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    元スレ上条「エイプリルフールのせいだ……」

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    351 : ◆zwgKk2 - 2012/04/16(月) 22:38:50.03 ID:Dyhoi41To (+60,+30,-99)
    上条「…………」

    「…………」



    イン「短髪、妄想ってどんな感じだったの?」

    美琴「やってみれば分かるわよ」

    神裂「しかし、妄想と言われましても……どうすれば良いのでしょうか」

    イン「私もどうしたら良いのかさっぱりなんだよ……あいさと短髪はすぐ思いついて羨ましい」

    美琴「……それだけ、業が深いって事かもしれないけどね」

    姫神「確かに。でも。大学生というのはリアル過ぎる気が」

    美琴「い、良いじゃない別に!」
    352 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:03:31.67 ID:o31+wkkco (+30,+30,-208)
    上条「ただいま、あー……今日も疲れた」

    「あっ、お帰りなさい、当麻さん。今日もお勤めご苦労さまでした」

    上条「んっ……良い匂いがする」

    「ふふっ、今日は鯛の煮つけですよー」

    上条「鯛か……腹が減って、疲れもどうでも良くなってきた」

    「当麻さん、先にお風呂にしますか? それともご飯にしますか?」

    上条「そうだな……五和、もう一つ選択肢は無いのか?」

    「えっ……? あ、あの……それは……」

    上条「そっか……無いんだな、残念だよ」

    「ううっ……当麻さん! あまり意地悪しないでください……」

    上条「悪かったって。とりあえず、飯から先に済ませるかな」

    「もう……分かりました、今用意しますので着替えて待っていてくださいね」
    353 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:04:01.21 ID:o31+wkkco (+60,+30,-220)
    上条「おおっ! 美味そうだ……もう食べても良いか?」

    「その前に……はい、どうぞ」

    上条「ああ、ありがとう。このおしぼりが無いとな……では」

    上条「いただきます」

    上条「あむ……うん! 美味い!」

    「良かった……気に入って頂けたようで何よりです」

    上条「五和の料理を気に入らない訳ないだろ? 幸せってこういう事なんだろうな……」

    「大げさですよ、ふふっ。当麻さん、はい、あーん」

    上条「あーん……いや、五和と結婚して良かったよ」

    「そ、そんな事言っても何も出ませんよ」

    上条「いいよ、五和が居るなら他には何も要らないからさ」

    「当麻さん……ほ、ほら、ご飯が冷めちゃいますよ」
    354 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:04:35.23 ID:o31+wkkco (+60,+30,-181)
    上条「あー、美味しかった……ごちそうさま」

    「当麻さん、お風呂も沸かしてありますけどどうしますか?」

    上条「よし……入ろうかな、五和も一緒に入るか?」

    「えっ!? そ、その……私は洗い物を」

    上条「それなら俺がやるからさ、良いだろ?」

    「当麻さん……もう。……分かりました、先に入っていてください」

    上条「……それで来ないってのは無しだぞ」

    「だ、大丈夫ですよ。……恥ずかしい、というのが本音ですけど」

    上条「もう夫婦なんだからそんなに恥ずかしがんなくてもな……」

    「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんです……ほら、待っててくださいってば」

    上条「あぁ、待ってるからな?」
    355 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:05:11.19 ID:o31+wkkco (+60,+30,-165)
    風呂

    「し、失礼します……」

    上条「ずいぶん遅かったな、何かあったのか?」

    「その、……恥ずかしくて」

    上条「もう夫婦なんだ、そんな事気にする間柄でも無いだろ?」

    「それはそうですけど……」

    上条「とりあえず、体洗ってさっさと入ろうぜ。このままだと風邪ひいちまうからさ」

    「……分かりました。当麻さん、お背中流しますよ」

    上条「本当か? じゃあ、頼むよ。そのまま前も……」

    「し、しません! もう……失礼します。よっ……んっ、力加減、どうですか?」

    上条「丁度いい……あー、気持ちいい……」

    「ふふ……はい、終わりましたよ」
    356 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:05:40.13 ID:o31+wkkco (+60,+30,-115)
    上条「よっと……二人で入るには少し狭いんだよな」

