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    元スレ古美門「リ゙ーガル゙ハイ゙!!!」

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    151 :

    捕手

    156 = 1 :

     
    ───

     石井照美が住むアパート

    「…」 ポチ

     ピンポーン

       ガチャ

    石井「はーいー?」 ヒョコ

    「あ、こんにちは……」

    古美門「……」

    石井「……誰?」




    石井「あ゙ー、藤原の? 弁護士?」 

    「はい。 この度、私が藤原さんの弁護をすることになりまして」
     

    159 = 117 :

    3時間も寝やがって
    休日なんだからたっぷり寝てからスレ建てろよな

    160 = 1 :

     
    石井「ってことはアイツの仲間ってことかよー チッ」

    「……」
     
    石井「……あ゙ー、こいつ既読ついてんのに返さねぇ、サイアク」

    「それで、あの、藤原さんのことについてお話を……」

    石井「はいはいレアカードゲット、と……あん?」

    「あの、できれば一旦スマホを止めていただいて……お話をぉ……」

    石井「るっせぇ。 あたしは起きてる間はずっとコレなんだ アンタに言われる筋合いはねーよ」

    「はい…… あ、あの、それでですね! 藤原くんが、冷蔵庫の写真はあなたが撮ったものだと……」

    石井「はぁ?」

    「ですから、あの、冷蔵庫の写真は、掃除中にあなたが撮ったものだと」

    石井「あ゙~? うーっすらそんな記憶もあるかもー」

    「ほんとですかっ!」
     

    161 = 1 :

    石井「うーっすらだけどねー」

    ───

    石井「ほら早くやんなよー」 スマホ ポチポチ

    藤原「あ、う、うん」 フキフキ

    石井「遅せぇんだよオメェよー」 スマホ ポチポチ

    藤原「あ、あの、できれば、石井さんも手伝っ……」

    石井「は?」

    藤原「……ごめん」 フキフキ

    藤原「はぁ…… あ、写真も撮らなきゃ……」 パシャ

    石井「ちょっとそれ貸せよー」 ヒョイ

    藤原「あっ」
     

    162 = 151 :

    きたきた!

    163 = 1 :

     
    石井「……」 パシャ パシャ

    藤原「な、何で僕を撮るんですかぁ」

    石井「ぷっ、何それ、必死じゃん ウケる」

    石井「あー、つまんな」 ポイ

    藤原「あっ、あっ、ぼ、ぼくの携帯……」 バタバタ

    ───

    「な、なるほど……」

    古美門「……」

    石井「あいつほんっとつまんない奴でさー いっつも暗いしさー ブツブツ言ってるしさー」

    石井「あ、てか、今まで彼女いたことないんだってw 友達もいなそうだしさー マジキモいよねーw」

    「………」

    石井「で? もういい?」

    「あ、は、はい…… ありがとうございました……」
     

    165 :

    リーゴハイ!

    166 = 1 :

     
    古美門「よくもまあ、こんなにこちらが不利になるようなゴミ証言ばかり集めてきたものだ」

    「こ、これでも必死で……!」

    古美門「まあ、藤原の人間性から無罪を勝ち取ろうとすると逆効果だ 諦めろ」

    「そんな……! きっと藤原さんは誤解されやすいんですよ! だから……」

    古美門「お前は、藤原の言うことを全て信じるのか?」

    「当然です! 藤原さんはクライアントなんですよ! 私たち弁護士が信じてあげなくて、誰が信じるっていうんですか!」

    古美門「……」

    「大丈夫です。 藤原さんはやってないっておっしゃってたんです!」

    「相手だって、やってないことの証拠なんて出せるわけがありません!」



    三木「これが、彼がやったという証拠です」

    「!? !?」

    古美門「おーろーかーもーのー」

    裁判官「原告代理人、これは……?」
     
    三木「これは警察が証拠として提出した、被告の携帯電話の通信記録です」 

    167 = 1 :

    ミス >>166は無かったことに

    168 = 1 :

     
    ───

    「………」 テクテク

    古美門「どーーーしたんださっきまでのバカみたいなバカテンションとはうってかわってバカみたいに神妙な顔だなぁバ」

    「バカバカ言わないでください!!」

    「……ただ……」

    「ただ、藤原さんから聞いてた話と、二人から聞いた話が大分違うから……」

    古美門「んー? 違う? 藤原がフザけて冷蔵庫に入ったワケでは無いかも、という重要な証言は得られた 当初の目的通りだろう」

    「でも……なんかこう、引っ掛かるというか……」

    古美門「貴様が引っ掛かるのは駅の改札口だけだろう ガニマタすぎて通過できない意味でな」

    「んィ~~~~ッ!!!  もう!! こうなったらどんどん藤原さんの周囲の証言を集めましょう!!」



    「目つきが怖い」
    「なんか必死でイヤ」
    「ワナワナしてる」
    「たまにトイレで叫んでる」
    「ブツブツ言ってる」

    「……はぁ……」

    169 = 1 :

