私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ京太郎「嘘と偶然に」淡「塗り固められた私達」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
京太郎「ただいま戻りました」
優希「遅いじぇ!」
久「そうねぇ……出て行った時間からしてもっと早く帰ってこれたんじゃない?」
京太郎「先に俺だけ昼食をとってきたんです。皆がこの後昼食をとっている間、牌譜整理でもしようかなって」
京太郎(さすがに女の子に押し切られて一緒に仲良く食事をしていましたなんて言えねぇって!)
咲「それだったら私も一緒にやったのに……」
京太郎「お前は全国大会に向けて、一局でも多く練習した方がいいだろ」
咲「でも……」
京太郎「いいから。ほら、飯でも食ってこいよ。俺は整理してるからさ。
つーことで、部長。俺はこの部屋で整理してるんで」
久「え、ええ。いつも悪いわね、須賀君」
京太郎『いいっすよ、好きでやってることなんで』
優希「遅いじぇ!」
久「そうねぇ……出て行った時間からしてもっと早く帰ってこれたんじゃない?」
京太郎「先に俺だけ昼食をとってきたんです。皆がこの後昼食をとっている間、牌譜整理でもしようかなって」
京太郎(さすがに女の子に押し切られて一緒に仲良く食事をしていましたなんて言えねぇって!)
咲「それだったら私も一緒にやったのに……」
京太郎「お前は全国大会に向けて、一局でも多く練習した方がいいだろ」
咲「でも……」
京太郎「いいから。ほら、飯でも食ってこいよ。俺は整理してるからさ。
つーことで、部長。俺はこの部屋で整理してるんで」
久「え、ええ。いつも悪いわね、須賀君」
京太郎『いいっすよ、好きでやってることなんで』
京太郎(そうだ。俺はあくまで、好きでやっていることなんだ)
京太郎(だから、気のせいだ。このモヤモヤとした気分も)
京太郎(『本当に?』 どこまでが嘘で、どこからが本当か。そんなのわかるのか?)
京太郎「ほら、さっさと行った行った。飯食う時間だって有限なんだ、俺に構わず行ってこい」
咲「う、うん……」
ドタン
京太郎(さてと、一人か。風越の人達は外出中だし俺一人)
京太郎(さっさと整理するか……)
京太郎(……情けないな。こうして雑用しか出来ない自分が。前に進めない自分が)
京太郎(女子は全国大会出場、男子は初戦敗退。周りからは色々とヤジを受けたっけ)
京太郎(だけど、それは仕方がないことだ)
京太郎(弱いから当然だ。本気で麻雀に取り組んでいなかった俺が悪い。
練習の機会が皆よりも恵まれていないなんて理由にならねぇ)
京太郎(だから、気のせいだ。このモヤモヤとした気分も)
京太郎(『本当に?』 どこまでが嘘で、どこからが本当か。そんなのわかるのか?)
京太郎「ほら、さっさと行った行った。飯食う時間だって有限なんだ、俺に構わず行ってこい」
咲「う、うん……」
ドタン
京太郎(さてと、一人か。風越の人達は外出中だし俺一人)
京太郎(さっさと整理するか……)
京太郎(……情けないな。こうして雑用しか出来ない自分が。前に進めない自分が)
京太郎(女子は全国大会出場、男子は初戦敗退。周りからは色々とヤジを受けたっけ)
京太郎(だけど、それは仕方がないことだ)
京太郎(弱いから当然だ。本気で麻雀に取り組んでいなかった俺が悪い。
練習の機会が皆よりも恵まれていないなんて理由にならねぇ)
京太郎(……それでも、割り切れないもんがあるのは確かなんだよな)
京太郎(これから先、俺がいくら努力しても……あの圧倒的な才能に敵うのか?)
京太郎(運すらも支配してみせる力を、乗り越えられるのか?)
京太郎(今は、前に進むしかない。努力するしかないけど)
京太郎(その果てに着いても、勝てなかったら……?)
