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元スレ美琴「ねぇねぇ!」上条「はいはい、今度はなんだ?」
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長拳は確かに花拳繍腿とか言われちゃうかもねー。
少林拳は、よく分からん、、、てか流派多すぎ。
うちは空手どす。
少林拳は、よく分からん、、、てか流派多すぎ。
うちは空手どす。
>>251
合気の俺に死角は無かった
合気の俺に死角は無かった
CASE 91 衝撃
番外個体「ねぇねぇ! 今なんて言った!? ミサカ、すっごい愉快な単語をキャッチしたんだけど!」ゲラゲラ
一方通行「何って、猫ちゃンの事か?」
打ち止め「わぁー、この猫ちゃん三毛猫だよ! ってミサカはミサカは近寄って撫でてみたり♪」ナデナデ
一方通行「おいクソガキ、猫ちゃンは顎の下を撫でてやると喜ぶンだ」
打ち止め「えーっと、こう?」ナデナデ
スフィンクス「にゃあ♪」ゴロゴロ
一方通行「嬉しい時は、そうやって喉をゴロゴロ鳴らすンだ。覚えとけ」
番外個体「あ、あの……」オズオズ
一方通行「あァン?」
番外個体「冷酷非情な第一位が猫ちゃんなんて、全然似合わないんですけど……」
一方通行「何言ってンだコイツ?」
打ち止め「猫ちゃんがどうかしたの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」
番外個体「猫ちゃんだよ!? おっかない第一位が猫ちゃんとかほざいてんだよ!?」
通行止め「「???」」ハテ?
CASE 92 自由
打ち止め「ねぇねぇ、番外個体は何を怒ってるの?」
一方通行「ほっとけェ。どうせ思春期を拗らせちまったとかだろ。それより猫ちゃンだ」ナデナデ
スフィンクス「にゃ~ん♪」ゴロゴロ
番外個体「……(おかしいっ、第一位が猫ちゃんなんて、こんなの絶対おかしいよ!?)」ワナワナ
禁書「あーーっ!! スフィンクスだ!!」テッテッテ
美琴「あ、ほんとだ!」タッタッタ
打ち止め「あれー? この猫ちゃんはお姉様の? ってミサカはミサカは意外な事実に驚いてみる」
美琴「そうよ、スフィンクスは私のにゃんこよ!」
禁書「……(ふふ、ほんとは私のペットなんだけどなぁ)」ニコニコ
一方通行「チッ」
美琴「なに? なんか文句でもあんの?」イラッ
一方通行「別に」
番外個体「くふふ、第一位が気に入らないお姉様に朗報だよ」ニヤニヤ
美琴「な、なによ」
番外個体「そこの冷血漢はねぇ、お姉様の猫にあろう事か『猫ちゃン』とか言って触れ合ってたんだよ! あひゃひゃひゃ似合わねー!!」ゲラゲラ
美琴「……?」ハテ?
番外個体「……あ、あれ? 可笑しくないの? 猫ちゃんだよ?」オロオロ
美琴「え、だって」キョトン
禁書「スフィンクスは何処からどう見ても猫ちゃんなんだよ?」
番外個体「ぐああぁぁーーーーッッ!? 駄目だコイツら、ミサカと価値観を共有できねーー!!」ギャース
CASE 93 正義
美琴「アンタが何を言ってるのかサッパリだけど、一つだけ絶対の真理があるわ」
番外個体「し、真理?」タジタジ
禁書「有史以来、何時でも何処でも誰でも! この真理だけは覆せない」
一方通行「善も悪も関係ねェ。理解も定義も必要ねェ」
美琴「そう! 全てはスフィンクスに集約されていると言っても過言じゃないっ!!」
番外個体「なんなのそれ!? み、ミサカ……そんなの知らない! わかんないよ!?」オロオロ
一方通行「だからオマエはガキなンだよ」ニタァァ
番外個体「クソッ、適当な事並べてるだけだろ絶対! そこまで言うならミサカにも分かるように説明してみなよ!!」
超一方目録砲「「「 かわいいは正義!!! 」」」ドヤッ!!
