私的良スレ書庫
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元スレ凛「>>2……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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バーサーカー、バーサーカーと呼び続けて泣き止まない少女を見かけて、
結局家に連れて行くことになった。
魔術的なダメージがあるなら遠坂邸の方が、と遠坂が主張したが
見たところ特に傷も無く、ただバーサーカーの敗北がショックだっただけのようなので、衛宮家へ。
ライダーを見習ってお姫様だっこをやってみたのだが、これが意外に疲れる。
映画とかだと決まって女性の方が首にしがみつくが、あれは恥ずかしくないのか疑問だった。
やってみてわかった。しがみついてくれないとバランスがとりづらい。単純な重みはそこまででもないのだが、凄く気を遣う。疲れる。
結局家に連れて行くことになった。
魔術的なダメージがあるなら遠坂邸の方が、と遠坂が主張したが
見たところ特に傷も無く、ただバーサーカーの敗北がショックだっただけのようなので、衛宮家へ。
ライダーを見習ってお姫様だっこをやってみたのだが、これが意外に疲れる。
映画とかだと決まって女性の方が首にしがみつくが、あれは恥ずかしくないのか疑問だった。
やってみてわかった。しがみついてくれないとバランスがとりづらい。単純な重みはそこまででもないのだが、凄く気を遣う。疲れる。
バーサーカーとライダー・アーチャーの決戦を、大橋の上から観察している一組がいた。
もう一つのアーチャー組である。
決着がついたあとで勝ち残った方を襲撃し、一気に三組を敗退に追いやる魂胆だったが……。
「まど……か?」
ほむらの双眼鏡を持つ手が震えていた。左手を添えても震えが止まらない。
絶対に見なければならないと頭で理解していても、身体が自由にならない。
焦点のぶれた双眼鏡は、肝心の戦いを上手くとらえることができず。
「マスター。迷っているようだから質問をしよう。
君は鹿目まどかに会えれば満足なのか。それとも聖杯によって鹿目まどかを受肉させなければならないのか。
これはそれだけの話だ。君の目的意識がはっきりしているのなら、簡単なことだと思うが」
「私は……まどかに……」
「鹿目まどかの宝具は、サーヴァントの契約を破壊する。聖杯とのつながりを断たれた英霊は器に宿ることなく座に戻る。
既に今回の聖杯戦争でもっとも強力な英霊が座に戻った。今なら、私自身を生贄に加えれば聖杯は完成するだろう。
だがこのまま鹿目まどかを自由にさせれば、孔を開くことに失敗し、聖杯は未完成なものとなる」
「そんなこと……わかってるわよ……」
「君が鹿目まどかの受肉を望むなら、今この場にいる鹿目まどかを殺し、その上で聖杯に新たな鹿目まどかの召喚を願う他ない」
「まど、か――ぁ――」
もう一つのアーチャー組である。
決着がついたあとで勝ち残った方を襲撃し、一気に三組を敗退に追いやる魂胆だったが……。
「まど……か?」
ほむらの双眼鏡を持つ手が震えていた。左手を添えても震えが止まらない。
絶対に見なければならないと頭で理解していても、身体が自由にならない。
焦点のぶれた双眼鏡は、肝心の戦いを上手くとらえることができず。
「マスター。迷っているようだから質問をしよう。
君は鹿目まどかに会えれば満足なのか。それとも聖杯によって鹿目まどかを受肉させなければならないのか。
これはそれだけの話だ。君の目的意識がはっきりしているのなら、簡単なことだと思うが」
「私は……まどかに……」
「鹿目まどかの宝具は、サーヴァントの契約を破壊する。聖杯とのつながりを断たれた英霊は器に宿ることなく座に戻る。
既に今回の聖杯戦争でもっとも強力な英霊が座に戻った。今なら、私自身を生贄に加えれば聖杯は完成するだろう。
だがこのまま鹿目まどかを自由にさせれば、孔を開くことに失敗し、聖杯は未完成なものとなる」
「そんなこと……わかってるわよ……」
「君が鹿目まどかの受肉を望むなら、今この場にいる鹿目まどかを殺し、その上で聖杯に新たな鹿目まどかの召喚を願う他ない」
「まど、か――ぁ――」
>>819
カエンチュか…
カエンチュか…
>>819
かみなりのいしはなかったのだ・・・
かみなりのいしはなかったのだ・・・
まどかからしても再開がうれしい何てもんじゃないな、元の世界では二度と誰にも会えなくなった訳だし
バーサーカーとの初対面は、いきなり電気ショックを貰った。
このときほど自分の身体に感謝したことはない。生身だったら死んでいたと思う。
二人きりでどことも知れぬ森に連れ込まれ、襲い来る獣から身を守った。
初めの頃の私は自分の身体に刻まれた魔術回路の使い方さえ分からなくて、バーサーカーは思うように動けなくて苛立っていた。
ある時、狼の群れに囲まれた。
バーサーカーはしばらく応戦したあと、急に振り返って私の頭に鉄のように硬いしっぽを叩きつけ、私の意識は無くなった。
それで、目覚めた時には、雨が降っていて。そして雷でも降ったかのように、周囲は焼け野原で。
私の頬をペロペロと舐め続けるバーサーカーが可愛かった。
このときほど自分の身体に感謝したことはない。生身だったら死んでいたと思う。
二人きりでどことも知れぬ森に連れ込まれ、襲い来る獣から身を守った。
初めの頃の私は自分の身体に刻まれた魔術回路の使い方さえ分からなくて、バーサーカーは思うように動けなくて苛立っていた。
