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元スレ川内「好きの形」
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「起っきろー!」
喧しい声で目が覚める。
私はすぐに飛び起きて自室を出た。廊下の窓からは光が一筋も刺していない。
「どう…………どうした?川内」
目の前にいたのは私の部下である川内。
そのあまり日焼けしていない白い肌が真っ暗な廊下で異色を放っていた。
彼女は私と目があうなりニヤけだした。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1432650454
喧しい声で目が覚める。
私はすぐに飛び起きて自室を出た。廊下の窓からは光が一筋も刺していない。
「どう…………どうした?川内」
目の前にいたのは私の部下である川内。
そのあまり日焼けしていない白い肌が真っ暗な廊下で異色を放っていた。
彼女は私と目があうなりニヤけだした。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1432650454
このスレは可愛い川内ちゃんのハートフルな物語です(予定)
眠気マックスの頭は何を思ったのか
微少の書きためを投下したくなって今にいたります
おそらく明日には、正気に戻った>>1の青ざめた顔が見られるでしょう
眠気マックスの頭は何を思ったのか
微少の書きためを投下したくなって今にいたります
おそらく明日には、正気に戻った>>1の青ざめた顔が見られるでしょう
「きたね……!」
「……何がだ?」
川内はニヤニヤしたまま私の部屋の窓を指差した。
「夜だよ!」
待ってましたと言わんばかりに元気そうに答える川内。
夜であることなんて窓を見ればわかる。
何より、私はたった今起こされたばかりなのだ。
「そうだな……それで?」
我ながらその返事は、あまりにも素っ気なかったように思える。
だが、会議のあった夜に起こされる身にもなってほしい。むしろ怒りを面に出さなかったことでよしとしたい。
「夜だからさ……ね!」
笑いながら詰め寄って手を握ってくる。
気づかなかったが、よく見ると彼女は艤装を身に纏っていた。
「……誰か居ないのか?」
私より低い川内を向いていた顔を上げ、廊下を見渡すが、暗闇の先に人の気配はしない。
いつもなら神通の迎えが来るはずだが、それが見当たらない。
彼女も寝ているようだ。
「……何がだ?」
川内はニヤニヤしたまま私の部屋の窓を指差した。
「夜だよ!」
待ってましたと言わんばかりに元気そうに答える川内。
夜であることなんて窓を見ればわかる。
何より、私はたった今起こされたばかりなのだ。
「そうだな……それで?」
我ながらその返事は、あまりにも素っ気なかったように思える。
だが、会議のあった夜に起こされる身にもなってほしい。むしろ怒りを面に出さなかったことでよしとしたい。
「夜だからさ……ね!」
笑いながら詰め寄って手を握ってくる。
気づかなかったが、よく見ると彼女は艤装を身に纏っていた。
「……誰か居ないのか?」
私より低い川内を向いていた顔を上げ、廊下を見渡すが、暗闇の先に人の気配はしない。
いつもなら神通の迎えが来るはずだが、それが見当たらない。
彼女も寝ているようだ。
「…………川内」
欠伸を噛み殺して再び彼女の目を見る。
純粋に私の言葉を待ちわびる輝く瞳。
邪気は一切感じられない。
「はい!」
「今日は無しだ。ただちに艤装を外し、実室に戻れ」
ハキハキとした良い返事を返す川内。できれば日が上っている間に聞きたかった。
あまりの眠気に少しだが怒気が漏れてしまったかもしれない。そんな強めの口調でしっかりと注意を促す。
「えぇ……」
「……今何時だと思っているんだ?」
「夜の2時だよ!今からは夜戦の時間だね!」
欠伸を噛み殺して再び彼女の目を見る。
純粋に私の言葉を待ちわびる輝く瞳。
邪気は一切感じられない。
「はい!」
「今日は無しだ。ただちに艤装を外し、実室に戻れ」
ハキハキとした良い返事を返す川内。できれば日が上っている間に聞きたかった。
