私的良スレ書庫
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元スレアレイスター「超能力者達にバンドを組ませる――『最終計画』だ」土御門「」
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垣根『ふは、あははははっ!!! 何驚いた面してやがる、俺の能力は「この世界に存在しないもの」だぞ?』
麦野『いや、言いたいことはわからなくもないけど行動の意味がわかんねーよ』
削板『ていうかさっき羽根引っこ抜いたときちょっと痛そうだったんだが大丈夫なのか』
垣根『心配するな。ちょっとだけ痛かったけどちょっとだけだ』
一方通行『痛かったンじゃねェか。すげェ音したもンなァ』ニヤニヤ
海原『で、ラケットを持たずにその羽根を握っている真意は?』
垣根『この羽根は今デフォルトで反射設定にしてある……つまり、ラケットなんざ使わなくても自動的に打ち返せるってわけだ』
御坂『卑怯極まりない!』
麦野『傍目からするとメルヘンなだけでバカにしか見えないわよ』
土御門『反射、か。自信満々に解説してしまう癖を直したほうがいいぞ、カッキー』
垣根『は? っていうか、――あ』
一方通行『……、……ぎゃはっ! そォかいそォかい、だったら俺も素手で戦ってやっかなァ!』カチリ
垣根『しまった』
削板『イッツーが能力使用モード、反射状態の素手で戦うというなら……残ってるラケットは俺が使わせてもらう!』
>17600『まさかの両手持ちかよ! とミサカはなんかもう羽根やら素手やらラケットふたつやら正気じゃねーなおい、とつっこまざるを得ません』
麦野(原子崩しは卓球に向いてないし……うーん)
御坂(なんかいまシズリが対抗策を講じている気がする……)チラッ
土御門『自分の能力に頼ること自体は悪くない。よし、ゲームスタート!』
五分後
海原『いやあ、あっさり決まりましたね』
垣根『ぜえ、はあ、ぜえ……だってあいつら妙に息合ってるから……』
一方通行『つゥか羽根を反射設定にした時点で、オマエは勝てるルートを失ってンだろォが』
垣根『んだよ、勝者の余裕か? 勝者の情けか? ああ?』
麦野『バカねえ。卓球で球を反射したって、同じところにしか返らないでしょ。シングルスならまだ勝負はわかんないけど、ダブルスなんだからさ』
麦野『いや、言いたいことはわからなくもないけど行動の意味がわかんねーよ』
削板『ていうかさっき羽根引っこ抜いたときちょっと痛そうだったんだが大丈夫なのか』
垣根『心配するな。ちょっとだけ痛かったけどちょっとだけだ』
一方通行『痛かったンじゃねェか。すげェ音したもンなァ』ニヤニヤ
海原『で、ラケットを持たずにその羽根を握っている真意は?』
垣根『この羽根は今デフォルトで反射設定にしてある……つまり、ラケットなんざ使わなくても自動的に打ち返せるってわけだ』
御坂『卑怯極まりない!』
麦野『傍目からするとメルヘンなだけでバカにしか見えないわよ』
土御門『反射、か。自信満々に解説してしまう癖を直したほうがいいぞ、カッキー』
垣根『は? っていうか、――あ』
一方通行『……、……ぎゃはっ! そォかいそォかい、だったら俺も素手で戦ってやっかなァ!』カチリ
垣根『しまった』
削板『イッツーが能力使用モード、反射状態の素手で戦うというなら……残ってるラケットは俺が使わせてもらう!』
>17600『まさかの両手持ちかよ! とミサカはなんかもう羽根やら素手やらラケットふたつやら正気じゃねーなおい、とつっこまざるを得ません』
麦野(原子崩しは卓球に向いてないし……うーん)
御坂(なんかいまシズリが対抗策を講じている気がする……)チラッ
土御門『自分の能力に頼ること自体は悪くない。よし、ゲームスタート!』
五分後
海原『いやあ、あっさり決まりましたね』
垣根『ぜえ、はあ、ぜえ……だってあいつら妙に息合ってるから……』
一方通行『つゥか羽根を反射設定にした時点で、オマエは勝てるルートを失ってンだろォが』
垣根『んだよ、勝者の余裕か? 勝者の情けか? ああ?』
麦野『バカねえ。卓球で球を反射したって、同じところにしか返らないでしょ。シングルスならまだ勝負はわかんないけど、ダブルスなんだからさ』
垣根『俺だって好きでシングルスやってんじゃねーよ! 運がなかったんだよ!』
削板『こっちは簡単だったぞ。カッキーが反射させて返してくるならイッツーが対応して、あとはオレが決めればいいだけだったからな』
御坂『たしかに一方的な試合だったわね。素手で球打ち返してるのも羽根で打ってるのもシュールだったけど』
一方通行『そォ言うオマエらはなンでピンポン球溶かして中に磁石詰め込ンでンですかァ?』
麦野『あんたらに対して講じた策よ。このままじゃ勝てないかもしれないからね』
垣根『なんだこいつらはなっから俺のこと眼中にねえ!』
海原『ドンマイ(笑)ですよ』
垣根『うわあなにこの笑いをこらえてるけどこらえきれてなくて吹き出す寸前みたいな腹立つ表情……』
・
・
・
垣根「ということがあっただろ」
麦野「ああ、あの後一応あんたと戦ったけど余裕でフルボッコだったっけ」