京太郎(くそっ……考えるな! 今は、必死になることだけを考えろっ)
京太郎(強いって、何だよ……俺は本当に強く、なれるのか?)
サイハチジョウタカクナゲラレター
・着信
【大星淡】
京太郎(さっき別れたばっかりだろうが! 速すぎだろ!?)ピッ
京太郎「はい、もしもし」
淡「やっほー、元気にしてる?」
京太郎(これから先、俺がいくら努力しても……あの圧倒的な才能に敵うのか?)
京太郎(運すらも支配してみせる力を、乗り越えられるのか?)
京太郎(今は、前に進むしかない。努力するしかないけど)
京太郎(その果てに着いても、勝てなかったら……?)
京太郎(くそっ……考えるな! 今は、必死になることだけを考えろっ)
京太郎(強いって、何だよ……俺は本当に強く、なれるのか?)
サイハチジョウタカクナゲラレター
・着信
【大星淡】
京太郎(さっき別れたばっかりだろうが! 速すぎだろ!?)ピッ
京太郎「はい、もしもし」
淡「やっほー、元気にしてる?」
京太郎が劣等感やそれを隠すために好きで雑用やっていると思いこんでいるという風潮
京太郎「元気も何もさっき会ったばかりだろ……」
淡「そうだったっけ? その割にはさっきよりも声に力がないと思うけど」
京太郎『それは気のせいだろ』
京太郎「そういうお前こそ、何か落ち込んでる風に聞こえるんだがな」
淡「むっ! それはありえないね! なんていったって」
京太郎「高校百年生だから、だろ」
淡「そうそう、わかってるじゃん」
京太郎「それで、何か用か? 結構忙しいんだけど」
淡「ぶーぶー」
京太郎「ぶーたれても忙しいもんは忙しいの」
淡「けちー!」
京太郎「……ああ、もう! ちょっとだけだぞ! 俺だってやることが色々あるんだからな!」
淡「やたーーーーー! さっすが須賀ー!!」
京太郎「ほんと、調子がいいな……」
淡「ん?」
淡「そうだったっけ? その割にはさっきよりも声に力がないと思うけど」
京太郎『それは気のせいだろ』
京太郎「そういうお前こそ、何か落ち込んでる風に聞こえるんだがな」
淡「むっ! それはありえないね! なんていったって」
京太郎「高校百年生だから、だろ」
淡「そうそう、わかってるじゃん」
京太郎「それで、何か用か? 結構忙しいんだけど」
淡「ぶーぶー」
京太郎「ぶーたれても忙しいもんは忙しいの」
淡「けちー!」
京太郎「……ああ、もう! ちょっとだけだぞ! 俺だってやることが色々あるんだからな!」
淡「やたーーーーー! さっすが須賀ー!!」
京太郎「ほんと、調子がいいな……」
淡「ん?」
そりゃ欲を言えば打ちたいだろう
自分の力不足だって理解して納得してるだけで
自分の力不足だって理解して納得してるだけで
京豚はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の咲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ
あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実
それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ
百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ
あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実
それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ
京太郎「なんでもありませんよ、お姫様」
淡「……そのお姫様っていうの何かきらーい」
京太郎「はぁ? どうして?」
淡「何となく距離感開けられてる感じがするー」
淡「というか、違和感があるんだよ!」
京太郎「距離感も何も、今日会ったばかりだろうが」
