私的良スレ書庫
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元スレ凛「まどか……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」
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全身を使った突き。足の筋肉は上へ向かう力となり、僅かに屈んだ体勢から伸びる身体はそのエネルギーを拳に集中させていく。
八極の技は大まかに二工程に分解できる。エネルギーを練ることと、集めること。
そして言峰の施術によってエネルギーの無制限解放状態にある遠坂は、練る段階を経ずにシングルアクションで技を放てる!
遠坂の突きを右手のひらで受け止める。流れ繰るエネルギーをそのまま受ければ腕どころか肩や肋骨まで響きかねない。
即座に後退し、ダメージを最小限に。それでも右手には痺れが残る。
「Time alter――triple accel!」
攻撃力では勝てない。なら速度で勝つ。
衛宮切嗣から譲り受けた魔術刻印は、今の切嗣には使いこなせないハイリスクな術を主として司る。
準備なしに扱えば時間のズレが体内を破壊していくが、ソウルジェムを本体とする魔法少女なら
肉体への痛みをシャットアウトすることでダメージを受け続けながらも戦闘を続けられる。
「嘘、今の私に追いついてる!?」
地面を蹴って前方へ、右肩を前に出す姿勢は肘撃の前動作。
だがその時点で既にほむらは矢の構えて待っている。
咄嗟に地面を蹴って動きを止め、矢の発射に備える。加速がついているのは肉体だけ。しっかりと注意すれば矢をよけるのは難しくない。
光の散弾を視認し、進行ルートを想定し、避ける動きを思い浮かべて。
「Time alter ―― square stagnate」
矢の群がほとんど完全に静止し、遠坂とほむらの間の壁となって立ちはだかる。
矢のカーテンの後ろ、ほむらがさらなる矢のチャージに入る。
発射後、散らばり切る前に止まった矢の間隔は狭く、正面突破は無理。
かといって迂回ルートを取れば、ほむらの矢が十二分にチャージされ、また同じ手で道を塞がれてしまう。
八極の技は大まかに二工程に分解できる。エネルギーを練ることと、集めること。
そして言峰の施術によってエネルギーの無制限解放状態にある遠坂は、練る段階を経ずにシングルアクションで技を放てる!
遠坂の突きを右手のひらで受け止める。流れ繰るエネルギーをそのまま受ければ腕どころか肩や肋骨まで響きかねない。
即座に後退し、ダメージを最小限に。それでも右手には痺れが残る。
「Time alter――triple accel!」
攻撃力では勝てない。なら速度で勝つ。
衛宮切嗣から譲り受けた魔術刻印は、今の切嗣には使いこなせないハイリスクな術を主として司る。
準備なしに扱えば時間のズレが体内を破壊していくが、ソウルジェムを本体とする魔法少女なら
肉体への痛みをシャットアウトすることでダメージを受け続けながらも戦闘を続けられる。
「嘘、今の私に追いついてる!?」
地面を蹴って前方へ、右肩を前に出す姿勢は肘撃の前動作。
だがその時点で既にほむらは矢の構えて待っている。
咄嗟に地面を蹴って動きを止め、矢の発射に備える。加速がついているのは肉体だけ。しっかりと注意すれば矢をよけるのは難しくない。
光の散弾を視認し、進行ルートを想定し、避ける動きを思い浮かべて。
「Time alter ―― square stagnate」
矢の群がほとんど完全に静止し、遠坂とほむらの間の壁となって立ちはだかる。
矢のカーテンの後ろ、ほむらがさらなる矢のチャージに入る。
発射後、散らばり切る前に止まった矢の間隔は狭く、正面突破は無理。
かといって迂回ルートを取れば、ほむらの矢が十二分にチャージされ、また同じ手で道を塞がれてしまう。
④
各マスターサーヴァントまとめ
アーチャー:鹿目まどか マスター:遠坂凛
ライダー:マリオ 旧マスター:わかめ 新マスター:衛宮士郎
ランサー:クーフーリン マスター:不明
バーサーカー:ピカチュウ(消滅?) マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
アーチャー:エミヤ 旧マスター:衛宮切嗣 新マスター:暁美ほむら
キャスター:高町なのは マスター:マジカル協会派遣員さま?
各マスターサーヴァントまとめ
アーチャー:鹿目まどか マスター:遠坂凛
ライダー:マリオ 旧マスター:わかめ 新マスター:衛宮士郎
ランサー:クーフーリン マスター:不明
バーサーカー:ピカチュウ(消滅?) マスター:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
アーチャー:エミヤ 旧マスター:衛宮切嗣 新マスター:暁美ほむら
キャスター:高町なのは マスター:マジカル協会派遣員さま?