垣根「あれはフルボッコというよりフェミニストな俺がわざと負けてやったようなことがまあ無きにしも非ずだけどな」
>17600「ほんと口が達者ですねとミサカはフェミニストを笑いつつ、それがどうして部屋を個室にする要求につながるのかと不思議がります」
垣根「まあ、あれくらいのハブられっぷりだったら俺の心がすさんでいくのも分かっていただけるかと思う」
海原「だから個室っていうのはちょっと……監視するほうも楽じゃないので」
御坂「監視?」
海原「いえなんでもありません」キリッ
麦野「あんた知らなかったの? この病院は全部屋監視されてるって」
御坂「とっ、トイレも!? お風呂も!?」
>17600「さすがにそこらへんはしてないと思います、とミサカは監視担当の師匠に視線を向けてみます」
海原「してませんよ。そんなシーンまで監視したら自分が出血多量で死んでしまう可能性がありますから」
垣根「してないのはいいことだと思うが理由がアレだなお前……」
土御門「まあ、たしかに昨日はちょっと孤立させすぎたな。悪かった、リア充が憎かったわけじゃないんだが」ギロ
垣根「なにこのプロデューサー、サングラスの奥の目がすげえ怖い」
削板『こっちは簡単だったぞ。カッキーが反射させて返してくるならイッツーが対応して、あとはオレが決めればいいだけだったからな』
御坂『たしかに一方的な試合だったわね。素手で球打ち返してるのも羽根で打ってるのもシュールだったけど』
一方通行『そォ言うオマエらはなンでピンポン球溶かして中に磁石詰め込ンでンですかァ?』
麦野『あんたらに対して講じた策よ。このままじゃ勝てないかもしれないからね』
垣根『なんだこいつらはなっから俺のこと眼中にねえ!』
海原『ドンマイ(笑)ですよ』
垣根『うわあなにこの笑いをこらえてるけどこらえきれてなくて吹き出す寸前みたいな腹立つ表情……』
・
・
・
垣根「ということがあっただろ」
麦野「ああ、あの後一応あんたと戦ったけど余裕でフルボッコだったっけ」
垣根「あれはフルボッコというよりフェミニストな俺がわざと負けてやったようなことがまあ無きにしも非ずだけどな」
>17600「ほんと口が達者ですねとミサカはフェミニストを笑いつつ、それがどうして部屋を個室にする要求につながるのかと不思議がります」
垣根「まあ、あれくらいのハブられっぷりだったら俺の心がすさんでいくのも分かっていただけるかと思う」
海原「だから個室っていうのはちょっと……監視するほうも楽じゃないので」
御坂「監視?」
海原「いえなんでもありません」キリッ
麦野「あんた知らなかったの? この病院は全部屋監視されてるって」
御坂「とっ、トイレも!? お風呂も!?」
>17600「さすがにそこらへんはしてないと思います、とミサカは監視担当の師匠に視線を向けてみます」
海原「してませんよ。そんなシーンまで監視したら自分が出血多量で死んでしまう可能性がありますから」
垣根「してないのはいいことだと思うが理由がアレだなお前……」
土御門「まあ、たしかに昨日はちょっと孤立させすぎたな。悪かった、リア充が憎かったわけじゃないんだが」ギロ
垣根「なにこのプロデューサー、サングラスの奥の目がすげえ怖い」
御坂「ま、まあこの話はここで打ち切るとして。昨日の一件で私達と一緒に寝るのが嫌になったとか、そういうことなの?」
垣根「あー、いや、そうじゃなくてな? ていうか一緒に寝るとか言われるとほら見て向こうのアステカさんが怖いだろ」
海原「……、……」
垣根(笑いもしねえ!)
麦野「ああ、イッツーとソギーが原因って言ったわね。夜何かあったのかしら」
土御門「目立った何かはなかったように思うんだが。ウホッとかアッーとかそういうのもなかったし」
垣根「あったら俺はガチで逃げんぞ!? そういう展開でもなくて、あーもうちょっともっかい回想!」
>17600「メタ発言、ダメ、ゼッタイ、とミサカはここぞとばかりにつぶやいてみますがまあどうでもいいか」
遡って二日目、午後十一時
御坂『ふー、今日はけっこう楽しかったわね!』
麦野『曲もできたし演奏技術も身についてきてるし、いい感じじゃないかしら』
削板『オレはまだドラムを満足に叩けないけどな。明日には根性でどうにかしてみせるさ!』
一方通行『あァ、そォいや明日は一度合わせてみるンだったな。ソギーはまァ出来なくても仕方ねェが』
垣根『……、……』モゴモゴ
麦野『あいつ何で布団にもぐってんの? すげえうざいんだけど』
一方通行『思春期だろ。ほっとけ、拗ねてンだよアレ』
御坂『私達も思春期じゃない』
削板『そういえばそうだった』
アハハハハ
垣根(……卓球大会を終えてのこの仲良し具合! 気持ち悪っ!)
一方通行『……なァオイ。アレ、寝てると思うか』
麦野『どうだかね、……やる?』
御坂『!!! なんかこういうの修学旅行っぽい!』ワクワク
削板『おっ、何かするのか? 根性いるのか?』ワクワクワウワク
垣根(何しようとしてんのこいつら!)
垣根「あー、いや、そうじゃなくてな? ていうか一緒に寝るとか言われるとほら見て向こうのアステカさんが怖いだろ」
海原「……、……」
垣根(笑いもしねえ!)
