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    元スレ音無「やべ、煙草切らしちまったぜ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 音無 + - ぁE + - いじめ + - ペルソナ + - ヤンキー + - ヴァンガード + - 不良 + - 岩沢 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 49 :


    音無「とりあえず煙草、煙草」カチッ

    音無「ふー…」スパーッ

    音無「じゃあ行くかな」

    ―大食堂内―

    ゆり「はぁ?天使と強力してた悪魔ってあの音無って奴だったの?」

    日向「そうなんだよ、でもあいつの強さ尋常じゃ無かったぞ!天使みてーな能力持ってたし」

    ゆり「能力?」

    野田「何の能力かは知らんが、あいつに当たってはずの俺のハルバードが折られた」

    椎名「それに剣速も異常な速さだ。あの速さは私でも防ぐのがやっとだ」

    大山「椎名が喋った!」

    藤巻「そんだけ強かったんだろ、あの音無って野郎が」

    52 = 49 :


    ゆり「音無…か。新たな敵対勢力の誕生ってわけね」

    岩沢「音無がどうかしたのか?」

    高松「いえ、彼が私達SSSの新たな敵対勢力になるかもしれないと…」

    岩沢「何で音無が…」

    ギャーッ!

    日向「な、何だっ!?」

    SSS2「くそっ、ここは通さないぞ」

    音無「チッ!もうテメェらみてぇなザコ狩るのも飽きたんだよ!さらし首が嫌ならお前らのリーダー出せコラ!」

    岩沢「えっ…?音無!?」

    ひさ子「またあいつかよ!」

    音無「オラさっさと出てこい!」バキッ!

    SSS2「うわっ」ドサッ

    ゆり「私に何の用かしら?」

    53 :

    54 = 49 :


    音無「オイコラゆりっ、テメーらのお仲間が立華を蜂の巣にしてたせいで岩沢のライブが見られなかっただろうが!」

    ゆり「(立華?)仕方ないじゃない。どっちにしろ天使だってライブを止めに来たんでしょ」

    音無「それでもちょっとは見れてたかもしれねーだろっ!テメェらものうのうと飯なんか食いやがって」

    岩沢「おい、ちょっと落ち着いてくれ音無」ポン

    音無「あぁ!?…岩沢か、んだよ今更」

    岩沢「ライブに来てなかったってことだけで私は怒るような奴じゃないよ」

    55 = 49 :


    音無「俺が納得いかねーんだよっ!」ドガッ!

    日向「げふっ!」

    ゆり「はぁ…分かったわ、今回のことは謝っておきましょう…ごめんなさい」

    岩沢「音無、ライブはまだ近い内にあるからさ、次は特等席で見せてあげるよ」

    入江「え…?いいんですか、あの特等席って」

    岩沢「これだけガルデモのライブに執着する奴なんか、いないだろう?」

    ひさ子「そうだけどさーコイツは…」

    音無「ハッ、安心しろ。テメーのギターなんて聞いちゃねーよ」

    ひさ子「んだと!」

    ゆり「いいから二人共!…ってことで、今日はお引き取りいただけるかしら、音無くん?」

    56 = 49 :


    音無「……チッ、テメェらそいつに感謝しとけよ」スタスタ

    ガチャ…バタン!

    ザワザワ…ザワザワ…

    ゆり「ふぅ、SSSのオシマイかと本気で思ったわ」

    高松「今の彼に本気で来られたら間違いなく全員全滅でした」

    ゆり「一人を除いて…ね」

    岩沢「ん?」

    ―大食堂外―

    音無「はぁ…今日は人生の中で二番目に最悪な日だったぜ」

    音無「あ、もう人生じゃねーねか。これからこんな世界で…成仏するまで暮らすのか」

    音無「まぁ、この世界じゃ俺の力がハンパないって分かった収穫があっただけいいか」

    57 :

    そうか夜中しかやらないのか……リアルタイムでwwktkできないな

    朝起きたら来ているの願って

    58 :

    繋がらない間にトリつけました。

    昼もできれば書きまする。

    59 = 58 :


