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元スレミーナ「サーニャさんへチェック!」サーニャ「……///」
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ミーナ「何故だかわかる?」
サーニャ「ぇ!………えっと…私が下手だから…?」
ミーナ「違うわ、もっと具体的」
サーニャ「…………」
ミーナ「……短期的な戦闘技術が無かったからよ」
サーニャ「短期的…?」
ミーナ「サーニャさんは局面がよく見えていて、私が大局的に裏をつく事は殆どできなかったわ」
ミーナ「…恐らく自分なりに戦略目標も見えていたんだと思う。 けどそれを達成するための"腕力"が無かったから徐々に押し切られてしまったのよ?」
サーニャ「……(なるほど…)」
ミーナ「…まぁルールを理解しているとはいえ、経験が無いんだもの……仕方ないわ」
ミーナ「戦略と戦術は相互関係にあるから、戦術を覚えればサーニャさんの戦略センスもより冴えるわね!」ピッ
サーニャ「ぇ!………えっと…私が下手だから…?」
ミーナ「違うわ、もっと具体的」
サーニャ「…………」
ミーナ「……短期的な戦闘技術が無かったからよ」
サーニャ「短期的…?」
ミーナ「サーニャさんは局面がよく見えていて、私が大局的に裏をつく事は殆どできなかったわ」
ミーナ「…恐らく自分なりに戦略目標も見えていたんだと思う。 けどそれを達成するための"腕力"が無かったから徐々に押し切られてしまったのよ?」
サーニャ「……(なるほど…)」
ミーナ「…まぁルールを理解しているとはいえ、経験が無いんだもの……仕方ないわ」
ミーナ「戦略と戦術は相互関係にあるから、戦術を覚えればサーニャさんの戦略センスもより冴えるわね!」ピッ
サーニャ「……(確かに…ここが取れてれば……きっとこうなって…)」スッ
サーニャ「……」カチャカチャ
ミーナ(あらあら…)ウフフ
ミーナ「……どうかしらサーニャさん?」
サーニャ「ぇ? …は、はい」ピタッ
ミーナ「…少し、私と学んでみない?」
サーニャ「! ……はい、…やってみたいです」
ミーナ「そう、よかったわ! …丁度これぐらいには今後時間が取れるようになると思うから、また一緒にやりましょう?」
サーニャ「…はい」
ミーナ「あ! それと、もしよければ……」スク
ミーナ「えーっと……」ツカツカ
サーニャ「……」カチャカチャ
ミーナ(あらあら…)ウフフ
ミーナ「……どうかしらサーニャさん?」
サーニャ「ぇ? …は、はい」ピタッ
ミーナ「…少し、私と学んでみない?」
サーニャ「! ……はい、…やってみたいです」
ミーナ「そう、よかったわ! …丁度これぐらいには今後時間が取れるようになると思うから、また一緒にやりましょう?」
サーニャ「…はい」
ミーナ「あ! それと、もしよければ……」スク
ミーナ「えーっと……」ツカツカ
ミーナ「ああ、ここだわ。 ……この辺りにスコアや定石が乗った文献もあるから、好きな物持って行っていいわ」
サーニャ「わぁ…!」テテテ
サーニャ「……」キョロキョロ
サーニャ「…!(資料に混じって…音楽書もある)」
サーニャ(チェス盤もそうだし……この部屋、さりげなくミーナ隊長の遊び心があるんだ…)
サーニャ「……」グイ
ミーナ「…上の方で取りたい物あったら言ってね? 梯子もあるから」
サーニャ「あの…ミーナ隊長?」
ミーナ「なぁに?」
サーニャ「関係無いんですけど……これもお借りしていいですか…?」スッ
ミーナ「あら! 見つかっちゃったわね」
ミーナ「……好きに読んで頂戴。 その音楽史の本は読みやすくてお勧めよ?」
サーニャ「ありがとうございます(やった…!)」
サーニャ「わぁ…!」テテテ
サーニャ「……」キョロキョロ
サーニャ「…!(資料に混じって…音楽書もある)」
サーニャ(チェス盤もそうだし……この部屋、さりげなくミーナ隊長の遊び心があるんだ…)
サーニャ「……」グイ
ミーナ「…上の方で取りたい物あったら言ってね? 梯子もあるから」
サーニャ「あの…ミーナ隊長?」
ミーナ「なぁに?」
サーニャ「関係無いんですけど……これもお借りしていいですか…?」スッ
ミーナ「あら! 見つかっちゃったわね」
ミーナ「……好きに読んで頂戴。 その音楽史の本は読みやすくてお勧めよ?」
サーニャ「ありがとうございます(やった…!)」
ミーナ「……」チラ
ミーナ「………サーニャさん、少し手を見せてもらえるかしら?」
サーニャ「えっ? …手…ですか?」キョトン
ミーナ「ええ。 さっきのチェスの時から気になってたのだけど…いいかしら?」
サーニャ「…はい……」スイ
ミーナ「……」ジー
サーニャ「……」
ミーナ「…かわいい手ね?」
サーニャ「ぇ…?///」ドキ
ミーナ「……」ニギッ
サーニャ「ぁっ…///」ドキンコ
ミーナ「………サーニャさん、少し手を見せてもらえるかしら?」
サーニャ「えっ? …手…ですか?」キョトン
ミーナ「ええ。 さっきのチェスの時から気になってたのだけど…いいかしら?」
サーニャ「…はい……」スイ
ミーナ「……」ジー
