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元スレ照「内緒のはなしは…」宥「あいるてるゆーわっと!」

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みんなの評価 : ★★
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1 :

代行ID:bQNSjjRO0

3 :

>>1
代行ありがとうです

5 = 3 :

カランカラン

「いらっしゃい」

「ご注文は?」


「おまかせ」

「はいはい」

「宥」

「照ちゃん」

「こんな風にしてお酒を飲む事になるとはね」

「わたしも想像だにしなかったな」

「宥と初めて会ったのは、大学1年の春だったっけ?」

「高3の夏じゃないかな?」

「そうだっけ……?」

6 = 1 :

照宥?かどうか分からないけど支援

7 :

大学SSか
しえん

8 = 3 :

「インハイで会ったじゃない」

「あれは会った内に入るのかな」

「厳密に言えばそうだと思うけど」

「そうだけどさ」

「ただまぁ、私の時間が動き出したのは」

「あの1年の夏の日からなんだよね……」

「照ちゃんってたまに詩人だよね」

「まぁ、文学少女ですんで」

9 :

照宥なのかそれとも惚気合いなのか・・・④

10 = 3 :

「ちょっともう少女っていう年じゃないと思うけど」

「宥はけっこう細かいよね……」

「まあ」

「たまには昔を振り返るのも」

「悪くはないでしょ」

「そういえば宥、あのね…」

「うん」




11 = 3 :

―――――――松実宥、大学1年の春



「あ、あの」

「ん?えっと、あなたは」

「宮永照、さんですよね」

「はい。そうですけど」

「あの、わたし、松実宥です」

「もと、阿知賀女子の」

「あちが……ああ」

「菫と戦ったひと」

「はい。宮永さんも同じ大学だったんですね」

12 = 3 :

「うん」

「……」

「……」

「あ、あの」

「あ」

「次の講義に遅れるから……」パタン

「じゃあまた」

「は、はい」

(『菫と戦ったひと』……まぁ、実際その程度の認識だよね)

(本読んでたみたいだし、迷惑だったかなぁ)

「お昼ご飯、どうしよーかなぁ」

13 = 3 :

「……」モグモグ

「おい」

「おーい」

「はぇ!?わ、わたしですか」

「そうだよ。阿知賀の松実姉(あね)さん」

「えっと、どこかで…って、あ」

「白水さん」

「おお。覚えてくれとっ……てたんだね」

「玄ちゃんのお友達の、和ちゃん?の繋がりで新道寺のみなさんとちょっとした会合をしたんでしたっけ」

「そうそう。インハイの時にね」

14 = 3 :

「あの。半年前と、その、雰囲気がちょっと」

「え、そりゃ女子三日会わざればっちゅ……ってやつですよ」

「具体的には、喋り方が」

「うっ」

「わ、笑わないで聞いちゃ…てくれますか」

「う、うん」

「ひ、仁美がな」

(あ、あのあったかそうな人)

「『東京の大学なんかに行くんやったら方言なおさな皆にハブにされるらしーぞ』っちゅうから……」

「それはそれは頑張ってふつうに喋ろうとしたっちゃけど」

「今んとみたいにもう噛んで噛んでどーしょーもなくて」

(いまいち何言ってるか伝わらないなぁ)

15 = 3 :

「結局オリエンテーリングであった人は離れてしまうし」

「もうどうしたらいいか分からんくて」ポロポロ

(泣き始めちゃった……)

「あ、あの」

「大丈夫ですよ」ギュッ

「わたしも似たような感じですから…」

「……」

「んっと……すまんな」

「いきなりこんなかっこ悪いところ見せて」パッ

「いえ」

16 = 3 :

「そういやあ…なしこんな日差しキツいとこでお弁当食べよん?」

「春といってもまだまだ寒いので…ここが一番あったかいんです」

(そういえばそんな属性もっとったね)

(前の会合ん時も……)

(やば、思い出したら汗かいてきた)

「わたしも、お友達をアパートに呼んだんですけど」

(ああ……結果が想像できる)

「それ以来なんとなく疎遠に。できたばっかりのお友達だったんですけどねぇ」

「しょせんそれだけの奴らやったっちゅう事よ」

「喋り方、戻りましたね」

「しまっ……まぁいいか、もう」

18 = 3 :

「あれだけのものを見ちゃったら」

「う……存外イジワルやねあんた」

「ということで!」

「なに?」ビク

「一緒にお昼ご飯食べよう」

「……」

「うん、いいよ」ニコ




「姉さんはさ…」モグモグ

「宥でいいよ。知らない間柄じゃないんだし」

「そんならうちも哩で」

19 = 3 :