打ち止め「おおーーっ!!」パチパチ
番外個体「フリーダムすぎる……援軍は、味方はいないの……?」
CASE 94 運命
美琴「ねぇねぇ!」
番外個体「……なに」ゲンナリ
美琴「スフィンクス、かわいいでしょ?」ズイッ
スフィンクス「にゃあ」
番外個体「う……ま、まあ確かに可愛いけどさ」
一方通行「おいコラ三下。猫ちゃンを抱く時は、ケツを押さえてやらねェと怖がらせちまうだろォが」ギロッ
美琴「ッ!?」ビクッ
上条「おおーい、やっと追いついた……。闇雲に探し回っても、ってあれ?」タッタッタ
美琴「!!」ササッ
上条「どうしたんだ? 背中に張り付いたりして」
一方通行「猫ちゃンを雑に扱ったから軽く躾けただけだ」ヤレヤレ
上条「へ……? 猫…ちゃん?」
打ち止め「うん! 猫ちゃん! ってミサカはミサカは肯定してみたり」
上条「~~~~~~~~~~~ッッ!?」プルプル
禁書「とうま?」
上条「あはははははッ!! 一方通行が猫ちゃんって!! それはねーよ!」ゲラゲラ
一方通行「…………」ムカムカッ
番外個体「……ッ!!(仲間だっ!! 待望のまともな感性の持ち主が来た!!)」
CASE 95 統計
美琴「ねぇねぇ!」
上条「は…はいはい、こ、今度はなんだ……? つーか痛くて死にそうなんですけど……」ボロボロ
美琴「猫じゃない。にゃんこ、もしくは猫ちゃんでしょう?」メッ
上条「いや、大の男にそれはキツイといいますか……」
美琴「ペットに話しかける時、赤ちゃん言葉になるってのは統計的にも立証されてるの。だから恥ずかしい事じゃないわ」
上条「統計って、どこ調べだ?」
美琴「ミサカ調べ」シレッ
上条「へぇ……って全部お前の遺伝子持ちじゃねぇか!!」
番外個体「そうなの……? 妹達ってアホの子ばっかなの?」ワナワナ
打ち止め「猫ちゃん♪ 猫ちゃん♪ ってミサカはミサカはそっと抱きしめてみたり」ギュッ
スフィンクス「なぅー♪」ゴロゴロ
一方通行「…………」
禁書「携帯をラストオーダーたちに向けて何をしてるの?」
一方通行「俺に課せられた義務みてェなもンだ。気にするな」シッシ
CASE 96 歩み寄り
美琴「ねぇねぇ」
一方通行「あァン?」
美琴「今日は少しだけ、アンタのこと理解したわ」
一方通行「…………」
美琴「アンタは最低最悪の極悪人だけど、嫌いなことに変わりないけど……」
一方通行「このヤロウ……ッ」イラッ
美琴「それでも、猫スキーな仲間だってのは認めてあげる」
一方通行「ッ!? オマエ……」
美琴「ふんっ! それが最大限の譲歩だから!」プイッ
禁書「いつか二人が、もっと仲良しになれればいいね♪」
上条「そうだな」
打ち止め「大丈夫だよ。あの人は本当に優しい人だから、ってミサカはミサカは確信してみる」
番外個体「えー、そんなのミサカつまんなーい」ブーブー
一方通行「超電磁砲、勘違いすンな」
美琴「は、何をよ?」
一方通行「猫スキーじゃねェ……猫ちゃンスキーだろうが」キリッ
美琴「!?」ガーン
番外幻想「「~~~~~~~~~~ッッ!!!」」プルプル
CASE 97 お好み焼き
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「せっかくだからお好み焼きパーティーをしましょう!」
禁書「はーい! 私はさんせーなんだよ!」シュビッ
打ち止め「ミサカもー! ってミサカはミサカは元気いっぱい挙手してみたりー!」シュビッ
上条「何が折角なのかはわかんねーけど、いいんじゃないか?」
一方通行「待ってろ。黄泉川に連絡してみる」pipi
番外個体「ったく、最終信号には激甘だねぇ」ヤレヤレ
美琴「スフィンクスともっと戯れたいからじゃないの?」
番外個体「さ、流石にそれは……」
上条「いくらなんでも、なあ……?」
一方通行「買出しはいいから楽しンでこいだとよ」pi
CASE 98 ペットの入店お断り
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「スフィンクスを店内に連れて入っちゃダメだって……」ションボリ
上条「スーパーは仕方ないよな。それじゃあ誰かが店の外でスフィンクスの世話を――」
一方通行「俺がする」ズイッ
上条「え……?」
一方通行「 俺 が す る 」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
黄泉川「一方通行たちは友達とお好み焼きパーティーをするんだと」
芳川「ふーん、珍しいこともあるものね」