サーニャ「……」
ミーナ「…かわいい手ね?」
サーニャ「ぇ…?///」ドキ
ミーナ「……」ニギッ
サーニャ「ぁっ…///」ドキンコ
ミーナ「とっても小さいし…綺麗だわ…」サワサワ
サーニャ「……///」
ミーナ「なのにピアノはあんなに上手。 ……オクターブとかどうやって弾いてるのかしら?」マジマジ
サーニャ「ぁ…えっと……///」
バタンッ
エイラ「中佐ぁ!! まだいるよなっ!?? 申請書かいたぞ!」デデン
エイラ「……」
エイラ「…………あ?」
サーニャ「……エイラ…?」
ミーナ「…エイラさん、もっと静かに入って頂戴。 それとノックもね?」
サーニャ「……///」
ミーナ「なのにピアノはあんなに上手。 ……オクターブとかどうやって弾いてるのかしら?」マジマジ
サーニャ「ぁ…えっと……///」
バタンッ
エイラ「中佐ぁ!! まだいるよなっ!?? 申請書かいたぞ!」デデン
エイラ「……」
エイラ「…………あ?」
サーニャ「……エイラ…?」
ミーナ「…エイラさん、もっと静かに入って頂戴。 それとノックもね?」
エイラ「……な…」
ミーナ「……な?」
エイラ「なななななぁーーっ!!?」クワァー
エイラ「なにやってんだサーニャ!? こんな所でぇ!!?」
サーニャ「え? …なにって――」
エイラ「なんで中佐と手握って…か、顔を紅くしてたんだっ!? なんでちょっと艶っぽいんだ!?? ドキドキしゅるじゃないかぁ!!!」ダバダバー
ミーナ(……錯乱してるわね)
ミーナ「エイラさん落ち着いて。 ここは本部執務室よ?」
エイラ「ずっとここにいたのか!? 私が探してたのにぃ!? だから中佐は内緒ってぇぇえ!??」グニャー
サーニャ「違うわエイラ…!」
ミーナ「たいへん、変な誤解が発生したわ」アラアラ
ミーナ「……な?」
エイラ「なななななぁーーっ!!?」クワァー
エイラ「なにやってんだサーニャ!? こんな所でぇ!!?」
サーニャ「え? …なにって――」
エイラ「なんで中佐と手握って…か、顔を紅くしてたんだっ!? なんでちょっと艶っぽいんだ!?? ドキドキしゅるじゃないかぁ!!!」ダバダバー
ミーナ(……錯乱してるわね)
ミーナ「エイラさん落ち着いて。 ここは本部執務室よ?」
エイラ「ずっとここにいたのか!? 私が探してたのにぃ!? だから中佐は内緒ってぇぇえ!??」グニャー
サーニャ「違うわエイラ…!」
ミーナ「たいへん、変な誤解が発生したわ」アラアラ
エイラ「なぜだぁぁあ!サーニャぁぁあ !!」
ミーナ「ふぅ………」
ミーナ「……エイラさん、落ち着きなさい! 今夜の飛行許可出しませんよっ!?」
エイラ「っ!」ピタッ
サーニャ「エイラ…誤解よ」ススス
エイラ「……」
サーニャ「…エイラが私のこと探してたって本当に知らなかったの」
エイラ「……う、うん………そこは…まぁ……わかってる」
ミーナ(うぅーん、サーニャさんもちょっとズレてるわ…)ガク
ミーナ「エイラさん、安心して? サーニャさんには音楽書を貸すためにここへ来てもらったのよ」
エイラ「…じゃあなんで、あ…あんなことになってたんだよ?」ジト
ミーナ「ちょっと時間ができたからピアノのお話をしてたのよ。 その流れで手を見せてもらってただけよ?」
ミーナ「貴女が想像した様なことは一切ありません」
ミーナ「ふぅ………」
ミーナ「……エイラさん、落ち着きなさい! 今夜の飛行許可出しませんよっ!?」
エイラ「っ!」ピタッ
サーニャ「エイラ…誤解よ」ススス
エイラ「……」
サーニャ「…エイラが私のこと探してたって本当に知らなかったの」
エイラ「……う、うん………そこは…まぁ……わかってる」
ミーナ(うぅーん、サーニャさんもちょっとズレてるわ…)ガク
ミーナ「エイラさん、安心して? サーニャさんには音楽書を貸すためにここへ来てもらったのよ」
エイラ「…じゃあなんで、あ…あんなことになってたんだよ?」ジト
ミーナ「ちょっと時間ができたからピアノのお話をしてたのよ。 その流れで手を見せてもらってただけよ?」
ミーナ「貴女が想像した様なことは一切ありません」
エイラ「……サーニャ見つけたなら私にも言ってくれよ中佐~…」ムー
ミーナ「貴女が申請書出しに来るはずだから、こうして2人で待っていたのよ……ね?」
サーニャ「ぇ?………えっと…はい」
エイラ「……そっか~。 全く紛らわしいぞ2人してぇ!」プンスカ
ミーナ「うふふ、ごめんなさい」
サーニャ(なんでちょっと誤魔化したんだろう……チェスは内緒なのかな??)
ミーナ「…エイラさん?」スッ
エイラ「ほい」ペラ
ミーナ「………はい、結構です。 今夜の哨戒任務への随行を許可します」
エイラ「やったー!」ヒャッホー
サーニャ「エイラ…睡眠大丈夫?」
エイラ「平気だ! 先に起きたけど私もサーニャと同じくらいまで寝てたんだからな?」
ミーナ「貴女が申請書出しに来るはずだから、こうして2人で待っていたのよ……ね?」
サーニャ「ぇ?………えっと…はい」
エイラ「……そっか~。 全く紛らわしいぞ2人してぇ!」プンスカ
ミーナ「うふふ、ごめんなさい」
サーニャ(なんでちょっと誤魔化したんだろう……チェスは内緒なのかな??)
