元スレ咲「えっ、麻雀大会ですか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
201 = 157 :
咲「……」スッ
なずな「えっ、スルー……!?」
沙英「何考えてるんだ!! 一発だぞ!?」
宮子「ゆのっち……?」
七森中ごらく部控え室――
結衣「あーあ……せっかく一発だったのにかわいそうにな」
京子「はっはっは! 絶好調だなあかり!」
向日葵「存在感の無さにより鳴かれず、当たり牌までもスルーさせてしまう……」
千歳「ある意味無敵やな~」
ちなつ「……だから麻雀なんて嫌いなんです」
202 = 158 :
主人公組は牌に愛されているのか
203 = 157 :
唯「……」トンッ 八
ゆの「ロン。8000です」ジャラッ
唯「ありゃ、当たっちゃったかー」
あかり「……あれ? 八萬ならさっきあかりが切ってるよ?」
ゆの「えっ……あ、あれ??」
咲「!!」
唯「あーフリテンだね」
ゆの(そ、そんな……見逃しなんて初歩的なミス……)
あかり「どうしてかな? あかりと戦ってるとみんなそうなんだよね~」
咲(まさかこの子が優希ちゃんのタコスを奪った……いや、でもそれは黒髪って言ってたような……)
204 = 157 :
清澄高校麻雀部控え室――
京太郎「これってまさか……」
久「和! 双子と一緒にやってきたってあの子?」
和「いえ、違いますね……それは黒髪でしたし別の人ですよ」
優希「そうだじぇ。あんな赤髪のお団子、あの中学生の控え室に居なかったじょ」
久「居なかった……? いや、居たのかもしれないわ。でもそれに気付けなかった……」
まこ「ど、どういうことじゃ?」
久「七森中ごらく部にステルス使いは二人居るのよ!」
京太郎「なるほど……」
和「そんなオカルトありえません。何ですかステルス使いって」
優希「のどちゃんは相変わらずだな……」
205 = 168 :
ステルスるのがモモより早い
206 = 157 :
放課後ティータイム控え室――
澪「い……今のは何だ?」
律「ふ、フリテンだろ?」
澪「いや、そうじゃなくてだな。あの見逃しは明らかにおかしかっただろ……」
梓「麻雀をやってるとたまに居るんですよ……常識では測れない打ち手が」
紬「まさか、あの赤座さんって子もその一人なの?」
梓「可能性は高いと思います。長野県大会にもちょうど似たような選手が居たみたいですし」
律「そんな馬鹿な……」
紬「でもそれなら今のフリテンも納得が出来るわね……」
梓「長野県大会に居たその選手も、相手次第ではしばらく消えられないという欠点がありました」
澪「じゃあ赤座さんにも何かしら弱点的なものがあるって事か?」
梓「かもしれませんし、ないかもしれません。ああいう人種は私の理解を超えていますので何とも……」
207 = 157 :
東二局 親:平沢唯
ゆの:98300 唯:110800 あかり:79100 咲:111800
ゆの(あの場面で見逃しなんてそんな……わけがわからないよ……)スッ
ゆの(だ、駄目だ私。こんな時こそしっかりしないと!)トンッ
あかり「ロン」ジャラッ
ゆの「えっ!?」
あかり「一発が付いて5200だよ」
ゆの(リーチかかってたの!? き、気付かなかった……)
咲(この驚き方……私だけじゃなくてこの子もリーチに気付いてなかったみたいだね……)
咲(間違いない、赤座さんって子は東横さんと同じだ!)
208 = 157 :
東三局 親:赤座あかり
ゆの:93100 唯:110800 あかり:84300 咲:111800
ゆの(トップで繋いでもらったのにあっという間にこんな点数になっちゃった……)
ゆの(きっと赤座さんには何かあるんだ。注意深く観察してみよう)
咲「カン」
ゆの「!!」
ゆの(そ、そうだ……この人も居るんだった……)
咲「ツモ。1600・3200」ジャラッ
ゆの(インハイで活躍した、清澄の嶺上使いさん!)
唯「おおー」
唯(生で見ると迫力あるな~)
209 = 157 :
東四局 親:宮永咲
ゆの:91500 唯:109200 あかり:81100 咲:118200
あかり(宮永さんは嶺上開花が得意技なんだっけ……)
あかり(得意技って意味が分からないけど、あかりも存在感の無さが武器になってるからなぁ)
あかり(そんなのが武器になるなんて悲しいけど、今はそれを最大限利用しないとね……)トンッ
咲(……見えた!)
