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元スレ美琴「ねぇねぇ!」上条「はいはい、今度はなんだ?」
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旅掛の言葉に美琴は戦慄する。仲の良かった両親が突然離婚すると言い出し、それが家族内の問題に収まらないと言う。
美琴の脳裏に学園都市の闇が掠める。『妹達(シスターズ)』の件で世界の汚さと容赦の無さを知ったからこそ恐怖する。
――自分のせいで、両親が何らかの脅迫行為に晒されているのではないか、と。
そんな美琴の不安とは裏腹に、両親は一瞬顔を見合わせると盛大に笑い出した。
美琴「なっ、なに笑ってんのよ!」
美鈴「あっははは、美琴ちゃんったら漫画の読みすぎ! どんな飛躍をすれば脅迫なんて発想になるのよ」
旅掛「第一脅迫ごときに屈するパパだとでも思うのかい?」
美琴「うぐっ……」
これには美琴も黙らざるを得ない。両親は学園都市で行われた凄惨な実験など全く知らないのだ。
美琴「だ、だったら誰に迷惑がかかるのよ! その年になって運命の人に出会ったから別れますってんじゃあるまいし!」
美鈴「…………」
旅掛「…………」
美琴「どうして黙るのよ!? え、まさか本当に……?」
美琴の背中に嫌な汗が伝う。頬を桜色に染めてモジモジしている両親に、自分はとんでもない地雷を踏んだのでは? と不安が
押し寄せてくる。そこへ追い討ちをかけるように美鈴が口を開く。
美鈴「ママね……運命の人に出会っちゃったの///」
美琴「…………」
美鈴「最初は感じのいい人だなぁ~ってくらいだったのよ。でも何度も会ってるうちにね、その……///」
初心な乙女のように恥らう母を見るに耐えぬと視界から外す。これは酷い、いくらなんでもあんまりじゃないの? と頼みの綱である
父に目で訴えてみるが……。
旅掛「わっはっは、分かるぞぉ~。パパも女神に出会ってしまったからな!」
美琴「…………」
旅掛「久しく忘れていた情熱が蘇ってきたんだ。人妻なんて関係ないッ! 必ずものにしてやるってね!」
美琴「人妻って何考えてんだこらーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
己の父によって家庭崩壊に追いやられたであろう一家に、心中で土下座をする美琴だった。
いくら悲観し嘆いても状況は変えられない。そう判断した美琴は、詳しい事情を聴くことにした。
美琴「離婚云々は置いといて、一体全体どういう状況なのよ」
旅掛「パパとママがお隣の上条夫妻にフォーリンラーブ! よっしゃ、略奪愛だぁぁぁ!! と乗り込んでみたら」
美鈴「刀夜さんたちもママたちにフォーリンラブでしたー♪ ってわけ」
美琴「……相手も頭がお花畑だったんかい。って、上条夫妻……?」
美鈴「そう! 美琴ちゃんの大好きな上条君のご両親よん♪」
美琴「は……はぁぁああああああああ!?」
母は今なんと言った? アイツの両親にフォーリンラブ?
