元スレ苗木「どきどき修学旅行?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
901 = 898 :
街はリアル銭湯
902 = 884 :
朝日奈「それっていわゆるお肉の旨味成分ってやつでさ、解凍に失敗すると出てきちゃうんだよー」
苗木「そ、そうなんだ……ごめん……」
朝日奈「まぁ、いいけどさー。食べられなくなるわけじゃないし」
その時だった。
急に葉隠クンが慌ただしく扉を開けて入ってきた。
葉隠「たたたたたたた大変だべ!!!」バタン!!!
苗木「葉隠クン?」
朝日奈「え、ど、どうしたのそんなに慌てて……」
葉隠「ちょ、ちょっと外まで来てくれ!! 他の奴らも呼ぶからよ!!!」
朝日奈「わ、分かったけど……」
苗木「ごめん、ボクちょっとトイレ行きたいから先行っててよ」
葉隠「おし、分かったべ!! そんじゃな!!!」ダダッ
朝日奈「まったく、騒がしいなぁ」
903 = 883 :
まさか
904 :
創物語さん俺赤色でお願いします!
905 = 884 :
それから遅れて外へ出てみると、もう葉隠クン達はどこかへ行ってしまっていた。
仕方なく入り口近くにいたモノミに尋ねてみると、何やら旧館の裏手の方へ行ったようだと教えてくれた。
それに従って行ってみると、
葉隠「あ、遅いぞ苗木っち!! 石丸っちはダウンしてたから来なくても許すけど、苗木っちは許さないべ!!」
朝日奈「石丸はあんたのせいじゃんバカッ!!」
苗木「ごめんごめん、それで何かあったの?」
葉隠「お、おう……確かこの辺だったんだけどなー」キョロキョロ
桑田「ったく、いつまで探してんだよ。んな驚くくらいなら場所くらい覚えておけよなー」
腐川「ま、まったく……頭ちゃんと詰まってるわけ……?」
葉隠「パンパンに詰まってるっつの!! あっ、あったべ!!!!!」
そうやって葉隠クンが力強く指差した先。
そこには。
苗木「……なにこれ、何かの絵?」
907 :
中々死にそうで死なないな
908 = 898 :
絵までの距離を1メートル1億で売るべ
909 = 884 :
地面に何かが描かれているようだった。
意味はよく分からないけど。
葉隠「ふっふっふ、苗木っちが分からないのも無理はないべ。これは間違いなく…………ミステリーサークルだべ!!!!!!」ドーン!!!
時が止まった。これがミステリーサークルの効果なのかな。
いや、違うよね。
葉隠「……え、ど、どうしたん皆? 何拳握ってこっち来るんだべ…………いてっ!! いててててててててええええええ!!!!!」
それからしばらく皆無言で葉隠クンを殴打した。
うっかり死んじゃったらどうしようかと思ったけど、終わった後もピクピクと僅かに動いていたから良かった。
【ロケットパンチマーケット】
朝日奈「ほんっと葉隠ってバカだよね!!」プンプン
苗木「あ、あはは……いやでも葉隠クンも悪気があったわけじゃないんだし、許してあげようよ」
ミステリーサークル騒動から少しして、ボクと朝日奈さんは色々な雑貨を補充する為にスーパーまで来ていた。
910 :
追いついた
地の文しっかりしてるし面白すぎる
911 = 884 :
朝日奈「まったく、苗木は甘すぎだよ」プンプン
苗木「でもさ、朝日奈さん楽しそうだよね」ニコ
朝日奈「え、そ、そうかな。まぁ、葉隠みたいなバカ見てると、悩んでるのもバカらしくなるし……」ハァ
苗木「あはは、何だかんだお似合いだと思うよ」
朝日奈「……え? 誰と誰が?」
苗木「朝日奈さんと葉隠クン」ニコ
ベキッ!!!
綺麗なフォームのローキックが、ボクのふくらはぎに叩きこまれた。
苗木「いったぁぁ!!!」ズキン!!