咲「カン!」
あかり「えっ……!?」
咲「ツモ。4800です」
あかり「は、はい」
210 = 157 :
七森中ごらく部控え室――
京子「なっ、あかりが鳴かれた!?」
綾乃「どうやらカンが絡むと宮永さんの力が上回るみたいね……」
千鶴「伊達にインハイで活躍してないですね」
京子「馬鹿な! そんなオカルトありえない!」
結衣「そんなこと言ったらあかりの能力だって有り得ないだろ……」
清澄高校麻雀部控え室――
久「ふふっ、さすがね」
優希「カンに関しては咲ちゃんに敵うものなんて無いじぇ!」
まこ「そうみたいじゃのう。心強い限りじゃ」
211 = 157 :
東四局一本場 親:宮永咲
ゆの:91500 唯:109200 あかり:76300 咲:123000
ゆの(三万点差か……何とかしないとまずいけど……)
あかり「ツモ。3100・6100だよ」ジャラッ
ゆの「!!」
ゆの(跳満手のリーチすら気付けないなんて……)
咲(赤座さんとはこの点差でも油断できないね……)
南一局――
あかり「ロン、8000点」
唯「わっ」
ゆの(うーん、こんな相手にどう戦ったらいいか分からないよ……)
212 = 157 :
南二局 親:平沢唯 ドラ③
ゆの:88400 唯:98100 あかり:96600 咲:116900
ゆの:二三四四(五)六七七③④ ツモ北 222
ゆの(リーチで攻めるとまたフリテンになるかもしれない)
ゆの(だからここは鳴いて攻めてみようと思ったけど……)トンッ 北
唯「……」トンッ ②
ゆの「ロン、3900です」ジャラッ
唯「あー、やっぱりそこかぁ」
ゆの(うーん……たったの3900点じゃ全然足りないよ。鳴き主体だと高い手作りづらい……)
ゆの(でも、リーチかけたらフリテンになっちゃうし……どうしよう……)
214 = 157 :
南三局――
唯「……」トンッ
咲「ロン、8000」ジャラッ
あかり「あー、リーチかけたの失敗かぁ」
咲(えっ、リーチしてたの!?)
ゆの(宮永さんも赤座さんを認識できてないみたいだ……)
南四局――
あかり「ツモ。1300・2600だよ」
ゆの(あれ、これで半荘終わり? うう、何も出来た気がしないよ……)
『前半戦終了ーー!』
ゆの:91000 唯:84900 あかり:100800 咲:123300
215 :
京豚はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の咲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ
あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実
それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ
216 = 157 :
放課後ティータイム控え室――
律「初っ端から国士とか、やっぱりお前持ってるな!」
唯「いや~それほどでも~。でもそれ以外はダメダメだったからね……」
梓「ところであの赤座さんって子、『見えない』んですか?」
唯「えっ、どうして分かったの!?」
澪「本当にそうなのか……」
唯「そうなんだよ。いつの間にかリーチかけて和了ってくるから困っちゃって」
唯「宮永さんは宮永さんで嶺上開花連発してくるし……」
紬「さすがに大将戦は一筋縄で行かないわね……」
梓「そういう意味では唯先輩が一番の適役ですね」
唯「どういう意味で!?」
217 = 157 :
七森中ごらく部控え室――
あかり「ただいま~」
結衣「おう。あかり、お疲れさん」
京子「なかなか良かったぞー」
櫻子「射程圏内に捉えたな!」
向日葵「とはいっても、宮永さんには嶺上開花がありますし……」
あかり「あかりでも宮永さんのカンは封じられそうにないよ……」
千歳「それはつらいな~」
千鶴「あのカンさえ封じられれば勝率も上がるんでしょうが……」
綾乃「まあ、出来ないものは仕方ないわね」
あかり「うん。でも、あかりなりに後半戦もがんばってくるから!」
218 = 157 :
チームひだまり荘控え室――
沙英「どうしたんだ、ゆの? あんな見逃しするなんて」
乃莉「それに赤座さんに対して無防備な場面も多々ありましたね……」
ゆの「すみません……あの赤座さんって子、気配が消えるんです……」
沙英「は、はぁ?」
宮子「やっぱりそっか~。そんな気がしてたよ、うん」
ゆの「えっ! 宮ちゃん、気付いてたの?」
宮子「そういう人もいるのかなって思ってねー。でもゆのっち、押せる場面は押して行かないと駄目だよ」
なずな「そうですね……たとえ赤座さんが見えなくてもフリテンになる可能性はそう高くないはずです……」
宮子「そうだ! もしフリテンでも次取り返せばいいだけだ!」
沙英「つ、付いていけないよ……」
ヒロ「うふふ。でも不思議と希望に溢れている気がするわ」
219 = 157 :
清澄高校麻雀部控え室――
久「赤座さん、やっぱりステルスなのかしら」
咲「はい……」
優希「ステルスが二人とかおかしいチームだじぇ」
咲「ということはやっぱりタコス盗ってった人とは違うんだね……」
咲「でも、そのおかげでゆのさんは調子が出なかったみたいですし、ある意味助かりました」
久「そうね。でも油断してると後半戦足元掬われるわよ?」
咲「あの面子相手に油断なんて出来ませんよ。それじゃ行ってきます」スタスタ
まこ「あの子、大丈夫かのう……」
久「大丈夫よ。咲の前半戦の収支を見てみなさい」
和「+5500点……」
京太郎「五捨六入計算でプラマイゼロ!」
220 = 158 :
ゆのっちの活躍はあるか
221 = 157 :
後半戦・東一局――
あかり「ロン、5200だよ」ジャラッ
咲「!」
東二局――
あかり「ロン、8000」ジャラッ
唯「むぅ~」
あかり(よーし、この調子で行こう!)