美鈴「それでね? 美琴ちゃんは御坂美琴のままがいい? それとも上条美琴になりたい?」
旅掛「ちなみに当麻君は上条性のままらしいぞ」
美琴「バカ言ってんじゃないわよ! そんな漫画みたいな展開認められるわけないでしょーが!!」
罪悪感に押し潰されそうになる心を叱咤して美琴が吠える。こんなのはおかしい、世間が認めるはずがない。だから自分が止める。
何よりも、自分のヒーローである上条当麻を不幸にするわけにはいかない。そう決意した美琴に美鈴が囁く。
美鈴「いっそのこと上条美琴になればいいじゃない。そうすれば美琴ちゃんと上条君は兄妹になれるのよ?」
美琴「だから――」
美鈴「兄妹なら素直に甘えたり出来るんじゃないかしら? 今よりもっと仲良くなりたいんでしょ?」
美琴「…………」
美鈴「家庭の事情で不安定になってるから、気心のしれたお義兄ちゃんと暮らしたいって学校に申請してもいいのよ?」
美琴「アイツと一緒に暮らす……?」
美鈴「もうっ、アイツなんて他人行儀はダーメ! お兄ちゃん、兄さん、んー呼び捨てってのもありかもね」
美琴「当麻……お兄ちゃん……?」
美鈴「そうやって妹ポジションから少しずつ距離をつめていって、上条君をゲットすればいいのよ」
美琴「お兄ちゃんをゲット……」
美鈴「血の繋がりはないから将来的にも問題ナッシング! どう? 魅力的でしょう?」
美琴「うん、そうかも……ってんなわけあるかぁぁぁッ!!!」
悪魔の囁きにあっさり屈しそうな美琴だった……。
所変わって上条家。居間はカオス空間へと変貌していた。例によって御坂夫妻と同じく、イカレたテンションで
息子に離婚を告げた上条夫妻。そのあんまりな理由に真剣にへこむ上条当麻は諦めの境地にいた。
上条「はぁ……もうお互いで話がついてるなら認めるしかないじゃねーか」
刀夜「流石は当麻! 理解があって助かるよ」
詩菜「ええ、ほんとうに」
上条「俺の事はどうでもいいんだよ。問題は御坂だ。あいつ……きっと傷ついてる」
上条の脳裏に美琴の絶望に染まった顔が浮かぶ。超能力者だの常盤台のエースだの関係ない、上条にとって美琴は
守ると誓った大切な存在だった。傷心であろう彼女を慰めるため、上条は席を立つ。
上条「んじゃ俺は部屋に戻るから」
詩菜「強行軍で疲れたでしょう? そのまま使えるようにしてあるから、ゆっくり休んでくださいね」
上条「サンキュー、母さん」
詩菜が言ったように、長らく主が不在だった部屋はキレイに手入れされていた。疲れきっていた上条は、ほこり一つない
ベッドに倒れこみながら携帯を取りだす。そして慣れた手つきで着信履歴を開き、御坂美琴へ発信する。
上条「……俺だって戸惑ってるんだ、女の子の御坂はきっと落ち込んでるよな」
鬱屈しそうになる気持ちをグッと押さえ込む。今は悲しんでいる場合ではない。自分よりもっと辛い思いをしている少女が
いるんだ、と上条は意識を携帯へと向ける。三度、四度とコール音が鳴り、五度目が鳴る手前で繋がった。
美琴『……もしもし?』
上条「上条だけど、今いいか?」
美琴『う、うん』
携帯から聞こえる美琴の声音にいつもの溌剌さを感じない。だがそれも当然だと上条は思う。大人びているとはいえ、美琴は
まだ中学生だ。そんな美琴に配慮して、上条は極力優しい口調を心がける。
上条「その……もう聞いたよな? 俺たちの親が、あー……別れるって、さ」
美琴『ッ……うん』
上条「明日は俺たちを含めた全員で話すらしいけど、その前にどうしても御坂と話しておきたかったんだ」
美琴『どうして……?』
上条「そんなの心配だからに決まってんだろ」
淀みない上条の返答に携帯から息を飲む気配が伝わる。
美琴『あ…あはは、アンタが私の心配なんて明日は槍でも降るのかしら?』
上条「御坂……」
美琴『気持ちはありがたいけど私なら平気よ。大体 一年中親元を離れてるんだから別に問題ないでしょ?』
美琴の言葉はもっともだと思う。上条も美琴も学園都市の学生だ。上条に昔の記憶は無いが、小学生から大学生まで