淡「仲の良さと時間は関係ないよ! そうだ、お互いのことを名前で呼べばもっと仲良くなれるんだよ!」
京太郎「えー」
淡「えー、じゃないよ“京太郎”!!」
京太郎「……っ」
淡「あれ、照れてるの? かっわいいー!」ニシッシッシ
京太郎「うっせえ! そ、そんな訳ねーだろ、“淡”!」
淡「……ぅ」
淡「……そのお姫様っていうの何かきらーい」
京太郎「はぁ? どうして?」
淡「何となく距離感開けられてる感じがするー」
淡「というか、違和感があるんだよ!」
京太郎「距離感も何も、今日会ったばかりだろうが」
淡「仲の良さと時間は関係ないよ! そうだ、お互いのことを名前で呼べばもっと仲良くなれるんだよ!」
京太郎「えー」
淡「えー、じゃないよ“京太郎”!!」
京太郎「……っ」
淡「あれ、照れてるの? かっわいいー!」ニシッシッシ
京太郎「うっせえ! そ、そんな訳ねーだろ、“淡”!」
淡「……ぅ」
京太郎「はっ、お前の方こそ恥ずかしがっているんじゃね-のか」
淡「そんなことないし!」
京太郎「ぐぬぬぬぬぬ」
淡「むむむむむむ」
京太郎「…………くっ」
淡「…………ぷっ」
京淡「あはははははははっ!」
京太郎「なーにやってんだろうな、俺達」
淡「全くもって! ばっかみたいだね」
京太郎「なー、淡」
淡「何さ、京太郎」
京太郎「サンキューな」
淡「なにそれ、意味分かんないだけど」
京太郎「うっせーな。そういうお前こそ、何か用があったんじゃないのかよ」
淡「そんなことないし!」
京太郎「ぐぬぬぬぬぬ」
淡「むむむむむむ」
京太郎「…………くっ」
淡「…………ぷっ」
京淡「あはははははははっ!」
京太郎「なーにやってんだろうな、俺達」
淡「全くもって! ばっかみたいだね」
京太郎「なー、淡」
淡「何さ、京太郎」
京太郎「サンキューな」
淡「なにそれ、意味分かんないだけど」
京太郎「うっせーな。そういうお前こそ、何か用があったんじゃないのかよ」
淡「やっぱいい。何か削がれちゃったというかー」
京太郎「アホじゃねーの?」
淡「あーーー! アホって言った! アホって先に言った方がアホなんだよ!」
京太郎「うっせーうっせー!」
淡「バーカ! もう知らないから!」ブツン
京太郎「……あ、切れた」
京太郎(ったく、おてんばにも程があるっての)
京太郎「でも、少し気分が楽になったのは確か、か」
#########
京太郎「アホじゃねーの?」
淡「あーーー! アホって言った! アホって先に言った方がアホなんだよ!」
京太郎「うっせーうっせー!」
淡「バーカ! もう知らないから!」ブツン
京太郎「……あ、切れた」
京太郎(ったく、おてんばにも程があるっての)
京太郎「でも、少し気分が楽になったのは確か、か」
#########
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
京太郎「……とりあえずは雑用をしっかりやらんことには始まらんよな」
京太郎(麻雀については、今の自分がやるべきことをきちんとやってからだ)
京太郎(任せられたもんを放り投げるのは良くないしな)
京太郎(つー訳で、またまた街中に来たんだけど)
淡「いい加減しつこいです……」
ナンパ男「まあまあ、そんなこと言わずにさ~。ちょっとだけ! ちょっとだけでいいからさ」
京太郎(……何アホなことに巻き込まれてるんだ、アイツ?)
淡「だ・か・ら! アンタなんかに興味ないって言ってるんですけど!」
ナンパ男「いやいやいや、一緒にカラオケぐらいだって!」
淡「それが嫌だって言ってるんですけどね?」
京太郎(麻雀については、今の自分がやるべきことをきちんとやってからだ)
京太郎(任せられたもんを放り投げるのは良くないしな)
京太郎(つー訳で、またまた街中に来たんだけど)
淡「いい加減しつこいです……」
ナンパ男「まあまあ、そんなこと言わずにさ~。ちょっとだけ! ちょっとだけでいいからさ」
京太郎(……何アホなことに巻き込まれてるんだ、アイツ?)
