純くんでオナシャス
449 :
乙!
怜と京太郎とか意外な組み合わせに思ったが、すげー面白かった
本編で空気な分、SSでは京ちゃんには頑張ってほしい
450 :
怜さんかわえぇ
みんなの評価 : ★★
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