黄泉川「よって買出し部隊は全滅。我が家の夕飯はカップ麺に決定じゃん」
芳川「待ってちょうだい! それでは栄養が偏ってしまうわ」ガタッ
黄泉川「赤と緑、どっちがいい?」
芳川「いやっ! カップ麺は嫌よっ!! 研究職時代に食べ飽きて、今じゃ見るだけで吐き気がするのよ!?」ガァァ
黄泉川「じゃあ外食にするじゃん?」
芳川「折角だから、私は赤のほうを選ぶわ」ストン
黄泉川「そんなだから引き篭もりニートなんてレッテル貼られるんじゃん」ヤレヤレ
芳川「直射日光、及び月光にあたると灰になっちゃうのよ」シレッ
黄泉川「桔梗……(出前を取ればいいってのは黙っておこう)」
CASE 99 広島風
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「お野菜をたくさん食べたいから広島風でいいわよね?」
上条「了解、んじゃ俺はキャベツを刻むわ」トントントントン
禁書「私はおこたにホットプレートを出すんだよ!」
一方通行「ガキが重いものを持つンじゃねェよ。ほら、寄越せ」ヒョイ
禁書「むむ、それならお皿を並べるんだよ!」
番外個体「一応お呼ばれしてもらってるからね。お皿くらいミサカが運ぶよ」ヒョイ
禁書「むむむ! それならソースとマヨネーズを……」
打ち止め「買ってきたソースとマヨネーズを開封しておくね、ってミサカはミサカはお手伝いに励んでみたり」
禁書「…………」クスン
美琴「インデックス、手が空いてるなら、玉が残らないように生地をよくかき混ぜてもらえる?」
禁書「まかせて欲しいかも!」パァァ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ジュー ジュー
禁書「んぅ~~~っ! もぐもぐ……お好み焼きにお餅は相性バツグンかも♪」ビローン
美琴「お正月の余りがあったから入れてみたんだけど」
番外個体「普通にイケるね」モグモグ
打ち止め「チーズも香ばしくっておいしいよ、ってミサカはミサカはもぐもぐ……」
上条「ははは、慌てなくても次が焼けるから。インデックスみたいに餅を詰まらせたら大変だぞ」ニコニコ
禁書「も、もうっ! とうまはデリカシーが足りないんだよ!///」カァァ
美琴「あの時はビックリしたわよねー。なんか白目剥いてたし」ニコニコ
禁書「みことも酷いんだよ! あ、アクセラレータも黙ってないで私の味方をして欲しいかも!///」チラッ
一方通行「…………」ピクピク
禁書「きゃああーーーーーーっ!!! 白目剥いて倒れてるぅぅーーーーー!?」ガビーン
CASE 100 こンなに嬉しいことはない
「ここは何処だ……? たしか俺は餅を喉に詰まらせちまって、そのまま……」
――ねぇねぇ! ニャン?
「誰だ……俺を呼ぶのは……?」
――しっかりして! ニャーン
「ハッ、悪党の俺にお似合いの最期じゃねェか……。もうほっとけよ……」
――やだよ!? 死んじゃヤダよぉぉ!! ニャー!
「泣くなよ……。俺なんかのためにオマエが泣くなよ……」
――お願いだから帰ってきて……! 我侭なんてもう言わないから、ってミサカはミサカは…… ニャオ
「……いつの間にか、俺にも帰る場所があったのか……」
――アクセラレータッッ!!! ニャー?
「そうか……こンなに嬉しいことはねェ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「ごふっ! がはっ! げほっげほっ! ハァ…ハァ……あァ?」
打ち止め「うわああーーーん!! 一方通行がーー!! ってミサカはミサカは……ッッ!!!」ポロポロ
番外個体「一方通行、餅を詰まらせて死す、なんつって」ケラケラ
美琴「なに不謹慎なこと言ってんのよ!? きっと大丈夫だから打ち止めも泣き止んで!?」アタフタ
禁書「じんこうこきゅーをするんだよ!? とうま、まうすとぅまうすなんだよ!?」アタフタ
上条「インデックスも落ち着け。一方通行なら水を飲ませたら落ち着いたから」
一方通行「何やってンだかなァ……。てかさっきの声とぬくもりは一体……?」
スフィンクス「にゃーん?」スリスリ
一方通行「オマエかァ……俺を連れ戻してくれたのは。ありがとうな、スフィンクスちゃン」キュンキュン
上条「……スフィンクスは雄なんだけどなぁ」ヤレヤレ
といったところで今回は終了
目標達成っ!! ってオチが一方通行になってる!? 上琴目録SSなのに!?
これはイカンでしょ、ってなわけで延長戦いきますー
目標達成っ!! ってオチが一方通行になってる!? 上琴目録SSなのに!?