    ―翌日、屋上―

    音無「I guess thats just the way the it goes♪」シャカシャカ♪

    音無「I ain`t tryin to pleach, I Billieve I can reach…♪」シャカシャカ♪

    音無「ん?あれは…」シャカシャカ♪

    音無「…あいつらっ!」ガバッ

    音無「あんなにワラワラと集団でどこに行ってやがんだ?」

    音無「まぁいいや、面白そーだからつけるか」


    ―体育館―

    音無「…何してやがんだ」ソーッ

    藤巻「行くぞっ、せーの!」

    ガラガラガラ

    音無「椅子収納台車なんか出して、卒業式の練習か?」

    藤巻「よーし、行くかー」

    60 = 58 :


    音無「何だ何だ…台車を出したかと思えばあった場所に次々と中に入って行きやがった」

    音無「……」キョロキョロ

    音無「とりあえず一服」カチッ シュボッ

    音無「フーッ…」スパー

    音無「じゃあ、行くか」

    ―ギルド連絡通路B1―

    音無「チッ、暗いな」カンカン

    ビュンッ

    音無「…ん?のわっ!」バッ!

    ドガンッ!

    音無「ちっ、またハンマーかよ!俺がつけて来たのがばれたのか?」

    音無「めんどいが一筋縄じゃいかねーな、ここは」

    ―ギルド連絡通路B3―

    音無「何か薄気味悪りぃなー」コッコッ

    ズゴゴゴ…

    音無「ズゴゴゴ?」

    61 = 58 :


    ズゴゴゴ…

    音無「この音は…鉄球か!?しかもサイズXOの」

    ズゴゴ…ゴロゴロゴロ!!

    音無「やっぱ鉄球かよ。ハッ、でもこの程度なら…」スゥ…

    音無「破ッッ!!」ドゴッ!

    ピタ…ピシピシピシ…バキャッ!

    音無「はははっ、軽い軽い」コキコキッ

    ―ギルド連絡通路B6―

    音無「ここは…何だろうなぁ」

    スパッ

    音無「…あ?」ブシャッ

    音無「うおおっ!肩が切れてやがる!」

    音無「クソ、いつの間に…」スパッ

    音無「っ、今度は頬か。何かあんなここ…」

    音無「(目を瞑り…精神を研ぎ澄まして感じろ、空気の流れを!)」スッ

    62 = 58 :


    ヴィィン

    音無「(見えるっ!見えるぞっ、これは…レーザーか!)」バッ

    ヴィィン

    音無「(次はXか…とうっ!)」バッ

    音無「最後はこの扉っ」ガチャッ…ガチャ

    音無「クソっロック式かよ!開けろやゴラァッ!オラァッ!」ドガドガドガ!

    バキンッ!

    音無「っしゃあっ!人間様音無様をなめんなよ」

    ―ギルド連絡通路B8―

    音無「あー、マジでだりーなココ」

    ズズズズ…

    音無「お次は何だぁっ!」キョロキョロ

    音無「…何もねぇな、じゃあこの音は何だ?」

    ズズズズ…

    音無「そういやさっきから何か太陽が陰ってきてんな」

    63 = 58 :


    音無「いや、地下なのに太陽があるかよ。…まさか」バッ

    ズズズズ…

    音無「やっぱ迫り来る天井かよ!」

    ズズズズ…ズズ

    音無「間に合えっ!」ダダダッ

    ズズズズ…ドシンッ!

    音無「ふふ…は、はは。流石にヤバかったかな」フルフル

    音無「おっと、落ち着け。まずここは一服だな」カチッ シュボッ

    音無「フーッ…」スパー

    音無「何やってんだろうなぁ俺。勝手に死にそうになってよ」

    音無「いや、待てよ…そういや」

    ――


    音無「なぁ、俺は死んでんだよな」

    岩沢「ああ。と言うより死なないとこの世界にはこれないしな」

    64 = 58 :


    音無「じゃあこの世界で死んだらどうなんだよ?」

    岩沢「それは当然死ぬ痛みを伴う」

    音無「この世界で死んだら成仏できんのか?」

    岩沢「いや、この世界では死んでも何度でも蘇るんだ。まぁ『死なない』って言った方がいいかな」


    ――

    音無「この世界では死なないんだったな。そう考えると何かやる気になったぜ…毛頭死ぬ気はねーけどな」

    ―ギルド連絡通路B9―

    音無「最初は横、次は縦でさっきは上…つーことは」

    ミシミシミシ…

    音無「下っ!」バッ

    ドゴォンッ!…パラパラ

    音無「順番的にやっぱ床が抜けるんだよなー」

    65 = 58 :


    ―ギルド連絡通路B13―

    ドドド!