ミーナ「…エイラさん?」スッ
エイラ「ほい」ペラ
ミーナ「………はい、結構です。 今夜の哨戒任務への随行を許可します」
エイラ「やったー!」ヒャッホー
サーニャ「エイラ…睡眠大丈夫?」
エイラ「平気だ! 先に起きたけど私もサーニャと同じくらいまで寝てたんだからな?」
ミーナ「……さてと、そろそろ夕食の時間ね」
ミーナ「私は観測班と記録班に急用ができたから、2人は先に行って頂戴?」ピラ
サーニャ「はい…失礼します」
エイラ「ありがとなー、中佐」
次の日 午後
執務室
ミーナ「……」カキカキ
コッ……コッ…
ミーナ「……」カキカキ
…コッ
ミーナ「!」ピタ
ミーナ「私は観測班と記録班に急用ができたから、2人は先に行って頂戴?」ピラ
サーニャ「はい…失礼します」
エイラ「ありがとなー、中佐」
次の日 午後
執務室
ミーナ「……」カキカキ
コッ……コッ…
ミーナ「……」カキカキ
…コッ
ミーナ「!」ピタ
ミーナ「……サーニャさんかしら?」
『…はい』
ミーナ「どうぞ、入って頂戴」
『……失礼します』
ガチャ パタン
サーニャ「……」トテトテ
ミーナ「おはようサーニャさん。 どうしたのかしら?」
サーニャ「あの……ぇと…」モジモジ
ミーナ「…?」
サーニャ「…こ、これなんですけど…」スッ
ミーナ「昨日の…! もう読んだの!?」
サーニャ「…ぇ?」
『…はい』
ミーナ「どうぞ、入って頂戴」
『……失礼します』
ガチャ パタン
サーニャ「……」トテトテ
ミーナ「おはようサーニャさん。 どうしたのかしら?」
サーニャ「あの……ぇと…」モジモジ
ミーナ「…?」
サーニャ「…こ、これなんですけど…」スッ
ミーナ「昨日の…! もう読んだの!?」
サーニャ「…ぇ?」
ミーナ「……熱心なのは嬉しいけど、ちゃんと睡眠は取らなくちゃダメよ? 」
サーニャ「……ぃゃ………あの…」
ミーナ「参ったわね。 夜まで寝かせた方がいいかしら…?」ブツブツ
サーニャ「あの…ミーナ隊長っ」トン
ミーナ「えっ?」ピク
サーニャ「…違うんです。その…さっき読み始めたんですけど、……ちょっと難しくて」
ミーナ「あら! …ごめんなさい、勘違いしちゃったわね。 私ったら」アセ
ミーナ「…でも、それそんなに難解だったかしら? サーニャさんなら問題なく読めるかと思ったけど…」
サーニャ「………その…で、できれば……チェスセットもお借りできたりしますか…?」
ミーナ「え?…………あっ!!」
ミーナ「そうよね!? ごめんなさいっ、ウッカリしてたわ!///」
サーニャ「……ぃゃ………あの…」
ミーナ「参ったわね。 夜まで寝かせた方がいいかしら…?」ブツブツ
サーニャ「あの…ミーナ隊長っ」トン
ミーナ「えっ?」ピク
サーニャ「…違うんです。その…さっき読み始めたんですけど、……ちょっと難しくて」
ミーナ「あら! …ごめんなさい、勘違いしちゃったわね。 私ったら」アセ
ミーナ「…でも、それそんなに難解だったかしら? サーニャさんなら問題なく読めるかと思ったけど…」
サーニャ「………その…で、できれば……チェスセットもお借りできたりしますか…?」
ミーナ「え?…………あっ!!」
ミーナ「そうよね!? ごめんなさいっ、ウッカリしてたわ!///」
ミーナ「え…え~っと、ちょっと待って頂戴?///」ガラッ
ミーナ「よいしょ……このチェスボード、少し重いけど大丈夫?」ゴトッ
サーニャ「はい……多分」
ミーナ「……」ガサガサ
ミーナ「………いけない、そういえば入れ物がないわ。 流石にこのままは……ピース(駒)もあるし」
サーニャ「…あの、…ここでやっても……」オズオズ
ミーナ「え…?」
サーニャ「……ぃぇ。ごめんなさぃ…」シュン
ミーナ「……そうねぇ。 こんな所でサーニャさんがよければ、…私は平気よ」
サーニャ「!」ピクン
ミーナ「うふふ。 特別ですからね?」ウィンク
サーニャ「…はい!」
ミーナ「よいしょ……このチェスボード、少し重いけど大丈夫?」ゴトッ
サーニャ「はい……多分」
ミーナ「……」ガサガサ
ミーナ「………いけない、そういえば入れ物がないわ。 流石にこのままは……ピース(駒)もあるし」
サーニャ「…あの、…ここでやっても……」オズオズ
ミーナ「え…?」
サーニャ「……ぃぇ。ごめんなさぃ…」シュン
ミーナ「……そうねぇ。 こんな所でサーニャさんがよければ、…私は平気よ」
サーニャ「!」ピクン
ミーナ「うふふ。 特別ですからね?」ウィンク
サーニャ「…はい!」
――――
――
―
ミーナ「……」カキカキ
サーニャ「……」
ミーナ「……」カキカキ
サーニャ「……」スッ
ミーナ「……」ペタン
サーニャ「……」コト
ミーナ「……」ペラ
サーニャ「……」
――
―
ミーナ「……」カキカキ
サーニャ「……」
ミーナ「……」カキカキ
サーニャ「……」スッ
ミーナ「……」ペタン
サーニャ「……」コト
ミーナ「……」ペラ
