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元スレ垣根「ただいま」
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黄泉川「一人ずつ話すじゃんよ。まずは一方通行」
一方「俺は、垣根くンが打ち止めに危害を加えようとしたから、イスを投げたンだよ」
垣根「あ?危害なんて加えようとしてねぇよ(最初はその予定だったけど……)」
黄泉川「お前は黙るじゃんよ」
垣根「はい」
黄泉川「打ち止めは元気そうだけど、何をされそうになってたんだ?」
一方「ピーマンを、無理矢理食べさせられそうに、」
黄泉川「アホか!!!!」
怒鳴りながら一方通行の頭に容赦なくゲンコツした。
ゴン!と良い音して、一方通行は涙目になる。
見ているだけでも痛そうで、垣根達は頭を触った。
黄泉川「好き嫌いさせるなっていつも言ってるじゃん!!
甘やかしてばっかりじゃ、打ち止めの為にならないじゃん!?」
一方「でも、アイツは普通の人間より長く生きられねェンだぞ!?
だったら好きなモンをたくさん食べたほうがいいに決まってる!!」
黄泉川「嫌いな物から目を背ける人間っていうのは、
将来ゴミみたいになるじゃん。打ち止めがそうなってもいいの?」
一方「……それは、そのォ」
黄泉川「それくらいの理由でイス投げちゃ駄目じゃん?お店の人がどう思うか想像できるじゃんよ」
一方「…………ン」
黄泉川「よし、反省してるな。で、次は髪の長い子に聞こうか?名前は?」
垣根「……垣根帝督です」
黄泉川「レベルは?」
垣根「……5です。第2位です」
黄泉川「はぁ……1位も2位も情けないじゃんよ」
垣根「俺は喧嘩売られただけだよ」
黄泉川「いちいち買うな」
垣根「でも、ムカついたし」
黄泉川「馬鹿かお前は。ムカついたって理由で喧嘩してたら友達できないじゃん」
垣根「…………すいません」
黄泉川「次は上条。小萌先生が泣くぞ?」
上条「俺は、その……頭に血が登っちゃって。すいません……」
黄泉川「……そこの少年の顔腫れさせたのは?」
上条「すいません……俺、です」
一方「でも、三下は悪くねェ!」
垣根「そうだ!俺があんなこと言っちまったのがわりぃんだよ!」
黄泉川「へぇ……とにかく、経緯を聞かせてもらうじゃんよ」
―――説明中
黄泉川「…………お前らは馬鹿じゃん」ハァ
垣根「な!」
黄泉川「自分の好きな物馬鹿にされたら、腹が立つのは分かる。でも人様に迷惑かけるなんて最低じゃんよ」
上条「ごもっともです……」
黄泉川「喧嘩なら河原とかでやるじゃんよ。夕日をバックに拳を交わせば友情が深まるじゃん?」
一方「それはねェよ……」
黄泉川「で、最後は花飾りの女の子。名前は?」
初春「初春飾利です。すいません……私、風紀委員なのに……」
黄泉川「男相手に取っ組み合いするなんてヤンチャじゃんよ」
初春「えーっと、その、私もその、少しムカッときちゃって…」
黄泉川「大人しそうな外見なのに意外じゃん。この男に何かされたの?」
垣根「何もしてねぇし」
初春「頭、掴まれました」
垣根「それはテメェが悪いんだろ」
初春「別に私変なこと言ってないじゃないですか」
垣根「あ?人を外見で勝手に判断しやがっただろうが!」
初春「外見については褒めてるじゃないですか?何が不満なんですか?」
黄泉川「…………お前らは馬鹿じゃん」ハァ
垣根「な!」
黄泉川「自分の好きな物馬鹿にされたら、腹が立つのは分かる。でも人様に迷惑かけるなんて最低じゃんよ」
上条「ごもっともです……」
黄泉川「喧嘩なら河原とかでやるじゃんよ。夕日をバックに拳を交わせば友情が深まるじゃん?」
一方「それはねェよ……」
黄泉川「で、最後は花飾りの女の子。名前は?」
初春「初春飾利です。すいません……私、風紀委員なのに……」
黄泉川「男相手に取っ組み合いするなんてヤンチャじゃんよ」
初春「えーっと、その、私もその、少しムカッときちゃって…」
黄泉川「大人しそうな外見なのに意外じゃん。この男に何かされたの?」
垣根「何もしてねぇし」
初春「頭、掴まれました」
垣根「それはテメェが悪いんだろ」
初春「別に私変なこと言ってないじゃないですか」
垣根「あ?人を外見で勝手に判断しやがっただろうが!」
初春「外見については褒めてるじゃないですか?何が不満なんですか?」
垣根「外見しか見ない女が大っっっっっっっ嫌いなんだよ!」
垣根「いつも、いつも、顔と第2位って肩書のせいで頭カラッポのアホ女に好かれんだよ!」
垣根「そのくせ、性格知った途端バイバイだぜ!ふざけんな!」
垣根「幼い頃から、ずっと、ずーーーっと、だ!ウザったいんだよクソ!いい加減にしろ!!」
垣根「女なんかクソだ。俺には愛生ちゃんしか居ねぇんだよ!!」