あまりの眠気に少しだが怒気が漏れてしまったかもしれない。そんな強めの口調でしっかりと注意を促す。
「えぇ……」
「……今何時だと思っているんだ?」
「夜の2時だよ!今からは夜戦の時間だね!」
「……むぅ」
元気よく答える川内。あまりの大声で文字どおり耳が痛い。
時間を再認識させようとしたのだが、むしろ逆効果となってしまったようだ。
「…………一人で夜戦しに行くようなバカは知らん。俺は寝るぞ」
川内に背を向け扉に手をかける。
「……提督は、私に着いてきてくれない?」
「悪いが眠いんだ。夜間の一人での行動は禁じているから、どうしても夜戦をしたいのなら誰か連れて行ってくれ」
「えっ……提督――」
「じゃあ、おやすみ」
寝ぼけた頭で妥協策を出しそのまま若干ぶっきらぼうに川内をあしらった俺は、川内の返事も聞かずに部屋に戻った。
元気よく答える川内。あまりの大声で文字どおり耳が痛い。
時間を再認識させようとしたのだが、むしろ逆効果となってしまったようだ。
「…………一人で夜戦しに行くようなバカは知らん。俺は寝るぞ」
川内に背を向け扉に手をかける。
「……提督は、私に着いてきてくれない?」
「悪いが眠いんだ。夜間の一人での行動は禁じているから、どうしても夜戦をしたいのなら誰か連れて行ってくれ」
「えっ……提督――」
「じゃあ、おやすみ」
寝ぼけた頭で妥協策を出しそのまま若干ぶっきらぼうに川内をあしらった俺は、川内の返事も聞かずに部屋に戻った。
……と、出だしはこんな感じで
これから可愛い川内ちゃんのハートフル(ハートフルとは言ってない)な物語を書いていくと思われます
投下速度は週一ペースで
ひとまずお休みなさい
これから可愛い川内ちゃんのハートフル(ハートフルとは言ってない)な物語を書いていくと思われます
投下速度は週一ペースで
ひとまずお休みなさい
いっけねー(棒)
言い忘れてたことがありました
キャラ崩壊注意です
甘甘な話が見たい方はここでは無理かな……と
それは某砂糖製造スレをはじめとした世界線で楽しんで下さい
言い忘れてたことがありました
キャラ崩壊注意です
甘甘な話が見たい方はここでは無理かな……と
それは某砂糖製造スレをはじめとした世界線で楽しんで下さい
再び扉を叩くかと考えたが、結局川内は私を諦めて仲間探しに向かったらしい。
再び静かな夜が私に訪れた。
「……あの夜戦好きには手を焼かされる」
布団に潜り込み、目を瞑る。
だが、眠れない。
先程のやり取りですっかり目が覚めてしまったのだ。
「…………どうしようか」
流石に2時は起きるには早すぎる。
というより、もはや徹夜に近い。
そう思い直し再び体の力を抜き、布団に身を預ける。こうするだけでも体は休まるからだ。
「……川内か」
天井を見ながら彼女のことを考える。
私の知る彼女は、川内型の長女で夜戦が大好きな少女。
気さくな性格で、私が今の階級よりもずっと低かった頃からの仲だ。
「…………ん?」
起き始めてしまった頭にたる疑問が浮かぶ。
「…………あいつ、あんなに夜戦が好きだっただろうか」
初めて会ったときから、確かに夜戦が好きだと言っていた。
だが、深夜に私の部屋にやって来るほどでは無かった。
「…………おっと」
しばらく考えていたが、脳がてきぱきと動き出したことを感じ、私は思考を停止した。
今は寝ることに専念しなければならない。
体勢を変えた私は、小さく深呼吸をした後に微睡むように目をつむった。
再び静かな夜が私に訪れた。
「……あの夜戦好きには手を焼かされる」
布団に潜り込み、目を瞑る。
だが、眠れない。
先程のやり取りですっかり目が覚めてしまったのだ。
「…………どうしようか」
流石に2時は起きるには早すぎる。
というより、もはや徹夜に近い。
そう思い直し再び体の力を抜き、布団に身を預ける。こうするだけでも体は休まるからだ。
「……川内か」
天井を見ながら彼女のことを考える。
私の知る彼女は、川内型の長女で夜戦が大好きな少女。
気さくな性格で、私が今の階級よりもずっと低かった頃からの仲だ。
「…………ん?」
起き始めてしまった頭にたる疑問が浮かぶ。
「…………あいつ、あんなに夜戦が好きだっただろうか」
初めて会ったときから、確かに夜戦が好きだと言っていた。
だが、深夜に私の部屋にやって来るほどでは無かった。
