元スレニート「七つの大罪……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
<ニートの家>
ニート「七つの大罪……?」
天使「はい、あなたは七人のうちの一人に選ばれたのです」
ニート「ふうん……」
ニート「七つの大罪っていったら、あれだろ……?」
ニート「『このマンガがすごい!』で五位になった漫画だよな?」
天使「漫画の話ではありません」
ニート「もちろん、毎週読んでるよ」
ニート「ネットで無料ダウンロードしてね」ニッ
天使(クズ野郎が……)
2 :
怠惰はいるし暴食か
3 :
怠惰は貰います
5 = 1 :
ニート「七つの大罪っていったら──」
ニート「怠惰、傲慢、嫉妬、色欲、強欲、憤怒、暴食、だっけ?」
天使「はい」
天使(よく知ってたな……。どうせ、漫画やアニメで得た知識だろうが)
ニート「で、俺はどれなわけ?」
天使「“怠惰”です」
ニート「あ~、やっぱり」ニヤニヤ…
天使(やっぱり、じゃねえよ)
ニート「なにしろ、生まれて二十数年、一銭も稼いでないからね」
ニート「つうか、家のことすらやってないし」
ニート「もちろん、これからも記録更新するつもりだ」
天使「…………」
天使「まぁ、それはともかく、話を続けます」
6 = 1 :
天使「実は……今、人間界で八人の“能力者”が悪事を働いているのです」
ニート「能力者?」
天使「彼らはいずれも、自分に敗れた人間の魂を奪い取る能力を持っています」
ニート「ふうん」
天使「こんなことができるのは、魔界に巣食う悪魔しか考えられません」
天使「黒幕である悪魔は、能力者に魂を奪わせることで」
天使「それを糧として力をつけ、人間界や天界を支配しようと企んでいるのです!」
ニート「へぇ~」
天使(もう少し、真剣に反応しろよな……)
天使「八人の能力者は、それぞれAからHまでの文字を持つ能力を持っています」
7 = 1 :
── B BLADE(刃)
ザシュッ!
警官「ぐはァ……!」ズォォ…
剣士「吾輩に斬られた者は……この刃に魂を吸い取られるのだ」
~
── C COOKING(料理)
美食家「く、悔しいが……うまいっ! ──うっ!?」
ズォォォォォ……
料理人「ワタシの料理に感銘を受けたら、魂はワタシのモノさァ!」
~
── D DISCUSSION(議論)
インテリ「もう反論できないようですね……では魂をいただきましょう」
評論家「うっ、うわぁぁぁっ!」ズォォ…
インテリ「フフフ、だいぶ魂が溜まりましたね」
8 :
何かオサレ臭が…
9 :
料理人一番よわそうだな
10 = 1 :
── E ENDURANCE(忍耐)
坊主「この我慢比べ、おぬしの負けじゃ」
修行僧「うぐわぁぁぁっ!」ズォォ…
~
── F FLASH(光)
ズォォォォ……
占い師「私の光を浴びてしまったら……魂が抜け出てしまうのよ」
~
── G GAME(ゲーム)
棋士「ま、参った……!」
ゲーマー「ボクの勝ちだね、魂はいただくよ」
~
── H HELL(地獄)
霊能力者「さあ、亡者たちよ。魂を奪ってしまいなさい! ホ~ッホッホッホ!」
亡者「ウオォォォォン……」
11 :
H強すぎだろ
格差がひでーよ
12 = 1 :
天使「──と、このような能力者です」
天使「しかも彼らを倒すには、彼らのルールに従った上で彼らを超えねばなりません」
天使「従わねば、たとえ核ミサイルでも彼らを倒すことはできないのです」
ニート「へぇ……。あ、ところで、“A”の能力者は?」
天使「表舞台に出てきていないので、まだ分かっていません」
天使「おそらく彼ら七人を倒すと、出てくると思われます」
天使「もしかすると、“A”の能力者こそが悪魔なのかもしれませんが……」
ニート「なんだよそれ……ちゃんと働けよな」
天使「(ぐっ……!)す、すみません」
ニート「てかさ、そもそもなんでお前がこいつらを何とかしないわけ?」
14 :
天使・・・あっ
16 = 1 :
天使「それは……天界の神様や我々天使は、人間に干渉できないからです」
天使「ですから、こうやって見込みのある人間に啓示をして」
天使「八人の能力者を倒してもらうしかない、というわけです」
ニート「ふうん……。で、選ばれたのが、俺を含めた“七つの大罪”ってわけか」
天使「はい」
天使「今頃、他の天使もあなた以外の六人に啓示をしているハズです」
ニート「ハァ~……」
天使「(ため息……)たしかに急にこんな話をされても、困るでしょうが──」
ニート「いや、そうじゃなくてさ」
ニート「七つの大罪もそうだけど、能力者とか、魂抜き取るとか、ありきたりじゃん」
ニート「ありきたりなだけならいいけど、展開も唐突だし……色々と強引だし……」
ニート「もし、これがアニメだったら、一話で切るね」
天使(できることなら、今すぐお前を切り裂きたいよ)
17 = 1 :
ニート「ところで、ちゃんと見返りはあるんだよな?」
天使「はい」
天使「この紙に、あなたの願いを書いて下さい」スッ…
天使「そうすれば、八人の能力者打倒後にどんな願いも叶えられます」
ニート「絶対?」
天使「はい、あなた自身が権利を放棄しない限り、絶対です」
ニート「マジで? よっしゃ、じゃあ──」カリカリ…
『一切働かず、幸せに天寿をまっとうできるようにして欲しい』
天使(なんつう願いだ……。さすが、“怠惰”なだけのことはある)
天使「では……あなたを天界までお連れします。行きますよ!」
ビュオッ!