初春「別に私は性格については否定してないですよ?オタクなのが嫌なだけで」
垣根「うるせぇな。どうせテメェだって俺がオタクじゃなさそうって
外見で勝手に判断しやがったんだろ?そういうのが死ぬほどうぜぇんだよ」
初春「そうなんですか。でも、私はオタクっていう人種が死ぬほど嫌いなんですよ」
垣根「価値観狭い女はモテねぇぞ?」
初春「そんな心配、貴方にされたくありません」
垣根「あ?心配なんかしてねぇよ自惚れるなガキ」
初春「ガキって言いますけど、貴方だって学生じゃないですか?図体でかいだけで、ガキですよ」
垣根「口の減らねぇガキだな。抓るぞコラ」
初春「触らないで下さい。汚いです」
垣根「あぁ!?テメェふざけんなよ!!」ツネッ
初春「ふがっ!ふえらないへふらはい!!」
黄泉川「何で喧嘩になるじゃんよ…………ほら、やめるじゃん?」
垣根「……こいつが悪い」
初春「……この人が悪いです」
黄泉川「どっちもどっちじゃんよ。そもそも何でそんなにオタクを嫌ってるじゃん?」
初春「……」
黄泉川「あ、言いたくないことだったらいいじゃん。無理には聞かないよ」
初春「……別にいいですよ」
垣根「どうせくだらない理由だろ」
初春「気持ち悪いからです。それに怖いですし」
黄泉川「怖い?」
初春「私、幼い頃にオタクの男の人に誘拐されたことがあるんです」
上条「……」
一方「……」
垣根「……」
初春「凄い幼かった時のことなので、うろ覚えなんですけど部屋だけは覚えてるんです」
黄泉川「部屋?」
初春「はい。アニメのポスターが壁一面に張ってあったことだけは覚えてるんです」
上条「……」
初春「それが、すっごく怖かった記憶が強くて……」
黄泉川「なるほど。それがトラウマになってるわけか。辛いこと話させて悪かったじゃん」
初春「いえ、平気です。それに、誘拐がオタクを嫌いになるきっかけではありません」
黄泉川「それ以降も何かあったの?」
初春「……何でか分からないんですけど、そういう類の人に好かれやすいみたいなんです」
黄泉川「ほうほう」
初春「今までに5人からストーカーされたことがあるんです。それが5人ともオタクで……」
黄泉川「5人もか……。でも、そのストーカー全員がオタクだって何で分かったじゃんよ?」
初春「一人目はアニメの女の子がプリントされたTシャツを着ていました」
初春「二人目はアニメの女の子の人形?フィギュアっていうんですかね?それを常に持っていました」
初春「三人目はアニメの女の子がプリントされたでかいクッションみたいなのを持っていました」
初春「四人目は、漫画の女の子のキャラクターの衣装を着ていました。
私は知らなかったんですけど、漫画に詳しい先輩が教えてくれました」
初春「五人目は、“お兄ちゃん”とか“ご主人様”って声を録音させてくれって付け廻してきました」
黄泉川「あー……災難じゃん」
初春「もちろん、頭ではそういう人ばかりではないって分かってるんですよ?分かってるんですけど……」
黄泉川「それだけのことされたら、仕方ないじゃん」
上条「……」
一方「……」
垣根「……」
黄泉川「何でさっきから三人は俯いてるじゃんよ?」
初春「その人達、三人ともオタクなんですよ」
黄泉川「そういえばそうだったじゃん。でもアホだけど悪いヤツらじゃないじゃん?」
初春「……まぁ、そうかもしれませんね」
黄泉川「まぁ、お店の人は反省してればお咎め無しでいいって言ってたから、今日は帰ってもいいじゃん」
初春「……すいません」
黄泉川「二度とこんなことしちゃ駄目じゃんよ?」
垣根「はい」
一方「ン」
上条「はい」
初春「はい」
黄泉川「よし、遅いし女子は私が送っていくじゃん」
初春「あ、すいません。ありがとうございます」
プルルル
黄泉川「ちょっと待つじゃんよ」
初春「はい」
黄泉川「はい?え?また喧嘩?……分かった。すぐ行くじゃんよ」
黄泉川「ということで、私は用事ができたから、男子はきちんとその子を送ってやること」
上条「はい」
黄泉川「二度と店で暴れちゃだめじゃん?じゃあ、気をつけるじゃんよー」
そう言うと、黄泉川は慌ただしく出て行った。
それに入れ替わり、打ち止めが入ってくる。
小走りで一方通行の近くに行き、裾を掴み上目遣いで彼を見る。
打止「早く帰ろう?ってミサカはミサカは目をこすりながら言ってみる」
一方「歩いてる途中で寝ンなよォ?」
打ち止めと一方通行は手を繋ぎ、アンチスキルの建物から出て行く。
残りの三人もそれに続いた。
前を歩く少年と少女が微笑ましく、初春は口元を綻ばせた。
すると、隣にいるツンツン頭が話しかけてくる。
上条「えーっと、名前は?」
初春「へ?私ですか?初春飾利です」
上条「初春さんか。俺が途中まで送っていくよ」
上条はそう言うと爽やかに笑う。
スッとした背筋に人の良さそうな笑顔。