淡「だ・か・ら! アンタなんかに興味ないって言ってるんですけど!」
ナンパ男「いやいやいや、一緒にカラオケぐらいだって!」
淡「それが嫌だって言ってるんですけどね?」
京太郎(ただのナンパか。別に放っておいてもいいだろ)
淡「やめてってば……」
ナンパ男「ほらほら行こうよ。なーに、楽しくなるさ。時間が経つにつれて、ね」
京太郎(…………あーーーー!!!! くっそ、ほっとけるかあああああああああ!!!!!)
京太郎「おう、待たせたな」
淡「ふぇ?」
京太郎「悪い悪い、時間に少し遅れちまったな。埋め合わせに何か奢るから勘弁してくれよ」
ナンパ男「ちょ、お前……何だよ」
京太郎「こいつの彼氏だよ、テメエこそ何だ? 人の彼女に手を出して無事で帰れると思ってんのか? あ?」
淡「……!!! ちょ」
京太郎「淡は黙っていろ。ま、こういう時の彼氏様が前に立たないとな」
京太郎「で、何時までそこに突っ立っているんだよ……さっさと失せろ、その面みせてんじゃねぇ!」
ナンパ男「ひっ……す、すいませんでしたーー!」ドピューン
淡「やめてってば……」
ナンパ男「ほらほら行こうよ。なーに、楽しくなるさ。時間が経つにつれて、ね」
京太郎(…………あーーーー!!!! くっそ、ほっとけるかあああああああああ!!!!!)
京太郎「おう、待たせたな」
淡「ふぇ?」
京太郎「悪い悪い、時間に少し遅れちまったな。埋め合わせに何か奢るから勘弁してくれよ」
ナンパ男「ちょ、お前……何だよ」
京太郎「こいつの彼氏だよ、テメエこそ何だ? 人の彼女に手を出して無事で帰れると思ってんのか? あ?」
淡「……!!! ちょ」
京太郎「淡は黙っていろ。ま、こういう時の彼氏様が前に立たないとな」
京太郎「で、何時までそこに突っ立っているんだよ……さっさと失せろ、その面みせてんじゃねぇ!」
ナンパ男「ひっ……す、すいませんでしたーー!」ドピューン
最近の自動保守には熱意が感じられない
条件反射で他人の作ったコピペを貼り付けてニヤニヤしてるだけのニワカめ
条件反射で他人の作ったコピペを貼り付けてニヤニヤしてるだけのニワカめ
京太郎「……行ったか。あー、マジで疲れた。ああいう風に凄むのはやりたくねーんだよ。
ホント、気をつけろ……ごわっ!」
淡「だ、誰が彼氏よ!! ばっかじゃないの!」バコンバコン
京太郎「うっせーな、咄嗟に出た言い訳だから気にすんなって。
あ、気分を悪くしたんなら謝る! マジすいません!
お詫びはいつかするからさ、許してくれ!」
淡「~~~~~~!!!?」
京太郎「…………何顔赤くしてんだよ」
淡「……誰のせいよ、誰の」
京太郎「はっ、この対応はお姫様にはご不満ですか?」
淡「な、なななななな! というか! お、お姫様じゃなくて淡って呼んでって言ったでしょーーー!!」シュポー
京太郎「やなこった、お姫様」ニヤッ
京太郎(うーん、からかうとおもしれーな。喜怒哀楽はっきりしてんし)
京太郎「ま、お前ってばいい奴なんだからああいう奴に引っかかるなよ」
淡「う、うん」
京太郎「やけに素直だな? 悪いもんでも食ったか?」
ホント、気をつけろ……ごわっ!」
淡「だ、誰が彼氏よ!! ばっかじゃないの!」バコンバコン
京太郎「うっせーな、咄嗟に出た言い訳だから気にすんなって。
あ、気分を悪くしたんなら謝る! マジすいません!