     
    古美門「よくもまあ、こんなにこちらが不利になるようなゴミ証言ばかり集めてきたものだ」

    「こ、これでも必死で……!」

    古美門「まあ、藤原の人間性から無罪を勝ち取ろうとすると逆効果だ 諦めろ」

    「そんな……! きっと藤原さんは誤解されやすいんですよ! だから……」

    古美門「お前は、藤原の言うことを全て信じるのか?」

    「当然です! 藤原さんはクライアントなんですよ! 私たち弁護士が信じてあげなくて、誰が信じるっていうんですか!」

    古美門「……」

    「大丈夫です。 藤原さんはやってないっておっしゃってたんです!」

    「相手だって、やってないことの証拠なんて出せるわけがありません!」



    三木「これが、彼がやったという証拠です」

    「!? !?」

    古美門「おーろーかーもーのー」

    裁判官「原告代理人、これは……?」
     
    三木「これは警察が証拠として提出した、被告の携帯電話の通信記録です」 

    173 = 1 :

     
    「!? !?」 バッ パラパラパラパラパラ

    三木「えー、この記録によると、Twitterに例の画像をアップロードしたのは、間違いなく被告のスマートフォンからです」

    三木「更に、通信が行われた場所は件のファミレスであり、その時、被告もファミレスでバイト中であった」

    三木「つまり! 画像のアップロードは! 被告の携帯から! 被告の居る場所から! 行われた!」

    裁判官「……」

    一同「……」

    三木「以上です」



    【被告側反証】

    「ええと、被告は、自白を撤回しておりまして……その……」

    三木「自白を撤回ねぇ……」 ボソ

    「!」

    三木「情状…酌量は……ない、ねぇ……」 ボソ…

    「……」

    「えっと…… えっと……」

    174 = 1 :

     
    「! そ、そうだ!」

    古美門「?」

    「えー、原告側が提出した証拠が示すのは、被告の携帯電話が使われた、ということだけです!」

    「当時、お店で働いていたのは被告だけではありません。 店長や同僚も……いえ、それだけではありません」

    「お客さんだっていたし、泥棒が入ったのかもしれない……とにかく、彼以外の人間だってたくさんいました!」

    「そして、彼以外の人間が、彼のフリをして、携帯で画像をアップした可能性だってあります!」

    三木「なーんで泥棒が見ず知らずの男が冷蔵庫に入ってる写真をツイートするんだ」

    「とにかく!! 通信記録は、被告の犯行を示す証拠にはなりません!」

    「……」 ドヤァ…

    三木「あー、被告に質問します」

    藤原「え……?」

    三木「君、スマホにパスワードかけてる?」

    藤原「パスワード……では、ないけど……ロックは……」
     

    175 = 117 :

    ドヤァ・・・でワロタ

    177 = 1 :

     
    三木「あー、つまり他人に操作は?」

    藤原「……できない、はず、ですね……」

    三木「以上です」

    「………」

    「ッ」 クシャクシャクシャクシャ!

    古美門「………」



    【原告側口頭弁論】

    三木「えー、被告に質問します。 あなたは裁判直前で自白を撤回したそうですが……いやぁ、その、随分急だなぁと思いまして」

    藤原「……冷静になって、考えたら、やってないな、って……」

    三木「ほう……冷静になって考えたら……」

    藤原「……」

    三木「ん~ 貴方、失礼ですがそのー……妄想癖なんかおありでは?」

    「サッ 異議あり! 原告側の尋問は不適切です!」

    裁判官「異議を認めます。 原告側の質問には根拠があるのですか?」

    180 :

     
    三木「えー、裁判長、新資料の提出の許可を願います」

    「き、聞いてませ」

    裁判官「認めます」

    三木「ありがとうございます」 ニコッ


     バサバサバサ…


    三木「これは、被告である藤原氏の交友関係を洗って……まあ、少なかったですが……ゴホン」

    三木「かつての同級生、以前のバイト先の同僚などから話を伺った結果です」

    三木「 『話がコロコロ変わる』 」

    藤原「……!」

    三木「 『聞くたびに話が違う』 」

    藤原「……」
     

    182 :

    面白すぎワロタ

    183 :

    実際にドラマに藤原でてきたら絶対笑ってしまうわ

    184 = 180 :

     
    三木「 『虚言癖でもあるんじゃないか』 」

    藤原「……ろ…」

    三木「 『自分に都合よく記憶をすり替える』 」

    藤原「……めろ……」

    三木「 『嘘付き』 」

    藤原「や゙め゙ろ゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙!!!」

    裁判官「被告人、落ち着いてください!」

    「藤原さん!」 ポン…

    藤原「ッ……はぁ……はぁ……」

    三木「えー、コホン 続けます」

    三木「これらの証言からー つまりぃー 被告は昔から、"自分に都合よく記憶を書き換えてしまうクセがある"ということです」

    三木「なのでそのぉ、『冷静に考えたらやってない』というのも、そのぉー ねぇ? んーふー」

    三木「 以上です 」

    藤原「……」 ガク…

    「……そんな……」

    185 = 19 :

    よかったまだあった

    186 = 49 :

    こういうの書けるやつマジで尊敬するわ
    話はこの裁判だけで終わってしまうのか?