初春の中にあるオタクのイメージとはかけ離れたものだった。
初春「……上条さんは、少し乱暴ですけど、悪い人では無さそうですね」
上条「え?そうかな…?」
初春「なんだか気持ち悪いと思わないので。でも、暴力はダメですよ!」
上条「……はい」
上条と話していると初春の腰に何かがまとわりついた。
視線をそちらにやると打ち止めが、初春をじっと見ていた。
何かを訴えたそうな眼差しに初春は首をかしげる。
打止「この人も気持ち悪くないよってミサカはミサカは訴えてみたり」
初春「へ?」
打止「少し、ミサカを甘やかしすぎな所があるけど本当は優しいんだよってミサカはミサカは真実を言ってみる!」
初春「……アホ毛ちゃん」
打止「確かにこの人は雪歩しか見てないけど、それは3次元に
雪歩以上の女の子が居ないだけなのってミサカはミサカはさらに訴えてみる!!」
打ち止めの瞳は真剣で、初春をまっすぐ射抜く。
その迫力に押されて初春は後ろに下がった。
初春「分かりましたよ。この白くて赤い人は気持ち悪くありません」
打止「白くて赤いって……この人は一方通行って言うんだよってミサカはミサカは紹介してみる」
初春「はぁ、そうですか。とにかく帰りましょうか」
そう言って初春は顔上げる。すると、垣根と目があった。
垣根は自分と打ち止めのやりとりを見ていたらしい。
痛々しく腫れた垣根の顔を見て、初春は目を細める。
初春(はぁ……せっかく綺麗な顔なのに、勿体ないです。もっと大事にしないと駄目ですよ」
垣根「全部駄々漏れだぞクソガキ」
初春「クソガキじゃないです。初春飾利です」
垣根「わりぃな。興味無いことは覚えられないんだよ」
初春「学園都市第2位って言っても大したことないんですね。
人の名前も覚えられないなんて。あ、そっか。だから第2位なんですね」
垣根「あ!?」
初春「レベル5って言っても私よりも記憶力ないんですね。
そんなんだから頭カラッポの女の人にしか好かれないんですよ」
垣根「……てめぇ」
徐々に険悪に雰囲気になってく空気に、上条は焦る。
止めないとまた、さっきみたいに……
打止「あ、なんだか嫌な雰囲気、早く逃げたほうがいいかもってミサカはミサカはしがみついてみたり」
一方「だなァ。じゃあな三下、また明日」
上条「え、おい!逃げるなよ!」
一方通行は能力を使い打ち止めを抱き上げて、光の速さで帰って行った。
上条は、恐る恐る垣根と初春を見る。
案の定、二人は取っ組み合いを始めていた。
ちょっと目を離しただけだというのに……。
上条は帰りたくなった。
けれど、そういう訳にもいかない。
どうせ止めても無駄なので、二人をぼんやりと眺めることにした。
――――――――――――――――――――――――――――――
上条(もう、30分くらいは経ってるぞ……よく飽きないな……)
初春「はぁ、はぁ、……大人げない、ですね、バカきねさん」
垣根「はぁ、はぁ、……諦め、悪いんだよ、悪趣味花畑」
初春「……ホントにムカつく人ですね、あなたは」
垣根「それはこっちの台詞だコラ」
初春「早く、顔の腫れ治して下さいね?じゃないと垣根さんの存在意義が無いままですよ」
垣根「死ね」
初春「私が死んだら、垣根さんの一番身近に居るほっこり(笑)ボイスとやらが聞けなくなりますよ?」
垣根「…………声だけ残して死ね」
初春「アホなんじゃないですか?バカきねさん」
垣根「その呼び方止めろ。声だけ天使」
初春「なら、その気色悪い呼び方も止めて下さい」
垣根「つーか、テメェの存在意義だって声だけだろ。せいぜい唯一の長所を大事にするんだな」
初春「……死んで下さい」
垣根「俺が死んだら、お前の理想の顔とやらが消滅すんぞ?」
初春「…………顔だけ残して死んで下さい」
垣根「生首かよ!怖い事言うな馬鹿!」
初春「でも、生首のほうがいいかもしれませんよ?喋ったら残念マックスになるので」
垣根「こいつ……」
上条(もう、30分くらいは経ってるぞ……よく飽きないな……)
初春「はぁ、はぁ、……大人げない、ですね、バカきねさん」
垣根「はぁ、はぁ、……諦め、悪いんだよ、悪趣味花畑」
初春「……ホントにムカつく人ですね、あなたは」
垣根「それはこっちの台詞だコラ」
初春「早く、顔の腫れ治して下さいね?じゃないと垣根さんの存在意義が無いままですよ」
垣根「死ね」
初春「私が死んだら、垣根さんの一番身近に居るほっこり(笑)ボイスとやらが聞けなくなりますよ?」
垣根「…………声だけ残して死ね」
初春「アホなんじゃないですか?バカきねさん」
垣根「その呼び方止めろ。声だけ天使」
初春「なら、その気色悪い呼び方も止めて下さい」
垣根「つーか、テメェの存在意義だって声だけだろ。せいぜい唯一の長所を大事にするんだな」
初春「……死んで下さい」
垣根「俺が死んだら、お前の理想の顔とやらが消滅すんぞ?」