迂回すれば泥沼。正面には矢の壁。
なら答えは簡単、壁があるなら叩き壊す。
「Anfang―――! 轟風弾、三連!」
霊脈の中に長く眠っていた宝石は、内部に自然霊を宿すことがある。
霊体を簡易的な魔術刻印として調整すれば、魔力を込めるだけで使える使い捨ての弾丸が出来上がる。
エメラルドに風を。暴風で矢を吹き飛ばす。
魔術によって静止しているのだから、矢が打消しの力を使っていないことは明らか。
轟風弾に反応して打ち消しに入れば、矢を止めている魔術をも同時に打ち消すことになり、エネルギー不足で結局風が残る。
「だらっしゃあーッ!」
矢の壁が開いたところへ迷いなく走り込む。
足が地面を捉えると同時に横っ飛び。発射の機会を失った矢は弓から取り離されてほむらの手に収まる。
やはり遠隔技では遅い。人の限界に迫る速度で動く二人が選んだのは、人の技たる格闘術。
なら答えは簡単、壁があるなら叩き壊す。
「Anfang―――! 轟風弾、三連!」
霊脈の中に長く眠っていた宝石は、内部に自然霊を宿すことがある。
霊体を簡易的な魔術刻印として調整すれば、魔力を込めるだけで使える使い捨ての弾丸が出来上がる。
エメラルドに風を。暴風で矢を吹き飛ばす。
魔術によって静止しているのだから、矢が打消しの力を使っていないことは明らか。
轟風弾に反応して打ち消しに入れば、矢を止めている魔術をも同時に打ち消すことになり、エネルギー不足で結局風が残る。
「だらっしゃあーッ!」
矢の壁が開いたところへ迷いなく走り込む。
足が地面を捉えると同時に横っ飛び。発射の機会を失った矢は弓から取り離されてほむらの手に収まる。
やはり遠隔技では遅い。人の限界に迫る速度で動く二人が選んだのは、人の技たる格闘術。
偽スレいくつか立ってたせいで邪魔が多い事が予想されるが気にせず頑張ってくれ
楽しく読ませてもらってるぞ>>1
楽しく読ませてもらってるぞ>>1
互いに速度は約三倍。体感温度は風速に左右され、素早く動けば風速の相対速度もまた上がる。
ただでさえ寒い冬の屋外だが、無茶な身体強化が体内をかき回し、血管内を爆走する血で体中が熱い。
手に持った矢で切りに来る動きを、身体を逸らして回避。
肩を前に出した体勢から肘打ちに繋げば、ほむらは踏み込んだ足を軸にくるりと回って攻撃をかわす。
示し合わせたように同時に飛び退き、同時に踏み込んで矢と蹴りとがぶつかり合う。
彼ら二人が笑っていたのなら、それは良く出来た円舞に見えただろう。
「プロレスで私に勝とうなんて百年早い!」
「見世物の技とは次元が違うわ。あなた、命懸けで身体を動かしたことある?」
「命を賭ける覚悟なら十年前にできてるわよ!」
「そう。私の半分にも満たないわね」
ただでさえ寒い冬の屋外だが、無茶な身体強化が体内をかき回し、血管内を爆走する血で体中が熱い。
手に持った矢で切りに来る動きを、身体を逸らして回避。
肩を前に出した体勢から肘打ちに繋げば、ほむらは踏み込んだ足を軸にくるりと回って攻撃をかわす。
示し合わせたように同時に飛び退き、同時に踏み込んで矢と蹴りとがぶつかり合う。
彼ら二人が笑っていたのなら、それは良く出来た円舞に見えただろう。
「プロレスで私に勝とうなんて百年早い!」
「見世物の技とは次元が違うわ。あなた、命懸けで身体を動かしたことある?」
「命を賭ける覚悟なら十年前にできてるわよ!」
「そう。私の半分にも満たないわね」
数回の打ち合いの後、距離の離れる瞬間がやってくる。
戦いながら隙を見て矢に魔力を込めつづけたほむらの手の内には
本家のものにも劣らぬ太さの矢が完成している。
加速した時間についていけない飛び道具が遠坂に当たらないことは承知の上。
だがこれだけの大きさともなれば、当たらずとも意味がある。
「弓矢の速度はせいぜい時速200km。対して鳥は、伝書鳩ですら150km。ハヤブサの瞬間時速は300kmを超えるわ。
どうして矢が鳥を撃ち落とせるか、分かるかしら?」
戦場となる空間は、建物の屋上。10m四方の水平な場所。
そこに放たれた極大の矢は、戦場の半分近くを覆い尽くす。
「避けられない瞬間を狙う、ってわけね……」
加速した遠坂が矢をかわすのは簡単だ。だが逃げ場となる場所は限られる。
遠坂から見て左面。正方形の空間の隅にあたる箇所だが、撃ったと同時にほむらはそこへ移動を開始している。
正直に矢を避ければ、敵の狙いに嵌る。
なら――。
「Es ist gros,Es ist klein」
身体の軽量化と重力の調整。後ろを見ずにバク転、屋上から飛び降りる!