皆 学生寮で暮らしているのは知っている。ホームシックになる子供も存在するが、大半は親が傍にいない生活が平常なのだ。
ならば両親が離婚したとして何か問題があるのか、と御坂美琴は問う。
その問いの明確な答えを上条はもち得ない。……しかしだ、それは感情を排した論理で、感情によって動く上条を納得させる力など無い。
上条「問題ないハズあるかよ! 現にお前、落ち込んでるじゃねーか!」
美琴『ッ!?』
上条「無理に取り繕うなよ。嫌なら嫌って言えばいいんだ。溜め込んだままじゃ絶対しこりが残っちまうぞ!」
美琴「…………」
上条「あ……わ、悪い。急に怒鳴っちまって……」
美琴『……ううん、嬉しかった。そ、その……私のために怒ってくれたんでしょ?』
上条「別に御坂のためってわけじゃ……ただ俺がムカついたから、ってなんでいい訳してんだ俺は!?」
美琴『私が知るわけないでしょうが。もう、バカなんだから』
電話口からクスクスと美琴の笑い声が聞こえてくる。上条はホッと一息吐くと、気を取り直して美琴に話しかける。
上条「まああれだ、もっと落ち込んでるかと思ってたけど、いつものお前で少し安心したよ」
美琴『ふふん、美琴センセーを舐めんなっつの。両親が納得してるなら、私は祝福してあげるわよ』
上条「はは、意外と逞しいな」
美琴『まあねー。……メリットだってあるし』
上条「メリット? リンスインシャンプー?」
美琴『アンタと兄妹になるのも悪くないって思ったの!』
上条「そっか、そういうのもアリかもなぁ……って兄妹!?」
美琴『だって私が母について行ったら上条美琴になるのよ? そうしたらアンタは私のおに、お、お……お兄ちゃんになるじゃん……』
蚊の刺すような声で爆弾を投下する美琴。そして上条は混乱の極みにあった。
上条「た、たしかにそうだけど! え、御坂が上条さんの妹!? いやそれなら御坂当麻に俺はなる!」
美琴『ちょっと落ち着きなさいよ』
上条「なんでお前はそんなに冷静なんだよ!?」
上条はてっきり美琴は父方について行くと思い込んでいた。なのでこれは完全に想定外だ。御坂が妹ォ? としきりに首を捻っている。
美琴を元気付けるために電話したハズなのに、本末転倒だった。
美琴『私だって混乱してるわよ。でも現実を正しく認識するのも大切でしょう?』
上条「そりゃそうだが……御坂が妹とか。うわぁ……」
美琴『な、なによ! 私じゃ不満だっていうの!?』
上条「…………」
上条の脳内で御使堕し(エンゼルフォール)の時の美琴が再生される。屈託の無い笑顔で上条にじゃれつく美琴。
うん、全然ありだと思う。上条はそう結論した。
美琴『もしもーし? アンタ寝てんの?』
上条「な、なあ御坂。ちょっと頼みがあるんだけど」
美琴『は、なによ?』
上条「お兄ちゃん♪ って呼んでみてくれないか?」
美琴『…………』
いたたまれない空気が携帯を挟んで漂っていた。
上条「今の無し!? 気の迷いなので忘れてくださいぃぃぃ!!??」
あまりの痛さに上条が絶叫する。一人っ子だから兄妹に憧れがーとか、隣人の義妹萌えが感染したんだ俺は悪くないーとか
意味の分からない釈明をする上条。その言い訳の嵐を止めたのは、美琴の一言だった。
美琴『お……お兄ちゃん……?///』
上条「~~~~~~ッッ!!?」
まるで気弱な病弱系妹の囁くような『お兄ちゃん』に上条当麻は撃ち抜かれた。同時にこれは不味いと自覚した。
これは麻薬だ、味を占めたが最期、時速300kmでシスコン街道を爆走してしまう!? そう上条の本能が警告していた。
上条「…………」
美琴『どうしたの、お兄ちゃん?』
上条「ダメだっ!! お兄ちゃん禁止! こんなんじゃ上条さんがおかしくなっちゃいます!?」
急な上条の狼狽に一瞬面食らう美琴だったが、そこは第三位。鍛え抜かれた明晰な頭脳が、ここは攻め時だと判断する。
母親譲りの悪い笑みを浮かべると、畳み掛けるべく攻勢を開始した。
美琴『ねぇねぇ! 何がダメなのお兄ちゃん?』
