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元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
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>>603
その発想はなかった
その発想はなかった
聖女「……」
勇者「あっ。おーい、聖女!」
聖女「……」
勇者「聖言ってすごいんだな。おかげで悪魔達は追っ払えたし、俺も光れたらしいし良いことづくめだ」
聖女「……」
勇者「……?」
勇者「あっ。おーい、聖女!」
聖女「……」
勇者「聖言ってすごいんだな。おかげで悪魔達は追っ払えたし、俺も光れたらしいし良いことづくめだ」
聖女「……」
勇者「……?」
聖女「……………………」
フラッ…
ドサッ
勇者「!!」
フラッ…
ドサッ
勇者「!!」
勇者「お、おいっ!?」ダッ!
勇者「どうした? 大丈夫か?」
聖女「……勇者、さん…………」
勇者「ああ」
聖女「ごめんなさい……気が抜けてしまって……」
勇者「もう大丈夫だ。妖術師は倒したし、悪魔達もやっつけた」
聖女「……」
勇者「お前のおかげだよ。よく頑張ったな」
聖女「……そう、ですか」
聖女「…………良かった……」
聖女「……」
勇者「どうした? 大丈夫か?」
聖女「……勇者、さん…………」
勇者「ああ」
聖女「ごめんなさい……気が抜けてしまって……」
勇者「もう大丈夫だ。妖術師は倒したし、悪魔達もやっつけた」
聖女「……」
勇者「お前のおかげだよ。よく頑張ったな」
聖女「……そう、ですか」
聖女「…………良かった……」
聖女「……」
勇者「……気を失っちまったか。まあ無理もないな」
聖女「……」
勇者「お前はよくやったよ。偉いやつだ」
勇者「こんな傷だらけになってまで戦って、最後にはあんなすごい技で悪魔達をやっつけちまって」
勇者「聖女ってすごいんだな」
勇者「……」
聖女「……」
勇者「お前はよくやったよ。偉いやつだ」
勇者「こんな傷だらけになってまで戦って、最後にはあんなすごい技で悪魔達をやっつけちまって」
勇者「聖女ってすごいんだな」
勇者「……」
勇者「……」
聖女「……」
勇者「…………」
聖女「…………」
勇者「………………」
聖女「………………」
勇者「………………………………」
聖女「………………………………」
勇者(……あれ?)
勇者(これって、チャンスなのでは?)
聖女「……」
勇者「…………」
聖女「…………」
勇者「………………」
聖女「………………」
勇者「………………………………」
聖女「………………………………」
勇者(……あれ?)
勇者(これって、チャンスなのでは?)
勇者(聖女のやつ、疲れて完全にぐっすりおねむじゃないか)
勇者(ちょっとやそっとのことじゃ起きなそうだし、そもそも俺の用件はちょっとで終わる)
勇者(傭兵は……なんか遠くの方見てるし。高い所からの眺めは良いものだもんな。気持ちはわかるぞ)
勇者(つまり、今俺たちのことを見ている奴は誰もいないわけで)
勇者(……)
勇者(聖女とは既に約束を取りかわしているわけだし、今更焦る必要なんてないんだが)
勇者(……ここで一揉みさせてもらっておくべきか?)
勇者(……)
勇者(ちょっとやそっとのことじゃ起きなそうだし、そもそも俺の用件はちょっとで終わる)
勇者(傭兵は……なんか遠くの方見てるし。高い所からの眺めは良いものだもんな。気持ちはわかるぞ)
勇者(つまり、今俺たちのことを見ている奴は誰もいないわけで)
勇者(……)
勇者(聖女とは既に約束を取りかわしているわけだし、今更焦る必要なんてないんだが)
勇者(……ここで一揉みさせてもらっておくべきか?)