「…………おっと」
しばらく考えていたが、脳がてきぱきと動き出したことを感じ、私は思考を停止した。
今は寝ることに専念しなければならない。
体勢を変えた私は、小さく深呼吸をした後に微睡むように目をつむった。
はい、今日はここまで
あともうひとつ言い忘れてました
ヤンデレ注意です
あともうひとつ言い忘れてました
ヤンデレ注意です
翌朝……といっても、川内に起こされてから4時間後の0600。
今度は私の目覚ましがけたたましく鳴り出した。
「………………」
弱冠イラっときたが、目覚ましに罪はなく、なにより自分が仕掛けたものなので怒りを沈めて布団から出る。
今日は疲れることを見越して予定は入れていない。
我ながら判断力は素晴らしいと実感した。
窓を開けると、部屋に勢いよく潮風が雪崩れてくる。
「…………さぁ、やるか」
その風を受けて、私の頭は完全に働きだすのだ。
私は掛けてある軍服に着替えて、扉を開けた。この扉は、私と執務室を繋いでいるのだ。
今度は私の目覚ましがけたたましく鳴り出した。
「………………」
弱冠イラっときたが、目覚ましに罪はなく、なにより自分が仕掛けたものなので怒りを沈めて布団から出る。
今日は疲れることを見越して予定は入れていない。
我ながら判断力は素晴らしいと実感した。
窓を開けると、部屋に勢いよく潮風が雪崩れてくる。
「…………さぁ、やるか」
その風を受けて、私の頭は完全に働きだすのだ。
私は掛けてある軍服に着替えて、扉を開けた。この扉は、私と執務室を繋いでいるのだ。
「おはようございます」
開けた扉の先には神通がいた。
朝の挨拶にしては、いつもより深く頭を下げている。
「昨夜は、姉がご迷惑をおかけしました」
なるほど。謝罪も兼ねて……と言うよりも、謝罪が主な理由か。
「私は気にしていない。むしろ、君が近くにいなくて心配していたんだが」
「私は寝ていて、それを知ったのはつい先程で……」
目を伏せて、視線を私の足元に泳がせる神通。
不必要に自責の念が強いようだ。
「顔を上げろ。君が謝ることではない」
私は神通の頭を優しく撫でる。
彼女は大きく震えた。
「おっと、すまん」
私はすぐさま右手を退けた。
つい見た目の年齢的に、ここに着任している子は妹か娘のように扱っていたのだが、近頃それが行動にも表れているように思う。
開けた扉の先には神通がいた。
朝の挨拶にしては、いつもより深く頭を下げている。
「昨夜は、姉がご迷惑をおかけしました」
なるほど。謝罪も兼ねて……と言うよりも、謝罪が主な理由か。
「私は気にしていない。むしろ、君が近くにいなくて心配していたんだが」
「私は寝ていて、それを知ったのはつい先程で……」
目を伏せて、視線を私の足元に泳がせる神通。
不必要に自責の念が強いようだ。
「顔を上げろ。君が謝ることではない」
私は神通の頭を優しく撫でる。
彼女は大きく震えた。
「おっと、すまん」
私はすぐさま右手を退けた。
つい見た目の年齢的に、ここに着任している子は妹か娘のように扱っていたのだが、近頃それが行動にも表れているように思う。
「あっ……」
「いきなり触って悪かった」
妹や娘と同等に扱っているとはいえ、彼女達は女性だ。深い仲でない男性から頭を撫でられるのは不快に思うだろう。
…………セクハラと訴えられても困る。
「……いえ、大丈夫です」
一層頭を深く下げて神通は答えた。
「そう言ってもらえると助かる」
気を取り直し、先程とは別の扉に手をかける。この扉は廊下に繋がっているのだ。
「…………あの、よろしければもっと撫で――」
「では、朝食を食べに――今何か言おうとしたか?」
「…………いえ、同じことです」
「…………そうか」
声が被ってしまったが、神通は気にしない様子だったので敢えて言及するのは止めた。
「……では、そろそろ行こうか。伊良湖が待っている」
「……はい」
神通が着いてきていることを確認して、私は扉を開けた。
「いきなり触って悪かった」
妹や娘と同等に扱っているとはいえ、彼女達は女性だ。深い仲でない男性から頭を撫でられるのは不快に思うだろう。
…………セクハラと訴えられても困る。
「……いえ、大丈夫です」
一層頭を深く下げて神通は答えた。
「そう言ってもらえると助かる」
