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元スレP「おはようございます、星井さん」 美希「……ハニー?」
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貴音「千早も着物にすっかり慣れたようですね?」
千早「はい。でも、意外と重いですよね」
貴音「これでも多少簡略化されています。きちんとしたものは、もう少し重みがありますよ」
千早「そうなんですか? 私には全然わからないです。これがちゃんとしたものだと思ってました」
カメラマン「はい、もう少し動いていいですよー」
千早「四条さんは今まで色んな経験をしてきたんですね?」
貴音「ふふ、それはとっぷしーくれっとですよ」
千早「私もこれから沢山経験をしたいです。それが今後の歌のためになりますから」
貴音「それはきっと、あの方が用意してくださいます。我々はあの方を信じて着いてゆけばよいのです」
千早「………………」
カメラマン「はいオーケーでーす。十分休憩入りまーす!」
千早「はい。でも、意外と重いですよね」
貴音「これでも多少簡略化されています。きちんとしたものは、もう少し重みがありますよ」
千早「そうなんですか? 私には全然わからないです。これがちゃんとしたものだと思ってました」
カメラマン「はい、もう少し動いていいですよー」
千早「四条さんは今まで色んな経験をしてきたんですね?」
貴音「ふふ、それはとっぷしーくれっとですよ」
千早「私もこれから沢山経験をしたいです。それが今後の歌のためになりますから」
貴音「それはきっと、あの方が用意してくださいます。我々はあの方を信じて着いてゆけばよいのです」
千早「………………」
カメラマン「はいオーケーでーす。十分休憩入りまーす!」
P「如月さん、慣れましたか?」
千早「はい、だいぶ」
P「四条さんも。帯は問題ないですか?」
貴音「心配無用です。着付けに手馴れた者でしたので」
P「そうですか。この後は場所を変えて撮影です。少し歩きますけど、大丈夫ですか?」
貴音「えぇ、では参りましょうか」
千早「くっ……」
P「……如月さん?」
千早「いえ……大丈夫です」
P「……? 何か問題でも?」
千早「……本当に、大丈夫ですから」
P「わかりました……無理はしないでくださいね」
千早「はい、だいぶ」
P「四条さんも。帯は問題ないですか?」
貴音「心配無用です。着付けに手馴れた者でしたので」
P「そうですか。この後は場所を変えて撮影です。少し歩きますけど、大丈夫ですか?」
貴音「えぇ、では参りましょうか」
千早「くっ……」
P「……如月さん?」
千早「いえ……大丈夫です」
P「……? 何か問題でも?」
千早「……本当に、大丈夫ですから」
P「わかりました……無理はしないでくださいね」
カメラマン「じゃあ如月さんから撮りますねー」
千早「はい、わかりました」
千早(やっぱり……足、痛いかも)
カメラマン「まずはその橋の辺りまでお願いします」
千早「は、はい」
千早(この橋……鬼畜ね。着物じゃ上りづらい……)
カメラマン「レフ板用意してー?」
千早(鼻緒のとこ、血が出てないかしら?)
P(……ん、電話か)
貴音「あなた様?」
P「ちょっと電話。すぐに戻るよ」
千早「はい、わかりました」
千早(やっぱり……足、痛いかも)
カメラマン「まずはその橋の辺りまでお願いします」
千早「は、はい」
千早(この橋……鬼畜ね。着物じゃ上りづらい……)
カメラマン「レフ板用意してー?」
千早(鼻緒のとこ、血が出てないかしら?)
P(……ん、電話か)
貴音「あなた様?」
P「ちょっと電話。すぐに戻るよ」
千早(……プロデューサー? ケータイ持って……電話かしら?)