朝日奈「苗木もバカ!!! バカバカバカバカ鈍感!!!!!」
苗木「ご、ごめん、いたた……」
女の子からの攻撃でここまでのダメージを受けたのは初めてかもしれない。
これからは言葉に気をつけよう。
912 :
読んでてものすごく楽しいというか気持ちがいい
913 = 884 :
朝日奈「ふんっ!!」プイッ
苗木「え、えーと。あっ、飲み物も持って行こうか。ほら、朝日奈さんこれ好きでしょ?」
朝日奈「うん、好き!! はっ!!!」
苗木「……ぷっ」
朝日奈「あー、苗木今バカにしたでしょ!? 私って扱いやすい女だって思ったでしょ!? このケダモノ!!」
苗木「そ、そんな事ないって!! ただ、可愛いなって……」
朝日奈「かっ、かわっ!?/// え、えへへ、そんな事言って、どうせ霧切ちゃん達にも同じ事言ってるんでしょ……///」モジモジ
大丈夫なのかなこの人、初心すぎて悪い男の人に騙されそうで心配だ。
苗木「……あ、ゲテモノジュースもまだあるみたいだよ? 面白そうだし買ってみる?」
朝日奈「げっ、まだあるの? やめよやめよ、石丸みたいな犠牲者が増えるだけだよ。ていうかこのいちごおでんとか何がしたいのか分からないし……」ハァ
苗木「あはは、石丸クンのあれ見せられるともはや毒だよね」
モノクマ「毒とは失敬な、毒とは!!!!!」
朝日奈「うっ、出てこなくていいよあんたは……」
914 = 910 :
これ終わるのか…
915 :
1がよければ最後まで見たいものだが…
まじ1乙!
916 = 883 :
すごい面白いな
できれば最後までちゃんと見たいけど次スレとかどうするんだろう
917 = 884 :
モノクマ「さすがに聞き捨てならない事を聞いたからね! まったく、ボクが一生懸命ウケを狙って置いたのに!」
苗木「中途半端なマズさならまだしも、あそこまでいったらウケないってば……」
朝日奈「ていうか、これだけ物が置いてあるなら本物の毒とかもどっかにあるんじゃないの……」ジー
モノクマ「うぷぷ、それ使って殺っちゃうつもりですか?」ニヤニヤ
朝日奈「そんな事しないよ!!」
モノクマ「でも残念でした、今オマエラが行ける範囲の場所では人を殺せる毒なんて手に入らないよ。
薬は色々あるけど、いくら調合しても毒薬なんかにはならないようにもしてるしさ。超高校級の薬剤師とかなら何とかできるかもだけど」
苗木「それはボク達の為に……っていうわけじゃないよね?」
モノクマ「もっちろん、序盤から毒が手に入ったらみんなそれ使おうとするに決まってるからだよ! だから、毒は第四の島までお預けだよ!」
朝日奈「そ、その島にはあるって事じゃない……」
モノクマ「あっはっはっはっ、何だかんだ言って毒殺ってのも外せないしねー。それじゃ、そこら辺を踏まえて清く楽しいコロシアイライフをお過ごしください」
そんな事を言いながら、モノクマはどこかへ消えてしまった。
後に残るのは何とも苦々しい気持ちだけだ。
朝日奈「アイツのせいで気分最悪……早くホテルに戻ろ……」
918 = 884 :
【ホテル旧館 大広間】
旧館に戻ってくると、その大広間には横断幕と折り紙の飾り付けが施されていた。
それを見て朝日奈は目を丸くする。
朝日奈「わぁー、いいじゃん! これ誰がやったの!?」
葉隠「へっ、俺だべ!!」
朝日奈「へぇ~、誰にでも特技の一つくらいはあるもんだね!」
葉隠「そ、それ褒められてんのか貶されてんのか分かりづらいべ……つか俺本職は占い師なんだけど……」
ボクも朝日奈さんと同意見で、この飾り付けは凄いと思った。
横断幕にはワープロか何かで打たれたと思われる字で『希望ヶ峰学園78期生修学旅行記念パーティー』と書かれている。
腐川「うぅ……白夜様もここにいれば最高なのに……」
桑田「諦めろよ、アイツは来ねえっての」
朝日奈「そういえば十神は何やってるんだろうね?」
苗木「さぁ……でも十神クンの事だから一人で何か調べ物でもしてるんじゃないかな……」
919 :
>朝日奈「早くホテルに戻ろ……」
こいつ誘ってんの?