麦野「ああ、イッツーとソギーが原因って言ったわね。夜何かあったのかしら」
土御門「目立った何かはなかったように思うんだが。ウホッとかアッーとかそういうのもなかったし」
垣根「あったら俺はガチで逃げんぞ!? そういう展開でもなくて、あーもうちょっともっかい回想!」
>17600「メタ発言、ダメ、ゼッタイ、とミサカはここぞとばかりにつぶやいてみますがまあどうでもいいか」
遡って二日目、午後十一時
御坂『ふー、今日はけっこう楽しかったわね!』
麦野『曲もできたし演奏技術も身についてきてるし、いい感じじゃないかしら』
削板『オレはまだドラムを満足に叩けないけどな。明日には根性でどうにかしてみせるさ!』
一方通行『あァ、そォいや明日は一度合わせてみるンだったな。ソギーはまァ出来なくても仕方ねェが』
垣根『……、……』モゴモゴ
麦野『あいつ何で布団にもぐってんの? すげえうざいんだけど』
一方通行『思春期だろ。ほっとけ、拗ねてンだよアレ』
御坂『私達も思春期じゃない』
削板『そういえばそうだった』
アハハハハ
垣根(……卓球大会を終えてのこの仲良し具合! 気持ち悪っ!)
一方通行『……なァオイ。アレ、寝てると思うか』
麦野『どうだかね、……やる?』
御坂『!!! なんかこういうの修学旅行っぽい!』ワクワク
削板『おっ、何かするのか? 根性いるのか?』ワクワクワウワク
垣根(何しようとしてんのこいつら!)
一方通行『誰かペン持ってねェか、油性』
麦野『油wwwwwwwwwwwwww性wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww落ちなくなるじゃねえかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
御坂『シズリ落ち着いて! 落ち着いて笑って!』
垣根(どんな宥め方だちくしょー!)
一方通行『どンな落書、……フェイスペイントを施してやるかが問題だな』
垣根(ははーん? つまりこいつら俺の顔に落書きする気か、そうかそうか)
垣根(ってバァァァアカ!!! 俺の未元物質に落書きは通用しねえ! だって自動防御が働いているから、ブワァァァァアアカ!!!!!)バタバタ
一方通行『……寝てねェな』
麦野『寝てない』
御坂『どうする?』
削板『こういうときは……』ムクッ
ツカツカガバッ
垣根『!?』
削板『引っぺがす! 悪い子はいねがあああああッ!!!!!』バッ
垣根『いきなり布団持ってくな!』
一方通行『おォ、拗ねてたクソガキが口きいた』
垣根『……あ』
麦野『あんたが無言だと気持ち悪いんだからさあ、思春期くらい脱しとけよ童貞』
垣根『いや思春期じゃねえしっつかまだ童貞ネタ引きずるんだなお前!』
御坂『ていうか私この布団いらないんだけど。はい、返す』バサッ
垣根『お、おお……』
・
・
・
垣根「よくいるよな、いじられるやつって」
海原「よくわかりませんが御坂さんから布団をいただいている時点でなんかもうむしゃくしゃする」
麦野『油wwwwwwwwwwwwww性wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww落ちなくなるじゃねえかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
御坂『シズリ落ち着いて! 落ち着いて笑って!』
垣根(どんな宥め方だちくしょー!)
一方通行『どンな落書、……フェイスペイントを施してやるかが問題だな』
垣根(ははーん? つまりこいつら俺の顔に落書きする気か、そうかそうか)
垣根(ってバァァァアカ!!! 俺の未元物質に落書きは通用しねえ! だって自動防御が働いているから、ブワァァァァアアカ!!!!!)バタバタ
一方通行『……寝てねェな』
麦野『寝てない』
御坂『どうする?』
削板『こういうときは……』ムクッ
ツカツカガバッ
垣根『!?』
削板『引っぺがす! 悪い子はいねがあああああッ!!!!!』バッ
垣根『いきなり布団持ってくな!』
一方通行『おォ、拗ねてたクソガキが口きいた』
垣根『……あ』
麦野『あんたが無言だと気持ち悪いんだからさあ、思春期くらい脱しとけよ童貞』
垣根『いや思春期じゃねえしっつかまだ童貞ネタ引きずるんだなお前!』
御坂『ていうか私この布団いらないんだけど。はい、返す』バサッ
垣根『お、おお……』
・
・
・
垣根「よくいるよな、いじられるやつって」
海原「よくわかりませんが御坂さんから布団をいただいている時点でなんかもうむしゃくしゃする」
垣根「でまあ、その後は寝ただろ」
麦野「あー、眠かったしね。大体一時くらいには全員眠ってたんじゃないの」
垣根「俺も寝た。多分最後に寝たのは俺だと思う。でな」
三日目、午前二時
垣根(あー、やべ、中途半端に目え覚めた……)ウトウト
一方通行『……さァいーたァー』
垣根(!? えっ、何こいつ!)
一方通行『さァ、……いィたァー……』
垣根(ね、寝言か……)
一方通行『チュゥリップーのォ、……はァ、な……ンがっ』
垣根(んがっwwwwwwwwwwんがっておまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwチョイス童謡wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
一方通行『すー……、らン、だァ……なァら……だァ……』
垣根(なーらんだー、なーらんだー、ってとこか)
一方通行『あァかー……しィ、ろ、ォ……き』
垣根(赤白、)
削板『yellow!』
垣根『ぶっ!?』
一方通行『……すぴー……、……』
削板『くかー……、ぐー……』
・
・
・
垣根「と、いうことがあったんだよ」
麦野「……なんつータイミング」
土御門「そういえば監視カメラにそのときの映像があったような気がしてきた」
>17600「あ、ありましたありました。とミサカは映像を大きく映し出してみます」ミニョーン
麦野「あー、眠かったしね。大体一時くらいには全員眠ってたんじゃないの」
垣根「俺も寝た。多分最後に寝たのは俺だと思う。でな」
三日目、午前二時
垣根(あー、やべ、中途半端に目え覚めた……)ウトウト
一方通行『……さァいーたァー』
垣根(!? えっ、何こいつ!)
