のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,858人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ垣根「ただいま」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 垣根 + - 垣根帝督 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    451 :

    >>1です
    12月中旬くらいまでは投下できそうにありません
    でも完結はさせます
    すいません

    452 :


    待ってる

    454 :


    絹旗「という訳でファミレスに超来ました」

    フレ「誰に説明してるの」

    麦野「鮭弁まだかにゃ~ん」

    カランカラーン

    垣根「おい、買ってきたぞ」

    麦野「おっせぇんだよカスが。第2位のくせに使えない男ね」

    垣根「4位の知能じゃお礼も言えないのか。哀れだな」

    麦野「死ねクズ。さっさと何か頼め」

    絹旗「超お腹すきましたね。丁度お昼ですし、未元物質も何か超選んで下さい。まとめてオーダーするので超早く決めて下さいノロマ」

    垣根「何この扱い」

    フレ「久しぶりにパスタでも食べようかなー」

    絹旗「私も超同じのにします」

    垣根「じゃあ俺もそれでいいや」

    麦野「却下」

    垣根「は?」

    麦野「うちの部下にテメェみたいな粗大ゴミと同じモン食わせる訳にはいかないの。変えろ」

    垣根「……えっと、じゃあ、肉とライスで」

    絹腹「超頼んでおきますので、未元物質は私とフレンダと麦野のジュースを超取って来てください」ピンポーン

    垣根「…………パシリかよ」

    455 = 454 :


    ―数十分後

    麦野「はぁ……ていうかアンタ第2位のくせに声オタとか恥ずかしくないの?世間体ってのを気にしなさいよ」モグモグ

    垣根「テメェもだろ」モグモグ

    麦野「鮭弁はおいしいなぁ」モグモグ

    垣根「無視すんな」モグモグ

    絹旗「さっきの超殺伐とした雰囲気はどこにいったんでしょうか」モグモグ

    フレ「さぁ?」モグモグ

    垣根「つーかテメェみたいな年増ビッチが愛生ちゃんを好きなんて意外だな」

    垣根「あだだだだだだ。足踏むな!いってぇよ!!」

    麦野「次はねぇぞ」

    垣根「すいません」

    絹旗「そうですよ麦野。私も超意外です。麦野が声優を超好きだなんて」

    フレ「私もかなり意外ってわけよ」

    麦野「……そうね。声優を好きだなんて私のキャラじゃないわね」

    麦野は箸を置くと、豊崎愛生と自分の出会いを話し始めた。

    456 = 454 :


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    麦野「はぁ……つっかれた……」

    今日はとある施設の防衛が仕事だった。
    ターゲットに勝ち逃げされたうえ、服も髪もボロボロで気分は最低に沈んでいた。
    早く湯船に浸かりたかったけれど、帰って来たばかりで暖かい風呂など沸いているはずがない。

    麦野(一人暮らしってのはこういう時に不便ね。誰も用意なんてしてくれないし)

    破れたストッキングを脱ぎ、ゴミ箱に入れた。
    風呂を沸かすためにボタンを押してからソファに座る。
    柔らかい感触は疲れた体に優しかったけれど、静まりかえった部屋は居心地が悪い。

    麦野(テレビでもつけるか。……でもこの時間じゃ、くだらないバラエティしかやってないのよね)

    ため息をついて髪をかき上げる。
    風呂が沸く僅かな時間が暇でしょうがない。

    ふと、少し前に買ったプレイヤーが目に入った。
    そういえばこれでラジオも聴けた筈だ。
    いつもはラジオなんか聴かないけれど、なんとく手を伸ばしてみる。

    457 = 454 :


    ラジオ『背伸び寝転びクッション完備』

    ラジオ『あなたに届けるお喋りセラピー』

    ラジオ『はじまるよっ!』

    ラジオ『豊崎愛生のおかえりらじお』

    なんだこれは。
    たまたまつけた局からは、優しいBGMと明るい女性の声が流れてきた。
    くだらない、と思い番組を変えようと思ったけれど少しの間くらいいいかと思い直す。

    ラジオ『みなさん、おかえりなさい。豊崎愛生です』

    ラジオ『さぁ、この番組はお疲れモードで帰宅した貴方を私、豊崎愛生がおかえり!っとお出迎え』

    ラジオ『心通わすほっこりトークで、溜まった疲れをゆる~りとほぐしてしまおうというリアルタイムプログラムです』

    麦野(おかえり、か……)

    一人暮らしの麦野はそんな言葉を滅多に使わない。
    同居人が居ても使うかは妖しいが。

    麦野(…………おかえりが冒頭のあいさつなんて変なラジオ。ちょっと聴いてみるか)

    甘ったるい声だけれどはっきりと喋り、トーク全体のテンポも良くてなかなか好印象だった。
    番組の途中で風呂が沸いたが、ラジオが終わるまで動く気が起きなかった。

    麦野(……毎週、木曜日。次も暇だったら聴いてもいいわね)

    458 = 454 :


    それから毎週木曜日は知らない女性のラジオを聴くようになった。
    ラジオの中でよく分からない単語が出て来て、調べてみたらアニメのタイトルだと分かった。
    そこで初めて豊崎愛生は声優だと知る。

    麦野(ふーん……最近の声優って可愛いしお洒落なのね)

    声優は声が良く顔が悪いという古いイメージしか持っていなかった麦野にとって豊崎愛生の存在は新鮮だった。
    それまで漫画もアニメも興味なかったけれど、少しだけ見るようになった。
    ろくに練習しない軽音楽部員の日常を描いたアニメは、仕事での嫌な気分を忘れさせてくれた。