気を取り直し、先程とは別の扉に手をかける。この扉は廊下に繋がっているのだ。
「…………あの、よろしければもっと撫で――」
「では、朝食を食べに――今何か言おうとしたか?」
「…………いえ、同じことです」
「…………そうか」
声が被ってしまったが、神通は気にしない様子だったので敢えて言及するのは止めた。
「……では、そろそろ行こうか。伊良湖が待っている」
「……はい」
神通が着いてきていることを確認して、私は扉を開けた。
「…………」
「…………」
扉を開けた私は硬直した。
神通は隣に立って頭を抱えている。
「提督ー!おっはようございまーす!」
彼女のことは嫌いでは無いのだが、ときどき癪にさわるときがある。
例えば、寝起きにハイテンションで挨拶されたとき。
「…………那珂」
「何かな?」
「今はそういった気分では――」
「あっ、お触りは禁止だよー?」
「…………ふぅ」
溜め息を吐くと、幾分か苛立ちがおさまった。
「提督……すみません」
「いや、神通は謝らなくともいい」
喧しい姉妹のせいで、神通には謝り癖が着いているのだと思う。
「あれあれー?元気ないなー。……よし!那珂ちゃんが元気にしてあげるね!」
そう言うと那珂は、どこから取り出したのかマイクを手に歌いだした。
「…………」
扉を開けた私は硬直した。
神通は隣に立って頭を抱えている。
「提督ー!おっはようございまーす!」
彼女のことは嫌いでは無いのだが、ときどき癪にさわるときがある。
例えば、寝起きにハイテンションで挨拶されたとき。
「…………那珂」
「何かな?」
「今はそういった気分では――」
「あっ、お触りは禁止だよー?」
「…………ふぅ」
溜め息を吐くと、幾分か苛立ちがおさまった。
「提督……すみません」
「いや、神通は謝らなくともいい」
喧しい姉妹のせいで、神通には謝り癖が着いているのだと思う。
「あれあれー?元気ないなー。……よし!那珂ちゃんが元気にしてあげるね!」
そう言うと那珂は、どこから取り出したのかマイクを手に歌いだした。
「…………すみません」
「いや……君が謝ることでは――」
「さぁ!提督も踊ろう!」
いきなり私を部屋から引っ張り出した那珂は、廊下で可愛らしく動き出した。
「うおっ……おっと」
那珂が手を離さないせいで、私は連ら
れて左右に揺らされる。
「すまないが、手を離して……」
「提督、楽しい?」
止めようと彼女を見ると、可愛らしい笑顔を振り撒いている。
「…………あぁ、楽しいぞ」
それを見た私の頭からは文句が消え、彼女のダンスが終わるまでされるがままになっていた。
「いや……君が謝ることでは――」
「さぁ!提督も踊ろう!」
いきなり私を部屋から引っ張り出した那珂は、廊下で可愛らしく動き出した。
「うおっ……おっと」
那珂が手を離さないせいで、私は連ら
れて左右に揺らされる。
「すまないが、手を離して……」
「提督、楽しい?」
止めようと彼女を見ると、可愛らしい笑顔を振り撒いている。
「…………あぁ、楽しいぞ」
それを見た私の頭からは文句が消え、彼女のダンスが終わるまでされるがままになっていた。
すみませんが眠気Maxです
明日に延ばすことをお許しください
なんでもしまかぜ
明日に延ばすことをお許しください
なんでもしまかぜ
「……はぁ…………はぁ……」
日頃の運動不足が応え、那珂が手を離した頃には私の息はすっかりあがっていた。
「提督!お疲れ様ー」
息を切らさず笑う那珂は流石と言える。
「那珂ちゃんとの特別ステージ、楽しかったかなー?」
「あぁ……久しぶりにいい汗をかいた」
手の甲で額の汗を拭う。
「よかったー!」
花が咲いたように笑うとはこのことを言うのだろう。
那珂の明るさを振り撒く笑顔を直視できず、私はよそを向いた。
先程苛立ちを感じたことが恥ずかしくなったのだ。
「っ!」
逃げた視線の先には膨れっ面の神通がいた。
一瞬だけ彼女と目があったが、今度は私がよそを向かれた。
「…………そろそろスケジュールの遅れを取り戻せませんよ?」
顔を背けたまま、刺々しい声を飛ばす神通。
そう言われて気がついた。
踊っていなければ、今頃は朝食にありついている時間だ。
「早く行きましょう。那珂ちゃんも邪魔しちゃ駄目ですよ?」
「おっと」