ある時、狼の群れに囲まれた。
バーサーカーはしばらく応戦したあと、急に振り返って私の頭に鉄のように硬いしっぽを叩きつけ、私の意識は無くなった。
それで、目覚めた時には、雨が降っていて。そして雷でも降ったかのように、周囲は焼け野原で。
私の頬をペロペロと舐め続けるバーサーカーが可愛かった。
何かが頬に触れている。濡れている。手を伸ばすと暖かくて柔らかい。
「ばーさーかー?」
目を開けると、そこにいたのは緑色の幻獣だった。
「でっていう!」
視線を動かすと、横には髭面のオヤジ。
「きゃぁー!!! なにこれ!?」
「ばーさーかー?」
目を開けると、そこにいたのは緑色の幻獣だった。
「でっていう!」
視線を動かすと、横には髭面のオヤジ。
「きゃぁー!!! なにこれ!?」
まじでこの>>1のセンスがやばい
イリヤの悲鳴を聞いて一番最初に反応したのは、隣の部屋にいたキャスターでも、
居間で会話していた士郎と遠坂でも、外で竹刀を振っていたタイガーでもなく。
会いたくないからと土蔵に籠っていた切嗣だった。
「Time alter ―― double accel!」
まったく久しぶりの魔術行使をこんなことに使うとは思わなかった。
運動量の減少に比例して力を失った身体は二倍速ですら悲鳴をあげる。
その肉体の危険信号も感じないほどの集中と共に駆け抜けた切嗣は
キャスターに次いで二番目にイリヤの部屋に到達する。
キャスターに頭を撫でられているイリヤを見て安心し、申し訳なさそうにうなだれるライダーを見て事情を察し。
緊張の糸が切れた体は術の終了と共に崩れ落ち、イリヤの視線を受け止めることさえできない。
「キリツグ」
「ごめん」
固有時操作の反動で軋む身体をおして扉を閉め、衛宮切嗣は扉の前に座り込んだ。
「キリツグ」
なんと答えればいいのか、分からなかった。
暁美ほむらとの契約が無ければ、もう少し何か言えたのだろうか。
考えても、出てくるのは溜め息だけだった。
居間で会話していた士郎と遠坂でも、外で竹刀を振っていたタイガーでもなく。
会いたくないからと土蔵に籠っていた切嗣だった。
「Time alter ―― double accel!」
まったく久しぶりの魔術行使をこんなことに使うとは思わなかった。
運動量の減少に比例して力を失った身体は二倍速ですら悲鳴をあげる。
その肉体の危険信号も感じないほどの集中と共に駆け抜けた切嗣は
キャスターに次いで二番目にイリヤの部屋に到達する。
キャスターに頭を撫でられているイリヤを見て安心し、申し訳なさそうにうなだれるライダーを見て事情を察し。
緊張の糸が切れた体は術の終了と共に崩れ落ち、イリヤの視線を受け止めることさえできない。
「キリツグ」
「ごめん」
固有時操作の反動で軋む身体をおして扉を閉め、衛宮切嗣は扉の前に座り込んだ。
「キリツグ」
なんと答えればいいのか、分からなかった。
暁美ほむらとの契約が無ければ、もう少し何か言えたのだろうか。
考えても、出てくるのは溜め息だけだった。
>>842
ありがとう
ありがとう
アーチャー 森羅万象の因果を撃ち抜く神のサーヴァント
ライダー 日本において最強の知名度を誇り宝具の数もずば抜けた大英雄
キャスター 類い希なる才能にたゆまぬ努力を積み上げて、何より不屈の勇気を持った最強のエース・オブ・エース
主人公陣営強過ぎだろ 安価下
ライダー 日本において最強の知名度を誇り宝具の数もずば抜けた大英雄
キャスター 類い希なる才能にたゆまぬ努力を積み上げて、何より不屈の勇気を持った最強のエース・オブ・エース
主人公陣営強過ぎだろ 安価下
携帯電話の着信音でふと我に返ったほむらは、朝日が昇り始めていることに驚いた。
そして、これまで聞いたことの無いほど弱々しい切嗣の声を聞いて、本日二度目の驚きをもって朝を迎えた。
「ほむらくん。聖杯の器は今家に居……いや、ある。奪取はもうしばらく後でもいいだろう。
サーヴァントを失ったと言ってもまだ強力な魔術刻印が残っている。奪い取るなら、器が満ちて人としての機能が圧迫されてからの方がいい。
時期が来たら連絡するよ。君の方は変わりないかい?」
「ええ。あなたの声を聴いているうちに冷静になれたわ。私は私の目的を果たす」
「そうか」
空気が冷たいのは、きっと冬空のせいだけではなく、彼らの心と身体が冷え切っているから。
大橋の上で一夜を明かしたほむらの身体は芯まで寒気にさらされており。
それでも、一晩中ほむらの横に立って風除けになろうとしたアーチャーの心遣いが、少しだけ暖かかった。
そして、これまで聞いたことの無いほど弱々しい切嗣の声を聞いて、本日二度目の驚きをもって朝を迎えた。
「ほむらくん。聖杯の器は今家に居……いや、ある。奪取はもうしばらく後でもいいだろう。
サーヴァントを失ったと言ってもまだ強力な魔術刻印が残っている。奪い取るなら、器が満ちて人としての機能が圧迫されてからの方がいい。
時期が来たら連絡するよ。君の方は変わりないかい?」
「ええ。あなたの声を聴いているうちに冷静になれたわ。私は私の目的を果たす」
「そうか」
空気が冷たいのは、きっと冬空のせいだけではなく、彼らの心と身体が冷え切っているから。
大橋の上で一夜を明かしたほむらの身体は芯まで寒気にさらされており。
それでも、一晩中ほむらの横に立って風除けになろうとしたアーチャーの心遣いが、少しだけ暖かかった。
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