    「いつかは二人で広いお風呂のあるお家住みたいですね……」

    上条「……頑張らないと」

    「期待してますよ、当麻さん」

    上条「でも、個人的には……これ位狭い方が密着してて」

    「ちょ、ちょっと……どこ触ってるんですか……もう」

    上条「……五和」

    「と、当麻さん……! だから、――んっ」
    357 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:06:15.75 ID:o31+wkkco (+60,+30,-202)
    「……わ、私ったら何を」

    上条「わ、悪い……でも、仕方ないというか」

    美琴「……何考えてたのか分かんないけど、鼻の下伸びてるわよ」

    上条「なっ……」

    姫神「大丈夫。下心も心だから」

    上条「と、とりあえず五和とはこんな感じで……」

    (……もう少し時間があれば上条さんと、って違う違う……)

    姫神「次はあなた達のどちらかだけど。どうする?」

    イン「うーん……とうまとしたい事……」

    神裂「なかなか思いつかないものですね……どうしたら良いでしょうか」

    上条「まぁ、無理して考える事でもねーからな」

    姫神「では。その代わりに私がもう一度」

    美琴「それは駄目よ。本当に無いの? コイツとしたい事」

    イン「……私は、とうまと一緒に居られれば良いから」

    上条「インデックス……?」
    358 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:06:51.54 ID:o31+wkkco (+60,+30,-203)
    イン「とうまと一緒に居られれば私は幸せだもん。一緒にご飯食べて、
        どこかに出かけて……それで一日が過ぎれば幸せかも」

    上条「そんな普通な事で満足なのか?」

    神裂「何事も無いのが一番ですから。……特にあなたの様な人ならば、尚更」

    イン「うん、とうまが怪我しなければ私も嬉しいから、それが私の願いかも」

    「インデックスさん……」

    美琴「……本当ね、どっかの誰かがボロボロになってもすぐに立ち上がるから、
        こうやって心配しなきゃいけなくなるのよ」

    上条「……すいません」

    姫神「大丈夫。それに関しては。半ば諦めてるから」

    イン「どうせまた、誰かが困ってたら助けに行くんでしょ?」

    上条「まぁ……見過ごす事はしないと思う」

    美琴「アンタは絶対行くわよ、誰が止めてもね」

    「そんな上条さんだから、そばに居たいと思うんですよ」

    神裂「ええ、だから何も気にせずそのままでいてください。分かりましたか?」

    上条「……あぁ、遠慮なくそうさせてもらうよ」
    359 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:07:30.53 ID:o31+wkkco (+60,+30,-225)
    姫神「上条君。そろそろ決められそう?」

    上条「……誰を選ぶか、か。この五人の中で、俺の恋人を……」

    美琴「……やっぱり、時間は必要よね。少し焦り過ぎたかな……」

    「そうですね……上条さん、少しお一人で考える時間を」

    神裂「ですが、私達はそろそろ学園都市から去らなければいけませんから……」

    姫神「それだと。不公平になる可能性が高い」

    イン「不公平?」

    姫神「そう。会えない時間。別の人が上条君にアプローチしたら。差が出来てしまう」

    上条「で、でも、そのアプローチとやらをしなければ……」

    姫神「私。すると思う」

    美琴「……私も、アンタに会わないでいるのは多分無理だから」

    イン「そこはとうまのためにも我慢してあげた方が良いと思うんだよ」

    美琴「アンタは一緒に住んでるから、絶対的有利になっちゃうでしょうが!」

    イン「あっ……それもそうだね」
    360 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:08:03.24 ID:o31+wkkco (+60,+30,-85)
    「そうしますと、やはり……」

    イン「とうまに決めてもらうしか……」

    神裂「ありませんね……」

    美琴「どうなの? 今、答えを出せる?」

    上条「……誰かを選ぶんだよな」

    姫神「今こそ。男を見せる時」

    上条「……分かった、選ぶよ」

    上条「俺が……俺が選ぶのは――」
    361 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:08:30.96 ID:o31+wkkco (+60,+30,-104)
    上条「俺が選ぶのは、い」

    姫神「……っ!」

    (い……? って事は……いつわの「い」!? 上条さん……)

    イン(い、だから……インデックスの「い」だ! とうま……私)

    上条「い、い……」

    ・イン(…………っ!)