初春「…………顔だけ残して死んで下さい」
垣根「生首かよ!怖い事言うな馬鹿!」
初春「でも、生首のほうがいいかもしれませんよ?喋ったら残念マックスになるので」
垣根「こいつ……」
初春「垣根さんって、オタクとかじゃなくて、ただ単にムカつく人ですよね」
垣根「うぜぇよクソボケ。自分の声の価値にも気付いてねぇ愚か者が」
初春「というか、垣根さんってかませっぽい雰囲気が漂ってるんですよね」
垣根「あ?」
初春「なんか、格好つけて大口叩いたくせに数ページでさっくり倒されちゃう感じです」
垣根「テメェ!意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!?」
上条「ほらほら、いい加減にしろって。帰るぞ初春さん」
初春「あ!すいません。待たせてしまって。このチンピラみたいな人がしつこくて」
垣根「テメェが挑発してくんのが悪いんだろうが。ぶっ殺すぞ」ビキビキ
上条「今日はおかえりラジオだぞ?早く帰った方がいいと思うけど」
垣根「そうだな。あばよクソガキ。二度とその面見せんな。でも声は聞かせろ」
初春「はい。さようなら。垣根さんは私の視界に入ったら、一言もしゃべらないで下さいね?」
垣根「テメェ……」
上条「いい加減にしろって!!」
――――――――――――――――――――
忌々しい出来事を思い出して、垣根は目を開いた。
今日は、谷山浩子ファンの女に愛生ちゃんを褒められたり、
伝説のリスナーと知り合ったり、栞を生で拝めたり、
恋するリスナーにも会えたし、上条や一方通行とも知り合うことも出来た。
良いこと尽くしの筈なのに、気分は最悪だ。
それも全部、あの花ガキのせいだ。
せっかく良い声してるというのに、糞なことしか言わない。
あのガキにあの声は勿体無さ過ぎる。贅沢だ。
垣根(こんなに人を嫌いになったのは初めてだクソ……!!)
垣根「……」
そもそも誰かを嫌いになったことは生まれて初めてかもしれない。
今まではムカついた人間はその場で全て排除してきた。
だから嫌いという感情が生まれる間もなく、気に喰わない人間は居なくなっていたのだ。
初春だって排除すれば問題は解決するのだが、彼女を殺すなど、垣根には出来ない。
あの声で泣かれてしまったら、垣根は平謝りするしかないだろう。
垣根(やべぇ、アイツに謝るとか、想像しただけで胃に穴が開きそうだ……!!!!!)
初春は垣根にとって厄介な存在だ。
消したくても消すことができない。
はぁ、と重いため息が漏れる。
初春飾利は垣根帝督にとって、ある意味特別な存在になったのだった。
.
忌々しい出来事を思い出して、垣根は目を開いた。
今日は、谷山浩子ファンの女に愛生ちゃんを褒められたり、
伝説のリスナーと知り合ったり、栞を生で拝めたり、
恋するリスナーにも会えたし、上条や一方通行とも知り合うことも出来た。
良いこと尽くしの筈なのに、気分は最悪だ。
それも全部、あの花ガキのせいだ。
せっかく良い声してるというのに、糞なことしか言わない。
あのガキにあの声は勿体無さ過ぎる。贅沢だ。
垣根(こんなに人を嫌いになったのは初めてだクソ……!!)
垣根「……」
そもそも誰かを嫌いになったことは生まれて初めてかもしれない。
今まではムカついた人間はその場で全て排除してきた。
だから嫌いという感情が生まれる間もなく、気に喰わない人間は居なくなっていたのだ。
初春だって排除すれば問題は解決するのだが、彼女を殺すなど、垣根には出来ない。
あの声で泣かれてしまったら、垣根は平謝りするしかないだろう。
垣根(やべぇ、アイツに謝るとか、想像しただけで胃に穴が開きそうだ……!!!!!)
初春は垣根にとって厄介な存在だ。
消したくても消すことができない。
はぁ、と重いため息が漏れる。
初春飾利は垣根帝督にとって、ある意味特別な存在になったのだった。
.
ここまでです。
読んでくれてありがとうございます。
アイマスネタについてはググってみて下さい。
ググるのめんどくせぇよって方は気軽に質問して下さい。
読んでくれてありがとうございます。
アイマスネタについてはググってみて下さい。
ググるのめんどくせぇよって方は気軽に質問して下さい。
このていとくんと初春は喧嘩ップルにしか見えないな…
帝春にはならないらしいがこんな二人でも萌えられるぜ
帝春にはならないらしいがこんな二人でも萌えられるぜ
やめろ初春! 俺をそんな目で見るな! >>1乙です。
おつおつ。
ごめんなさい、初春ちゃんを誘拐したのもストーカーしたのも全部俺ですだって初春ちゃんがあまりにも可愛すぎるし天使すぎるからその、つい(ry
ごめんなさい、初春ちゃんを誘拐したのもストーカーしたのも全部俺ですだって初春ちゃんがあまりにも可愛すぎるし天使すぎるからその、つい(ry
乙!