サーニャ「……」
サーニャ「…………」
サーニャ「……」チラ
ミーナ「……」ペラ
サーニャ「………」
ミーナ「……ふぅ」ガタッ
ツカツカツカ
サーニャ「……?」
ミーナ「ちょっと席を外すわね。 資料を取ってくるわ」
ミーナ「サーニャさんはそのままゆっくりしてて平気だからね? 誰か来ても出なくていいわ」
サーニャ「…はい」
ミーナ「貴女なら心配ないけど、机の物には触っちゃダメよ?」
サーニャ「…はい」
ガチャ パタン
サーニャ「……」チラ
ミーナ「……」ペラ
サーニャ「………」
ミーナ「……ふぅ」ガタッ
ツカツカツカ
サーニャ「……?」
ミーナ「ちょっと席を外すわね。 資料を取ってくるわ」
ミーナ「サーニャさんはそのままゆっくりしてて平気だからね? 誰か来ても出なくていいわ」
サーニャ「…はい」
ミーナ「貴女なら心配ないけど、机の物には触っちゃダメよ?」
サーニャ「…はい」
ガチャ パタン
サーニャ「………」
サーニャ(ミーナ隊長、ずーっと書類お仕事……大変そう)チラ
サーニャ「………」
サーニャ「…!(そうだ)」スク
サーニャ「……」テテテ
サーニャ「……」ジー
サーニャ(…もうほとんど無い)
サーニャ(今のうちに飲み物のおかわりを淹れておけば……)スッ
サーニャ「ぁ…!」ピタッ
。
○
(ミーナ『机の物には触っちゃダメよ?』)
○
。
サーニャ「………」
サーニャ「ぅ……」ガッカリ
サーニャ(ミーナ隊長、ずーっと書類お仕事……大変そう)チラ
サーニャ「………」
サーニャ「…!(そうだ)」スク
サーニャ「……」テテテ
サーニャ「……」ジー
サーニャ(…もうほとんど無い)
サーニャ(今のうちに飲み物のおかわりを淹れておけば……)スッ
サーニャ「ぁ…!」ピタッ
。
○
(ミーナ『机の物には触っちゃダメよ?』)
○
。
サーニャ「………」
サーニャ「ぅ……」ガッカリ
サーニャ「……」
サーニャ「……」トテトテ
サーニャ「…………」トスン
それから数日後 午後
宿舎 食堂
サーニャ「~♪」カチャカチャ
芳佳「――あ! やっぱりサーニャちゃん起きてた!」テテテ
サーニャ「~? ……芳佳ちゃん」
芳佳「! …わぁーなんだか良い匂い!これって紅茶?」
サーニャ「うん……ペリーヌさんに色々教えてもらって。 茶葉も少し分けてもらったの」
芳佳「へぇ~! 綺麗な色だね?」
サーニャ「……」トテトテ
サーニャ「…………」トスン
それから数日後 午後
宿舎 食堂
サーニャ「~♪」カチャカチャ
芳佳「――あ! やっぱりサーニャちゃん起きてた!」テテテ
サーニャ「~? ……芳佳ちゃん」
芳佳「! …わぁーなんだか良い匂い!これって紅茶?」
サーニャ「うん……ペリーヌさんに色々教えてもらって。 茶葉も少し分けてもらったの」
芳佳「へぇ~! 綺麗な色だね?」
サーニャ「でも上手に入れないと、色は付いても味と香りが薄くなっちゃうみたい」
サーニャ「毎日淹れてるんだけどなかなか上手くできないの……」
芳佳「そうなんだ……でもサーニャちゃんが淹れたコレは良い匂いするし、美味しそうだよ!」
サーニャ「ありがとう…」
芳佳「…あ、そうだ! サーニャちゃんの分のお昼とっておいたんだけど…どうだった? 冷めて硬くなってなかった?」
サーニャ「うん。 美味しかったよ、ありがとう」
芳佳「…サーニャちゃん前までは早朝とお昼過ぎに寝てたのに、最近はこの時間に起きてるよね? 朝ごはんも一緒だし」
サーニャ「うん…。 夜間哨戒から帰って来て、それから今ぐらいまで寝るようにしたの」
芳佳「へー。 何かあったの?」
サーニャ「……」モジ
芳佳「…あ、ごっごめん! 別に無理に言わなくていいよ!」ワタワタ
サーニャ「ううん……実は、少し楽しみができたの」
芳佳「…へぇ~! 新しい趣味とか?」
サーニャ「…うん。 そんな感じかな…」
サーニャ「毎日淹れてるんだけどなかなか上手くできないの……」
芳佳「そうなんだ……でもサーニャちゃんが淹れたコレは良い匂いするし、美味しそうだよ!」
サーニャ「ありがとう…」
芳佳「…あ、そうだ! サーニャちゃんの分のお昼とっておいたんだけど…どうだった? 冷めて硬くなってなかった?」
サーニャ「うん。 美味しかったよ、ありがとう」
芳佳「…サーニャちゃん前までは早朝とお昼過ぎに寝てたのに、最近はこの時間に起きてるよね? 朝ごはんも一緒だし」
サーニャ「うん…。 夜間哨戒から帰って来て、それから今ぐらいまで寝るようにしたの」
芳佳「へー。 何かあったの?」
サーニャ「……」モジ
芳佳「…あ、ごっごめん! 別に無理に言わなくていいよ!」ワタワタ
サーニャ「ううん……実は、少し楽しみができたの」
芳佳「…へぇ~! 新しい趣味とか?」
サーニャ「…うん。 そんな感じかな…」
サーニャ「今は教えてもらってるんだけど、夜中とか朝に暇なのは私だけだから…」
芳佳「サーニャちゃん、偉いね!」