    上条「――いや、ちょっと待ってくれ」

    「うっ……」 イン「えー……」

    美琴(……ほっ、良かった)
    362 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:09:12.30 ID:o31+wkkco (+60,+30,-74)
    上条「俺が選ぶのは、か」

    (か!? 「か」って事は……)

    神裂(「か」で始まるのは私だけ……つまり、これは……!)

    上条「か、か……」

    美琴(嫌、お願い……!)

    上条「――考えてるんだけど、なかなか言いづらいな」

    神裂「なっ……」

    姫神(……危ないところだった)
    363 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:10:24.95 ID:o31+wkkco (+60,+30,-67)
    上条「俺が選ぶのは、ひ」

    美琴(ひ? ……あっ、あの人は)

    姫神(姫神の「ひ」……嬉しい。上条君。私の事を)

    上条「ひ、ひ……」

    イン(ううっ……あいさが選ばれるなんて……)

    上条「――ひえっくしゅん! うー……少し寒いな」

    姫神(…………)
    364 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:10:51.58 ID:o31+wkkco (+60,+30,-179)
    上条「俺が選ぶのは――み」

    神裂(「み」……! これは、まさか……)

    美琴(キタキタキター! 御坂の「み」! 美琴の「み」!)

    上条「み、み」

    (……この流れだと多分違いますよね)

    上条「――御坂」

    神裂「……っ!?」 イン「ええっ!?」 姫神「そ。そんな……」

    美琴「や、やった……私がえら 上条「御坂、電撃出てるから少し落ち着いてくれねーか?」

    美琴「……へっ?」

    上条「電化製品が壊れるかもって気になって、落ち着いて考えられなくて……」

    美琴「……ふ、ふふ……ふふふふふ」

    上条「み、御坂?」

    美琴「ふっざけんじゃないわよおお!!」

    上条「ひいっ!?」
    365 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:11:41.67 ID:o31+wkkco (+60,+30,-214)
    美琴「さっきから何度フェイントかけたら気が済むのよアンタは!」

    上条「フェイント……?」

    姫神「上条君。わざとだったら悪質。無意識でもやめて欲しい」

    イン「とうま……私達はみんな緊張してるんだよ、だから決めるなら早く決めて!」

    上条「そう言われましてもですね……その……」

    神裂「……あなたが決められない場合、どうなるか分かりますか?」

    上条「ええと、どうなるのでございましょうか……」

    姫神「私達が。寝られない日々が続く」

    上条「そ、そうなのか……」

    美琴「……気になって寝られる訳無いじゃない」

    「上条さん、私達は誰も恨みません……だから、決めてくれませんか?」

    上条「……分かった。でも、あと一分だけ待ってくれ」

    イン「……とうま、私の事は気にしないでね。私は一人でも……大丈夫だから」

    上条「あぁ、ありがとうインデックス……」
    366 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:12:20.58 ID:o31+wkkco (+60,+30,-260)
    この五人の中から決める。四人には悪いが、それでも良いと言ってくれた。
    だったら、一番だと思った人を選べば良い。……それが誰なのか。


    五和――俺の事を守るために『神の右席』に立ち向かってくれた。
    優しくて、強い、きっと俺の事を支えてくれる……俺も五和も力になれたら嬉しい。


    姫神――記憶の中では俺が最初に助けたのは姫神だった。……でも、逆に俺は姫神に守られた。
    アイツは俺のために命を捨てようとしてくれた……二人なら何があっても乗り越えられるだろう。