戦いながら隙を見て矢に魔力を込めつづけたほむらの手の内には
本家のものにも劣らぬ太さの矢が完成している。
加速した時間についていけない飛び道具が遠坂に当たらないことは承知の上。
だがこれだけの大きさともなれば、当たらずとも意味がある。
「弓矢の速度はせいぜい時速200km。対して鳥は、伝書鳩ですら150km。ハヤブサの瞬間時速は300kmを超えるわ。
どうして矢が鳥を撃ち落とせるか、分かるかしら?」
戦場となる空間は、建物の屋上。10m四方の水平な場所。
そこに放たれた極大の矢は、戦場の半分近くを覆い尽くす。
「避けられない瞬間を狙う、ってわけね……」
加速した遠坂が矢をかわすのは簡単だ。だが逃げ場となる場所は限られる。
遠坂から見て左面。正方形の空間の隅にあたる箇所だが、撃ったと同時にほむらはそこへ移動を開始している。
正直に矢を避ければ、敵の狙いに嵌る。
なら――。
「Es ist gros,Es ist klein」
身体の軽量化と重力の調整。後ろを見ずにバク転、屋上から飛び降りる!
後を追ってほむらも飛び出す。真下に向かって弓を引き、地球に引かれて矢が落ちる。
遠坂は壁を蹴って落下方向を変えることで矢を回避。
先に着地をはたした遠坂がすぐさま振り返ってガンド打ち。
浄化の矢で相殺されるのは計算の上。
次の矢を用意される前に跳び上がる。
震脚。八極拳独特の重心移動によってなされる踏み込みは、大地より力を借りる動きであり
体中の力を次の一撃のために集める動きである。
達人は小さな動きで力の集約を済ませて攻撃に移る。言峰クラスともなれば縛り付けられたままでも震脚が可能。
「弓使いが接近戦を語っても、説得力無いのよ!」
反面、遠坂の踏み込みは大きく荒々しく、決して褒められたものでは無かったが
腕に集中された魔力の量・密度は文句無しに一流のものであった。
「Time alter ・ pentagon accel!」
五倍速の固有時操作をもってしても、僅かに身をよじって直撃を避けるのが精いっぱい。
壁に打ち付けられた体が血を吐きだす。それでもしっかりと着地して立ち続けるのは、痛覚遮断の賜物。
遠坂は壁を蹴って落下方向を変えることで矢を回避。
先に着地をはたした遠坂がすぐさま振り返ってガンド打ち。
浄化の矢で相殺されるのは計算の上。
次の矢を用意される前に跳び上がる。
震脚。八極拳独特の重心移動によってなされる踏み込みは、大地より力を借りる動きであり
体中の力を次の一撃のために集める動きである。
達人は小さな動きで力の集約を済ませて攻撃に移る。言峰クラスともなれば縛り付けられたままでも震脚が可能。
「弓使いが接近戦を語っても、説得力無いのよ!」
反面、遠坂の踏み込みは大きく荒々しく、決して褒められたものでは無かったが
腕に集中された魔力の量・密度は文句無しに一流のものであった。
「Time alter ・ pentagon accel!」
五倍速の固有時操作をもってしても、僅かに身をよじって直撃を避けるのが精いっぱい。
壁に打ち付けられた体が血を吐きだす。それでもしっかりと着地して立ち続けるのは、痛覚遮断の賜物。
疲れてるんなら書き溜めてからでも良かったんだけどな
>>1身体は大事にしてくれよ
>>1身体は大事にしてくれよ
前作のワインオープナーといいこの>>1は凄い
早くもほむらが次の矢を作り始める。
手首に手刀を叩き付けて動きを阻止しようとするが、想像以上にほむらが早い。
小さな矢は短剣の如く。それは無手と並んで近距離で最速とされる得物。
遠坂の手刀に合わせて矢を持つ手を手元へ引けば、遠坂の右手から血が迸る。
続いて膝での蹴り上げ。短いスカートがめくれるのもまるで意に反さず、迷い無き動きで前に出る。
遠坂が紙一重で後方へ退避。壁際に追い詰めての優先は、結局最初の一撃以上の戦果を上げることはできなかった。
「ほう。最高峰の宝具を相手に、互角の戦いをできるとは思わなかった。
八極の連携は未だできていないようだが、威力だけなら申し分ない」
「はぁ? 何が互角よ、今さっきクリーンヒットを入れたとこよ。伝統空手なら確実に一本先取してるわ」
遅れてやって来た言峰の口調は、ほんのわずかだけ喜色を帯びている。