サーニャ「ぇ…そんなこと……///」カァ
芳佳「ねえ、今度私にも教えてよ?」
サーニャ「あ…うん。 じゃあ私が自分の道具を揃えたらやろう?」
芳佳「わぁーい! 約束だよ?」
サーニャ「うん」
サーニャ「……じゃあ、そろそろ行くね?」カチャ
芳佳「あっ、うん。ごめんね、引き留めちゃって」
サーニャ「じゃあまたね、芳佳ちゃん」
芳佳「またねー、サーニャちゃん!」
サーニャ「……」ススー
トテトテトテ
芳佳「サーニャちゃん、偉いね!」
サーニャ「ぇ…そんなこと……///」カァ
芳佳「ねえ、今度私にも教えてよ?」
サーニャ「あ…うん。 じゃあ私が自分の道具を揃えたらやろう?」
芳佳「わぁーい! 約束だよ?」
サーニャ「うん」
サーニャ「……じゃあ、そろそろ行くね?」カチャ
芳佳「あっ、うん。ごめんね、引き留めちゃって」
サーニャ「じゃあまたね、芳佳ちゃん」
芳佳「またねー、サーニャちゃん!」
サーニャ「……」ススー
トテトテトテ
芳佳「…楽しみだな~」
芳佳「………あれ? そういえば何するのか聞いてないや!?」
芳佳「…エイラさんの事だからタロットかな…? 占いとか…」ムー
エイラ「――! ……おい宮藤?」スタスタ
芳佳「あ、エイラさん!」
エイラ「サーニャを見なかったか? ここんとこ毎日この時間から見なくなっちゃうんだよな~」
芳佳「……え? あれ?」
エイラ「? …どーした?」
芳佳「エイラさん。 今、部屋から来ました?」
エイラ「おお」
芳佳「あれぇ? …ここに来る間に会いませんでしたか?」
エイラ「からかってんのか? 見てないから宮藤に聞いてるんだぞー?」
芳佳「………あれ? そういえば何するのか聞いてないや!?」
芳佳「…エイラさんの事だからタロットかな…? 占いとか…」ムー
エイラ「――! ……おい宮藤?」スタスタ
芳佳「あ、エイラさん!」
エイラ「サーニャを見なかったか? ここんとこ毎日この時間から見なくなっちゃうんだよな~」
芳佳「……え? あれ?」
エイラ「? …どーした?」
芳佳「エイラさん。 今、部屋から来ました?」
エイラ「おお」
芳佳「あれぇ? …ここに来る間に会いませんでしたか?」
エイラ「からかってんのか? 見てないから宮藤に聞いてるんだぞー?」
芳佳「……じゃあ違う人の所に行ったんだ。 …私てっきりエイラさんなのかと……そうするとサーニャちゃんの新しい趣味って何だろ?」ムムー
エイラ「おい、サーニャの居場所知ってんのか?」
芳佳「え? …えっと、多分」
芳佳「さっきここでお茶を2杯淹れていきましたから、誰かの所へ持って行ったんじゃないかと思いますけど…」
エイラ「……何だって?」ピク
エイラ「…………」
エイラ「!」キュピーン
エイラ「……まさか…」ガクガク
芳佳「エイラさん?どうかしたんですか?」
エイラ「……む」
芳佳「……む?」
エイラ「むぁああぁあ!! サーニャの純血がぁぁあ!!!」クワァ
芳佳「っ!?」ビクッ
エイラ「おい、サーニャの居場所知ってんのか?」
芳佳「え? …えっと、多分」
芳佳「さっきここでお茶を2杯淹れていきましたから、誰かの所へ持って行ったんじゃないかと思いますけど…」
エイラ「……何だって?」ピク
エイラ「…………」
エイラ「!」キュピーン
エイラ「……まさか…」ガクガク
芳佳「エイラさん?どうかしたんですか?」
エイラ「……む」
芳佳「……む?」
エイラ「むぁああぁあ!! サーニャの純血がぁぁあ!!!」クワァ
芳佳「っ!?」ビクッ
エイラ「まままっ!また艶っぽいサーニャがぁあっ!!! ………まった!…そ、それも良いかも…?」ゴクリ
エイラ「……ダメだ!違うっ!! サーニャは真っ白なんだ!!汚れを知らないんだ!!! た、例えそうなってもその時は私が……わた…わたしが…」グニャー
芳佳「え…エイラさん……? あの~…」
エイラ「うわぁぁああ!! 私の知らないサーニャがぁあぁああ!!?!」ダバダバ
芳佳(どうしよう、変なスイッチ入ってる…………魔法で治るかな?)
エイラ「わぁあぁあ!! サーニャぁあああ!!!」
芳佳「……エイラさん! 頭をこっちに出してください!!」フィィイン ピョコ
エイラ「ぬぁああ!! 今直ぐ助けるぞぉお! サーニャー!!!」
芳佳「今直ぐ治療しますから!! エイラさんっ!!」
エイラ「ぶぉぉおおおお!!!!」ダダッ
芳佳「あ! 待ってください!! 私の魔法で頭を…」
エイラ「うぉぉおおお!!!」ダダダ
ゴチンッッ
エイラ「ぎゃふんっ!」ドテッ
エイラ「……ダメだ!違うっ!! サーニャは真っ白なんだ!!汚れを知らないんだ!!! た、例えそうなってもその時は私が……わた…わたしが…」グニャー
芳佳「え…エイラさん……? あの~…」
エイラ「うわぁぁああ!! 私の知らないサーニャがぁあぁああ!!?!」ダバダバ
芳佳(どうしよう、変なスイッチ入ってる…………魔法で治るかな?)