上条「ぐはっ!?」
美琴『ねぇってばぁー、教えてよお兄ちゃん♪』
上条「キャラ変わりすぎだろお前!? いつものビリビリは何処に行っちまったんだ!?」
美琴『ひ、酷い……私には上条美琴っていう名前があるのに……。お兄ちゃんは私のこと嫌いなの……?』
上条「ごめん、そんなつもりじゃ……って誰が上条美琴だ!? お前は御坂だろうが!!」
美琴『あははは、いいじゃん別に。つーかアンタの妹になるってのも楽しそうねえ』
上条「勘弁してくれ……」
溜息を零しながら不幸だ、と呟く上条。初めて上条をやりこめた喜びと、素直に想い人と話せている喜びとで絶好調な美琴。
二人の間には最早、両親のトンデモ離婚に対する悲壮感や憂いは無かった。
この空気がさせたのか、はたまた美琴が勇気を振り絞ったのか、または両方かは定かでないが、二人の関係を激変させる言葉を
美琴が放った。
美琴『こんな風にバカやりながら、アンタと一緒に暮らしたいなぁ……』
上条「……へ?」
美琴『ねぇねぇ、学園都市に帰ったらさ、その……アンタの部屋に行きたい』
上条「そ、それはまあ、構わないけど」
美琴『そしてね? 出来れば居候させて欲しいなぁ……なんて///』
上条「無理無理っ! 絶対無理です!! うちにはすでに二匹も居候がいるんです!」
美琴『……ダメ?』
上条「うぐぅ……だ、ダメじゃないけど無理だろ。常盤台って校則が厳しいらしいじゃねーか」
半ば落とされかかっている上条は常識の壁に縋った。何せ常盤台はお嬢様学校だ。こういえば美琴も大人しく諦めるだろうと
上条は考えた。仮に諦めなくても校則の壁は越えられまい、そう確信した。
美琴『じゃあ学校から許可が下りたらいいの?』
上条「ああいいとも。美鈴さんや学校を説得したなら、同居だろうがなんだろうが認めますことよ」
美琴『ふっふーん、今の言葉、忘れるんじゃないわよ♪』
結果から言うと上条の目論みは外れた。家庭の事情と(上条が原因の)漏電現象を盾に、美琴は常盤台を説き伏せたのだ。
第三位を封じ込める術を持つのが、上条だけだったのも功を奏した一因だった。
上条当麻は御坂美琴の性分を見誤っていた。ハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えようとする彼女の在り方を……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「――という流れで今に至るってわけ」
黒子「あり得ませんの!! そんなママレードな展開があってたまりますかっ!!」ガァァ
美琴「嘘じゃないわよ、ねぇ?」
上条「……コメントは差し控えさせていただきます」ゲンナリ
禁書「大体あってるんだよ」
黒子「マジなんですの!? 本当に上条美琴お姉様になってしまわれたんですのっ!?」
美琴「えへへ……て、照れちゃうわね///」カァァ
黒子「いやあああァァァッ!!? 後生ですから否定してくださいましぃぃぃ!!!」ギャース
禁書「じゃあ次は私とみことが仲良くなっていく過程を克明に…」
黒子「さらに追い討ちをかけるつもりですの!? 死体を蹴るが如く残酷な仕打ち!?」
美琴「最初はそりが合わなくて大変だったわよね」クスッ
黒子「聞きたくない! 聞きたくありませんのお姉様あああああああ!?」イヤイヤ
禁書「本当はまだ籍を移したりしてないから『みさか』のままなのにね?」
上条「理解してるなら白井を弄って遊ぶなよ……」
といったところで今回は終了
地の文があるのはママレードな上琴SSを殴り書きしてた名残だったり
次回からはまた台本オンリーになりますー
あと久々に禁書SS総合スレに投下したのでよろしければ読んでやってくださいませ、という宣伝
地の文があるのはママレードな上琴SSを殴り書きしてた名残だったり
次回からはまた台本オンリーになりますー
あと久々に禁書SS総合スレに投下したのでよろしければ読んでやってくださいませ、という宣伝
なるほどザ・ママレード乙!