カメラマン「如月さん、憂いのある表情もいいけど、若い子らしく笑顔でいってみようか?」
千早「あ、はい、すみません」
千早(どうしてだろう……見ててほしい)
カメラマン「さっきの笑顔、思い出してー」
千早(さっきは……あの人が見ててくれてたから笑えた。私……)
カメラマン「はい、もう少し」
千早(……違うわ。あの人はプロデューサー。私をもっと高いところへ送ってくれる人。それだけ……それだけよ)
カメラマン「はいオッケーです! 次、四条さんお願いしまーす!」
カメラマン「如月さん、憂いのある表情もいいけど、若い子らしく笑顔でいってみようか?」
千早「あ、はい、すみません」
千早(どうしてだろう……見ててほしい)
カメラマン「さっきの笑顔、思い出してー」
千早(さっきは……あの人が見ててくれてたから笑えた。私……)
カメラマン「はい、もう少し」
千早(……違うわ。あの人はプロデューサー。私をもっと高いところへ送ってくれる人。それだけ……それだけよ)
カメラマン「はいオッケーです! 次、四条さんお願いしまーす!」
P「あれ、ちは……如月さんは終わりました?」
千早「はい……プロデューサー、今、千早って言いかけましたね?」
P「えぇ、まだまだですね」
千早「ふふっ……うっ……痛っ!?」
P「如月さん? どうしました?」
千早「くっ……ちょっと、草履の鼻緒のところが……」
P「親指と人差し指の間ですか……どっちの足ですか?」
千早「えっと……両方、です。特に右が……」
P「ちょっと失礼……足袋を脱がします」
千早「あ! あの……」
P「あぁ、真っ赤じゃないか。どうして言わなかったんだ?」
千早「はい……プロデューサー、今、千早って言いかけましたね?」
P「えぇ、まだまだですね」
千早「ふふっ……うっ……痛っ!?」
P「如月さん? どうしました?」
千早「くっ……ちょっと、草履の鼻緒のところが……」
P「親指と人差し指の間ですか……どっちの足ですか?」
千早「えっと……両方、です。特に右が……」
P「ちょっと失礼……足袋を脱がします」
千早「あ! あの……」
P「あぁ、真っ赤じゃないか。どうして言わなかったんだ?」
千早「その……このくらい大丈夫だと思って」
P「さっき移動してる時もこれが痛かったんだろ? こういうことはすぐに言ってくれ。我慢することじゃないぞ?」
千早「でも撮影に影響が……」
P「撮影するときは草履だけど、言ってくれれば千早が履いてた靴も取りに行くし、何でも出来るから。黙ったままじゃわからないんだ」
千早(黙ったままじゃわからない……)
P「もう少し、俺を信用してくれよ? 我慢してた千早に気付かなかった俺は頼りないかもしれないけど、言ってくれれば対応するから」
千早「はい……すみません」
P「いや、謝ることじゃないけど、これからは気を付けてくれ。何でも言ってくれ。な?」
千早「何でも……?」
P「あぁ、何でもいいから」
P「さっき移動してる時もこれが痛かったんだろ? こういうことはすぐに言ってくれ。我慢することじゃないぞ?」
千早「でも撮影に影響が……」
P「撮影するときは草履だけど、言ってくれれば千早が履いてた靴も取りに行くし、何でも出来るから。黙ったままじゃわからないんだ」
千早(黙ったままじゃわからない……)
P「もう少し、俺を信用してくれよ? 我慢してた千早に気付かなかった俺は頼りないかもしれないけど、言ってくれれば対応するから」
千早「はい……すみません」
P「いや、謝ることじゃないけど、これからは気を付けてくれ。何でも言ってくれ。な?」
千早「何でも……?」
P「あぁ、何でもいいから」
千早(私は……)
千早「……私は、もっと」
P「うん」
千早「もっと、私を見てほしい……です」
P「うん……うん?」
千早「あ……」
P「えっと、それはどういう……?」
千早「あ、ああ……い、今のは忘れてください! この口が勝手に言っただけですから!!」
P「……あぁ、しばらくしたら千早をメインで見れるかもしれない。すぐは難しいけど、そうなったら、もっと見るから」
千早「………………」
千早(鈍いのかしら? 色々複雑だわ……)
千早「……私は、もっと」
P「うん」
千早「もっと、私を見てほしい……です」
P「うん……うん?」
千早「あ……」
P「えっと、それはどういう……?」
千早「あ、ああ……い、今のは忘れてください! この口が勝手に言っただけですから!!」
P「……あぁ、しばらくしたら千早をメインで見れるかもしれない。すぐは難しいけど、そうなったら、もっと見るから」
千早「………………」
千早(鈍いのかしら? 色々複雑だわ……)
-765プロ事務所-
P「ただいま戻りました」
春香「おかえりなさい、プロデューサーさん」