    神裂――強さの中に様々な悩みを隠して生きてきた、そう土御門は言っていた。
    今はインデックスや天草式とも一緒に居られる事もできる。神裂はもう悩む必要は無いかもしれない。
    でも、俺は神裂に何度も助けられた……恩を返すのは俺の方だ。神裂の「幸福」、それを俺も一緒に……。


    御坂――死ぬ決意を一度はしたがそれを助ける事ができた。俺もアイツには何度も世話になってる。
    きっと、御坂は俺のために笑ってくれるし涙も流してくれる。一緒に居られれば、最高だろうな。


    インデックス――俺と「上条当麻」を繋ぐ女の子。でも、今はそれ以上に大切な存在だ。
    記憶がどうとかじゃない、今インデックスと一緒に居る時間は守りたい……失いたくない。
    インデックスの居ない生活なんて……今は考えたくない、考えられない。それなら――。
    367 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:12:41.43 ID:o31+wkkco (+60,+30,-91)
    上条「……決めた、俺なりの答えを出すよ」

    美琴「……そう、アンタが決められるとは思ってなかったけど」

    「上条さんの選んだ答えなら、きっと間違いありません」

    姫神「私は。どんな答えでも大丈夫」

    神裂「遠慮なく、言ってください」

    イン「とうま、とうまの選んだ人は……誰?」

    上条「……あぁ、俺が選んだのは――」
    368 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:13:13.53 ID:o31+wkkco (+60,+30,-234)
    四ヶ月後

    刀夜「母さん、そろそろ時間だろうか」

    詩菜「ええ、当麻さんはもう少しで来るはずですよ」

    刀夜「しかし、当麻が帰ってくる前に新しい家が出来て良かった……」

    詩菜「本当ですね。これなら、当麻さんの連れてくる女の子も迎える事ができますから」

    刀夜「あぁ、当麻が誰かを連れてくるとは思わなかったけどな」

    詩菜「刀夜さんと違って、決断がすぐにできて私も嬉しいです」

    刀夜「か、母さん……だけど、本当に驚いたな。当麻が電話で――」
    369 : ◆zwgKk2 - 2012/04/21(土) 00:13:57.94 ID:o31+wkkco (+60,+30,-126)
    上条『父さん、今年の夏も帰ろうと思うんだ』

    刀夜『そうか、私も母さんも嬉しいよ。いつ頃帰ってくるんだ?』

    上条『八月の頭とかに。それと……他の人を連れってても良いかな?』

    刀夜『他の人……なるほど。当麻、女の子を連れてくるつもりだな』

    上条『ま、まぁ……そんな感じで……』

    刀夜『良いだろう。当麻の恋人なら、私達も歓迎するぞ』

    上条『ありがとう、じゃあまた連絡するから』
    370 : 中断して再開後や - 2012/04/21(土) 00:15:45.80 ID:o31+wkkco (+60,+30,+0)
    刀夜「これは案外、孫の顔を見るのも早いんじゃないか?」