一方通行『さァ、……いィたァー……』
垣根(ね、寝言か……)
一方通行『チュゥリップーのォ、……はァ、な……ンがっ』
垣根(んがっwwwwwwwwwwんがっておまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwチョイス童謡wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
一方通行『すー……、らン、だァ……なァら……だァ……』
垣根(なーらんだー、なーらんだー、ってとこか)
一方通行『あァかー……しィ、ろ、ォ……き』
垣根(赤白、)
削板『yellow!』
垣根『ぶっ!?』
一方通行『……すぴー……、……』
削板『くかー……、ぐー……』
・
・
・
垣根「と、いうことがあったんだよ」
麦野「……なんつータイミング」
土御門「そういえば監視カメラにそのときの映像があったような気がしてきた」
>17600「あ、ありましたありました。とミサカは映像を大きく映し出してみます」ミニョーン
映像≪……――あァかー……しィ、ろ、ォ……き……――yellow!……――≫
御坂「……これは……見逃して損したレベルね」
垣根「だろ、おかげでもう笑いたいけどみんな寝てて笑えねえし腹痛くて腹痛くて!」
土御門「しかも、イエローじゃないんだな。こう、『イエァロォウ!』みたいな、ネイティブな発音なんだな」
垣根「だからこそ吹いた」
海原「イエァロォウ……」
>17600「師匠なに対抗しようとしてるんですか、とミサカは呆れ眼で師匠を見つめま、……おっと」
カツカツバタバタガチャ
削板「遅くなった! みんな集まって何してるんだ?」
垣根「ぶはっ!」
一方通行「……ンだァ? ヒトの顔見るなり吹き出しやがって……」
麦野「そういう心理状態だったし仕方ないわ。それで、ソギーのほうは叩けるようになったわけ?」
削板「ああ! なんとか両手両足をバラバラに動かせるようになった! これはもちろん根性で動かしているわけだが!」
垣根「それってドラマー的にどうなんだろうな……いや、上達したのはいいことなんだけど。ドラムが下手ってどうしようもねえよ」
土御門「むしろ、この短期間でよくここまで実力を伸ばしたと褒めるべきところだろ。ソギーはよくやってると思うぞ」
削板「コーチ……! いやっ、オレはまだまだやれる! この削板軍覇、これくらいでへこたれる根性は持ってねえ!」
一方通行(ツチピー……飴と鞭、うめェよなァ)
御坂「さて、と。じゃあどうする? もう一度合わせてみよっか」
麦野「ん、そうね。まだ三日目だし、時間はあるからさ」
同時刻、空きマンション
芳川「……もうそろそろ夕食の準備に取り掛かってもいいんじゃないかしらね」
白井「まだまだですのっ! 補完といえどもトップセールスを記録してみせますわよ!」
結標「あー、相方がこうも熱いんじゃ、私も努力するしかないわよねー」
上条・浜面「でも腹減った……」
御坂「……これは……見逃して損したレベルね」
垣根「だろ、おかげでもう笑いたいけどみんな寝てて笑えねえし腹痛くて腹痛くて!」
土御門「しかも、イエローじゃないんだな。こう、『イエァロォウ!』みたいな、ネイティブな発音なんだな」
垣根「だからこそ吹いた」
海原「イエァロォウ……」
>17600「師匠なに対抗しようとしてるんですか、とミサカは呆れ眼で師匠を見つめま、……おっと」
カツカツバタバタガチャ
削板「遅くなった! みんな集まって何してるんだ?」
垣根「ぶはっ!」
一方通行「……ンだァ? ヒトの顔見るなり吹き出しやがって……」
麦野「そういう心理状態だったし仕方ないわ。それで、ソギーのほうは叩けるようになったわけ?」
削板「ああ! なんとか両手両足をバラバラに動かせるようになった! これはもちろん根性で動かしているわけだが!」
垣根「それってドラマー的にどうなんだろうな……いや、上達したのはいいことなんだけど。ドラムが下手ってどうしようもねえよ」
土御門「むしろ、この短期間でよくここまで実力を伸ばしたと褒めるべきところだろ。ソギーはよくやってると思うぞ」
削板「コーチ……! いやっ、オレはまだまだやれる! この削板軍覇、これくらいでへこたれる根性は持ってねえ!」
一方通行(ツチピー……飴と鞭、うめェよなァ)
御坂「さて、と。じゃあどうする? もう一度合わせてみよっか」
麦野「ん、そうね。まだ三日目だし、時間はあるからさ」
同時刻、空きマンション
芳川「……もうそろそろ夕食の準備に取り掛かってもいいんじゃないかしらね」
白井「まだまだですのっ! 補完といえどもトップセールスを記録してみせますわよ!」
結標「あー、相方がこうも熱いんじゃ、私も努力するしかないわよねー」
上条・浜面「でも腹減った……」
初春「あ、私一応カロリーメイト持ってきてますよ。あと、途中でお金拾ったのでよければコンビニ行ってきますけど」
浜面「カロリーメイトくれ!」