あと総合のトムとジェリー的なあれも乙!
あと総合のトムとジェリー的なあれも乙!
えっ じゃあ>>1があのSSを書いたの? おおお……お見事でございました 乙!
ん?以前次回作はママレードと予告してた作品があったような…?
1年くらい前
1年くらい前
乙
地の分があっても読みやすいよ。
あと美琴のお兄ちゃん発言は破壊力ありすぎ
地の分があっても読みやすいよ。
あと美琴のお兄ちゃん発言は破壊力ありすぎ
流石にママレではないわなw
てか両親サイドがこんな酷いことになってるとは思っても見なかった…
てか両親サイドがこんな酷いことになってるとは思っても見なかった…
ママレネタを知ってる人と知らない人で印象変わりそうだな
知ってる人はあ~あれのパロか程度で流せるけど
バカ夫婦はもう4人一緒に爆発しろww
知ってる人はあ~あれのパロか程度で流せるけど
バカ夫婦はもう4人一緒に爆発しろww
ママレード自体がそうとう古い作品ですからね。私は愛蔵版で読みましたし
ともかく投下ー
ともかく投下ー
CASE 141 定期考査
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「もうすぐ定期考査だけど捗ってる?」
上条「……そ、それなりに」フイッ
美琴「こら、目を逸らすな!」
上条「は…ははは、大丈夫。多分赤点は免れそうだから」
禁書「志が低すぎるんだよ」ヤレヤレ
上条「いやいやインデックスさん、人には分相応というものがありましてね?」
美琴「いい訳しないの! テストまでまだ時間があるんだから努力するのよ!」
上条「えー」
美琴「私たちが見てあげるからテキストを出しなさい」
上条「はいはい……」ガックリ
CASE 142 現国
美琴「ねぇねぇ」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「……アンタ真剣に考えてる?」
上条「当たり前だろ。上条さんにふざけてる余裕なんてありませんよ」
禁書「問1 はかない、を漢字に変換し例文を作成しなさい」
上条「僕の友人は健康のためにパンツを穿かない」キリッ
美琴「…………」ポカーン
禁書「問2 問1の類義語を書きなさい」
上条「脱ぐ、もしくはキャストオフ!」キリッ
美琴「……アンタがアホなのはよくわかったわ」ゲンナリ
CASE 143 数学
美琴「ねぇねぇ」
上条「…………」
美琴「ねえってばー!」
上条「…………」
美琴「そこ間違ってるわよ!」
上条「…………」
美琴「無視しないでよ、ねえ!」ユッサユッサ
上条「サイン、コサイン、タンジェント? ワカラナイ、シラナイ、コムギコカナニカダ」プスプス
禁書「きゃあああ!? とうまの頭がショートしてるんだよ!?」ガビーン
CASE 144 日本史
美琴「ねぇねぇ」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「次は日本史だけど大丈夫……?」
上条「日本史には自信があるぜ!」
美琴「ほほう、それじゃ年表の語呂合わせいってみましょうか」
上条「なんと大きな平城京遷都!」
禁書「710年だね」
上条「鳴くようぐいす平安京!」
美琴「これは基本よね」
上条「いい国作ろう鎌倉幕府!」
禁書「武士の時代の幕開けなんだよ」
上条「いざ都に行かん室町幕府!」
美琴「1338年室町幕府の成立ね」
上条「いちごパンツだ☆本能寺の変態!」
美琴「1582年本能寺の……苺パンツってアホかーーーーーーー!!!///」ガァァ
上条「覚えやすいだろ?」ドヤッ
美琴「~~~~~~~~~ッッ!!///」ポカポカ
上条「いてっ、なんで叩くんだよ!?」
