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    元スレ照「内緒のはなしは…」宥「あいるてるゆーわっと!」

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    みんなの評価 : ★★
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    203 = 95 :

    「これ」

    「さっきの店の袋?」ガサゴソ

    「うん。照ちゃんに」

    「わ、ネックレス?」

    「とっても似合いそうだったから」

    「そうだね、気に入ったよ」

    「ありがとう、大切にする」

    「ふふ、どういたしまして」


    ガッシャガッシャ

    「ん?」

    204 = 95 :

    「おーい、照、宥ー!」ガッシャガッシャ

    「うわ……」

    「ちょっと……」

    「あーもうばり重いっちゃけど!」

    「当たり前でしょ」

    「1本1キロで見積もったら20キロはあるよ」

    「いくらなんでも買いすぎ」

    「しょうがないやろ!沖縄なんてめったに来んっちゃけん」

    「これはホテルでアパートまで送ってもらおう」

    「そやね……こんなん飛行機に持ち込めんわ」

    「傘もほとんどさせてないし、濡れてるじゃない」

    「両手塞がっとるけんなー」

    206 :

    え?なに?鎖?

    207 = 95 :

    「一袋持つよ」

    「割らんようにな」

    「はいはい」

    「買い物は終わったし、ホテルに戻ろう」









    「もうビッショビショや」

    「わたしもだいぶ濡れた……」

    「ここ普通よりはあったかいから風邪はひかないと思うけど、はやくお風呂に入って」グイグイ

    「ふたりまとめてか!?」

    「しょうがないよ」

    「はーい」ヌギヌギ

    「くっ」

    208 :

    哩さんだから鎖かと思ったわ

    209 = 95 :

    ザーーーーーー

    「あったかい」

    「おい、もっとそっち詰めろ」

    「これ以上はムリ」

    「ムダのないお前の体なら成せばなる」

    「哩もあんまり変わらない」

    「何を!」

    「事実」

    「ふん」



    「上がったよ」

    「次、宥も入ってきい」

    「うん」カチャ

    「さすが沖縄、チャンネルが3つしかない」ピッピ

    210 = 99 :

    ほ照

    211 :

    支援します

    212 :

    旅行行きたくなった

    214 = 95 :

    「おい、服着りぃよ」

    「めんどくさい」

    「ここ窓多いから周りから丸見えやぞ」

    「……」パッパッ

    「冗談よ。ここは4階」

    「謀ったな!」

    「もし見えても誰も喜ばんわ」

    「このっ」

    「やるか?」


    ドスンバタン

    215 = 95 :

    カチャ

    「ふー、いいお湯だったよ」


    「………!」
    「………!」

    「すみません」

    「調子乗ってました」

    「?」




    「晩飯どうする?」

    「市街まで出るのめんどくさい」

    「1階のテナントに沖縄居酒屋っていうのが入ってたよ」

    「いいね」

    「宥の探索のおかげやね」

    「じゃあお財布だけ持って出ようか」

    「うん」

    217 = 95 :

    .



    「ソーキ美味しかったね~」

    「ニガウリって嫌いだったんだけど、ここだと普通に食べられたよ」

    「思ったほど苦くなかったね」

    「で、珍しく哩がダウンしてるね」

    「うっ……ふう。ちょっとトバしすぎた」

    「甘く見過ぎたか、泡盛……」

    「だから宥もわたしも旅行先だから飲まないほうがいいって言ったのに」

    「面目ない」

    「はやく横になって」

    「ううぅ」

    「お水」

    「ありがと」ゴクゴク

    218 = 99 :

    ワイルド照

    219 = 95 :

    「ぷは、おやすみ」グテー

    「おやすみ」

    「おやすみなさい」


    「わたしたちももう寝る?」

    「ううん」

    「あのね、照ちゃん」

    「照ちゃんとお話ししたいなって」

    「いいけど」ギシ

    「お茶入れるね」コポポ

    「うん」

    「はい」

    「ありがとう。でも、話といっても……」

    「何でもいいの」

    「そう?じゃあ、まずは高校の時の話でも」

    「うん」

    220 = 205 :

    ギシって音だけで抜ける

    221 = 95 :

    .