今回の初春さんは腐女子じゃなさそうで本当によかったww
垣根の顔あたりで本気に「またかよ」と思ってしまったww
今回の初春さんは腐女子じゃなさそうで本当によかったww
垣根の顔あたりで本気に「またかよ」と思ってしまったww
夜の部は殴り合いがあったらしいな。
ただ、昼の部の自称応援団のキモオタは相当うざかったから殴りたい気持ちはわかる。
ただ、昼の部の自称応援団のキモオタは相当うざかったから殴りたい気持ちはわかる。
殴ったのはていとくんですね、わかります。
流石常識が通用しないべ。
オタ芸ェ……。
流石常識が通用しないべ。
オタ芸ェ……。
レスありがとうございます。
コンサートで流血沙汰なんて残念ですね。
公式がもっと注意を呼び掛けないとだめですね。
投下します。
コンサートで流血沙汰なんて残念ですね。
公式がもっと注意を呼び掛けないとだめですね。
投下します。
垣根は携帯電話の着信音で目が覚めた。
昨日は疲れたから、今日は惰眠を貪ろうと思っていたのに誰だ。
ダルそうに手を伸ばし相手を確認する。
携帯のディスプレイには“心理定規”と表示されていた。
舌打ちして通話ボタンを押す。
垣根「……もしもし?」
心理『もうお昼よ?いつまで寝てる気なの?』
垣根「うっせーよ……なんのようだばか」
心理『昨日はどうなったのよ?』
垣根「あ?」
心理『一方通行とはどうだったの?』
垣根「わかいした」
心理『は?』
垣根「じゃあな。今日は連絡してくんな。寝る」
心理『ちょ、ま、待ちなさいよ!ピンセットはどうしたのよ!?』
垣根「無くした」
ブチリと携帯を切り、会話を終了させる。
ちなみに“ピンセット”は垣根が病院に運ばれた時に、冥土帰しに回収された。
さらにそこから土御門が強奪したのだが垣根が知ることはない。
垣根はもう一度眠ろうと目を瞑る。
が、家のチャイムが鳴り響いた。
垣根(……ネットで何か買い物したか?)
ピンポーン
垣根(いや、してねぇ。まぁいい、居留守でも使うか……)
ピンポーンピンポーン
垣根「……」
ピポピポピポピポピンポーン
垣根「だぁぁああああぁぁっぁうっせぇぇぇぇ!!!!」
垣根はベッドから飛び起き、扉の向こうの相手をぶっ殺そうと足早に玄関に向かった。
昨日のこともありイライラがマックスな垣根は、丁度良いストレス解消だと思いニヤリと笑った。
そして、勢いよく扉を開ける。
垣根「どちらさんですか!!!!?クソ野郎!!!!!」
一方「おはよう」
垣根「……………は?」
そこには、モジモジしながら立っている一方通行が立っていた。
ソワソワしながら垣根を上目使いで見てくる。気持ち悪い。
垣根「あんだよ?」
一方「これェ……」
ゆっくりと垣根の前に何かを差し出した。
それは家庭用ゲーム機Xbox 360のソフト。
可愛いらしい女の子達が微笑んでいるパッケージには“THE IDOLM@STER”と書かれていた。
玄関に立っている訳にもいかず一方通行を家へと入れた。
そのままリビングに通し、ソファに座らせた。
垣根は、自分と彼の分のブラックコーヒーを入れてからソファに座る。
垣根「ミルクとか無くて平気?」
一方「ン。ブラック好きだし」
垣根「つーかいきなり家来るの止めろよ。連絡くらいしろ」
一方「メアド知らない。それによォ、アイマスやらせたくて仕方がなかったンだ」
垣根「……何で家知ってんの?」
一方「調べた」
垣根「……」
一方「なァ、誰をプロデュースしたい?」
垣根「お勧めは?」
一方「ゆきぽ。でも、オマエが気に入った子をプロデュースしろよォ」
垣根「分かったよ。とにかく付けるか」
いがみ合っていた男と並んでゲームをするなんて不思議だなと思う。
あれだけ気持ち悪いと思っていたゲームが、今では興味津津だ。
上条とかいう男の右手で殴られてから、自分は何か変わってしまったのだろうか?
一方「箱にホコリ被ってンな…。使ってねェの?」
垣根「買ったはいいけど面白いソフト無くてよ。アイマス以外にもお勧めあったら教えてくれ」
一方「ン……」
一方通行は、アイマスのオープンニングムービーを見ながらコーヒーを飲む。
垣根は眉間に皺を寄せながら画面を見ていた。
一方「何でそンな難しい顔してンだよ」
垣根「……こうして見ると、けっこう可愛いと思って」
一方「だろォ!?プロデュースすればもっと可愛く見えンだよォ!!」
垣根「誰にすっかな……」
一方(……こいつ真剣だなァ。昨日はキモゲーとか言ってたくせによ)
垣根「んー……」
一方「フィーリングで決めろォ」
垣根「この子にする」
一方「美希だと……?」
垣根「あ?何驚いてんだよ?」
一方「いや、何でもねェよ……最初から美希を選ぶとは、見る目があると思っただけだ」
垣根「見る目?」
一方「やってみれりゃ分かる」
垣根「分かったよ」
―――数分後
垣根「おいおい、何だこのゆとりキャラは……」
一方「まァ、落ち着けよ。美希に対しては最初皆そう思う」
垣根「キリがいいからここで止める。あとはテメェが帰った後にじっくりやるよ」
一方「おう、そうしろ。分からねェことがあったら俺に聞けェ」
垣根「そうする」
一方「なァ、オマエ、豊崎さンのキャラで誰が一番好きなンだ?」
垣根「なんだよ突然」
一方「いや、昨日帰ったあと豊崎さンのラジオ聴いて、
けっこう気に入ってよォ、でもやってるキャラ多くてどのアニメ見ればいいか分からねェンだよ」
垣根「なるほどな。まず、けいおん!がいいんじゃねぇの?