禁書「さすがデルタフォースの一角なんだよ……」ゲンナリ
CASE 145 化学
美琴「ねぇねぇ」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「元素周期表はちゃんと覚えてる?」
上条「完璧にバカにしてやがるな中学生……」
美琴「ふふん、悔しかったら答えてごらん?」ニヤニヤ
上条「えっとたしか……Hでリッチなミコっちゃん、ルビーせしめてフランスへ」
美琴「誰がえ、エッチだこらーーーー!!///」カァァ
上条「あ、K子さんだったっけ?」シレッ
美琴「わざとらしいのよ、この! このっ!!///」ポカポカ
上条「おやおや、人の寝床に潜り込んでくるのはエッチなのでは?」ニヤニヤ
美琴「そ、それは……だって……///」モジモジ
上条「だって?」
美琴「き…気持ちいいんだもん……///」
上条「ぶふっ!? お、おまっ、言い方考えろよ!?」
美琴「アンタが言わせたんでしょーが! このバカっ!!///」
禁書「これはもう赤点は免れないかも」ヤレヤレ
CASE 146 保健・体育
美琴「この変態っ!///」
上条「いきなりなんだ?」
美琴「私とインデックスが居るんだから少しは気を遣いなさいよ!///」
上条「は……?」
禁書「保健の勉強は一人でやって欲しいかも……///」カァァ
上条「なになに、卵巣から吐き出された卵子が子宮の…」
美琴「わざとか!? わざとだろこのバカあああああああああああああ!!!///」シュッ!
ゴキッ!!!
上条「ごっ、がッ!?」バターン
美琴「ハァ…ハァ……///」
禁書「す、すごい音がしたけど大丈夫かな……?」オロオロ
美琴「自業自得よ! もう……///」
CASE 147 政経
美琴「ねぇねぇ」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「モンテスキューって可愛いと思わない?」
上条「…………」
美琴「特に語尾の『きゅー』ってのが鳴き声みたいよねー」
禁書「きゅー?」ハテ?
美琴「きゅきゅきゅー!」
禁書「きゅきゅ!?」ビクッ
美琴「きゅー!」ウンウン
上条「お前らにだけはバカって言われたくねえ」ヤレヤレ
CASE 148 試験当日
小萌「それでは始めてくださーい」
上条(こ、これは……!?)
カリカリ
上条(分かる、分かるぞ!)
カリカリ
上条「上条さんにも問題の答えが分かる!」
小萌「しゃらーっぷですよ! 試験中はお静かに!」メッ
上条「は、はい、すみません」
カリカリ
上条(怒られてしまったが、まあいい。それより今はテストだ)
カリカリ
上条(やれる、やれるじゃないか!)
カリカリ
上条(フフ、フハハ……フーハハハハハハ!!!)ニタァァ
小萌「ひぃ!? か、上条ちゃんの顔が大変なことになってます!?」ビクビク
CASE 149 虫食い
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「テスト、どうだった?」
上条「フフフ、聞いて驚け! なんと解答欄を全て埋めてやったわ!」ドヤッ
美琴「はい……?」
禁書「すごいんだよ! いつもは虫食いだらけなのに!?」
上条「そうだろうそうだろう。上条さん自身、驚きを隠せません」
禁書「これで赤点は回避できそうだね!」
上条「ありがとう、インデックス。御坂も手伝ってくれてサンキューな!」ニコッ
美琴「え、ええ」
禁書「今日はお祝いなんだよ! とんかつが食べたいかも!」
上条「いいですとも!」
美琴(だ、大丈夫なのかしら? ……不安しか感じないんだけど)
CASE 150 圧倒的な差
小萌「それではテストを返却しまーす」
上条(確かな手応えを感じた。何も不安は無いはずだ!)