921 :
ほ
922 :
十神は孤高かっこいい
923 :
ほ
926 = 884 :
朝日奈「あれ、石丸は? ソファーで寝てたよね?」
苗木「たぶんトイレかな、鍵かかってたし」
桑田「おいおい、どんだけひでえんだよあのジュース」
朝日奈「葉隠あとでちゃんと謝りなよ!」
葉隠「えー、別に俺は何もなかったぞ……大袈裟すぎだべ……」
腐川「それはあんたの味覚がバグってるからでしょ……」
苗木「あ、そうだ。ちょっと皆に見てもらいたいものがあるんだけど、いいかな?」
朝日奈「えー、またミステリーサークル?」
苗木「違うって、葉隠クンじゃないんだから」
桑田「流石に苗木はそこまでアホじゃねえしな」
葉隠「酷い言われようだべ……けどあれは本当にミステリーサークルだったんだからな!!!」
腐川「本気で重症よコイツ……」
朝日奈「それで、見せたいものって?」
苗木「うん、皆ちょっと倉庫に来てくれるかな?」
葉隠「あー、あれか。俺はもう見せてもらったからいいべ」
928 = 884 :
【倉庫】
桑田「うげっ、きたね!! おい苗木、ここお前の担当だろちゃんと掃除しろよ」
苗木「あはは、ごめん諦めた」
桑田「諦めたぁ!?」
苗木「いや、別にこんな所来る人なんていないし、いいかなってさ」
朝日奈「まぁ確かにそれはそうだけど……」
苗木「それよりさ、ほらここ」
腐川「な、何これ……扉?」
苗木「うん、ここから床下に入れるみたいなんだ」
桑田「マジかよ、隠し通路みてえだな」
朝日奈「でも、これがどうしたの?」
苗木「……いや、杞憂ならいいんだけど、これって悪用とかされたら何かマズイ気がするんだよね。ほら、床下を使ったトリックってありがちだし……」
桑田「…………一応塞いどくか」
朝日奈「う、うん、そだね。みんなを信じてないわけじゃないけど……」
929 = 898 :
床屋
930 :
猿よけ
931 = 923 :
ほ
932 = 884 :
【大広間】
とりあえず床下へ通じる扉は、スーパーにあった南京錠をかけ、鍵は壊してしまった。
たぶんこれで大丈夫だろう。
時刻はそろそろ夕食時といった所か。
朝日奈「よーし、そろそろ皆呼んじゃおっか! 驚かせるために、入り口のモノミに頼んで私達以外立ち入り禁止にしてたしさ!」
桑田「遊び気分過ぎて呆れられるんじゃねえの」ハァ
腐川「あ、あたしはこんなのやってないからね!」
苗木「いや、でもこの飾り付けは凄いって!」
朝日奈「うん、みんなきっと喜んでくれるよ! 葉隠もやる時はやるじゃん!」ニコ
葉隠「…………」
朝日奈「葉隠?」
桑田「おいどうした? まさかあのゲテモノジュースのダメージが時間差できたんじゃねえだろうな」
苗木「葉隠クン!」
葉隠「あ、苗木っち…………皆もいたんか」
933 :
石丸閉じ込められたか・・・?
935 = 884 :
朝日奈「もう、どうしたのぼーっとしてさ」
葉隠「い、いや……何でもねえ……大丈夫大丈夫」
葉隠クンの表情はまるで何かに怯えているかのようにも見えた。
他の皆は葉隠クンのそんな様子に対しては、あまり気にしていない様子だったけど。
それから他の皆を呼んでパーティーが始まった。
モノクマに邪魔されないように、旧館の入り口と大広間への入り口に一体ずつモノミを見張らせている。
このままいくと、ボク達は仮想現実世界で死ぬ事になる。それを受け入れ、考えないように。
ただひたすら、皆精一杯楽しもうと振舞っていた。
桑田「くそっ……くそっ……!!!」バクバク!!!