エイラ「わぁあぁあ!! サーニャぁあああ!!!」
芳佳「……エイラさん! 頭をこっちに出してください!!」フィィイン ピョコ
エイラ「ぬぁああ!! 今直ぐ助けるぞぉお! サーニャー!!!」
芳佳「今直ぐ治療しますから!! エイラさんっ!!」
エイラ「ぶぉぉおおおお!!!!」ダダッ
芳佳「あ! 待ってください!! 私の魔法で頭を…」
エイラ「うぉぉおおお!!!」ダダダ
ゴチンッッ
エイラ「ぎゃふんっ!」ドテッ
芳佳「エイラさん!?」シュルル
美緒「……何を騒いどるか、お前達」
芳佳「坂本さん!?」
エイラ「いてて……しょ、少佐…?」サスサス
芳佳「あ、戻った…!」
美緒「いくらなんでも騒ぎすぎだ。 主にペリーヌから苦情が出ているぞ?」ジロ
芳佳「す、すみません…」
美緒「…宮藤、こっちに来い」
芳佳「……は、はいっ」テテテ
ゴチンッ
芳佳「あぶっ!!」
芳佳「…う~……」サスサス
美緒「……何を騒いどるか、お前達」
芳佳「坂本さん!?」
エイラ「いてて……しょ、少佐…?」サスサス
芳佳「あ、戻った…!」
美緒「いくらなんでも騒ぎすぎだ。 主にペリーヌから苦情が出ているぞ?」ジロ
芳佳「す、すみません…」
美緒「…宮藤、こっちに来い」
芳佳「……は、はいっ」テテテ
ゴチンッ
芳佳「あぶっ!!」
芳佳「…う~……」サスサス
美緒「…2人とも基地外周コースを10周だ」
芳佳(うぅ…今日は折角非番だったのに……リーネちゃんごめん)シクシク
美緒「……返事はどうした?」
芳佳「はっ、はいぃっ!!」
エイラ「…ま、まってくれ少佐!? 私はサーニャを助けに――」アワアワ
美緒「20周がいいか?」ゴゴゴゴ
エイラ「う゛っ…!」
美緒「つべこべ言わずに急げっ!!!!」
芳佳(うぅ…今日は折角非番だったのに……リーネちゃんごめん)シクシク
美緒「……返事はどうした?」
芳佳「はっ、はいぃっ!!」
エイラ「…ま、まってくれ少佐!? 私はサーニャを助けに――」アワアワ
美緒「20周がいいか?」ゴゴゴゴ
エイラ「う゛っ…!」
美緒「つべこべ言わずに急げっ!!!!」
本部 執務室
ミーナ「……」カキカキ
コッ……コッ…
ミーナ「……サーニャさんね? 入って平気よ」
『…失礼します』
ガチャ パタン
サーニャ「あの…紅茶を入れて来ました」スッ
ミーナ「いつも悪いわね。 気を使わせちゃって…」
サーニャ「いえ…毎日お邪魔してますし……色々お借りしてますし」
ミーナ「……ありがとう。 いただくわね」カチャ
ミーナ「……」コクン
ミーナ「…あら?(今日は上手に淹れてあるわ! 良い香りに豊かな甘みね)」
ミーナ「……」カキカキ
コッ……コッ…
ミーナ「……サーニャさんね? 入って平気よ」
『…失礼します』
ガチャ パタン
サーニャ「あの…紅茶を入れて来ました」スッ
ミーナ「いつも悪いわね。 気を使わせちゃって…」
サーニャ「いえ…毎日お邪魔してますし……色々お借りしてますし」
ミーナ「……ありがとう。 いただくわね」カチャ
ミーナ「……」コクン
ミーナ「…あら?(今日は上手に淹れてあるわ! 良い香りに豊かな甘みね)」
サーニャ「……」ドキドキ
ミーナ「……今日のミルクティーは特に美味しいわ」
サーニャ「!」パァア
ミーナ「……」カチャン
ミーナ「…今日はちょっと処理することが多くて、まだ時間がかかるからゆっくりしていて?」
サーニャ「はいっ…!」
サーニャ「……♪」トテトテ
サーニャ「ぇっと……」ジー
ミーナ「うふふ…(すっかり居着いちゃったわね。 チェスに触る他に、本も持ち出さずにここで読んでいく様になっちゃって)」
サーニャ「…!(あった)」スイ
サーニャ「……♪」テテテ
ミーナ(…サーニャさんは静かだし、見ていて私も和むから特別ね)ウフフ
ミーナ「……さてと」
ミーナ「……」カキカキ
ミーナ「……今日のミルクティーは特に美味しいわ」
サーニャ「!」パァア
ミーナ「……」カチャン
ミーナ「…今日はちょっと処理することが多くて、まだ時間がかかるからゆっくりしていて?」
サーニャ「はいっ…!」
サーニャ「……♪」トテトテ
サーニャ「ぇっと……」ジー
ミーナ「うふふ…(すっかり居着いちゃったわね。 チェスに触る他に、本も持ち出さずにここで読んでいく様になっちゃって)」
サーニャ「…!(あった)」スイ
サーニャ「……♪」テテテ
ミーナ(…サーニャさんは静かだし、見ていて私も和むから特別ね)ウフフ
ミーナ「……さてと」
ミーナ「……」カキカキ
――――
――
―
数時間後
サーニャ「……」コト
ミーナ「………」スッ
ミーナ「……」コト
サーニャ「……」スッ
サーニャ「……」コト
ミーナ「…………」
ミーナ(…驚いたわ。 この子、今日も随分上達してるのね…)
ミーナ(短期的な攻め合いが互角になってきて、サーニャさんの手が中盤以降にも伸びるようになってきてるわ…)スッ
――
―
数時間後
サーニャ「……」コト
ミーナ「………」スッ
ミーナ「……」コト
サーニャ「……」スッ
サーニャ「……」コト
ミーナ「…………」
ミーナ(…驚いたわ。 この子、今日も随分上達してるのね…)
ミーナ(短期的な攻め合いが互角になってきて、サーニャさんの手が中盤以降にも伸びるようになってきてるわ…)スッ
ミーナ「……」コト
サーニャ「……」スッ
ミーナ(序盤に昨日までの勢いは無かった様だけど……何か考えてるのかしら?)チラ
サーニャ「……」コト
ミーナ(……今日は大局の読み合いかしらね?)
