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    元スレ男「イジメで地下倉庫に閉じ込められてる間に学校にテロリストが……」

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    801 :

    学生さんとかだったら講義中とかに集中できるし書きやすいんだと思う

    802 :

    書き溜めやるなぁ

    頑張って

    806 = 804 :

    はー??????????wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさげるわけねーだろぼけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    807 :

    良いSSが荒れやすいってのは本当だったのか…

    808 :

    納得した

    809 :

    触んなよ

    810 :

    今北。一気に読んだわw
    >>1に文才ありすぎて嫉妬

    811 :

    ネットっていいよな。
    直接何か言われることなんぞ無いし。
    威張り放題だな

    812 :

    そんなお前もリアルじゃカスなんだろうけどな

    814 :

    サバサバしてんねみんな

    815 :

    サバサバとはいわねーだろこれ

    816 :

    サイババに見えた

    817 :

    面白いのに

    818 :

    殺伐としてるねみんな

    820 :

    >>812
    リアルのこととか問題にしてないんだがw

    821 :

    やっべ島根県じゃんちょーレアじゃんやっべ初めて見たやっべ

    822 :

    1月ぶりに来たがまだ残ってたのか・・・

    823 :

    その名前欄はネタなのかガチなのか

    825 :

    追いついた。
    >>63の男(お前らなんかに"救済"されてたまるか……!)
       (こちとら、救いようのないヘタレなんだよ……!!)

    この台詞に痺れたわwwww

    826 :


    ───

     首相官邸

    総理「……何!? 本当か!?」

    官房長官「はい……私もまさかと思いました、が、」

     官房長官が手元の資料をめくる。

    官房長官「……まず間違いない、かと」

    総理「そんな……。 そんな、馬鹿な……」

    官房長官「………」

     官房長官が黙って資料を総理に渡す。

    総理「……こいつが、そうなのか」

     総理が手にした資料に、1枚のモノクロ写真がクリップで止められている。
     逞しい顔立ちをした、壮年の男性の写真。

    官房長官「はい。その写真の男が……」

    官房長官「テロ集団を率いる通称"隊長"。 そして……」


    官房長官「元、自衛官です」


    総理「クソ」

     およそ一国の首相にふさわしくない言葉を吐く。

    総理「もしマスコミにこの事実がバレてみろ 『国を護るべき自衛官が、史上最悪のテロリストへ』……こぞって報道するぞ」

    官房長官「…………」

    総理「左翼団体だって黙っちゃいない。防衛大臣の首だけじゃ済まないだろう……。 私まで……私まで責任を問われる……!」

    総理「次の選挙を待たずして私は破滅だ!」

    官房長官「…………」

    総理「大体、その宗教団体のトップは……そうだ、教祖とか言ったか、その教祖って奴ではないのか?」

    官房長官「……教祖はこの宗教団体のシンボル……。 信者達の心の拠り所と言ったところでしょうか。」

    官房長官「対して、隊長はその信者の先導者であり……扇動者でもあります」

    総理「どういうことだ」

    官房長官「このテロは、教祖と隊長、どちらが欠けても成立しなかったということですよ」

    官房長官「信者の心を虜にした教祖という存在。 そして圧倒的カリスマで団体の力を行動へと変えた隊長。」

    官房長官「……逢ってはならない二者が逢ってしまい、在ってはならない事を、起こしてしまったんです」

    827 = 826 :


    総理「……実質、教団を支配しているのはどちらなんだ」

    官房長官「はい。それについては公安の方から調査が上がっております……。」

     官房長官が新たな資料を鞄から取り出す。
     その表紙には大きく「極秘」の文字が。

    総理「公安が動いていたのか?」

    官房長官「はい。以前から内通者を教団内に潜入させ、探りを入れていたようです。」

    総理「では、なぜ……今回の事件を止められなかった?」 

    官房長官「……このテロリスト計画は、教団の中でも幹部クラスしか知らない、極秘扱いだったようです。」

    官房長官「故に、この情報を手に入れた時には……」

    総理「既に、事件は起きてしまっていた、ということか」

    官房長官「このテロ計画は、教団の中でも上層で賛否が分かれていたようです。」

    官房長官「妙な言い方ですが……教団の中でも、教祖を含めた『過激派』が起こした事件、ということです」

    総理「むう……それで公安のスパイも気付くのが遅れた、という訳か……」

    官房長官「ええ……」

    828 = 826 :


    総理「しかし……これだけの大事件だ。いくら水面下で計画したとしても、あの閉鎖空間で信者達に隠し通せるとは思えない。」

    官房長官「……おっしゃる通りです」

    総理「……というと?」

    官房長官「信者の中にも、『独立国家案』を知っている者はいたようです」

    総理「……! やはり……。 しかし、なら何故、公安は気付けなかったんだ? 少なくとも耳にしたことぐらいはあるはずだろう」

    官房長官「はい……。 ですが、その教祖というのが、普段から突飛な発言が目立っていたらしく……。」

    総理「突飛な発言……?」

    官房長官「えー……」

     長官が資料をペラリとめくる。

    官房長官「『瞑想すれば、宇宙人と交信ができる』、であるとか……」

    総理「………」

     また、資料を1枚めくる。

    官房長官「『あぐらで空中浮遊すると楽しい』、であるとか……」

    総理「………」

     紙をめくる音。

    官房長官「『足の裏で運命が診断できる』、とか……」

    官房長官「『教祖の体毛を刻んでフリカケにして食べると神通力が身につく』、とか……」

    総理「もう、いい。 もういいから先を言え、先を」

    官房長官「とにかく、そういった奇妙な発言を繰り返しており、その中に『独立国家案』があった、と」

    総理「ふむ」

    官房長官「本来であれば、その独立国家計画も、いつもの突飛な発案として適当に流されるところだったのでしょう」

    官房長官「ところが、その独立国家案、その思想に、この隊長が痛く共感し、」

     官房長官が写真を指でつまみ上げ、総理へ見せるように向ける。

    官房長官「ほぼ独りで、企画、立案、訓練、指揮に至るまで執り行い……」

    総理(独りで、だと……!?)