    音無「水攻めたぁ、無意味だな。俺の肺活量をナメるなよ」

    音無「出口を探すか」ジャボンッ

    音無「(……)」キョロッ

    音無「(…ここか)」ゴボゴボ…

    ―ギルド連絡通路B15―

    音無「ふうっ」ザバァッ!

    音無「多分もうすぐだな…最深部」

    ―ギルド連絡通路B17―

    音無「…精神的披露は克服したが、流石に肉体的披露は簡単には癒せないか」

    音無「ちょっと一服してくか。よっこらせっと」

    ゆり「え?」

    音無「ん?」

    66 = 58 :


    ゆり「っ!何であなたがここにいるのよっ!」

    音無「だぁーっクソ!尾行してたってことすっかり忘れてたぜ!」

    ゆり「尾行?あなたあのトラップをくぐり抜けて来たの?」

    音無「何度も死にかけたぜ。ハンマーにぶつかりそうになるわレーザーに切られそうになるわ潰されそうになるわ」

    ゆり「…へぇ、まさか一人で、ね。ちょっとばかし音無君のこと見直したわ」

    音無「別に、口先だけじゃねーってこと分かってくれればいい。てかお前何でこんなとこにいんの?お仲間は?」

    67 = 58 :


    ゆり「ちょっと休憩してただけよ。仲間は全滅したわ…」

    音無「ハッ、だらしねぇな。あんだけ数集めといて全滅してりゃ世話ねーな」

    ゆり「私にはあなたや天使みたいに力は無い…とても無力な存在」

    音無「どういう意味だ?」

    ゆり「姉弟が居たの」

    音無「は?何の話しだ?」

    ゆり「あなたには無い記憶の話よ」

    音無「………」

    そしてゆりの姉弟の壮絶な過去話を聞かされること、数分。

    音無「一つ訊かせろよ」カチッ シュボッ

    ゆり「何?」

    音無「何でお前死んだの?」スパー

    68 = 58 :


    音無「よくよく考えてみると…ここの最深部にいる奴らはSSSの仲間の可能性が高い」

    音無「なら何であえて自分の味方を[ピーーー]ようなトラップを仕掛けたんだ?」

    音無「そりゃあ…SSSの奴ら以外の誰かが侵入してきてっからだろうな、俺みたいに」

    音無「でもこの世界で俺や犠牲を払ってまでやって来れたゆり以外にこんな深部に来れる奴なんていんのか?」

    音無「…いたな、妙な技を使う生徒会長サマが。おおよそココをおさえに来たってとこか」

    音無「でも俺には関係ねーし」スクッ

    69 = 58 :


    音無「……(どうしてもさっきの話をするゆりの顔がチラつくな)」

    音無「立華の足止めもいいがそれじゃあ、『どっちの味方だよ』ってなるし…」

    音無「コイントスで決めっか」ゴソゴソ

    音無「表がゆりで…裏が立華」スッ

    音無「…いくぜ」ピンッ

    チャリンッ!

    音無「…なるほど、表か。ならさっさとゆりを追わねーといけねーな」ザッ

    ズシィン!

    音無「おっと、立華の奴近くまで来てやがる…ここは追うより最深部近くで待ち伏せてる方が得策か?」

    音無「あいつのヘンテコな能力もう一回見てみてーし、そいつでいこう」ダッダッ

    70 :

    おとなしで最初の候補とかシンプルww
    つ④

    71 = 58 :

    ミス
    >>67>>68の間です


    ゆり「言っとくけど自殺じゃいわよ」

    音無「いや聞いてねーし。そもそも自殺しな奴が神に抗おうなんて考えねーだろ」

    ゆり「そりゃそうね」クスッ

    音無「何が可笑しい?」

    ゆり「いや、私とあなたの思考は似てるなって思ってね」

    音無「お前らのガキの頭脳と一緒にするなよ」フッ

    ゆり「あ、笑った」

    音無「笑ってねーよ」

    ゆり「まぁいいわ。…それじゃ私はそろそろ行くから」スクッ

    音無「別についてかねーからな」

    ゆり「最初から期待はしてないわ…それじゃね」スタスタ

    72 = 58 :


    ―ギルド最深部入口―

    音無「この下がギルドか…つーことはここで待ってりゃ奴は必ず来る」スパーッ

    ドォォンッ!