ゆの(赤座さん絶好調だなぁ……)
咲(まだトップだけど、このままだと厳しいかも……)
222 :
あかり強すぎワロタ
223 = 215 :
きめえ>>1 は京太郎をなぜ出した?
224 = 157 :
東三局 親:平沢唯
ゆの:91000 咲:118100 唯:76900 あかり:114000
八巡目――
あかり「ポン!」トンッ
ゆの(ポンか……この辺危険そうだけど……)
ゆの(ここは攻めなきゃいけないし、切らないわけにも行かないよね)トンッ
あかり「ロン、3900」ジャラッ
ゆの「うっ……はい」
ゆの(あー、やっぱり危険牌だったかぁ……あれ、『やっぱり』?)
咲(ん……何だろうこの違和感……)
咲(あっ、もしかして……)
225 = 157 :
チームひだまり荘控え室――
宮子「ゆのっち……?」
乃莉「どうかしましたか、宮子先輩」
宮子「今ゆのっち、赤座さんが見えてたような……」
なずな「でも振り込んじゃいましたよ……?」
宮子「それはそうなんだけどさ、見えてた上で振り込んだ感じがして」
沙英「まあ確かに、あの手なら切らずにはいられない牌だったけどね」
なずな「じゃあ看破する方法を見つけたって事ですか……?」
宮子「いや、そうでもない気がするんだけど…………あっ!」
乃莉「何か分かったんですか?」
宮子「赤座さんって確か前半戦一度も鳴いてなかったよね?」
なずな「……! 赤座さんは鳴くと見えるようになる……?」
226 = 157 :
七森中ごらく部控え室――
京子「あかりの馬鹿! 鳴いちゃ駄目だってあれほど言ったのに!」
結衣「でも結果的に和了れたんだからいいだろ?」
綾乃「そうよ。毎局鳴かずに手を進めるなんて無理があるわ」
京子「それはそうだけど……ぐぬぬ……」
櫻子「連荘で調子に乗ってるんだよ、あかりちゃんのことだから」
ちなつ「調子に乗るあかりちゃん……あまりいい予感はしませんね」
結衣「そう言われると確かにな……」
京子「だろ!? もう二度と鳴くなよあかり!」
千歳「残念ながらその声は赤座さんには届かんけどな~」
228 = 157 :
東四局 親:赤座あかり
ゆの:87100 咲:118100 唯:76900 あかり:117900
ゆの(もしかして、赤座さんは鳴くと見えるようになるのかな)
ゆの(もう一度鳴いてくれたらその答えが分かるんだけど……)
ゆの(いや、その推察が間違ってて既に鳴いてるけど私が気付いてないって可能性もあるか)
咲(鳴くとステルス状態が解除されるとしたら、副露せずに手を進めないとならないよね)
咲(どうしても鳴きたい場面はあるだろうけど、限られた状況でしか鳴いて来ないはず……)
あかり(うーん……親の時に限って手が悪いよぉ)
あかり(この手牌じゃ鳴きたくないし……テンパイ遠い状態でステルス解けちゃったらなぁ)
流局――
あかり「ノーテン」 ゆの「ノーテン」 咲「テンパイ」 唯「テンパイだよー」
あかり(せっかくの親だったのに……)
229 = 157 :
南一局一本場 親:ゆの ドラ:5
ゆの:85600 咲:119600 唯:78400 あかり:116400
十巡目――
ゆの:一二三①②③③1234(5)5 ツモ②
ゆの(この手……これだね宮ちゃん。今が押す場面だよね)
ゆの「リーチ」トンッ 4
チームひだまり荘控え室――
宮子「おー、強気だなゆのっちー」
乃莉「リーチしますか……」
沙英「ダマでも親っパネだけど、一盃口と裏の可能性もあるからなぁ」
なずな「ツモでも親倍ですしね……」
230 = 157 :
咲(久しぶりにリーチを見た気がするよ)トンッ
唯(う~、こっちにも手が入らないかな……)トンッ
あかり(あ、あかり見えてないよね? 大丈夫だよね?)トンッ
ゆの:一二三①②②③③123(5)5 ツモ①
ゆの(よーし、来た!)