    「でね、その時玄ちゃんがね……」

    「ふふ、宥は本当に玄さんと仲がいいんだね」

    「うん、ずっと仲良しだよ」

    「羨ましい」

    「照ちゃん?」

    「今は、まあおおむね元通りだけど」

    「跡は残るんだよね……」

    「えっと……咲さんのこと?」

    「うん」

    「哩に偉そうなこと言って、結局わたしだってまだ解決できてなんかいないんだ」

    「ふとした時に……疼くんだ、跡は」

    「昔なら気に留めなかった言葉、態度」

    「そういう形となって、表れてしまう」

    222 :

    追いついてしまった
    しえ

    223 = 99 :

    ふむふん

    224 = 95 :

    「何があったのかはわたしにはわからないけど」

    「大丈夫だよ、きっと」

    「ありがとう……あふ」

    「もう寝ちゃう?」

    「いや」

    「まだこうしていたい」

    「そう」

    「もうすこしそっちに行ってもいい?」

    「いいよ」

    「宥はいいよね……女の子らしくて」

    「ふふ、なにそれ」

    225 :

    ふむふん

    226 = 222 :

    ふんふむ

    227 = 95 :

    「なんでもない」

    「………」

    「……」

    「Zzz…」

    「……おやすみなさい、照ちゃん」









    「で、こいつらは同衾かい」

    「照の奴はほんとに枕カバーに手ぇ突っ込んどるし」

    「あん時のは、ごまかしではなかったみたいやね」

    「……朝飯にはまだ早いか」


    「なにより、こいつらを起こすのがかわいそう、か」

    「日ものぼったし、朝の散歩でも行ってくっかね」

    229 = 95 :

    ―――――――冬の初め、大学構内



    「おう」

    「哩……」

    「最近宥を見たか?」

    「いや、後期は可能な限り取れる授業は被せてあるけど」

    「ここ1週間は全く」

    「うん。それはわたしも同じだから」

    「これはひょっとするかもな」

    「家に行ってみる?」

    「ああ」




    ピンポーン

    「開いてますよー」

    230 = 109 :

    リザベしえん!

    231 = 95 :

    「お邪魔します」ガチャ

    「します」

    「うお、暑」

    「こないだの沖縄みたい」

    「つーか汚ッ!?」

    「いらっしゃーい」

    「なんだこの部屋……」

    「うう…隠してたんだけど、わたしお料理とか全然だめで」

    「意外だね」

    「ああ……」

    「転がってるのもインスタント食品とビニ弁の箱ばっかだな」

    232 = 178 :

    肥えちゃう・・・

    233 = 95 :

    「それよりも、どうして学校へ来ないの?」

    「だ、だってぇ!すごく寒いんだもの」

    「玄関までは行くんだけど、外に出られなくって」

    「はぁ」

    「高校までと違って律する人がいないからね」

    「しょうがないな」

    「かといって、後期の単位は全部落とすだなんてことをやってたら卒業に8年かかる」

    「その前に除籍されるよ」

    「こうなったら照、お前同じ方向だろ?冬の間朝迎えに来てやりい」

    「科目が違っても時制は合わせてあるからいいけど……」

    「ごめんねぇ」

    「決まりだな」

    「それではただいまよりお片付けを開始する」

    234 = 103 :

    ボトラーの予感!

    235 = 205 :

    旅館の娘として

    236 :

    宥がダメダメなのは珍しい

    237 = 222 :

    ドラマCDを思い出す

    238 = 95 :

    オネーチャン、メールナノデス!