付き合いの長い者にだけ分かる、些細な、勘違いかと思うような変化。
そこに、遠坂は恐怖を抱いた。
「いや、むしろ劣勢か? お前の魂につけた小さな傷がひび割れに変わるまで、はたしてあと何分持つか」
「それまでに片付ければいいだけよ。二対一、すぐに決着がつくわ」
「分からんぞ、何しろ相手はあの衛宮切嗣の後継なのだからな」
手首に手刀を叩き付けて動きを阻止しようとするが、想像以上にほむらが早い。
小さな矢は短剣の如く。それは無手と並んで近距離で最速とされる得物。
遠坂の手刀に合わせて矢を持つ手を手元へ引けば、遠坂の右手から血が迸る。
続いて膝での蹴り上げ。短いスカートがめくれるのもまるで意に反さず、迷い無き動きで前に出る。
遠坂が紙一重で後方へ退避。壁際に追い詰めての優先は、結局最初の一撃以上の戦果を上げることはできなかった。
「ほう。最高峰の宝具を相手に、互角の戦いをできるとは思わなかった。
八極の連携は未だできていないようだが、威力だけなら申し分ない」
「はぁ? 何が互角よ、今さっきクリーンヒットを入れたとこよ。伝統空手なら確実に一本先取してるわ」
遅れてやって来た言峰の口調は、ほんのわずかだけ喜色を帯びている。
付き合いの長い者にだけ分かる、些細な、勘違いかと思うような変化。
そこに、遠坂は恐怖を抱いた。
「いや、むしろ劣勢か? お前の魂につけた小さな傷がひび割れに変わるまで、はたしてあと何分持つか」
「それまでに片付ければいいだけよ。二対一、すぐに決着がつくわ」
「分からんぞ、何しろ相手はあの衛宮切嗣の後継なのだからな」
一回休んでまた今度やろうと思ったままやる気なくした作品の数は一つや二つではなかった。
なんという失態か……。
なんという失態か……。
深夜ならまたスレのノリも違っただろうけどな…
9時って荒れそうだし、同じ時間に荒らしスレ2つも立ってたからな
9時って荒れそうだし、同じ時間に荒らしスレ2つも立ってたからな
「前衛が私がやる。アンタは援護を」
「いや、私が前だ。身体ばかり酷使し過ぎると、魂が無事でも器が壊れるぞ」
遠坂の返事も聞かず、言峰が前に出た。
両手に持った黒鍵は、矢から身を守る際に大きく摩耗している。
「監督役が介入するのはルール違反にならないのかしら?」
「第四次のサーヴァントを持ちこんだ輩に法を説く資格はない」
(前回から引き継いだ令呪が4画。奪い取った令呪が3画。一つを主替えへの同意の強制に使った。
残るは6画。十分だ。切嗣、今度こそ貴様を超える――!)
しばしの会話の間に、ほむらは次の矢のチャージに入っている。既に長剣として機能するサイズ。
片手で矢を構え、言峰に走り寄る。
五倍速。衛宮切嗣でさえ使用しえなかった領域。
通常数か月の準備期間を経て、自身の肉体と施術空間とを調整したうえで扱うもの。
外界と肉体の時間の乖離は、物理的な綻びとなって現れる。
それを意に反さずに動き続けるのは、ひとえに第三魔法――ソウルジェムの力ゆえ。
魔法少女。神秘の到達点に至ら“された”被害者。
「いや、私が前だ。身体ばかり酷使し過ぎると、魂が無事でも器が壊れるぞ」
遠坂の返事も聞かず、言峰が前に出た。
両手に持った黒鍵は、矢から身を守る際に大きく摩耗している。
「監督役が介入するのはルール違反にならないのかしら?」
「第四次のサーヴァントを持ちこんだ輩に法を説く資格はない」
(前回から引き継いだ令呪が4画。奪い取った令呪が3画。一つを主替えへの同意の強制に使った。
残るは6画。十分だ。切嗣、今度こそ貴様を超える――!)
しばしの会話の間に、ほむらは次の矢のチャージに入っている。既に長剣として機能するサイズ。
片手で矢を構え、言峰に走り寄る。
五倍速。衛宮切嗣でさえ使用しえなかった領域。
通常数か月の準備期間を経て、自身の肉体と施術空間とを調整したうえで扱うもの。
外界と肉体の時間の乖離は、物理的な綻びとなって現れる。
それを意に反さずに動き続けるのは、ひとえに第三魔法――ソウルジェムの力ゆえ。
魔法少女。神秘の到達点に至ら“された”被害者。
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