これはイカンでしょ、ってなわけで延長戦いきますー
CASE 101 バレンタイン
美琴「ねぇねぇ!」
禁書「なにかな?」
美琴「明日はバレンタインデーよ!」デデン
禁書「!?」ビクッ
美琴「は、恥ずかしいけど、アイツにチョコを渡したいなぁ……なんて考えてるんだけどね? インデックスも一緒にどうかな?///」テレテレ
禁書「聖バレンタインの虐殺……血のバレンタイン……」ガクブル
美琴「ほ、ほら、二人でチョコケーキを作ってね? 夕飯は奮発して、ちょっとしたパーティーみたいなノリなら渡しやすいかなーって///」モジモジ
禁書「それとも聖バレンティヌス? た、たしかに恋人の守護神だけれども、その最期は血に濡れて……」ガクガク
美琴「ど、どうかな?///」
禁書「みことは恐ろしい子なんだよっ!!」クワッ
美琴「ふぇ……?」
CASE 102 齟齬
美琴「あっはははははは!」
禁書「わ、笑わないで……///」カァァ
美琴「チョコを渡すのは日本だけの習慣って知ってたけど、ぷくくっ」プルプル
禁書「私は敬虔なシスターだから仕方ないんだもん……///」プイッ
美琴「ごめんごめん、もう笑ったりしないから」
禁書「まったく、みことは不謹慎なんだよ。明日はお祈りをして過ごすのが十字教徒のスタンス――」
美琴「じゃあ残念だけど、インデックスはパスかしら?」
禁書「参加しないなんて言ってないかも!?」
CASE 103 打ち合わせ
禁書「ねぇ、みこと」
美琴「うん?」
禁書「ケーキの作り方なんて知らないんだけど」
美琴「インデックスは食い専だもんねー」ニヤニヤ
禁書「舌には自信があるんだよ」ドヤッ
美琴「あはは、褒めてないんだけどなぁ……。まあいいや、材料の買出しは私が行くから、インデックスは部屋の飾りつけをお願い」
禁書「……わっか?」
美琴「そう、わっかを作って飾るの」
禁書「それなら任せてくれて平気かも!」
美琴「そんじゃ材料を調達しに行きますか!」ガチャ
禁書「色紙♪ 色紙~♪ ……あとハサミ?」チョキチョキ
スフィンクス「にゃあ!?」ビクッ
CASE 104 売り切れ
美琴「勢い勇んで買出しに来たのはいいんだけど……」
ガラーン……
美琴「どうして肝心のチョコが売り切れてんのよ!?」ギャース
佐天「あれ? 御坂さん?」
美琴「うえっ!? さ、佐天さん!?」
佐天「奇遇ですね~。しかしお菓子売り場……しかもチョココーナーにいるとなれば」ニヤニヤ
美琴「あ、あはは……な、なんの事かなぁー?」アセアセ
佐天「例の同棲してる彼に渡すんですよね!!」
美琴「どどど、同棲っ!? わたっ、私は居候させてもらってるんであって、そそそんな事実はありませんのことよ!?///」カァァ
佐天「そんな動揺しなくても。日本語が変ですよ」クスクス
美琴「ううう……///」
佐天「御坂さんの彼氏、たしか……上条さんでしたっけ?」
美琴「かかか彼氏ッッ!!??///」ボンッ
佐天「違うんですか?」
美琴「ち、違っ!? まだっ、そのっ!? ああああーーーーもう訳分かんない!!!///」アウアウ
佐天「……(面白い人だ)」ニヤニヤ
CASE 105 失ったもの
禁書「ねぇねぇ、みこと!」
美琴「……なぁに?」ドヨーン
禁書「元気ないね。出先で何かあったの?」
美琴「友達からチョコを分けて貰えたけど、代わりに大切なものを失くしちゃったのよ。先輩としての威厳とか……」
禁書「大丈夫」ニコッ
美琴「インデックス……」
禁書「少しおバカなほうが男の人にモテるって、テレビで言ってたんだよ!」
美琴「バカって言うな!」プンスカ
禁書「みことは天才だと思うよ? でもとうまが絡むと途端に残念になるのが玉にキズかも」ヤレヤレ
美琴「~~~~~~~~ッッ!!///」
スフィンクス「にゃー」ペロペロ
美琴「スフィンクス~~、インデックスがいじめるぅぅ」ギューッ
スフィンクス「にゃっにゃっ!?」ジタバタ
ガチャ
上条「ただいまー」
美琴「!?」
CASE 106 家なき子
上条「ん? なんだこれ、生クリームにグラニュー糖って、お菓子でも作るのか?」
美琴「ああっ!! なにアレ!?」ビシッ
上条「へ?」クルリ
美琴「チャンス! ああーっと、手と足が同時に滑ったぁぁーーーーー!!」ガシッ
上条「み、御坂さん……?」
ガチャ ポイッ
上条「うおっ!?」ドサッ
パタン ガチャ
美琴「ふぅ……間一髪だったわね」ヤレヤレ
禁書「電光石火のスピードで とうまを家から閉め出したんだよ……」ポカーン
美琴「前日にバレちゃったらつまんないでしょ?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カァー カァー
土御門「最近は日が落ちると、めっきり冷え込むから大変だにゃー、ってあれは?」
上条「…………」カチカチカチカチカチ
土御門「何があったんだカミやん!?」ガビーン
上条「……同情するなら……おうちに入れて……」カチカチカチカチカチ
CASE 107 悪友
土御門「どうだカミやん、少しは暖まったかにゃー?」
上条「すまん、助かった。……本当に助かった」ヌクヌク
土御門「んで? 何をやらかしたんだ?」
上条「こっちが聞きてーよ。家に帰ったら問答無用で部屋を叩き出されたんだ」ションボリ
土御門「心当たりは?」
上条「ねーよ、ねえ。まったくこれっぽっちもない」
土御門「ふーむ……ハッ! ま、まさか……」ギクッ
上条「なんだよ?」
土御門「……この前カミやんちに行ったとき、ベッドの下にこっそり忍ばせておいた、例のブツを発見されたか」ボソッ
上条「お、おい、例のブツってなんだよ!? 嫌な予感しかしねーぞ!?」
土御門「端的に言って、エロ本ですたい」ニッコリ
上条「おまっ、ふざけんな!! 絶対それが原因だよ! よりによって御坂が居るのに、なんてことしやがるッ!!」ガァァ
土御門「いやぁ、ハハハ///」テレテレ
上条「なんで照れてんだ!? 褒めてねーよ!?」
土御門「まあまあ、こんな時は飲んで忘れるに限るぜよ」カシュ
上条「なんの解決にもならねーだろうが! ああもうっ、不幸だぁぁーーーーーーーーー!!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「できたーー!! チョコレートケーキ、我ながらいい出来だわ!」
禁書「クラッカーに飾りつけ用のモールとわっかも完成したんだよ!」
美琴「あとはアイツに見つからないトコに隠したら準備オッケーね♪」
禁書「……ところで とうまは? 外はもう真っ暗なんだよ」ハテ?