小萌「上条ちゃーん」
上条「はい!」
小萌「いい返事ですねー。テストのほうは――」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「ねぇねぇ!」
上条「……なんですか」ドンヨリ
美琴「うわっ、アンタ負のオーラが出てるわよ」
上条「そりゃそうですよ。こんな結果じゃあ、ねえ?」スッ
美琴「ええっと……保健以外 全部39点!?」ガビーン
禁書「ひぃぃ!? 妖怪一足りないが大繁殖してるんだよ!?」
上条「ケアレスミスやら解答欄が一個ずれてたやら、はは、もう笑うしかねーよ……」ズーン
禁書「久しぶりに不幸体質が炸裂したんだね……」
美琴「お、落ち込まないでよ。テストなんかじゃアンタの良いトコなんて計れないんだし」
上条「御坂……」
美琴「私もインデックスも、アンタが本当は凄いヤツだって知ってるから、ね?」ニコッ
上条「……因みにお前は何点だったんだ?」
美琴「……………………………………満点」ボソッ
上条「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ブワワ
禁書「とうま、ふぁいと!」
といったところで今回は終了
しばらくはマッタリペースでいきましょー
しばらくはマッタリペースでいきましょー
ルルーシュかよwwwwwwww
ただルルーシュとは圧倒的に違う頭の出来wwwwww
1543(以後蘇る鉄砲伝来)
1853(いやでござんすペリーさん)
いろいろあったなぁ
1853(いやでござんすペリーさん)
いろいろあったなぁ
金をドルに換えてくれないなんて「いくない(1971年)!!」ニクソンショック
日本史ではないかも
日本史ではないかも
いい国作ろうじゃイカンのか!? し、知らんかった……
気を取り直して投下ー
気を取り直して投下ー
CASE 151 雪
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「外めっちゃ雪降ってるわよ」ワクワク
禁書「積もるかな」ワクワク
上条「えー、積もらないほうがいいだろ。歩きづらいし、野菜の値段は上がるし」
美琴「所帯じみたこと言わないでよ」ヤレヤレ
禁書「そうなんだよ。とうまはもっと情熱を持つべきかも!」
上条「……なんでボロカスに言われてんだろ、俺」
美琴「とりあえず雪だるまは作るとして、何して遊ぼっか?」
禁書「うんとね、スキーがしたいんだよ」
上条「どんだけ積もらす気だ。スキー出来ちまうくらい積もったら、そもそも外に出れないから」
禁書「じゃあ雪合戦は?」
上条「却下。お前らが上条さんをフルぼっこにする光景が鮮明に…」
美琴「それ採用っ!」
禁書「やったぁー♪ 二人でとうまをやっつけようね」キャッキャッ
美琴「雪球を超電磁砲で乱れ撃ってやるわ!」キャッキャッ
上条「なんで上条さんを倒すのが前提になってんだよ!?」ガビーン
CASE 152 遠足の前日
美琴「ねぇねぇ!」
上条「……んぁ? ふあぁぁーーー……なんだよ真夜中に……」ショボショボ
美琴「雪が積もるって考えてたら、興奮して寝れなくなっちゃった」ワクワク
禁書「私もー」ワクワク
上条「ガキかお前ら……いや、ガキだけど」ゲンナリ
美琴「こんなの劇場版ゲコ太の封切り前以来よ。うぅ~♪ 楽しみね~」
上条「いいから寝なさい」
電磁目録「「はぁーい♪」」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
上条「ぐぅ……ぐう……」スヤスヤ
美琴「ねぇねぇ、寝ちゃった?」
上条「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
禁書「ぐっすり寝てるね」
美琴「もう積もったかな。……ちょっとだけベランダに出てみない?」ウズウズ
禁書「うん!」
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