勇者(……)
勇者(いやいや待て待て。落ち着け。どうせ揉むなら揉むでもうちょっとこう、あるだろ、俺)
勇者(こんな状況で戦いに疲れて眠る聖女の胸を一方的に揉みしだくとか、流石にアレだろ俺)
勇者(……約束はあるんだ。確実に取り交わしたんだし)
勇者(こんな状況で急いで達成するよりも、もうちょっと落ち着いた時に本人も合意の上でやったほうがいいに決まってる)
勇者(お、俺だって初めてなんだし……)
勇者(…………いや、でも……)
傭兵「おい、勇者!!」
勇者「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!!?」ビクッ!!
勇者(こんな状況で戦いに疲れて眠る聖女の胸を一方的に揉みしだくとか、流石にアレだろ俺)
勇者(……約束はあるんだ。確実に取り交わしたんだし)
勇者(こんな状況で急いで達成するよりも、もうちょっと落ち着いた時に本人も合意の上でやったほうがいいに決まってる)
勇者(お、俺だって初めてなんだし……)
勇者(…………いや、でも……)
傭兵「おい、勇者!!」
勇者「ひゃあぁぁぁぁぁぁ!!?」ビクッ!!
傭兵「……なんだ今の悲鳴は」
勇者「べ、別に」
傭兵「……」
勇者「やましいこととかないし。別に、何も考えてないし」
傭兵「……目が泳ぎ過ぎだ」
勇者「べ、別に」
傭兵「……」
勇者「やましいこととかないし。別に、何も考えてないし」
傭兵「……目が泳ぎ過ぎだ」
傭兵「そんなことよりも、あれを見ろ!」
勇者「あれって……」
傭兵「王城だ!!」
勇者「…………!!」
勇者「あれって……」
傭兵「王城だ!!」
勇者「…………!!」
勇者「なんだよ、あれ!」
傭兵「私にもわからん。唐突に光ったと思ったら、既にあの大穴が空いていた」
傭兵「何者かの攻撃を受けているのかもしれない」
勇者「!!」
傭兵「私にもわからん。唐突に光ったと思ったら、既にあの大穴が空いていた」
傭兵「何者かの攻撃を受けているのかもしれない」
勇者「!!」
勇者「––––––––主よ!!」
主「キィキィ」バササッ!
勇者「お疲れのところ申し訳ない! もう一度、俺を乗せて空を飛んでくれ!!」
主「キィ!」バサッ!
主「キィキィ」バササッ!
勇者「お疲れのところ申し訳ない! もう一度、俺を乗せて空を飛んでくれ!!」
主「キィ!」バサッ!
勇者「王城まで、全力で!!」
主「キィーーーー!!」
バサッ!!
勇者「くそっ! 聖女の聖言で全部解決したと思って油断した! 俺はバカか!!」
勇者「ちくしょう、なんだって城があんなことになってるんだよ!!」
勇者「––––––––姫は無事か!!?」
バササッ!!
主「キィーーーー!!」
バサッ!!
勇者「くそっ! 聖女の聖言で全部解決したと思って油断した! 俺はバカか!!」
勇者「ちくしょう、なんだって城があんなことになってるんだよ!!」
勇者「––––––––姫は無事か!!?」
バササッ!!