右手を半ば強引に引かれ、私はよろめいた。
日頃の運動不足が応え、那珂が手を離した頃には私の息はすっかりあがっていた。
「提督!お疲れ様ー」
息を切らさず笑う那珂は流石と言える。
「那珂ちゃんとの特別ステージ、楽しかったかなー?」
「あぁ……久しぶりにいい汗をかいた」
手の甲で額の汗を拭う。
「よかったー!」
花が咲いたように笑うとはこのことを言うのだろう。
那珂の明るさを振り撒く笑顔を直視できず、私はよそを向いた。
先程苛立ちを感じたことが恥ずかしくなったのだ。
「っ!」
逃げた視線の先には膨れっ面の神通がいた。
一瞬だけ彼女と目があったが、今度は私がよそを向かれた。
「…………そろそろスケジュールの遅れを取り戻せませんよ?」
顔を背けたまま、刺々しい声を飛ばす神通。
そう言われて気がついた。
踊っていなければ、今頃は朝食にありついている時間だ。
「早く行きましょう。那珂ちゃんも邪魔しちゃ駄目ですよ?」
「おっと」
右手を半ば強引に引かれ、私はよろめいた。
「危ない!」
那珂が倒れそうになる私の手を取った。
咄嗟に那珂が反対から引いてくれたお陰で私はなんとか踏みとどまれた。
「す、すみません!」
「いや……大丈夫だ」
私は体勢を立て直し、小さく息を吐いた。
「提督、大丈夫?」
「あぁ、ありがとうな」
心配そうに覗きこむ那珂。
私は握っていた手を離し、お礼として頭を撫でた。
「て……提督!」
一瞬たじろいだ那珂だったが、数秒してすぐに私の手を避けた。
「な、那珂ちゃんはみんなのものなんだから!」
那珂は顔を赤くして強めの口調で言った。
「だから、少なくとも今は気安く触ったりしたら駄目なの!」
那珂が倒れそうになる私の手を取った。
咄嗟に那珂が反対から引いてくれたお陰で私はなんとか踏みとどまれた。
「す、すみません!」
「いや……大丈夫だ」
私は体勢を立て直し、小さく息を吐いた。
「提督、大丈夫?」
「あぁ、ありがとうな」
心配そうに覗きこむ那珂。
私は握っていた手を離し、お礼として頭を撫でた。
「て……提督!」
一瞬たじろいだ那珂だったが、数秒してすぐに私の手を避けた。
「な、那珂ちゃんはみんなのものなんだから!」
那珂は顔を赤くして強めの口調で言った。
「だから、少なくとも今は気安く触ったりしたら駄目なの!」
「おっと……これは失礼なことをしてしまったか」
また気安く頭を撫でてしまった。
早く矯正しなければ、内部からの密告で憲兵送りも普通にありうる。
「すまない那珂。今後は十分に気を付けよう」
「あっ…………で、でも、いつかは――」
「提督!早く行きましょう。どうなっても知りませんよ?」
私と那珂の間に割り込んできた神通は、先程よりも強く手を引っ張った。
「おっ……と。わかったよ」
今度はこけることは無く、神通の手を引く方へ足を向ける。
「あっ……」
那珂が小さく声を漏らした。
「じゃあな、那珂。時間が押しているんでそろそろ食堂へ向かうよ」
「えっと……提督もお仕事頑張ってね?」
那珂は神通に引かれる私を苦笑いで見送った。
また気安く頭を撫でてしまった。
早く矯正しなければ、内部からの密告で憲兵送りも普通にありうる。
「すまない那珂。今後は十分に気を付けよう」
「あっ…………で、でも、いつかは――」
「提督!早く行きましょう。どうなっても知りませんよ?」
私と那珂の間に割り込んできた神通は、先程よりも強く手を引っ張った。
「おっ……と。わかったよ」
今度はこけることは無く、神通の手を引く方へ足を向ける。
「あっ……」
那珂が小さく声を漏らした。
「じゃあな、那珂。時間が押しているんでそろそろ食堂へ向かうよ」
「えっと……提督もお仕事頑張ってね?」
那珂は神通に引かれる私を苦笑いで見送った。
「いいですか?皆のケアも大切なのは重々承知していますが、ご自身の仕事を優先して下さい」
何かから逃れるような足取り。
いつもより低めの声。
素っ気ない態度。
やはり不機嫌なのだろうか。今日の神通の言葉には刺があるように思う。
……何かしてしまっただろうか。
「……神通、勘違いだったら申し訳無いんだが……何か怒ってないか?」
神通はやや速めで私を船頭するように歩く。
私は手を引かれながら着いていくのに精一杯だった。
無視か?