美琴「あはは、勢いで追い出しちゃったけど鍵は持ってるし、そのうち帰ってくるでしょ」
禁書「み、みこと? そこに置いてあるのって、とうまの鍵と携帯じゃないかな? ……あとお財布も」オズオズ
美琴「……え゛」
禁書「この寒空に一文無し……?」
美琴「さ、探しに行かなきゃ!!」ダダッ
禁書「待って、私も探すから!?」テッテッテ
CASE 108 家主の帰還
ピンポーン
上条「インデックスー? 御坂ー? そ、そろそろ開けて欲しいなぁー、なんて……」
シーン……
上条「お前らが見つけたであろう禁書は上条さんのあずかり知らぬもの、っつーか土御門の仕業なんだよ!」
シーン……
上条「いやしかし全く興味が無いかと問われれば答えに窮するといいますか……と、とにかくスミマセンでしたぁぁ!?」
シーン……
上条「おかしいな……。よく考えてみれば、明かりはついてるのに物音ひとつ聞こえない……まさか!?」
ガチャ
上条「御坂!? インデックス!? いないのかッ!! ……ってこれは?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「とうまぁーーーーー!!!」キョロキョロ
美琴「どうしよう……何処にもいない」オロオロ
禁書「河原の方に行ってみよう! まだあっちは探してないから」
美琴「もしかしてスキルアウトに絡まれたりしたんじゃ……!? それとも何か事故に……!?」
禁書「しっかりして!! とうまならきっと大丈夫。だから今は精一杯探そう?」
美琴「う、うん」
CASE 109 サプライズ
美琴「ねぇどうしよう、アイツが見つかんないよぉ……」グスッ
禁書「もしかしたら入れ違いになったのかも」ムムッ
美琴「私のせいだ……私がアイツを……うぅっ……」
禁書「泣いたら負けなんだよ! みことは弱気になってるだけ。マイナスのイメージなんかに負けないで!」
美琴「で、でも……」
禁書「なら想像してみて。こんな時、とうまならどうする?」
美琴「…………ッ」
禁書「みことが感じてる不安なんて幻想なんだよ。そのつまらない幻想がみことを苦しめるっていうのならっ!」
美琴「まずは……そのふざけた幻想をぶち壊す!!!」
禁書「だよね?」クスッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「灯台下暗しって言うし、案外スタート地点に答えはあったりするものかも」
美琴「そうね……」ガチャ
パンッ! パンッ! パンッ!
美琴「きゃっ!?」ビクッ
上条「ハッピーバレンタイン!! ……イブ?」
禁書「わぁぁ、綺麗に飾り付けてるんだよ!? とうまがやったの!?」
上条「まあなー。ケーキやらなんやら出しっぱなしだったから、上条さんにも察しがつきましたよ」
美琴「……いたぁ」ウルッ
上条「ちょ、ええーーっ!? なにゆえに涙目に!? どこか痛いのか!?」オロオロ
美琴「無事だった……ッ。ほんとに……ほんとによかったよぉぉ……」ギューッ
上条「は、離れてください御坂さん!? 当たってる、柔らかい何かが当たってますからっ!?///」
禁書「はぁ……そこは黙って抱きしめてあげるのが甲斐性かも」ヤレヤレ
CASE 110 手作り
美琴「ねぇねぇ……」
上条「うん?」
美琴「い、一応ね? その……手作りなんだけど……///」モジモジ
上条「だろうなぁ、作りっぱなしで片付けは俺がやったわけだし」
美琴「うぐっ」グサッ
上条「でもまあ……うん、うまいっ!!」モグモグ
美琴「ほんと……?」
上条「当たり前だろ。御坂の料理の腕前は知ってるし、それに……」
美琴「それに?」ハテ?