「んーと、なん言おうとしたんかな」

「あ、そうそう。どこ学部?」

「経営だよ」

「あー」

「やっぱ実家関係なん?」

「うん。わたしはすぐにでもお仕事に入るつもりだったんだけど…」

「お父さんがいまどき高校出てすぐ働くってのもあれだからって」

「ここでは経理のお勉強をするつもり」

「なるほどね」

20 = 3 :

「哩ちゃんは?」

「法。まぁここに来た理由は特にない」

「大半が地元で進学するから……知り合いがおらんのは不安やったけど」

「わたしも。哩ちゃんがいてよかった」

「なんか照れんな」

「サークルかなにかは?」

「いや、あんまりしっくりくるもんが無かったけん」

「わたしも……あまり興味をひくものがなくて」

「競技麻雀からは離れるつもりやったけん特にインカレ強いわけでもないここにしたんやけどね」

「まさかしたいことがなんも見つからんとはね」

21 = 3 :

「ゆっくり考えればいいよ」

「うん」

「久しく牌にも触ってないな」

「うちもやね」

「……」

「そっか……経営か。まぁ1年の間は一般教養で授業かぶることもあるやろ」

「専門も多少は被せられるとこあるやろうしね」

「そうだね」

「これからよろしくな」

「うん。よろしくね」

22 = 3 :

「じゃ、これメアド」

「わたしのも」

「…ん。次授業だから」

「それじゃ、また」

「ああ」



「はじめて知り合いに会っちゃった」

「って、宮永さんもそうか」

「今日はなんだか幸せだから、晩御飯のお惣菜奮発しちゃおう」

(あ……)

(きょうは、空が青いなぁ)

23 = 3 :

―――――――宥の部屋

「あのね、玄ちゃん!今日は新道寺の白水さんにあったの」

『へぇ……』

『花田さんにもまた会いたいなぁ』

「うん、そうだね」

『そういえばお父さんがなんか宅配送ってたよ』

「なんだろう」

『食べ物じゃないかな~?』

「そうかもね……はやくバイトもはじめないと」

24 :

よし支援

25 = 3 :

『楽しんでるようで何よりだよ』

『最初は一人暮らしなんて絶対無理だと思ってた』

「あはは……おねえちゃんだってやるときはやるんだから」

「はじめはちょっと大変だったけどね」

『インスタントものばっかり食べてちゃだめだよ~?』

「はーい」

『じゃ、わたしお勉強に戻るから』

「うん、頑張ってね」

『おねえちゃんも体に気を付けてね?あったかくして寝なきゃだめだよ』

「大丈夫だよー」

『じゃあね』


ツーツーツー

26 = 3 :

―――――――1週間くらいして



「おーう」

「おはよう」

「おはよう。いやこんにちは?」

「大学生になってからお昼でもおはようっていう癖がついちゃった」

「高校の時に比べたら活動時間帯が遅くなるけんな」

「うん。次はかぶってたよね?」

「ああ。出席の比率高いのはめんどいなー」

「交互に出るようにする?」

「それはいい考えやね」

27 = 3 :

「……」


「やっぱやめた」

「どうしたの?」

「数少ない共通の講義やけんなー」

「宥と一緒におりたい」

「もう」

「ふふ」



(とはいえ)

(授業中はお互い言葉を交わさんのやけど)

(……なんか)

(隣に知ってる人がいるってのは)

(いいな)

28 :

ふんふむ?

29 = 3 :

「バイト?」モグモグ

「うん、あんまり仕送りに頼るわけにもいかないし」

「普通にコンビニとかスーパーじゃいかんの?」

「その二つは…ほら…」

「あー、冷房ガンガンやけんな」

「うーん」


「あ」

「いいのがありそう?」

「おう。この後はヒマ?」

「もう授業はないけど」

「よーし、そんならちょっと付いてきい」

「?」

30 = 24 :

てるーの出番が少ないぞ

31 :

テルーの雀圧が消えた…

32 = 3 :

「ここ」

「雀荘?」

「そう。例の人らと連絡つかんごとなった時にむしゃくしゃしてここに来た」

「………」

「で、ここの女主人なんやけど」

「うん」

「宥ほどじゃないけど冷え症やけん冷房はナシ、冬は暖房はあるらしい」

「しかも健麻」

「へぇー」

「まぁダメもとで聞いてみりぃ」

「う、うん」

33 = 3 :

「ごめんください」

「はいいらっしゃい」

「あの、メンバー募集とかしてないですか?」

「まぁ、もうひとりくらい増えてもいいけど」

「本当ですか?」

「一応面接はやるけど。麻雀の経験は?」

「昨年のインターハイで団体戦ベスト4です」

「ベスト4ね……あー、その恰好は あ、あ…」

「阿知賀女子の松実宥です」

「あー、はいはい。そっちは問題なさそうね」

34 = 3 :

「こん人の実力は私が保証しちゃあよ」

「誰かと思えばこの間の泣き虫か…」

「泣いてたの?」

「う、うるさい///」

「じゃあ明日履歴書持ってここに来てね」

「は、はい!」

「良かったな」

「ありがとう、哩ちゃん」

「礼は受かってからにしいよ」

35 :

宥哩か?