    音無「来たか…」スクッ

    「………?」

    音無「よう、立華」

    「…なぜあなたが?」

    音無「単なる暇つぶしだよ。スリリングで何にも勝る、な」

    「…そこを退いて」

    音無「んじゃ嫌だと言ったら?」

    「Guard skill『Hand Sonic』」シャキンッ

    音無「容赦なし、か」

    「…」ダダッ

    音無「(やはり来るか。昨日のイメージを思い浮かべろ…SSSの奴らとやりあったあの感じを…)」シャキンッ!

    73 = 58 :


    「…?!」

    音無「ウラァッ!」

    キィンッ!

    音無「どうだ?テメェのハンドなんたらに似てるだろ?」ブンッ!

    「…」ガキンッ!

    音無「剣だけじゃねーぞ!ホラ、足があいてんぜ?」ガッ

    「っ…」ヨロッ

    音無「隙ありだ!」

    「Guard skill『Delay』」シュンッ

    音無「消えた…?いや、後ろかっ!」キィンッ!

    「…」ビシュッ!ブン!

    音無「チッ、ちょこまかと…」スカッ

    「…」ダダッ

    音無「立華…『止まれっ!』」ギンッ

    「…?」ビタッ!

    音無「まさか本当に効いたのか?ハハ…こりゃ儲けモンだな」

    「…」ググッ…

    74 = 58 :


    音無「動けねーぜ。今お前の伝達神経は一時的に麻痺しちまってるからな」

    「…っ」ググ…

    音無「何をしたのかって顔してんな。言うなれば、ただ単に『剛』でお前の神経を強制的に麻痺させただけだよ」

    「…」キッ

    音無「そんなに睨まないでくれよ。コイントスで裏が出たらお前に協力してたんだからさ」

    バタバタバタ

    ゆり「来たわね天使!…ってあれ、音無くん何で天使と一緒に居るの?」

    音無「遅かったなゆり。もう終わったぞ」

    「…」

    ゆり「くっ!」ガチャッ!

    音無「待て待て、もう終わったって言ったろうが!」

    75 = 58 :


    ゆり「終わったって…何が?」

    音無「見ての通り、今立華は動けない。つまり俺がこんまま剣つきたてりゃ勝って終わりってことだ」

    ゆり「え、音無くん一人で天使を?」

    音無「ああ」

    ゆり「へぇ、あなたやっぱりすごいじゃない。…でも何で私達に協力したの?ガキくさいって言ってたのに?」

    音無「コイントスして表ならお前、裏ならあいつに協力することにしたんだよ」

    ゆり「それで表が出たって訳ね?」

    音無「そーだよ。んで、これからどうすんだコイツ?」

    ゆり「とりあえず、ギルドごと爆発するわ」

    音無「はぁっ!?」

    76 = 58 :


    音無「ちょっとまt」

    ダダダッ

    ギルド作業員1「ゆりさん、大砲用意できました!」

    ゆり「あ、ごめん。もう必要ないかも…」

    ギルド作業員「「「えええっ!」」」

    ゆり「だって私が来る前にもう終わってたから…」

    チャー「あれがゆりの言ってた音無か」ガチャ

    ゆり「ん?」

    チャー「なるほど…いい眼をしている。血を求める狂犬のような眼を」

    音無「オッサン誰よ?」

    チャー「オッサンではない。これでも高校生だ」

    音無「マジかよ…ヒゲ剃れって。ん?…んなことより!」

    77 = 58 :


    音無「ここを爆破するって何だよ!」

    ゆり「そのままの意味よ。ここを天使ごと爆破させるってこと」

    音無「…俺が言えた義理じゃねーけどよ」チラ

    「…」

    音無「流石に爆破に巻き込ませては[ピーーー]ってのは可哀想すぎんぞ」

    チャー「ゆり、爆破準備が整ったぞ。早くしなければ後数秒で自動爆発してしまうぞ」

    ゆり「分かった。あなたも早く準備しなさい。ここから脱出するわよ!」ダダッ

    音無「おい、あいつの麻痺を解いてやっていいか?」ピタッ…

    ゆり「ちょっ、そんなことしたら一瞬で一刺しにされるわよ!」

    78 = 58 :


    ギルド作業員2「みんな急げ!」

    ダダダダダダ…!

