元スレ咲「私が勇者?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
251 = 232 :
「ありがとうございます。この恩は忘れません」
淡「忘れてもいいけどさ、どうしてこうなったの?」
咲(こうした場合の記憶は持ち越しされるんだ)
「突然魔物が現れて凍らされました」
淡「うん。すごい簡単な説明ありがとう」
咲「淡ちゃん、もしかしたら」
淡「多分そうだね。この大陸のボスだね」
咲「あの、その魔物の場所って分かります?」
「あの山の頂上から来たと言ってました」
咲「ありがとうございます。それでは、行ってきますね」
淡「じゃーねー」
――――――
253 = 232 :
山入口
咲「……帰っていいかな?」
淡「……帰りたくなるよね」
咲「だって空より高いもん」
淡「けど、行くしかないじゃん」
咲「頑張ろう」
淡「そうだね」
――――――
254 :
またVIPおかしいのか
256 = 232 :
山三合目
淡「まだまだあるね」
咲「うん。それより帰りはどうしよう」
淡「着いてもないのに帰りを考えるのは止めようよ」
咲「うん」
――――――
山五合目
咲「やっと半分。辛いな」
淡「……今日はここで寝ようか」
咲「そうだね。とりあえず火を起こさないと」
淡「……どうやって?」
咲「さぁ?」
――――――
258 = 232 :
山七合目
淡「……もう、だめ」
咲「淡ちゃん?淡ちゃん!」
――――――
山頂上
淡(起きたらサキーの背中が目の前にあった……)
咲「でっかい建物だ」
淡「早くいって早く帰ろうサキー」
咲「起きたんだ淡ちゃん。大丈夫?」
淡「多分大丈夫かな。ありがとう」
259 = 232 :
山→建物
淡「でっかい通路だね」
咲「進むしかないよ」
建物→大広間
「……何のようだ?」
咲「結界の解除をしてください」
淡「まー、多分してくれないだろうけど」
「結界?何のことだ?」
淡「じゃあ魔物さん、早く死んでね」
咲「えいっ!」
260 = 232 :
淡「哀れだね」
咲「淡ちゃん、帰ろっか」
淡「ごめんねサキー、また眠たいや」
咲「いいよ。淡ちゃんは寝てて」
咲(淡ちゃんの体が熱い……熱があるんだろうな)
――――――
淡(くらくらする……体がだるい)
「その薬草ってどこで手に入れられますか?」
淡(サキー?)
「山……分かりました。すぐに戻ってきますので看病の方よろしくお願いします」
淡(……頭痛い)
――――――
261 :
淡「哀れだね」
咲「淡ちゃん、帰ろっか」
淡「ごめんねサキー、また眠たいや」
咲「いいよ。淡ちゃんは寝てて」
咲(淡ちゃんの体が熱い……熱があるんだろうな)
――――――
淡(くらくらする……体がだるい)
「その薬草ってどこで手に入れられますか?」
淡(サキー?)
「山……分かりました。すぐに戻ってきますので看病の方よろしくお願いします」
淡(……頭痛い)
――――――
262 :
山……
奴が出ても良い頃か
263 = 261 :
凍りついた村
「助かりました!なんとお礼をすればよいか……」
咲「いえいえ、気になさらないで下さい。薬まで作っていただいて」
淡「そうだよ。気にすること無いって」
咲「私達は失礼しますね」
淡「ばいばーい」
――――――
魔物の宮殿
淡「ここでサキーと暫くお別れだね」
咲「その前にここで結界を解かないといけないけどね」
淡「そうだった」
――――――
265 = 261 :
恭子「よう来たな」
淡「お邪魔してるね」
咲(あれ?この人なら強気でいけそう)
咲「…………いいから、早く解除してください」ゴォッ
淡「え?」
淡(何?この空気。私がサキーの空気にのまれてる?)