P「あぁ天海さん、生放送、どうでした?」
春香「あはは、緊張しました……でも、今回は転びませんでしたから!」
P「その調子です。お疲れ様でした」
小鳥「おかえりなさいプロデューサーさん。社長がお待ちですよ?」
P「はい、ありがとうございます」
高木「おぉ、戻ったか……ここじゃなんだから、会議室に行こうか」
P「はい」
春香「……小鳥さん、何かあったんですか?」
小鳥「いいんですよー、春香ちゃんは気にしなくて。よしよし」
P「ただいま戻りました」
春香「おかえりなさい、プロデューサーさん」
P「あぁ天海さん、生放送、どうでした?」
春香「あはは、緊張しました……でも、今回は転びませんでしたから!」
P「その調子です。お疲れ様でした」
小鳥「おかえりなさいプロデューサーさん。社長がお待ちですよ?」
P「はい、ありがとうございます」
高木「おぉ、戻ったか……ここじゃなんだから、会議室に行こうか」
P「はい」
春香「……小鳥さん、何かあったんですか?」
小鳥「いいんですよー、春香ちゃんは気にしなくて。よしよし」
高木「早速だが……」
P「例の新しいプロデューサーですね。面談どうでした?」
高木「……どうやら、例によって961プロも声を掛けているようなんだよ」
P「はぁ……どうしてまた? いつもの嫌がらせですか?」
高木「いや、いつものこととは……今回は嫌がらせだとは……」
P「何かあるんですか?」
高木「あぁ、候補の彼はまだほとんど無名だが、一部ではなかなかのやり手だと評判だ。その辺り、君と似ているね」
P「いや、私はそんな……」
高木「私しかいないこの場で謙遜は不要だよ。胸を張りたまえ」
P「はい、ありがとうございます」
P「例の新しいプロデューサーですね。面談どうでした?」
高木「……どうやら、例によって961プロも声を掛けているようなんだよ」
P「はぁ……どうしてまた? いつもの嫌がらせですか?」
高木「いや、いつものこととは……今回は嫌がらせだとは……」
P「何かあるんですか?」
高木「あぁ、候補の彼はまだほとんど無名だが、一部ではなかなかのやり手だと評判だ。その辺り、君と似ているね」
P「いや、私はそんな……」
高木「私しかいないこの場で謙遜は不要だよ。胸を張りたまえ」
P「はい、ありがとうございます」
高木「話を戻すと、それくらい期待の出来る人材であればどこからでもオファーの可能性はある。それがたまたま黒井だと思えば」
P「うーむ、どうしても勘ぐってしまいますが……」
高木「今までのことを思えば仕方ないだろう。現状、我が765プロ、そして961プロからオファーが来ていると言っていたな」
P「うちと961プロだけ……?」
高木「それも怪しいと思われる一因だろう。他のプロダクションにはほとんど書類選考で落ちたそうだが」
P「……怪しい。それは怪しいですよ」
高木「そうだな。そう思いたくないが」
P「その人、うちに来てくれるでしょうか?」
高木「それはわからない……誠意をもって話はしたが、提示内容とすればこちらに分が悪いことは確かだ」
P「それは仕方ないです。待遇だけなら961プロとは差があり過ぎますから」
P「うーむ、どうしても勘ぐってしまいますが……」
高木「今までのことを思えば仕方ないだろう。現状、我が765プロ、そして961プロからオファーが来ていると言っていたな」
P「うちと961プロだけ……?」
高木「それも怪しいと思われる一因だろう。他のプロダクションにはほとんど書類選考で落ちたそうだが」
P「……怪しい。それは怪しいですよ」
高木「そうだな。そう思いたくないが」
P「その人、うちに来てくれるでしょうか?」
高木「それはわからない……誠意をもって話はしたが、提示内容とすればこちらに分が悪いことは確かだ」
P「それは仕方ないです。待遇だけなら961プロとは差があり過ぎますから」
高木「彼がどちらを取るかだが、それは彼が決めることだ」
P「えぇ、わかっています」
高木「近いうちに765プロに来てもらって見学もしてもらうことになっている。日程はこれから話し合うが……」
P「その時に、より魅力あるプロダクションであることを示すことが出来れば……?」
高木「あぁ、我々としてはそれしかないだろう」
P「それなら961プロには負けません。765プロのアイドルたちは皆すごい子たちですから!」
高木「もちろん私もそう思っている。皆にも、もちろん君にも期待しているよ」
P「はい、何とか入社したいと思ってもらえるように、私もアイドルたちを紹介していきます」
高木「そうだな、アイドルたちの魅力と可能性を知れば、難しいことではないだろう。任せたよ!」
P「えぇ、わかっています」
高木「近いうちに765プロに来てもらって見学もしてもらうことになっている。日程はこれから話し合うが……」