    チャー「ゆり、音無!お前たちも早くしろ!」

    ゆり「音無くん早くっ!」

    音無「あー、ちっくしょぉっ!」ダッ

    ゆり「え?そっちは反対y!」ガシッ

    チャー「もうあいつは間に合わない、行くぞ!」ダッダッ!

    ゆり「あっ、ちょっと!」

    音無「おいっ」

    「…?」

    音無「お前、麻痺解いたら絶対に俺を刺さないって約束してくるか?」ガシッ

    「…」コクリ

    チャー「ギルドを爆破する!」カチッ

    ゆり「音無くん!」

    ドゴン!ドゴゴゴゴゴッ!!

    音無「『動け』っ!」

    79 = 58 :


    「……」スッ

    ズドドド!ドドドッ!

    音無「地上まで走っから、しっかり捕まってろよ!」ガッ

    「Guard skill『distortion」ヴゥン

    音無「何したんだ?」ダダダッ!

    「…御守り」

    音無「そうか(確かに御守りだな。煙が全く影響されてこねぇ)」ダダダ

    「…」ギュ

    音無「(落ちたらマグマ…落ちたらマグマ…落ちたらマグマ!)」ダダダ

    ―地上―

    ズズズ…モクモク…

    音無「ゼーッ、ゼーッ!これが本当の臨死体験ってヤツか…」ゴホゴホ

    「…どうして私を助けたの?」

    音無「はぁ?」ゼーッゼーッ

    「あのまま爆破されていてもまたすぐに蘇るのに」

    80 = 58 :


    音無「そりゃテメェ…気の毒だったからだよ」ポリポリ

    「?」

    音無「ワケの分からんとこに一人取り残されて爆破に巻き込まれてマグマに落とされんだぜ?」

    「…私には、よくわからないけど」

    音無「わからんけど?」

    「ありがとう」

    音無「!…いや別に(笑った?…ってこれ俺が言われたことじゃん)」

    音無「ちょっとさ、俺行くとこあるから…」

    「?」

    音無「またな、奏」スタスタ

    「…」コクリ

    音無「ゆりにも心配かけちまっし、謝りにいかねーとな」

    81 :

    こういうヤンキーにあこがれてたぼっち時代

    84 :

    こういうヤンキーが現れないかと待ち続けたぼっち時代

    85 :

    まだかなー

    86 :

    投下量に定評のある大人氏。
    最近の書き手は三日に一度の2レスとかだしなぁ。
    頑張ってください。期待してる。

    87 :


    ギルド作戦から四日後――

    音無「もうここに来て一週間なのか…。何か色々あった気がすんな」カチッ シュボッ

    音無「そういや俺、自分クラスにゃ一回も入ったこと無いな…」スパー

    音無「…いや、俺のクラスってどこだよ?てか何年生なの俺?」スタスタ

    ―教室前―

    音無「もう、ここで良いか」ガラッ

    ザワッ!

    NPC女>1「…音無君が来た」ヒソヒソ

    NPC男>1「マジかよ…アイツが来たら教室の空気が一気に悪くなんだよな」ヒソヒソ

    音無「おい」ガンッ!