お詫びはいつかするからさ、許してくれ!」
淡「~~~~~~!!!?」
京太郎「…………何顔赤くしてんだよ」
淡「……誰のせいよ、誰の」
京太郎「はっ、この対応はお姫様にはご不満ですか?」
淡「な、なななななな! というか! お、お姫様じゃなくて淡って呼んでって言ったでしょーーー!!」シュポー
京太郎「やなこった、お姫様」ニヤッ
京太郎(うーん、からかうとおもしれーな。喜怒哀楽はっきりしてんし)
京太郎「ま、お前ってばいい奴なんだからああいう奴に引っかかるなよ」
淡「う、うん」
京太郎「やけに素直だな? 悪いもんでも食ったか?」
淡「ち、違うって。それよりも、よく会ってすぐの私をいい奴だって言うね。
ちょっとは疑ったら? ばっかじゃないの」
京太郎「そんなことねーよ、お前は十分いい奴だろ。何だかんだでタコス屋とか教えてくれたし」
京太郎「俺からすると普通の女の子にしか見えねーけど? ま、違うなら違うでいいわ。
その普通の女の子様は何か? とんでもない秘密を持ってる訳でもねーだろ?」
淡「……………………っ」
京太郎「ん? どした?」
淡『べっつにー。何でもない!』
淡「ほんと、京太郎ってバカ」
淡「バカだよ……」
京太郎「バカバカ言うなよ、マジでなったらどうする」
淡「もう十分にバカじゃん」
京太郎「お前なぁ……つーか、どうして制服でここにいるんだよ? その制服って……」
淡「知ってるの?」
京太郎「白糸台だろ? 麻雀強いとこって有名じゃん」
京太郎(俺には縁がないとこだな……弱っちい俺には)
ちょっとは疑ったら? ばっかじゃないの」
京太郎「そんなことねーよ、お前は十分いい奴だろ。何だかんだでタコス屋とか教えてくれたし」
京太郎「俺からすると普通の女の子にしか見えねーけど? ま、違うなら違うでいいわ。
その普通の女の子様は何か? とんでもない秘密を持ってる訳でもねーだろ?」
淡「……………………っ」
京太郎「ん? どした?」
淡『べっつにー。何でもない!』
淡「ほんと、京太郎ってバカ」
淡「バカだよ……」
京太郎「バカバカ言うなよ、マジでなったらどうする」
淡「もう十分にバカじゃん」
京太郎「お前なぁ……つーか、どうして制服でここにいるんだよ? その制服って……」
淡「知ってるの?」
京太郎「白糸台だろ? 麻雀強いとこって有名じゃん」
京太郎(俺には縁がないとこだな……弱っちい俺には)
淡「そうだね。そして、この大星淡ちゃんはなんと!」
京太郎「なんと?」
淡「白糸台虎姫の大将なのです!」デデーン
京太郎「―――――――えっ?」
京太郎(才能に、恵まれた……奴等……)
#########
京太郎「なんと?」
淡「白糸台虎姫の大将なのです!」デデーン
京太郎「―――――――えっ?」
京太郎(才能に、恵まれた……奴等……)
#########
何かにヒビが入った感覚だった。
白糸台虎姫。それは俺でも知っているぐらい有名だ。
全国二連覇を成し遂げ、今回の大会で三連覇を目指す最強の高校。
その大将が淡だという。
大星淡。俺と同学年の一年生。
だけど、決定的に違う。
俺はきっと、凡人。持たざる者。
淡は才能を持つ向こう側の人物。
俺は思ってしまったんだ。
妬ましい、と。
何故、強いのだと。
麻雀とは言ってしまえば運ゲーだ。
運によって勝敗が決まるゲーム。才能よりも経験、その時々の運によって左右される。
白糸台虎姫。それは俺でも知っているぐらい有名だ。
全国二連覇を成し遂げ、今回の大会で三連覇を目指す最強の高校。
その大将が淡だという。
大星淡。俺と同学年の一年生。
だけど、決定的に違う。
俺はきっと、凡人。持たざる者。
淡は才能を持つ向こう側の人物。
俺は思ってしまったんだ。
妬ましい、と。
何故、強いのだと。
麻雀とは言ってしまえば運ゲーだ。
運によって勝敗が決まるゲーム。才能よりも経験、その時々の運によって左右される。
だけど。実際に見ていてどうだ?