恭子(アカン。この娘。何があっても勝てる気がせん。少しいじったれとか考えとったけどそんなんやってられん)カタカタ
恭子「……分かりました」カタカタ
咲「淡ちゃん、行こっか」
淡「う、うん」
恭子「めげるわ……」
――――――
266 :
あららwww
267 = 261 :
淡「サキー、頑張ってね」
咲「すぐに会えるよ」
淡「ねぇサキー」
咲「どうしたの?」
淡「キスしよっか」
咲「……旅が終わったらね」
淡「そっか。じゃあその時まではお預けだ」
咲「元気でね」
淡「サキーこそ元気でね」
――――――
269 = 266 :
しえしえ
270 = 261 :
甲板
咲(淡ちゃんは何を思って私に迫ったんだろう?)
咲(私のこと好きなのかな?そんなことないよね。淡ちゃんはスキンシップのために言っただけだよ)
「おーい、魔物だ」
咲「今行きます!」
咲(考えるのは後ででいいよね)
――――――
271 :
さるよけ
272 = 261 :
大陸最後の城
咲「終わったんだ」
和「咲さん。こちらへ」
咲「ありがとう」
和「いえ。咲さんのためですから」
咲「あはは」
和「それでは、咲さんを魔王の城まで送ります。お連れの方は既にお着きになられたらしいので」
咲「うん。行ってくるね」
――――――
275 = 261 :
咲「皆、久しぶりだね」
怜「せやなぁ。大体一ヶ月ぶりか?」
玄「久しぶりだね。寂しかったよ」
淡「にしてもサキー、約束覚えてるよね?」
咲「大丈夫。忘れてないよ。じゃあ皆、準備はいい?」
淡「二時間待ちぼうけ食らってるから完璧だよ」
咲(悪いのは和ちゃんだ。早く行きたかったのに引き留めるから)
咲「ごめんね。行こっか」
――――――
276 = 261 :
魔王の城
魔王の間
「勇者咲、よく来たね」
咲「……お姉ちゃん」
照「咲……」
玄「お姉ちゃんを知りませんか?」
宥「玄ちゃん、話に割って入ったらだめだ。向こうで私と戦おうね」
玄「お姉ちゃん、久しぶりだね」
照「咲……強くなったんだね」
咲「うん。それで、お姉ちゃんは何でここに?」
照「気がついたら魔王になっていた。記憶もある程度ない」
咲「記憶……気にならなかったけど私もだ。高校入学から後の記憶がない……」
277 = 261 :
照「それはいいとして、勇者なら魔王を討ち果たす?」
咲「お姉ちゃんと私が戦わないといけないの?」
照「嫌なら見てるといい」
淡「サキー、話は終わった?」
咲「淡ちゃん、戦ったらダメだよ。絶対に勝てないから」
淡「何それ?絶対とかそんなのあるわけないじゃん」
照「剣豪さん、来なくていいの?」
淡「今行くよ!」
咲「淡ちゃん刀を振らないで!」
照「こんなの玩具」
淡「刃が通らない?風圧?」
照「力がない。やり直し」
――――――
279 = 261 :
玄「お姉ちゃん、私とほんとうに戦うの?」
宥「玄ちゃん、情は捨てて本気でかかってきて」
玄「お姉ちゃん、何でそんなこと言うの?」
宥「私はあの二人を元の所に返してあげたいから。それだけ」
玄「……最初からこうなるよう気はしていたよ。ドラゴンさん」
宥「それじゃあ玄ちゃん。始めるよ」
――――――
282 = 261 :
怜「」
玄「」
淡「」
咲「……」
照「咲、これがお前の味方?」
咲「これ?お姉ちゃん、さすがに怒るよ?」
照「それでいい。早く決着をつけよう」
咲「何でそこまで戦いにこだわるの?」
照「魔王と勇者。どちらかが負けてどちらかが勝たないと物語は終わらない」
咲「……」
照「私と咲が元のいた場所に帰るため」
咲「だからって私の仲間にここまで酷いことする必用があるかな?」
照「そうでもしないと咲は戦わない」
283 = 268 :
装備に頼りすぎてレベル上げが疎かになってたのかな?