    NPC男>1「痛っ!な、何だよっ!」

    音無「空気が一気に悪くなって悪かったなぁ~」ポキポキッ

    NPC男>1「ひっ?!」

    音無「まぁ、言いたいこと色々あるが…とりあえず死んどけ」ビシュッ

    88 = 58 :


    「…」グイッ

    音無「うおっ!?誰だコラァ!」ビタッ

    「暴力は駄目」

    音無「何だお前かよ…不良に説教タレる気か?」

    「あなたは…不良なんかじゃない」

    音無「こんなナリで不良じゃねぇって方が無茶あんだろ」

    教師「いいから早く座れ音無」

    音無「あ?誰に口聞いてんだよテメェ」

    教師「は、早く座ってくれたら嬉しいかなぁ、なんて」

    音無「しっかたねーな、座ってやんよ。テメェどけコラ!」ドカッ

    NPC男>2「うわっ!そ、そこはボクの席…」

    音無「お前には床がお似合いだよ、ヒャハハッ!」

    89 = 58 :


    ザワザワ…ヒソヒソ

    「(結弦の影響で…教室の空気が変わった)」

    音無「(Wow♪Wow~♪)」シャカシャカ♪

    数十分後――

    キーンコーンカーンコーン

    音無「ZZZ…」スピー

    「結弦、起きて…」ユサユサ

    音無「ZZ…んっ?授業終わった?」ムク

    「うん。次は移動教室だから、早く教室から出ないと」

    音無「移動教室ぅ?何かめんどクセーからサボるわ」ガタッ

    「授業には参加しないと…」

    音無「不良に説教タレるのはいかんですって言ったろ。んじゃあな」スタスタ

    「…」

    音無「(何か後ろ髪引っ張られる気分だな)」

    90 = 58 :


    音無「まだ眠ぃし…気分転換にカフェインでも摂取しに行こ」

    音無「…そういや自販機ってどこ?」


    ―自販機・掲示板前―

    音無「やっと見つけたぜぇ、ここにあったのか」

    ユイ「んしょっと」ペタ

    音無「…何だアレは」

    ユイ「よいしょっ、と」ペタ

    音無「せいっ」バリッ

    ユイ「ほっ、と」ペタ

    音無「よっ、と」ビリッ

    ユイ「……よいしょ」ペタ

    音無「ぬん!」バリッ

    ユイ「あー、もう!さっきから何なんですかアナタは!」

    音無「何なんですかはお前だ。さっきから同じ紙をペタペタペタペタ張りやがって」

    91 = 58 :


    ユイ「あ~っ!あなたは!」

    音無「ったく、掲示板使う奴の迷惑を考えろよな」ビリッ

    ユイ「この前人に当たり散らしてた人に言われたくないですよっ!」

    音無「あ?お前どっかで会ったっけ」

    ユイ「…忘れてるならいいですよ。とにかく、ガルデモのライブを大々的に宣伝中なんですから邪魔しないでください」

    音無「ガルデモ?食堂の新しいメニューか?」

    ユイ「えーっ!?それマジメに言ってるんですか!」

    音無「ああ」

    ユイ「本当に『Girls dead monster』を知らないんですか?」

    音無「知らんし興味もない」キッパリ

    ユイ「学内で超有名ですよー!リーダーの岩沢さんのボーカルなんて痺れますよ!」

    92 = 58 :


    音無「岩沢?」ピクッ

    ユイ「はい!私はCrow Songがs」

    音無「岩沢がボーカルやってるバンド名がそのガルデモだってのか?」ガシッ

    ユイ「え?そうですけど…(この人急に目つきが変わったけど何で?)」

    音無「そうか…それだけ分かりゃいい。んじゃ、あばよ」スタスタ

    ユイ「あ、はい」

    ユイ「…あの人、一体何だっただろ?」


    ―空き教室付近―

    ~♪~♪

    音無「この音調…ガリ…ガルデモでもだったか?」

    音無「ちょっと様子を拝見…」

    93 = 58 :


    ―空き教室前―

    音無「……」ソローッ

    ~♪~ブツッ

    音無「(音が切れた?)」

    ひさ子「あ、悪りぃ。すぐに変える」

    岩沢「じゃあ、ちょっと休憩といこう…ん?そこにいるのは音無か?」

    音無「…よう」ザッ


    ―廊下―

    音無「ハッ、まぁまぁな音を響かせんじゃねーか」

    岩沢「それは誉め言葉か?」

    音無「好きに取れ」

    岩沢「フッ…あんた、何か変わったね」

    音無「変わった?俺がか?」

    岩沢「最初見たときとは印象がまるで違うよ。最初は狂犬みたいな奴だと思ったからね」

    94 = 58 :