傭兵「勇者……一人で行ってしまったか」
傭兵「仕方ない、私は––––––––」
聖女「…………」
傭兵「……この聖女を放っておくわけにもいかないな」
傭兵「仕方ない、私は––––––––」
聖女「…………」
傭兵「……この聖女を放っておくわけにもいかないな」
教会、内部
ガチャッ
神父「!」
メロンパン職人「!」
傭兵「……戻ったぞ」
ガチャッ
神父「!」
メロンパン職人「!」
傭兵「……戻ったぞ」
メロンパン職人「傭兵さんっ!」
神父「帰って来られたということは、つまり……」
傭兵「ああ。聖女の聖言は成功した。王都を飛び回っていた悪魔達は全滅し、聖女も今ここにいる」
聖女「…………」
神父「聖女様……!」
傭兵「安心しろ。怪我はしているが大事ではない。疲労により気絶しているだけのようだ」
神父「帰って来られたということは、つまり……」
傭兵「ああ。聖女の聖言は成功した。王都を飛び回っていた悪魔達は全滅し、聖女も今ここにいる」
聖女「…………」
神父「聖女様……!」
傭兵「安心しろ。怪我はしているが大事ではない。疲労により気絶しているだけのようだ」
メロンパン職人「いやぁ、さっき、傭兵さんが急に駆け込んできてびっくりしましたよ」
メロンパン職人「再開の挨拶もなしにそのまま屋上に向かって行っちゃうんだもの」
メロンパン職人「勇者さんと聖女様の手助けをしてくれたんですよね? 傭兵さんが来てくれて良かったです」
傭兵「ああ……だが……」
メロンパン職人「ところで勇者さんは?」
傭兵「……」
メロンパン職人「再開の挨拶もなしにそのまま屋上に向かって行っちゃうんだもの」
メロンパン職人「勇者さんと聖女様の手助けをしてくれたんですよね? 傭兵さんが来てくれて良かったです」
傭兵「ああ……だが……」
メロンパン職人「ところで勇者さんは?」
傭兵「……」
……
……
神父「なんと……王城に……!?」
メロンパン職人「そんなことが……」
傭兵「まだこの戦いは終わっていないということなのだろう」
傭兵「勇者は先に主に乗って王城へ向かった。私もこれから加勢に向かおうと思う」
傭兵「聖女の身柄を頼めるだろうか」
神父「お任せください……今、部屋へお運びします」
……
神父「なんと……王城に……!?」
メロンパン職人「そんなことが……」
傭兵「まだこの戦いは終わっていないということなのだろう」
傭兵「勇者は先に主に乗って王城へ向かった。私もこれから加勢に向かおうと思う」
傭兵「聖女の身柄を頼めるだろうか」
神父「お任せください……今、部屋へお運びします」
メロンパン職人「傭兵さん……すいません、勇者さんをお願いします!」
傭兵「……」
タタタッ……
メロンパン職人「勇者さん、大丈夫だろうか……」
メロンパン職人「聖女様のすごい聖言で大体の魔物は倒せたらしいけど、これを生き延びるような魔物って……」
傭兵「……」
タタタッ……
メロンパン職人「勇者さん、大丈夫だろうか……」
メロンパン職人「聖女様のすごい聖言で大体の魔物は倒せたらしいけど、これを生き延びるような魔物って……」
氷の魔女「…………むっ」
メロンパン職人「? 魔女さん、どうしましたか?」
氷の魔女「……」
メロンパン職人「ま、また吐き気が……? エチケット袋持ってきましょうか?」
氷の魔女「……そうではない」
メロンパン職人「? 魔女さん、どうしましたか?」
氷の魔女「……」
メロンパン職人「ま、また吐き気が……? エチケット袋持ってきましょうか?」
氷の魔女「……そうではない」
氷の魔女「メロンパン職人」
メロンパン職人「はい?」
氷の魔女「ひとつだけ忠告しておいてやるが」
メロンパン職人「……はい」
氷の魔女「死にたくないのなら口を閉じていることだな」
メロンパン職人「……?」
メロンパン職人「はい?」
氷の魔女「ひとつだけ忠告しておいてやるが」
メロンパン職人「……はい」
氷の魔女「死にたくないのなら口を閉じていることだな」
メロンパン職人「……?」
メロンパン職人「それってどういう––––––––」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!?」
メロンパン職人「!?」
氷の魔女「……」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!?」
メロンパン職人「!?」
氷の魔女「……」
メロンパン職人「い、今のって……神父さんの声!?」
メロンパン職人「神父さんっ!!」
氷の魔女「……聞こえていなかったのか?」
メロンパン職人「ッ!!」
氷の魔女「ふん。まあ、わたしはお前が死のうと生きようとどちらでもよい」
氷の魔女「先のわたしの気まぐれの忠告を、活かすも殺すもお前次第だ。好きにすると良い」
メロンパン職人「……!!」
メロンパン職人「神父さんっ!!」
氷の魔女「……聞こえていなかったのか?」
メロンパン職人「ッ!!」
氷の魔女「ふん。まあ、わたしはお前が死のうと生きようとどちらでもよい」
氷の魔女「先のわたしの気まぐれの忠告を、活かすも殺すもお前次第だ。好きにすると良い」
メロンパン職人「……!!」
ガチャッ
ギィィィ……
フードの男「……おや」
メロンパン職人「!!」
氷の魔女「……」
ギィィィ……
フードの男「……おや」
メロンパン職人「!!」
氷の魔女「……」
メロンパン職人(こ、この人……氷の城で会った、あの時の……!!)