苗木「食べ過ぎだよ桑田クン……石丸クンみたいトイレにこもる事になるよ?」
桑田「食わねえともうやってられねえんだよ!! 酒はねえのか酒は!!」
苗木「流石にお酒はスーパーにも置いてなかったよ。そこら辺はうるさいのかな」
桑田「ちっ!!」
937 = 898 :
キャー
938 = 884 :
霧切「石丸君、どうかしたの?」
苗木「うん、ゲテモノジュースにあたっちゃったみたいでさ。しばらくトイレから出てこれそうにないから、ボク達だけで始めちゃってくれって」
霧切「なんていうか……可哀想ね……」
朝日奈「悪いのはコイツ、葉隠!」ビシッ
葉隠「た、確かに石丸っちには悪かったべ……」
苗木「それで霧切さん達の方は何か収穫あった?」
霧切「……これまでの不可思議な現象の数々。それらを説明できる仮説の一つは浮かび始めたわ」
苗木「えっ、本当!?」
霧切「えぇ……でもごめんなさい、まだ言うことはできない。私自身も確信を持てていないから」
苗木「……そっか。でも凄いよ霧切さんは! さすが超高校級の探偵だ!」
霧切「え……あ、ありがとう///」
舞園「ちょっと!!!」ズイッ
セレス「わたくし達も調査に協力したのですが!?」ズイッ
苗木「そ、そうだね……二人も凄いよ……」
霧切「あなた達は勝手にケンカ始めてただけじゃない。何の役にもたっていないわ」
940 :
ねるまえしえん
941 = 884 :
そんな感じにケンカを始める三人から慌てて離れる。
巻き込まれたらたまったものじゃない。
大和田「おい苗木、兄弟は大丈夫なのかよ?」
苗木「あ、大和田クン。うん、しばらくすれば戻ってこれるって。でも大和田クンには弱ってるとこ見せたくないから、トイレには近付かないでくれ、だってさ」ニコ
大和田「けっ、言われなくても分かってんよ。逆の立場でもそうだろうからな」
不二咲「そ、そっか……勉強になるなぁ……」
苗木「勉強?」
不二咲「うん、男らしくなるための勉強! 兄弟が弱ってる時はあまりその姿を見られたくないものなんだね!」
大和田「おうよ、兄弟ってのは常に対等であるべきもんだからな!」
なんていうか、そういう精神の前に、不二咲クンは見た目が一番問題だと思うんだけどな。
いや、そうやって人を見た目で判断しちゃダメっていうのは分かってるけど。
942 = 898 :
これってモノクマは(ジュンコチャンとは限らない)誰かが裏で動かしてるってことになるんですかね
943 = 884 :
大神「朝日奈よ、この料理はお主が作ったものか?」
朝日奈「うん、そうだよ! どうかな、どうかな?」
大神「ふふ、素晴らしい味だ。これならば嫁にも行けるだろう。苗木のな」
苗木「な、何でボク……?」
朝日奈「ひゃああああああああああ!!!!!///」ビクゥゥ
大神「むっ、すまんな朝日奈、気付かなかった」フッ
朝日奈「ウソ!! 絶対ウソだよねさくらちゃん!!」
苗木「あー、えっと?」
朝日奈「苗木は何も聞いてないよね!?」
苗木「え、いや……」
朝日奈「 何 も 聞 い て な い よ ね ? 」
いくら何でも力押しすぎるだろう。
ていうかまさかこの反応…………いやいやいや、ボクはそこまで自意識過剰じゃない。
944 :
可愛い
945 = 920 :
今日は徹夜だ(懇願)
947 :
追いついたが凄いなこれ。楽しんで読ませてもらってる
948 = 884 :
江ノ島「なーえーぎー!」ギュッ
江ノ島さんが後ろから抱きついてきた。
もうこの状況を冷静に受け止められる辺り、ボクも慣れてきたっていう事なのかな。
江ノ島「あれ、反応なし? ほらほら、胸も当てちゃうぞー」スリスリ
戦刃「盾子ちゃん、何やってるの!!」
江ノ島「あ、お姉ちゃんもやる? 姉妹丼ってやつ」
戦刃「ふぇ!?///」
苗木「いや……本人ほったらかしで話進めないでよ……」
江ノ島「だって苗木反応してくれないじゃんー!! あたしは胸まで当ててるっていうのに!!」
苗木「何回もやられると反応が適当になるんだよ……」
戦刃「な、なななな何回も!?」
江ノ島「って、お姉ちゃんが絶望してるけど?」
苗木「い、いや、でもこれは江ノ島さんが勝手にやってることだから!!」
949 :
これ次スレどうすんの?
SS速報いくんか?
950 = 884 :
江ノ島「でもあたしの胸の感触を楽しんだっていうのに変わりないじゃんー」ニヤニヤ
苗木「ぐっ……!!」
戦刃「……やっぱり苗木君は胸は大きい方が好きなの?」
苗木「そ、それは……その……」
江ノ島「あ、牛乳も置いてあるみたいだよ。お姉ちゃん飲む?」ニヤ
戦刃「…………飲む」ショボン
苗木「……えーと」
江ノ島「ねぇねぇ苗木!」ガッ
苗木「顔近いよ!!」ビクッ
相変わらず江ノ島さんには振り回されっぱなしだ。
そして、相変わらずボクは彼女の事を何も分かっていないように思える。
江ノ島「なーんかさ、キュンキュン感じるのよね」ニコニコ
苗木「何を?」
江ノ島「絶望」ニコ
みんなの評価 : ★★★
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