そう思ったとき
「……提督」
「うおっ」
突然神通の足が止まった。
何かから逃れるような足取り。
いつもより低めの声。
素っ気ない態度。
やはり不機嫌なのだろうか。今日の神通の言葉には刺があるように思う。
……何かしてしまっただろうか。
「……神通、勘違いだったら申し訳無いんだが……何か怒ってないか?」
神通はやや速めで私を船頭するように歩く。
私は手を引かれながら着いていくのに精一杯だった。
無視か?
そう思ったとき
「……提督」
「うおっ」
突然神通の足が止まった。
「私が止めなければ、あなたはずっと那珂と話していましたよね?」
「いや……あの…………そうかもしれんな」
弁解しようとしたが、真っ直ぐ突き刺さる彼女の視線には抗えず、目を逸らして曖昧な返事をした。
「全く……」
わざとらしい深い溜め息。よほど機嫌が悪いと見える。
「私がいるから良いものの……姉さんだったら朝食に間に合いませんでしたよ?」
「君のお陰で助かったよ」
「っ……ま、まだです!」
神通の突然の大声にびくりと体が震えた。
「まだ間に合ってません!」
「おっ……」
神通は再び私の手をとって、先程よりも速いペースで歩みを進めだした。
「全く……私がいないとダメなんだから……」
前しか見ていない彼女は、振り向かずにぼやいた。
「あぁ、感謝しているよ」
「っ!し、知りません!」
何かを振り切るように軽く左右に頭を振った神通。
ちらりと見えたうなじは、火照ったように赤くなっていた。
「いや……あの…………そうかもしれんな」
弁解しようとしたが、真っ直ぐ突き刺さる彼女の視線には抗えず、目を逸らして曖昧な返事をした。
「全く……」
わざとらしい深い溜め息。よほど機嫌が悪いと見える。
「私がいるから良いものの……姉さんだったら朝食に間に合いませんでしたよ?」
「君のお陰で助かったよ」
「っ……ま、まだです!」
神通の突然の大声にびくりと体が震えた。
「まだ間に合ってません!」
「おっ……」
神通は再び私の手をとって、先程よりも速いペースで歩みを進めだした。
「全く……私がいないとダメなんだから……」
前しか見ていない彼女は、振り向かずにぼやいた。
「あぁ、感謝しているよ」
「っ!し、知りません!」
何かを振り切るように軽く左右に頭を振った神通。
ちらりと見えたうなじは、火照ったように赤くなっていた。
今日はここまで
下手なりに甘い雰囲気を出していますが、ヤンデレスレですんでお間違いの無いよう
川内がいない?気にするな
下手なりに甘い雰囲気を出していますが、ヤンデレスレですんでお間違いの無いよう
川内がいない?気にするな
今更ながら構成が固まってきました
これ、思ってたより長引きそう……
このペースでは秋までかかりそうです
そんなダラダラ続けるのかふざけるな!等と言った怒りが湧いてきた方はブラウザバック推奨です
これ、思ってたより長引きそう……
このペースでは秋までかかりそうです
そんなダラダラ続けるのかふざけるな!等と言った怒りが湧いてきた方はブラウザバック推奨です
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