フードの男「氷の魔女。生きていましたか」
氷の魔女「……」
フードの男「てっきり聖剣の勇者に殺されたものかと」
フードの男「……ああ、そう言えば貴女、死なないんでしたっけ」
フードの男「そうしてしぶとく生き延びて……それが今のお姿ですか」
氷の魔女「……何が言いたい」
フードの男「いや、無様だなと」
フードの男「氷の魔女。生きていましたか」
氷の魔女「……」
フードの男「てっきり聖剣の勇者に殺されたものかと」
フードの男「……ああ、そう言えば貴女、死なないんでしたっけ」
フードの男「そうしてしぶとく生き延びて……それが今のお姿ですか」
氷の魔女「……何が言いたい」
フードの男「いや、無様だなと」
氷の魔女「貴様……!」
フードの男「今代の勇者は随分とお優しいようで。貴女のような存在を再封印せず、わざわざ連れ歩くとは」
フードの男「いや、その様子では持ち歩くと言った方が正しいか?」
フードの男「一体何を考えているんだか」
氷の魔女「……」
フードの男「今代の勇者は随分とお優しいようで。貴女のような存在を再封印せず、わざわざ連れ歩くとは」
フードの男「いや、その様子では持ち歩くと言った方が正しいか?」
フードの男「一体何を考えているんだか」
氷の魔女「……」
メロンパン職人(……? あの人、何かを抱えて……)
メロンパン職人(…………!!!)
メロンパン職人「せ、聖女様っ!?」
フードの男「……」
氷の魔女「……」
メロンパン職人「お、お、お前っ!! 聖女様を抱えて、一体どこに連れていくつもりだっ!!」
フードの男「……」
メロンパン職人(…………!!!)
メロンパン職人「せ、聖女様っ!?」
フードの男「……」
氷の魔女「……」
メロンパン職人「お、お、お前っ!! 聖女様を抱えて、一体どこに連れていくつもりだっ!!」
フードの男「……」
フードの男「……この小うるさい男は確か……氷の城でも見かけたかな」
フードの男「見たところ何の力も持たないただの人間のようだが……奇妙な縁もあったものだ」
フードの男「もしや、魔女のお気に入りで?」
氷の魔女「馬鹿を言うな」
フードの男「見たところ何の力も持たないただの人間のようだが……奇妙な縁もあったものだ」
フードの男「もしや、魔女のお気に入りで?」
氷の魔女「馬鹿を言うな」
メロンパン職人「こ、こ、答えろよっ!! お前っ、もしも聖女様に手を出したら……!!」
フードの男「出したら?」
メロンパン職人「……!!」
フードの男「お前のようなただの人間に、私に何かを出来るとは思えないが」
メロンパン職人「…………!!!!」
フードの男「出したら?」
メロンパン職人「……!!」
フードの男「お前のようなただの人間に、私に何かを出来るとは思えないが」
メロンパン職人「…………!!!!」
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