芳川「わたしはあれ、ぱさついてて嫌いだからやめておくわ。それよりコンビニに行ってウイダーでも買ってきてくれると嬉しいのだけれど」
初春「はい。じゃあ行ってき」
結標「待ちなさい。手伝ってもらっているのにパシるのは気がひけるし、上条がついていくべきよ」
白井「それもそうですわね。初春、そこのウニ頭の殿方と行ってきなさいな」
上条「あー、まあいいけど。そんじゃ初春さん、行くか?」
初春「ひとりでも問題ないんですけどねー、じゃあお願いします」
パタパタパタン
芳川「……マネージャー、ねえ。わたしの仕事がますます楽になるのはいいことよね」
結標「あなたほんとにやる気ないわね」
芳川「やる気がなかったらこんなところにいないわ。ただ、人より自分に甘いだけなのよ」
白井「それにしても、初春から男物の香水の香りがしたのは気のせいですの?」
浜面「ああ、したな。あれ、どっかで嗅いだことあるんだよな……めずらしい香りだったから覚えてるんだが、誰だったかな……」
結標「ここにくる途中で誰かに会ったんじゃないかしら。まあ、助かってるしいいじゃない」
白井「……それにお金を持っている、というのも引っ掛かりますの。初春がマネージャーを無償で引き受けたのも不思議ではありますけれど」
芳川「好意ってやつでいいんじゃないかしら。ていうかもう面倒だからテレビつけるわね」
芳川桔梗が話し合いを放棄してさっさとテレビの前に座り込む。彼女はプロデューサーでありながら、土御門元春のように積極的にメンバーをむやみにつつくことはしなかった。
ガラではないし、そもそも彼女よりもメンバーのほうが真面目であったため、心配せずともよかったのである。
ちなみに、彼女が持ち込んだテレビは特別製らしく、電波をどこからか引っ張っているらしい。怪しい。
結標淡希が深いため息とともに練習――白井黒子とのハモリの練習を続ける。浜面は手持ち無沙汰に部屋をうろうろしていたが、やがで大人しく芳川の隣に座る。
「……なあ、ヨシピーさん。売れたら、本当に金が入るのか?」
「当たり前田のクラッカー、よ。入らないわけないでしょう」
古いよ、ヨシピーさんそれめちゃくちゃ古い。そう声に出さなかった浜面だが、彼はただ単に空腹で限界なためにツッコミが面倒だっただけである。
第四回(合宿)、第三日目半分・終了
浜面「カロリーメイトくれ!」
芳川「わたしはあれ、ぱさついてて嫌いだからやめておくわ。それよりコンビニに行ってウイダーでも買ってきてくれると嬉しいのだけれど」
初春「はい。じゃあ行ってき」
結標「待ちなさい。手伝ってもらっているのにパシるのは気がひけるし、上条がついていくべきよ」
白井「それもそうですわね。初春、そこのウニ頭の殿方と行ってきなさいな」
上条「あー、まあいいけど。そんじゃ初春さん、行くか?」
初春「ひとりでも問題ないんですけどねー、じゃあお願いします」
パタパタパタン
芳川「……マネージャー、ねえ。わたしの仕事がますます楽になるのはいいことよね」
結標「あなたほんとにやる気ないわね」
芳川「やる気がなかったらこんなところにいないわ。ただ、人より自分に甘いだけなのよ」
白井「それにしても、初春から男物の香水の香りがしたのは気のせいですの?」
浜面「ああ、したな。あれ、どっかで嗅いだことあるんだよな……めずらしい香りだったから覚えてるんだが、誰だったかな……」
結標「ここにくる途中で誰かに会ったんじゃないかしら。まあ、助かってるしいいじゃない」
白井「……それにお金を持っている、というのも引っ掛かりますの。初春がマネージャーを無償で引き受けたのも不思議ではありますけれど」
芳川「好意ってやつでいいんじゃないかしら。ていうかもう面倒だからテレビつけるわね」
芳川桔梗が話し合いを放棄してさっさとテレビの前に座り込む。彼女はプロデューサーでありながら、土御門元春のように積極的にメンバーをむやみにつつくことはしなかった。
ガラではないし、そもそも彼女よりもメンバーのほうが真面目であったため、心配せずともよかったのである。
ちなみに、彼女が持ち込んだテレビは特別製らしく、電波をどこからか引っ張っているらしい。怪しい。
結標淡希が深いため息とともに練習――白井黒子とのハモリの練習を続ける。浜面は手持ち無沙汰に部屋をうろうろしていたが、やがで大人しく芳川の隣に座る。
「……なあ、ヨシピーさん。売れたら、本当に金が入るのか?」
「当たり前田のクラッカー、よ。入らないわけないでしょう」
古いよ、ヨシピーさんそれめちゃくちゃ古い。そう声に出さなかった浜面だが、彼はただ単に空腹で限界なためにツッコミが面倒だっただけである。
第四回(合宿)、第三日目半分・終了
こんかいはほんときれちゃってもうしわけなかった!
きほんてきにいっかいごとにまとめてとうかするーとかかんがえてたんだがごたごたしていた はんせいしている
んじゃな!
きほんてきにいっかいごとにまとめてとうかするーとかかんがえてたんだがごたごたしていた はんせいしている
んじゃな!
乙!!
仲良しなリズム隊が超かわいい…!