    麦野「……でも、これってヤバくない?」

    声優のラジオを聞いて深夜アニメを見る。
    認めたくはないけれど、オタクという部類にかなり近づいてしまっている。
    もし仲間にバレたらリーダーとしての威厳が無くなってしまうだろう。
    それだけは避けなければ。
    絶対にバレてはいけない。

    麦野は今まで以上に外見に気を使い、オタクまがいの趣味を持っていることをカムフラージュした。

    459 = 454 :


    ―――――――――――――――――――――――――

    麦野「というわけよ。パックしながら聴くラジオは最高だわ」

    垣根「よく分かってるじゃねぇか」

    麦野「つーかテメェのせいでこの二人にバレたじゃねぇかよ。責任とって殺されろ」

    垣根「はぁ!?意味分からねぇぞ!テメェが勝手に自爆したんだろうが!」

    麦野「あ?テメェのせいだろハゲが!」

    垣根「ハゲじゃねぇよ。それに俺のせいじゃない」

    絹旗「……」

    フレ「……」

    麦野「ごめんね。自分らのリーダーがオタクだなんて。気持ち悪いし格好つかないでしょ?」

    フレ「そんなことないってわけよ!」

    絹旗「そうですよ!ただ、超意外すぎて言葉が出なかっただけです!」

    麦野「……本当に?」

    フレ「本当に!何が好きでも麦野は麦野だよ!!」

    絹旗「気持ち悪くなんて超ないですよ。だって、麦野ですから」

    麦野「……ありがとう」

    垣根「なんだこの雰囲気」

    絹旗「でも2位は超キモイです。超浜面みたいです」

    垣根「あ?」

    麦野「確かに。テメェが愛生ちゃんオカズに抜いてると思うと吐き気がするわ」

    垣根「してねぇよ!!!」

    460 = 454 :


    麦野「はぁ……本当に最悪よ……」

    垣根「だから抜いてねぇって言ってんだろ」

    麦野「その話はもうしてねぇよ。いつまでも下のこと考えてんじゃねぇぞ糞野郎」

    垣根「……テメェ」

    フレ「何が最悪なの?」

    絹旗「2位ですか?そうですよね超最悪ですよね。私も超同意です」

    麦野「それもだけど、違うわよ」

    垣根「お前ら素直すぎだ」

    麦野「……こないだのね、ラジオを聴き逃しちゃったのよ」

    フレ「あちゃー…楽しみにしてるものを逃すなんてショックってわけよ」

    麦野「おい糞」

    垣根「糞だけで誰を呼んでるか分かるのが嫌だな」

    絹旗「分かるってことは自分が超糞だっていう自覚が超あるからですよ」

    垣根「超超うるせぇぞ。ミニスカート穿いてるくせに色気が全くないチビガキ」

    絹旗「な!?」

    麦野「おい無視してんじゃねぇぞ」ガン

    垣根「いってぇ!蹴るな!」

    461 = 454 :


    麦野「ねぇ、こないだの放送録音してない?」

    垣根「……してるけど」

    麦野「アンタに頭下げるなんて死ぬほど嫌だけど、下げるから貸して」

    垣根「全然人に物を頼む態度じゃねぇな」

    麦野「…………オネガイシマス」

    垣根「心が籠ってねぇ」

    麦野「おい!!!テメェいい加減にしろぉぉぉぉ!!!
    こっちが下手に出りゃいい気になりやがってよぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォ!!!」ガタッ

    垣根「大声出すな!そもそもお前がいつ下手に出てたんだよ!?」

    フレ「凄い注目されてる…」

    絹旗「超仕方ないですよ」

    麦野「……いやなら、いいわよ」

    垣根「ばーか」

    麦野「あ?」ギロ

    垣根「怖いから睨むな。別に頭なんか下げなくても貸してやるよ」

    麦野「え」

    垣根「テメェは気に喰わないけど、愛生ちゃん好きなら助け合わないとな」

    麦野「……アンタ」

    垣根「礼はいらねぇよ。その代わり、ちゃんと愛生ちゃんを応援しろよ」

    麦野「分かってるわよ」

    絹旗「麦野、超良かったですね!」ニコ

    麦野「…………うん」ニコ

    垣根(やっぱり大人しければすげぇ美人だよなコイツ)

    麦野「糞野郎でも使えるときがあるのね。糞だけど」

    垣根(……………前言撤回)

    462 = 454 :

    ここまでです。
    間をあけて本当に申し訳ありません。
    読んでくれてありがとうございます。

    463 :

    乙です。声優萌えって、声に萌えてるの? 何か不思議だな。

    464 :

    あけましておめでとう! 再開するの待ってたぜ!

    465 :

    安定の面白さww
    乙!

    466 :

    いや~落ちるのかと思って心配してた。
    頑張ってね、期待してるし

    467 :

    乙。
    一ヶ月以上空いてたのかな……

    468 :

    このスレ面白ーいぞ☆
    続き待ってます

    469 :

    そろそろ生存報告でも

    471 :

    生存報告だけでもクレー

    472 :

    作者の書き込み2ヶ月なし・・・
    残念ながら削除対象か

    473 :

    どうやら同棲騒動で>>1の心も折れてしまってたか

    474 :

    なんか戻ってきそうな気がするから、積極的に削除依頼は出さないことにする

    475 :

    頼む早急に生存報告だけでもくれー!

    476 :

    生存報告してええええ!!

    477 :

    無事か!?生存報告してくれずっと待ってる


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 垣根 + - 垣根帝督 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について