284 = 261 :
咲「もういい……分かった」ジャキッ
照「……銃?」
咲「そうだよ」
咲は照にM1911の銃口を向けて引き金を引いた。
けたたましい音をあげ放たれた銃弾は照の風の障壁に阻まれ、皮膚に届くことはなかった。
照「私に銃弾は効かない」
咲「……なら、フルオートならどうかな」
取り出したのはMP5。
咲は躊躇いはしたが、引き金を引いく。
照「効かない」
弾を切らせばリロード。
数千の弾丸は照の障壁を貫くことはなく、空薬莢だけが辺りに散乱する。
照「弾切れ?なら、今度は私だね」
287 :
私怨
288 :
ホッシュ
289 = 261 :
寝ていた……
照が掌を咲に向けた刹那、咲の頬から血が流れる。
照が使ったのは鎌鼬。研ぎ澄まされた風の刃が咲に確実にダメージを与えていく。
咲(まだだ、まだ……)
照「咲、これで終わり」
照の拳に風が集まり、暴風――台風を形成する。
咲(あれで殴られたらひとたまりもないや)
照「謝罪は向こうでするから」
照の右手が咲を貫こうとするコンマ数秒前、咲の魔法が照に作用した。
風が消え、貫こうとする腕も止まる。
咲「お姉ちゃん、私の勝ちだよ」
咲の手にあるのはデリンジャー。それが照の胸にゼロ距離で突きつけられている。
290 = 261 :
照「いったいどこから?」
咲「最初は口の中だよ。MP5を使っているときに出したんだ。喋りにくかったよ」
照「じゃあ、あれは目眩まし?」
咲「うん。お姉ちゃんが最後は私を素手で叩きに来るのは予想できたから」
照「何で予想できたの?」
咲「だってお姉ちゃん、昔喧嘩したとき私が謝ったら軽く頭を叩いて許してくれたもん」
照「……私の負け。ほら、私を撃って終わりにしよう」
咲「出来ないよ。お姉ちゃんが私を殺して」
自分の死を受け入れ、儚く笑う咲を見て照は咲の手を握る。
咲の右手は咲の唾液でてらてらと輝くデリンジャー。
照「妹を殺せるわけない」
広間に銃弾の音が響き渡った。
――――――
292 = 261 :
淡「う……サキー?」
咲「おはよう淡ちゃん」
淡「あれ?ここは?」
咲「終わったんだよ」
淡「じゃあサキー、何で泣いてるの?」
咲「ちょっとね。淡ちゃん、お疲れさま。楽しかったよ」
淡「サキー、どうしたの?」
咲「お別れだよ淡ちゃん」
淡「……嫌だ」
咲「また会えるよ絶対に。それまでキスはお預けだね。ばいばい淡ちゃん」
――――――
298 = 261 :
インターハイ決勝大将戦
咲「おねがいします」
淡「あっサキー、約束忘れてないよね?」
咲「勿論だよ」
淡「じゃあ、サキーの唇頂きます」
咲「ん……」
淡「ごちそうさまでした。サキー、覚えてる?」
咲「覚えてるけど、どうして私なの?」
299 :
クロチャーのかしこさが255…だと…!?
300 = 261 :
淡「サキーの優しさに惚れたんだよ」
咲「ありがとう淡ちゃん。ふつつかものですが宜しくおねがいしていいかな?」
淡「こちらこそ宜しく!けどサキー、決勝は私が勝つからね」
咲「私だって負けないから」
淡「それにしても、記憶があるのって私達とクロとトキとテルだけだったよ。何でかな?」
咲「些細な問題だよ」
淡「そうだね。けど、なんで別の世界に飛ばされたんだろ」
咲「それは私にも分からないかな」
――――――
みんなの評価 : ☆
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