    音無「狂犬ねぇ…そういや、その次会った時にゃお前にぶたれたな」

    岩沢「実はぶつのかなり怖かったけどね」

    音無「ふーん、お前がそんな臆病には見えねーぞ」カチッ シュボッ

    岩沢「あんた…いつも煙草吸ってるけど、生前も吸ってたの?」

    音無「記憶が無いうちはなんとも言えねーな…たださ」スパー

    岩沢「ただ?」

    音無「記憶が無くてもよ、体が覚えてたんだよな…煙草吸いてーってさ」

    岩沢「そうか…でも記憶か無いのは、それはそれで幸せかもな」

    音無「そうか?」

    95 = 58 :


    岩沢「もう誰かの過去は聞いた?」

    音無「ああ、ゆりの」

    岩沢「ゆりのか…あれは最悪だ」

    音無「だろうな」

    岩沢「私の生前はそこまで最悪じゃなかったからね」

    音無「…そう言うってこたぁお前も生前はそれなりに最悪だったんだろ?」

    岩沢「好きな歌が歌えなかった…ってことだけさ」


    それから俺は岩沢の両親のこと、初めて聞いた音楽や手に取ったギターのことを訊いた。

    そして言葉を失い岩沢の人生がステージにたてないまま終わってしまったということも。

    96 = 58 :


    音無「ふーっ…悪かったよ」

    岩沢「どうしてお前が謝る?」

    音無「いや別に、過去のお前に謝っただけだよ」

    岩沢「お前やっぱり変な奴だな」クスッ

    音無「…フン」

    ガラッ

    ひさ子「お~い、岩沢~っ!」

    岩沢「あ、ひさ子。オーケー、今行くよ!」スクッ

    ひさ子「待ちくたびれてるよー!」

    音無「……」クルッ

    岩沢「おい、記憶無しヤンキー!」ブン

    音無「うぉっと!」パシ

    岩沢「それ、やるよ。じゃあ今日の夜に体育館で待ってるからさ」ガラッ

    ピシャッ

    音無「記憶が無い方が幸せ…か。じゃあ何で俺は不良してんだろうな?」

    98 = 58 :


    ―18時40分・寮前―

    音無「体育館は西の方角…ってことはこっちか」

    …ダダダダッ

    日向「女子寮はあっちだ!」

    ゆり「オペレーション開始までもうすぐよ、急いで!」

    ダダダッ…

    音無「いつでも元気やなーあいつらは。女子寮っては何の話だ?」

    音無「でも確かに時間がねぇのは本当だし、走るか」タッタッ

    ―18時50分・体育館―

    音無「…間に合ったか」ゼェゼェ

    音無「岩沢は確かステージの裏方にいるんだったな」スタスタ

    99 = 58 :


    ―ステージ裏―

    シャッ

    岩沢「ん?」

    音無「よぉ、来たぜ」

    岩沢「フッ…待ってたよ」

    ひさ子「何だお前か。岩沢の招待だから何も言わないけど、迷惑はかけるなよ」

    音無「お前、誰?」

    ひさ子「ひさ子だ!忘れるな」

    音無「悪ぃ、もう忘れた」

    ひさ子「コイツ…」ググッ

    関根「やっぱしちょっとだけカッコイイかも…」ジーッ

    入江「しおりんっ!」

    関根「だから冗談だってばー」

    岩沢「あそこが特等席。多分一番よく見える場所だ」

    音無「ああ、サンキュ」クルッ

    100 = 58 :


    岩沢「あ、音無」

    音無「何だ?」

    岩沢「特等席にコイツも一緒に置いてやってくれ」スッ

    音無「…ギター?」パシ

    岩沢「ああ。思い出のギター、だよ」

    音無「…ま、健闘を祈るぜ」スタスタ

    岩沢「任せた…それじゃ、派手にやろうぜ!」

    ―同時刻・女子寮の一室―

    日向「そういやさっき音無とすれ違わなかったか?」

    ゆり「寮のとこに音無君いたの?急いでて気づかなかったわね」

    松下「そういえば彼は、ギルドのトラップを一人でクリアした上に天使に勝ったそうじゃないか?」


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