    詩菜「あらあら、刀夜さんはもうおじいちゃんになったつもりなのかしら」

    刀夜「で、母さん。当麻が連れてくる女の子は誰だと思う?」

    詩菜「そうですね……私は、御坂さんの娘さんだと思います」

    刀夜「御坂さん……あぁ、大覇星祭の時の女の子か。なるほど……」

    詩菜「刀夜さんは、あの外国の女の子だと思うんですか?」

    刀夜「あぁ、あの子と当麻の間には特別な何かがある気がする。きっと、あの子を選ぶだろう」

    詩菜「あらあら、男の人でないと分からない何かがあるのかしら」

    刀夜「そうかもしれないな。……おっ、噂をすれば」

    詩菜「タクシーが来ましたね。きっと、当麻さんと恋人さんはあの中に……」
    371 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 00:19:27.48 ID:o/LE5CuQo (+19,+29,-10)
    姫神さん大勝利だろ? そうだろ?
    372 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 00:21:30.60 ID:cbbdi3lIO (-2,+12,-3)
    大行列だな
    373 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 00:45:19.87 ID:Jr22Yl+Y0 (+14,+29,-1)
    そこでまさかの……
    374 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 02:07:00.85 ID:HemmL72Mo (+19,+29,-4)
    6人乗りのタクシーだな
    375 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 02:20:34.01 ID:zV+wHx7Io (+14,+29,-3)
    土御門だろ
    376 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 02:31:19.77 ID:fTSs/W8Fo (+14,+29,+0)
    ハーレムこい
    377 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 07:11:29.45 ID:x8EAcS3Jo (+19,+29,-4)
    五和に頑張っていただきたい
    378 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 09:24:24.91 ID:vfhNc5cPo (+18,+28,-15)
    まさかの百合子で
    379 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 10:25:29.37 ID:wetp6oTAO (+11,+26,-1)
    新キャラだな
    380 : VIPにかわりま - 2012/04/21(土) 22:29:00.50 ID:GHcTMtvo0 (+24,+29,-18)
    5人の内から選ばないといけないってのは上条さんがぶち[ピーーー]の好きな幻想ですよ。
    381 : VIPにかわりま - 2012/04/22(日) 00:23:20.64 ID:gkVE+2lxo (+13,+28,-1)
    私です
    382 : VIPにかわりま - 2012/04/22(日) 10:50:10.34 ID:1eZucdB30 (+11,+21,-3)
    1万人乗りのタクシーじゃね?
    383 : VIPにかわりま - 2012/04/22(日) 23:12:55.51 ID:4T0TVp0IO (+19,+29,-14)
    まさかのヴェント期待
    384 : VIPにかわりま - 2012/04/23(月) 01:31:18.64 ID:PQ8W4j9IO (+14,+29,-15)
    テッラで
    385 : VIPにかわりま - 2012/04/23(月) 11:03:28.19 ID:85tlcYiRo (+24,+29,-51)
    一万人乗ったらそれはタクシーじゃねぇよ…
    しかし1万人乗りタクシー希望ww
    386 : VIPにかわりま - 2012/04/24(火) 15:09:58.08 ID:ey0uqgOzP (+19,+29,-2)
    そして新たに生まれた上条当麻町
    387 : VIPにかわりま - 2012/04/24(火) 15:12:42.60 ID:1+LxlaJ8o (+24,+29,-9)
    住人の約99%が血縁関係と言う素晴らしい街です^^
    388 : VIPにかわりま - 2012/04/24(火) 19:49:35.13 ID:wp5I8Q01o (+19,+29,-1)
    妹以外にもいるんじゃね
    389 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:49:00.41 ID:JFg1ecOEo (+30,+30,-242)
    上条「おーい、父さーん、母さーん」


    刀夜「当麻が来たぞ。……母さん、予想はどうやら」

    詩菜「ええ、私の勝ちですね」

    刀夜「うん? 何を言っているんだ母さん、当麻の横を見てみなさい」

    詩菜「ええ、見ていますよ」

    刀夜「何だ、見えているのか。当麻の横に居るのはどう見ても」

    詩菜「はい、御坂さんの娘さんですね」

    刀夜「……母さん? 私には、外国の女の子が横に居るように見えるんだが……」

    詩菜「……あらあら、本当ですね」

    刀夜「……どういう事なのだろうか」
    390 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:49:29.11 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-188)
    上条「父さん母さん、久しぶり」

    刀夜「あ、あぁ……久しぶりだな当麻。それに」

    美琴「お、お久しぶりです……」

    イン「ええっと、とうやにしいなだよね。元気そうで私も嬉しいんだよ」

    詩菜「え、ええ……あなたもお元気そうで」

    刀夜「当麻、お客さんはこの二人なのか? 私はてっきり……」

    上条「あー……実は、あっちのタクシーにも」

    刀夜「……うん?」


    神裂「海ですか……潮風が心地よいですね」

    「楽しみだったんですよ、日本の海というのも久しぶりですから」

    姫神「あそこに居る二人が。当麻君のご両親みたい」
    391 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:49:55.97 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-155)