有名になるきっかけだし、見といて損はねぇよ。BD貸す」
一方「分かった。けいおン!か…」
垣根「俺が思い入れある作品はしゅごキャラかな。愛生ちゃんを知ったきっかけだし」
一方「あれって少女漫画だろォ?男が見て楽しいのか?」
垣根「俺はメルヘンッチクな世界観に惹かれて見始めたんだけど、けっこう面白いぞ」
一方「へェ」
垣根「スゥってキャラを愛生ちゃんがやってたんだけど、これがまた可愛いんだ。俺の所にも来て欲しいぜ」
一方「ほうほう」
垣根「そういや、アイマスってアニメに」
一方「なってねェよ」
垣根「やってろ、声優変わって」
一方「なってない」
垣根「え?なんかロボ」
一方「なっていませン」
垣根「……」
―――数時間後
一方「いきなり来て悪かったなァ」
垣根「別に?でも次からはメールしろよ」
一方「ン……」
垣根「何ニヤニヤしてんだよ」
一方「……俺、今まで、ゲーム勧めたり、アニメ勧めてもらったりすンの無くて…」
垣根「……」
一方「だから、なンか、楽しいっつーかァ……」
垣根「俺もだよ。すっげぇ楽しかった。また来いよ」
一方「ン」
垣根「貸したCDちゃんと聞けよ?」
一方「当たり前だろォが。つーかよォ、オマエ、顔平気?」
垣根「見た目ほど痛くねぇよ」
一方「よく考えたら一方的に殴られて、黙ってなくても良くないかァ?」
垣根「は?」
一方「これから、三下の家に殴り込みに行かねェ?」
垣根「……それは、いいな」
一方「うし、決まったなら行くぞ」
第1位と第2位は悪ガキのような笑みを浮かべると、レベル0の家へと向かった。
軽く小突いてやろうと思ったのだが、それがあんなことになるなど、二人は知らない。
知らなくても無理はない。
この時、垣根と一方通行は好きな物を他人と共有できる喜びに感動していたのだ。
一方「いきなり来て悪かったなァ」
垣根「別に?でも次からはメールしろよ」
一方「ン……」
垣根「何ニヤニヤしてんだよ」
一方「……俺、今まで、ゲーム勧めたり、アニメ勧めてもらったりすンの無くて…」
垣根「……」
一方「だから、なンか、楽しいっつーかァ……」
垣根「俺もだよ。すっげぇ楽しかった。また来いよ」
一方「ン」
垣根「貸したCDちゃんと聞けよ?」
一方「当たり前だろォが。つーかよォ、オマエ、顔平気?」
垣根「見た目ほど痛くねぇよ」
一方「よく考えたら一方的に殴られて、黙ってなくても良くないかァ?」
垣根「は?」
一方「これから、三下の家に殴り込みに行かねェ?」
垣根「……それは、いいな」
一方「うし、決まったなら行くぞ」
第1位と第2位は悪ガキのような笑みを浮かべると、レベル0の家へと向かった。
軽く小突いてやろうと思ったのだが、それがあんなことになるなど、二人は知らない。
知らなくても無理はない。
この時、垣根と一方通行は好きな物を他人と共有できる喜びに感動していたのだ。
――――――――――――――――――――
垣根「かっみじょーくーん」
一方「あっそびィましょォー」
玄関の前に立った二人は借金取りのようにチャイムを連打する。
出てきた瞬間に殴ってやろうと二人は構えていた。
ゆっくりとドアノブが廻される。
??「どちらさまですか?新聞ならいらないんだよ」
そこにはパーカーとジーンスを着た銀髪の少女が立っていた。
髪は一つに束ねてありエプロンを着ていた。
手にはお玉が持たれていて、ご飯の準備をしている最中だと分かる。
二人は、開いた口がふさがらなかった。
住所は絶対に間違いないのに、女が出てきた。
しかもけっこう可愛い。声なんて最高にウザ可愛い。
??「もしかして、とうまのお友達?ちょっと待ってるんだよ。玄関にどうぞ」
笑顔でそう言うと、パタパタと音を立てて部屋の奥へと戻っていった。
二人は茫然と立っていることしか出来なかった。
垣根「……どうせい?」
一方「……ただれてんなァ」
上条「あれ?お前らどうした?」
??「せっかく来てくれた友達にそんな態度取っちゃ駄目なんだよ」
一方「その黒歴史春香さんみたいな声してる女は誰だ?」
上条「は?インデックスのことか?」
禁書「あ、自己紹介してなかったんだよ」
垣根「……」
禁書「私、インデックス。とうまと仲良くしてくれると嬉しいんだよ」
インデックスは、名前を名乗ると台所へと戻っていった。
歩くと揺れるポニーテールが眩しい。
二人はその姿をボケッと見ていた。
垣根「かっみじょーくーん」