    官房長官「この事件が、起こったんです」

     言い終わった長官が、口を真一文字に結んだ。

     しばらくの間、部屋が静寂に包まれる。

    829 = 826 :


    総理「………は」

    総理「ははは」

    官房長官「………」

    総理「何て奴だ」

    官房長官「………」

    総理「……自衛隊に残っていれば……優秀な指揮官となっただろうに」

    官房長官「………」

    総理「………皮肉なものだな」

    官房長官「………」

    総理「かつて国を護ろうとした者が、国を脅かすことになろうとは」

    官房長官「…………」

    総理「………」

    官房長官「………」

    総理「……残り、」

    総理「残りの時間は、どれぐらいだ」

    官房長官「は。 向こうの指定した時刻まで、約6時間です……。」

    総理「6時間、か……」

    官房長官「現金とヘリの用意はさせております……が、」

    官房長官「……人質の命の保障は、出来ません……。」

    総理「そうか……」

     そう言うと、総理は体を深々と椅子に沈め、そして静かに目を閉じた。

     官房長官も、そっと目を伏せ、かすかに俯く。

     爛々とした眼光を放っているのは、モノクロの写真の男、ただ一人。

    ───

    830 = 826 :


    ───

     北校舎 3階 美術室


      ガリガリガリガリガリガリ……

     男のメモ帳に、次々と文字が刻まれていく。
     元々綺麗では無かった文字が、焦りと緊張で酷いことになっている。

     男は必死だった。

    「…………」ガリガリガリガリ

     時間。
     時間との勝負だった。

      ガリガリガリガリガリガリ

     男の思考スピードは、はっきり言って遅い。
     更に、記憶力も乏しい。
     故に、次々と浮かび上がるネガティブな妄想を、すぐに忘れてしまう。
     だから、自身の頭だけでは、それらの妄想を、思考の材料とすることが出来ない。

     そこで、男はメモ帳を使った。
     文字に書き起こし、記録をする。
     浮かぶ妄想を、忘却の彼方へ投げ捨てない。
     妄想を、妄想で終わらせない。
     全てを、自分の発想を、貪欲に、どんな些細な物も、貪欲に求めて、つなぎ止め、使う。
     そして、考える。 

     それが、男の戦い方だった。
     逆に言えば、それしか出来なかった。
     男の、唯一の、戦い方。

     が、しかし、弱点もある。

     それは、

    「………」ガリガリガリガリ

     時間が掛かる、ということ。

     妄想を思い浮かべる時間。
     手帳に書き込む時間。
     シュミレートする時間。
     最善の策を取捨選択する時間。

     一つの策を練るにも、多大な時間が掛かる。

    831 = 826 :


    「…………」ガリガリガリガリ

     一見、男の思考力は高いようにも見えるが、実際はそうでは無い。
     あくまで、時間を掛けて愚直な計算を積み重ねているだけである。
     故に、とっさの判断や閃きといった物とは無縁。
     ひたすら泥臭く、地道な思考の繰り返しと、積み重ね。

    「…………」ガリガリガリガリガリガリ

     そして、例え100の未来を考えようとも、実際に起こるのは1つの現実。
     シュミレートの大半は全くの無駄となるのだ。
     無駄で、無様で、無才の努力。

    「……………」ガリガリガリガリガリガリ

     故に、今まさに困難に置かれているように、不測の事態に弱い。

    「………これが……」ガリガリガリガリガリガリ

     そして、それが、

    「……こう、して………」ガリガリガリガリガリガリ

     それこそが、

    「……いや、ダメだ………」ガリガリガリガリガリガリ

     世に言う凡人と天才の境界線でもある。

    「……くそっ………」ガリガリガリガリガリガリ

     そして、

    「………ぐ……」ガリガリガリガリガリガリ

     刻、一刻と、

    「………畜…生………!」ガリガリガリガリガリ

     タイムリミットが、近付いていた。

    ────

    832 = 826 :


    ────

     南校舎 1階 空き教室

    隊長「2AO、1DO、聞こえるか」

     隊長が無線に向かって話し掛ける。

       ……ザッ……

    2AO『はっ!』

    1DO『はっ!』

    隊長「作戦を伝える……すぐに、1階空き教室へ来い……!」

    ───

    833 = 826 :

    ここまで。

    834 :

    お疲れちゃん

    836 :

    きた!!!!

    837 :

    乙乙!

    838 :

    女は教祖にヤられて欲しくないな。レ○プ系嫌いだし

    839 :

    好きな奴は死ねばいい

    840 :

    >>1乙!

    男さん!俺のケツ使えば落ち着くかもしんないすよ!

    841 :

    イカれ教祖の妄言に共感して行動に移したらしいけど、なんかそれにも裏があるっぽいような…?
    隊長がそれとなく教祖を誘導し、言質をとって行動に移したってのが実態かも知れない

    とにかく続きを楽しみにしてます。乙!

    842 :

    展開予想はほどほどに

    一乙

    845 :

    まじでおもしろいわ。>>1

    846 :

    来てたあああああああああああああああああああああ
    >>1乙!

    848 :

    >>841

    くたばれ


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