36 = 3 :

―――――――夏、雀荘




「よっ」

「哩ちゃん」

「バイトはもう慣れたか?」

「それなりにね」

「そろそろテストやね」

「ちょっとドキドキするね…アイスコーヒーでよかった?」

「ありがとう」


カランカラン


「いらっしゃいませ」

「すぐ打てる?」

37 = 3 :

「あっ……はい大丈夫ですよ」

「こちらへ」

「うん」


「ん……やっと卓が立つな」チュー

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「って、宮永」

「? あ、新道寺の」

「しろみずさん」

「久しぶり」

38 = 3 :

「白水です」

「もう…3年間一緒やったのに忘れんとってよ」

「うっかり」

「宮永さん……お久しぶりです」

「って、あなたもよく見たら松実さんか」

「この間はごめん。出席のある授業だったから」

「いえ」

「ん?宮永もおんなじ大学なん?」

「そうだよ」

39 :

こうみるとやっぱり一文字って多いな

40 = 3 :

「『も』ということは、しろみずさんも?」

「お前もう哩って呼べ」

「? いいけど」

「そろそろ始めますね」

「いや~、お嬢さんたちみんな女子大生なんだ?おじさんは強いよ?」

(……それは、冗談で)

(言っているのかな?)

41 = 3 :

「ありがとうございました~」

「いやーやっぱ現役でインカレの奴にはかなわんな」

「しかも元インハイチャンピオン」

「麻雀部には入っていない……」

「えっ」

「勿体な!」

「どうしてですか?」

「……」

「麻雀から離れてみるのもいいかと思って」

「本当は?」

「………」

「体育会系のノリについていけなくて辞めた」

42 = 3 :

「あー」

「っぽいな」

「なかなか失礼だね二人とも」

「というか、そもそもなんでこんなインカレの成績微妙なとこに?」

「もともと白糸台だってすさまじく強かったわけじゃない」

「何もないところから始めるほうが性に合っている」

「ほー、フロンティア精神やね」

「失敗したけどね」

「まあな」

43 = 2 :

白水を読めない照かわいい

44 = 28 :

>>照「体育会系のノリについていけなくて辞めた」

なんか既視感が…

45 = 3 :

「でももっととんでもない挫折するよりよかったんやない?」

「そうかも」

「…せっかくこんなとこで会ったんやし、このあとちょっと宮永ウチにきーよ」

「いいけど」

「宥ももうすぐあがりやし来るよな?」

「うん、終わったらすぐ行くよ」

「そしたら行くぞ」

「はいはい…」

46 = 3 :

「でももっととんでもない挫折するよりよかったんやない?」

「そうかも」

「…せっかくこんなとこで会ったんやし、このあとちょっと宮永ウチにきーよ」

「いいけど」

「宥ももうすぐあがりやし来るよな?」

「うん、終わったらすぐ行くよ」

「そしたら行くぞ」

「はいはい…」

47 = 7 :

大学の麻雀部が体育会系のノリだという風潮

48 = 3 :

―――――――哩の家

「おじゃましまーす」

「おーきたきた」

「頼まれたもの買ってきたけど……」ドサ

「その辺置いとって」

「何するの?」

「ふっふっふ……」

「大学生と言ったら酒盛りやろ!」ドン

「え」

「まぁまぁ細かいことは気にしなさんなって」トクトク

(よく見たら部屋の隅にビンが結構ころがってる)

(もしかしたら避けられた理由って方言だけじゃないんじゃ…)

49 = 3 :

「飲まなきゃだめなの?」

「うん」

「わたしこういうのが嫌で麻雀部やめたんだけど」

「ジョーダンジョーダン!別にお菓子だけ食べてていいけん」

「あ、でもあんまりイヤな匂いじゃない」

「そらまぁアホ学生が勢いだけで飲むような安酒じゃないけんね」

「女性にも飲みやすい奴をチョイスしてある」

(既にそこまでの域なんだ)

「ほい、宥も」

「う、うん」

50 = 3 :

「カンパーイ!」

「か、乾杯」

「いただきます」ゴクゴク

「なんね、結構いい飲みっぷりやんか」

「思ったよりおいしい」ゴクゴク

「特別いいのをキンキンに冷やしてあるけんね」

「さ、寒い…これもういらない」

「燗のがよかったらこっちにある」

「あ、あったか~い」

「これならいけそうな気がする」クピ


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