P「その時に、より魅力あるプロダクションであることを示すことが出来れば……?」
高木「あぁ、我々としてはそれしかないだろう」
P「それなら961プロには負けません。765プロのアイドルたちは皆すごい子たちですから!」
高木「もちろん私もそう思っている。皆にも、もちろん君にも期待しているよ」
P「はい、何とか入社したいと思ってもらえるように、私もアイドルたちを紹介していきます」
高木「そうだな、アイドルたちの魅力と可能性を知れば、難しいことではないだろう。任せたよ!」
亜美「聞こえる?」
真美「ううん、あんまり……社長も兄ちゃんも声ちっちゃくしてるみたいだし」
亜美「あーん、なに話してんだろー?」
真美「ん……兄ちゃんの声が……」
亜美「なんか言ってる?」
真美「……765プロのアイドルたちは……みんなすごい子たち……とか?」
亜美「んー? なにそれ? そんなのわかってんじゃん?」
真美「ゆーしゃしたいと思ってもらえるように……?」
亜美「ゆーしゃ?」
真美「ゆーしゃしたいってなに? 冒険でもすんのかな?」
亜美「あ! 今そんなバラエティー、テレビでやってなかったっけ?」
真美「ううん、あんまり……社長も兄ちゃんも声ちっちゃくしてるみたいだし」
亜美「あーん、なに話してんだろー?」
真美「ん……兄ちゃんの声が……」
亜美「なんか言ってる?」
真美「……765プロのアイドルたちは……みんなすごい子たち……とか?」
亜美「んー? なにそれ? そんなのわかってんじゃん?」
真美「ゆーしゃしたいと思ってもらえるように……?」
亜美「ゆーしゃ?」
真美「ゆーしゃしたいってなに? 冒険でもすんのかな?」
亜美「あ! 今そんなバラエティー、テレビでやってなかったっけ?」
真美「真美知ってる! 月曜日にやってるやつだ!」
亜美「アレアレ! 北海の海ちゃんがしゃべってるやつ!」
真美「うわぁ、真美出たーい! 石版なんてラクショーだもん!」
亜美「亜美ミイラやりたい! でね、わざとシツギに入ってドカーン! 『ウボァアァー!』ってやるー!」
真美「ウボァアァー!」
亜美「キャー! マイコー! ミイラになっちゃうー!」
真美「ウヴォアァー! ボァガァーッ!」
亜美「か、カギが!? シィット! がっでむ!!」
真美「グアァアァアー! ギィヤアアアァー……げほっ! げほっ!」
亜美「あひゃひゃひゃ、なに咳き込んでんの!?」
真美「のどげほっ! うーぃ、のどいたいー」
亜美「アレアレ! 北海の海ちゃんがしゃべってるやつ!」
真美「うわぁ、真美出たーい! 石版なんてラクショーだもん!」
亜美「亜美ミイラやりたい! でね、わざとシツギに入ってドカーン! 『ウボァアァー!』ってやるー!」
真美「ウボァアァー!」
亜美「キャー! マイコー! ミイラになっちゃうー!」
真美「ウヴォアァー! ボァガァーッ!」
亜美「か、カギが!? シィット! がっでむ!!」
真美「グアァアァアー! ギィヤアアアァー……げほっ! げほっ!」
亜美「あひゃひゃひゃ、なに咳き込んでんの!?」
真美「のどげほっ! うーぃ、のどいたいー」
小鳥「プロデューサーさん、あの練習は順調ですか?」
P「えぇ、まだ三日くらいですけど、音無さんのアドバイスのおかげで今のところなんとか」
小鳥「新しい方が来る前に身に付くといいですね」
P「えぇ、いつまでもアイドルに対してタメ口じゃプロらしくないですから」
小鳥「ふふっ、プロデューサーさんはどう見たってプロですよ?」
P「スーツだけ見ればそれっぽいかもしれないですが、話すと安いのがバレますから」
小鳥「そんなことないですって」
P「いえいえ、相変わらず皆にも頼りないと思われてますから……」
小鳥「あんまり自分を悪く思っちゃ駄目ですよ? プロデューサーさんを信じてる人はたくさんいますからね?」
P「えぇ、俺もそう信じたいです」
P「えぇ、まだ三日くらいですけど、音無さんのアドバイスのおかげで今のところなんとか」
小鳥「新しい方が来る前に身に付くといいですね」
P「えぇ、いつまでもアイドルに対してタメ口じゃプロらしくないですから」
小鳥「ふふっ、プロデューサーさんはどう見たってプロですよ?」
P「スーツだけ見ればそれっぽいかもしれないですが、話すと安いのがバレますから」
小鳥「そんなことないですって」
P「いえいえ、相変わらず皆にも頼りないと思われてますから……」
小鳥「あんまり自分を悪く思っちゃ駄目ですよ? プロデューサーさんを信じてる人はたくさんいますからね?」
P「えぇ、俺もそう信じたいです」
小鳥「大丈夫です。自分を信じてください」
P「はい……?」
小鳥「あ……ほら、もうすぐですよ」
P「もうすぐ? 何が――」
美希「ハニーいるぅ!?」
小鳥「ほら、ね?」