19 = 1 :
<天界>
ニート「ここが天界か……ふうん」
天使「人間がここに足を踏み入れるなど、めったにないことですよ」
ニート「俺の場合、部屋を出ることすらめったにないしな」
ニート「最近じゃ、トイレもペットボトルで済ませるようになったし」
天使「…………」
天使(そのうち呼吸するのもめんどくさいとかいって、死ぬんじゃないかコイツ)
天使「あの建物が、神様がいらっしゃる神殿です」
天使「さ、どうぞ!」
20 = 1 :
<神殿>
神「我が神殿へようこそ……」
神「悪魔が生み出した“能力者”に対抗しうる力を持つ」
神「“七つの大罪”たちよ……」
“怠惰” ニート
“傲慢” ブラック社長
“強欲” セレブ
“嫉妬” ヤンデレ女
“憤怒” DQN
“色欲” ビッチ
“暴食” デブ
天使(この七人が……“七つの大罪”か……)ゴクッ…
天使(さすがに七人が七人とも、いやぁ~な空気を放ってるな……)
21 :
俗っぽいな大罪者達、面白いわ
22 = 1 :
神「君たちに“能力者”を倒してもらわねば、人類に未来はない……」
神「どうか──」
ニート「めんどくせえ……」
ブラック社長「なにが神だ! 神様はお客様だ! 身を粉にしてサービスしろ!」
セレブ「神殿というわりには、ずいぶん質素で貧相ですのねぇ~」
ヤンデレ女「フゥ~……フゥ~……」
DQN「なに偉そうにしてやがんだ! クソジジイ!」
ビッチ「神様とかァ~、チョ~ウケるんだけどォ~」
デブ「腹減ったぁ~」
神「…………」ピクピクッ
23 :
能力の当てはめかた、七つ大罪の当てはめかたがおもしろいな
24 :
天使のような悪魔の笑顔
25 = 1 :
神「大切な話をしておるのだ! マジメに話を聞かんかァ!」
ニート「うるせえな……」
ブラック社長「何様のつもりだ! 会社で一番偉いのはこの俺だぞ!」
セレブ「あらやだ、お下品ですこと」
ヤンデレ女「フゥ~……フゥ~……」
DQN「あァ!? うざってえんだよ! 今すぐケンカすっか、コラァ!?」
ビッチ「え、なんでいきなりキレてんの? アハハ、ウケる~!」
デブ「腹減ったぁ~」
神「ぐぬぅ……なんなんだこいつらは……!」
天使「我慢ですよ、神様。なにしろ、“七つの大罪”なんですから」
26 :
ひどいメンツ
27 = 1 :
神「すでに天使から話は聞いているだろうが……」
神「君たちの使命は、八人の能力者を倒すことだ」
神「しかし、八人目の能力者の正体はまだ分かっていない」
神「ゆえに、まずは配下である七人の能力者を倒してもらうことになる」
神「“B”から“H”までの能力者を倒せば──」
神「きっと“A”の能力者が姿をあらわすだろうからな」
神「というわけで、さっそく各々の対戦相手を選んでもらう!」
神「そして、選んだ相手のもとに、このワシがワープさせてやろう」
28 = 18 :
ひどい・・・w
29 = 11 :
当たり前だが屑しかいない
どうみても悪役側
30 = 1 :
ブラック社長「俺は、この苦労を知らなさそうな奴にしよう」
セレブ「では、わたくしはこの方にしますわ」
ヤンデレ女「ウフフッ、ワイルドでかっこいい彼にする……!」
DQN「お、コイツいけ好かねえツラしてんな。コイツにしとくかァ!」
ビッチ「この人でいっかな」
デブ「オレはもちろんこの人にするよぉ!」
ニート「…………」
神「どうした、ニート」
ニート「やっぱり……行かなきゃダメ? なんか、めんどくさくなってきて……」
神「天界まで来ておいて、なにをいってるんだ!」
天使(さすが“怠惰”……とことん動きたくないらしい)
神「他の六人はもう対戦相手を選んだから……お前は残る一人の相手だ!」
神「とっとと行けっ!」
バビューン!