上条「生まれて初めて貰ったバレンタインチョコだからな」ニコッ
美琴「…………///」テレテレ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「スフィンクスにもケーキが届いてるんだよ」スッ
スフィンクス「にゃあ♪」モグモグ
禁書「差出人欄にはAxって書いてあるけど、誰なんだろう?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方通行「うィっくしッ!!」ズルズル
番外個体「うわっ、汚ねえ!? てかオヤジ臭え!?」
打ち止め「誰かがあなたの噂をしてるのかな? ってミサカはミサカは推測してみたり」
一方通行「チッ、どうせ碌でもない噂だろうがな…………あっ!」
番外個体「なに? もしかして浮いたネタの一つでもあんの?」ニヤニヤ
一方通行「一日間違えた……」ガーン
番外止め「「……なにを?」」キョトン
といったところで今回は終了
猫ちゃん用のケーキって、人間さま用より高いんですねー
猫ちゃん用のケーキって、人間さま用より高いんですねー
CASE 111 複雑な乙女心
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「昨日、初めてチョコを貰ったって言ったよね……」オズオズ
上条「言ったな」
美琴「でもアンタは記憶を失ってる。だから……その、去年以前にチョコを貰った可能性もあるのよね」ションボリ
上条「あー、たしかになぁ……」
美琴「それにアンタって結構……も、モテたりするんだろうし! いいい、いっぱいチョコを貰うのよね!?」アワアワ
上条「あはは、無い無い」ヘラヘラ
美琴「じゃ、じゃあね!? 私以外のチョコは、あの……出来れば貰ったり……シナイデホシイ」ゴニョゴニョ
上条「ん? よく聞こえないぞ?」
美琴「う、ううん、なんでもないから気にしないで。あ、あはは……///」
禁書「……(とうまの事だもん。きっとみことをガッカリさせるに違いないんだよ。こうなったら私が一肌脱ぐしかないかも!)」メラメラ
スフィンクス「Zzzz……」
CASE 112 慟哭、そして……
青ピ「なぁなぁ、カミやん」
上条「な、なんでせうか?」ビクッ
青ピ「そのパンパンに膨れ上がった紙袋は……なんなん?」ギロッ
上条「チョチョチョ、チョコですが何か!?」
青ピ「ほぉ、景気のええ話やなぁ。……時にカミやん、格差社会についてどう思う?」
上条「よ、よくはないと思いますが、上条さん如き凡人にはどうにも出来ない――」
青ピ「因みに僕はゼロ個や。レベルと同じゼロ。……カミやんは?」ニッコリ
上条「…………」フルフル
青ピ「怒らへんから正直に言うてみ?」
上条「……百個くらいかな」
青ピ「百個っ!? みんな聞いた? これは死刑もやむなしやろ?」
男子一同「異議なし!! というか今すぐ死ね! この格差を広げる権化めッッ!!!」
上条「テ、テメエらそれがクラスメイトに対する言葉かよ!?」ガビーン
青ピ「カミやんが悪いんやない。キミのフラグ体質がイカンかったんや」
上条「知るかそんなもん! そう簡単に、殺られてたまるかぁぁーーーーーーッッ!!!」ダダッ
青ピ「逃げても無駄やで! 総員、見敵必殺! 資本主義の豚を血祭りにあげるんやーーー!!!」
男子一同「うおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
吹寄「ったく、本当に馬鹿ばっかりね。あんたは参加しないの?」ヤレヤレ
土御門「オレは本命さえ確保出来れば、他はどうでもいいにゃー♪」ニヤニヤ
姫神「この。シスコンめ」
CASE 113 義理チョコ
神裂「ステイル、あなた宛にあの子からチョコレートが届いてますよ」スッ
ステイル「ッ!?」パシッ
神裂「……(今の反応速度、聖人に匹敵する速さだった!?)」
ステイル「お、おお……主よ、今まで一度もあなたの存在を信じておりませんでしたが、今日から信じます!!」ニコォォォ!!
神裂「……ッ(なんという笑顔ッ! ステイルが年相応の笑顔を!?)」ガビーン
ステイル「わざわざ僕のためにイギリスまで送ってくれるなんて……! ああ……勿体無くて食べれない」
神裂「……(言えない。私も頂いたなんて、口が裂けても言えません!)」
ステイル「ハハハハ、世界はこんなにも素晴らしかったんだな! 今なら上条当麻とすら友誼を結べそうだよ!」ニコニコ
神裂「……(まして建宮たちも貰っているなんてッ!! 神はあまりにも残酷すぎる!)」
ステイル「おっと、僕としたことが少々浮かれすぎてるようだ」
神裂「……(浮かれるというレベルではありません! 寧ろイカレてました!)」
ステイル「そういえば建宮と仕事の打ち合わせが このあと入っていたな」
神裂「……ッ(いけません!?)」
ステイル「神裂、建宮は何処に――」
神裂「はあああっ!!」シュッ
ドゴッッッッ!!!