    「あ、玄ちゃんからメールだ」

    「妹の着ボイス!?」

    「普通じゃないの?」

    「……さようで」

    「『今から行きます』って、え?」


    ガチャ


    「おねぇちゃーん」

    「!?」

    「玄ちゃん……」

    「あ、お久しぶりです白水さん」

    「お、おお」

    「こんにちは」

    「宮永さんもいらっしゃったんですか。おねえちゃんからお話はよく聞いています」

    239 = 225 :

    じゃ

    240 = 95 :

    「どうしてここに玄ちゃんが?」

    「進学先の下見だよ!そんなことより何このお部屋!?」

    「あうぅ」

    「進学先、とは?妹さんもうちの大学に?」

    「いえ、わたしは調理の専門に。大阪にもあるんですけど、せっかくなのでおねえちゃんと同じ東京に」

    「お目付け役ってこと?」

    「そこまでのつもりはなかったんですけど、この分ではそうなるかもですね」

    「それで、お二人はどうしてここへ?見たところ遊んでたって感じではなさそうですけど」

    「いや、最近宥が大学に顔を出しとらんけん……」

    「おねえちゃん!!?」

    「ご、ごめんなさいぃ」

    「とりあえず、このお部屋を片付けましょう!さぁおねえちゃんも早く」

    「はーい」

    「玄さん、インハイの時とは印象が違うな」

    「存外、姉妹のパワーバランスはこっちが本当なんかもしれんね」

    241 = 95 :

    .



    「はー、おいしかった」

    「お粗末様です」

    「本当に。これならわざわざ調理の専門なんて行かなくても十分だよ」

    「いえ、まだまだ学ぶことはたくさんありますから」

    「これくらい片づけを手伝っていただいたお礼です」

    「ごちそうさま」

    「おねえちゃんも少しは料理を覚えなきゃね?」

    「はい……」

    242 = 95 :

    「じゃ、わたしは大家さんに言って契約書類貰って帰るから」

    「泊まっていかないの?」

    「学校があるから。今日は見学のために公欠もらっただけだよ」

    「そう、気を付けてね」

    「おねえちゃんこそ、今度来る時までに散らかしてたら怒るからね?」

    「気を付けます」

    「宥も妹さんの前ではタジタジだな」

    「しっかりしてるんだね、玄さんは」

    「自慢の妹だよ」

    「ほんとにね」

    243 = 109 :

    しえんた

    244 = 95 :

    ―――――――1週間後



    「……」


    ポツーン


    「あれ?今日って講義休みだっけ」


    「休講情報にも載ってない」

    「おかしいなぁ」


    オネェチャン、メールダヨ


    「ん」

    246 = 95 :

    「ん」

    「もしもし?」


    『おー、照、今どこ?』

    「大学だけど」

    『は?』

    「どうしたの」

    『今日は学祭の片付けで休みやぞ』

    「え……!?」

    『今は運営委員と業者しかおらんはずやけど』

    『って、まさか土日の学祭も来んかったと?』

    「知らなかった」

    『あー、道理で探しても居らんはずやわ』

    「泣いていい?」

    248 = 95 :

    『どーぞ、誘いのメール入れるべきやったな』

    「ぐす……で、要件は」

    『宥ん家で鍋パ。すぐ来い』

    「すぐ行く」




    「おじゃまします」

    「いらっしゃい照ちゃん」

    「今日は片付いてるね」

    「あれからまだ1週間ぞ?散らかってたほうが困る」

    「うっ」

    249 = 103 :

    学祭知らんかったとか
    安定のぼっちっぷり

    250 = 95 :

    「そんなことより今日はカニ鍋だよ?」

    「ほお」

    「ずいぶん豪華だね、どうしたの?」

    「雀荘のお客さんがくれたんだよ」

    「奇特な人間もおったもんやね」

    「わたしは美味しいものが食べられれば文句はない」

    「で、照はなんか持ってきたん?」

    「え?」

    「宥はカニ。わたしは酒。照だけタダで鍋が食えると思ったら大間違い!」

    「べつにわたしは気にしな」

    「ノー!宥は黙っときぃ!」

    「はいぃ」

    「さあ!さあ!さあ!」


    「………………」スッ


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