――――
――
―
サーニャ「……」
サーニャ「……」コト
ミーナ「……」
ミーナ「……………」
ミーナ(……なにかしら? この奇妙な感じ)スッ
サーニャ「……」スッ
ミーナ(序盤に昨日までの勢いは無かった様だけど……何か考えてるのかしら?)チラ
サーニャ「……」コト
ミーナ(……今日は大局の読み合いかしらね?)
――――
――
―
サーニャ「……」
サーニャ「……」コト
ミーナ「……」
ミーナ「……………」
ミーナ(……なにかしら? この奇妙な感じ)スッ
ミーナ(…攻めも守りもいまいち決め切れない。 ……どころか上手く切り返されるし、誘いへの乗りも悪いわ)コト
サーニャ「……」スッ
ミーナ「…!(まさか全部読まれてる? ……そんな)」
ミーナ(未来を視てる訳じゃないんだから……ましてやここまで複雑に読み切るのは熟練者の経験が無いと無理だわ)
サーニャ「……」コト
ミーナ「………(ここまでもつれ込んでも悩まず打ってるの…?)」ピク
ミーナ「……(なにか、おかしいわね?)」スッ
ミーナ「……」コト
サーニャ「……」スッ
サーニャ「……」コト
ミーナ(……ずっと緊張してるわね…?)
ミーナ「……」ジロ
サーニャ「……」スッ
ミーナ「…!(まさか全部読まれてる? ……そんな)」
ミーナ(未来を視てる訳じゃないんだから……ましてやここまで複雑に読み切るのは熟練者の経験が無いと無理だわ)
サーニャ「……」コト
ミーナ「………(ここまでもつれ込んでも悩まず打ってるの…?)」ピク
ミーナ「……(なにか、おかしいわね?)」スッ
ミーナ「……」コト
サーニャ「……」スッ
サーニャ「……」コト
ミーナ(……ずっと緊張してるわね…?)
ミーナ「……」ジロ
サーニャ「……」チラ
ミーナ「……」ジー
サーニャ「っ……」ドキドキ
ミーナ「…………!(もしかして私がっ…!?)」ハッ
ミーナ「っ…(しまったわっ! 何で今まで気づかなかったのかしら!? )」スッ
ミーナ(……今更打ち方を変えてなんとかできるかしら…!?)
ミーナ「……」コト
サーニャ「!(ぇ……こっちが入ってきた?)」
サーニャ「………(どうしよう…知らないのだけど)」
サーニャ「……(こ、ここまで来れば…)」
サーニャ(………勝ちたい!)ムン
――――
――
―
ミーナ「……」ジー
サーニャ「っ……」ドキドキ
ミーナ「…………!(もしかして私がっ…!?)」ハッ
ミーナ「っ…(しまったわっ! 何で今まで気づかなかったのかしら!? )」スッ
ミーナ(……今更打ち方を変えてなんとかできるかしら…!?)
ミーナ「……」コト
サーニャ「!(ぇ……こっちが入ってきた?)」
サーニャ「………(どうしよう…知らないのだけど)」
サーニャ「……(こ、ここまで来れば…)」
サーニャ(………勝ちたい!)ムン
――――
――
―
サーニャ「……チェックメイト…です」コト
ミーナ「………参ったわ」ハァ
ミーナ「…ついに負けちゃったわね。 おめでとうサーニャさん」
サーニャ「~っ!///(や、やった!)」パァア
サーニャ「…ありがとうございますっ!」
ミーナ「うふふ。 急にどうしたのかと驚いたけど、まんまと乗せられてたみたいね?」
サーニャ「……やっぱり…気づいていたんですか…?」
ミーナ「終盤でようやくね。 テンポは良いのに貴女が随分と慎重に打ってたから気付いたけど、…遅すぎたわね」
サーニャ「……」
ミーナ「序盤に勢いが無かったのも、劣勢を餌にして私を誘ったのね? 私に"自分の打ち方"をさせるために」
ミーナ「好調な出だしを取れた……と言うより取らされた私は、自分の筋に迷いなく打ち続ける…」
ミーナ「でもそれは、今日までの連戦で研究を重ねたサーニャさんにとっては最も読みやすい……いわば"知ってる問題"だったということね?」
ミーナ「………参ったわ」ハァ
ミーナ「…ついに負けちゃったわね。 おめでとうサーニャさん」
サーニャ「~っ!///(や、やった!)」パァア
サーニャ「…ありがとうございますっ!」
ミーナ「うふふ。 急にどうしたのかと驚いたけど、まんまと乗せられてたみたいね?」
サーニャ「……やっぱり…気づいていたんですか…?」
ミーナ「終盤でようやくね。 テンポは良いのに貴女が随分と慎重に打ってたから気付いたけど、…遅すぎたわね」
サーニャ「……」
ミーナ「序盤に勢いが無かったのも、劣勢を餌にして私を誘ったのね? 私に"自分の打ち方"をさせるために」
ミーナ「好調な出だしを取れた……と言うより取らされた私は、自分の筋に迷いなく打ち続ける…」
ミーナ「でもそれは、今日までの連戦で研究を重ねたサーニャさんにとっては最も読みやすい……いわば"知ってる問題"だったということね?」
ミーナ「私は貴女がマスタークラス並に広い読みを発揮したのかと錯覚したけど、実際に読んでたのは今日まで私がやった2~3筋」
ミーナ「だからサーニャさんは内心いつイレギュラーが起こるかハラハラしてた……」