ゆの「ツモ!」ジャラッ
咲(高めの一発ツモかぁ……)
あかり(お、大きい!)
ゆの「うーん、裏は無しです。8100オール!」
唯(裏が一つでも乗れば三倍満だったのか、惜しかったね~)
232 = 157 :
南一局二本場 親:ゆの
ゆの:109900 咲:111500 唯:70300 あかり:108300
あかり(ま、また三位になっちゃった……トップは近いし攻めないと!)
あかり「ポン!」トンッ
唯「あっ、それロン。二本場で8600だよー」ジャラッ
あかり「!?」
唯(あれ……赤座さんから和了れた?)
ゆの(やっぱり赤座さんは鳴くと普通に見えるようになるんだ!)
京子「ああもう、だから鳴くなって言ったのに!」
綾乃「だからそれは聞こえてないって言ってるでしょ……」
233 = 158 :
アッカリーン
234 = 157 :
南二局――
唯「ツモ、2000・4000だよ」ジャラッ
ゆの:107900 咲:107500 唯:86900 あかり:97700
咲(ん……)
ゆの(宮永さんが親かぶりで一応トップになったけど……)
南三局――
咲「ツモ、3000・6000」ジャラッ
ゆの:104900 咲:119500 唯:80900 あかり:94700
ゆの(うっ。ここで跳ねツモか……まあそう簡単には行かないよね……)
咲(次でオーラス……逃げ切るよ!)
ゆの(でも、逆転してみせる!)
あかり(ラス親だしチャンスはあるよね……)
唯(……えっと、今何点差だっけ?)
235 = 157 :
南四局・オーラス 親:赤座あかり ドラ:7
ゆの:104900 咲:119500 唯:80900 あかり:94700
放課後ティータイム控え室――
澪「オーラスで親でもないのに4万点近くの差……絶望的だ……」
梓「いえ、澪先輩。4万点近くの差であって4万点以上の差ではありません。これは大きいみたいですよ」
澪「えっ?」
紬「そうね。4万点未満の差なら直撃じゃなくても一撃で逆転できる可能性があるわ……」
律「……つーか、あいつどうかしてんだろ……」
澪「なっ……!!」
唯:九①⑨189東南西白發中中
236 :
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=34424227
237 = 157 :
六巡目――
唯:九①①⑨19東南西白發中中 ツモ北
唯(あはは。またテンパっちゃった……)
唯(逆転が見えてきたね)トンッ ①
澪「何というか、すごいな唯は……」
梓「捨牌おかしいですし、まさか国士をテンパってるなんて思われませんでしょうね」
律「確かにな……」
唯・捨牌:
8白西2⑨①
240 :
咲さんタンヤオならヤバい
241 = 157 :
梓(これはもしかしたら……)
咲「……」トンッ 二
梓「!?」
律「やった、宮永さん一萬余ったぞ!」
澪「これは行けるんじゃ……」
梓「いえ、むしろまずいですね……」
澪「どうしてだ? 唯の当たり牌の一萬が余って……あれ?」
梓「おかしいでしょう? 一萬を切れば喰いタンのテンパイでしたが、今の状態では役がありません」
律「確かにおかしいな。どうして一萬を残したんだ?」
紬「もしかして唯ちゃんの国士が見抜かれちゃったのかしら……」
梓「おそらく違います。わざわざ二筒をポンしての『常人には』不可解な一萬残し……これは……」
242 :
咲さんあがるのに役とか気にしなくていいから・・・カン材さえあれば
243 = 157 :
清澄高校麻雀部控え室――
京太郎「お、おい……咲の奴やばいんじゃ……」
まこ「おや、そう見えるかのう」
京太郎「えっ?」
和「どうして二萬を残さなかったのでしょう……いち早く流したいこの状況で役なしに取るなんて……」
優希「一萬が危険牌だと感付いたのか?」
久「だったらそもそも鳴かないんじゃないかしら。咲は和了るために一萬を残したのよ」
京太郎「あっ、嶺上開花!!」