反抗期なキーボードに負けずまじ頑張れ
一方通行:「なっ何ィ!」
打ち止め:「ついに、遂にこの時が来ちゃったねってミサカはミサカはブルブルしてみたり」
一方通行:「…バタリ」
打ち止め:「口で言ったもダメだよってミサカはミサカはあなたに現実を突きつけてみたり」
一方通行:「クッ、仕方ねェ 打ち止め、下がってろ」
打ち止め:「?」キョトン
一方通行:「黒翼モードォ!」
Regend Of G:「(甘いなあ この俺様に Jk は通用しねぇ)」
一方止め:「な、なにぃ(ィ)!」
Regend Of G:「黒翼モード」
打ち止め:「あわわわ」
なんか、無性に書きたくなっただけです
……後悔はしてません
打ち止め:「ついに、遂にこの時が来ちゃったねってミサカはミサカはブルブルしてみたり」
一方通行:「…バタリ」
打ち止め:「口で言ったもダメだよってミサカはミサカはあなたに現実を突きつけてみたり」
一方通行:「クッ、仕方ねェ 打ち止め、下がってろ」
打ち止め:「?」キョトン
一方通行:「黒翼モードォ!」
Regend Of G:「(甘いなあ この俺様に Jk は通用しねぇ)」
一方止め:「な、なにぃ(ィ)!」
Regend Of G:「黒翼モード」
打ち止め:「あわわわ」
なんか、無性に書きたくなっただけです
……後悔はしてません
黒翼モード連呼されるとネコミミモードを思い出した。
さあミンナもレッツ妄想
さあミンナもレッツ妄想
G大暴れ+麦野大はしゃぎ=施設壊滅のネタがあったから書きたくなってしまったんだろう
つまりはしゃぐ麦のんが可愛すぎるのがいけなかったんだよな
つまりはしゃぐ麦のんが可愛すぎるのがいけなかったんだよな
この>>1的にネタには全力で乗ってきそうだから怖い
つーか、ゴキブリは汚いけど俺は不思議と怖くないな
むしろフナムシの方が怖い
無人島に青少年セミナーで行った時のトラウマで
むしろフナムシの方が怖い
無人島に青少年セミナーで行った時のトラウマで
>>830
おまえ、まさか小5から中2までいけるやつか?
おまえ、まさか小5から中2までいけるやつか?
>>834
持ち上げて調子に乗った所を叩く作戦はやめとけw
持ち上げて調子に乗った所を叩く作戦はやめとけw
>>840
素で気づかなかった
素で気づかなかった
もう二週間が経とうとしているが、>>1は大丈夫か?
報告ないのは珍しいけど、ここの1は投げ出すようなヤツじゃないよ
気長に待つべし
気長に待つべし
パソコンの画面を睨みながら文字を打ち込んでいく御坂美琴と、その隣で鼻歌交じりに画面を覗き込んでいる垣根帝督。彼らのバンドにおけるポジションはボーカルかつギター、と同じである。
他のメンバーはおらず、このふたりだけがパソコンをいじっている理由は、バンドメンバーの中である程度技術が完成されているふたりにある任務が課せられたからだ。
ある任務。それは、バンド『LEVEL5』が今後売れたならば、必ず必要になるもの――サイト作りであった。
「っつーか、ブログもほしいよな。ブログ」
「ああ、じゃああんたはそっちで適当にサーバー借りて作っちゃえば?」
「ん、そうするわ。ていうか金って誰払うんだこれ」
「ツチピーかアレイスターでしょ」
カタカタカタ、とブラインドタッチで手元を見ることなく文字を入力する御坂は、もちろん垣根を見ることもない。
垣根はというと、しばらく複数のサーバーを比べていたが、やがて一際使用料の高いサーバーを選択した。
「超能力者が借りるんだ、チンケなサーバーに頼る訳にはいかねえよな」
どうやら隣の男は高級志向らしい、と御坂はこっそり嘆息する。
たしかに持ってきていた服や小物も金のかかっていそうなデザインが多かったし、そもそも見た目がホスト崩れである。
それを言い出したらおそらく麦野沈利もブランド物が好きだろうし、一方通行の独特な服も安くはなさそうだ。
あれ、と御坂はある人物まで思考を飛ばしたところで首を傾げる。
「……ソギーって、疎そー……」
午後六時、とある会議室
垣根「は?」
御坂「あー、今ちょっと考えてたんだけどね。ソギーの服って、いつも白い学ランだったなあって」
垣根「それもそうだな……つーか俺ら集まるときは大抵制服だったと思うんだが」
御坂「私、シズリの制服姿見たことない」
垣根「俺もねえ。ついでに言うとイッツーもない」
御坂「学校行ってるんだっけ、あいつ」
垣根「いやー、来てなかったぞ。いたら目立つし」
御坂「『来てなかった』?」
垣根「ああ、あいつ事件起こしてからは俺と同じ学校だったんだよ。長点上機」
御坂「事件っていうと、あんたが負けたっていう」
垣根「あーもう何度目だこのやり取り!」
御坂「私服かー……ライブのときとか、衣装ってどうするのかしら」
垣根「常盤台の電撃姫は随分せっかちだな。成功しねえと大きなライブはやれねえぞ」
御坂「成功するに決まってんでしょ、あんたは失敗するつもりなの?」
垣根「んなわけあるか。俺はリーダーだぞ、リーダーが自分のバンド信じなくてどうすんだよ」
御坂「んー、そうねー」
垣根(会話する気まったくねえなこいつ)
御坂「っていうかさ」
垣根「あー?」
御坂(会話する気全然ないわよねこいつ)
御坂「普通、写真が必要だと思うんだけど。サイト用っていうか、宣伝用の」
垣根「……背景とかに使うアレか」
御坂「そ。文字だけだとつまんないと思うのよね……ほら、ジャケ画とかでもいいんだけど」
垣根「まだ撮影してねーしどうしようもねえだろ」
御坂「どうすんの?」