P「お、おぉ? み……星井さん、学校はもう終わったんですか?」
美希「ダッシュで来たの! ハニー、我慢しないで『美希』って言えばいいの!」
P「いや……ごほん、咄嗟に出なければ意味がないですし」
美希「ミキはミキなの。ミキだよミキ! ミキミキミキなのー!」
P「な、何ですかそれは?」
美希「ミキって連呼してハニーを洗脳するの。ハニーの口からミキしか出ないように」
P「はい……?」
小鳥「あ……ほら、もうすぐですよ」
P「もうすぐ? 何が――」
美希「ハニーいるぅ!?」
小鳥「ほら、ね?」
P「お、おぉ? み……星井さん、学校はもう終わったんですか?」
美希「ダッシュで来たの! ハニー、我慢しないで『美希』って言えばいいの!」
P「いや……ごほん、咄嗟に出なければ意味がないですし」
美希「ミキはミキなの。ミキだよミキ! ミキミキミキなのー!」
P「な、何ですかそれは?」
美希「ミキって連呼してハニーを洗脳するの。ハニーの口からミキしか出ないように」
P「洗脳って……」
小鳥「……小鳥小鳥」
P「音無さん? なに言ってるんですか?」
小鳥「ピヨ!? いえ、なにも……」
美希「ミキなのー。ねーハニー、ミキなのー」
P「わかってますよ、星井さん」
美希「ミキなの? ミキなの! アハッ! ミキミキなの!!」
P「あの……」
美希「ミキだよ!? アハッ! ミッキーなのー!!」
P「聞いてるとだんだんゲシュタルト崩壊してくるな……美希ってなんだっけ」
美希「ほら、ミキがミキだよ? 触っていいよ? ほら……」
P「ごくり、触って……いやいや、駄目だろ?」
小鳥「ピヨ……ことりことり」
小鳥「……小鳥小鳥」
P「音無さん? なに言ってるんですか?」
小鳥「ピヨ!? いえ、なにも……」
美希「ミキなのー。ねーハニー、ミキなのー」
P「わかってますよ、星井さん」
美希「ミキなの? ミキなの! アハッ! ミキミキなの!!」
P「あの……」
美希「ミキだよ!? アハッ! ミッキーなのー!!」
P「聞いてるとだんだんゲシュタルト崩壊してくるな……美希ってなんだっけ」
美希「ほら、ミキがミキだよ? 触っていいよ? ほら……」
P「ごくり、触って……いやいや、駄目だろ?」
小鳥「ピヨ……ことりことり」
千早「美希とボイトレも久しぶりね」
美希「うん、ミキ最近ダンスばっかりだったから」
千早「私は逆ね。今は歌をメインでやらせてもらってて、この前みんなで集まった時に久しぶりに踊ったわ」
美希「でも千早さん、全然久しぶりってカンジじゃなかったの」
千早「そうかしら? 終わりの方は足がついていかなかったし……」
美希「ぜーんぜん、そんな風に見えなかったの」
千早「必死でやってたから」
美希「ふーん。だからちょっと足がひょこひょこしてるの?」
千早「あぁ、これは着物の撮影でちょっと……」
美希「着物? えーミキも着たかったなー」
美希「うん、ミキ最近ダンスばっかりだったから」
千早「私は逆ね。今は歌をメインでやらせてもらってて、この前みんなで集まった時に久しぶりに踊ったわ」
美希「でも千早さん、全然久しぶりってカンジじゃなかったの」
千早「そうかしら? 終わりの方は足がついていかなかったし……」
美希「ぜーんぜん、そんな風に見えなかったの」
千早「必死でやってたから」
美希「ふーん。だからちょっと足がひょこひょこしてるの?」
千早「あぁ、これは着物の撮影でちょっと……」
美希「着物? えーミキも着たかったなー」
千早「美希は着物、着たことある?」
美希「うん、あるよ! 初詣はいっつも着物なの」
千早「そう……やっぱりそういうものよね」
美希「でも千早さん、着物似合いそうでいいなー。ミキ、髪染めちゃったからお姉ちゃんにあんまり似合わないって言われたの」
千早「私は髪染めたことないから……」
美希「うんうん、千早さんは黒い髪が似合うの。とーっても綺麗なの」
千早「ふふっ、ありがとう」
美希「……でもね、ミキ、負けないよ?」
千早「え……? どういうこと?」
美希「ハニーがミキはすごい言ってくれたから……ミキ、負けたくないの」
美希「うん、あるよ! 初詣はいっつも着物なの」
千早「そう……やっぱりそういうものよね」
美希「でも千早さん、着物似合いそうでいいなー。ミキ、髪染めちゃったからお姉ちゃんにあんまり似合わないって言われたの」
千早「私は髪染めたことないから……」
美希「うんうん、千早さんは黒い髪が似合うの。とーっても綺麗なの」
千早「ふふっ、ありがとう」
美希「……でもね、ミキ、負けないよ?」
千早「え……? どういうこと?」
美希「ハニーがミキはすごい言ってくれたから……ミキ、負けたくないの」
P(真もオファーの方向性は固まってきたな……でもやっぱり言われるかな?)