    187 = 75 :

    古美門がずっと黙ってるな

    188 :

    >>187
    自分が引き受けた訳じゃないからな

    189 = 180 :

     
    ─── 閉廷後

    古美門「……もう一度同じ質問をぶつける。 君は藤原竜夫を信じるか?」

    「……少し……疑っちゃう、かも……」

    「……」 シュン…

    古美門「後から疑うぐらいなら最初から疑ってかかれぇ まどろっこしぃ」

    「で、でも……! 我々弁護士は、相談者を信頼することから……」

    古美門「 信頼と盲信は違うんだよ朝ドラぁ 」

    「……!」

    古美門「 『相手を信用する』 何とも美しい字面だなぁ 耳触りも良い。 だがなぁ」

    古美門「ただ相手のことを信用する!と言って鵜呑みにするのは、自分は思考停止して相手に全責任を押し付けているだけの愚図のやり口だ!」

    「そんな……」

    古美門「疑うとは! 決して悪行なんかじゃない! 相手のことを知りたいと思うから疑うのだ!」

    古美門「ましてや我々が相手にするのは、裁判という戦争において共同戦線を張る人間だぞ?」

    古美門「君は国同士が同盟を組むときに『オーアナタを信用シマース』となあなあで馴れ合っているとでも思っているのか?」

    「……」 シュン…

    190 = 145 :

    この一連の流れがあるからあのテーマソングがくるのが待ち遠しいな

    191 = 188 :

    キャラ脳内再生余裕

    192 :

    よくもまあこんな長台詞を書けるな
    しかし井本はいつ出てくるの?

    193 :

    脳内再生余裕

    194 = 180 :

     
    古美門「今回の敗因は君が依頼人にベーッタリと『信頼』という名の依存を行なったことだ」

    「……」

    古美門「ま、所詮人を疑うことを知らないアホウな赤毛のアンは大草原の小さな家でクレアおばさんのシチューの秘密でも探っていたまえハッハッハー!」

    「混ざりすぎです!!  でも……今回は……先生が正しいと思います……」

    古美門「今回"は"!?」

    「分かりました…… 私……」

    「疑います!!」

    ───

    「藤原さん、私、あなたを疑います!」

    藤原「え…… え……?」

    古美門「……」 アチャー


      東京拘置所


    「藤原さん、あなたはほんっっとーにやってないんですね?」

    藤原「……やって、ない……」

    195 = 117 :

    >>187
    これで黛がフルボッコされて「だーかーら言ったのだ!」とか馬鹿にする流れじゃね

    196 :

    テンポのよさがすごくいい

    197 = 117 :

    と思ったら読込してなかった

    198 = 180 :

     
    「……ほんとですか……?」 ジー

    藤原「や、やって……ません……」

    「ほんとに……?」 ジー

    藤原「は、い……」

    「……」 ジー

    藤原「……」 モジモジ

    「…じー…」

    古美門「口に出てるぞ」

    「じぃー」

    藤原「……やった……かも……しれない」

    「!!」

    藤原「で、でも! やった、ような、気がする、けど……やってない、気も、する……」 モジモジ

    「どういうことですか?」

    藤原「ほ、ほんとに記憶にないんだ! だけど……やった、というよりは……やってない、気がする……だから……」

    藤原「だから……やってないって……つい……」 ショボン

    199 :

    ほっしゅ

    200 = 180 :

     
    古美門「ほほう、『記憶にない』というのは……?」

    藤原「俺……俺、昔から……すごく緊張しちゃうタイプで……」

    藤原「あの時も、その……本当に、写真をアップしようとしてたんだ」

    「! 実際にあの写真をTwitterに載せようとしてたんですか?」

    藤原「……」 コク…

    藤原「でも、でも……最後の送信ボタンを押すときに……すごく悩んだ……」

    藤原「だって……だって…… これ、押しちゃったらどうなるんだろう、って」

    藤原「今までも、なんか、ツイッターで大変なことになった事件って幾つかあったし……」

    藤原「だから、すごく、緊張して……手も震えて……」 ワナワナ

    「……」

    古美門「……」

    藤原「そこで頭が真っ白になって……気が付いたら昼休みが終わってて……バイトに戻ってた……」

    「……」

    藤原「俺は……やったのか……やってないのか……本当に分からないんだ……!」
     


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