ミーナ「……と、私の推測はこんな感じだけど。 どうかしら?」
サーニャ「…はい……すみませんでした」シュン
ミーナ「あらあら、そんな悲しい顔しないで? 謝る必要なんてないのよ!?」ポム
ミーナ「サーニャさんの初勝利、とても素敵だったわ」
サーニャ「ミーナ隊長…」
ミーナ「私は盤上を見ていたけど、サーニャさんは人も見ていた。 …私はこの1戦を見ていたけど、サーニャさんは今日までの連戦を見ていたの」
ミーナ「より広くて柔軟な貴女の戦略が、今日の結果を生んだの!」
サーニャ「私が…?」
ミーナ「(美緒はこういう時…)見事……て言うのかしらね? おめでとう」ニッコリ
サーニャ「…はいっ///」
ギュッ
サーニャ「あっ…///」
ミーナ「だからサーニャさんは内心いつイレギュラーが起こるかハラハラしてた……」
ミーナ「……と、私の推測はこんな感じだけど。 どうかしら?」
サーニャ「…はい……すみませんでした」シュン
ミーナ「あらあら、そんな悲しい顔しないで? 謝る必要なんてないのよ!?」ポム
ミーナ「サーニャさんの初勝利、とても素敵だったわ」
サーニャ「ミーナ隊長…」
ミーナ「私は盤上を見ていたけど、サーニャさんは人も見ていた。 …私はこの1戦を見ていたけど、サーニャさんは今日までの連戦を見ていたの」
ミーナ「より広くて柔軟な貴女の戦略が、今日の結果を生んだの!」
サーニャ「私が…?」
ミーナ「(美緒はこういう時…)見事……て言うのかしらね? おめでとう」ニッコリ
サーニャ「…はいっ///」
ギュッ
サーニャ「あっ…///」
ミーナ「ごめんなさい……でも、なんだか私もとっても嬉しくて…」
サーニャ「……」
サーニャ「……ありがとうございます、ミーナ隊長…」
その時
基地外周
タッタッタッタ
エイラ「――っ!?……ぜぇ…はぁっ……さ、サーニャ!!?」キュピィィイン
芳佳「…はぁ…ひぃ……へっ…?」ゼェゼェ
サーニャ「……」
サーニャ「……ありがとうございます、ミーナ隊長…」
その時
基地外周
タッタッタッタ
エイラ「――っ!?……ぜぇ…はぁっ……さ、サーニャ!!?」キュピィィイン
芳佳「…はぁ…ひぃ……へっ…?」ゼェゼェ
エイラ「ぜはっ……やばいっ…サーニャがあぶっ……危にゃい…ぜぇっ…!」グワングワン
芳佳(?? …どうしよう、エイラさんまた発作が…。 やっと10周目なのに)ガーン
芳佳「はぁふ……え、エイラさん…また坂本さんに……怒られちゃいますっ…から……けほっ!」
エイラ「サーニャは……わらっ…わたひぎゃ……わた…はぁっ…」
芳佳「えっ……エイラさ…ぜぇっ……」
エイラ「うわぁあぁああっ……っ!ゴッホゲェホッ…!!」
芳佳「はぁっ……ふぅ…っはぁ…(サーニャちゃん助けて~!!)」
芳佳(?? …どうしよう、エイラさんまた発作が…。 やっと10周目なのに)ガーン
芳佳「はぁふ……え、エイラさん…また坂本さんに……怒られちゃいますっ…から……けほっ!」
エイラ「サーニャは……わらっ…わたひぎゃ……わた…はぁっ…」
芳佳「えっ……エイラさ…ぜぇっ……」
エイラ「うわぁあぁああっ……っ!ゴッホゲェホッ…!!」
芳佳「はぁっ……ふぅ…っはぁ…(サーニャちゃん助けて~!!)」
その夜
基地ハンガー
ゴォォオ
ミーナ「オーバーホールしたてだけど、大丈夫そうね?」
美緒「ああ。 うちの整備も流石に優秀だな」
美緒「サーニャー!! いけそうかー!?」
サーニャ「…はい、問題ありません」ゴォォオ
美緒「エンジン音で何を言ってるのか全く聞こえんぞっ!!」
ミーナ「『大丈夫です』って言ってるわ、美緒?」
美緒「……お前聞こえるのか?」
ミーナ「なんとなくわかるのよ」ウフフ
基地ハンガー
ゴォォオ
ミーナ「オーバーホールしたてだけど、大丈夫そうね?」
美緒「ああ。 うちの整備も流石に優秀だな」
美緒「サーニャー!! いけそうかー!?」
サーニャ「…はい、問題ありません」ゴォォオ
美緒「エンジン音で何を言ってるのか全く聞こえんぞっ!!」
ミーナ「『大丈夫です』って言ってるわ、美緒?」
美緒「……お前聞こえるのか?」
ミーナ「なんとなくわかるのよ」ウフフ
美緒「ほう…」ニヤリ
ミーナ「な、なに……? 大丈夫よ整備士長も問題ないって言ってたし」
美緒「…いや、なんでもない」
ミーナ「なにそれ? 気になるじゃない!」
ガザッ
『こちら管制。 発信進路、電波共にクリア! いつでも出れます』
美緒「お呼びだ、中佐」
ミーナ「もう!……了解」
ミーナ「な、なに……? 大丈夫よ整備士長も問題ないって言ってたし」
美緒「…いや、なんでもない」
ミーナ「なにそれ? 気になるじゃない!」
ガザッ
『こちら管制。 発信進路、電波共にクリア! いつでも出れます』
美緒「お呼びだ、中佐」
ミーナ「もう!……了解」
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