久(リンシャンドラ3で満貫か……後半戦、ここまでの咲は-3800点……)
久(8000点の和了りだとトータルで+4200。プラマイゼロにはならないわね)
久(誰かがこの順目でリーチをかければ話は別だけど……)
まこ「おや、部長どうした?」
久「いえ……何でもないわ」
久(まあ、そもそもあの子はプラマイゼロになんてこだわってないはずよね)
244 = 157 :
七森中ごらく部控え室――
京子「リンシャンで和了られる!?」
結衣「ああ、おそらくだけどな。次巡宮永さんは二筒をツモって加槓し、嶺上牌で一萬をツモる」
京子「そんな!! 鳴けあかり、今すぐ鳴いてツモをずらすんだ!」
ちなつ「無茶言わないで下さい……」
綾乃「鳴けと言ったり鳴くなと言ったり……まったく、歳納京子は……」
櫻子「それでもあかりちゃんならきっと……」
向日葵「いくらなんでも難しいですわね……」
千歳「まあ、仕方ないな~。インハイ王者相手にここまで善戦出来たんが奇跡やし……」
千鶴「そうですね、姉さん……」
245 = 157 :
唯「……」トンッ (⑤)
あかり(三萬来ないかなぁ……さっきの二萬ポンしておけば良かったかなぁ?)スッ
あかり:一二二四(五)六七八九東東南南 ツモ8
あかり(いや……ステルス消したら直撃取れる気しないし、危険牌も通せなくなるもんね……)トンッ 8
乃莉「駄目ですね、鳴けない牌です……」
沙英「まぁたとえ鳴けたとしても鳴く場面じゃ無いしなぁ……」
ヒロ「あら……負けちゃいそうなの?」
宮子「いやいやそんなことありませんってー。まだ可能性はありますよ~」
宮子「行けーゆのっち! 最後の五筒を引いてリーチ一発チャンカン狙いだー!」
なずな「む、無理がありますよ……」
246 :
何この夢の対局
247 = 157 :
ゆの:三三三四五五六③④(⑤)345 ツモ三
乃莉「……ツモれなかったですね」
沙英「まあそう都合良くは行かないよな……」
なずな「あれ……? でもこれって……」
宮子「おお~。すごいところを引いたねー」
ゆの(三萬か……要らないなぁ)ザワッ
ゆの(……? 何だろう、妙な予感が……)
ゆの(まさか三萬が当たり牌……? ポンしてからの二萬切りだし有り得るのかな……)
ゆの(二二四を持ってて二筒ポンして二切りの三萬待ち……それとも二四五だったとか……?)
248 = 157 :
ゆの(あ、あれ……ポン? 宮永さんのポン?)
ゆの(宮永さんといったら嶺上開花だ!!)
ゆの(もしリンシャンだとすると和了れないなら何を切っても同じになっちゃう……)
ゆの(いや、でも宮永さんがリンシャンを和了るにはツモ牌も重要なはず)
ゆの(じゃあ鳴かせてツモ順をずらす? といっても誰かが鳴ける牌なんて分からないし、切ったところで鳴く保証は無いよね……)
ゆの(そうなるとここで私が取るべき行動は……)
ゆの「カン!」
咲「!!」
咲(り、嶺上牌を取られた……!?)
沙英「や、やった!」
宮子「さすがゆのっち、私たちに出来ないことを平然とやってのけるね~」
乃莉「そこに痺れる憧れる……ってやつですね!」
宮子「へ? 何言ってるの乃莉っぺ」
乃莉「あ、あれ……?」
250 = 157 :
優希「咲ちゃん、リンシャンが無かったら役が無いじょ……」
京太郎「……もしかして今度こそ本当にピンチですか?」
久「……かもしれないわね」
和「見てください、ドラが……」
まこ「ほぉ……」
ゆの:四五五六③④(⑤)345 ツモ一 □三三□ 新ドラ:三
律「うわぁ、ドラ5……あの子も持ってるなぁ」
紬「一萬は宮永さんの待ち牌と同時に唯ちゃんの当たり牌でもあるし……」
澪「あの状況でカンをした勇気だけでも評価したいところなのに……」
梓「和了りを封じた上に逆転の目まで残すとは思いませんでしたね……」
みんなの評価 : ☆
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