やよい「あ、美希さんのCMだぁ」
小鳥「最近この時間はずっとやってるわね。なんだか毎日美希ちゃんがいるみたい」
P(ふりふりーの仕事はほとんど無い。ていうか需要が無いしな……)
やよい「私もCMのお仕事やりたいですー」
小鳥「どうなんですか、プロデューサーさん?」
P「え? あぁ、高槻さんには、昔で言うと『アミノ式』みたいなのが合うと思います」
やよい「あみのしき? なんですかぁ、それ?」
小鳥「『アミノ式』っていう飲み物のCMがあったのよ。スポーツドリンクみたいなものね」
やよい「あ、美希さんのCMだぁ」
小鳥「最近この時間はずっとやってるわね。なんだか毎日美希ちゃんがいるみたい」
P(ふりふりーの仕事はほとんど無い。ていうか需要が無いしな……)
やよい「私もCMのお仕事やりたいですー」
小鳥「どうなんですか、プロデューサーさん?」
P「え? あぁ、高槻さんには、昔で言うと『アミノ式』みたいなのが合うと思います」
やよい「あみのしき? なんですかぁ、それ?」
小鳥「『アミノ式』っていう飲み物のCMがあったのよ。スポーツドリンクみたいなものね」
やよい「どんなCMだったんですか?」
P「じゃあ音無さん、歌ってください」
小鳥「ピヨ!? 無茶振りですよ!?」
P「ははっ、冗談ですよ。動画サイトに昔のCMがあるかもしれませんから、探してみてください」
やよい「パソコンですか……うぅ、私ちょっと苦手なんですぅ」
P「何事も練習です。わからないところがあったら聞いてください」
やよい「はい。早速探してみます」
小鳥「あ、やよいちゃん。みんなで使うパソコンちょっと調子悪いから、私のパソコンで使っていいわよ」
やよい「いいんですかぁ? うっうー! 新しいパソコンですー!」
小鳥(二年落ちは新しいのかしら?)
P「じゃあ音無さん、歌ってください」
小鳥「ピヨ!? 無茶振りですよ!?」
P「ははっ、冗談ですよ。動画サイトに昔のCMがあるかもしれませんから、探してみてください」
やよい「パソコンですか……うぅ、私ちょっと苦手なんですぅ」
P「何事も練習です。わからないところがあったら聞いてください」
やよい「はい。早速探してみます」
小鳥「あ、やよいちゃん。みんなで使うパソコンちょっと調子悪いから、私のパソコンで使っていいわよ」
やよい「いいんですかぁ? うっうー! 新しいパソコンですー!」
小鳥(二年落ちは新しいのかしら?)