    刀夜「……当麻、まさかとは思うが」

    上条「えっと……あの三人も俺が連れてきた。……マズかった?」

    詩菜「五人ですか……頑張れば何とかなるとは思いますが」

    上条「ごめん……お願いします」

    刀夜「当麻、一つ聞かせてくれないか。お前が連れてくるはずだった彼女というのは……」

    上条「……実は」


    上条「――この五人とも、俺の恋人だ」


    刀夜「……な、何!?」

    詩菜「あらあら……」
    392 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:50:22.37 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-275)
    新・上条宅

    神裂「神裂火織と申します……不束者ですが、よろしくお願いいたします」

    「は、はじめまして。いつも当麻さんにはお世話になっています……」

    姫神「姫神秋沙です。お義父さん。お義母さん。どうかよろしくお願いします」

    美琴「何よそれ……えっと、私もよろしくお願いします」

    イン「とうや、しいな、これお土産なんだよ」

    刀夜「あ、あぁ……ありがとう」

    詩菜「あらあら……当麻さん、これはどういう事なのかしら」

    上条「それは……そのですね」

    姫神「当麻君が決められなかったから。こうなってしまいました」

    刀夜「決められなかった?」

    「はい、当麻さんにこの五人の中から選んで頂くようお願いしまして」

    詩菜「その結果が、こうなったという事ですか?」

    神裂「ええ、その通りです」
    393 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:50:50.84 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-123)
    回想

    上条「――駄目だ、やっぱり俺には選べない……ごめん!」

    美琴「え、選べないって……」

    上条「仕方ねえだろ……お前達全員可愛いし優しいし、選びようがねえんだよ!」

    姫神「開き直った。でも。それだと」

    「時間を取らなければ、って事になりますよね」

    上条「そうして頂けたらありがたいのでございますが……」

    神裂「それでは先ほど話したように、不公平という事になってしまいますね」

    イン「そうだね、……とうま、時間があったら本当に決められる?」

    上条「あぁ……絶対とは言い切れないけど」
    394 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:51:35.10 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-127)
    姫神「……やっぱり。最終的にはこうするしか」

    美琴「そうね……まぁ、なんとなく分かってはいたけど」

    「ええ……今までの事を考えると、やはり」

    神裂「……他の女性が増えるよりは」

    イン「うん、それは困るからね。じゃあ……」

    上条「あの、何の話をしているのかさっぱり分かんねーんだけど……」

    姫神「上条君。『選べない』ではなくて。『選ばない』という選択肢はどう?」

    上条「選ばない……誰とも付き合わないって事か?」

    「その逆です。この五人全員……上条さんの恋人に、という事です」

    上条「……はい?」
    395 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:52:13.24 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-185)
    美琴「アンタが決められないなら、決めなくても良いようにする。そういう事よ」

    上条「いや、ちょっと待てって……それはいくら何でも」

    姫神「他の女の子まで来られたら困るから。こうするしか無いと思う」

    上条「お、おい……さすがにそれは無しだろ? 俺が言うのも変だけどさ……」

    「もちろん、いつまでも全員とお付き合いする、という訳ではありません」

    神裂「あなたが一人に決める事ができれば、その時に言ってください」

    美琴「それまでは私達全員、アンタの彼女。良いわね?」

    上条「良いわねって……駄目だと思うのが普通だろ、他の方法を」

    姫神「もう一度確認する。他の女の子には邪魔されたくない」

    美琴「さらに、全員公平にする。そのためにはこれが最良だと思うわけ」

    上条「いや、男としては最悪だと思うんだけど……」
    396 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:53:32.16 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-190)
    神裂「確かにそうかもしれませんが……私達はそれで構わない、というのは理解してください」

    上条「……お前達は本当にそれで良いのか? 俺は……駄目だと思う」

    イン「とうま、良く考えてみて。誰かを選ぶって事はどういう事か」

    上条「一人選ぶから……四人には申し訳ない事になるか」

    「では上条さん。……今、インデックスさん以外を選ぶ事はできますか」

    上条「何でインデックスだけ……全員から考えてるつもりなんだけど」

    神裂「今、あなたが他の女性を選んだとき、この子はあなたと一緒に過ごす生活を続けると思いますか?」

    上条「……無いだろうな」

    美琴「で、アンタはそのシスターと離れる事はできるの? 今じゃなくても、いつかはそうなる事になる」

    上条(インデックスと離れる……そんな事、考えてみなかったな。……あぁ、そうか。インデックスと離れるなんて――)