31 = 1 :
天使「全員……飛んでいきましたね」
天使「どうでしょうか……神様」
天使「“七つの大罪”は“能力者”たちに勝てるでしょうか?」
神「なんともいえぬ」
神「しかし、並みの人間では能力者には到底及ばぬし……」
神「彼らが勝てなければ、人類も天界も、未曾有の危機を迎えることになろう」
32 :
ファイトクラブ思い出した
33 :
面白い
35 :
デブが腹減ったしかいってねえwwwww
36 = 1 :
ヤンデレ女「うっふっふ……一目惚れしちゃったの」
剣士「吾輩になにか用か」
~
デブ「腹減ったぁ~」
料理人「むむ、ワタシの料理を食べにきたのかい?」
~
DQN「このヤロウ、ブッ倒してやるよォ!」
インテリ「やれやれ、私と勝負するつもりですか?」
~
坊主「なるほど、おぬしがワシの相手というわけじゃな」
ニート「だるい……」
38 :
これは面白くなりそうだ
39 = 1 :
占い師「なによあなた?」
セレブ「庶民に、真の光というものを教えてあげなくてはね」
~
ブラック社長「こんな茶番……とっとと終わらせてやる。俺は忙しいんだ」
ゲーマー「フフフ、ボクに勝てるかな?」
~
霊能力者「ホ~ッホッホッホッホ! さあ始めるわよ!」
ビッチ「やだ~、超キモイんだけど」
七つの大罪 VS 能力者 バトル開始!
40 :
嫉妬VS刃は、リストカットはお手の物なヤンデレの勝ちな予感
41 = 35 :
ビッチが亡き者達をどう攻略するのか
42 = 1 :
剣士「女性を手にかけるのは本意ではないが……覚悟!」ギュアッ
ガキンッ!
剣士「む!? 我が剣を受け止めただと!?」
ヤンデレ女「ウフフ……愛してるわ」ギラッ
剣士(包丁!? この女、包丁を常備しているとは……料理好きか)
ヤンデレ女「だからこそ……動けないようにしてたっぷり愛してあげる!」
剣士「ふむ……我が“刃”の獲物に相応しい」
~
デブ「ご飯、ご飯~!」チンチン
料理人「ずいぶん、せっかちなお客さんだなァ!」
料理人「じゃあ……さっそく“料理”を作ってあげよう!」
デブ「早く、早く~!」
料理人(これが君の最後の食事になるとも知らずにねェ……)ニヤ…
43 = 38 :
明日も仕事なんだよ
はよ
44 = 1 :
DQN「かかってこいや、オラァッ!」
インテリ「おっと、“議論”でなくば、私にダメージを与えられませんよ」
インテリ「ところで、議題はどうしましょうか?」
DQN「ギダイだァ!? んじゃ、タバコだ、オラァ!?」
インテリ「よろしい……では、喫煙を本格的に規制するか否かで議論しましょう」
インテリ「私が喫煙規制派、あなたは喫煙容認派で、よろしいですね?」
DQN「来いやァ!!!」
~
ニート「なんだここ? なにもない空間だ……」
坊主「ここはワシが作り出した異空間である」
坊主「勝負がつくまでこの空間からは出られず、ワシとおぬしは互いに干渉できん」
坊主「この“忍耐”力の勝負……先に声を出した方が負けだ」
ニート「分かった、それでいいや」
坊主「では……勝負開始!」
45 = 23 :
おもしろ過ぎ
寝なきゃいけないから、誰か保守頼む!
46 = 38 :
俺も寝なければ…
47 :
このスレのせいで勉強ができない
48 = 1 :
占い師「私の水晶から放たれる光に耐えきれば、あなたの勝利」
占い師「あなたが少しでもまぶしいと感じてしまえば、私の勝利よ。いいわね?」
セレブ「よろしくてよ」
~
ゲーマー「このボードゲームで勝負しよう! 駒を動かし合って戦争するんだ!」
ブラック社長「ボードゲーム……? ようするに、チェスのようなものか」
ゲーマー「そのとおり! ただし──」
ゲーマー「このゲームの駒は、本当に生きているんだよ」ニヤッ
ブラック社長「ほう……」
~
霊能力者「さあ、地獄から亡者が集まってきたわよ~!」ウォォォン…
霊能力者「あなたの魂も奪い取って、地獄の亡者にしてあげるわ~!」ウォォォン…
ビッチ「キャハハ、地獄だってぇ~!? 超ウケるんだけどぉ~!」
50 = 18 :
デモナータ思い出した
みんなの評価 : ★
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