ステイル「ごっ、がああああああああああああああああああ!!??」バターン!
神裂「許してください、これも平和のため……。今のうちに緘口令をしかねば!!」
CASE 114 Only my precious
黒子「お~ね~え~さ~まぁ~ん♪」ギューーッ
美琴「ちょ、黒子!?」
黒子「今日のバレンタインのため、黒子は心を込めてチョコを作りましたの!」
美琴「へぇ、あんたにも気になる男子がいたのか」
黒子「んな訳ありませんの! わたくしがお慕い申し上げますのは、この世でお姉様ただ一人ですのにぃぃ!!」プンスカ
美琴「はぁ……私は遠慮しとく」
黒子「ぐへへ、そのように素っ気無い態度をとられても、黒子は全てお見通しですのよ?」ニタァァ
美琴「へ? なにが?」
黒子「またまたー。お姉様も用意してらっしゃるんでしょう? わたくしへの本命☆チョコ♪」
美琴「……ごめん、ないの」
黒子「ほーら、わたくしの思った通り無い……ってどういうことですのっ!? わたくしたちの初バレンタインですのよ!?」ガーン
美琴「こ、今年からはアイツ以外にはあげたくないっていうか……この想いには真摯でいたいっていうか……///」モジモジ
黒子「きいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! なんですのその恋する乙女な表情は!?」ギリギリ
美琴「もう、からかわないで……///」イヤイヤ
黒子「正気に返ってくださいまし! あのような朴念仁、お姉様に相応しくありませんの!!」
美琴「アイツは朴念仁なんかじゃないわよ!! 私を幸せにしてくれるって言ってくれたもん!!」ガァァ
黒子「は…あ……? い、今なんと……?」プルプル
美琴「え……あ、やだっ!? いいっ、今のなし!?///」ワタワタ
黒子「……認めませんの」
美琴「うう、恥ずかしぃぃ……///」
黒子「このままでは終わりませんのォォーーーーーーーーーーーー!!!!」ウガァァ!!
CASE 115 コーヒーゼリー
打ち止め「ねぇねぇ! 今日はバレンタインだよ、ってミサカはミサカはぐうたらしてるあなたを起こしてみたり!」ユッサユッサ
一方通行「……だりィ、やる気が出ねェ」
番外個体「ありゃ? いつにも増して無気力じゃん」
一方通行「なンで焦っちまったンだ、俺は。あァ……モフりてェ」
打ち止め「よくわからないけど、はい! ってミサカはミサカは感謝の気持ちを差し出してみる」スッ
一方通行「気持ちだけ貰っとく。甘いもンはダメなンだ」
番外個体「チョコなんて一言も言ってないよ? 騙されたと思って受け取りなよ」ニヤニヤ
一方通行「はァ? ……これは、コーヒーゼリー?」
打ち止め「うん、あなたの大好きなコーヒーのお菓子だよ、ってミサカはミサカは自信満々にスプーンを渡してみる」
一方通行「……うめェ」モグモグ
打ち止め「ほんとに!?」
一方通行「嘘は言わねェよ」
打ち止め「もうっ! それならもっと嬉しそうにすればいいのに、ってミサカはミサカは少し納得がいかなかったり!」
一方通行「クソガキ、オマエは俺にどンなキャラを期待してるンだっつの」ヤレヤレ
番外個体「……いつもの第一位だ。この前のはミサカの気の迷いだったのかな?」ウーン?