あの、長野大会の大将戦を見て、どうだった?
結局は才能ではないか。凡人はただ、蹴散らされていただけではないか。
咲や天江衣が圧倒していたではないか。
――麻雀って楽しいよね、一緒に楽しもうよ。
……そうだな、お前らは楽しいよな。
“勝てる”から楽しいんだ。
俺は、違う。勝てないゲームなんかつまらない。
負けることしか味わえないゲームのどこを楽しめばいい?
俺よりも強い選手達が蹂躙されるのを見て、勝てると思えるか?
それでも――俺は強くなろうと決めた。
負けない、負けてたまるものか。
何もしないで終わるよりも、できる限りの全てを出し尽くして終わりたい。
もしかすると、微かにでも勝てる可能性があるかもしれないから。
あの、長野大会の大将戦を見て、どうだった?
結局は才能ではないか。凡人はただ、蹴散らされていただけではないか。
咲や天江衣が圧倒していたではないか。
――麻雀って楽しいよね、一緒に楽しもうよ。
……そうだな、お前らは楽しいよな。
“勝てる”から楽しいんだ。
俺は、違う。勝てないゲームなんかつまらない。
負けることしか味わえないゲームのどこを楽しめばいい?
俺よりも強い選手達が蹂躙されるのを見て、勝てると思えるか?
それでも――俺は強くなろうと決めた。
負けない、負けてたまるものか。
何もしないで終わるよりも、できる限りの全てを出し尽くして終わりたい。
もしかすると、微かにでも勝てる可能性があるかもしれないから。
そう、どうしようもなく――俺は弱いから。
「……ん? どうかした?」
無邪気に笑みを浮かべる彼女に対して――嘘をつく。
『何でもないさ。すげーんだな、淡って』
胸に淀んでいる嫉妬も。
『こうしてみると、何処にでもいる女の子みたいなのに』
そうだ、ああ、そうだ。
才能に恵まれた奴等に、俺は勝ちたい。
みっともない負けをどれだけ繰り返そうとも。
“勝ちたい”のだ。
『えっ、お世辞? ちげーよ、本当にそう思っているって』
全部、隠して。俺は嘘をつく。
いつも通りの笑顔を張り付けて、ペラペラと口を開き続ける。
踏み越えてやる、絶対に。
だから、その為にも。
「……ん? どうかした?」
無邪気に笑みを浮かべる彼女に対して――嘘をつく。
『何でもないさ。すげーんだな、淡って』
胸に淀んでいる嫉妬も。
『こうしてみると、何処にでもいる女の子みたいなのに』
そうだ、ああ、そうだ。
才能に恵まれた奴等に、俺は勝ちたい。
みっともない負けをどれだけ繰り返そうとも。
“勝ちたい”のだ。
『えっ、お世辞? ちげーよ、本当にそう思っているって』
全部、隠して。俺は嘘をつく。
いつも通りの笑顔を張り付けて、ペラペラと口を開き続ける。
踏み越えてやる、絶対に。
だから、その為にも。
類似してるかもしれないスレッド
- 京太郎「あんた誰だ」菫「恋のキューピットだ」 (143) - [46%] - 2012/11/1 6:15 ☆
- 京太郎「全国で充電ってのが流行ってるらしい」 (1001) - [43%] - 2013/7/14 18:45 ★★
- 京太郎「犯した女の子の能力を得られるようになった」 (157) - [43%] - 2012/11/15 9:45 ☆
- 京太郎「取り返しのつかない事をしちまった……」 (177) - [42%] - 2013/7/22 3:15 ★
- 京太郎「小説家を目指してみようと思う」 (165) - [41%] - 2012/8/6 0:30 ☆
- 奉太郎「千反田がラブレターをもらった?」 (121) - [41%] - 2012/8/13 8:45 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について