P「みんなで使えるパソコンも、もう買い換えないと駄目ですね」
小鳥「そうですね……あれば便利ですし、調べものもしやすいですし」
P「今では結構安く買えますからね。一台と言わず二台くらい置いてもいいんじゃないですか?」
小鳥「律子さんがどう言うかしら……パソコンにも詳しいですし、色々と相談したほうがいいですね……あっ」
P「どうしました?」
小鳥「あの……新しい方が来たら、その方のパソコンも用意したほうがいいのかなって思って」
P「あ……そうですね。そうなったら一台しか駄目……か」
小鳥「既に持っていたらそれを使ってもらえればいいんですけど、念の為構えておきますね」
P「はい。なんか、色々と済みません」
小鳥「ふふっ、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか?」
小鳥「そうですね……あれば便利ですし、調べものもしやすいですし」
P「今では結構安く買えますからね。一台と言わず二台くらい置いてもいいんじゃないですか?」
小鳥「律子さんがどう言うかしら……パソコンにも詳しいですし、色々と相談したほうがいいですね……あっ」
P「どうしました?」
小鳥「あの……新しい方が来たら、その方のパソコンも用意したほうがいいのかなって思って」
P「あ……そうですね。そうなったら一台しか駄目……か」
小鳥「既に持っていたらそれを使ってもらえればいいんですけど、念の為構えておきますね」
P「はい。なんか、色々と済みません」
小鳥「ふふっ、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか?」
P「本当なら、こちらで気付かないといけないと思って」
小鳥「大丈夫ですよ。それを含めての裏方、事務員ですから」
P「助かります、ほんとうに」
真美「いえーい! いっちばーん!」
亜美「真美ずるーい! 亜美のほうが荷物多いんだかんねっ!」
真美「んっふっふー、戦いはすでに始まっていたのだよ、亜美隊員?」
P「おかえりなさい、二人とも」
伊織「ちょっと! 二人じゃないわよ!?」
P「水瀬さんも。おかえりなさい」
律子「伊織で終わりじゃないですよ!?」
P(分割で来んなよ……)
小鳥「大丈夫ですよ。それを含めての裏方、事務員ですから」
P「助かります、ほんとうに」
真美「いえーい! いっちばーん!」
亜美「真美ずるーい! 亜美のほうが荷物多いんだかんねっ!」
真美「んっふっふー、戦いはすでに始まっていたのだよ、亜美隊員?」
P「おかえりなさい、二人とも」
伊織「ちょっと! 二人じゃないわよ!?」
P「水瀬さんも。おかえりなさい」
律子「伊織で終わりじゃないですよ!?」
P(分割で来んなよ……)
真美「兄ちゃん、シュークリーム買ってきたから食べよ?」
P「お、ありがとうございます」
律子「今日いない人の分は冷蔵庫に入れときますから、食べちゃ駄目ですよ? 特に亜美?」
亜美「食べないよー? だいじょぶだってー」
小鳥「じゃあ、私コーヒー入れてきますね」
律子「小鳥さん、私も手伝います」
伊織「あら? やよい? 小鳥の席でなにしてるの?」
やよい「伊織ちゃんおかえりー。あのね、ゆーちゅーぶっていうの見てれぅの」
伊織「大丈夫? わからなかったら私に訊くのよ?」
やよい「うん、大丈夫。プロデューサーも教えてくれるって言ってたからぜーんぜん心配ないよっ」
P「お、ありがとうございます」
律子「今日いない人の分は冷蔵庫に入れときますから、食べちゃ駄目ですよ? 特に亜美?」
亜美「食べないよー? だいじょぶだってー」
小鳥「じゃあ、私コーヒー入れてきますね」
律子「小鳥さん、私も手伝います」
伊織「あら? やよい? 小鳥の席でなにしてるの?」
やよい「伊織ちゃんおかえりー。あのね、ゆーちゅーぶっていうの見てれぅの」
伊織「大丈夫? わからなかったら私に訊くのよ?」
やよい「うん、大丈夫。プロデューサーも教えてくれるって言ってたからぜーんぜん心配ないよっ」
伊織「ならいいけど……あら?」
やよい「……んぅ? どしたの?」
伊織「……にひひっ。やよい、ちょっとパソコン見せて?」
やよい「うん、いいよ?」
伊織(小鳥も無用心ね。なんのファイルかしら……)
やよい「あー、伊織ちゃん、勝手に見ちゃだめだよぅ」
伊織「しっ。ちょっとだけよ」
やよい「怒られちゃうよ?」
伊織「………………」
やよい「伊織ちゃん?」
やよい「……んぅ? どしたの?」
伊織「……にひひっ。やよい、ちょっとパソコン見せて?」
やよい「うん、いいよ?」
伊織(小鳥も無用心ね。なんのファイルかしら……)
やよい「あー、伊織ちゃん、勝手に見ちゃだめだよぅ」
伊織「しっ。ちょっとだけよ」
やよい「怒られちゃうよ?」
伊織「………………」
やよい「伊織ちゃん?」
小鳥「コーヒー入れてきました。伊織ちゃんとやよいちゃんもこっち来てね?」
P「ありがとうございます、音無さん」