一方「あっそびィましょォー」
玄関の前に立った二人は借金取りのようにチャイムを連打する。
出てきた瞬間に殴ってやろうと二人は構えていた。
ゆっくりとドアノブが廻される。
??「どちらさまですか?新聞ならいらないんだよ」
そこにはパーカーとジーンスを着た銀髪の少女が立っていた。
髪は一つに束ねてありエプロンを着ていた。
手にはお玉が持たれていて、ご飯の準備をしている最中だと分かる。
二人は、開いた口がふさがらなかった。
住所は絶対に間違いないのに、女が出てきた。
しかもけっこう可愛い。声なんて最高にウザ可愛い。
??「もしかして、とうまのお友達?ちょっと待ってるんだよ。玄関にどうぞ」
笑顔でそう言うと、パタパタと音を立てて部屋の奥へと戻っていった。
二人は茫然と立っていることしか出来なかった。
垣根「……どうせい?」
一方「……ただれてんなァ」
上条「あれ?お前らどうした?」
??「せっかく来てくれた友達にそんな態度取っちゃ駄目なんだよ」
一方「その黒歴史春香さんみたいな声してる女は誰だ?」
上条「は?インデックスのことか?」
禁書「あ、自己紹介してなかったんだよ」
垣根「……」
禁書「私、インデックス。とうまと仲良くしてくれると嬉しいんだよ」
インデックスは、名前を名乗ると台所へと戻っていった。
歩くと揺れるポニーテールが眩しい。
二人はその姿をボケッと見ていた。
上条「上がれよ。ついでに夕飯食べてく?」
垣根「なにあの子?」
上条「だからインデックスだよ」
説明になってない説明に二人は頭をひねる。
早く来いよ、と上条が言うので二人は上条の部屋へと上がった。
部屋を見て二人は絶句した。
ポスターだらけで壁も天井も見えない。
フィギュアが綺麗に並べられており、ベッドには抱き枕が置いてあった。
大量の声優雑誌が詰まれいる。
地震が来たら雪崩のように落ちてくるだろう。
一方通行の部屋もけっこうな痛部屋だ。
しかし、彼は雪歩一筋で雪歩と水があれば生きていけるので、ここまでではない。
垣根の部屋は、整理されている。
ポスターは額縁に入れてきちんと飾らているし、上条の部屋のように狭くないので、ここまでひどくない。
垣根(花飾りのガキは、上条を気持ち悪くないって言ってたけど、この部屋見たら気絶すんだろ……)
ふと、声だけ天使のガキを思い出してしまって垣根は内心舌打ちする。
あんなガキさっさと記憶から抹消しようと思っていたのに。
あ、声は別です。
上条「そこ座っていいぞ」
垣根「……失礼します」
一方「……ン」
禁書「お茶なんだよ」
二人が座るのを見計らって、インデックスが紅茶を持ってくる。
その紅茶の色は薄く、味も薄くてただのお湯だった。
お茶を出したインデックスは再び台所へに引っ込んで行った。
上条「何か用?」
垣根「あ、えっと……」
壁や天井からの美少女キャラの視線に落ち着かなく二人はキョロキョロしていた。
抱き枕を見て一方通行は驚愕した。
一方通行が見たのは“魔法少女りりかる☆なのは”のコミケ限定の抱き枕。
それは、選ばれた者にだけにしか手に出来ない代物。
一方通行は上条の顔を見る。
一方(こいつ、俺が思ってるよりも、凄いヤツなンじゃ……)
垣根「すっげぇ部屋だな。この部屋で同棲してるっつーのが信じられねぇよ」
上条「同棲?同居ですよ?」
垣根「あ?」
上条「インデックスは同居人だ。今日の夕飯はインデックスの担当なんだよ」
垣根「……へぇー。つーかあそこにかかってる修道服何?」
上条「インデックスのだ」
垣根「……」
一方通行はテレビの横にアイマスが置いてあるのを確認すると、満足そうにニヤリとした。
でも、この部屋は物が多すぎる。
一方「銀髪ポニテはこの部屋に不満ねェのかよ……」
上条「え?半分はインデックスの物だし」
垣根「は?」
パタパタと足音を立ててインデックスが戻ってくる。
上条の隣にチョコンと座ると、テーブルに煎餅を三枚置いた。
禁書「紅茶とお煎餅じゃ合わないけど、今はこれしかないんだよ」
垣根「ありがとうございます」
せっかくなので垣根と一方通行は煎餅に噛り付いてみた。
しけっている。
垣根「……」
一方「……」
禁書「とうまのお友達なんだよね?好きな曲は?ライブは何回行ったの?」
インデックスがキラキラした瞳で二人を見つめてくる。
質問の意味が分からずに、二人は黙りこんだ。
上条の友達だと何かあるのだろうか?