垣根「どうすんの?」
御坂「……おいリーダー」
垣根「だってどうしようもなくね? ここはとりあえず俺の華麗なる写真でも撮っとくかコラ」
御坂「いや、コラって言いながらなんで全力でモデルポーズしてるのよ!? 口元にバラでもくわえこみそうな雰囲気!」
垣根「えっ、バラが似合う男だなんてそんな……照れるわ」
御坂「言ってねえええええええ! 誰も一言も褒めてないわよ!」
垣根「まあ冗談はここまでにして、だ」
御坂「冗談じゃなかった! あんた今目が本気だった!」
垣根「サイト作るっつってもよ、ほとんどすることねえだろ。まだシングルも発売してねーしっていうか出来上がってねーし」
御坂「そう、よねー……一週間でシングル完成させるってのは無理があるんじゃないかしら」
垣根「それだけじゃない。冷静に考えてもみろよ、いくら俺らが超能力者で学園都市の頂点で生徒の羨望の的だとしてもな」
御坂(合ってるっちゃ合ってるけど癪に障る言い方よね)
垣根「常盤台の電撃姫は随分せっかちだな。成功しねえと大きなライブはやれねえぞ」
御坂「成功するに決まってんでしょ、あんたは失敗するつもりなの?」
垣根「んなわけあるか。俺はリーダーだぞ、リーダーが自分のバンド信じなくてどうすんだよ」
御坂「んー、そうねー」
垣根(会話する気まったくねえなこいつ)
御坂「っていうかさ」
垣根「あー?」
御坂(会話する気全然ないわよねこいつ)
御坂「普通、写真が必要だと思うんだけど。サイト用っていうか、宣伝用の」
垣根「……背景とかに使うアレか」
御坂「そ。文字だけだとつまんないと思うのよね……ほら、ジャケ画とかでもいいんだけど」
垣根「まだ撮影してねーしどうしようもねえだろ」
御坂「どうすんの?」
垣根「どうすんの?」
御坂「……おいリーダー」
垣根「だってどうしようもなくね? ここはとりあえず俺の華麗なる写真でも撮っとくかコラ」
御坂「いや、コラって言いながらなんで全力でモデルポーズしてるのよ!? 口元にバラでもくわえこみそうな雰囲気!」
垣根「えっ、バラが似合う男だなんてそんな……照れるわ」
御坂「言ってねえええええええ! 誰も一言も褒めてないわよ!」
垣根「まあ冗談はここまでにして、だ」
御坂「冗談じゃなかった! あんた今目が本気だった!」
垣根「サイト作るっつってもよ、ほとんどすることねえだろ。まだシングルも発売してねーしっていうか出来上がってねーし」
御坂「そう、よねー……一週間でシングル完成させるってのは無理があるんじゃないかしら」
垣根「それだけじゃない。冷静に考えてもみろよ、いくら俺らが超能力者で学園都市の頂点で生徒の羨望の的だとしてもな」
御坂(合ってるっちゃ合ってるけど癪に障る言い方よね)
垣根「売れる――とは限らねえ」
御坂「!!!」
垣根「ま、言っちまえば俺らは能力開発においては成功したほうかもしれねえが、音楽に関しちゃズブのド素人だ。認めるしかねえな」
御坂「一応私はヴァイオリンなら弾けるんだけど」
垣根「違うんだよ、そうじゃない。ツチピーはプロデューサーだと言っちゃいるが、あいつだって学生なんだ……売り出すためのテクニックが足りねえ」
御坂「テクニック、って商売戦法とかそっちのこと?」
垣根「ああ。たとえば、俺らがデビューシングルを発売する日に国民的アイドルがシングルを出したらどうなる?」
御坂「そりゃ、みんなそっち買うわよね。こっちはたかが学生だし」
垣根「つまり、タイミングなんだ。腹の探りあいっつーのかな……曲ができたからとっとと売り出そうぜー、じゃダメだと思うんだよ。俺はな」
御坂「それ、他のメンバーにはまだ言ってないんでしょ? 言ったほうがよくない?」
垣根「どうだろうなー、やる気に水を差しちまうのはいただけねえし。それに、ちょっと引っ掛かってることもある」
御坂「何よ。この際言ってみてくれる?」
垣根「……、……」
御坂「なーにーよー?」
垣根「いや、こう見えても俺は自信のあることしか口にしないようにしてんだよ。やっぱやめとくわ」
御坂「気になるんだけど、まあいいわ。それより、私もリーダーとしてのあんたに言わなきゃならないことがあんのよね」
垣根「おう、言ってみろヒラ」
御坂「お前は社長か!」ビシッ
垣根「! 決まった、今思いついたぞ」
御坂「はあ?」
垣根「ライブのMCのとき! ミコト、お前はツッコミな! イッツーにツッコミ任せてもいいんだけどよ、あいつは無気力キャラでやらせようと思ってんだよ」
御坂「……カッキー、あんたさっきライブの話した私にせっかちって言わなかった?」
垣根「言ったな。でも俺リーダーだしそういうとこちゃんと考えなきゃだめだろ」
御坂「……リーダーなんでもありかよ」
御坂「!!!」
垣根「ま、言っちまえば俺らは能力開発においては成功したほうかもしれねえが、音楽に関しちゃズブのド素人だ。認めるしかねえな」
御坂「一応私はヴァイオリンなら弾けるんだけど」
垣根「違うんだよ、そうじゃない。ツチピーはプロデューサーだと言っちゃいるが、あいつだって学生なんだ……売り出すためのテクニックが足りねえ」
御坂「テクニック、って商売戦法とかそっちのこと?」
垣根「ああ。たとえば、俺らがデビューシングルを発売する日に国民的アイドルがシングルを出したらどうなる?」
御坂「そりゃ、みんなそっち買うわよね。こっちはたかが学生だし」
垣根「つまり、タイミングなんだ。腹の探りあいっつーのかな……曲ができたからとっとと売り出そうぜー、じゃダメだと思うんだよ。俺はな」