伊織「……小鳥。それと律子。プロデューサーも。答えて頂戴?」
小鳥「どうかした?」
律子「何よ? 何かあった?」
伊織「……765プロに新しいプロデューサーが来るのね?」
律子「なっ!? どうしてそれを!?」
小鳥「あっ……パソコン」
律子「えぇ!? い、伊織! 勝手に見たら駄目なことくらい、あんたならわかってるはずでしょ!?」
伊織「……それは悪かったわ。でも、教えてくれたっていいじゃない?」
律子「それはまだ来ると決まってないからよ。折を見て社長からみんなに知らせる話だったの」
P「ありがとうございます、音無さん」
伊織「……小鳥。それと律子。プロデューサーも。答えて頂戴?」
小鳥「どうかした?」
律子「何よ? 何かあった?」
伊織「……765プロに新しいプロデューサーが来るのね?」
律子「なっ!? どうしてそれを!?」
小鳥「あっ……パソコン」
律子「えぇ!? い、伊織! 勝手に見たら駄目なことくらい、あんたならわかってるはずでしょ!?」
伊織「……それは悪かったわ。でも、教えてくれたっていいじゃない?」
律子「それはまだ来ると決まってないからよ。折を見て社長からみんなに知らせる話だったの」
亜美「新しいプロデューサー?」
真美「……ねぇ、じゃあ兄ちゃんは?」
P「私はいなくなりませんよ。ずっと765プロのプロデューサーです」
真美「……うん! あたりまえじゃん! いなくなったら怒るんだかんね!」
伊織「その話からすると、プロデューサーの増員ってところかしら?」
律子「ええっと、それは……」
P「その通りです。その話で進んでいます」
律子「プロデューサー……」
P「知られてしまったんですから、隠しても仕方ないですよ」
伊織「今回はあんたのほうが話が早そうね?」
真美「……ねぇ、じゃあ兄ちゃんは?」
P「私はいなくなりませんよ。ずっと765プロのプロデューサーです」
真美「……うん! あたりまえじゃん! いなくなったら怒るんだかんね!」
伊織「その話からすると、プロデューサーの増員ってところかしら?」
律子「ええっと、それは……」
P「その通りです。その話で進んでいます」
律子「プロデューサー……」
P「知られてしまったんですから、隠しても仕方ないですよ」
伊織「今回はあんたのほうが話が早そうね?」
P「話が早いと言っても、候補者にオファーしているということ以上は何もありませんよ?」
伊織「そうね……オファーを知ってる人間の間ではそれだけかもしれないけど」
P「……水瀬さん、どういう意味ですか?」
伊織「あんたは新しい人が来た時の、プロデュースするアイドルの振り分けは考えているんでしょう?」
P「………………」
律子「伊織、私たちはそんなの聞いてないわ。だったらここで言う必要ないでしょ?」
伊織「プロデューサー、私の言ったこと、覚えてるわよね?」
P「……あぁ、そうか。もちろん覚えてるよ」
伊織「そう……なら、それだけでいいから答えて頂戴?」
伊織「そうね……オファーを知ってる人間の間ではそれだけかもしれないけど」
P「……水瀬さん、どういう意味ですか?」
伊織「あんたは新しい人が来た時の、プロデュースするアイドルの振り分けは考えているんでしょう?」
P「………………」
律子「伊織、私たちはそんなの聞いてないわ。だったらここで言う必要ないでしょ?」
伊織「プロデューサー、私の言ったこと、覚えてるわよね?」
P「……あぁ、そうか。もちろん覚えてるよ」
伊織「そう……なら、それだけでいいから答えて頂戴?」
P「……やよい」
やよい「あ……はい、プロデューサー」
P「もし……もしな、新しいプロデューサーが来ても、俺はやよいをプロデュースし続けるつもりだからな?」
やよい「……ほんとですかぁ?」
P「あぁ、それに、真美も」
真美「え? あ、そーなんだ。よかっ……ま、真美は別にどっちでも、よかったけど……」
亜美「真美ー、素直になんなよー? それじゃいおりんみたいだよん?」
伊織「私はそんなんじゃないわよ! 小鳥もなにニヤニヤしてるのよ!?」
小鳥「うふふふ、真美ちゃんも伊織ちゃんも可愛いんだもの」
律子「はぁ……まったく。プロデューサー、後で時間くださいね?」
P「……はい、承知してます」
やよい「あ……はい、プロデューサー」
P「もし……もしな、新しいプロデューサーが来ても、俺はやよいをプロデュースし続けるつもりだからな?」
やよい「……ほんとですかぁ?」
P「あぁ、それに、真美も」
真美「え? あ、そーなんだ。よかっ……ま、真美は別にどっちでも、よかったけど……」
亜美「真美ー、素直になんなよー? それじゃいおりんみたいだよん?」
伊織「私はそんなんじゃないわよ! 小鳥もなにニヤニヤしてるのよ!?」
小鳥「うふふふ、真美ちゃんも伊織ちゃんも可愛いんだもの」
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