    上条「……今は、無理だ」

    姫神「うん。そう言うと思った」
    397 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:54:04.00 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-268)
    イン「とうま、私はね、とうまの邪魔になりたくない。だから好きな人を選んで欲しい。……でも」

    イン「……とうまと一緒に居たいっていうワガママの方が今は強いんだよ」

    上条「インデックス……」

    イン「だから、私は誰かと一緒でもとうまのそばに居られればそれで良い」

    神裂「……この子が悲しまない選択、あなたにはそれを選んで頂きたいのです」

    上条「それは……インデックスを選べって事か?」

    神裂「……はい、と言う事ができないのが正直な気持ちです。私を選んで頂きたい、という思いもあります」

    姫神「それなら。その二人とも一緒に幸せにしてあげれば良い。そうは思わない?」

    上条「……いや、それでも」

    美琴「難しく考えちゃダメ、今まで不幸だった分ちょっと幸せになってみても良いじゃない」

    「……もちろん、恋人になった後でも、それぞれ違った方法で上条さんにアプローチします」

    姫神「だから。誰かを選ぶ事ができるまで。どう?」

    美琴「選ぶのはアンタよ、……どうする?」

    上条「俺は――」
    398 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:54:34.61 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-255)
    刀夜「――それで、全員が当麻の恋人と」

    上条「……そういう事になりまして」

    詩菜「あらあら……皆さんはそれで良いのかしら?」

    イン「うん、私達で決めた事だからね」

    姫神「一番にはなりたいけど。失うよりかは幾分か良いと思うので」

    詩菜「でも、本当にそれで良いのでしょうか……」

    神裂「私達はそれでも良いのですが……やはり、普通に考えればあるまじき事ですから」

    「迷いが無い、という訳ではありませんね……」

    詩菜「そうですか……刀夜さん。刀夜さんはどう思いますか?」

    刀夜「……当麻」

    上条「……あぁ」

    刀夜「――その手があったのか」

    全員「えっ?」
    399 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:55:19.22 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,+0)
    刀夜「いや、なるほど、その発想は――っ!?」

    詩菜「刀夜、さん?」

    刀夜「か、母さん……?」

    詩菜「あらあら、あらあら……刀夜さん、ちょっとこちらに来ていただけますか?」ゴゴゴ

    刀夜「いや、これは冗談で、決して本当にそんな事を思ってる訳では」

    詩菜「ええ、とりあえずこちらに……皆さん、少々お待ちくださいね?」

    刀夜「か、母さん、落ち着い 詩菜「はーい、刀夜さん。こっちですよ」 

    刀夜「と、当麻! 助けてくれ!」

    上条「父さん、俺が言うのもなんだけど自業自得だ」

    刀夜「ひ、ひいっ――」


    神裂「……あの父親あって、この子あり、という事でしょうか」

    美琴「……そうみたいね」
    400 : ◆zwgKk2 - 2012/04/27(金) 23:55:47.84 ID:JFg1ecOEo (+60,+30,-202)
    詩菜「みなさん、お待たせいたしました」

    「い、いえ……大丈夫ですか?」

    刀夜「えぇ、先程は失礼な事を言って申し訳ない……さて、当麻」

    上条「……今度は変な事言わないでくれよ」

    刀夜「安心しなさい。……とりあえず、現状では当麻の恋人が皆さん全員だという事は分かりました」

    詩菜「常識的に考えて、おかしいというのは皆さんも分かっていらっしゃるんですよね?」

    神裂「……それは、承知の上です」

    刀夜「当麻、責任はお前にある。それも分かっているな?」

    上条「……自分でも、情けねー事をしてんのは分かってる」

    イン「……とうま」
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