CASE 116 産地直葬
ピンポーン
配達員「受け取りのサインをお願いします」
禁書「かみじょう、っと」カキカキ
配達員「上条さんは国際派なんですねー。これ全部、海外からのお荷物でしょう?」
禁書「た、大した事でもないんだよ。はい、サインはこれでいいのかな?」
配達員「ええ、ありがとうございましたー」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
禁書「いつわを筆頭にチョコの大軍。これは壮観かも……」ゴクリ
スフィンクス「にゃー」
禁書「神に仕えるシスターが贔屓するのは、いけない事だけど……覚悟を決めるんだよ」キリッ
スフィンクス「にゃにゃっ!?」
禁書「スフィンクス……キミのご主人様の決死の特攻……最期まで見届けてね?」ニコッ
スフィンクス「にゃーーっ!?」
禁書「例えいつわ達に恨まれても! 親友のために私は逝くんだよ!!」ムシャムシャ バクバク
CASE 117 戦果
美琴「ねぇねぇ!」
上条「うぅ……全身が痛い。あいつら滅茶苦茶しやがってぇぇ……」ボロボロ
美琴「ど、どうだった? いっぱい貰えた……?」ドキドキ
上条「……驚きの戦果ですよ。そこの紙袋」
美琴「え……ええーーーーっ!? ちょっと何これぇ!? 大きな紙袋が二つもパンパンになるってどんだけ……」ガビーン
上条「貰える心当たりなんかねーし、恐らく記憶を失くす前に色々あったんだろ。昔の俺は一体何者だったんだろうな……」ゲンナリ
禁書「とうま、このチョコどうするの?」
上条「義理とはいえ、くれた子には申し訳ないけどさ、インデックス、食べてもらっていいか?」
禁書「任せて欲しいんだよ!(げふっ、……さすがにチョコは飽きたけど、まだまだやれるんだよ!!)」
美琴「いいの……?」
上条「う~ん、不思議とチョコを欲しいって思わなかったんだよなぁ」
美琴「え?」
上条「上条さん的には昨日のケーキで満足っつーか、うん……きっと満たされたんだよ」
美琴「そ、そっか……///」
上条「顔が赤いぞ?」
美琴「あ、赤くなんてないわよ! それより、ら、来年も貰ってくれる……?///」カァァ
上条「お、おう。もちろんだ」
CASE 118 もういない、あなたの為に
禁書「ふふっ、みこともとうまも嬉しそう」クスッ
スフィンクス「にゃー……」ブルブル
禁書「ベランダは冷えるね。まだまだ春は来ないみたい」ギューッ
スフィンクス「…………」
禁書「必要悪の教会のみんなには、みことに手伝ってもらってチョコを送れたんだけどね……」
スフィンクス「…………」
禁書「本命チョコは渡せないんだよ」
スフィンクス「…………」スリスリ
禁書「慰めてくれるの? ……ありがとうね」
スフィンクス「にゃあ」
禁書「どうして気付いてあげられなかったのかなぁ……。私のために命まで投げ出してくれたのに」
スフィンクス「…………」
禁書「私だけは絶対に気付かなきゃいけなかったのに……ずっと一人ぼっちにしちゃってた」
スフィンクス「…………」
禁書「でも、せめて……想い続けるくらいは許してくれるよね……?」
スフィンクス「…………」
禁書「ハッピーバレンタイン――」
CASE 119 女の勘
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「なんだかインデックスの様子が変じゃない? 今だってベランダで黄昏てるし」
上条「たしかに」
美琴「憂いを帯びた瞳、何処か儚げな表情……これは空腹のサインよ!」
上条「そうか? 俺には寂しさに耐えてるように見えるんだが……」
美琴「いいえ、間違いないわ。女の勘がビリッと告げてる!」
上条「……当てになるのかそれ?」ジトー
美琴「任せなさい! 伊達に十四年も女をやってないわ」ガチャ
上条「そこはかとなく不安だ……」
CASE 120 家族
上条「よっ、こんなとこに居たら風邪引くぞ」
禁書「うん……」
上条「空が真っ赤だなぁ」
禁書「綺麗な夕焼けだね」
上条「…………」
禁書「空がこんなに近い……ここならちょっとは距離を縮められるかなって思うんだ」
上条「天にまします我らの父よー、ってヤツか?」
禁書「ぶっぶー、ハズレ」クスッ
上条「あーあ、神様フラれてやんの」
禁書「内緒だよ? いつもの私は敬虔なシスターさんなんだから」
上条「敬虔ねえ、暴食は七つの大罪の一つじゃなかったっけか?」ニヤニヤ
禁書「と、とうまっ!」
上条「好意的に言って、食いしん坊ってとこか?」
禁書「どこに好意があるのかな!?」
上条「あはは、その調子なら大丈夫だよな。大体お前にシリアスは似合わないっての」
禁書「……とうまのくせに生意気かも」ボソッ
上条「家族のフォローに対して、それは酷くない!?」ガビーン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
美琴「じゃじゃーん! 今晩は奮発してステーキにしましたー!!」
禁書「ビーフ!? とうま、松坂ビーフなんだよ!?」ジュルリ
上条「いやいや、流石に松坂牛なわけが…」
美琴「よくわかったわね」
上条「ええっ、マジで!?」ガーン
禁書「蕩ける食感ッ! ビーフ本来の臭みの無い味わいッ! そして最高の焼加減ッ! グッドなんだよ!」モグモグ
上条「うめぇ……つーかいくらすんだよこの肉」モグモグ
美琴「インデックスも元気出たみたいだし、いくらでもいいじゃない」ニコニコ
禁書(もう あなたには会えないけれど、私にはお互いを思い合える家族がいます。だから心配しないでください。いつか……また会う日まで)
といったところで今回は終了
一巻でお亡くなりになった上条さんにも救いが欲しい……
一巻でお亡くなりになった上条さんにも救いが欲しい……
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