上条「あ。インデックスこの二人は、違うんだ」
禁書「そっか……」
インデックスは俯きショボンとすると、立ち上がりエプロンを脱ぐ。
そして、再び顔をあげて、笑顔になった。
禁書「今日はカレーなんだよ?一緒に食べて行ってくれると嬉しいな」
垣根「あ、じゃあ、ご馳走になります」
一方「……黄泉川に連絡しねぇと」
一方通行が家に連絡を入れている最中に、上条とインデックスは鍋と皿を運んできた。
カレーの臭いが二人の嗅覚を刺激する。
食欲をそそる匂いに惹かれて鍋を見て、二人は愕然とした。
上条「カレーなんて久しぶりだなぁー。普段はこんな贅沢できないからな」
禁書「今日は大奮発なんだよ!」
鍋には、お湯にカレールーを溶かしただけの液体が入っていた。
具なんて何も入っていない。
可哀想なカレーだ。
カレーをかける筈のご飯はなく、代わりに茹でたもやしがある。
確かに色は近いかもしれないが、代用品になるとは思えない。
上条「美味しそうだなぁ!もやしも買ってきたばかりのやつだし!」
禁書「明日からはまた水だけの生活だね!」
垣根と一方通行は、頭が痛くなってきた。
これで贅沢とは、この二人は普段どんな食生活をしているのだろうか。
上条「ほら、お前らの分もよそったぞ?遠慮しないで…」
垣根「こんなモン食えるかーーー!!!!!!」
一方「お前らアホじゃねェのォォォォォォォ!!!!」
垣根と一方通行は叫んで、上条の家を飛び出した。
その足はスーパーへ真っ直ぐと向かう。
垣根は米を買えるだけ買いこみ、一方通行はカレーの具材を買った。
そして、上条家に戻って勝手に台所に入り、買ってきた具材をフライパンで炒める。
具に全て火が通ると、可哀想なカレーに投入した。
それと同時に、ご飯が炊ける。
炊きたてのご飯は白く輝いていて、カレーをかける為だけに存在しているみたいだった。
上条「……」
禁書「……」
一方「おら、これがカレーだ」
垣根「ちゃんと米食え。日本人だろ。あ、そこの嬢ちゃんは違うか。でも喰え」
上条「……貴方達が神様か」
禁書「主よ……感謝します……」
垣根「拝むな!やめろ!」
一方「いいから喰おうぜェ。腹へった」
上条「本当にありがとうな!!!お前ら大好き!!」
垣根「それよりも上条」
上条「ん?」
一方「礼はいいからよォ……」
垣根一方「「殴らせろ!!!」」
上条「え、ちょ、」
垣根の拳と一方通行の拳が上条の頬にめり込む。
インデクッスは“男の友情を深めるには拳なんだよ”とか何かと言いながらニコニコしていた。
上条の顔がボコボコになってから、四人は手を合わせていただきますをした。
当初の目的を果たした垣根と一方通行は、スッキリとした顔でカレーを食べ始める。
禁書「本当にありがとうなんだよ。いつもは節約してるから、こんなご馳走食べれないんだよ」
垣根「どうも。つーか節約って……。昨日、ファミレスに居たろ?」
上条「昨日は匂いがご飯だったんだよ。水を飲みながらだと実際に食べてるみたいになるんだ」
禁書「ハンバーグの匂いが美味しかったんだよ!」
一方「匂いはご飯じゃねェから。あと、店に迷惑だから止めろ」
上条「はい」
禁書「はい」
垣根「つーか、そんな切りつめてるなら買い物我慢しろよ」
禁書「それは無理なんだよ」
上条「ああ。無理だ」
一方「バイトとかすればァ?」
禁書「してるんだよ。早朝はコンビニで、そのあとはスーパーでやってるんだよ」
垣根「そんだけバイトしてんなら、ここまで切り詰めなくても……」
禁書「駄目なんだよ。ライブに行けなくなっちゃうんだよ!」
垣根「は?ライブ?ライブって一体何の?」
すると上条がドヤ顔で、テレビを付けてDVDを再生する。
画面の中では、世界一可愛い女の子が踊りながら唄い、それに合わせて国民達がズレることのないコールをしていた。
ピンクのサイリウム、王国民の振り上げる腕、眩しい照明、安定した唄声。
垣根と一方通行は、再び絶句した。
TV<OK!この余はEASY~♪
TV<(L.O.V.E. ゆかり!)
TV<All right! 私がいちばーん♪
TV<(ゆかりがいつでも一番さ!)
禁書「これはSuper Special Day っていう曲なんだよ。
コールのタイミングが分かりやすいし、コールも覚えやすいし、私のお勧めなんだよ」
垣根「」
一方「」
上条「ちなみにこの曲はときめきメモリアル2の伊集院メイのキャラクター・イメージソングだ」
禁書「なのはの曲も大好きだけど、ゆかりんの曲はこういう可愛い系が良いと思うんだよ。二人も聞いてみるべきなんだよ!!!」
垣根(こ、こいつら、)
一方(二人揃って、)
垣根一方((王国民だったのか――――!?))
このスレのインデックスの歩みはまさか…
学園都市にて上条と遭遇、アイマスにはまる、わーい首輪はかしたんだよー
かおりーお金ちょーだいー
ぐへへへへってかんじか
学園都市にて上条と遭遇、アイマスにはまる、わーい首輪はかしたんだよー
かおりーお金ちょーだいー
ぐへへへへってかんじか
二人でユアミのラップパートを練習してる姿を想像すると涙がでるな…
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