御坂「それ、他のメンバーにはまだ言ってないんでしょ? 言ったほうがよくない?」
垣根「どうだろうなー、やる気に水を差しちまうのはいただけねえし。それに、ちょっと引っ掛かってることもある」
御坂「何よ。この際言ってみてくれる?」
垣根「……、……」
御坂「なーにーよー?」
垣根「いや、こう見えても俺は自信のあることしか口にしないようにしてんだよ。やっぱやめとくわ」
御坂「気になるんだけど、まあいいわ。それより、私もリーダーとしてのあんたに言わなきゃならないことがあんのよね」
垣根「おう、言ってみろヒラ」
御坂「お前は社長か!」ビシッ
垣根「! 決まった、今思いついたぞ」
御坂「はあ?」
垣根「ライブのMCのとき! ミコト、お前はツッコミな! イッツーにツッコミ任せてもいいんだけどよ、あいつは無気力キャラでやらせようと思ってんだよ」
御坂「……カッキー、あんたさっきライブの話した私にせっかちって言わなかった?」
垣根「言ったな。でも俺リーダーだしそういうとこちゃんと考えなきゃだめだろ」
御坂「……リーダーなんでもありかよ」
垣根「そうだ、今キャラ付けの話になったから言っておくけど。俺はリーダーでボケるイケメンやるから、頼んだ」
御坂「何を頼んだの今! なんかすごくお断りしたいんだけど」
垣根「だからな、こう、そのうちテレビ出演とかもあるんじゃねえかと思うわけだ。そんときにリーダーたる俺がバンド紹介とともにボケて」
御坂「私がつっこみ、スタッフも視聴者も大爆笑……と」
垣根「その通り」
御坂「……その役、私じゃなくてシズリにでも頼んだらいいんじゃないかしら」
垣根「残念なことにあいつは生粋のボケだ。というかまあ、俺らって比較的常識人じゃねえだろ? その中でもダントツで常識ねえのはソギーだと思うわけ」
御坂「反論はしないわよ。そんな気がしてる、あんたも常識ないけど」
垣根「でな、正直あんまり認めたくはないんだが、イッツーはけっこう常識があんだよ」
御坂「……え?」
垣根「だから、常識があるんだ。一見なさそうに見えるだろ、ていうかキチって見えるだろ?」
御坂「まあ、第一印象は相当ひどかったけどね。たしかにわりと常識人かもしれない」
垣根「なんつーかさ、あいつの場合はどっかでスイッチが入らねえかぎり常識人で通用するんじゃねえかと思う」
御坂「だったらツッコミやらせればいいじゃない。私じゃなくてもいいでしょ」
垣根「だから、あいつは無気力系のさ、こう、『自分、ベースが弾けりゃいいんで』みたいなキャラで通してえわけよ」
御坂「うーん……そういうキャラに見えなくもないけど、なんか納得いかないわ」
垣根「お前が納得いくかいかないかはどうでもいいの。俺らはまだバンドを組んだことを公表してねえし、メディア露出が増えない限り、キャラ設定だって生かせねえんだから」
御坂「ちなみに、私のキャラ設定はどんな感じなのよ」
垣根「『ギ、ギター弾いてるときのあんたは、ま、まあかっこいいわよ……』みたいな」
御坂「それあんたが言われたいだけでしょうがああああああ!!!!」バチバチバチッ
垣根「あ、いやすみません冗談ですすみません」
とあるマンション
上条「っくしゅん! ……なんか今噂されてんのか?」ジャカジャカジャーン
浜面「上条、そこ指動いてねえぞ」ドッドッドッ
御坂「何を頼んだの今! なんかすごくお断りしたいんだけど」
垣根「だからな、こう、そのうちテレビ出演とかもあるんじゃねえかと思うわけだ。そんときにリーダーたる俺がバンド紹介とともにボケて」
御坂「私がつっこみ、スタッフも視聴者も大爆笑……と」
垣根「その通り」
御坂「……その役、私じゃなくてシズリにでも頼んだらいいんじゃないかしら」
垣根「残念なことにあいつは生粋のボケだ。というかまあ、俺らって比較的常識人じゃねえだろ? その中でもダントツで常識ねえのはソギーだと思うわけ」
御坂「反論はしないわよ。そんな気がしてる、あんたも常識ないけど」
垣根「でな、正直あんまり認めたくはないんだが、イッツーはけっこう常識があんだよ」
御坂「……え?」
垣根「だから、常識があるんだ。一見なさそうに見えるだろ、ていうかキチって見えるだろ?」
御坂「まあ、第一印象は相当ひどかったけどね。たしかにわりと常識人かもしれない」
垣根「なんつーかさ、あいつの場合はどっかでスイッチが入らねえかぎり常識人で通用するんじゃねえかと思う」
御坂「だったらツッコミやらせればいいじゃない。私じゃなくてもいいでしょ」
垣根「だから、あいつは無気力系のさ、こう、『自分、ベースが弾けりゃいいんで』みたいなキャラで通してえわけよ」
御坂「うーん……そういうキャラに見えなくもないけど、なんか納得いかないわ」
垣根「お前が納得いくかいかないかはどうでもいいの。俺らはまだバンドを組んだことを公表してねえし、メディア露出が増えない限り、キャラ設定だって生かせねえんだから」
御坂「ちなみに、私のキャラ設定はどんな感じなのよ」
垣根「『ギ、ギター弾いてるときのあんたは、ま、まあかっこいいわよ……』みたいな」
御坂「それあんたが言われたいだけでしょうがああああああ!!!!」バチバチバチッ
垣根「あ、いやすみません冗談ですすみません」
とあるマンション
上条「っくしゅん! ……なんか今噂されてんのか?」ジャカジャカジャーン
浜面「上条、そこ指動いてねえぞ」ドッドッドッ
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